JP4188479B2 - メモリアレイのマルチビットメモリセル用検知回路及び検知方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多段階半導体メモリ及びマルチレベルメモリセルの検知に関し、特に、1読取りサイクルにおいてマルチレベルセルデータメモリを検知するための【請求項45】方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のメモリセルにおいては、データの1ビットはセル毎に記憶される。ROMやフラッシュメモリのような不揮発性の半導体メモリデバイスの一般的なクラスは、1つのセルにデータの1より多くのビットを記憶するために変更されている。これは、MROMのようなデバイスのための異なる電圧スレッショルドの実現によって、或いはフラッシュセルのようなデバイスにプログラムすることの何れかによって2つのスレッショルド電圧Vtより多くを記憶することによって達成される。
【0003】
MLCアプローチの欠点は、いろいろなスレッショルド電圧を検知するのに多くの困難性があることである。これは、データの読取り速度を犠牲にする。また、より複雑な検知回路を必要とするので、センスアンプを設けるための余分なチップ領域が必要となり、MLCを製造するコストを増大する。
【0004】
従来技術の代表的な検知方法は、U.S. Patent No.5,721,701 to Ikebe et al. entitled "HIGH READ SPEED MULTIVALUED READ ONLY MEMORY DEVICE" 及びU.S. Patent No.5,543,738 to Lee et al. entitled "MULTI-STAGE SENSE AMPLIFIER FOR READ READ-ONLY MEMORY HAVING CURRENT COMPARATORS"に記載されている。セル当たり2ビットのメモリについての従来技術におけるこれらのアプローチは、2ビットの4つの可能な組み合わせを検知するために3つのワードライン電圧レベルを必要とする。これらの3つのレベルは、1つの従来のアプローチでは、3つのレベルのそれぞれに対してセル出力を検知して、スリーステップシーケンスを各読取りサイクルにおいてワードラインへ与えることによって達成される。この3つのステップシーケンスは比較的遅い。他のアプローチでは、3つのレベルは、第1の固定されたワードライン電圧を印加するツーステップシーケンスによって達成され、且つ第1ステップ中の検知結果に依存する、低いワードライン電圧か、或いは高いワードライン電圧によって続けられる。この従来技術におけるツーステップ技術はスリーステップ技術の遅さを克服しているが、第2ステップ中にワードライン電圧を制御するために必要とされる論理回路のために複雑さが加わっている。更に、従来技術のツーステップシーケンスは検知の一桁に制限される。
【0005】
必要とされるものは、ビットが検知されるオーダーに無関係に、MLCにおける全てのビットに対する固定されたワードラインを有するMLCデータをフェッチするための新規な方法及び装置である。
【0006】
【発明の概要】
従って、本発明は、両方のビット、またはセルにおける全てのビットに対して固定されたワードライン電圧を用いて、マルチレベルセルから多重ビットのデータを検知するための新規な検知方法及び装置に関する。この検知技術は、セルからの単一ビットを検知することを可能にし、単一セル内の多ビット検知の特別な命令を必要とせず、且つ従来のマルチレベルセルのセンスアンプと同様な検知範囲を有している。
【0007】
したがって、本発明は、メモリセルにおけるマルチビットメモリセル用の読み取り回路を提供する。セル当たり2ビットの実施形態において、メモリセルは、第1、第2、第3及び第4の所定スレッショルド電圧の1つの範囲内にスレッショルドゲート電圧を有する。これら4つの所定のスレッショルド電圧は、それぞれメモリセルに記憶された2ビットの4つの状態に相当する。読み取りサイクル中にゲート電圧をマルチビットメモリセルに与えるための回路が含まれる。ゲート電圧は、マルチビットデータの1ビット、例えばロービットを検知するための読み取りサイクルの第1の時間間隔中に第2と第3の所定のスレッショルド電圧間の第1のレベル、及び次のビット、即ちセルにおけるハイビットを検知するための読み取りサイクルの第2の時間間隔中に第3と第4の所定のスレッショルド電圧間の第2のレベルを有する。第1と第2のスレッショルド電圧、及び第3と第4のスレッショルド電圧のグルーピングは、ロービットサイクル中、ロースレッショルド電圧グループ及びハイスレッショルド電圧グループとそれぞれ呼ばれる。ハイビットサイクル中、第2及び第3のスレッショルド電圧、及び第1と第4のスレッショルド電圧グループは、内側と外側のスレッショルド電圧グループとそれぞれ呼ばれる。
【0008】
1つの実施形態における検知回路は、マルチビットメモリセルに結合され、且つマルチビットメモリセルからの電流を第1の基準電流と第2の基準電流と比較する。検知回路は、第1の時間間隔中に第1セルからの電流が第1の基準電流を超える場合第1の論理状態を、またセルからの電流が第1の基準より小さい場合第2の論理状態を有する第1の出力を生成する。検知回路は、第2の時間間隔中にセルからの電流が第2の基準電流より小さく、第1の基準電流より大きい場合第1の論理状態を、またセルからの電流が第1の基準電流より大きく、第2の基準電流より小さい場合第2の論理状態を有する第2の出力を生成する。検知回路の第1と第2の出力は、マルチビットセルに記憶された2ビットを示す。上述の検知方法は、4つより多くのスレッショルドレベルを有するMLCsを含むように広げることができる。スレッショルドレベルの数が増加するにしたがって、対応する論理状態を有する追加の電流源及び論理回路がMLCに記憶されるデータを判断するために必要とされる。
【0009】
1つの好適な特徴によれば、検知回路は、第1の基準電流とマルチビットメモリセルからの電流を受け取るために接続された第1の比較器、及び第2の基準電流とマルチビットメモリセルからの電流を受け取るために接続された第2の比較器をゆうする。論理回路が、第1と第2の比較器に接続され、第1の時間間隔中動作して、第1の出力として第1の比較器の出力を与え、そして第2の時間間隔中に動作して、もし、第2の比較器が第1の値を有するならば、第2の出力として第1の比較器の出力を与え、またもし、第2の比較器の出力が第2の値を有するならば、第2の出力として反転された第1の比較器の出力を与える。
【0010】
本発明のいろいろな特徴によると、検知するための第1の時間間隔は、第2の時間間隔前に生じるか、或いは第1の時間間隔は、検知されるべきビット、或いは検知回路の好適な実現に依存して、第2の時間間隔後に生じる。
【0011】
また、本発明は、最も高い、その次に高い、及び最も低い所定のスレッショルドレベルを含む複数の所定のスレッショルドの1つの範囲内にあるスレッショルドゲート電圧を有するマルチビットセルにある複数のビットの特定ビットを検知するための方法を提供する。この方法は、ゲート電圧を最も高い所定のスレッショルド電圧と次に高い所定のスレッショルド電圧間のマルチビットセルへ印加するステップ、及びもし、セルからの電流が、基準電流より小さいく、スレッショルドゲート電圧が最も高い所定のスレッショルド電圧であることを示しているならば、或いは、セルからの電流が、基準電流より大きいく、スレッショルドゲート電圧が最も低い所定のスレッショルド電圧であることを示しているならば、ビットに対して第1の値を決定するステップを有する。この方法は、もし、セルからの電流が、スレッショルドゲート電圧が複数の所定のスレッショルド電圧における他の所定のスレッショルド電圧の1つであることを示して、第1の基準電流より大きく、且つ第2の基準電流より小さいならば、ビットに対して第2の値を決定するステップを有する。
【0012】
マルチビットセルにおける複数のビットが、特定のビットと他のビットを含む2ビットを有する場合、他のビットは、ゲート電圧を次にもっと高い所定のスレッショルド電圧と次に低い所定のスレッショルド電圧間のマルチビットセルに与えることによって検知される。この場合、他のビットは、もし、セルからの電流が基準より小さく、スレッショルドゲート電圧がセルに印加した電圧より高いことを示すならば、第1の値を有していると判断され、そしてもし、セルからの電流が基準より大きく、スレッショルドゲート電圧がセルに印加されたゲート電圧より低いことを示すならば、第2の値を有していると判断される。この方法で、2ビットは、4つの所定のスレッショルド電圧の1つを有する単一のメモリセルから検知されることができる。
【0013】
したがって、本発明は、従来のMLC検知回路より増加した読み取りマージンと増加したスピードを有し、ロー又はハイのビットデータの検知回路の配列と無関係な論理回路を有する低コストのセンスアンプを提供することによって、従来のMLC検知回路より利点を有している。
【0014】
本発明の目的に照らして、本発明のこれらの、及び他の利点を達成するために、本発明は、1つの特徴によれば、メモリセルにおけるデータの少なくとも2ビットを判定するワードラインの読み取り中に、反転及び非反転回路の1つをイネーブルするために、メモリセルのビットアドレスに応答する論理回路を有するマルチビットメモリセル用のセンスアンプとして特徴づけられる。
【0015】
本発明の他の特徴は、メモリアレイにおけるマルチビットメモリセル用の検知回路として特徴づけられ、メモリセルは、複数のスレッショルド電圧を有するメモリセルを有している。検知回路は、メモリセルに接続されたビットラインの出力を検知することによって、メモリセルの2ビットデータを判定する。この検知回路は、メモリセルビットアドレスに応答するワードライン電圧駆動回路と2ビットデータを判定するためのメモリセルビットアドレスに応答する論理回路を有する。この論理回路は、また前記ビットラインの出力がローのスレッショルド電圧グループとハイのスレッショルド電圧グループの一方に相当するか否かを示す第1の論理状態を与えることによって第1のビットアドレスに応答するように適合される。この論理回路は、更に、ビットラインの出力が外側のスレッショルド電圧グループと内側のスレッショルド電圧グループの一方に相当するか否かを示す第2の論理状態を与えることによってメモリセルの第2のビットアドレスに応答するように適合される。
【0016】
更に、本発明の他の特徴は、前記メモリセルと接続している第1の比較器を含むマルチビットメモリセル用のセンスアンプとして特徴づけられる。第2の比較器がメモリセルと接続されており、且つコントローラが第1と第2の比較器と接続されている。このコントローラは、メモリセルの少なくとも2ビットデータ判定するメモリセルのビットアドレスに応答する資源を有する。
【0017】
更に、本発明の他の特徴は、メモリアレイにおけるマルチビットメモリセル用の読み取り回路として特徴づけられる。メモリセルに記憶された2ビットの4つの状態にそれぞれ相当する第1、第2、第3及び第4のスレッショルド電圧の1つの範囲内にスレッショルド電圧を有し、読み取りサイクル中にマルチビットメモリセルにゲート電圧を与える回路を含む。ゲート電圧は、読み取りサイクルの第1の時間間隔中に、第2と第3の所定のスレッショルド電圧間に第1のレベル、及び読み取りサイクルの第2の時間間隔中に、第3と第4の所定のスレッショルド電圧間に第2のレベルを有する。検知回路は、マルチビットメモリセルからの電流を第1の基準電流と第2の基準電流と比較するマルチビットメモリセルに接続され、そしてもし、セルからの電流が第1の基準電流を超えているならば、第1の時間間隔中に第1の論理状態を有する第1の出力を生じる。また、検知回路は、もしセルからの電流が第1の基準電流より小さいならば、第2の論理状態を有し、もし、セルからの電流が第2の基準電流より小さく、第1の基準電流より大きいならば、第2の時間間隔中に第1の論理状態を有する第2の出力を生成する。更に、検知回路は、もし、セルからの電流が第1の基準電流より大きく、第2の基準電流より小さいならば、第2の論理状態を有する。
【0018】
更に、本発明の特徴は、第n番の比較器からの第n番の基準電流とマルチビットメモリセルからの電流を受け取るステップ、及び第(n+1)番の比較器からの第(n+1)番の基準電流とマルチビットメモリセルからの電流を受け取るステップを更に有する検知方法として特徴づけられる。更に、本方法は、第n番と第(n+1)番の比較器に接続された論理回路に基づいて出力を与え、第n番の時間間隔中に動作して第n番の出力として第n番の比較器の出力を与え、そして第(n+1)番の時間間隔中に動作して、もし、第(n+1)番の比較器の出力が第1の値を有するならば、第(n+1)番の出力として第n番の比較器の出力を与え、且つ、もし、第(n+1)番の比較器の出力が第2の値を有するならば、第(n+1)番の出力として反転された第n番の比較器の出力を与える。だだし、nは2、3、4...に等しい整数である。
【0019】
本発明の更なる特徴及び利点は、如何に述べられるであろうし、一部記載から明らかであるか、或いは発明の実施によって理解されるであろう。本発明の特徴及び利点は、詳細な説明及び図面ならびに特許請求の範囲に特に示された構造によって理解されるであろう。
【0020】
以上の一般的説明及び異化の詳細な説明は、例示であり、また説明のためのものであり、請求項の説明を与えようとするものであることが理解されるべきである。
【0021】
【実施の形態】
図面を参照して、本発明の詳細な説明を行なう。図1は、本発明によるマルチレベルメモリアレイの単純化したブロック図を示す。
【0022】
図1に、マルチビットメモリセルのアレイ140が含まれる。このマルチビットメモリセルは、スレッショルド電圧VTO、Vt1、VT2及びVT3に対する好適な実施形態において、複数のスレッショルド電圧を有するセルと共に作られているマスクROMセルを含むことができる。他のシステムにおいては、マスクROM以外の他のマルチレベルセルを利用することができる、例えば、好適な実施形態においては、マルチレベルプログラムされたフローティングゲートメモリセルがを利用することができる。
【0023】
図1のブロック図について、アレイはROM又はフローティングゲートセル、或いは他のマルチレベルセルを含む。アドレスがライン105を通してデコーダ110に供給される。デコーダは、ライン115を通して行アドレスをツーステップワードライン駆動装置130へ供給する。列アドレスは、ライン120を通して列選択回路155へ供給される。アドレス信号XMは、例えば、アドレス105における単一ビットに相当して、デコーダ110によって、ツーステップワードライン駆動回路130及びセンスアンプ回路165に供給される。このツーステップ(ある実施の形態においてはワンステップ)ワードライン駆動回路130は、アレイ140に接続されている複数のワードライン131の1つを選択する。列アドレスは、ライン120を通して、列選択回路155がデータライン160を通して選択されるべき複数のデータライン150の1つを選択するようにする。センスアンプ165は、2ビットセルに対してハイビットか、或いはロービットかの何れかを選択したアドレスビットXMに応答して、選択されたメモリセル145におけるデータの値を決定する。出力SOUTは、センスアンプからライン170上に与えられる。
【0024】
また、電源をアレイのメモリセルに印加する電源供給回路141も図に含まれる。ワードライン駆動回路及び電源供給回路の少なくとも一方は、デバイスのアドレスビット及び制御論理回路に応答して、ゲート・ツー・ソース電圧を選択されたメモリセルへ与える。セルにおけるマルチビットの値を検知するために用いられるゲート・ツー・ソース電圧は、アドレスビット及びデバイスの制御論理回路のみに応答し、1つの検知ステップからのセンスアンプの出力に依存せずに、駆動されるべきワードラインレベルを判定する。
【0025】
従って、マルチレベルセルにおける一ビットは、セルにおける他のビットの検知を必要とすることなく、所定の、或いは固定されたワードライン電圧で、単一の読み取りサイクルにおいて検知される。以下に述べられているテーブル1は、本発明の好適な実施形態における検知の論理を示している。この実施形態によると、供給電位VDDは、約3.3ボルトである。一つの2ビットセルは、4つのスレッショルド電圧VTO−VT3の1つを有している。この実施の形態においてVT3は、約4ボルトであり、VT2は、約2.5ボルトであり、VT1は、約2ボルトであり、そしてVTOは、約0.8ボルトである。アドレスXM=0に対応するロービット及びアドレスXM=1に対応するハイビットは、テーブルの右側の2欄において定義されている。勿論、供給電位及びスレッショルド電圧の他の組み合わせを利用することもできる。また、本発明によれば、4つより多くのスレッショルド電圧を有するセルが利用されてもよい。
【0026】
テーブル1
【0027】
従って、ロービットデータが決められると、電流ICELLの調査は、ICELL電流があるか否かに制限される。テーブル1に示されるように、VwをVT1の2.0Vのすぐ上である2.3V上昇することによって、ICELL電流があるか、ないかの何れかである。
【0028】
これは、VwがICELL電流を生成するために必要であるスレッショルド以下のVT2かVT3のスレッショルド以下の何れかであるからである。VT1とVT2間のVwを選択することによって、ロービットに対するロジックが図4の領域410(より低いスレッショルドグループ)或いは420(ハイのスレッショルド電圧グループ)の1つに相当するという決定がなされる。従って、テーブル1に示されるように、セルのロービットアドレスに対して、VT0とVT1が゛1”の論理状態に割り当てられ、且つVT2とVT3が"0"の論理状態に割り当てられる。テーブル1に示された論理状態は、それぞれの1が0にされ、それぞれの0が1にされる点で反転されることに留意されるべきである。勿論、論理回路は、このような変更を受け入れるために、変えられなければならないが、セルに含まれるデータを識別するという同じ結果が得られるであろう。
【0029】
ハいビットの決定に関して、2.8VのVWがVT2より大きく、VT3より小さいnビットセルに加えられる。このシナリオにおいて、ICELL電流は、2.8VのVW以下、即ちVT0、VT1およびVT2を有するあらゆるセルレベルに対して流れる。VT1およびVT2の電圧スレッショルドを有するマルチレベルセルの領域に対して、小から中程度のICELL電流が流れるであろう。VT0の電圧スレッショルドを有するマルチレベルセルの領域に対して、大きなICELL電流が流れるであろう。センスアンプおよびそれと関連する論理回路の必要性は、非常に容易に行なわれる電流なしと、大きな、および小さなICELL電流間の識別をすることができるだけである。ゼロ電流は図4の領域440に相当し、大きなICELL電流は、領域450に相当する。領域440と450(外側のスレッショルド電圧グループ)は、"0"の論理状態に割り当てられる。図4の領域430(内側のスレッショルド電圧グループ)に相当するVT1およびVT2間で区別が行なわれず、"1"の論理状態に割り当てられる。
【0030】
割り当てられた論理状態に基づいて、nビットセルデータの決定が、ロービット或いはハイビットデータが検索される順番に関係なく行なわれる。前述のように、割り当てられた"1"或いは"0"の論理状態は、図4に示された関係が領域410,420,430および440の間で維持されている限り任意であり、その結果は、論理回路が論理状態の指定の変更を反映するように変更されることを前提にして、その結果は正確に同じである。
【0031】
図2は、センスアンプの単純化したブロック図である。図3A乃至図3Eは、図1の回路のための制御信号のタイミングを示す。組み合わせにおいて、本発明は、図2および図3A‐Eを参照して理解することができる。図3Aは、読み取りサイクルのはじめに、符号301でローにセットされるチップイネーブル信号(CEB)を示す。アドレスビットXMは、読み取りサイクルの第1の時間間隔302の間ローであり、読み取りサイクルの第2の時間間隔303の間ハイである。他のアドレスビットは、第1の時間間隔302と第2の時間間隔303の間有効である。ツーステップワードライン駆動装置530は、第1の時間間隔302の間、第1のゲート電圧をレベル304にし、そして第2の時間間隔303の間第2のゲート電圧をレベル305にするワードライン電圧を生成する。ロービットに対するセンスアンプ505の出力は、時間間隔306の間与えられ、ハイビットの対するその出力は、時間間隔307の間与えられる。
【0032】
この例において、XM=0に対するサイクルとXM=1に対するサイクルは、単一読み取りサイクルの一部として図示されている。いろいろな実施形態において、この読み取りサイクルは、完全に独立しおり、ハイビットの検知に無関係にロービットの検知を可能にし、又その逆も可能にする。又、ロービットとハイビットが検知される順番は、逆であってもよい。
【0033】
図2および図3A‐Eのタイミング図を参照すると、検知回路の動作が理解される。図2において、セルICELLからの電流が、第1の比較器210と第2の比較器220に与えられる。第1の比較器210は、セル電流を第1の基準電流I1と比較し、第2の比較器220は、セル電流を第2の基準電流I0と比較する。第1の比較器210の出力は、インバータ制御回路230へ供給される。又、アドレスビットXMもインバータの制御回路230へ供給される。センスアンプは、インバータ240を含む第1の出力経路と第2の非インバータ出力経路を有する。従って、論理回路は、第1状態の間出力SOUTとしてインバータ240を介して比較器220の出力を、そして第2状態において、非反転された比較器220の出力を与えることができる。インバータ制御回路230は、出力信号の状態を決定するために、データパスを選択する。
【0034】
信号XM=0のとき、インバータ制御回路は、比較器220の出力が出力として与えられるように、インバータを含まない経路を常に選択する。XM=1のとき、もし、比較器210の出力が一方の状態であれば、インバータ制御回路は、出力経路としてインバータ240を選択し、もし、比較器210の出力が他方の状態を有するならば、インバータ240を含まないデータ経路を選択する。動作において、ロービットを検知するために、アドレスビットXMはゼロであり、ワードラインは、約2.3ボルトの好適な実施形態においてはスレッショルド電圧にステップされる。これは、VT2とVT1間のスレッショルド電圧である。この場合、もし、ICELLからの電流がI0より小さいなら、比較器220は論理1を出力する。逆に、もし、ICELLからの電流がI0より大きいなら、比較器220は0を出力し、信号SOUTとして与えられるであろう。従って、図4に示されるように、もし、スレッショルド電圧が、ロービットの読み取りサイクル中に与えられた電圧より大きいならば、ロービットは0であり、もし、スレッショルド電圧が、ロービットの読み取りサイクル中に与えられた電圧より小さいならば、ロービットは1である。
【0035】
ハイビット読み取りサイクルの間、比較器210はインバータ制御論理回路230を制御するために用いられる。この場合、この例では、ワードライン電圧はVT2とVT1間の電圧である約2.8ボルトの電圧にセットされる。それは、マルチビットセルの最も高いスレッショルド電圧とマルチビットセルの次に高いスレッショルド電圧間の電圧である。この場合、もし、セルからの電流が基準電流I1より大きいならば、比較器210の出力によって、インバータ制御回路がインバータ240を含むデータ経路を選択する。もし、セルからの電流が基準電流I1より小さいならば、比較器210の出力によって、インバータ制御回路230が比較器220の出力をSOUTとして直接選択する。もし、セルからの電流が基準電流I0より小さいならば、それは、基準電流I1より小さいくなければならならず、比較器220の出力は、出力SOUTに対して論理1を供給する。セル電流ICELLが電流I0より大きいならば、比較器の出力は、セル電流が基準電流I1より小さい場合に、出力SOUTとして供給される。
【0036】
基準電流I1は、XM=1のとき、ハイビットを検知するためにのみ利用され、ワードラインは、検知されるべきセルの、最も高いレベルと次に高いレベル間のスレッショルドに駆動される。従って、この例では、ワードライン電圧が2.8ボルトにセットされると、基準電流I1は、スレッショルド電圧VTOを有するメモリセルから予想される最小の電流レベルにセットされる。もし、セルからの電流がこの最小値を超えると、セル電流はスレッショルド電圧VTOを有するメモリセルによって生成されると考えられる。
【0037】
規準電流IOが、ロービットおよびハイビットの双方の検知の間利用される。従って、ワードライン電圧がスレッショルドレベルVT2とVT1間のレベルである2.3ボルトにセットされると、それは、スレッショルド電圧VT1又はVT0を有するメモリセルから検知されるべき最小の電流より少ないレベルにセットされる。又、それは、ワードライン電圧が2.8ボルトであり、スレッショルドがVT2又はVT1のとき、検知されるべき最小電流より小さいレベルにセットされなければならない。しかし、それは、電流の導通と実際上電流の非導通の間の変化を検知するために用いられる。従って、基準電流I0のエラーに対するマージンは比較的大きい。
【0038】
基準電流I1のエラーに対するマージンも同様に大きい。何故ならそれは、最も低いスレッショルド電圧VT0を有するセルの電流とスレッショルド電圧VT1を有するセルからの電流間を検知するからである。電流の安全性のマージンは、スレッショルド電圧VT1より相当小さいスレッショルド電圧VT0を作ることによって増加することができる。好適な実施形態において、スレッショルド電圧VT0は、約0.8ボルトであり、一方、スレッショルド電圧VT1は、約2.0ボルトである。これは、基準電流I1の安全性に対して著しいマージンを与える。図5(A)は、本発明の好適な実施形態におけるセンスアンプを示す。図5(A)において、セル電流ICELLがデータライン510上に与えられる。データライン510は、インバータ501の入力及びとトランジスタ502と503のソースにそれぞれ接続される。トランジスタ502と503のゲートはインバータ501の出力に接続される。従って、データライン500が検知のための状態にあると、インバータ501は、トランジスタ502と503を、セルからの電流がノード520と525のそれぞれにあるセンスアンプに与えられるようにするオン状態へ駆動する。
【0039】
第1の基準電流I0は、電流源504から供給され、第2の基準電流I1は、電流源505から与えられる。第1の基準電流I0は、ノード525に接続される。ノード525は、インバータ550の入力に接続される。インバータ550の出力は、基準電流I0に対して電流比較器の出力を与える。ノード520は、インバータ530の入力に接続される。インバータ530の出力は、ノード520と基準電流I1に対して電流比較器の出力を与える。インバータ530の出力はNANDゲート540に接続される。NANDゲート540への第2の入力はアドレスビットXMである。NANDゲート540の出力は、スイッチSW1に、及びインバータ560を介して第2のスイッチSW2に接続される。スイッチSW1は、インバータの出力をセンスアンプの出力SOUTへ直接接続する。もし、スイッチSW1が開で、SW2が閉であるなら、インバータ550の出力は、インバータ570を介して出力SOUTとして供給され、出力SOUTとして反転された、ノード525における電流比較器の出力を与える。図に示されるように、アドレスビットXMが0であるとき、NANDゲートの出力は、インバータ130の出力と関係なくハイである。これは、実際にロービットの検知中SW1を閉に、SW2を開に維持する。従って、ロービットは、基準電流I0を有するセル電流の比較器の出力によって示される。
【0040】
XM=1のとき、図5(B)と5(C)にそれぞれ示されるように、2つの状態が生じる。第1の状態において、ノード520に対して比較器の出力は0である。この場合、スイッチSW1は開であり、スイッチSW2は閉であることによって、インバータ570がノード525に対する比較器の出力と出力SOUT間にある経路に挿入されるようにする。ノード520に対する比較器の出力が図5(C)に示されるように1であるとき、論理回路は、スイッチSW1が閉に、又SW2が開であるようにする。従って、ノード525に対する比較器の出力は、センスアンプの出力SOUTとして直接接続される。
【0041】
XM=0のとき、図5(D)と5(E)にそれぞれ示されるように、2つの状態が生じる。第1の状態において、ノード520に対して比較器の出力は0である。この場合、論理回路は、スイッチSW1が閉に、又SW2が開であるようにする。従って、ノード525に対する比較器の出力は、センスアンプの出力SOUTとして直接接続される。もし、ノード520に対して比較器の出力が、図5(E)に示されるように1であるなら、論理回路は、スイッチSW1を閉に、スイッチSW2を開であるようにし、従って、ノード525に対して比較器の出力は、センスアンプの出力SOUTとして再び直接接続される。
【0042】
図6(A)乃至図6(F)に示されたシーケンスによれば、チップイネーブル信号CEBは時間600でロー状態に移る。アドレスビットXM及び他の他のアドレスビットは、時間600と時間601の間隔の間有効である。もし、アドレスビットXMが、図に示された感化の間ハイであるならば、ワードライン電圧は、スレッショルド電圧VT2より上のレベル及びスレッショルド電圧VT3より下のレベルに対応して、約2.8ボルトのレベルに上昇し、時間602でそのレベルへ到達する。又、選択されたセルに接続された接地ラインは、約0.5ボルトの電圧レベルに上昇し、603の時間にそのレベルに到達する。データ出力は、アドレスビットXMがハイのとき、ロービットに対して、時間604で始まり時間605で終わる間隔の間感知される。この間隔中、ゲート・ツー・ソース電圧は、ワードライン電圧と接地ライン電圧の差によって規定され、約2.3ボルトか、スレッショルド電圧Vt1とVt2間のレベルである。次のサイクルの間、或いは、もし、アドレスビットXMが他のサイクルに関係なくローであるなら、ワードライン電圧は、スレッショルド電圧Vt2より上のレベルである2.8ボルトの固定レベルに再び維持される。しかし、ハイビットに対して、接地ライン電圧は期間606の間約0ボルトのレベルにセットされる。従って、時間608から時間609の間隔におけるハイビットの検知中、ゲート・ツー・ソース電圧は、スレッショルド電圧Vt2より上の約2.8ボルトのレベルに固定される。上述のセンスアンプは、このスキームによってロービットとハイビットを検知するために利用される。図6(A)乃至図6(F)に示されたスキームの1つの利点は、ワードライン駆動装置が検知中単一レベルを与えるために単純化されることができる。しかし、0.5ボルトと接地間、或いはアドレスビットXMに応答して他の同様なレベルをスイッチすることができなければならない電源、例えば、図1の電源141のコストになる。
【0043】
図7(A)乃至図7(F)は、他の実施形態を示す。図7(A)乃至図7(F)の実施形態によれば、単一の電流比較器がセンスアンプに用いることができる。これは、以下のシーケンスによって達成される。他の実施例の場合のように、チップイネーブル信号は、時間700でローに下がると、アドレスビットXMと他のアドレスビットは、時間700と時間701の間有効になる。もし、XMがハイであれば、ロービットが検知され、ワードライン電圧は、この例では時間702において約2.3ボルトのレベルに上昇される。接地ライン電圧は、この例では、接地に維持される。この方法で、ゲート・ツー・ソース電圧は、時間703と時間704の間ロービットを検知するスレッショド電圧Vt1とVt2の間のレベルに固定される。これは、セルからのセンスアンプにおける電流が基準電流IREF以上或いは以下に下がるか否かを判定することによって達成される。アドレスビットXMはローである。このとき、ワードライン電圧は、この例では時間706で約2.8ボルトの値に上昇される。はいビットは、第1のステップ或いはフェーズ及び第2のステップ或いはフェーズにおいて検知される。第1のフェーズ707の間、接地ライン電圧は0ボルト近くにある。第2のフェーズ708の間、接地ライン電圧は約1.0ボルトのレベルに上昇される。センスアンプは、セルからの電流が、セルのスレッショルド電圧がVt2以下であることを示す第1のフェーズの間、第1の基準電流を超えるか否かを検出し、且つセルのスレッショルド電圧がワードライン上の電圧と、Vt1以下でVt0以上のレベルに確立された接地ライン上の電圧間の差以下であるか否かを示す第2のフェーズの間検知する。従って、この技術は、この例では、セルのスレッショルド電圧が2.3ボルト以上のスレッショルドを有するはいグループ、及び2.3ボルト以下のスレッショルドを有するローグループ内にあるか否かを判定することによって、マルチビットセルにおけるロービットを検知することを可能にする。ハイビットを検知している間、この技術は、メモリセルのスレッショルド電圧が2.8ボルト以上か1.8ボルト以下のスレッショルド電圧を有する外側のグループ内に入るか、或いは2.8ボルトと1.8ボルト間のスレッショルド電圧を有しているか否かを判定するための単一の基準電流源を用いることによって可能である。ハイビットとロービットは、独立したゲート・ツー・ソース電圧サイクルを用いて、互いに独立して検知することができる。
【0044】
本発明の好適な実施形態の以上の説明は概略説明のために行なわれたので、本発明を開示した正確な形態に限定されるべきでない。多くの変更及び変形はこの分野の当業者に明らかであろう。本発明の範囲は、請求項及びその均等物によって定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作ブロック図を示す。
【図2】本発明によるセンスアンプの論理回路の動作ブロック図を示す。
【図3】(A)は、図1の論理回路に対する読み取り動作の第1及び第2サイクル中のチップイネーブルピン(CEB)タイミング図である。
(B)は、図1の論理回路に対する読み取り動作の第1及び第2サイクル中のアドレスXMのためのタイミング図である。
(C)は、図1の論理回路に対する読み取り動作の第1及び第2サイクル中の非XMアドレスのためのタイミング図である。
(D)は、図1の論理回路に対する読み取り動作の第1及び第2サイクル中のワードライン電圧レベルを示すタイミング図である。
(E)は、図1の論理回路に対する読み取り動作の第1及び第2サイクル中のワードライン電圧レベルを示すタイミング図である。
【図4】VT0、VT1、VT2及びVT3に関する論理関係を示す図である。
【図5A】本発明のメモリセルのための一般的な論理回路図である。
【図5B】VW=2.3V及びICELL<I0の場合、本発明のメモリセル電流に対する論理回路図の出力を示す。
【図5C】VW=2.3V及びICELL>I0の場合、本発明のメモリセル電流に対する論理回路図の出力を示す。
【図5D】VW=2.8V及びICELL<I0の場合、本発明のメモリセル電流に対する論理回路図の出力を示す。
【図5E】VW=2.8V及びICELL>I0の場合、本発明のメモリセル電流に対する論理回路図の出力を示す。
【図6】 (A)−(F)は、本発明の他の実施形態による2ビットメモリセルのロー及びハイビットの検知中に、選択されたメモリセルに加えられた電圧に対するタイミング図を示す。
【図7】 (A)−(F)は、本発明の他の実施形態による2ビットメモリセルのロー及びハイビットの検知中に、選択されたメモリセルに加えられた電圧に対するタイミング図を示す。
Claims (23)
- メモリアレイにおけるマルチビットメモリセル用の検知回路であって、前記メモリアレイは、メモリワードライン及びデータラインに接続された、複数のスレッショルド電圧のあるメモリセルを有し、
前記検知回路は、前記メモリセルに接続されたデータライン上の出力を検知することによって、メモリセルのデータを判定し、前記検知回路は、メモリセルのビットアドレスに応答するゲート・ツー・ソース電圧駆動装置、及び前記データを判定するためのメモリセルのビットアドレスに応答する論理回路を備え、
前記論理回路は、前記ビットラインの出力が、ローのスレッショルド電圧グループとハイのスレッショルド電圧グループの一方に相当するか否かを示す第1の論理状態を、前記メモリセルからの電流を第1の基準電流と比較することにより与えることによって、第1のビットアドレスに応答するのに適合されており、且つ前記論理回路は、前記ビットラインの出力が、外側のスレッショルド電圧グループと内側のスレッショルド電圧グループの一方に相当するか否かを示す第2の論理状態を、前記メモリセルからの電流を第1の基準電流と第2の基準電流と比較することにより与えることによって、第2のメモリセルビットアドレスに応答するのに適合されており、前記論理回路は、前記ビットアドレス(XM=0,1)及び前記各基準電流との比較結果に応じて制御される反転回路と非反転回路、及びNAND論理回路を有し、前記NAND論理回路は、前記メモリセルの2ビットデータを判定するために、前記論理回路における反転回路か、非反転回路のいずれを用いるかを決定するために利用されることを特徴とする検知回路。 - 第1のアドレスビットに対して、前記ローのスレッショルド電圧グループは、スレッショルド電圧VT0とVT1を有し、前記ハイのスレッショルド電圧グループは、スレッショルド電圧VT2とVT3を有し、且つ、第2のビットアドレスに対して、内側のスレッショルド電圧は、スレッショルド電圧VT1とVT2を有し、前記ハイのスレッショルド電圧グループは、スレッショルド電圧VT0とVT3を有することを特徴とする請求項1に記載の検知回路。
- 更に、複数の論理信号に応答して、セルのnビットを示すために、n番目の論理信号と論理回路を与えるワードラインの読み取り中に、n番目のメモリセルのビットアドレスに応答するのに適合されている論理回路を有することを特徴とする請求項1に記載の検知回路。
- マルチビットメモリセル用の読み取り回路であって、前記マルチビットメモリセルは、前記マルチビットセルメモリに記憶された2ビットの4状態にそれぞれ対応する第1、第2、第3、及び第4の所定のスレッショルド電圧の1つの範囲内にスレッショルドゲート電圧を有しており、前記読み取り回路は、
読み取りサイクル中に、ゲート・ツー・ソース電圧を前記マルチビットメモリセルに与える回路と;前記ゲート・ツー・ソース電圧は、前記読み取りサイクルの第1の時間間隔の間、前記第2と第3の所定のスレッショルド電圧間の第1のレベルを有し、且つ読み取りサイクルの第2の時間間隔の間、前記第3と第4の所定のスレッショルド電圧間の第2のレベルを有し、
前記メモリセルからの電流を第1の基準電流(I0)及び第2の基準電流(I1)と比較し、前記第1の時間間隔の間、もし前記メモリセルからの電流が前記第1の基準電流(I0)より大きいならば、第1の論理状態(Sout=H)を有する第1の出力を、且つもし前記メモリセルからの電流が前記第1の基準電流(I0)より小さいならば、第2の論理状態(Sout=L)を有する第1の出力を生成し、且つ、前記第2の時間隔の間、もし前記メモリセルからの電流が前記第1の基準電流(I0)より小さく且つ第2の基準電流(I1)より小さいならば、第2の論理状態(Sout=L)を、もし前記メモリセルからの電流が前記第1の基準電流(I0)より大きく且つ前記第2の基準電流(I1)より小さいなら、第1の論理状態(Sout=H)を有し、もし前記メモリセルからの電流が前記第1の基準電流(I0)より大きく且つ前記第2の基準電流(I1)より大きいならば、第2の論理状態(Sout=L)を有する第2の出力を生成する検知回路と;
を有することを特徴とする読み取り回路。 - 前記第1と第2の出力は、前記マルチビットメモリセルに記憶された2ビットを示すことを特徴とする請求項5に記載の読み取り回路。
- 前記検知回路は、
第1の基準電流とマルチビットセルからの電流を受け取るために接続された第1の比較器と、
第2の基準電流とマルチビットセルからの電流を受け取るために接続された第2の比較器と、
前記第1と第2の比較器に接続され、前記第1の時間間隔の間動作して、前記第1の出力として前記第1の比較器の出力を与え、前記第1の時間間隔の間動作して、もし、前記第2の比較器の出力が第1の値を有するならば、前記第2の出力として前記第1の比較器の出力を与え、もし、前記第2の比較器が第2の値を有するならば、前記第2の出力として反転された第1の比較器の出力を与える論理回路と、
を有することを特徴とする請求項5に記載の読み取り回路。 - 前記第1の時間間隔は、前記第2の時間間隔前の読み取りサイクル中に生じることを特徴とする請求項7に記載の読み取り回路。
- 前記第1の時間間隔は、前記第2の時間間隔後の読み取りサイクル中に生じることを特徴とする請求項7に記載の読み取り回路。
- マルチビットメモリセル用の読み取り回路であって、メモリは、最も高い、次に高い、最も低い所定のスレッショルド電圧を含む複数の所定のスレッショルド電圧の1つの範囲内のスレッショルド電圧を有し、前記読み取り回路は、
読み取りサイクル中に、ゲート・ツー・ソース電圧として前記最も高い所定のスレッショルド電圧と前記次に高い所定のスレッショルド電圧間のレベルを与える回路と;
前記メモリセルからの電流を、前記メモリセルの前記スレッショルド電圧が最も高い所定のスレッショルド電圧であることを示す第1の基準電流(I0)と該セルの前記スレッショルド電圧が前記最も低い所定のスレッショルド電圧であることを示す第2の基準電流(I1)とを比較し、もし前記メモリセルからの電流が前記第1の基準電流(I0)より小さく且つ前記第2の基準電流(I1)より小さいならば、第2の論理状態(Sout=L)を、もし前記メモリセルからの電流が前記第1の基準電流(I0)より大きく且つ前記第2の基準電流(I1)より小さいならば、第1の論理状態(Sout=H)を、且つ、前記メモリセルからの電流が前記第1の基準電流(I0)より大きく且つ前記第2の基準電流(I1)より大きいならば、第2の論理状態(Sout=L)を有する出力を生成する検知回路と;
を有することを特徴とする読み取り回路。 - ゲート、ソース及びドレインを有し、複数の所定のスレッショルド電圧の1つの範囲内にスレッショルドゲート・ツー・ソース電圧を有するマルチビットセルにおけるデータを検知するための方法であって、
選択信号に応答して前記マルチビットセルにおけるビットを選択するステップと、
前記選択されたビットに応答して、前記マルチビットセルのゲートとソースの両端にゲート・ツー・ソース電圧を加えるステップと、
前記ゲート・ツー・ソース電圧を加えるステップ中に、前記選択されたビットの状態を検出するステップとを有し、
前記ゲート・ツー・ソース電圧を加えるステップは、前記マルチビットセルに記憶された第1のビットの選択に応答して、第1の所定のソース電圧を前記マルチビットセルのソースに加えるステップ、及び前記マルチビットセルに記憶された第2のビットの選択に応答して、第2の所定のソース電圧を前記マルチビットセルのソースに加えるステップを有することを特徴とする方法。 - 前記ゲート・ツー・ソース電圧を加えるステップは、前記第1のビット或いは前記第2のビットの何れかの選択に応答して、所定のゲート電圧を前記マルチビットセルのゲートに加えるステップを有することを特徴とする請求項11に記載の方法。
- ゲート、ソース及びドレインを有し、複数の所定のスレッショルド電圧の1つの範囲内にスレッショルドゲート・ツー・ソース電圧を有するマルチビットセルにおけるデータを検知するための方法であって、
選択信号に応答して前記マルチビットセルにおける第1のビットか第2のビットを選択するステップと、
前記セルからの電流を第1の基準電流と比較し、前記メモリセルのスレッショルド電圧が前記選択されたビットの1バイナリー状態を示すゲート・ツー・ソース電圧の第1のレベルより高いスレッショルド電圧を含むハイのスレッショルドグループ内か、前記選択されたビットの他のバイナリー状態を示す第1のレベルより低いスレッショルド電圧を含むローのスレッショルドグループ内にあるかを判定することによって、前記第1のビットが選択された場合、及び、
前記セルからの電流を第1の基準電流と第2の基準電流と比較し、前記メモリセルのスレッショルド電圧が選択されたビットの1バイナリー状態を示す第2のレベルと第3のレベル間のスレッショルド電圧を含む内側のスレッショルドグループ、及び前記選択されたビットの他のバイナリー状態を示す第2のレベルより大きく、第3のレベルより小さいスレッショルド電圧を含む外側のスレッショルドグループ内にあるかを判定することによって、前記第2のビットが選択された場合、前記選択されたビットの状態を検出するステップと、
を有することを特徴とする方法。 - 前記検出するステップは、前記選択されたビットに応答して、マルチビットセルのゲートとソースの両端にゲート・ツー・ソース電圧を、もし前記第1のビットが選択されるならば、第1のレベルかその近くに固定されたゲート・ツー・ソース電圧を、そしてもし前記第2のビットが選択されるなら、前記第2のレベルかその近くに固定されたゲート・ツー・ソース電圧を加えるステップを有することを特徴とする請求項13に記載の方法。
- ゲート・ツー・ソース電圧を加える前記ステップは、前記マルチビットセルに記憶された第1のビットの選択に応答して、前記マルチビットセルのゲートに第1の所定のゲート電圧を加えるステップ、及び前記マルチビットセルに記憶された第2のビットの選択に応答して、前記マルチビットセルのゲートに第2の所定のゲート電圧を加えるステップを有することを特徴とする請求項14に記載の方法。
- ゲート・ツー・ソース電圧を加える前記ステップは、前記第1のビットか、前記第2のビットの何れかの選択に応答して、前記マルチビットセルのソースに所定のソース電圧を加えるステップを有することを特徴とする請求項15に記載の方法。
- ゲート・ツー・ソース電圧を加える前記ステップは、前記マルチビットに記憶された第1のビットの選択に応答して、マルチビットセルのソースに第1の所定のソース電圧を加えるステップ、及び前記マルチビットセルの第2のビットの選択に応答して、前記マルチビットセルのソースに第2の所定のソース電圧を加えるステップを有することを特徴とする請求項14に記載の方法。
- 前記ゲート・ツー・ソース電圧を加えるステップは、前記第1のビットか、前記第2のビットの何れかの選択に応答して、前記マルチビットセルのゲートに所定のゲート電圧を加えるステップを有することを特徴とする請求項17に記載の方法。
- 前記検出するステップは、前記選択されたビットに応答して、前記マルチビットセルのゲートとソースの両端にゲート・ツー・ソース電圧を与えるステップを有し、前記ゲート・ツー・ソース電圧は、もし前記第1のビットが選択されるなら、前記第1のレベルかその近くに固定され、且つ、もし前記第2のビットが選択されるなら、シーケンスに、第1ステップと第2ステップを与えるステップを有し、前記第1のステップは、前記第2のレベルかその近くに固定され、且つ、前記第2のステップは、前記第3のレベルかその近くに固定されることを特徴とする請求項13に記載の方法。
- ゲート・ツー・ソース電圧を加える前記ステップは、前記マルチビットセルに記憶された第1のビットの選択に応答して、前記マルチビットセルのゲートに第1の所定のゲート電圧を加えるステップ、及び前記マルチビットセルの第2のビットの選択に応答して、前記第1と第2のステップ中に前記マルチビットセルのゲートに第2の所定のゲート電圧を加えるステップを有することを特徴とする請求項19に記載の方法。
- ゲート・ツー・ソース電圧を加える前記ステップは、前記第1のビットの選択に応答して、前記第1のビットの何れかの選択に応答して前記マルチビットセルのソースに第1の所定のソース電圧を印加するステップ、及び前記第2のビットの選択に応答して、前記第1のステップ中に前記マルチビットセルのソースに第2の所定のソース電圧と前記第2のステップ中に前記マルチビットセルのソースに第3の所定のソース電圧を加えるステップを有することを特徴とする請求項20に記載の方法。
- 前記第1と第2の所定のソース電圧は実質的に同じであることを特徴とする請求項21に記載の方法。
- マルチビットメモリセル用の読み取り回路であって、前記マルチビットメモリセルは、前記マルチビットセルメモリに記憶された2ビットの4状態にそれぞれ対応する第1、第2、第3、及び第4の所定のスレッショルド電圧の1つの範囲内にスレッショルドゲート電圧を有しており、前記読み取り回路は、
読み取りサイクル中に、ゲート・ツー・ソース電圧を前記マルチビットメモリセルに与える回路と;前記ゲート・ツー・ソース電圧は、読み取りサイクルの第1の時間間隔の間、前記第2と第3の所定のスレッショルド電圧間の第1のレベルを有し、且つ読み取りサイクルの第2の時間間隔の間の第1のステップの間(フェーズ1)、前記第1の時間間隔の間のソース電圧と同じソース電圧をメモリセルに与えて、第3と第4の所定のスレッショルド電圧の間の第2のレベルを有し、且つ、読み取りサイクルの第2の時間間隔の間の第2のステップの間(フェーズ2)、前記第1のステップの間のゲート電圧と同じゲート電圧をメモリセルに与えて、第1と第2の所定のスレッショルド電圧の間の第3のレベルを有し、且つ
前記メモリセルからの電流を一つの基準電流(IREF)と比較し、前記第1の時間間隔の間、もし前記メモリセルからの電流が前記基準電流より大きいならば、第1の論理状態(Sout=H)を、もし前記メモリセルからの電流が前記基準電流より小さいならば、第2の理状態(Sout=L)を有する第1の出力を生成し、且つ、前記第2の時間間隔の間、もし前記メモリセルからの電流が、前記第1のステップ中に前記基準電流より小さく且つ前記第2のステップ中に前記基準電流より小さいならば、第2の論理状態(Sout=L)を、もし前記メモリセルからの電流が、前記第1のステップ中に前記基準電圧より大きく且つ前記第2のステップ中に前記基準電流より小さいならば、第1の論理状態(Sout=H)を、もし前記メモリセルからの電流が、前記第1のステップ中に前記基準電流より大きく且つ前記第2のステップ中に前記基準電流より大きいならば、第2の論理状態(Sout=L)を有する第2の出力を生成する検知回路と;
を有することを特徴とする読み取り回路。
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