JP4188178B2 - 小型除雪機 - Google Patents

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Description

本発明は小型除雪機に係り、特に、エンジンの前方にバッテリを配置し、バッテリ及びエンジンを一括してカバー体で覆った小型除雪機に関する。
小型除雪機として、雪をオーガで掻き集め、掻き集めた雪をブロアで跳ね上げ、跳ね上げた雪をシュータで投雪するものが知られている。この除雪機は、電装部品に電力を供給するためにバッテリを備えている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−170132公報
この公報の除雪機は、前記オーガやブロアなどを駆動するエンジンを機体に設け、オーガのハウジング(以下、「オーガハウジング」という)に収納し、このオーガハウジングにバッテリ搭載台を設け、このバッテリ搭載台にバッテリを載置し、バッテリの上部にバッテリカバーを取り付けたものである。
バッテリの上部にバッテリカバーを取り付けることで、バッテリカバーでバッテリの上部を雪や雨から保護する。
この除雪機は、バッテリの上部にバッテリカバーを取り付けただけなので、バッテリの側面についた雪や雨が、バッテリとバッテリカバーとの間の隙間からバッテリの上部まで侵入する虞がある。
この対策として、エンジンを覆うカバーをバッテリまで延ばし、このカバーでバッテリ全体を覆うことが考えられる。
しかし、エンジンとバッテリとを共通のカバーで覆うことで、エンジンの熱がバッテリに伝わり、バッテリが熱の影響を受けることが考えられる。
本発明は、バッテリを雪や雨から保護することができ、エンジンから発生した熱の影響を受けないようにすることができる小型除雪機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジンの前方にバッテリを配置し、バッテリ及び前記エンジンを一括してカバー体で覆った小型除雪機において、前記バッテリを収納するバッテリホルダを設け、前記バッテリホルダの後壁と前記エンジンとの間に、エンジンからバッテリに向かう熱を遮蔽する隔壁を介設し、前記隔壁の下折曲片を前記カバー体の受溝に差し込むことで前記隔壁を支えることを特徴とする。
バッテリ及びエンジンをカバー体で一括して覆うことで、このカバー体でバッテリ全体を覆う。これにより、バッテリの側壁から雪や雨が侵入することを防いで、雪や雨からバッテリを保護することができる。
さらに、バッテリホルダの後壁とエンジンとの間に隔壁を設け、この隔壁でエンジンからバッテリに向かう熱を遮蔽するようにした。これにより、エンジンから発生した熱の影響を受けないようにすることができる。
加えて、隔壁の下折曲片をカバー体の受溝に差し込むことで隔壁を支えるようにした。このように、隔壁を支える部品をカバー体で兼用することで、部品数を少なく抑え、組付け構成の簡素化を図ることができる。
請求項2に係る発明は、前記隔壁と前記後壁との間に空間を確保することで、この空間を利用して前記隔壁に、前記バッテリの電源で駆動する電装部品用のリレースイッチを取り付けたことを特徴とする。
バッテリの電源で駆動する電装部品用のリレースイッチを隔壁に取り付けることで、隔壁をリレースイッチを取り付ける部材と兼用する。よって、リレースイッチを取り付ける部材を、個別に備える必要がない。これにより、部品点数の増加を抑えて、組立工数のさらなる簡素化を図ることができる。
請求項1に係る発明では、雪や雨からバッテリを保護し、エンジンから発生した熱の影響を受けないようにすることができるという利点がある。
加えて、隔壁を支える部品をカバー体で兼用することで、部品数を少なく抑え、組付け構成の簡素化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、部品点数の増加を抑えて、組立工数のさらなる簡素化を図ることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る小型除雪機を示す側面図である。
小型除雪機10は、機体としての伝動ケース11の下部左右側にそれぞれ走行用の電動モータ12,13を取り付け、左右の電動モータ12,13に走行装置14を連結するとともに、走行装置14を伝動ケース11の下部に備え、伝動ケース11の上部にエンジン15を取り付け、エンジン15で駆動する除雪装置16を伝動ケース11の前部に備え、除雪装置16の後部およびエンジン15をカバー体18で覆い、伝動ケース11の上部から後上方へ向けて左右の操作ハンドル21,22を延ばし、これら左右の操作ハンドル21,22間に操作盤23を取り付け、作業者が左右の操作ハンドル21,22のグリップ24,25を握った状態で操作盤23の後から連れ歩く、自力走行式の歩行型作業機である。
エンジン15を伝動ケース11の前後方向の略中央に配置するとともに、走行装置14(左右の走行部26,27)を伝動ケース11の前後方向の略中央に配置する。
走行装置14は、左側の電動モータ12の外側に左側走行部26を備え、右側の電動モータ13の外側に右側走行部27を備える。
左側走行部26は、左側の電動モータ12に連結する左側の駆動輪31を備え、この駆動輪31の後方に左側の遊転輪32を回転自在に備え、左側の駆動輪31および左側の遊転輪32に左側のクローラベルト33を巻き掛けたものである。
左右の走行部を26,27をそれぞれ電動モータ12,13で駆動するように構成することで、小型除雪機10の電動化を図る。
なお、右側走行部27は、左側走行部26と同一構成部材なので、それぞれの構成部材に同一符合を付して説明を省略する。
また、除雪装置16は、オーガ部35、ブロア部36およびシュータ37などで構成したものである。
また、この実施の形態においては、本体20を伝動ケース11および除雪装置16で構成したものとして説明する。
この小型除雪機10によれば、左右の電動モータ12,13を駆動して、左右の駆動モータ12,13で左右の駆動輪31,31を駆動することにより、左右のクローラベルト33,33を回転する。左右のクローラベルト33,33を回転することで小型除雪機10が走行する。
この状態において、エンジン15で除雪装置16、すなわちオーガ部35およびブロア部36を駆動して除雪作業をおこなう。
伝動ケース11は、小型除雪機10の機体を兼ねる部材であって、小型除雪機10の略中央に備え、平面視で略矩形状に形成したものである(図3参照)。
この伝動ケース11の下方左右側にそれぞれ左右側の走行部26,27を設け、伝動ケース11の前部に除雪装置16を設け、伝動ケース11の上部にエンジン15を設け、伝動ケース11の下方左右側から左右の操作ハンドル21,22をそれぞれ後方に向けて延ばす(図2、図3も参照)。
カバー体18は、上カバー部41と下カバー部42とからなり、下カバー部42でエンジン15の底面を覆い、上カバー部41でエンジン15の上方を覆うことで、エンジン15を全体に覆うように構成したものである。
ブロア部36は、伝動ケース11の前部にブロアハウジング44を取り付け、このブロアハウジング44内にブロア45を配置するとともに、このブロア45を駆動軸46に取り付けたものである。
また、オーガ部35は、ブロアハウジング44の前部にオーガハウジング47を取り付け、このオーガハウジング47内にオーガ48を回転自在に取り付けたものである。
図2は本発明に係る小型除雪機のエンジンとバッテリとの関係を示す側面図である。
伝動ケース11の上部にエンジン15を搭載し、このエンジン15の前方で、かつブロアハウジング44の上部にバッテリ51を配置し、バッテリ51の上方に照明部52を配置する。
バッテリ51は、略箱型に形成し、上面51aに端子55,55を有する箱型バッテリである。
エンジン15とバッテリ51との間に、エンジン15からバッテリ51に向かう熱を遮蔽する隔壁53を介設する。
エンジン15は、クランクシャフト54を縦置きにした形式のバーチカルエンジンである。
カバー体18の下カバー部42を伝動ケース11の上部に取り付け、下カバー部42に上カバー部41を取り付けることで、バッテリ51、照明部52、エンジン15および隔壁53を一括して上カバー部(カバー体)41で覆う。
図3は本発明に係る小型除雪機の伝動ケースとエンジンとの取付け関係を説明する斜視図である。
伝動ケース11の上部56に収納凹部57を形成し、収納凹部57に電磁クラッチ58を収納する。
伝動ケース11の上部56において収納凹部57の周囲に、電磁クラッチ58を囲うように4個の取付ボス61・・・を立設する。
一方、エンジン15には、4個の取付ボス61・・・に対応する部位に、それぞれ4個の張出部62・・・(2個のみを図示する)を設ける。それぞれの張出部62・・・に、取付ボス61・・・のねじ孔61a・・・に対応する取付孔62a・・・を形成する。
取付孔62a・・・にボルト63・・・を差し込み、差し込んだボルト63・・・をねじ孔63a・・・にねじ込むことで、4個の取付ボス61・・・にエンジン15を取り付ける。
なお、4個の取付ボス61・・・のうち、右側前方に配置した取付ボス61の近傍に前取付部64を設け、右側後方に配置した取付ボス61の近傍に後取付部65を設ける。
前取付部64に前取付ブラケット66をボルト止めするとともに、後取付部65に後取付ブラケット67をボルト止めし、前後の取付ブラケット66,67に発電機68をボルト69、69で固定する。
伝動ケース11の前左右側下部に、それぞれ左右の電動モータ12,13(右電動モータ13は図示せず)を備え、左右の電動モータ12,13で駆動する左右のクローラベルト33,33を備える。
左右の電動モータ12,13や電磁クラッチ58を、ワイヤーハーネス71を介して電動に伴う制御部72(図5、図6参照)に接続する。
すなわち、左右の電動モータ12,13や電磁クラッチ58にワイヤーハーネス71を接続し、接続したワイヤーハーネス71を収納凹部57の前側から伝動ケース11の外側に延ばす。
外側に延ばしたワイヤーハーネス71を案内溝73を介して前方に延ばし、前方に延ばしたワイヤーハーネス71を制御部72(図5、図6参照)に接続する。
図4は本発明に係る小型除雪機のバッテリと照明部との関係を示す側面図である。
小型除雪機10は、本体20を構成するブロアハウジング44に機体用バッテリ支持構造70を備える。
機体用バッテリ支持構造70は、上面51aに端子55,55(図6も参照)を有する箱型バッテリ51を上方又は横から挿入(収納)することのできるバッテリホルダ77を設け、このバッテリホルダ77に収納したバッテリ51の上面51aをバッテリ固定部材81で押さえるようにしたもので、バッテリ固定部材81を絶縁性樹脂部品としたものである。
機体用バッテリ支持構造70について詳しく説明する。
ブロアハウジング44の上端部に載置ブラケット75を取り付け、この載置ブラケット75にバッテリ載置皿76を取り付けるとともに、バッテリホルダ77を取り付け、このバッテリホルダ77の後端に隔壁53を取り付け、隔壁53の下折曲片53aを凹状の受溝43に差し込む。
これにより、隔壁53をバッテリホルダ77とエンジン15との間に介在させる。
凹状の受溝43は、下カバー部42の前部上縁42aに形成した凹状の溝である。
バッテリホルダ77内にバッテリ51を収納することで、バッテリ51をバッテリ載置皿76に載せ、バッテリ固定部材81の右端部(一端部)82をバッテリホルダ77にヒンジロッド(図6、図7参照)85を介してヒンジ結合し、左端部(他端部)83をフックボルト108および蝶ナット109を介してバッテリホルダ77に着脱自在に結合する。
バッテリ固定部材81でバッテリ51の上面51aを押さえ付けてバッテリ51を保持する。
バッテリ51をバッテリホルダ77内に収納することで、バッテリ51をエンジン15から隔壁53で仕切る。
この状態で、バッテリ51、照明部52、エンジン15および隔壁53を上カバー部(カバー体18)41で一括して覆うことで、この上カバー部41でバッテリ51全体を覆う。
ここで、バッテリを保護する手段として、通常バッテリ上部をカバーで覆う方法が採用されている。しかし、この方法では、バッテリ51の側壁に付いた雨雪が、バッテリとカバーとの間からバッテリ上部に侵入することが考えられる。
そこで、上カバー部41でバッテリ51全体を覆うように構成した。これにより、バッテリ51の側壁側から雨雪が侵入することを防いで、雨雪からバッテリ51を確実に保護することが可能になる。
さらに、エンジン15とバッテリ51との間に隔壁53を設けて、この隔壁53でエンジン15からバッテリ51に向かう熱を遮蔽するようにした。
これにより、バッテリ51が、エンジン15から発生した熱の影響を受けることを防止する。
バッテリ固定部材81には照明部52を備え、バッテリ51とともに照明部52も上カバー部41で覆う。
上カバー部41のうち、照明部52の前面86に臨む部位を、光を透過可能な透光部87とする。よって、照明部52の前面86から光を投光した際に、投光した光は、透光部87を透過して小型除雪機10の前方を照射する。
図5は本発明に係る小型除雪機の要部を示す斜視図である。
ブロアハウジング44の上部左側にシュータ37を設け、シュータ37の右側でエンジン15の前方に載置ブラケット75を取り付け、載置ブラケット75に、機体用バッテリ支持構造70のバッテリホルダ77を取り付けることで、バッテリホルダ77をシュータ37の左側に配置する。
バッテリホルダ77の後端部に隔壁53を取り付けることで、バッテリホルダ77に収納したバッテリ51を隔壁53でエンジン15から仕切る。
バッテリホルダ77の右壁91(図6も参照)にガード部材92を取り付けることで、ガード部材92と右壁91とで制御部ホルダ93を形成する。
バッテリホルダ77内に配置したバッテリ51に、機体用バッテリ支持構造70のバッテリ固定部材81を載せ、バッテリ固定部材81の右端部(一端部)82(図7参照)をバッテリホルダ77にヒンジロッド85(図7参照)でヒンジ結合し、左端部(他端部)83をフックボルト108および蝶ナット109を介してバッテリホルダ77に着脱自在に結合する。
これにより、バッテリ固定部材81でバッテリ51の上面51aを押さえ付けてバッテリ51を保持する。
制御部ホルダ93内に制御部72を配置し、制御部72をバッテリホルダ77の右壁91に防振部材95(図95参照)を介して取り付ける。
バッテリホルダ77内にバッテリ51を配置し、制御部ホルダ93に制御部72を配置することで、バッテリ51および制御部72を、ブロアハウジング44から延ばしたシュータ37の隣に順に配置し、ブロアハウジング44上にバッテリ51および制御部72を伝動ケース(機体)11(図3参照)の幅方向に並べて配置する。
ここで、バッテリ51および制御部72をシュータ37の隣に順に配置した理由について説明する。
すなわち、小型除雪機10のシュータ37は、ブロア45(図1参照)で跳ね上げた雪を受け入れるために、例えばブロアハウジング44の一方の上部、実施の形態では左側上部に片寄せられている。
このため、シュータ37の右側、すなわちブロアハウジング44の右側上部96には空間(いわゆる、デッドスペース)が存在する。
そこで、バッテリ51および制御部72をシュータ37の隣に伝動ケース11の幅方向に順に並べて配置することにした。
これにより、シュータ37の隣の空間を利用してバッテリ51および制御部72を配置することが可能になる。
バッテリ15は、発電機68(図3参照)で発電した電気を蓄え、走行装置14の左右の電動モータ12,13(図1参照)などの電装部品に給電するための部材である。
左右の電動モータ12,13に給電することで、左右側の走行部26,27(図1参照)を駆動する
制御部72は、走行装置14の電動モータ12,13などの電装部品を制御、具体的には給電等を制御するための部材である。
左右の電動モータ12,13を制御することで、左右側の走行部26,27(図1参照)の駆動状態を調整する。
図6は本発明に係る小型除雪機の要部を示す分解斜視図である。
機体用バッテリ支持構造70のバッテリホルダ77は、バッテリ51の右側に右壁91を配置し、この右壁91を載置ブラケット75に固定し、右壁91の後端に折曲部98を備えるとともに、後壁99の折曲部101を取り付け(図10参照)、後壁99を隔壁53に対して所定間隔離し、この状態で後壁99を隔壁53と平行に左側に向けて延ばし、後壁99の左端を前方に折り曲げることで左壁103を形成し、左壁103を右壁91と平行になるように前方に向けて延ばし、左右の壁103,91を載置ブラケット75に取り付けることで、右壁91、後壁99および左壁103で平面視において略コ字形を形成したものである。
右壁91は、制御部72を取り付けるためのナット104を上部に備えるとともに、ヒンジ部84の一方の部位84aを上部に備え、制御部72を取り付けるためのボルト105を前部に備える。
ヒンジ部84の一方の部位84aは、一定間隔をおいて右側に突出した突片106,106を設け、それぞれの突片106,106の貫通孔にヒンジロッド85を取り付けたものである。
左壁103は、左方向に向けて突出した突片107を設け、この突片107の係止孔にフックボルト108を係止する。
フックボルト108は、下部108aを折り曲げることで、突片107の係止孔に係止可能な形状とし、上部108bに雄ねじが形成されている。
さらに、バッテリホルダは、左壁103の後端部に支持部材111を取り付け、支持部材111の折曲部112に隔壁53をボルト113で取り付けるとともに、右壁91の折曲部98に隔壁53をボルト114で取り付ける。
この隔壁53と後壁99との間を所定間隔S(図4参照)離すことで、バッテリ51の電源で駆動する電装部品用のリレースイッチ115・・・を配置する空間116を確保する。この空間を利用して隔壁53にリレースイッチ115・・・を取り付ける。
隔壁53は、略矩形状に形成したプレートで、上辺、左・右辺にそれぞれ後方への折曲片53c・・・を備え、下片に下折曲片53a(図4参照)を備える。折曲片53c・・・および下折曲片53aを備えることで隔壁53を剛性を確保する。
よって、隔壁53でリレースイッチ115・・・を支えることが可能になる。
また、隔壁53を、図4に示すように隔壁53の下折曲片53aを、下カバー部42の凹状の受溝43に差し込むことで隔壁53を支える。このように、隔壁53を支える部品を下カバー部42で兼用することで、部品数を少なく抑え、組付け構成の簡素化を図る。
バッテリ51の電源で駆動する電装部品用のリレースイッチ115・・・を隔壁53に取り付けることで、隔壁53をリレースイッチ115・・・を取り付ける部材と兼用する。
よって、リレースイッチ115・・・を取り付ける部材を、個別に備える必要がない。これにより、部品点数の増加を抑えて、組立工数の簡素化を図ることができる。
機体用バッテリ支持構造70のバッテリホルダ77にバッテリ固定部材81を結合することでバッテリ51を保持する。
このバッテリ固定部材81は、照明部52を載せるベース117を備え、ベース117の左右側部にそれぞれ左右の支持部118,119を形成し、ベース117、左右の支持部118,119で略コ字形の枠体を形成し、この枠体内に照明部52を配置する絶縁性樹脂部品である。
この絶縁性樹脂部品としては、一例として「ノリル;商標登録」(日本ジーイープラスチック株式会社(GE社)製)などのポリフェニレンオキサイド樹脂が該当するが、これに限定するものではない。
このノリルは、優れた寸法安定性や、温度依存性が少ない機械的性質などを有する樹脂であり、バッテリ固定部材81を形成するものとして好適である。
左右の支持部118,119の頂部に照明部52をボルト122,122で固定し、ベース117の左端部83を下方に延ばし、左端部83の下部83bに取付孔121を形成し、ベース117の右端部82(図7参照)にヒンジ部84の他方の部位84b(図7参照)を備える。
ヒンジ部84の他方の部位84bを、バッテリホルダ77側のヒンジロッド85に回転自在に取り付けることで、バッテリ固定部材81の右端部82をバッテリホルダ77の右壁91に矢印方向(図7も参照)に回動自在に取り付ける。
この状態で、左端部83の取付孔121にフックボルト108の上部108bを差し込み、取付孔121から突出した上部108bに蝶ナット109をねじ結合することで、バッテリホルダ77内にバッテリ51の上面51aをバッテリ固定部材81で押し付ける(図4、図5、図7参照)。
これにより、バッテリ51上にバッテリ固定部材81を介して照明部52を備える。このように、バッテリ51上にバッテリ固定部材81を介して照明部52を備えることで、バッテリ51を保持するために、従来必要とされていたバッテリ押え板と、照明部52を保持するために、従来必要とされていたステイとを共通の部材とすることが可能になる。
バッテリ固定部材81でバッテリ押え板とステイとを共通化し、部品点数を減らすことができる。
さらに、バッテリ51上に照明部52を備えて、照明部52をバッテリ51の近傍に配置することで、照明部52に接続する照明用のハーネス(電線)127(図4参照)を短くする。
これにより、照明用の電線127を配線するため空間を比較的簡単に確保することができ、設計の自由度を高めることができる。
さらに、バッテリ固定部材81の右端部82をバッテリホルダ77にヒンジ結合することで、バッテリ51を取り外す際に、バッテリ固定部材81を不用意に落とすことを防止する。
これにより、バッテリ固定部材81が落下して、照明部52が破損することや、照明部52に接続した照明用の電線127(図4参照)が損傷することを防ぐ。
このバッテリホルダ77の右壁91にガード部材92を取り付けることで、ガード部材92と右壁91とで制御部ホルダ93を形成する。
この制御部ホルダ93内に制御部72を収納し、制御部72を防振部材95(図10も参照)を介してバッテリホルダ77の右壁91に取り付ける。
制御部72をバッテリ51の近傍(具体的には、バッテリ51の右側近傍)に配置することで、制御部72とバッテリ51とを接続するワイヤーハーネス128の長さを短く抑えることができる。
なお、バッテリ51の端子55,55に接続した電線129,129は、ワイヤーハーネス128に束ねられている。
ここで、制御部72、バッテリ51を照明部52を互いに近傍に配置し、かつこれらの電装部材72,51,52を、図3に示す電磁クラッチ58、発電機68および左右の電動モータ12,13の近傍に配置する。
よって、これらの電装部材72,51,52,58,68,12,13を接続するワイヤーハーネス71(図3参照)、ワイヤーハーネス128、電線129や照明用のハーネス(電線)127(図4参照)などを短くして、電線の抵抗による電圧降下を抑える。この効果は、小型の除雪機に特に効果を発揮する。
さらに、ワイヤーハーネス71(図3参照)、ワイヤーハーネス128、電線129や照明用のハーネス(電線)127(図4参照)などを短くすることで、それぞれのハーネスの配線が簡単になる。
図7は本発明に係る小型除雪機のバッテリとバッテリ固定部材との関係を示す平面図である。
ブロアハウジング44の上部に載置ブラケット75を取り付け、載置ブラケット75に、機体用バッテリ支持構造70のバッテリホルダ77を設け、このバッテリホルダ77にバッテリ51を収納し、バッテリ51の上面51aを絶縁性樹脂部品のバッテリ固定部材81で押さえ付ける。
機体用バッテリ支持構造70を構成するバッテリ固定部材81の右端部82を、ヒンジ部84でバッテリホルダ77に結合し、バッテリ固定部材81の右端部82をフックボルト108および蝶ナット109を介してバッテリホルダ77に着脱自在に結合する。
以下、図8において、ヒンジ部84について説明する。
図8(a),(b)は本発明に係る小型除雪機のヒンジ部を説明する図である。
バッテリ固定部材81の右端部82にヒンジ部84(図7参照)の他方の部位84bを備える。
(a)に示すように、他方の部位84bには、上向きの溝131aを形成した上向き部位131と、下向きの溝132aを形成した下向き部位132を備える。
(b)に示すように、隣接する上向きの溝131aと下向きの溝132aとを組み合わせ、これらの溝131a,132aでヒンジロッド85を回動自在に保持する。
すなわち、上向きの溝131aおよび下向きの溝132aを組み合わせることで通常の貫通孔と同等の役割を果たす。
上向きの溝131aおよび下向きの溝132aの組合せ構造とすることで、ヒンジ部84の他方の部位84bに貫通孔を形成する必要がない。
よって、バッテリ固定部材81を成形する型の設備を簡素化して、設備費を抑えることが可能になる。
図9(a),(b)は本発明に係る小型除雪機のヒンジ部の作用を説明する図である。
(a)において、機体用バッテリ支持構造70のバッテリホルダ77に上方からバッテリ51を収納して、バッテリ51をバッテリ載置皿76に載せる。
次に、ヒンジロッド85を軸にしてバッテリ固定部材81を矢印aの如く回動する。
(b)において、機体用バッテリ支持構造70を構成するバッテリ固定部材81の左端部83の取付孔121にフックボルト108の上部108bを差し込み、取付孔121からフックボルト108の上部108bを突出する。
取付孔121から突出した上部108bに蝶ナット109を矢印bの如くセットし、セットした蝶ナット109を上部108bにねじ結合する。
これにより、バッテリ51の上面51aをバッテリ固定部材81で押し付けて、バッテリ51をバッテリホルダ77内に保持する。
図7に戻って、機体用バッテリ支持構造70のバッテリ固定部材81を絶縁性樹脂部品とすることで、バッテリ固定部材81がバッテリ51の端子55と接触しても短絡することがない。よって、バッテリ固定部材81の取り付け位置がバッテリ端子134で制限されることはない。
さらに、バッテリ固定部材81を絶縁性樹脂部品とすることで、バッテリ固定部材81の表面に樹脂皮膜を形成する必要がない。
ここで、バッテリ51の端子55には、通常、電線129(図6参照)の端子(図示せず)が接続され、端子55が絶縁性のカバー部材135で覆われている。
しかし、カバー部材135は、粉塵などから端子を保護するためのもので、端子55に導電性部材を当接することは好ましくない。
よって、バッテリ固定部材に導電性部品を使用すると、バッテリ固定部材は端子55を避けて取り付ける必要があり、バッテリ固定部材の取り付け位置が端子55によって制限される。
そこで、バッテリ固定部材81を絶縁性樹脂部品として、上記不具合を解消することにした。
また、このバッテリ固定部材81は、ベース117の幅方向(左右方向)の中央部(バッテリ固定部材の中央部)117aまたは中央部117a近傍に、弾性変形可能な撓み部137を備える。撓み部137は、ベース117の底部中央に凹部117bを形成することで、ベース117の厚さを薄くしたものである。
ベース117の底部中央に凹部117bを形成するだけで、弾性変形可能な撓み部137を簡単に形成することが可能になる。
この撓み部137を弾性変形することで、バッテリ固定部材81の左右端部(両端部)83,82に設けた左右の当接面83a,82aをバッテリ51の上面51aに確実に接触させる。左右の当接面83a,82aは、ベース117の底面を構成する面である。
左右の当接面83a,82aをバッテリ51の上面51aに接触させることで、バッテリ固定部材81の左右の当接面82a,83aで、バッテリ51を押さえ付けて保持する。
また、バッテリ固定部材81の右端部(一端部)82をバッテリホルダ77にヒンジ結合し、左端部(他端部)83をバッテリホルダ77に着脱自在に結合可能とした。
よって、バッテリ固定部材81の左端部83とバッテリホルダ77との結合を解除するだけで、バッテリ51をバッテリホルダ77から取り外すことが可能になる。
さらに、バッテリ固定部材81の右端部82をバッテリホルダ77にヒンジ結合とすることで、バッテリ固定部材81の右端部82をバッテリホルダ77に連結した状態で、バッテリ51をバッテリホルダ77から取り外すことが可能になる。
また、バッテリ固定部材81の左端部83をバッテリホルダ77に結合した際に、バッテリ51の上面51aに当接する当接面83aを左端部83に設けた。
よって、弾性変形可能な撓み部137を必要以上に大きく曲げることなく、左端部83の当接面83aをバッテリ51の上面51aに当接することが可能になる。
また、バッテリ固定部材81の右端部82をバッテリホルダ77に結合した際に、バッテリ51の上角部51bに当接するテーパ部138を左端部83に設けた。
よって、テーパ部138でバッテリ51の上角部51bを押圧することで、バッテリ固定部材81の右端部82側にバッテリ51を移動させ、バッテリ51を正規の位置に位置決めする。これにより、バッテリ51の公差を許容することが可能になり、使い勝手の向上を図ることができる。
以下、図10〜図13に基づいて、バッテリ51の右側に配置した制御部72の取付構造について説明する。
図10は本発明に係る小型除雪機の制御部を示す斜視図である。
バッテリホルダ77(図6も参照)の右壁91に、防振部材95を介して制御部72を取り付ける。防振部材95は、上部防振材155,155と下部防振材156,156とからなる。
なお、上部防振材155および下部防振材156については後述する。
制御部72を右壁91に取り付けるために、右壁91の上端に取付孔141を形成し、右壁91の前端に右側に突出したボルト142を設け、右壁91の下端近傍に右側に突出した一対の受片143,143を設け、それぞれの受片143,143に差込孔144,144を形成する。
制御部72は、略矩形の箱型に形成したもので、電動化した小型除雪機10(図1参照)の電装部品を制御するものである。
電動化した小型除雪機10とは、図1に示す走行装置14を左右の電動モータ12,13で駆動するように構成した除雪機をいう。
電装部品とは、左右の電動モータ12,13(図1参照)、電磁クラッチ58や発電機68(図3参照)、リレースイッチ115(図6参照)などをいう。
この制御部72は、上端72aからを突出し、この上取付片146に取付孔146aを形成し、前端72bに前取付片147を突出し、この前取付片147に取付孔147aを形成したものである。
ここで、制御部72のうち、上端72aに取り付けた上取付片146および前端72bに取り付けた前取付片147を、制御部72の上部74とする。
また制御部72は、下部72cから一対の突起148、148を突出し、下部72cにワイヤーハーネス128を接続したものである。
制御部72の一対の突起148,148に下部防振材156,156の貫通孔156a,156aを嵌め込む。
下部防振材156は、略筒状に形成し、下端部を一対の段部、すなわち一対の受面157,157を有する。この下部防振材156は、主として上下方向の振動に有効な防振材である。
一対の突起148,148に下部防振材157,157の貫通孔157a,157aを嵌め込み、下部防振材157,157の下部156b,156bを、受片143,143の差込孔144,144に差し込む。
これにより、下部防振材157,157の受面157・・・を受片143,143に載せる。
上取付片146(上部74)の取付孔146aに、上部防振材155を取り付ける。上部防振材155は、略筒状に形成し、外周の中央に環状溝158を有し、主として水平方向の振動に有効な防振材である。
上部防振材155の環状溝158を上取付片146の取付孔146aに係止し、上部防振材155内にカラー161の本体部161aを差し込んで、カラー161のワッシャ部161bを上部防振材155に当接する。
カラー161にボルト162を差し込み、上部防振材155からボルト162の先端部162aを突出し、突出したボルト162の先端部162aを右壁91の取付孔141に差し込み、取付孔141から突出したボルト162の先端部162aにナット163をねじ結合する。
前取付片147(上部74)に、上取付片146の取付孔146aと同様に、上部防振材155を取り付ける。
すなわち、上部防振材155の環状溝158を前取付片147の取付孔147aに係止し、上部防振材155内にカラー161の本体部161aを差し込んで、カラー161のワッシャ部161bを上部防振材155に当接する。
カラー161にボルト142を差し込み、上部防振材155からボルト142の先端部142aを突出し、突出した先端部142aにナット164をねじ結合する。
制御部72の下部72cに接続したワイヤーハーネス128は、図1に示す左右の電動モータ12,13の電線および電磁クラッチ58(図3参照)の電線を束ねたワイヤーハーネス71と、図6に示すバッテリ51の電線129と、図6に示す照明部52の電線127(図4参照)と、リレースイッチ115・・・などのその他の電装部品に接続す電線とを束ねたものである。
図11は本発明に係る小型除雪機の制御部を示す側面図である。
制御部72の下部72cから一対の突起148,148を突出し、突起148,148に下部防振材156,156の貫通孔156a,156aを嵌め込む。
嵌め込んだ下部防振材156,156の下部156b,156bを、受片143,143の差込孔144,144に差し込むことで、下部防振材156,156の受面157・・・を受片143,143に載せる。
下部防振材156,156を、制御部72の下部72cに配置することで、下部防振材156,156で、制御部72に作用する振動のうち、主として上下方向(矢印c−c方向)の振動を有効に防振する。
すなわち、下部防振材156を、制御部72の下部72cと受片143との間に下部防振材156を介在させることで、受片143側から伝わる上下方向の振動を有効に防振する。
なお、突起148に下部防振材156嵌め込み、下部防振材156を受片143の差込孔144に差し込むことで、突起148と受片143との間に下部防振材156を介在させる。これにより、受片143側から伝わる水平方向の振動を防振することも可能である。
また、制御部72の上取付片146を上部防振材155介してボルト162でバッテリホルダ77の右壁91に取り付ける。
さらに、制御部72の前取付片147を上部防振材155を介してボルト142でバッテリホルダ77の右壁91に取り付ける。
バッテリホルダ77の右壁91には、ガード部材92(図6も参照)を取り付ける。
ガード部材92は、右壁91の前折曲げ部166に形成した取付孔166a(図9参照)と、右壁91の下折曲げ部167に形成した取付孔167a(図9参照)と、隔壁53に形成した取付孔53b(図9参照)とを利用して、右壁91および隔壁53にボルト168・・・で固定されている。
ここで、制御部72から突起148,148を突出し、突起148,148に下部防振材156,156嵌め込み、嵌め込んだ下部防振材156,156を、受片143,143の差込孔144,144に差し込むことで、下部防振材156,156の受面157・・・を受片143,143に載せることが可能になる。
よって、下部防振材156,156を差込孔144,144に差し込んだ後、制御部72の上取付片146および前取付片147を上部防振材155,155介してボルト162,142でバッテリホルダ77の右壁91に取り付けるだけで、右壁91に制御部72を手間をかけないで簡単に設けることができる。
図12は本発明に係る小型除雪機の制御部を示す正面図である。
制御部72の上取付片146の取付孔146aに上部防振材155の環状溝158を係止し、上部防振材155内にカラー161の本体部161aを差し込んで、カラー161のワッシャ部161bを上部防振材155に当接する。
カラー161にボルト162を差し込み、上部防振材155からボルト162の先端部162aを突出し、突出したボルト162の先端部162aを右壁91の取付孔141に差し込む。取付孔141から突出したボルト162の先端部162aにナット163をねじ結合する。
これにより、制御部72の上取付片146を上部防振材155を介して右壁91に取り付ける。
制御部72の前取付片147の取付孔147aに上部防振材155の環状溝158を係止し、上部防振材155内にカラー161の本体部161aを差し込んで、カラー161のワッシャ部161bを上部防振材155に当接する。
カラー161にボルト142を差し込み、上部防振材155からボルト142の先端部142aを突出し、突出した先端部142aにナット164をねじ結合する。
これにより、制御部72の前取付片147を上部防振材155を介して右壁91に取り付ける。
制御部72の上取付片146および前取付片147(すなわち、制御部71の上部74)を上部防振材155,155を介して右壁91に取り付けることで、上部防振材155,155で、制御部72に作用する振動のうち、主として左右方向(矢印d−d方向)の振動を有効に防振する。
すなわち、上取付片146を上部防振材155で右壁91およびカラー161のワッシャ部161bから浮かした状態に取る付ける。よって、右壁91およびカラー161のワッシャ部161bから側から伝わる水平方向の振動を有効に防振する。
なお、カラー161の本体部161aと、上取付片146の取付孔146aの周縁との間に上部防振材155を設けたので、カラー161の本体部161aから伝わる上下方向の振動を防振することも可能である。
同様に、前取付片147を上部防振材155で右壁91およびカラー161のワッシャ部161bから浮かした状態に取る付ける。よって、右壁91およびカラー161のワッシャ部161bから側から伝わる水平方向の振動を有効に防振する。
なお、カラー161の本体部161aと、前取付片147の取付孔147aの周縁との間に上部防振材155を設けたので、カラー161のワッシャ部161bから伝わる上下方向の振動を防振することも可能である。
また、制御部72の下部72cに接続したワイヤーハーネス128をガード部材92および右壁91下端の折曲部167で囲うことで、ワイヤーハーネス128を雨雪から保護する。
図13は本発明に係る小型除雪機の制御部を示す平面図である。
下部防振材156,156の受面157・・・を受片143,143に載せることで、一対の下部防振材156,156を介して制御部72の下部72cを受片143,143に載せる(図11参照)。
これにより、図11に示すように、主として上下方向(矢印c−c方向)の振動を有効に防振する。
一対の上部防振材155,155を介して制御部72の上取付片146および前取付片147を右壁91に取り付ける。
これにより、一対の上部防振材155,155で、主として水平方向(矢印d−d方向)の振動を有効に防振する。
よって、機体としての伝動ケース11(図1参照)側から制御部72に伝わる振動を防振部材95、すなわち、上部防振材155,155および下部防振材156,156で減衰することが可能になる。
なお、前記実施の形態では、本発明を小型除雪機10に適用した例について説明したが、小型除雪機に限らないで、その他の除雪機に適用することも可能である。
また、前記実施の形態では、カバー体18を上カバー部41と下カバー部42とで分割構成し、上カバー部41でバッテリ51及びエンジン15を一括して覆う例について説明したが、カバー体18の構造はこれに限るものではない。要は、バッテリ51及びエンジン15を一括して覆うように構成したカバーであればよい。
さらに、前記実施の形態では、隔壁53を略矩形状に形成したプレートで構成し、上辺、左・右辺にそれぞれ後方への折曲片53c・・・を備え、下片に下折曲片53aを備える例について説明したが、隔壁53をその他の形状にすることも可能である。要は、要は、エンジン15からバッテリ51に向かう熱を遮蔽するものであればよい。
また、隔壁53に遮熱材を備えることも可能である。
本発明は、エンジンの前方にバッテリを配置し、バッテリ及びエンジンを一括してカバー体で覆った小型除雪機に好適である。
本発明に係る小型除雪機を示す側面図である。 本発明に係る小型除雪機のエンジンとバッテリとの関係を示す側面図である。 本発明に係る小型除雪機の伝動ケースとエンジンとの取付け関係を説明する斜視図である。 本発明に係る小型除雪機のバッテリと照明部との関係を示す側面図である。 本発明に係る小型除雪機の要部を示す斜視図である。 本発明に係る小型除雪機の要部を示す分解斜視図である。 本発明に係る小型除雪機のバッテリとバッテリ固定部材との関係を示す平面図である。 本発明に係る小型除雪機のヒンジ部を説明する図である。 本発明に係る小型除雪機のヒンジ部の作用を説明する図である。 本発明に係る小型除雪機の制御部を示す斜視図である。 本発明に係る小型除雪機の制御部を示す側面図である。 本発明に係る小型除雪機の制御部を示す正面図である。 本発明に係る小型除雪機の制御部を示す平面図である。
符号の説明
10…小型除雪機、11…伝動ケース(機体)、15…エンジン、18…カバー体、41…上カバー部、43…受溝、51…バッテリ、53…隔壁、53a…下折曲片、77…バッテリホルダ、99…後壁、115…リレースイッチ、116…空間

Claims (2)

  1. エンジンの前方にバッテリを配置し、バッテリ及び前記エンジンを一括してカバー体で覆った小型除雪機において、
    前記バッテリを収納するバッテリホルダを設け、前記バッテリホルダの後壁と前記エンジンとの間に、エンジンからバッテリに向かう熱を遮蔽する隔壁を介設し
    前記隔壁の下折曲片を前記カバー体の受溝に差し込むことで前記隔壁を支えることを特徴とする小型除雪機。
  2. 前記隔壁と前記後壁との間に空間を確保することで、この空間を利用して前記隔壁に、前記バッテリの電源で駆動する電装部品用のリレースイッチを取り付けたことを特徴とする請求項1記載の小型除雪機。
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