JP4188709B2 - 圧力計 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明に係る圧力計は、流体の正圧力または負圧力を簡易表示する圧力計に関する。
【0002】
【従来技術】
従来技術よりブルドン管、ベローズ、ダイアフラム、等を用いた機械的な圧力計、シリコンダイアフラム、セラミック製ダイアフラム、半導体歪みゲージ、等を用いた電子式圧力計、等が多く提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
機械的な圧力計は、形状が大きくなり、ショックに弱いなどの問題がある。また、電子式圧力計は、小型化が可能で、制御のための出力が容易にとりだすことができるものの、価格面で高価になる問題点がある。そこで、小型で、ショックに強く、ワンタッチ接続が可能で、天地・縦横の設置を限定することなく、安価な圧力計を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
両端に流体の流入口及び流出口を有する外筒ケース管、前記流入口又は前記流出口に一端面を開口し他端面が閉口して前記外筒ケース管の内部に配置された内筒ケース管、該内筒ケース管の他端面の閉口した内面部分及び前記外筒ケース管の外部に流体が導通する排出ポート、並びに、該内筒ケース管の内部に受圧板及びスプリングが配置された圧力計であり、小型で、耐ショック性があり、ワンタッチ接続が可能で、天地・縦横の設置方向を限定することなく、安価に提供することができる。
【0005】
本発明に係る圧力計は、両端に流体の流入口2(1)及び流出口1(2)を有する外筒ケース管4、前記流入口又は前記流出口に一端面を開口し他端面が閉口して前記外筒ケース管の内部に配置された内筒ケース管3、該内筒ケース管の他端面の閉口した内面部分及び前記外筒ケース管の外部に流体が導通する排出ポート5、並びに、該内筒ケース管の内部に受圧板6及びスプリング7が配置されているものである。また、スプリング及び受圧板は、内筒ケース管の内部で閉口側に該スプリング7、開口側に該受圧板となるように配置して正圧力または負圧力用の圧力計である。また、正圧スプリング7が閉口側、開口側に負圧スプリング11、両スプリングの間に受圧板6をそれぞれ配置して正圧力または負圧力の圧力計である。更に、外筒ケース管の流入口及び/または流出口にワンタッチ配管接続機構8を備えている圧力計である。
【0006】
本発明に係る圧力計に関して以下に詳細を説明する。一実施態様を示す図は、概念図であり、また、類似構成に同一の番号を付す。また、本発明に係る圧力計は、流体用であり例えば、液体、気体、等に使用することができ、特に好ましくは気体に対する圧力計である。本発明に係る圧力計は、以下の説明にのみ限定されるものでない。
【0007】
本発明に係る圧力計の外筒ケース管4は、形状、材料、サイズ、等を特に限定するものでないが、流体の均一な流れを成させるために内面が円柱状の形状が好ましく、外形サイズが50mm以下が好ましく、圧力の表示状態を示す受圧板を目視することができる透明な材料が好ましい。例えば、ガラス製の円柱状、アクリル樹脂製の円柱状、等である。好ましくは、圧力値の標示のための圧力値表示マーク10が付け安易く、耐衝撃性に優れたアクリル樹脂製の外筒ケース管である。
【0008】
本発明に係る圧力計の内筒ケース管3は、形状、材料、サイズ、等を特に限定するものでないが、前記外筒ケース管と該内筒ケース管の隙間10を流体がスムーズに流れ、受圧板が該内筒ケース管の内壁と該受圧板の間において該流体がリークすることなくスムースにスライドするように内面、外面共に円柱状の形状が好ましい。該受圧板が目視できる透明な材料が好ましい。または、前記外筒ケース管と該内筒ケース管の隙間10にスプリング7が配置され、受圧板6が流体のリークすることなく可動する形状であり、例えば、円柱状であり、内筒ケース管の内壁は流体がスムーズな流れる形状であり、例えば、円柱状である。材料としては、受圧板が外筒ケース管の外部から目視できる透明な材料が好ましく、例えば、ガラス製、アクリル樹脂製、等である。受圧板のフロー位置と圧力値の関係を示す圧力値表示マーク10を内筒ケース管または外筒ケース管に刻印、ペイント、表示マークの印刷物を貼付、等で付けることが好ましい。
【0009】
本発明に係る圧力計の外筒ケース管4及び内筒ケース管3は、該内筒ケース管が該外筒ケース管の内部に配置され、該内筒ケース管の一端面が外筒ケース管の流入口または流出口に開口し、該内筒ケース管の他端面が閉口していて外筒ケース管の流出口側または流入口側に配置して閉口した内筒ケース管の内面及び外筒ケース管の外部とが排出ポート5で流体の導通が成されている。好ましくは、内筒ケース管が外筒ケース管のほぼ中央部分に配置されていることが流体の均一流動に好ましい。または、外筒ケース管4及び内筒ケース管3は、該内筒ケース管が該外筒ケース管の内部に配置され、外筒ケース管及び内筒ケース管による隙間12の一端面が外筒ケース管の流入口側または流出口側で開口し、他の端面が流出口側または流入口側で閉口し、閉口側の近傍の外筒ケース管に排出ポート5が形成されて隙間部分の流体の導通が成されている。
【0010】
本発明に係る圧力計の内筒ケース管3の内部には、スプリング7及び受圧板6が配置されている。該スプリングは、伸縮自在な均一応力を有する物であり金属によるスパイラル、ラバー、樹脂、磁石、等でもよく、応力設計が容易な金属によるスパイラルよりなる物が好ましい。また、該スプリングは、一方が内筒ケース管の閉口している側に固着され、他方が受圧板に固着されていることが好ましい。即ち、受圧板のスプリング側の流体が排出ポート5により排出・流入が自由に行われ、受圧板6は、スプリング7により力のバランスがとられて開口側からの正圧力または負圧力により可動して圧力を表示する。
【0011】
別の配置として、正圧スプリング7、受圧板6及び負圧スプリング11は、内筒ケース管3の閉口している側に正圧スプリングが固着され、正圧スプリングの他方が受圧板に固着され、受圧板の反対面に負圧スプリングが固着され、負圧スプリングの他方が内筒ケース管の開口側に固着されているような正圧スプリング、受圧板及び負圧スプリングのサンドイッチ配置であり、受圧板が正圧力または負圧力により稼働して正圧力または負圧力を表示する。
【0012】
または、本発明に係る圧力計は、外筒ケース管及び内筒ケース管の隙間12にスプリング7及び受圧板6が配置されている。該受圧板6は、外筒ケース管の内壁及び内筒ケース管の外壁での流体のリークがなくスムーズに可動する。該スプリング7は、上述の材料・働きと類似であり受圧板の閉口側及び/又は開口側に配置してもよい。
【0013】
本発明に係る圧力計の流入口2(1)及び/または流出口1(2)は、特に限定するものでないが流体配送チューブを接続するに便利なワンタッチ配管接続機構8とすることが好ましい。該ワンタッチ配管接続機構は、一般に使用されている接続機構を用いることができる。
【0014】
本発明に係る圧力計は、流入口から流体が流入すると外筒ケース管及び内筒ケース管の間(内筒ケース管の内部)を該流体が流動して流出口から流出し、該流体の正圧力9が内筒ケース管の中(外筒ケース管及び内筒ケース管の隙間)の受圧板にかかっており該受圧板が押され、内蔵のスプリングとの力のバランス位置で該受圧板が停止し、外筒ケース管または内筒ケース管に付された圧力値表示マーク10並びに該受圧板6で圧力値を示す。内筒ケース管の内壁(内筒ケース管の外壁及び外筒ケース管の内壁)並びに受圧板の流体に対するシール性がよく、内筒ケース管内の受圧板により閉じこめられている(外筒ケース管及び内筒ケース管の隙間並びに受圧板により閉じこめられている)流体は、排出ポート5より外部に流出され、流体の圧力が減少したときには排出ポート5より内部に流入され、閉じこめられている流体の圧縮・解放を排出ポート経由により自由にすることでスプリング及び受圧板の受ける流体の正圧力のバランスで圧力値を表示することができる。
【0015】
負圧力9がかけられた場合には、負圧力(吸引力)により受圧板が引かれて負圧力及びスプリングのバランスにより該受圧板が停止し、外筒ケース管または内筒ケース管に付された圧力値表示マーク並びに該受圧板で負圧力値を示す。前述と同様に流体シール性のよい受圧板の負圧力による稼働につれ排出ポートにより流体の流入・排出が自在に行われる。
【0016】
【発明の効果】
本発明に係る圧力計は、外筒ケース管、該外筒ケース管内に配置した内筒ケース管、スプリング及び受圧板、該内筒ケース管及び/または該外筒ケース管に配置された排出ポート、該外筒ケース管の流体の流入口及び/または流出口がワンタッチ配管接続機構を備えているものである。該圧力計は、受圧板及び圧力値表示マークで圧力が示され、小型で、ショックに強く、ワンタッチ接続が可能で、天地・縦横の設置方向を限定することなく、安価な圧力計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧力計の一実施態様を示す図である。(b)図は、(a)図のK−K’断面図である。
【図2】本発明に係る圧力計の他の一実施態様を示す図である。(b)図は、(a)図のG−G’断面図である。
【図3】本発明に係る圧力計の他の一実施態様を示す図である。(b)図は、(a)図のJ−J’断面図である。
【符号の説明】
1 流出口(流入口)
2 流入口(流出口)
3 内筒ケース管
4 外筒ケース管
5 排出ポート
6 受圧板
7 スプリング(正圧スプリング)
8 ワンタッチ配管接続機構
9 正圧力・負圧力
10圧力値表示マーク
11スプリング(負圧スプリング)
12隙間
Claims (4)
- 両端に流体の流入口及び流出口を有する外筒ケース管、前記流入口又は前記流出口に一端面を開口し他端面が閉口して前記外筒ケース管の内部に配置された内筒ケース管、該内筒ケース管の他端面の閉口した内面部分及び前記外筒ケース管の外部に流体が導通する排出ポート、並びに、該内筒ケース管の内部に受圧板及びスプリングが配置されていることを特徴とする圧力計。
- 前記内筒ケース管の閉口側の内部にスプリング及び開口側の内部に受圧板を配置したことを特徴とした請求項1に記載の圧力計。
- 前記内筒ケース管の内部の閉口側に正圧スプリング、開口側に負圧スプリング、両スプリングの間に受圧板を配置したことを特徴とする請求項1に記載の圧力計。
- 前記外筒ケース管の流体の流入口及び/または流出口にワンタッチ配管接続機構を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の圧力計。
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