JP4184939B2 - シェード調整用光硬化型ペイントレジン - Google Patents

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本発明は、歯科用修復物または人工歯の色補正のために適当な光硬化型歯科用被覆材料に関する。
歯科補綴治療において審美的要素を満たすため、前装のために金属だけではなく、セラミックおよびレジンを使用する幾つかの方法により、歯冠色が再現され得る。中でもレジンの開発は著しく、十分な耐摩耗性(耐咬耗、耐歯磨き)を有する物理的強度を持ち得るものが出現してきた。歯科用硬質レジンの更なる審美性向上のため、歯科技工士は様々な技法を用いて、補綴材料の製作に携わっている。
こうした技法の1つがステイニングであり、有色のゲル状ステイン材を用いて、所望のシェード調整や前装部のキャラクタライズを行う。この方法ではゲル状ペーストを筆で着色するため、ステイン材の操作性は高くなければならない。そのため、耐摩耗性よりも、粘度や重合度がより重要視されるため、フィラーを充填しないか、または充填しても少量の微細フィラーの充填に限定されていた。従って、補綴物表面上においては耐歯ブラシ摩耗は低レベルであり、臨床的に使用できず、従ってステイニングは硬質レジンによるサンドイッチ法(内部ステイン法)においてのみ使用されていた。
しかしながら、サンドイッチ法は例えば以下の様なマイナス要因を有していた:
1.ステインを被覆する硬質レジンの色調や厚みによりステインのシェードニュアンスが変化し、従って
2.熟練した術者でければサンドイッチ法を正確に使用できず、また
3.最終調整用としては使用不可能である。
多くの国々において、歯科技工において主たる術者である歯科技工士は、法的に直接患者に接し、治療に参加することはできない。従って、補綴物はあくまでも歯科医師の指示をもとに製作される。この時、その色調指定には多くの場合、16色に分類されたVITAシェードガイドといわれる色調ガイドにより行われる。しかし、これは正確に患者の天然歯牙色を反映できるものではなく、色の多少のズレや誤差が生じる場合が多い。また、天然歯牙には白濁した帯や点、部分的な色調変化や外的要因による(例えば喫煙)変色があり、従って個人差は大きい。
歯科における硬質レジンでは、高い表面滑沢性が要求されるため、できるだけ小さな粒子径のフィラーを使用することが一般的である。従来品の初期の頃にはPMMAの球状粒子を用いたものもあったが、PMMA領域の摩耗が激しく耐久性(耐摩耗性)に大きな問題があった。近年の従来品では四塩化珪素の噴霧熱分解によって製造される平均粒径40nm程度の超微細シリカが一般的に使用されている。例えばUS5009597には、有利に0.01〜0.04マイクロメートルの粒径を有する高分散性二酸化珪素30〜70質量%を含有する歯冠用殻型材または外被材が提案されている。EP475239B1は、(A)20%の高屈折率酸化物を有するナノサイズの球状SiOおよび(B)ミクロサイズの石英、セラミックまたはガラス粉末、および場合によりレオロジー調節剤としての熱分解法シリカのフィラー混合物に関するものである。DE19615763A1には、歯科用複合材料に良好な耐摩耗性を与えると称されている20〜120nmの多孔質SiOガラスのフィラーが記載されている。DE4446033C2は、シート結晶構造を有する微細粒子シリカフィラーに関するものである。しかしながらこのような超微細粒子を用いる場合、超微細粒子の量が増加すると、完成したレジンペーストが急激に粘度を増し、レジンペーストは歯科技工操作上非常に扱いにくいものとなってしまう。そのため、従来品ではフィラー含有量を一定量以上に増量できないという問題を有していた。
やがて歯科技工用(歯冠修復用)硬質レジンにおいては、有機複合フィラーの開発によりある程度の解決を見た。この有機複合フィラーは、超微粒子フィラーを高含有率で完全に練り込んだペーストを硬化した後に粉砕して製作されたものである。これは平均粒径数μm以上のフィラーであったため、このフィラーを含有するペーストはあたかも粉砕型フィラー含有レジンのような性質および状態を示した。これは研磨時には超微細フィラー含有レジンとして挙動して、非常に滑沢な表面が容易に得られるというものである。しかしながら、無機フィラーの含有量という観点でみると、50質量%程度にとどまっており、機械的な性質はそれほど高いものではなかった。
しかしながら、シェード調整用光硬化型ペイントレジンについては、硬質レジン被覆冠の色調調整を目的としたペイントレジンを得ることが望ましい。すなわち、機械的強度、特に耐摩耗性の向上が必要不可欠であるとともに、筆を用いた塗布作業を可能にでき得るだけの十分な粘度を有するペーストを製作する必要がある。
従来の硬質レジンはスパチュラなどで築盛し、形態を形作らねばならないため、そのペーストは粘土状で、一定の形態保持性を有していなければならない。しかし、本発明のシェード調整用光硬化型ペイントレジンのような目的のステイン材においては、筆を用いたペイントレジンの塗布や細やかな操作が必要となるため、ゲル状のペーストでなければならない。
DE3839069A1には、CAD/CAM法により製造された歯科用修復物部分の被覆法が記載されている。顔料で淡く着色された被覆物を塗布し、次いで付加的に光沢のある耐摩耗性透明シーラントを塗布する。このシーラントは有利に40%を上回る無機フィラー含量を有しており、有利に超微細粒子シリカである。顔料で着色された被覆物は非常に薄い層を与えるために低粘度でなければならない。この顔料で着色された被覆物のために耐摩耗性は必要とされていない。
US5009597 EP475239B1 DE19615763A1 DE4446033C2 DE3839069A1
本発明の対象は、患者の天然歯牙の色調に近いより自然感のある色調を有する補綴物を使用者が製作するのを可能にし、補綴物表面(例えば歯冠、架工義歯、被覆部、インレーの全種)および人工歯(例えば除去可能かまたは固定された義歯、部分義歯および総義歯)のために使用可能なツールとしての、最終シェード調整用ステイン材を開発することである。流動可能であり、ペースト状またはペイント状の粘度を有し、筆または類似の器具による塗布が可能であり、硬化後、平滑で光沢のある表面を与えることが可能であり、所望の色シェードで歯または歯科用修復物の表面上に耐摩耗性被覆物を製造する、歯科用修復物または歯の色補正のための光硬化型被覆材料が望ましい。
本発明による実施態様において、本発明の課題は、マトリックスレジンおよび無機フィラーを含有する材料により達成され、その際、筆を用いたペイントレジンの塗布を可能にするために十分な流動性が維持される。この材料は、(A)マトリックスレジン40〜60質量%、(B)フィラー混合物60〜40質量%、(C)1種以上の重合開始剤0.1〜1質量%および(D)微量の1種以上の歯科用顔料を含有する。
本発明を実施する場合、既存の広く公知なマトリックスレジンを使用することができる(新材料新素材シリーズ 最新歯科材料および技術機器(新材料シリーズ:最新歯科用材料)、長谷川二郎編 株式会社CMC発行、第7〜18頁)。生体への安全性を考慮して、マトリックスモノマーとして通常メタクリレートモノマー、殊に硬化後架橋構造を形成し得る重合多官能性メタクリレートを使用する。
フリーラジカル重合可能な適当なモノマーは、少なくとも1個のエチレン性不飽和結合を有していてよく、オリゴマーまたはポリマーであってよく、かつ付加重合が可能である。このようなモノマーには、以下の化合物が含まれる:モノアクリレート、ジアクリレートまたはポリアクリレートおよびメタクリレート、例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ヘキシルアクリレート、ステアリルアクリレート、アリルアクリレート、グリセロールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−プロパンジオールジアクリレート、1,3−プロパンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリメタクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ペンタエリトリトールテトラメタクリレート、ソルビトールヘキサアクリレート、ビス[1−(2−アクリルオキシ)]−p−エトキシフェニルジメチルメタン、ビス[1−(3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシ)]−p−プロポキシフェニルジメチルメタン、トリス(ヒドロキシエチルイソシアヌレート)トリメタクリレート;分子量200〜500のポリエチレングリコールのビス−アクリレートおよびビス−メタクリレート、アクリル化モノマーの共重合可能な混合物、例えばUS4652274に記載のもの(但しこの場合これは参考のために挙げられたものである)、アクリル化オリゴマー、例えばUS4642126に記載のもの(但しこの場合これは参考のために挙げられたものである);不飽和アミド、例えばメチレンビス−アクリルアミド、メチレンビス−メタクリルアミド、1,6−ヘキサメチレンビスアクリルアミド、ジエチレントリアミントリス−アクリルアミドおよびベータ−メタクリルアミノエチルメタクリレート;およびビニル化合物、例えばスチレン、ジアリルフタレート、ジビニルスクシネート、ジビニルアジペートおよびジビニルフタレート。所望の場合、2種以上のモノマーの混合物を使用することができる。有利に、使用されるフリーラジカル重合可能な材料は以下のものである:モノアクリレート、ジアクリレートまたはポリアクリレートおよびメタクリレート、例えばメチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、グリシジルメタクリレート、2−イソシアナトエチルメタクリレート、酸化リモネン、イソプロピルメタクリレート、n−ヘキシルアクリレート、ステアリルアクリレート、アリルアクリレート、グリセロールジアクリレート、グリセロールトリアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、1,3−プロパンジオールジアクリレート、1,3−プロパンジオールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、1,2,4−ブタントリオールトリメタクリレート、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ペンタエリトリトールテトラメタクリレート、ソルビトールヘキサアクリレート、ビス[1−929アクリルオキシ)]−p−エトシフェニルジメチルメタン、ビス[1−(3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシ)]−p−プロポキシフェニルジメチルメタンおよびトリヒドロキシエチル−イソシアヌレートトリメタクリレート;分子量200〜500のポリエチレングリコールのビスアクリレートおよびビス−メタクリレート、アクリル化モノマーの共重合可能な混合物、例えばUS4652274に記載のもの、アクリル化オリゴマー、例えばUS4642126に記載のもの;およびビニル化合物、例えばスチレン、ジアリルフタレート、ジビニルスクシネート、ジビニルアジペートおよびジビニルフタレート。所望の場合、上記の2種以上のフリーラジカル重合可能な材料の混合物を使用することができる。
比較的分子量が大きく硬化後の収縮量も小さいビスフェノールAを基本骨格とするものとウレタン骨格を有するものとの2種類のマトリックスモノマーが主に使用される。これらに、粘度の調整や屈折率の調整を目的としてエチレングリコール鎖を有するジメタクリレートモノマー等のモノマーを組み合わせて用いるのが一般的である。
有利なモノマーは、ビス−GMA、ビスフェノール−A−エトキシジメタクリレート、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピル)フェニル]プロパン、ポリマーエトキシル化ビスフェノールAジメタクリレート(ビス−EMA)、ビスEMA(2,6)、ビスEMA(6)、トリエチレングリコールジメタクリレート(TEGDMA)、1,6−ビス(メタクリルオキシ−2−エトキシカルボニルアミノ)−2,4,4−トリメチルヘキサン(UDMA)である。
広く公知である既存の開始剤(光重合触媒)を使用することができる(新材料新素材シリーズ:最新歯科材料、長谷川二郎編 株式会社CMC発行、第19頁)。コンポジットレジンの硬化反応には通常ラジカル重合反応が採用される。開始剤は、過酸化ベンゾイル/芳香族アミン(R3N)の組合せからなるレドックス系開始剤を用いる化学重合型の製品と、カンファーキノン/芳香族アミン(R3N)の組合せからなる可視光重合開始剤を用いる光硬化型の製品に分類される。しかしながらこれらの1ペースト化が可能であり、従って練和や気泡混入の必要性のない光硬化型の製品が主流となっている。適当な光開始剤の例は以下のものである:ベンゾフェノン、ベンゾインおよびその誘導体、またはアルファ−ジケトンおよびその誘導体、例えば9,10−フェナントレンキノン、ジアセチルまたは4,4−ジクロロベンジル;および還元剤としてのアミン、例えばシアノエチルメチルアニリン、メチルアミノエチルメタクリレート、トリエタノールアミン、N,N−ジメチル−sym−キシリジンと組合わされたアルファ−ジケトン。他の適当な光開始剤は、アクリルホスフィン、例えば2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−もしくはビス(2,6−ジクロロベンゾイル)−4−N−プロピルフェニルホスフィンオキシド。
カンファーキノンは殊に適当である。
二酸化珪素および表面処理された二酸化珪素からなる広く公知である既存のフィラー混合物を使用することができる(新素材シリーズ:最新歯科用材料、長谷川二郎編 株式会社CMC発行、第16、17頁)。典型的なコンポジットレジンは、多量に充填されるフィラーの種類から分類することができる。例えば、粒子径から
(1)1μm以上のもの(マクロ粒子充填型)
(2)0.1μm〜1μmのもの(サブミクロン粒子充填型)
(3)0.1μm以下のもの(超微粒子充填型)
(4)上記の粒子径の異なる粒子を混合したもの
のように分類することができる。
粒子径3μmで分類する場合もある。粒子形状では、不定形、球形状、織物状がある。組成面から見ると、バリウムアルミノシリケートガラス、シリカ、ジルコニア、金属酸化物および非金属酸化物およびその混合物、および超微粒子を含有する粉砕ポリマー(ポリマー粉砕物)が挙げられる。このような表面処理には種々の処理剤や方法が採用されているが、通常は例えばγ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン(シランA174)といったシラン化合物によりフィラー表面上のシラノールに対して重合性官能基を導入し、マトリックスとの親和を得る。
本発明のフィラー混合物は、有利に二酸化珪素40〜60質量%および二酸化珪素ポリマー粉砕物60〜40質量%からなる。二酸化珪素ポリマー粉砕物は有利に二酸化珪素/ポリドデカンジオールジメタクリレートである。当然のことながら類似のポリマー粉砕物も本発明の組成物に適当である。適当なポリマー粉砕物は、二酸化珪素粉末の存在で(メタ)アクリレートを重合し、次いで得られた材料を粉砕することにより製造される。
有利な組成物は、マトリックスレジン約50質量%、フィラー混合物約49質量%および開始剤約1質量%を含有する。
以下のような組成物は殊に有利である:ビスフェノールAジグリシジルアクリレート19質量%、ウレタンメタクリレート11質量%、トリエチレングリコールジメタクリレート22質量%、二酸化珪素23質量%、二酸化珪素/ポリドデカンジオールジメタクリレート24.4質量%および開始剤0.6質量%。
シェード調整を目的とした意図的な使用には、通常、歯科分野において常用である顔料の存在が必要とされる。
殊に有利な顔料は、酸化鉄、クロム−鉄−亜鉛−スピネル、二酸化チタン、銅−クロム−鉄−スピネル、コバルト−アルミナ−スピネルおよび酸化ジルコニウムである。
上記の使用に殊に適当なペーストは、有利に以下の粘性挙動を有する:
粘度試験:
器具:ユニバーサルダイナミックレオメーターUDS200(動粘度測定装置)
測定基:プレートプレート系;上方プレート MP30、直径25mm、0°、サンドブラストを施した;下方プレート サンドブラストを施した
条件:測定時の温度;23℃;溝幅0.5mm;測定開始前の待ち時間3分。
方法:材料が溝の中に均等に充填されていることを確認し、上方プレートを回転させて測定を開始する。10秒−1の剪断速度での平均粘度を180秒間測定する。剪断速度を0.1秒−1に低下させる。剪断速度を低下させた40秒後に粘度の回復値を取得する。新たに施与された材料を用いて、測定を数回繰り返す。結果を第1表に示す。
Figure 0004184939
上記の使用に殊に適当なペーストは以下の耐摩耗性挙動を有する:
歯ブラシ摩耗試験。従来の材料との物理的特性の比較
媒体:オードルメッド(練り歯磨き):水=2:1
回転:100000
負荷:200g
動作:ゆっくり
この試験における材料:
ビスフェノールAジグリシジルアクリレート19質量%、ウレタンメタクリレート11質量%、トリエチレングリコールジメタクリレート22質量%、二酸化珪素23質量%、二酸化珪素/ポリドデカンジオールジメタクリレート24.4質量%および開始剤0.6質量%
デンタカラーシリウス(登録商標);組成:
マトリックスレジン(ウレタンジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、ドデカンジオールメタクリレート)25.5質量%;フィラー(二酸化珪素/ポリドデカンジオールメタクリレート、二酸化珪素)74質量%;触媒(カンファーキノン)0.5質量%;微量の顔料
有利な材料およびデンタカラーシリウスの物理的特性データの比較を第2表に示す。
Figure 0004184939

Claims (8)

  1. 歯科用修復物または歯の色補正のための筆を用いた塗布のための光硬化可能な歯科用被覆材料において、
    (A)マトリックスレジン40〜60質量%
    (B)表面処理された二酸化珪素40〜60質量%および表面処理された二酸化珪素ポリマー粉砕物60〜40質量%からなるフィラー混合物60〜40質量%
    (C)1種以上の重合開始剤0.1〜1質量%
    (D)微量の1種以上の歯科用顔料
    を含有し、プレート−プレート系で測定された1.0×10〜4×10[mPas](10秒−1の剪断速度で測定された平均値)および10×10〜160×10[mPas](剪断速度低下の40秒後に測定された0.1秒−1での平均値)の動粘度を有することを特徴とする、歯科用修復物または歯の色補正のための筆を用いた塗布のための光硬化可能な歯科用被覆材料。
  2. ポリマー粉砕物が表面処理された二酸化珪素/ポリドデカンジオールジメタクリレートである、請求項記載の材料。
  3. フィラーが完全または部分的に表面処理されている、請求項1又は2記載の材料。
  4. マトリックスレジン(A)がビスフェノールAジグリシジルアクリレート、ウレタンジメタクリレートおよびトリエチレングリコールジメタクリレートの混合物である、請求項からまでのいずれか1項記載の材料。
  5. マトリックスレジン(A)52質量%、フィラー混合物(B)47.4質量%および開始剤(C)0.6質量%を含有している、請求項からまでのいずれか1項記載の材料。
  6. 主な開始剤がカンファーキノンである、請求項からまでのいずれか1項記載の材料。
  7. ビスフェノールAジグリシジルアクリレート19質量%;ウレタンジメタクリレート11質量%;トリエチレングリコールジメタクリレート22質量%、二酸化珪素23質量%;二酸化珪素/ポリドデカンジオールジメタクリレート24.4質量%および開始剤0.6質量%を含有する、請求項からまでのいずれか1項記載の材料。
  8. 歯科用修復部分の色の調整法において、請求項1から7までのいずれか1項記載の被覆材料を部分の表面に塗布し、層を硬化させることによる、歯科用修復部分の色の調整法。
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