JP4192005B2 - パルス検出装置及び検出方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パルス検出装置及び検出方法に係り、特に、音響信号あるいは電気信号を受信する装置で受信されたバースト信号の信号列から予め設定した条件に一致するパルスを検出するパルス検出装置及び検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ハイドロホン、センサ等、音響信号あるいは電気信号を受信する装置で受信された信号列から予め設定した条件に一致するバーストパルスを検出するパルス検出装置が知られている。この種のパルス検出装置に関する従来技術として、例えば、非特許文献1等に記載された技術が知られている。
【0003】
図11は従来技術によるバーストパルスを検出するパルス検出装置の構成を示すブロック図である。図11において、10はパルス検出装置、11a(a=1〜N)は帯域制限器、12a(a=1〜N)は判定器である。
【0004】
従来技術によるパルス検出装置10は、図11に示すように、複数の帯域制限器11a及び判定器12aから構成される。このパルス検出装置10全体の周波数帯域は、帯域制限器11aの帯域幅βHz及び各装置の個数Nにより決まる。すなわち、帯域制限器11aは、隣接する帯域制限器がβHzだけ離れた周波数帯域の帯域幅βの信号を通過させるように構成される。このように各帯域制限器11aを設定した場合、パルス検出装置10全体の周波数帯域は、β×NHzとなる。また、装置番号aより、帯域制限する周波数範囲が求まる。例えば、パルス検出装置10の周波数帯域がAHzからA+(β×N)Hzの場合、帯域制限器11a(a=1〜N)が通過させる周波数帯域は、A+(β×(a−1))HzからA+(β×a)Hzとなる。
【0005】
図11に示す従来技術によるパルス検出装置10は、信号列が入力され、その入力信号列にバーストパルスが存在する場合、バーストパルスのパルス幅及び含まれているパルス周波数を出力する。
【0006】
帯域制限器11aは、入力信号を帯域幅βに制限し、結果を判定器12aへ出力する。判定器12aは、各々の帯域制限器の出力信号を予め定めた閾値と比較し、閾値を上回る信号(パルス)を検出した場合、その区間を出力する。判定器12aの出力の内、パルスを検出した装置番号によりパルス周波数を求めることができる。
【0007】
前述した例で説明すれば、パルスを検出した装置番号がbのとき、パルス周波数は、A+(β×(b−1))HzからA+(β×b)Hzの範囲に特定されることになり、また、閾値を上回る区間長よりパルス幅を求めることができる。
【0008】
【非特許文献1】
William S.Burdic,“UNDERWATER ACOUSTIC SYSTEM ANALYSIS”,Prentice-Hall,Inc.,(1984)p412
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来技術によるパルス検出装置は、装置全体の周波数帯域を変更する必要が生じた場合、帯域制限器の帯域幅β及び帯域制限器と判定器との個数Nの再設定等のハードウェアの変更が必要となる。また、従来技術によるパルス検出装置は、検出するパルス周波数の精度が帯域制限器の帯域幅βに依存するため、精度の向上が必要となっても、帯域制限器の帯域幅β及び及び帯域制限器と判定器との個数Nを再設定しなければならない。
【0010】
前述したように、従来技術によるパルス検出装置は、ユーザの希望に応じて、周波数帯域、検出精度等の設定条件を変化させる必要が生じた場合に、ハードウェアの変更を伴い、その変更が困難であるという問題点を有している。
【0011】
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、ユーザの希望に応じて検出パルスの条件を任意に設定することができ、高SN比の状態で、かつ、受信時の状態のままでパルスを検出することができるパルス検出装置及び検出方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、音響信号あるいは電気信号を受信する装置で受信された信号列から、ディジタル信号処理により予め設定した条件に一致するバーストパルスを検出するパルス検出装置において、隣り合う時間窓が相互に重複する時間を有する時間軸方向の複数の時間窓を設定し、該時間窓毎に、入力される前記信号列を周波数分析し、前記時間窓毎に周波数スペクトルを算出する手段と、算出した前記時間窓毎の周波数スペクトルと予め設定した閾値とを比較し、閾値を上回るスペクトルを検出した場合、前記時間窓毎に検出したスペクトルの周波数を中心として、信号列を帯域制限する手段と、帯域制限後の前記時間窓毎のスペクトルを時間信号に変換する手段と、変換した前記時間窓毎の時間信号と予め設定する閾値とを比較し、時間信号を2値に変換する手段と、2値に変された前記時間窓毎の時間信号を合成して前記入力される前記信号列全体の2値変換後の時間信号とする手段と、該手段による2値変換後の時間信号と予め設定する閾値とを比較する手段と、閾値を上回る区間に対してパルスが存在すると判定する手段とを備えることにより達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるパルス検出装置の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施形態によるパルス検出装置の中心となる機能要素であるパルス検出器の構成を示すブロック図である。図1において、20はパルス検出器、21は周波数分析器、22はスペクトル検出器、23は帯域制限器、24は時間信号変換器、25は2値変換器、26はパルス判定器である。
【0015】
本発明の実施形態に使用されるパルス検出器20は、図1に示すように、周波数分析器21、スペクトル検出器22、帯域制限器23、時間信号変換器24、2値変換器25及びパルス判定器26から構成される。周波数分析器21には、音響信号あるいは電気信号を受信する装置で受信されたバーストパルスを含む信号列がディジタル化されたディジタル信号列が入力され、パルス判定器26からは、入力された信号列にバーストパルスが存在するとき、そのパルス周波数及びパルス幅が出力される。以下、パルス検出器20を構成する各機器の機能を説明する。
【0016】
周波数分析器21は、入力信号列から予め設定する長さのデータ窓を切り出し、当該窓に対して周波数分析を実行する。周波数分析器21は、当該窓の周波数分析結果(周波数スペクトル)をスペクトル検出器22へ出力する。入力信号列が切り出し窓長より長い場合、周波数分析器21は、データ窓の切り出し、周波数分析を複数回実行し、各データ窓の周波数スペクトルをスペクトル検出器22へ出力する。また、各窓の位置を2値変換器25へ出力する。
【0017】
図2は周波数分析器21の入出力波形の具体例とデータ窓とについて説明する図である。
【0018】
入力信号列は、横軸を時間、縦軸を振幅値として示した場合、図2(a)に示す例ように、バースト信号を含んだ信号列である。データ窓の位置は、図2(b)に示すように、予め設定するシフト幅τだけ、時間方向に順次シフトするように設定されている。図示例の場合、時間をサンプル番号で表し、入力信号列をサンプル番号0から384で表しており、データ窓1〜5のそれぞれが、シフト幅τとして64サンプル分順次シフトするように設定され、また、データ窓の時間幅が128サンプル分に設定されている。周波数分析器21は、設定されたデータ窓1〜5のそれぞれの時間幅の中で、入力信号列の周波数分析を行う。図2(c)には、各窓内での入力信号列を周波数分析した結果を、横軸を周波数、縦軸をスペクトルレベルとして表した周波数スペクトルを示している。
【0019】
スペクトル検出器22は、周波数分析器21から入力された各データ窓の周波数スペクトルと予め設定する閾値とを比較し、閾値を上回るスペクトルの検出を行う。スペクトルを検出した場合、当該窓に対応する周波数スペクトル帯域制限器23へその検出結果を出力する。また、検出したスペクトルの周波数を帯域制限器23及びパルス判定器26へ出力する。スペクトルを検出しない場合、スペクトルを検出しなかったことを示す数値を帯域制限器23へ出力する。
【0020】
図3はスペクトル検出器22の入出力波形の具体例を示す図である。図3において、左側は入力波形、右側は出力波形を示している。
【0021】
図3の左側に示す入力波形は、図2は(c)により説明した各窓から出力される周波数スペクトルであり、それぞれの結果と閾値Th0とを比較している。そして、窓2〜窓5からの周波数スペクトルは、閾値Th0を超えるスペクトルが存在するため、各窓の位置及び検出スペクトルの周波数Fo(Hz)を出力する。窓1からの周波数スペクトルは、閾値Th0を超えるスペクトルが存在しないため、窓1の位置及び検出しなかったことを示す数値(図3に示す例では、一例として、−100(Hz)を設定している)を出力する。
【0022】
帯域制限器23は、スペクトル検出器22から入力された周波数スペクトルとスペクトル検出結果とに基づいて、周波数スペクトルを帯域制限する。スペクトル検出器22で周波数Fo(Hz)のスペクトルが検出した場合、帯域制限器23は、数1に従って帯域制限処理を行う。なお、数1において、帯域制限周波数σは、予め設定しておく。
【0023】
【数1】
Figure 0004192005
【0024】
スペクトルが検出されなかった場合、周波数スペクトルを全帯域で0に変換する。そして、帯域制限器23は、各窓の周波数スペクトルの帯域制限結果を時間信号変換器24に出力する。
【0025】
図4は帯域制限器23の入出力波形の具体例を示す図である。図4において、図の左側は入力波形、右側は出力波形を示している。
【0026】
図4に示すように、窓1は、スペクトルが検出されなかったため、出力波形の周波数スペクトルは全体域で0に変換される。また、窓2〜窓5は、周波数Fo(Hz)のスペクトルが検出されたため、数1に基づく変換結果が出力される。
【0027】
時間信号変換器24は、帯域制限器23から入力される周波数スペクトルを時間信号に変換し、各窓の時間信号への変換結果を2値変換器25へ出力する。
【0028】
図5は時間信号変換器24の入出力波形の具体例を示す図である。図5において、左側は入力波形、右側は出力波形を示している。
【0029】
図5に示すように、窓1は、スペクトルが検出されなかったため、時間波形として、全域で0とされた時間波形が出力される。窓2〜窓4は、入力スペクトルの時間信号変換結果がそれぞれ出力される。なお、図5の右側に示す出力時間波形は、時間信号の検波出力、すなわち、右側に示す出力時間波形を逆フーリエ変換した後に検波した信号波形を示している。検波出力S(t)は、次に示す数2により求めることができる。
【0030】
【数2】
Figure 0004192005
【0031】
2値変換器25は、時間信号変換器24から入力される時間信号変換結果と予め設定する閾値とを比較し、入力される時間信号変換結果を、閾値以上を示す数値と閾値未満を示す数値との2値に変換をする。そして、2値変換器25は、時間信号の2値変換出力結果をパルス判定器26へ出力する。ここで、入力信号列が切り出し窓長より長く、複数の窓が設定されている場合、各窓毎に得られる2値変換器25からの2値変換結果から、入力信号列全体の変換信号を合成する。このため、2値変換器25は、入力信号列全体の変換信号をパルス判定器26へ出力する。
【0032】
図6は2値変換器25の入出力波形の具体例、すなわち、各窓毎の2値変換を説明する図、図7は各窓の窓位置に対応付けた2値変換結果の合成による入力信号全体の変換について説明する図である。
【0033】
図6において、図の左側は各窓毎の入力時間信号、右側はそれぞれの2値変換結果を示している。図6では、各窓の時間信号と閾値Th1とを比較し、閾値以上の区間を1、閾値未満の区間を0に変換している。ここで、閾値Th1は、各窓毎に、時間信号の最大値の半値を設定している。
【0034】
図7において、図7(a)は窓の位置、図7(b)は2値変換器25から出力された各窓の2値変換結果、図7(c)は図7(b)に基づく入力信号列の変換結果を示している。図7(b)及び図7(c)の横軸は時間、縦軸は2値変換出力値を表す。図7に示す例では、図7(b)に示す各窓の2値変換結果から図7(c)に示す入力信号列の変換結果を求める手段として、各窓の2値変換結果を窓の位置に合わせて均一に加算する方式を用いている。すなわち、いま、窓nの時間信号変換結果をCn(t)とおくと、入力信号列の変換信号C(t) は、次に示す数3で与えられる。
【0035】
【数3】
Figure 0004192005
【0036】
パルス判定器26は、入力信号列の変換結果と予め設定する閾値とを比較し、閾値を上回る区間に対し、パルスが存在すると判定する。パルス判定器26は、スペクトル検出器から入力される検出したスペクトルの周波数をパルス周波数、パルス判定器26で検出するパルス区間をパルス幅として、パルス検出結果を出力する。
【0037】
図7(c)に示しているのが、パルス判定器26におけるパルス検出の具体例であり、を示す。図7(c)に示すように、各窓の2値変換結果を窓の位置に合わせて均一に加算した変換信号と閾値Th2とを比較し、閾値を上回る区間を検出している。なお、図7(c)では、閾値Th2を0.5 に設定している。
【0038】
図8は前述したような構成を有するパルス検出器を含んで構成される本発明の一実施形態によるパルス検出装置の全体の構成を示すブロック図であり、次に、これについて説明する。図8において、90はパルス検出装置、91はA/D変換器、92はパルス生成器、93はD/A変換器、94はパルス変換器である。
【0039】
パルス検出装置90は、図1に示すパルス検出装置20を構成する各装置の他に、A/D変換器91、パルス生成器92、D/A変換器93及びパルス変換器94から構成される。A/D変換器91には、ハイドロホン、センサ等、音響信号あるいは電気信号を受信する図示しない装置で受信されたバーストパルスを含む信号列が入力され、パルス変換器94からは、音響信号あるいは電気信号に変換されたノイズのないバーストパルスが出力される。
【0040】
A/D変換器91は、入力されるる信号列をA/D変換し、変換後のディジタル信号列をパルス検出器20へ出力する。
【0041】
パルス検出器20は、A/D変換器91から入力されるディジタル信号列に対し、図1〜図7により説明した処理に基づいてユーザが希望する条件に一致するバーストパルスを検出し、パルス周波数及びパルス幅をパルス発生器92へ出力する。
【0042】
パルス生成器92は、パルス検出器20から入力されるパルス周波数及びパルス幅を有するバーストパルスを生成し、D/A変換器93へ出力する。
【0043】
図9はパルス発生器92におけるパルス生成の具体例を説明する図であり、図9(a)はパルス検出装置90への入力信号の例、図9(b)はパルス生成器92の生成パルスの例を示している。
【0044】
パルス生成器92は、検出パルスの周波数及び幅(図9の例では周波数F1、パルス幅W)に基づいてパルスを生成する。パルス生成器92により生成されたバーストパルスは、図9(b)に示すように、パルス周波数以外の雑音成分の全てが除去されるため、入力信号列と比較して高SN比の状態で検出したパルスとすることができる。
【0045】
D/A変換器93は、パルス生成器92から入力された生成パルスをアナログパルスに変換してパルス変換器94へ出力する。
【0046】
パルス変換器94は、D/A変換器93から入力されたアナログパルスを所定の形式に変換して出力する。例えば、音響信号の場合、パルス変換器94は、入力パルスを音響信号に変換する機能及び変換信号を出力する機能を有する。また、電気信号の場合、パルス検出器94は、入力パルスを電気信号に変換する機能及び変換信号を出力する機能を有する。
【0047】
前述したように、本発明の実施形態によれば、ディジタル信号処理により予め設定した条件に一致するバーストパルスを検出するパルス検出装置において、信号列を周波数分析してスペクトルを算出する手段と、算出したスペクトルと予め設定する閾値とを比較する手段と、閾値を上回るスペクトルを検出した場合、検出したスペクトルの周波数を中心として、信号列を帯域制限する手段と、帯域制限後のスペクトルを時間信号に変換する手段と、変換した時間信号と予め設定した閾値とを比較し、時間信号を、閾値以上を示す数値と閾値未満を示す数値との2値に変換する手段と、2値変換後の時間信号と予め設定する閾値とを比較する手段と、閾値を上回る区間よりパルス幅を算出する手段と、検出したパルスの周波数及び幅に基づく信号列を生成する手段と、生成信号を音響信号あるいは電気信号等の目的とする信号に変換する手段とを有することにより、装置規模を小さくして、かつ、ユーザの希望する条件に一致するパルスを高SN比の状態で検出する機能を有するパルス検出装置を提供することができる。
【0048】
図10は本発明の他の実施形態によるパルス検出装置の構成を示すブロック図であり、次に、図10を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。図10において、110はパルス検出装置、112はメモリ、113はメモリ読出器であり、他の符号は図8の場合と同一である。
【0049】
図10に示すパルス検出装置110は、図1に示すパルス検出装置20を構成する各装置の他に、A/D変換器91、メモリ112、メモリ読出器113、D/A変換器93及びパルス変換器94を備えて構成される。そして、A/D変換器91には、ハイドロホン、センサ等、音響信号あるいは電気信号を受信する装置で受信された信号列が入力される。パルス変換器94からは、音響信号あるいは電気信号に変換されたパルスが出力される。
【0050】
前述において、A/D変換器91は、入力する信号列をA/D変換し、変換後のディジタル信号列をメモリ112及びパルス検出器20へ出力する。メモリ112は、A/D変換器91より入力されるディジタル信号列、すなわち、音響信号あるいは電気信号を受信する装置で受信された原波形のディジタル化された信号列を保持する。パルス検出器20は、A/D変換器91より入力するディジタル信号列に対し、前述で説明した処理に基づいてユーザの希望する条件に一致するパルスを検出し、パルスが存在する区間をメモリ読出器113へ出力する。
【0051】
メモリ読出器113は、パルス検出器20より入力されるパルス存在区間に相当する原波形の信号列をメモり112より読み出してD/A変換器93へ出力する。D/A変換器93は、メモリ読出器113より入力された信号列をアナログパルスに変換してパルス変換器94へ出力する。パルス変換器94は、D/A変換器93より入力されたアナログパルスを所定の形式に変換して出力する。例えば、音響信号の場合、パルス変換器94は、入力パルスを音響信号に変換する機能及び変換信号を出力する機能を有する。また、電気信号の場合、パルス変換器94は、入力パルスを電気信号に変換する機能及び変換信号を出力する機能を有する。
【0052】
前述したように、本発明の他の実施形態によれば、ディジタル信号処理により予め設定した条件に一致するパルスを検出するパルス検出装置において、信号列を原波形としてメモリに保存する手段と、信号列を周波数分析してスペクトルを算出する手段と、算出したスペクトルと予め設定した閾値とを比較する手段と、閾値を上回るスペクトルを検出した場合、検出したスペクトルの周波数を中心として、信号列を帯域制限する手段と、帯域制限後のスペクトルを時間信号に変換する手段と、変換した時間信号と予め設定する閾値とを比較し、時間信号を2値に変換する手段と、2値変換後の時間信号と予め設定する閾値とを比較する手段と、閾値を上回る区間よりパルスが存在する区間を算出する手段と、前記パルスが存在する区間に該当するメモリ上の位置から原波形の信号列を読み出す手段と、読み出した信号を音響信号あるいは電気信号等の目的とする信号に変換する手段を有することにより、装置規模を小さくして、かつ、ユーザの希望する条件に一致するパルスを受信時の状態を保持したまま検出する機能を有するパルス検出装置を提供することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ユーザの希望に応じて検出パルスの条件を任意に設定することができ、高SN比の状態で、かつ、受信時の状態のままでパルスを検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるパルス検出装置の中心となる機能要素であるパルス検出器の構成を示すブロック図である。
【図2】周波数分析器の入出力波形の具体例とデータ窓とについて説明する図である。
【図3】スペクトル検出器の入出力波形の具体例を示す図である。
【図4】帯域制限器の入出力波形の具体例を示す図である。
【図5】時間信号変換器の入出力波形の具体例を示す図である。
【図6】2値変換器の入出力波形の具体例、すなわち、各窓毎の2値変換を説明する図である。
【図7】各窓の窓位置に対応付けた2値変換結果の合成による入力信号全体の変換について説明する図である。
【図8】図1に示すパルス検出器を含んで構成される本発明の一実施形態によるパルス検出装置の全体の構成を示すブロック図である。
【図9】パルス発生器におけるパルス生成の具体例を説明する図である。
【図10】本発明の他の実施形態によるパルス検出装置の構成を示すブロック図である。
【図11】従来技術によるバーストパルスを検出するパルス検出装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 パルス検出装置
11a(a=1〜N) 帯域制限器
12a(a=1〜N) 判定器
20 パルス検出器
21 周波数分析器
22 スペクトル検出器
23 帯域制限器
24 時間信号変換器
25 2値変換器
26 パルス判定器
90 パルス検出装置
91 A/D変換器
92 パルス生成器
93 D/A変換器
94 パルス変換器
110 パルス検出装置
112 メモリ
113 メモリ読出器

Claims (4)

  1. 音響信号あるいは電気信号を受信する装置で受信された信号列から、ディジタル信号処理により予め設定した条件に一致するバーストパルスを検出するパルス検出装置において、隣り合う時間窓が相互に重複する時間を有する時間軸方向の複数の時間窓を設定し、該時間窓毎に、入力される前記信号列を周波数分析し、前記時間窓毎に周波数スペクトルを算出する手段と、算出した前記時間窓毎の周波数スペクトルと予め設定した閾値とを比較し、閾値を上回るスペクトルを検出した場合、前記時間窓毎に検出したスペクトルの周波数を中心として、信号列を帯域制限する手段と、帯域制限後の前記時間窓毎のスペクトルを時間信号に変換する手段と、変換した前記時間窓毎の時間信号と予め設定する閾値とを比較し、時間信号を2値に変換する手段と、2値に変された前記時間窓毎の時間信号を合成して前記入力される前記信号列全体の2値変換後の時間信号とする手段と、該手段による2値変換後の時間信号と予め設定する閾値とを比較する手段と、閾値を上回る区間に対してパルスが存在すると判定する手段とを備えることを特徴とするパルス検出装置。
  2. 音響信号あるいは電気信号を受信する装置で受信された信号列から、ディジタル信号処理により予め設定した条件に一致するバーストパルスを検出するパルス検出装置において、隣り合う時間窓が相互に重複する時間を有する時間軸方向の複数の時間窓を設定し、該時間窓毎に、入力される前記信号列を周波数分析し、前記時間窓毎に周波数スペクトルを算出する手段と、算出した前記時間窓毎の周波数スペクトルと予め設定した閾値とを比較し、閾値を上回るスペクトルを検出した場合、前記時間窓毎に検出したスペクトルの周波数を中心として、信号列を帯域制限する手段と、帯域制限後の前記時間窓毎のスペクトルを時間信号に変換する手段と、変換した前記時間窓毎の時間信号と予め設定する閾値とを比較し、時間信号を2値に変換する手段と、2値に変された前記時間窓毎の時間信号を合成して前記入力される前記信号列全体の2値変換後の時間信号とする手段と、該手段による2値変換後の時間信号と予め設定する閾値とを比較する手段と、閾値を上回る区間よりパルス幅を算出する手段と、検出したパルスの周波数及び幅に基づく信号列を生成する手段と、生成された信号列を音響信号あるいは電気信号の目的とする信号に変換する手段とを備えることを特徴とするパルス検出装置。
  3. 音響信号あるいは電気信号を受信する装置で受信された信号列から、ディジタル信号処理により予め設定した条件に一致するバーストパルスを検出するパルス検出装置において、入力される前記信号列をディジタル化された原波形としてメモリに保存する手段と、隣り合う時間窓が相互に重複する時間を有する時間軸方向の複数の時間窓を設定し、該時間窓毎に、前記入力される信号列を周波数分析し、前記時間窓毎に周波数スペクトルを算出する手段と、算出した前記時間窓毎の周波数スペクトルと予め設定した閾値とを比較し、閾値を上回るスペクトルを検出した場合、前記時間窓毎に検出したスペクトルの周波数を中心として、信号列を帯域制限する手段と、帯域制限後の前記時間窓毎のスペクトルを時間信号に変換する手段と、変換した前記時間窓毎の時間信号と予め設定する閾値とを比較し、時間信号を2値に変換する手段と、2値に変された前記時間窓毎の時間信号を合成して前記入力される前記信号列全体の2値変換後の時間信号とする手段と、該手段による2値変換後の時間信号と予め設定する閾値とを比較する手段と、閾値を上回る区間よりパルスが存在する区間を算出する手段と、前記パルスが存在する区間に該当するメモリ上の位置から原波形の信号列を読み出す手段と、読み出した信号を音響信号あるいは電気信号の目的とする信号に変換する手段とを備えることを特徴とするパルス検出装置。
  4. 音響信号あるいは電気信号を受信する装置で受信された信号列から、ディジタル信号処理により予め設定した条件に一致するバーストパルスを検出するパルス検出方法において、隣り合う時間窓が相互に重複する時間を有する時間軸方向の複数の時間窓を設定し、該時間窓毎に、入力される前記信号列を周波数分析し、前記時間窓毎に周波数スペクトルを算出しと、算出した前記時間窓毎の周波数スペクトルと予め設定した閾値とを比較し、閾値を上回るスペクトルを検出した場合、前記時間窓毎に検出したスペクトルの周波数を中心として、信号列を帯域制限し、帯域制限後の前記時間窓毎のスペクトルを時間信号に変換し、変換した前記時間窓毎の時間信号と予め設定する閾値とを比較し、時間信号を2値に変換し、2値に変された前記時間窓毎の時間信号を合成して前記入力される前記信号列全体の2値変換後の時間信号とし、該2値変換後の時間信号と予め設定する閾値とを比較し、閾値を上回る区間に対してパルスが存在すると判定することを特徴とするパルス検出方法。
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