JP4190731B2 - 動物を搾乳するための装置 - Google Patents

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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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    • A01J5/00Milking machines or devices
    • A01J5/04Milking machines or devices with pneumatic manipulation of teats
    • A01J5/08Teat-cups with two chambers

Description

【0001】
技術背景
本発明は第1組の乳頭カップ及び第2組の乳頭カップを含む動物を搾乳するための装置に関し、前記第1組の乳頭カップは同じサイズ又は形状の少なくとも二つの乳頭カップを含み、前記第2組の乳頭カップは同じサイズ又は形状の少なくとも二つの乳頭カップを含む。さらに本発明は少なくとも1組の乳頭カップを含む動物を搾乳するための装置に関し、前記組の乳頭カップは異なるサイズ及び形状の乳頭カップを含み、それらは延長され、各々は脈動空間を形成する可撓性ライナー及び硬質シェルを含み、前記ライナーは一端で乳頭を受け第2端で抽出された搾乳を出すように適応されている。
【0002】
かかる装置はWO 96/11567から知られており、それは第2組の乳頭カップが動物の乳頭に取付けられている間に第1組の乳頭カップの清浄を可能にするために2組の乳頭カップを与えられた搾乳ロボットを記載する。
【0003】
発明の目的
本発明の目的は搾乳が自動的に(自動乳頭カップ取付及び自動乳頭カップ脱着)、半自動的に(手動乳頭カップ取付及び自動乳頭カップ脱着)、又は手動的に(手動乳頭カップ取付及び手動乳頭カップ脱着)行われるかどうかにかかわらず、前記装置、一般には搾乳装置の信頼性を改良することである。
【0004】
発明の概要
これは冒頭に規定された種類の装置によって解決され、それは前記乳頭カップの各々が延長され、脈動空間を形成する可撓性ライナー及び硬質シェルを含み、前記ライナーが一端で乳頭を受け第2端で抽出された搾乳を出すように適応され、第1組の乳頭カップが第1サイズ又は形状の乳頭カップを含み、第2組の乳頭カップが第2サイズ又は形状の乳頭カップを含み、第1サイズ又は形状が第2サイズ又は形状とは異なることを特徴とする。これによって、乳頭カップは異なるサイズ及び形状の乳頭に適応される。
【0005】
好適には、前記第1組の乳頭カップのライナーは脈動空間において縦方向の範囲を有し、その縦方向の範囲は第2組の乳頭カップのライナーの縦方向の範囲とは異なる。さらに、前記第1組の乳頭カップの乳頭カップのシェルは縦方向の範囲を有し、その縦方向の範囲は第2組の乳頭カップのシェルの縦方向の範囲とは異なる。これによって、乳頭カップは様々な長さの乳頭を受けることに適応される。
【0006】
好適には、前記ライナーは予め決められた直径の開口を規定する薄いリップ状部材を与えられ、第1組の乳頭カップのライナーは第2組の乳頭カップのライナーの開口とは異なる開口を有する。これによって、乳頭カップは異なる直径の乳頭を受けることに適応される。
【0007】
好ましくは、前記リップ状部材は予め決められた可撓性を有し、第1組の乳頭カップのライナーの前記可撓性は第2組の乳頭カップのライナーのそれとは異なる。これによって、乳頭カップは異なる形状の乳頭を受けることに適応される。
【0008】
好適には、前記第1及び第2組の乳頭カップの少なくとも一つは乳頭カップマガジンに与えられている。これによって、規定された貯蔵空間が与えられる。
【0009】
好ましくは、前記乳頭カップマガジンはリンス手段を与えられる。これによって、乳頭カップは搾乳実施後にリンスされることができる。
【0010】
好適には、搾乳メーターは第1組の乳頭カップのそれぞれの乳頭カップに弁を介して接続可能であり、各搾乳メーターは第2組の乳頭カップのそれぞれの乳頭カップに前記弁を介して接続可能であり、前記弁は第1組の乳頭カップの乳頭カップ及び第2組の乳頭カップの乳頭カップのいずれかを搾乳メーターにそれぞれ接続させることができる。これによって、必要とされる搾乳メーターを少ない数にする。さらに、搾乳メーターはどの組の乳頭カップが使用されたかにかかわらず、各搾乳後にリンスされる。
【0011】
好ましくは、装置は制御手段に反応して動物の乳頭に乳頭カップを自動的に取付けるための取付手段、及び前記制御手段と関連した動物識別手段をさらに含み、動物個体の各乳頭のサイズは前記制御手段のメモリーに記憶され、前記装置は前記第1及び第2組の乳頭カップのいずれかから少なくとも一つの乳頭カップを選択するように適応されている。これによって、乳頭カップの自動的な選択が実施可能になる。
【0012】
好適には、前記取付手段はロボットアーム及び第1及び第2組の乳頭カップのいずれかから乳頭カップを選択的に掴むためのグリッパーを有するロボットを含む。これによって、自動的な乳頭カップの取付けが実施可能になる。
【0013】
好ましくは、前記取付手段は乳頭カップ識別手段を含む。さらに、前記乳頭カップ識別手段はレーザーリーダーを含み、前記乳頭カップの各々がバーコードを与えられる。これによって、乳頭カップの自動的な選択及び識別が実施可能になる。
【0014】
好適には、前記第1組の乳頭カップの乳頭カップは第1つめに接続可能であり、前記第2組の乳頭カップの乳頭カップは第2つめに接続可能である。これによって、必要とされる搾乳管の数が少なくなる。
【0015】
さらに、第1サイズ又は形状の少なくとも一つの乳頭カップ及び第2サイズ又は形状の少なくとも一つの乳頭カップを含む部品のキットであって、第1サイズ又は形状が第2サイズ又は形状とは異なるキットが提供される。
【0016】
あるいは、第1サイズの乳頭カップのための少なくとも一つのライナー及び第2サイズの乳頭カップのための少なくとも一つのライナーを含む部品のキットであって、第1サイズが第2サイズとは異なるキットが提供される。
【0017】
本発明の目的は冒頭に規定された種類の装置によっても解決され、それは前記組の乳頭カップが第1サイズ又は形状の第1乳頭カップ及び第2サイズ又は形状の第2乳頭カップを含み、前記第1サイズ又は形状が前記第2サイズ又は形状とは異なる。これによって、乳頭カップは異なるサイズ及び形状の乳頭に適応される。これにより、二つの異なるタイプの乳頭サイズ及び形状を乳頭カップに取付けることができる。
【0018】
好適には、前記組の乳頭カップは第3サイズ又は形状の乳頭カップを含み、前記第3サイズ又は形状は前記第1及び第2サイズ又は形状とは異なる。これによって、サイズ及び形状に関して三つの異なるタイプの乳頭を取付けることができる。
【0019】
好ましくは、前記組の乳頭カップは第4サイズ又は形状の乳頭カップを含み、前記第4サイズ又は形状は前記第1,第2及び第3サイズ又は形状とは異なる。これによって、サイズ及び形状に関して四つの異なるタイプの乳頭をスムーズかつ正確な方法で取付けることができる。このようにして、一群の動物及びそれらの乳頭を特定のサイズ及び形状を有する乳頭カップに取付けることができる。これは特定のサイズ及び形状の乳頭を有する特定の動物になされることもできる。
【0020】
さらに、前記装置は第1及び第2組の乳頭カップを含み、前記第1組の乳頭カップは第2組の乳頭カップとは異なる。それによって、特定のサイズ及び形状を有する乳頭カップは個々のサイズ及び形状の乳頭を有する特定の動物の乳頭に取付けることができ、又はこの乳頭カップは同じサイズ及び形状の別の動物に取付けることができる。
【0021】
好適には、前記組の乳頭カップは複数の乳頭カップを含み、各乳頭カップは個々のサイズ又は形状を有する。これによって、多数の異なるサイズ及び形状の乳頭に乳頭カップを取付けることができる。例えば、もし組の乳頭カップがサイズ及び形状に関して60の異なる乳頭カップを含むなら、スムーズかつ優しい方法で60の異なる乳頭に各乳頭カップを取付けることができる。もちろん、それらの動物の幾つかは同じサイズ及び形状の乳頭を有するだろう。それは特定の乳頭カップを1以上の動物に使用できることを意味する。それは満足のいく方法で利便性を与えられることを意味する。これによって、ロボットは特定の乳頭カップを自由に選択することができる。一つの装置内に乳頭カップを設けているので、修理点検及び清浄を簡易に行うことができる。
【0022】
図面の概要
以下において、本発明を添付図面を参照してより詳細に記載するだろう。
図1A及び1Bは異なるサイズ及び形状の乳頭を示す。
図2は第1例による搾乳機械装置を概略的に示す。
図3は第2例による搾乳機械装置を概略的に示す。
図4A〜4Dはシェル及びライナーを含む乳頭カップを示す。
図5A〜5Fはライナーを示す。
図6は乳頭が挿入されたライナーを示す。
図7は自動搾乳機械装置の透視図である。
図8は識別手段を有する乳頭カップを示す。
図9は多数の組の乳頭カップを有する搾乳機械装置を示す。
図10は2組を有する自動搾乳機械装置の透視図を示す。
図11は複数の乳頭カップを含む1組を有する自動搾乳機械装置の透視図を示す。
【0023】
詳細な記述
図1Aは細くて長い乳頭1を示し、図1Bは太くて短い乳頭1を示す。
【0024】
乳頭は品種、年齢、出産数によって様々な形状を有する。短い乳頭は相対的に大きな直径を有することが多く、一方長い乳頭は相対的に小さい直径を有することが多い。しかしながら、短くて細い乳頭を有する動物もいれば長くて太い乳頭を有する動物もいる。さらに、異なる形状の乳頭を有する動物個体もいる。即ち、動物があるサイズ及び形状の1以上の乳頭及び別のサイズ及び形状の1以上の乳頭を有するかもしれない。
【0025】
図2は本発明の第1例による複数の搾乳装置2を含む搾乳機械装置を概略的に示す。各搾乳装置は第1組の乳頭カップ4及び第2組の乳頭カップ6を含み、各々は搾乳クラスタの形である。各搾乳クラスタはつめ8を与えられ、それに乳頭カップ10,12が管14を介して接続される。
【0026】
各組の乳頭カップ4,6は各乳頭カップのためのリンスノズル15aを与えられたリンス手段15を与えられる。
【0027】
異なるサイズの乳頭に適合するために、乳頭カップ10は乳頭カップ12より大きいサイズ又は形状を有する。異なるサイズ又は形状の乳頭は図4A−4D,5A−5F及び6に関連して以下にさらに述べられるだろう。
【0028】
管16はつめ8を三方弁18に接続し、それは順に管22を介して搾乳メーター20に接続される。管24は搾乳メーター20を受け器26に接続し、それは順に管30を介して搾乳タンク28に接続される。
【0029】
さらなる搾乳装置2’(破線で示される)を管24(又は管30)に接続してもよい。
【0030】
動物の乳頭に乳頭カップを手で取付ける人は動物の乳頭のサイズ又は形状に依存して第1組の乳頭カップと第2組の乳頭カップの間で選択する。乳頭カップ10は次いで相対的に大きなサイズ又は形状の乳頭を有する動物の乳頭に取付けられることができ、一方乳頭カップ12は相対的に小さなサイズ又は形状の乳頭を有する動物の乳頭に取付けられることができる。弁18は利用された組の乳頭カップ4又は6を減圧源(図示せず)に接続するように設定される。
【0031】
搾乳を実施した後、使用された乳頭カップ4,6の組の乳頭カップはそれに属する管16と同様にリンスされる。搾乳メーター20はどの組の乳頭カップが利用されたかにかかわらずリンスされる。
【0032】
図3は本発明の第2例による複数の搾乳機械装置2を含む搾乳機械装置を概略的に示す。各搾乳機械装置は第1組の乳頭カップ4及び第2組の乳頭カップ6を含む。第1組の乳頭カップ4は第2組の乳頭カップ6の乳頭カップ12a,12b,12c,12dより大きいサイズ又は形状の乳頭カップ10a,10b,10c,10dを有し、異なるサイズ又は形状の乳頭に適合する。乳頭カップ10a及び12aは三方弁18aを介して搾乳メーター20aに接続される。乳頭カップ10b及び12bは三方弁18bなどを介して搾乳メーター20bに接続される。各乳頭カップはリンス手段15のリンスジェッター15aに接続可能である。
【0033】
各搾乳メーター20a,20b,20c,20dは受け器26に接続され、それは順に搾乳タンク28に接続される。
【0034】
さらなる搾乳装置2'(破線で示される)をタンク28に導く管に接続してもよい。
【0035】
動物の乳頭に乳頭カップを取付ける人は動物の乳頭の各々のサイズ又は形状に依存して第1組の乳頭カップ4の乳頭カップ10a,10b,10c及び10dと第2組の乳頭カップ6の乳頭カップ12a,12b,12c及び12dの間で選択する。乳頭カップ10a,10b,10c又は10dは次いで相対的に大きなサイズ又は形状の乳頭に取付けられ、一方乳頭カップ12a,12b,12c又は12dは相対的に小さなサイズ又は形状の乳頭に取付けられるべきである。図において、乳頭カップ10a,10b,12c及び12dが動物を搾乳するために選択されている。従って、弁18a及び18bはそれぞれ搾乳メーター20a及び20bに乳頭カップ10a及び10bを接続するように設定され、一方弁18c及び18dは搾乳メーター20c及び20dに乳頭カップ12c及び12dに接続するように設定される。
【0036】
搾乳を実施した後、搾乳のために使用された乳頭カップがリンスされる。搾乳メーターはリンス操作ごとに清浄される。弁(図示せず)はリンス液がタンク28中に供給されるのを避けるために受け器26とタンク28の間に与えられてもよい。
【0037】
図4Aはいわゆる搾乳段階中、即ち乳が乳頭から抽出される間の乳頭カップを示す。同じ圧力(減圧)は乳頭空間38及び脈動室36において適用されている。
【0038】
相対的に長い乳頭カップ10は相対的に長いシェル32を含む。ライナー34はシェル32に脱着可能に接続される。脈動室36はライナー34とシェル32の間で規定される。ライナー自体は乳頭空間38及び乳頭導入開口40を形成する。
【0039】
脈動室36は接続部品42を介して脈動減圧源(図示せず)に接続可能であり、一方乳頭空間38は短い搾乳管44を介して搾乳減圧源に接続され、搾乳管44はライナー34の一体化された部分であってもよい(図5A)。
【0040】
長い乳頭44及び短い乳頭46はそれぞれ破線で示される。
【0041】
図4Bはいわゆるマッサージ中、即ちライナーが脈動室36中の雰囲気圧及び乳頭空間38中の減圧によってつぶれた状態にあるときの乳頭カップを示す。長い乳頭44は長い乳頭カップ10の乳頭空間38中に導入される。図4Cは長い乳頭カップ10中に導入された短い乳頭46を示す。図4Dは短い乳頭空間38を有する短い乳頭カップ12を一緒に形成する短いシェル32中に導入された短い乳頭46を示す。
【0042】
極めて小さい乳頭カップ中の長い乳頭は動物にとって不快であるかもしれず、一方長い乳頭カップ中の極めて小さい乳頭は乳頭カップ中への空気の漏れのため悪い取付けを起こすかもしれない。かかる場合には、動物は乳頭カップを乳頭からはずすように蹴ろうとするかもしれない。
【0043】
図5Aは乳頭カップシェル32中に挿入されるライナー34を示す。ライナー34はライナーの上端においていわゆるリップ39、即ち相対的に薄い壁を与えられる。リップ39は細い乳頭に適合するために相対的に小さい直径の開口39aを規定する(図5B)。
【0044】
図5Cはライナー34を示し、それは開口39bを規定するリップ39を与えられ、それは相対的に普通の直径の乳頭を受けるように適応されている(図5D参照)。
【0045】
図5Eはライナー34を示し、そのリップ39は相対的に太い乳頭を受けるために大きな直径を有する開口を規定する。
【0046】
極めて大きな開口39aを有するライナー中に導入される乳頭は動物にとって不快かもしれない。なぜならばそれは乳頭カップ中への空気の漏れを生じ、それは動物にとって不快であるかもしれないからである。かかる場合には、動物は乳頭カップを乳頭からはずすように蹴ろうとするかもしれない。
【0047】
図6は乳頭を導入したライナー34の横断面である。リップ39は乳頭がライナー38の内部に向かって吸い込まれるように曲がっている。
【0048】
特定のサイズ又は形状の乳頭に適合するため、リップ39の可撓性は異なるライナーで変化される。従って、小さな直径の乳頭(参照:図1A)は乳頭と乳頭カップの間の空気の漏れを避けるため、大きな直径の乳頭(参照:図1B)より可撓性に劣るリップを要求する。
【0049】
全ての種類のサイズ及び形状の乳頭をカバーするためには、異なる開口39a,39b,39cを有するライナー34は各々低い又は高い可撓性のリップを与えられてもよい。さらに、リップ39の可撓性及び開口39a,39b,39cのサイズのかかる組合せのいかなるライナー34も異なる長さのシェル32のために作られてもよい。
【0050】
図7はロボットアーム56及びグリッパー58を有する搾乳ロボット52を与えられた動物房50を示す。ビデオカメラ、レーザーセンサー又は超音波センサーの如き乳頭位置探索手段60がロボットアーム56上に与えられる。
【0051】
第2例(参照:図2)によれば、第1組の乳頭カップ4を含む乳頭カップマガジン62、及び第2組の乳頭カップ6を含む乳頭カップマガジン64は動物房50において与えられている。各乳頭カップマガジン62,64はリンス手段15を与えられている。
【0052】
弁18a,18b,18c,18d、搾乳メーター20a,20b,20c,20d、受け器26などは明瞭のため図4から省略されているが、もちろん図2に示された方法で含められる。
【0053】
動物房50に入る動物は動物の首のまわりのベルト上に配置されたトランスポンダ68を読むために動物房に配置されたトランスポンダリーダー66によって識別される。制御手段(図示せず)のメモリーでは、各動物個体の各乳頭のサイズが記憶されている。
【0054】
ロボット52の制御手段は特定の順序で(例えばまず後の左の乳頭に、次いで前の左の乳頭に、次いで後の右の乳頭に、最後に前の右の乳頭に)乳頭カップ取付けを実施するようにプログラムされている。ロボットアームはマガジン62,64の一つからサイズ及び形状に関して各乳頭のために好適な乳頭カップ、即ち長い乳頭カップ又は短い乳頭カップ、及び/又は好適な開口39a,39b,39cを有するライナー34を有する乳頭カップ及び/又は所望の可撓性のリップ39を与えられたライナーを有する乳頭カップを取ってくる。
【0055】
各乳頭カップ10a,10b,10c,10d,12a,12b,12c,12dの識別を可能にするために、バーコード66がそれらの各々に与えられる(図8参照)。乳頭位置探索手段60は各乳頭カップを識別するように適応されたレーザーリーダーを含む。
【0056】
あるいは、乳頭カップはカラーコードによってマークされてもよい。この場合において、乳頭カップはビデオカメラによって視覚化し、カラー(RGB)分析によって捕獲された画像を分析することによって識別される。
【0057】
もちろん、上述した乳頭カップの全ての異なる種類に対して2組の乳頭カップでは十分でない。しかしながら、農場経営者は問題の農場の動物のサイズ及び形状に関する分析を実施し、農場の動物のために好適な二つのサイズ又は形状を選択する。
【0058】
図9は本発明の一例を示し、そこでは参照符号で示された部分は上述の図の部分と一致する。図9は異なるサイズ及び形状を有する多数の組の乳頭カップを有する搾乳機械装置を示す。図では1組の乳頭カップだけが実線で示され、別の2組の乳頭カップが破線で示されている。乳頭カップ110’,110'',110''',110'''';112’,112'',112''',112'''';114’,114'',114''',114''''は図9では同じサイズ及び形状で示されているが、本発明によれば異なるサイズ及び形状を有する。
【0059】
図10は本発明の一例を示し、そこでは参照符号で示された部分は図7の部分に一致する。図10は搾乳ロボット52を与えられた動物房50を示す。この例によれば乳頭カップ110’,110'',110''',110'''';112’,112'',112''',112''''の2組200,201は動物房50において与えられている。両組はこの例では二つの回転乳頭カップマガジン200,201として示されている。もちろん、本発明の目的を達成するために他のデザインのマガジンも有用であるかもしれない。乳頭カップの組はラックに配置されることもでき、そこでは乳頭カップは動物の乳頭に取付けられるべき乳頭カップはどれであるかによって自動的にシフトされることができる。
【0060】
これによってサイズ及び形状に関して四つの異なるタイプの乳頭がスムーズかつ正確な方法で取付けられることができる。このようにして一群の動物及びそれらの乳頭を特別なサイズ及び形状を有する乳頭カップに取付けることができる。これは特定のサイズ及び形状の乳頭を有する特定の動物になされることもできる。
【0061】
乳頭は品種、年齢、出産数などによって異なる形状を有する。それゆえ上述のように乳頭のサイズ又は形状に多くの種類が存在する。このため動物房に複数の組を与えることもできる。例えば、60の動物を有する群れは結果として60組の設置を生じるかもしれない。しかし、幾つかの動物の乳頭のサイズ及び形状が同じであるので、30組だけの設置が要求されるかもしれない。
【0062】
図11は複数の乳頭カップを含む1組を有する自動搾乳機械装置の透視図を示す。図11では、参照符号で示された部分は図7の部分に一致し、組は大きくて平坦な回転乳頭カップマガジン300である。マガジンは異なるサイズ及び形状を有する多数の乳頭カップ110’,110'',110''',110'''';112’,112'',112''',112'''';114’,114'',114''',114''''を含む(明瞭のため図では全ての乳頭カップに参照符号を与えていない)。もちろん、本発明の目的を達成するために他のデザインのマガジンも有用であるかもしれない。
【0063】
制御手段(図示せず)のメモリーでは、各動物個体の各乳頭のサイズが記憶されている。データの記憶は各動物についてなされることができる。トランスポンダ68は図では動物の首のまわりのベルト上に配置されている。動物の群れを測定することによって動物乳頭のサイズ及び形状に関する多数の異なるデータが前記メモリーに記憶されることができる。
【0064】
例えば、もし組が40の異なる乳頭カップを含むなら、異なるサイズ及び形状を有する40の乳頭(即ち、10の動物、例えば雌牛)を異なるサイズ及び形状を有する乳頭カップに取付けることができる。もちろん、幾つかの動物は同じサイズ及び形状の乳頭を有する。これはたぶん20の異なる乳頭カップを10の動物の乳頭に取付けることができることを意味する。
【0065】
上では、動物について言及した。雌牛、羊、ヤギ、水牛又は馬などの哺乳動物を意図していると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1A及び1Bは異なるサイズ及び形状の乳頭を示す。
【図2】 図2は第1例による搾乳機械装置を概略的に示す。
【図3】 図3は第2例による搾乳機械装置を概略的に示す。
【図4】 図4A〜4Dはシェル及びライナーを含む乳頭カップを示す。
【図5】 図5A〜5Fはライナーを示す。
【図6】 図6は乳頭が挿入されたライナーを示す。
【図7】 図7は自動搾乳機械装置の透視図である。
【図8】 図8は識別手段を有する乳頭カップを示す。
【図9】 図9は多数の組の乳頭カップを有する搾乳機械装置を示す。
【図10】 図10は2組を有する自動搾乳機械装置の透視図を示す。
【図11】 図11は複数の乳頭カップを含む1組を有する自動搾乳機械装置の透視図を示す。

Claims (21)

  1. 第1組の乳頭カップ及び第2組の乳頭カップを含む動物を搾乳するための装置であって、前記第1組の乳頭カップが少なくとも二つの同じサイズ又は形状の乳頭カップを含み、前記第2組の乳頭カップが少なくとも二つの同じサイズ又は形状の乳頭カップを含む場合において、前記乳頭カップの各々が延長され、脈動空間を形成する可撓性ライナー及び硬質シェルを含み、前記ライナーが一端で乳頭を受け第2端で抽出された搾乳を出すように適応され、第1組の乳頭カップが第1サイズ又は形状の乳頭カップを含み、第2組の乳頭カップが第2サイズ又は形状の乳頭カップを含み、第1サイズ又は形状が第2サイズ又は形状とは異なることを特徴とする装置。
  2. 前記第1組の乳頭カップのライナーが脈動空間において縦方向の範囲を有し、その縦方向の範囲が第2組の乳頭カップのライナーの縦方向の範囲とは異なる請求項1記載の装置。
  3. 前記第1組の乳頭カップの乳頭カップのシェルが縦方向の範囲を有し、その縦方向の範囲が第2組の乳頭カップのシェルの縦方向の範囲とは異なる請求項1又は2記載の装置。
  4. 前記ライナーが予め決められた直径の開口を規定する薄いリップ状部材を与えられ、第1組の乳頭カップのライナーが第2組の乳頭カップのライナーの開口とは異なる開口を有する請求項1〜3のいずれか記載の装置。
  5. 前記リップ状部材が予め決められた可撓性を有し、第1組の乳頭カップのライナーの前記可撓性が第2組の乳頭カップのライナーのそれとは異なる請求項4記載の装置。
  6. 前記第1及び第2組の乳頭カップの少なくとも一つが乳頭カップマガジンに与えられている請求項1〜5のいずれか記載の装置。
  7. 前記乳頭カップマガジンがリンス手段を与えられている請求項6記載の装置。
  8. 搾乳メーターが第1組の乳頭カップのそれぞれの乳頭カップに弁を介して接続可能であり、各搾乳メーターが第2組の乳頭カップのそれぞれの乳頭カップに前記弁を介して接続可能であり、前記弁が第1組の乳頭カップの乳頭カップ及び第2組の乳頭カップの乳頭カップのいずれかを搾乳メーターにそれぞれ接続させることができる請求項1〜7のいずれか記載の装置。
  9. 制御手段に反応して動物の乳頭に乳頭カップを自動的に取付けるための取付手段、及び前記制御手段と関連した動物識別手段をさらに含み、動物個体の各乳頭のサイズが前記制御手段のメモリーに記憶され、前記装置が前記第1及び第2組の乳頭カップのいずれかから少なくとも一つの乳頭カップを選択するように適応されている請求項1〜8のいずれか記載の装置。
  10. 前記取付手段がロボットアーム及び第1及び第2組の乳頭カップのいずれかから乳頭カップを選択的に掴むためのグリッパーを有するロボットを含む請求項9記載の装置。
  11. 前記取付手段が乳頭カップ識別手段を含む請求項9又は10記載の装置。
  12. 前記乳頭カップ識別手段がレーザーリーダーを含み、前記乳頭カップの各々がバーコードを与えられる請求項11記載の装置。
  13. 前記第1組の乳頭カップの乳頭カップが第1つめに接続可能であり、前記第2組の乳頭カップの乳頭カップが第2つめに接続可能である請求項1〜12のいずれか記載の装置。
  14. 第1サイズ又は形状の少なくとも一つの乳頭カップ及び第2サイズ又は形状の少なくとも一つの乳頭カップからなる請求項1〜13のいずれか記載の装置を製造するための部品のキットであって、第1サイズ又は形状が第2サイズ又は形状とは異なるキット。
  15. 第1サイズの乳頭カップのための少なくとも一つのライナー及び第2サイズの乳頭カップのための少なくとも一つのライナーからなる請求項1〜13のいずれか記載の装置を製造するための部品のキットであって、第1サイズが第2サイズとは異なるキット。
  16. 少なくとも1組の乳頭カップを含む動物を搾乳するための装置であって、乳頭カップが延長され、各々が脈動空間を形成する可撓性ライナー及び硬質シェルを含み、前記ライナーが一端で乳頭を受け第2端で抽出された搾乳を出すように適応されている場合において、前記組の乳頭カップが第1サイズ又は形状の少なくとも一つの第1乳頭カップ及び第2サイズ又は形状の少なくとも一つの第2乳頭カップを含み、前記第1サイズ又は形状が前記第2サイズ又は形状とは異なることを特徴とする装置。
  17. 前記組の乳頭カップが第3サイズ又は形状の乳頭カップを含み、前記第3サイズ又は形状が前記第1及び第2サイズ又は形状とは異なる請求項16記載の装置。
  18. 前記組の乳頭カップが第4サイズ又は形状の乳頭カップを含み、前記第4サイズ又は形状が前記第1,第2及び第3サイズ又は形状とは異なる請求項16又は17記載の装置。
  19. 前記装置が第1及び第2組の乳頭カップを含み、前記第1組の乳頭カップが第2組の乳頭カップとは異なる請求項16〜18のいずれか記載の装置。
  20. 前記装置が複数の組の乳頭カップを含み、各組が個々のサイズ及び形状の乳頭カップを有し、各個々の組の乳頭カップにおける前記乳頭カップが別の組の乳頭カップにおける前記乳頭カップとは異なる請求項16〜18のいずれか記載の装置。
  21. 前記組が複数の乳頭カップを含み、各乳頭カップが個々のサイズ又は形状を有する請求項16記載の装置。
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