JP4186160B2 - 歯科診療室 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は歯の治療に際して患者が保有するウイルスが周囲に飛散しないようにした診療室に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は一般的な歯科医院の診療室のレイアウトを表している。都会の歯科医院はビルの一室を利用している場合が多く、入口(イ)を入ると手前には受付カウンター(ロ)が設置され、該受付カウンター(ロ)の隣には待合室(ハ)が設けられ、そして該待合室(ハ)と壁(ニ)を隔てて診療室(ホ)がある。該診療室内には各種治療機器(ヘ)、(ヘ)・・が設置され、又治療器具が配置されている。
【0003】
歯の治療に際して使用される治療機器(ヘ)は主に患者が横たわる医療椅子、各種のダイヤモンドバー、ライト、及びX線装置などがある。そして、これら治療機器(ヘ)は1セットとなって、複数セットが診療室(ホ)に配置され、各セット間には衝立(ト)、(ト)が起立して仕切られている。又は衝立(ト)、(ト)・・の代わりにカーテンで仕切る場合もあり、何ら仕切りを設けていないこともある。
【0004】
このように、各セット間には衝立(ト)、(ト)が起立しているだけであって、歯の治療に際して患者が保有しているウイルスが周囲に飛散して、隣の患者に感染することがある。医師を補助をしている歯科衛生士や待合室にいる患者にも感染する可能性はあり、さらに歯科医師とて例外ではなく、マスクを掛け手袋を着用していても、感染の可能性を否定することは出来ない。例えばエイズ患者、C型肝炎患者、B型肝炎患者であれば、エイズウイルス、C型肝炎ウイルス、及びB型肝炎ウイルスが歯の治療に際して飛散する。
【0005】
歯の治療に際しては、ダイヤモンドバーを使用して歯の一部を削り取ることが多く、高速回転するダイヤモンドバーによって、唾液や、エイズウイルス、C型肝炎ウイルス、及びB型肝炎ウイルスを含有する血液が飛び散り、これが隣で治療している患者に触れることで感染する可能性がある。すなわち、ダイヤモンドバーの回転によって、ウイルスを周囲に撒き散らしているようなものである。勿論、飛散した唾液や血液が直接付着して感染する場合に限らず、空気感染することもあり得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の歯科診療室には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、患者が保有するウイルスが周囲に飛散して周りの人に感染しないようにした歯科診療室を提供する。
【0007】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係る歯科診療室には単なる衝立ではなくブースを設置し、このブース内に治療機器の1セットを収容する。ここで、該ブースの具体的な形態は限定しないが、周囲が仕切られることで、独立して閉じた空間が形成される。そしてブースには出入り口を設け、又空気清浄機等の換気装置を備えている。
【0008】
そして、ブースからウイルスが出ないようにエヤーの換気口にはフイルターを設け、さらにドアを閉じた場合には隙間が生じない構造とし、必要に応じてブース内をマイナス圧とすることも出来る。一方、小さな空間に入ることで圧迫感を感じないように、周りをガラス張り構造としている。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
【実施例】
図1は本発明の歯科診療室のレイアウトを示している実施例である。入口1を入った手前には受付カウンター2が設けられ、患者はこの受付カウンター2で受付けを行い、又治療後には料金の支払いが行われる。そして受付カウンター2の隣には待合室3が設けられ、該待合室3と壁4を隔てて診療室5がある。
【0010】
そして、診療室5にはブース6,6・・が設置され、該ブース内には1セットの治療機器7,7・・が収容されている。すなわち、患者が治療に際して横たわる治療椅子、X線装置、ライト、各種ダイヤモンドバー等の器具を収容し、ブース6から出なくても一通りの治療を行うことが出来るように成っている。ブース6には出入りするドアを取付け、ドアを閉じるならば診療室5とは密閉される。
【0011】
図2はブース6を単独で示している具体例である。本発明は歯科診療室にブース6を設置することを趣旨とするものであり、該ブース6の具体的な形態は限定しない。しかし、ブース6と診療室5とは密閉され、空気の出入りは規制されている。同図に示すブース6は側面パネル8,8・・及び天井パネル9を組合わせた概略立方体を成し、側面パネル8にはガラス10が嵌められて、ブース内に入った時の圧迫感を回避し、医師の視認性を確保することが出来る。そして、ガラス10が何らかの事故によって破損した際に治療椅子に横たわっている患者に当ってケガしないようにフイルム貼り構造と成っている。
【0012】
そして、所定の側面パネル8には引戸11が取付けられ、該引戸11は上レールに吊設されて開閉スライドすることが出来る。又、引戸11にもガラス10が嵌められていて、ブース6の小さな空間内での圧迫感が回避される。すなわち、三方ないし四方の側面にガラス10が嵌ることで、ブース6に入らないで直接診療室にいて治療を受ける従来の場合と比較して、圧迫感に関しての差異はほとんどない。
【0013】
側面パネル8には吸気口となるクリーンモジュールユニット12aが取付けられ、外からエヤーをブース内へ送り込むことが出来、一方、対向する側面パネル8にも排気口となるクリーンモジュールユニット12bが取付けられ、ブース内からエヤーを排出することが出来る。ここで、側面パネル8に設けているクリーンモジュールユニット12bにはフイルターが備わっていて、治療に際してブース内に飛散したウイルスが外へ出ないようにされる。
【0014】
図3はブース6へエヤーが侵入し、該ブース6からエヤーが流出する流れを示している。エヤーは側面パネル8に設けている吸気用のクリーンモジュールユニット12aから入って、対向する側面パネル8に取付けている排気用のクリーンモジュールユニット12bから流出するエヤーの流れが作られる。
【0015】
吸気用のクリーンモジュールユニット12aは側面パネル8の上側に取付けられ、排気用のクリーンモジュールユニット12bは側面パネル8の下側に取付けられている為に、空気の流れでブース全体を換気することが出来る。又、本発明のブース6は対向する側面パネル8,8に設けたクリーンモジュールユニット12a,12bを介してエヤーの流出入が行われるだけで、他の箇所からエヤーの流出入がないようにシールされている。
【0016】
図4は側面パネル8と床面13とのシール構造を示しているが、側面パネル8の下端にはゴム14が取着されていて、該ゴム14が圧縮変形して床面13との間に隙間を作らないようにしている。従って、該ゴム14は各側面パネル8,8・・の下端全長にわたって設けられ、しかも圧縮変形し易いように内部に空洞を形成したゴム14が使用されている。図5は引戸11と側面パネル8との間のシール構造を示している。引戸11の両端には側桟15,15が取付けられ、そして側面パネル8,8の表面であって入口18の付近に取着されている隙間防止材16,16は引戸11と接して隙間を無くしている。該隙間防止材16も圧縮変形し易いように、内部が空洞に成っている。
【0017】
又、図6は引戸11と床面13とのシール構造であり、引戸11の下端にはゴム17が取着されている。このゴム17は床面13に接して撓み変形し、引戸11のスライド時に大きな摩擦抵抗はなく、床面13との間の隙間を防止することが出来る。以上述べたように、本発明の歯科診療室はブースを設置し、このブース内に治療機器を1セットとして収容したものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0018】
【発明の効果】
本発明の診療室にはブースが設置され、このブース内に収容されている治療機器を使って歯の治療を行うことが出来る。従って、治療に際して周囲にウイルスが飛び散ってもブースから外へ飛散することはない。又ブース内には天井から入って側面にエヤーが流れるようにしていて、ブース側面に取付けているフイルターに吸着される。
【0019】
従って、ブース内の医師及び歯科衛生士に感染することも抑制される。そして、該ブースは側面パネルの下端にゴムなどの弾性材が取付けられている為に、診療室に置くことで弾性材は適度に圧縮変形して床面との間に隙間を生じることなく密閉される。一方、ブースは弾性材を介して床面に設置される為に該床面をキズ付けることはなく、ブースの移設も簡単に出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯科診療室のレイアウトを示す実施例。
【図2】診療室に設置されるブースの具体例。
【図3】ブース内でのエヤーの流れ。
【図4】側面パネルと床面間のシール構造。
【図5】引戸と側面パネル間のシール構造。
【図6】引戸と床面とのシール構造。
【図7】従来の歯科診療室のレイアウト。
【符号の説明】
1 入口
2 受付カウンター
3 待合室
4 壁
5 診療室
6 ブース
7 治療機器
8 側面パネル
9 天井パネル
10 ガラス
11 引戸
12 クリーンモジュールユニット
13 床面
14 ゴム
15 側桟
16 ゴム
17 ゴム
18 入口
Claims (2)
- 患者が横たわる治療椅子、ライト、ダイヤモンドバー等の治療機器を備えた歯科診療室において、開閉ドアを有す複数のブースを診療室に設置すると共に該ブースには換気装置を取付け、そしてブース内には上記治療機器の1セットを収容すると共に側面パネルの下端には床面との隙間を防止する為に弾性材を取付けたもので、上記ブースは複数枚の側面パネル及び天井パネルを組み合わせて構成し、上記換気装置としては側面パネルに吸気口となるクリーンモジュールユニットを取付けると共に、対向する側面パネルには排気口となるクリーンモジュールユニットを取付け、排気口側のクリーンモジュールユニットにはフイルターを備え、さらに吸気口側のクリーンモジュールユニットは排気口側のクリーンモジュールユニットより高くしたことを特徴とする歯科診療室。
- 上記ブースはガラスを嵌めた側面パネルを枠組みして構成した請求項1記載の歯科診療室。
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