JP4186641B2 - 電気錠制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアなどの出入口に設置された電気錠の少なくも解錠動作を、出入口端末に備えられた来訪者認識用カメラによる撮影画像を利用して行うようにした電気錠制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電気錠制御システムは、一戸建住宅、集合住宅、事務所ビルなどの出入口において、来訪者のIDを予め記憶している個人データと照合し、その照合結果が一致したときのみ出入口ドアに設けられた電気錠の解錠を行うシステムである。従来では、このようなシステムの一例として、下記特許文献1に示されたものが提供されている。即ち、この文献に記載されたシステムは、シークレット信号に対応するバーコードを記録したシークレットカード(所謂IDカード)を準備しておき、そのシークレットカードを所持した来訪者が、出入口端末に備えられた来訪者認識用カメラに対してシークレットカードのバーコード記録面を密接させたときに、そのカメラにより撮像されたバーコードパターンを親機側に予め登録されているバーコードパターンと照合し、その照合結果に基づいて電気錠の解錠/施錠を行う構成となっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−303615号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来構成のシステムでは、シークレットカードの複製が比較的簡単であるため、セキュリティ性が低いという問題点があった。しかも、シークレットカードを紛失した場合には、これを拾得した第三者でも出入口ドアの開放が可能になってしまうから、この面からもセキュリティ性の低下を招くことになる。また、このシステムでは、シークレットカードのバーコードパターンを親機側に登録するためには、出入口端末に備えられた来訪者認識用カメラによりシークレットカードのバーコードを読み取らせた状態において親機側で登録操作するという手順を踏まねばならず、その操作性が悪いという問題点もあった。
【0005】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、セキュリティ性並びに操作性の向上を実現できるようになる電気錠制御システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電気錠制御システムを利用する場合には、親機から携帯端末に対して解錠管理データまたは2次元コード画像データを送信して当該データを携帯端末側の記憶部に予め記憶するというデータ登録操作を行っておく。このようなデータ登録操作を行う場合には、親機に備えられた入力操作手段を通じてパスワードを入力する。すると、親機においては、記憶手段に対して、少なくとも上記パスワードと予め設定されたキー符号とを含む解錠管理データ、または当該解錠管理データを制御手段により変換して得た2次元コード画像データを記憶するようになり、このように記憶されたデータが送信部から携帯端末へ送信されるようになる。これに応じて、携帯端末側では、上記送信データを受信部により受信すると共に、受信したデータ(解錠管理データまたは2次元コード画像データ)を記憶部に記憶(登録)するようになる。
【0007】
ドアなどの出入口に設置された電気錠は、上記のようにして解錠管理データまたは2次元コード画像データが記憶された携帯端末を利用して解錠できるようになる。このような解錠を行う場合には、携帯端末において、その入力部から前記パスワードの入力操作を行う。すると、携帯端末にあっては、制御部が、入力パスワードと記憶部の記憶データ(解錠管理データまたは2次元コード画像データ)中に含まれるパスワードとを照合し、その照合結果が一致したときに、当該記憶データにより得られる2次元コード画像データに対応した2次元コードを表示器に表示させるようになる。尚、この場合、記憶部の記憶データが解錠管理データであったときには、その解錠管理データを2次元コード画像データに変換する処理が必要となる。
【0008】
このように表示された2次元コードを出入口端末の来訪者認識用カメラにより撮影させると、当該出入口端末内のデータ読取部が、撮影された2次元コード画像データを出力するようになる。すると、親機及び出入口端末の何れかに一方に設けられた信号出力手段が、出力された2次元コード画像データの内容と、前記親機内の記憶手段に記憶されたデータ(解錠管理データまたは2次元コード画像データ)の内容とを照合する処理を行い、両者が一致したときに解錠信号を出力する。このように出力された解錠信号は、電気錠に与えられるものであり、これに応じて当該電気錠が解錠されるようになる。
【0009】
要するに、電気錠の解錠のためには、携帯端末の表示器に2次元コード画像データに対応した2次元コードを表示させることが必要になるものであるが、その2次元コード画像データに含まれるキー符号は、これを大幅に複雑化することが可能であり、しかも、その画像データに対応した2次元コードを上記表示器に表示させるためには、パスワードが必要になるものであり、従って携帯端末に表示される2次元コードの複製は非常に困難になる。また、携帯端末が第三者の手に渡った場合でも、その携帯端末により電気錠を解錠するためにはパスワードが必要になる。この結果、従来構成に比べてセキュリティ性が大幅に向上することになる。さらに、携帯端末に対し解錠管理データまたは2次元コード画像データを記憶(登録)する際には、親機においてパスワードを入力するなどの操作を行うだけで良いから、その操作性が従来構成に比べて向上するようになる。
【0010】
請求項2記載の手段によれば、携帯端末に対し解錠管理データまたは2次元コード画像データを記憶(登録)する操作を、親機のモニタに表示された2次元コードを携帯端末側の内蔵カメラによって撮影するだけで行うことができるから、その操作性を一段と向上させ得るようになる。
【0011】
請求項3記載の手段によれば、携帯端末の記憶部に内蔵カメラにより撮影した2次元コード画像データを記憶する場合、当該画像データが圧縮された状態とされるから、その記憶部に必要なメモリ容量を低減できるようになる。
【0012】
請求項4記載の手段によれば、来訪者認識用カメラの光学特性を、来訪者撮影に適した状態(第1の光学特性)と、携帯端末の表示器に表示された2次元コードの撮影に適した状態(第2の光学特性)とに切替え得るから、出入口端末側のデータ読取部での2次元コードの読取動作を正確に行うことができる。この結果、電気錠を解錠する際の動作信頼性が向上する。
【0013】
請求項5記載の手段によれば、来訪者認識用カメラを第1の光学特性と第2の光学特性とに切替えるための要素として、補助光学レンズを設けるだけで済むから、簡単な構造で動作信頼性の向上を実現できる。
【0014】
請求項6記載の手段によれば、来訪者認識用カメラの第2の光学特性への切替動作が、出入口端末にその正面側から目視不可能な位置、つまり第三者の誤操作を招く恐れがない位置に配置された切替スイッチの操作に応じて行われるから、その切替動作が無闇に行われる可能性が低くなる。この結果、来訪者認識用カメラの本来の機能である来訪者認識機能が損なわれることがなくなる。
【0015】
請求項7記載の手段によれば、来訪者認識用カメラは、出入口端末にその正面側から容易に目視可能な位置、つまり訪問者が操作しやすい位置に設けられた操作スイッチの操作に応じて動作開始する構成となっているから、その来訪者認識機能を効果的に発揮できる。また、このように来訪者認識用カメラが動作した状態では、その動作により得られた撮影画像データの解析により撮影対象が第1の光学特性による合焦範囲から外れて接近したことを検知すると共に、その検知状態で切替機構が来訪者認識用カメラを第2の光学特性へ自動的に切替えるから、携帯端末の表示器に表示された2次元コードを出入口端末に読み取らせるための操作を簡単化できるようになる。
【0016】
請求項8記載の手段によれば、携帯端末の記憶データ(解錠管理データまたは2次元コード画像データ)が、外部ノイズなどの影響で消失した状況になった場合でも、親機に対して携帯端末から電話回線を通じてパスワードを送信する操作を行えば、当該親機が電気錠の解錠信号を出力するようになるから、実用上において便利になる。
【0017】
請求項9記載の手段によれば、携帯端末の記憶データ(解錠管理データまたは2次元コード画像データ)が、外部ノイズなどの影響で消失した状況になった場合でも、親機に対して携帯端末から電話回線を通じてパスワードを送信する操作を行えば、当該親機が自身に備えられた記憶手段の記憶データ(解錠管理データまたは2次元コード画像データ)を当該携帯端末へ電話回線を通じて送信するようになる。この結果、携帯端末で消失したデータの復帰を容易に行いうるようになる。
【0018】
請求項10記載の手段によれば、シール性の向上を実現できるようになるから、屋外のような環境下で心配される降雨などに起因した故障発生を未然に防止でき、信頼性が向上するようになる。また、一般的に、扉や引き戸などの可動体に電気錠が設けられた場合には、電気錠との間で柔軟な接続配線が必要なるが、扉や引き戸などの開閉を繰り返すうちに接続配線の断線や絶縁不良などの故障を生ずる可能性が高いという事情があるが、請求項10記載の手段のように、電気錠に対して、その解錠動作に必要な電力を電磁結合によって非接触の状態で供給するように構成した場合には、それらの故障の原因を当初から除去することができ、この面からも動作信頼性が高くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図12を参照して説明する。 図1には、モニタ機能付きドアホンをベースにした本実施例による電気錠制御システム全体の概念図が示されている。この図1において、子機である出入口端末1は、建物における玄関や門などの出入口に設置されるものであり、その本体ケース1aの前面には、正面側から容易に目視可能な位置に来訪者認識用カメラ(以下、単に認識用カメラと呼ぶ)2及び呼出スイッチ3(操作スイッチに相当)が配置されている。また、本体ケース1aの下部を示す図2のように、当該本体ケース1aの下端部には、正面側から目視不可能な形態で凹部1bが形成されており、この凹部1b内に切替スイッチ4が配置されている。
【0020】
電気錠5は、出入口ドア(図6に符号Dを付して示す)を施錠するために設けられたもので、この実施例では出入口端末1に対し後述するような電磁結合により接続されている。この電気錠5は、ドアを施錠するためのロック機構及び出入口端末1からの指令によりロック機構による施錠及び解錠動作を行う電磁ソレノイドなどを内蔵している。尚、ロック機構による施錠動作は、所謂オートロック機能により行う構成とすることができる。
【0021】
制御装置6(親機に相当)は、室内に設置されるもので、出入口端末1との間で通話を行うための送受話器7、テンキースイッチ及び操作スイッチ群を備えたキーボード8(入力操作手段に相当)、前記出入口端末1側の認識用カメラ2による撮影画像を再生するためのモニタ9(送信部に相当)などを備えた構成となっている。
【0022】
携帯電話機10(携帯端末に相当)は、バックライト付きの表示器11及びスイッチパネル12(入力部に相当)などの基本要素の他に内蔵カメラ13(受信部に相当)を備えた構成のものである。これにより、携帯電話機10は、制御装置6のモニタ9の再生画像を内蔵カメラ13により撮影する動作、並びに表示器11の表示画像を出入口端末1の認識用カメラ2により撮影させる動作を行い得る構成となっている。
【0023】
図3には、上記電気錠制御システムの電気的構成が機能ブロックの組合せにより示されている。
この図3において、制御装置6は、交流電源14からACアダプタ15を通じて給電される電源回路16と、常時において電源回路16から充電される非常用電池17とを備えており、交流電源14の停電時には、電源回路16が非常用電池17の出力によりバックアップされる構成となっている。
【0024】
制御装置6は、その制御動作のためにワンチップCPU18(制御手段、信号出力手段に相当)を備えたものであり、このCPU18には、前記キーボード8、書き換え可能な不揮発性メモリ(例えばEEPROM)より成るデータ記憶部19(記憶手段に相当)及び信号処理回路20が接続されている。
【0025】
信号処理回路20は、出入口端末1との間でのデータ通信動作を子機インタフェース21を通じて行うと共に、送受話器7に設けられたフックスイッチ7aからの信号を受ける構成となっている。この信号処理回路20は、出入口端末1から与えられる画像データ信号により示される画像をモニタ9に表示させると同時に、その画像データ信号をCPU18に転送する処理、フックスイッチ7aのオン状態で送受話器7及び子機インタフェース21を通じた音声信号の送受信処理、CPU18から後述のように出力される解錠信号を出入口端末1へ出力する処理など行う構成となっている。尚、信号処理回路20には、来訪者の訪問を報知するためのブザー22が接続されている。
【0026】
出入口端末1の電源は、制御装置6側の電源回路16から給電される電源投入部1cを通じて得る構成となっている(但し、自身の専用電源を持つ構成も可能)。この電源投入部1cは、切替スイッチ4がオンされたときに能動状態となって電源回路16からの出力を出入口端末1の電源に供する構成のものである。
【0027】
出入口端末1での処理動作を制御する信号処理回路23(データ読取部に相当)は、制御装置6との間での前記画像データ信号及び音声信号の送受信動作を親機インタフェース24を通じて行うと共に、電気錠5との信号授受動作を変復調回路25を通じて行うようになっている。
【0028】
上記信号処理回路23は、呼出スイッチ3及び切替スイッチ4からオン信号、マイクロホン26からの音声信号、前記認識用カメラ2の撮像用のCCD2aからの画像信号を受けるようになっており、それらの信号を親機インタフェース24を通じて制御装置6に与える。この場合、制御装置6にあっては、呼出スイッチ3からのオン信号を受けたときにブザー22を鳴動させる動作、音声信号を受けたときにこれを送受話器7から出力する動作、映像信号を受けたときにこれをモニタ9で再生する動作を行う。さらに、制御装置6にあっては、切替スイッチ4からのオン信号を受けたときには、CPU18において後述する待機時間タイマをセットする動作を行う。
【0029】
また、信号処理回路23は、制御装置6側から送られてくる音声信号をスピーカ27に与えて当該音声信号を再生出力する動作、呼出スイッチ3からのオン信号の入力に応じて、認識用カメラ2の撮像範囲を照明するための照明用LED28を点灯させる動作(この動作は、周囲が暗い状態時のみ行う構成とすることも可能である)、切替スイッチ4からのオン信号の入力に応じて光学特性切替部29(切替機構に相当)を機能させる動作などを行う構成となっている。
【0030】
ここで、上記光学特性切替部29の構成について、認識用カメラ2の構成を模式的に示す図4を参照しながら説明する。即ち、図4において、認識用カメラ2は、CCD2aの前に対物レンズ2bを配置した基本構造を有するものであり、この基本構造の光学特性は、来訪者VLの撮影に適した合焦範囲ΔF1を備えた第1の光学特性(通常状態の特性)に設定されている。光学特性切替部29は、認識用カメラ2の光軸上、特には対物レンズ2bの前面側位置に図中矢印方向に挿入可能な凸レンズ系の補助光学レンズ29aと、この補助光学レンズ29aを信号処理回路23からの指令信号に基づいて移動させるための図示しない操作機構部とを備えた構成となっている。認識用カメラ2は、補助光学レンズ29aが挿入された状態で、前記合焦範囲ΔF1より近い合焦範囲ΔF2を備えた第2の光学特性(接写可能な特性)に切替えられる。
【0031】
図3に翻って、電気錠5は、出入口端末1との信号授受動作を行うための復変調回路30、ロック機構の解錠動作を行うための電磁ソレノイド31、ロック機構の開閉状態を検出するための動作検出部32を備えた構成となっている。尚、尚、電磁ソレノイド31に代えてモータを用いて動作音低減を図ることも可能である。また、図示しないが上記ロック機構の施錠動作は別途に設けられた電磁ソレノイドにより行う構成とすることができる。
【0032】
図5には、電気錠5及びこれの操作回路33に関連した電気的構成が本発明の要旨に関係した部分のみ示されており、以下これについて説明する。即ち、電気錠5のための操作回路33は、変復調回路25の一部を構成するものであり、駆動電源となる発振回路33aと、出入口端末1からの解錠信号を受けたときにオンするスイッチ要素33bとを備えており、そのスイッチ要素33bのオン状態では、電気錠5の入力端子P1及びP2間に発振回路33aの発振信号が与えられる。
【0033】
電気錠5において、入力端子P1及びP2間に与えられた発振信号は、駆動用電磁結合部34を通じて全波整流スタック35の交流入力端子間に与えられるようになっており、この全波整流スタック35の直流出力端子間に解錠用の電磁ソレノイド31が接続されている。
従って、解錠信号によりスイッチ要素33bがオンされたときには、発振回路33aからの発振信号が全波整流スタック35により整流されて電磁ソレノイド31に与えられるようになり、これに応じてロック機構による解錠動作が行われることになる。
【0034】
また、電気錠5が有する動作検出部32は、ロック機構の解錠状態及び施錠状態でそれぞれオンする開検出スイッチ36及び閉検出スイッチ37と、信号用電磁結合部38とにより構成されている。この場合、信号用電磁結合部38は、その一次側コイルの両端が、それぞれ開検出スイッチ36及び閉検出スイッチ37を個別に介した状態で駆動用電磁結合部34の一次側コイルの一端側に接続されている。また、信号用電磁結合部38にあっては、その一次側コイルにセンタタップが設けられており、このセンタタップが駆動用電磁結合部34の二次側コイルの他端側に接続されている。さらに、信号用電磁結合部38の二次側コイルの両端は、電気錠5の出力端子P3及びP4間に接続されている。
【0035】
従って、発振回路33aによる発振信号の波形が図6(a)にモデル的に示す状態であった場合には、開検出スイッチ36のオン状態(解錠状態)では、出力端子P3及びP4間から図6(b)に示すような信号S1が出力される。また、閉検出スイッチ37のオン状態(施錠状態)では、出力端子P3及びP4間から図6(c)に示すような信号S2(つまり、同図(b)に示す信号S1と位相が180°異なる信号)が出力される。
【0036】
このように動作検出部32から出力端子P3及びP4を通じて出力される信号S1及びS2並びに発振回路33aによる発振信号は、復変調回路30を通じて出入口端末1へ送信されることになる。従って、出入口端末1側の信号処理回路23にあっては、発振信号と信号S1及びS2の位相を比較することによりロック機構が施錠・解錠状態を判定できることになる。
【0037】
ここで、図5に示した駆動用電磁結合部34及び信号用電磁結合部38は、図7に示すように、図示しない建物側(例えばドア枠側)と電気錠5が設けられた出入口ドアDに対し、一次側と二次側とに分割した状態で取り付けられるもので、このような取り付けを行うために、駆動用電磁結合部34及び信号用電磁結合部38は、図8に示すように構成されている。
【0038】
即ち、図8において、駆動用電磁結合部34の一次側コイル34a及び二次側コイル34bは、ループ状に巻回されるものであり、一次側ケース34c及び二次側ケース34dにそれぞれ収納した状態で対向配置された構成となっている。また、信号用電磁結合部38の一次側コイル38a及び二次側コイル38bは、上記駆動用電磁結合部34の一次側コイル34a及び二次側コイル34bより径小なループ状に巻回されるものであり、駆動用電磁結合部34の各ケース34c及び34dの内周部にそれらと同心状に配置された一次側ケース38c及び二次側ケース38dにそれぞれ収納した状態で対向配置された構成となっている。
【0039】
このように構成された駆動用電磁結合部34及び信号用電磁結合部38は、出入口ドアDの回動中心(図8に符号Cを付して示す)に対して同心状配置となるように取り付けられる。これにより、駆動用電磁結合部34及び信号用電磁結合部38は、出入口ドアDの開閉状態と無関係に常時において一次側及び二次側間の電磁結合状態を保持する構成となっている。
【0040】
さて、携帯電話機10は、制御装置6からID情報としての2次元コード画像データを受信して記憶するためのフラッシュメモリのような不揮発性メモリより成る記憶部(図示せず)を備えており、以下、このような記憶動作のための操作手順について図9を参照しながら説明する。
【0041】
即ち、まず、制御装置6側において、ユーザが、キーボード8に対し所定操作を行うことにより、当該制御装置6をキー符号設定モードに切替える(ステップA1)。すると、制御装置6においては、そのモニタ9に対して、キー符号、パスワード、携帯電話機10の局番号のキーボード入力を促すガイドを表示するようになる(ステップA2)。そこで、ユーザ側では、そのガイドに従ってデータをキーボード入力する操作を行う(ステップA3)。尚、上記キー符号及びパスワードは、ユーザ側で任意に選べるものであるが、キー符号については、制御装置6側で生成する構成(その入力が不要な構成)とすることもできる。
【0042】
このような操作が行われると、制御装置6側では、入力されたデータ並びに当該入力操作が行われた日時を示すデータを解錠管理データとしてデータ記憶部19に記憶する(ステップA4)。この場合、上記解錠管理データは、例えば図10(a)のようなフォーマットとされる。また、この解錠管理データは、複数のユーザ(携帯電話機10の所持者)に対応できるように複数組を記憶したデータテーブルに組み込まれるものであり、図11には、例えば4組の解錠管理データを記憶する場合のデータテーブルが示されている。
【0043】
制御装置6においては、解錠管理データの記憶動作後には、その解錠管理データをコード化して2次元コード画像データに変換すると共に、その画像データに対応した2次元コードをモニタ9に表示する(ステップA5)。尚、上記2次元コード画像データは、図10(c)に一例を示すような2次元コード(マイクロQRコード)に対応したものであり、同図(b)に示すように、読取制御コード、解錠管理データ、余剰データ、誤り訂正コードから成るものである。
【0044】
上述のようにモニタ9に2次元コードが表示された状態では、ユーザ側において当該2次元コードを携帯電話機10の内蔵カメラ13により撮影する。すると、携帯電話機10内の制御部(図示せず)にあっては、撮影した2次元コードに対応した2次元コード画像データをデータ圧縮した状態で内部の図示しない記憶部に記憶するようになる。
【0045】
そして、2次元コードの撮影が済んだ後には、制御装置6側において、ユーザが、キーボード8に対し所定操作を行うことにより前記キー符号設定モードを終了させる(ステップA7)。
【0046】
以上のような手順を踏むことによって、制御装置6側から携帯電話機10に対し2次元コード画像データを転送できるものであり、これに応じて携帯電話機10に記憶(登録)された上記2次元コード画像データには、前記ステップA3で入力されたパスワードが含まれることになる。この場合、図示しないが、携帯電話機10内の制御部は、スイッチパネル12を通じてパスワードの入力操作が行われたときに、その入力パスワードと記憶部に記憶されている2次元コード画像データ中のパスワードとを照合し、両者が一致したとき(つまり、パスワードが適正であったとき)には、当該2次元コード画像データに対応した2次元コードを表示器11に表示する動作を行う構成となっている。尚、このような2次元コードの表示状態は、スイッチパネル12を通じて所定操作が行われたとき、並びに予め設定された保持時間が経過したときに初期化される構成となっている。
【0047】
図12には、施錠状態にある電気錠5を解錠させるための処理動作の内容が示されており、以下これについて関連した作用と共に説明する。
即ち、まず、電気錠5を解錠する際には、携帯電話機10を所持したユーザが、切替スイッチ4をオン操作する(ステップB1)。すると、そのオン操作に応じたオン信号が出入口端末1内の信号処理回路23に与えられるようになり、これに応じて、当該信号処理回路23は、光学特性切替部29を動作させることにより認識用カメラ2を第2の光学特性(接写可能な特性)に切替える(ステップB2)。
【0048】
また、上記切替スイッチ4からのオン信号は、出入口端末1を通じて制御装置6のCPU18に与えられるようになり、これに応じて、当該CPU18は、待機時間タイマをセットする動作を行う(ステップB3)。尚、待機時間タイマは、30秒〜1分程度でタイムアップする構成となっている。この後、CPU18は、上記待機時間タイマがタイムアップしたか否かを判断し(ステップB4)、タイムアップした場合には、光学特性切替部29を復帰動作させることにより認識用カメラ2を第1の光学特性(通常状態の特性)に切替え(ステップB11)、この後に解錠処理動作を終了する。
【0049】
これに対して、待機時間タイマがタイムアップしていない状態では携帯電話機10の表示器11の表示内容を認識用カメラ2により撮影し、その画像データを取り込む(ステップB5)。このように取り込んだ画像データは、出入口端末1から制御装置6内のCPU18へ転送されるものであり、当該CPU18は、上記画像データをデコードして符号化データに変換し(ステップB6)、その変換が成功したか否かを判断する(ステップB7)。そして、ここで「NO」と判断される状態では、ステップB4へ戻って待機時間タイマの状態をチェックすることになる。
【0050】
この場合、ユーザ側では、携帯電話機10のスイッチパネル12を通じてパスワードの入力操作を行うものであり、そのパスワードが適正であった場合には、前述したように携帯電話機10の表示器11に2次元コードが表示されるから、その表示器11を出入口端末1の認識用カメラ2にかざす操作を行う。このような操作が行われたときには、ステップB6で行われる取り込み画像データの符号化データへの変換が成功することになる。つまり、待機時間がタイムアップする前に、適正なパスワードの入力に応じて携帯電話機10の表示器11に2次元コードを表示させると共に、その2次元コードを認識用カメラ2を通じて読み込ませる操作を行った場合には、ステップB7で「YES」と判断されることになる。
【0051】
ステップB7で「YES」と判断したときには、CPU18は、変換した符号化データとデータ記憶部19に記憶されている解錠管理データ(図10、図11参照)とを比較照合し(ステップB8)、両者が一致するか否かを判断する(ステップB9)。そして、CPU18は、両データが一致しない状態では、ステップB4の判断処理へ戻るが、一致した場合には解錠信号を出力するものであり(ステップB10)、この解錠信号は、出入口端末1内の変復調回路25を構成する操作回路33(図5参照)に与えられる。
【0052】
すると、当該操作回路33内のスイッチ要素33bがオンされ、これに応じて発振回路33aから電気錠5に与えられる発振信号により電磁ソレノイド31が駆動され、以て電気錠5のロック機構が解錠動作を行うことになる。尚、解錠信号の出力ステップB10の実行後には、認識用カメラ2を第1の光学特性に切替える前記ステップB11を実行した後に解錠処理動作を終了する。
【0053】
このように構成された本実施例によれば、以下に述べるような作用・効果を奏することができる。
即ち、本実施例による電気錠制御システムを利用する場合には、制御装置6からユーザが所持する携帯電話機10に対して、解錠管理用データをコード化した2次元コード画像データを送信して当該画像データを携帯電話機10側の図示しない記憶部に予め記憶するというデータ登録操作を行っておくものである。
【0054】
このようなデータ登録操作を行う場合には、制御装置6に備えられたキーボード8を通じて所望のパスワード、キー符号、上記携帯電話機10の局番号を入力する。すると、制御装置6においては、不揮発性メモリより成るデータ記憶部19に対して、上記パスワード、キー符号、局番号、入力操作日時を示すデータを含む解錠管理データ(図10参照)を記憶すると共に、その解錠管理データをコード化して2次元コード画像データに変換し、当該画像データに対応した2次元コードをモニタ9に表示するようになるから、その2次元コードを携帯電話機10の内蔵カメラ13により撮影する操作を行う。
【0055】
これにより、制御装置6側のデータ記憶部19に記憶されている解錠管理データをコード化した2次元コード画像データが携帯電話機10へ送信されると共に、その画像データが携帯電話機10側の内蔵カメラにより受信されることになり、携帯電話機10においては、その受信データ(2次元コード画像データ)を図示しない記憶部に記憶(登録)するようになる。
【0056】
このデータ登録状態では、上記携帯電話機10を利用して電気錠5を解錠できるようになる。このような解錠を行う場合には、携帯電話機10において、そのスイッチパネル12から前記パスワードの入力操作を行う。すると、携帯電話機10にあっては、図示しない制御部が、入力パスワードと記憶部に前述のように記憶(登録)されている2次元コード画像データ中に含まれるパスワードとを照合し、その照合結果が一致したときに、当該画像データに対応した2次元コードを表示器11に表示させるようになる。
【0057】
この状態から、出入口端末1に設けられた切替スイッチ4を操作した状態で、携帯電話機10に表示された2次元コードを当該出入口端末1の認識用カメラ2により撮影させると、当該出入口端末1内の信号処理回路20が、撮影された2次元コード画像データを制御装置6へ出力するようになる。すると、制御装置6に設けられたCPU18が、与えられた2次元コード画像データを符号化データにデコードすると共に、その符号化データと、制御装置6内のデータ記憶部19に記憶されている解錠管理データとを比較照合する処理を行い、両者が一致したときに解錠信号を出力する。このように出力された解錠信号は、出入口端末1内の変復調回路25を構成する操作回路33に与えられるものであり、これに応じて電気錠5が解錠されるようになる。
【0058】
要するに、本実施例のシステムは、モニタ機能付きドアホンの基本構造を拡張するだけで構築できるから、コスト的に大幅に有利になる。
本実施例のシステムでは、電気錠5を解錠するためには、携帯電話機10の表示器11に対し、制御装置6側に記憶されている解錠管理データに対応した2次元コードを表示させることが必要になるものであるが、その2次元コード画像データに含まれるキー符号は、これを大幅に複雑化することが可能であり、しかも、その画像データに対応した2次元コードを上記表示器11に表示させるためには、第三者では知り得ないパスワードが必要になるものであり、従って携帯電話機10に表示される2次元コードの複製は非常に困難になる。また、携帯電話機10が第三者の手に渡った場合でも、その携帯電話機10により電気錠5を解錠するためにはパスワードが必要になる。この結果、従来構成に比べてセキュリティ性が大幅に向上することになる。
【0059】
さらに、携帯電話機10に対し2次元コード画像データを記憶(登録)する際には、制御装置6においてパスワードなどを入力すると共に、これに応じて当該制御装置6のモニタ9に表示された2次元コードを携帯電話機10側の内蔵カメラ13で撮影する操作を行うだけで良いから、その操作性が従来構成に比べて大幅に向上するようになる。
また、携帯電話機10の記憶部に内蔵カメラ13により撮影した2次元コード画像データを記憶する場合、当該画像データが圧縮された状態で記憶されるから、その記憶部に必要なメモリ容量を低減できるようになる。
【0060】
本実施例によれば、出入口端末1に備えられた認識用カメラ2の光学特性を、来訪者撮影に適した状態の第1の光学特性と、携帯電話機10に表示された2次元コードの撮影に適した第2の光学特性(接写可能な特性)とに切替え得る構成となっているから、出入口端末1側の信号処理回路20での2次元コードの読取動作を正確に行うことができる。この結果、電気錠5を解錠する際の動作信頼性が向上する。また、このような光学特性の切替を行うために、補助光学レンズ29aを追加するだけで済むから、簡単な構造で動作信頼性を向上させ得る。しかも、認識用カメラ2の第2の光学特性への切替動作が、出入口端末1にその正面側から目視不可能な位置、つまり第三者の誤操作を招く恐れがない位置に配置された切替スイッチ4の操作に応じて行われるから、その切替動作が無闇に行われる可能性が低くなる。この結果、認識用カメラ2の本来の機能である来訪者認識機能が損なわれることがなくなる。
【0061】
本実施例によれば、電気錠5に対して、その解錠動作に必要な電力を駆動用電磁結合部34を通じて供給するように構成されている。従って、シール性の向上を実現できるようになるから、屋外のような環境下で心配される降雨などに起因した故障発生を未然に防止できるようになり、結果的に動作信頼性の向上を実現できる。また、一般的に、本実施例のようなドアや引き戸などの可動体に電気錠5が設けられた場合には、電気錠5との間で柔軟な接続配線が必要なるが、ドアなどの開閉を繰り返すうちに接続配線の断線や絶縁不良などの故障を生ずる可能性が高いという事情があるが、本実施例のように、電気錠5に対して、その解錠動作に必要な電力を電磁結合によって非接触の状態で供給すると共に、電気錠5との間の信号の授受も電磁結合により行う構成した場合には、それらの故障の原因を当初から除去することができ、この面からも動作信頼性が高くなる。
【0062】
尚、認識用カメラ2は、出入口端末1にその正面側から容易に目視可能な位置、つまり訪問者が操作しやすい位置に設けられた呼出スイッチ3の操作に応じて動作開始する構成となっているから、その来訪者認識機能を効果的に発揮できるようになる。
【0063】
(第2の実施の形態)
図13には本発明の第2実施例が示されており、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。
即ち、図13は第1実施例における図1に相当するもので、この第2実施例では、制御装置6に対して、電話回線39を介して携帯電話機10と通信するための電話部(図示せず)が設けられる。そして、当該制御装置6内のCPU18は、携帯電話機10から電話回線39及び上記電話部を通じてパスワードを受信したときに、当該パスワード及び携帯電話機10の局番号と、その携帯電話機10へ送信済みのパスワード及び局番号(つまり、データ記憶部19に記憶された解錠管理データ中のパスワード及びこれに対応した局番号)とを照合する動作を行い、両者が一致したときに電気錠5のための解錠信号を出力する構成となっている。尚、このような照合は、少なくともパスワードについて行えば良いものである。
【0064】
この構成によれば、携帯電話機10の記憶データ(2次元コード画像データ)が、外部ノイズなどの影響で消失した状況になった場合でも、制御装置6に対して携帯電話機10から電話回線39を通じてパスワードを送信する操作を行えば、当該制御装置6が電気錠の解錠信号を出力するようになるから、実用上において便利になる。特に、この実施例では、携帯電話機10の局番号も同時に照合する構成となっているから、セキュリティ性が向上するようになる。
【0065】
(第3の実施の形態)
上記した実施例では、制御装置6と電気錠5との間での信号授受を出入口端末1を介して行う構成としたが、本発明の第3実施例を示す図14のように、制御装置6と電気錠5との間での信号授受を直接的に行う構成としても良い。但し、このような構成とする場合には、操作回路33(図5参照)を制御装置6の一部として組み込む必要がある。
【0066】
(その他の実施の形態)
尚、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、以下に述べるような変形或いは拡張が可能である。
第1実施例では、光学特性切替部29による認識用カメラ2の光学特性の切替動作を、切替スイッチ4の操作に応じて行う構成としたが、このような切替スイッチ4を不要にする構成も可能である。具体的には、認識用カメラ2が呼出スイッチ3の操作に応じて動作開始して撮影画像データを取得したときに、例えばCPU18において、その撮影画像データの解析により撮影対象が認識用カメラ2の第1の光学特性による合焦範囲ΔF1(図4参照)から外れて接近したことを検知すると共に、その検知状態で光学特性切替部29により認識用カメラを第2の光学特性に切替える構成することができる。つまり、認識用カメラ2が第1の光学特性にある状態において、撮影対象が上記合焦範囲ΔF1を越えて近づいたときには、認識用カメラ2による画像が拡大すると共に、所謂ピンボケが発生して撮影画像の明暗や色彩の変化が緩やかになるから、これを解析することにより撮影対象の近接状態を検知できることになる。
【0067】
この構成によれば、認識用カメラ2が動作した状態では、その動作により得られた撮影画像データの解析により、撮影対象が第1の光学特性による合焦範囲から外れて接近したことが検知されると共に、その検知状態で光学特性切替部29が認識用カメラ2を第2の光学特性へ自動的に切替えるから、切替スイッチ4が不要となり、携帯電話機10の表示器11に表示された2次元コードを出入口端末1に読み取らせるための操作を簡単化できるようになる。
【0068】
第2実施例では、CPU18において、携帯電話機10から電話回線39を通じてパスワードを受信したときにパスワードなどの照合動作を行うと共に、その照合動作の結果が適正であった場合に解錠信号を出力する構成としたが、その照合動作が適正であった場合に、解錠信号を出力する代わりに、データ記憶部19の記憶データである解錠管理データをパスワードの送信源となった携帯電話機10に対し電話回線39を通じて送信する動作を行う構成としても良いものである。
【0069】
この構成によれば、携帯電話機10の記憶データ(2次元コード画像データ)が、外部ノイズなどの影響で消失した非常状態になった場合でも、制御装置6に対して携帯電話機10から電話回線39を通じてパスワードを送信する操作を行えば、当該制御装置6が自身に備えられたデータ記憶部19の記憶データ(解錠管理データ)を当該携帯電話機10へ電話回線を通じて送信するようになる。この結果、携帯電話機10では、受信した解錠管理データに基づいて消失した2次元コード画像データの復帰を容易に行い得るようになる。
【0070】
また、制御装置6及び携帯電話機10に対して、Bluetooth(登録商標)規格やHomeRFのような無線LAN或いはIrDa通信を行うための通信機能を追加し、上述のような非常状態となった場合に、この通信機能により携帯電話機10から制御装置6へパスワードを送信する構成とすることも可能である。さらに、このような通信機能が設けられた場合には、データ記憶部19に記憶された解錠管理データを当該通信機能を利用して携帯電話機10へ送信する構成とすることも可能である。
【0071】
データ記憶部19に対して解錠管理データを記憶する構成としたが、その解錠管理データをコード化した2次元コード画像データを記憶する構成としても良い。解錠信号の出力処理を行うための信号出力手段を、制御装置6側のCPU18により実現したが、このような信号出力手段を出入口端末1側に設ける構成としても良い。
【0072】
2次元コードは、QRコードに限らないことは勿論であり、また、本システム独自の2次元コード、例えば、任意デザインの画像(アニメキャラクタ、動物、乗物、景色など)中にパスワード及びキー符号に応じた情報を内包させた独自コードを設定することも可能である。携帯端末の例として携帯電話機10を挙げたが、PDA、モバイルパソコンなどの携帯端末を利用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示すシステム全体の概念図
【図2】 出入口端末の一部を拡大して示す正面図
【図3】 電気的構成を示す機能ブロック図
【図4】 認識用カメラの構成を模式的に示す図
【図5】 要部の電気的構成を示す回路図
【図6】 動作検出部の機能を説明するための信号波形図
【図7】 電気錠及び電磁結合部の配置を概略的に示すドアの正面図
【図8】 電磁結合部の概略的断面図
【図9】 携帯電話機に対するデータ記憶録手順を示すフローチャート
【図10】 解錠管理データのフォーマット例を示す図
【図11】 解錠管理データを記憶したデータテーブルの例を示す図
【図12】 電気錠の解錠についての処理動作の内容を示すフローチャート
【図13】 本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図14】 本発明の第3実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
1は出入口端末、2は来訪者認識用カメラ、3は呼出スイッチ(操作スイッチ)、4は切替スイッチ、5は電気錠、6は制御装置(親機)、8はキーボード(入力操作手段、9はモニタ(送信部)、10は携帯電話機(携帯端末)、11は表示器、12はスイッチパネル(入力部)、13は内蔵カメラ(受信部)、18はCPU(制御手段、信号出力手段)、19はデータ記憶部(記憶手段)、23は信号処理回路(データ読取部)、29は光学特性切替部、29aは補助光学レンズ、32は動作検出部、33は操作回路、34は駆動用電磁結合部、38は信号用電磁結合部を示す。
Claims (10)
- ドアなどの出入口に設置された電気錠の少なくも解錠動作を制御するためのシステムであって、来訪者認識用カメラを備えた出入口端末と、前記来訪者認識用カメラによる撮影画像を再生するモニタを備えた親機とが設けられた電気錠制御システムにおいて、
画像表示可能な表示器を備えた携帯端末を設けると共に、前記電気錠に対し解錠信号を与えるための信号出力手段を前記出入口端末及び親機の何れか一方に設けた上で、
前記親機は、
パスワードの入力を受け付ける入力操作手段、
少なくとも前記入力操作手段により入力されたパスワードと予め設定されたキー符号とを含む解錠管理データを2次元コード画像データに変換する動作が可能な制御手段、
前記解錠管理データまたは前記2次元コード画像データを記憶する記憶手段と、
この記憶手段の記憶データを前記携帯端末へ送信するための送信部、
を備えた構成とされ、
前記携帯端末は、
前記親機側の前記送信部からの送信データを受信する受信部、
この受信部による受信データを記憶する記憶部、
前記パスワードの入力操作を行う入力部、
入力されたパスワードと前記記憶部の記憶データ中に含まれるパスワードとを照合した結果が一致したときに、当該記憶データにより得られる2次元コード画像データに対応した2次元コードを前記表示器に表示する動作を行う制御部、
を備えた構成とされ、
前記出入口端末は、
前記携帯端末の前記表示器に表示された2次元コードを前記来訪者認識用カメラで撮影すると共にその2次元コード画像データを出力するデータ読取部、
を備えた構成とされ、
前記信号出力手段は、前記出入口端末内の前記データ読取部から前記2次元コード画像データが出力されたときに、その2次元コード画像データの内容と前記親機内の前記記憶手段に記憶されたデータの内容とを照合する処理を行い、両者が一致したときに前記解錠信号を出力するように構成されていることを特徴とする電気錠制御システム。 - 前記親機が備える前記送信部は、前記記憶手段の記憶データにより得られる前記2次元コード画像データに対応した2次元コードを表示する前記モニタであり、
前記携帯端末が備える前記受信部は、前記モニタにより表示された2次元コードを撮影する内蔵カメラであり、
前記携帯端末は、前記内蔵カメラにより撮影した2次元コードの画像データ、または当該画像データに対応した前記解錠管理データを前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1記載の電気錠制御システム。 - 請求項2記載の電気錠制御システムにおいて、
前記携帯端末が備える前記記憶部は、前記内蔵カメラにより撮影した2次元コードの画像データを圧縮した状態で記憶することを特徴とする電気錠制御システム。 - 前記出入口端末は、前記来訪者認識用カメラの光学特性を、来訪者撮影に適した第1の光学特性と前記携帯端末の前記表示器に表示された2次元コードの撮影に適した第2の光学特性とに切り替える切替機構を備えていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の電気錠制御システム。
- 請求項4記載の電気錠制御システムにおいて、
前記切替機構は、前記来訪者認識用カメラの光軸上に挿入可能な補助光学レンズを備え、その補助光学レンズの挿入の有無に応じて当該来訪者認識用カメラの合焦範囲を変更することにより、前記第1の光学特性と第2の光学特性とに切替えることを特徴とする電気錠制御システム。 - 請求項5記載の電気錠制御システムにおいて、
前記出入口端末は、正面側から目視不可能な位置に配置された切替スイッチを備え、
当該出入口端末が備える前記切替機構は、前記切替スイッチの操作に応じて前記来訪者認識用カメラを前記第2の光学特性に切替える動作を行うことを特徴とする電気錠制御システム。 - 請求項5記載の電気錠制御システムにおいて、
前記出入口端末は、正面側から容易に目視可能な位置に配置された操作スイッチを備え、
当該出入口端末が備える前記来訪者認識用カメラは、前記操作スイッチの操作に応じて動作開始して撮影画像データを取得するように構成され、
このように取得した撮影画像データの解析により撮影対象が前記第1の光学特性による合焦範囲から外れて接近したことを検知すると共に、その検知状態で前記切替機構を前記第2の光学特性に切替える構成としたことを特徴とする電気錠制御システム。 - 請求項1ないし7の何れかに記載の電気錠制御システムにおいて、
前記親機は、電話回線に接続された電話部を備え、
前記信号出力手段は、前記親機が前記携帯端末から前記電話回線を通じてパスワードを受信したときに当該パスワードと前記携帯端末へ送信済みのパスワードと照合する動作を行い、両者が一致したときに前記電気錠のための解錠信号を出力するように構成されていることを特徴とする電気錠制御システム。 - 請求項1ないし7の何れかに記載の電気錠制御システムにおいて、
前記親機は、電話回線に接続された電話部を備え、
前記親機が備える前記制御手段は、前記携帯端末から前記電話回線を通じてパスワードを受信したときに当該パスワードと上記携帯端末へ送信済みのパスワードと照合する動作を行い、両者が一致したときに前記記憶手段の記憶データを当該携帯端末へ前記電話回線を通じて送信する動作を行うように構成されていることを特徴とする電気錠制御システム。 - 前記電気錠に対して、その解錠動作に必要な電力を電磁結合によって非接触の状態で供給するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載の電気錠制御システム。
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