JP4184364B2 - 窒素酸化物濃度の測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は定電位電解式ガスセンサと、それを用いて一酸化窒素や二酸化窒素ガス等の窒素酸化物の濃度を測定する装置及び方法に関するものであり、特に燃焼器具の排ガスあるいは自動車排ガス等の燃焼排ガス中に高濃度で存在する一酸化炭素と水素の干渉影響を実質的に受けずに、また、共存するSO2やH2Sの干渉影響を受けずに、更には、これらのガスに曝されることによる感度が変化せず、窒素酸化物の濃度のみを選択的、安定に測定することができる装置及び方法に関する。
燃焼排ガス中に含まれる窒素酸化物ガス濃度は、燃焼状態の管理、あるいは大気汚染防止の観点から測定の必要があり、従来化学発光法あるいは赤外線式の分析計で測定されている。しかし、これらの分析計は大型で高価であるため、簡易に測定できる小型で安価な測定器が望まれている。
このような簡易測定器に用いられるセンサとしては、電解電流を利用した定電位電解式センサや平衡電位を利用した固体電解質センサ、吸着反応を利用した半導体式センサなどが知られている。
これらの中で、定電位電解式センサはガス濃度に比例した信号が得られる、比較的選択性に優れる、消費電力が小さい等の特徴があり、一酸化炭素(CO)や硫化水素(H2S)を対象として普及している。そして、一酸化窒素(NO)や二酸化窒素(NO2)に対しても、電極材料として金を用い、それぞれ適当な電位に設定することで、測定できることが知られている。
これまでの窒素酸化物センサでは、作用電極として金が用いられていた。これは、共存する一酸化炭素の干渉・影響を抑制するためである。実際、作用電極として使用すると一酸化炭素の感度は一酸化窒素あるいは二酸化窒素の感度の1/1000程度となるため、通常の空気中での測定に際しては、実質的に影響を無視することが可能であった。
しかし燃焼排ガス中の窒素酸化物ガス濃度を測定しようとした場合は、条件によっては一酸化炭素の濃度が10vol%にも達する場合があり、従来の作用電極を用いたガスセンサでは、窒素酸化物濃度換算で約100ppm相当の出力を示してしまうため、正確な測定ができなかった。実際、高濃度の一酸化炭素が発生する条件は不完全燃焼状態であり、その際の窒素酸化物濃度は低いため、特に問題である。
また、軽油あるいは重油を燃料とした燃焼装置の排ガスの場合は、排ガス中に二酸化硫黄(SO2)や硫化水素(H2S)が含まれるが、従来のように金を作用電極に用いたセンサではこれらの干渉や影響が大きく、さらにはこれらのガスに曝されると窒素酸化物に対する感度が変化してしまうという問題があったため、除去剤などを用いて干渉ガスを除去してから測定する必要があった。
A NEW ELECTROCHEMICAL ANALYZER FOR NITRIC OXIDE AND NITROGEN DIOXIDE, J.M.Sedlak and K.F.Blurton, Talanta, 1976, 23, 811-814 特開2005−83956 特開2001−289816
本発明は、一酸化炭素ガス、硫化水素ガス、二酸化硫黄ガスが含まれる排ガス中の窒素酸化物濃度を選択的にかつ安定に測定できる測定方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、対極と、比較電極と、炭素を主成分とし、フィルタ膜上に配置された作用電極とを電解液に接触させ、CO、H 2 S又はSO 2 のいずれかのガスを含む排ガスを前記作用電極裏面位置の前記フィルタ膜に接触させ、前記排ガス中に含まれる一酸化窒素を前記フィルタ膜の厚み方向に透過させ、前記対極の電位を制御し、前記比較電極に対する前記作用電極の電位を前記作用電極で一酸化窒素の酸化反応が生じる電位に設定し、前記作用電極に流れる酸化電流を測定し、前記酸化電流から前記一酸化窒素の濃度を求める窒素酸化物濃度の測定方法である。
請求項2記載の発明は、対極と、比較電極と、炭素を主成分とし、フィルタ膜上に配置された作用電極とを電解液に接触させ、CO、H 2 S又はSO 2 のいずれかのガスを含む排ガスを前記作用電極裏面位置の前記フィルタ膜に接触させ、前記排ガス中に含まれる二酸化窒素を前記フィルタ膜の厚み方向に透過させ、前記対極の電位を制御し、前記比較電極に対する前記作用電極の電位を前記作用電極で二酸化窒素の還元反応が生じる電位に設定し、前記作用電極に流れる酸化電流を測定し、前記酸化電流から前記二酸化窒素の濃度を求める窒素酸化物濃度の測定方法である。
本発明は上記のように構成されており、電解液に酸素が供給され、各電極に所定の電圧が印加されると、作用電極、又は第一、第二の作用電極で酸化反応又は還元反応が生じ、作用電極に酸化電流又は還元電流が流れる。
予め作用電極に流れる酸化又は還元電流の値と、一酸化窒素の濃度と二酸化窒素の濃度を対応付けておくと、実際の測定対象ガスを測定したときに、酸化電流値を一酸化窒素濃度に変換でき、還元電流を二酸化窒素濃度に変換することができる。還元電流の値から酸化電流の値を補正することもできる。
作用電極は炭素を主成分とし、厚み方向を測定対象物ガスが透過可能な厚みの電極である。作用電極が炭素で構成されている場合、実験によると、一酸化窒素や二酸化窒素の酸化又は還元反応の反応率は高く、水素、硫化水素、一酸化炭素等の干渉ガスの反応率は低いことが分かっており、その結果、干渉ガスが存在しても、一酸化窒素や二酸化窒素の酸化又は還元反応により、大きな電流値が得られるため、実質的に干渉ガスの反応電流の影響を無視できる。
電流は、電流を直接測定してもよいし、抵抗に流れる電圧を測定し、電流に換算してもよい。
フィルタ膜に気体が透過する性質が求められ、一般に多孔質膜が用いられる。
一酸化炭素、水素、硫化水素、二酸化硫黄等の干渉ガスの影響を受けない窒素酸化物のガスセンサと、それを使用した測定装置、及び測定方法が得られる。
作用電極が1個の場合、作用電極の電位を変えると、一酸化窒素濃度と二酸化窒素濃度の両方を求めることができる。
他方、対極と比較電極を共通にして第一、第二の作用電極を設け、同じ電解液に接触させると、第一、第二の作用電極を異なる電位に設定できるので、一方では酸化反応、他方では還元反応を生じさせることができる。
そして、第一、第二の作用電極に流れる酸化電流と還元電流を測定すると、還元電流から求めた二酸化窒素濃度を使用して、酸化電流の測定値を補正し、二酸化窒素の影響を除去して正確な一酸化窒素濃度を求めることができる。
図1の符号1は本発明の第一例のガスセンサであり、両端部にそれぞれ開口部を有する筒状の容器本体3を有している。
各開口部は、ガス透過性を有する多孔質のフィルタ膜4a、4bによってそれぞれ塞がれており、一方の開口に位置するフィルタ膜4aには、その容器本体3の内部側の表面に対極(C.E.)5と比較電極(R.E.)6とが密着して配置されており、他方の開口に位置するフィルタ膜4bには、同様に、容器本体3の内部側の表面に作用電極(W.E.)7が密着して配置されている。
比較電極6と対極5は耐腐食性の膜状の電極、例えば膜状の白金(白金黒を含む。)電極で構成されている。フィルタ膜4a上に粉末を直接圧着するか、あるいは真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティングの各法、または無電解めっき法によってフィルタ膜4a上に形成することができる。白金ではなく、他の貴金属を用いることもできる。
作用電極7は炭素を主成分とする膜状の電極であり、例えば黒鉛の粉末を、フィルタ膜4b上にそのまま圧着して形成したり、四フッ化エチレン樹脂の粉末等、適当なバインダによって結合し、フィルタ膜4b上に塗布して形成することができる。また、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等の方法でも形成でき、また、無電解めっきの方法でも形成することができる。黒鉛の代わりにカーボンブラックと呼ばれる炭素の微粉末を使用することもできる。
白金又は白金黒の電極の場合、白金又は白金黒の粉末を単独で、又は、4フッ化エチレン樹脂粉末等のバインダーと混合し、適当な溶剤に分散させ、多孔質フィルタ膜4aを濾紙として用い、減圧濾過によって直接多孔質フィルタ膜4a上に付着させ(又は減圧濾過によって得たフィルムを多孔質フィルタ膜4a上に転写し)、圧着して電極を形成することができる。
黒鉛等の炭素を主成分とする電極の場合も同様であり、黒鉛等の炭素粉末を単独で、又は、4フッ化エチレン樹脂粉末等のバインダーと混合し、適当な溶剤に分散させ、多孔質フィルタ膜4bを濾紙として用い、減圧濾過によって直接多孔質フィルタ膜4b上に付着させ(又は減圧濾過によって得たフィルムを多孔質フィルタ膜4b上に転写し)、圧着して電極を形成することができる。
後述するように、作用電極7とフィルタ膜4bとの界面で酸化又は還元反応を発生させるために、フィルタ膜4bには通気性が必要であり、作用電極7には、厚み方向に水が浸透する性質が必要となる。このような性質から、フィルタ膜4a、4bは、例えば四フッ化エチレン樹脂(PTFE)のフィルムを用いることができる。
電解液は、硫酸、リン酸等の酸水溶液、即ち、酸性水溶液を用いることができる。硝酸や塩酸も酸性水溶液であり、用いることができるが、揮発性があるので望ましくない。
他方、塩基性の電解液は空気中の二酸化炭素と反応してしまうため、望ましくない。
塩化リチウムや塩化カルシウム等の中性塩水溶液の場合は、後述するように、二酸化窒素の測定には使用できるが、一酸化窒素に対しては反応によって発生する電流が小さいため、測定には不向きである。
次に、フィルタ膜4a、4bと容器本体3の端部との間、又は各電極5〜7と容器本体3の端部の間には、リング状のゴムから成るパッキン8a、8bが配置されている。
フィルタ膜4a、4bの反対側の面にもリング状のゴムから成るパッキン9a、9bが配置されており、それらの表面には側板10a、10bが押し当てられ、各側板10a、10bは、圧力が印加された状態で、ねじ17によって容器本体3にねじ止め固定さてれいる。
容器本体3の内部には、予め電解液12が封入されている。電極5〜7が形成されたフィルタ膜4a、4bは容器本体3に押しつけられており、電解液12は外部に漏れ出さないようになっている。
対極5と比較電極6とが配置されたフィルタ膜4aを押圧する側板10aには、厚み方向を貫通する空気穴15が形成されている。
フィルタ膜4aの一部は、対極5と比較電極6が形成されれおらず、電解液12に接触しており、電解液12と接触した部分の裏面が、空気穴15の底部に露出されている。
空気穴15の開口から入った酸素を含んだ空気はフィルタ膜4aに接触すると、フィルタ膜4aの厚み方向に透過し、電解液12に溶け込むことができる。逆に、後述する反応により、対極5で生成された酸素は、フィルタ膜4aの厚み方向を透過し、空気穴15から放出される。
作用電極7が配置されたフィルタ膜4bを押圧する側板10bには、凹部が形成されており、フィルタ膜4bには、この凹部の開口が押し当てられ、凹部内にフィルタ膜4bが露出するように構成され、凹部とフィルタ膜4bとによって形成される一定体積の空間により、貯留部18が構成されている。
その側板10bには、外周から貯留部18まで貫通する二本の通気孔13、14が形成されており、一方の通気孔13を吸気側とし、他方の通気孔14を排気側として測定対象の窒素酸化物を含む試料ガスを貯留部18に供給すると、試料ガス中の窒素酸化物ガスがフィルタ膜4bを透過し、作用電極7とフィルタ膜4bの界面に到達すると、各電極5〜7の電位により、窒素酸化物ガスが、作用電極7とフィルタ膜4bの界面で、酸化反応又は還元反応を起こす。
図3の符号20は、上記ガスセンサ1を用いた窒素酸化物ガスの測定装置であり、上記ガスセンサ1と、演算増幅器24と、基準電圧源26と、電流計27とを有している。
上記ガスセンサ1の作用電極7、対極5、比較電極6にはそれぞれリードが接続されており、そのリードにより、作用電極7は一定電位(ここでは接地電位)に接続され、対極5は、演算増幅器24の出力端子に接続され、比較電極6は演算増幅器24の反転入力端子に接続されている。作用電極7は、接地電位ではなく、制御可能な電圧源に接続することもできる。
演算増幅器24の非反転入力端子には基準電圧源26の出力端子が接続されている。
上記ガスセンサ1では、比較電極6の電位は対極5の電位によって制御可能であり、比較電極6の電位は対極5の電位が低下すると低下し、上昇すると上昇する。
従って、上記ガスセンサ1と演算増幅器24の接続では負帰還回路が構成されるたため、演算増幅器24の動作により、比較電極5が基準電圧源26の出力電圧Vaと等しくなるように、対極5の電位が制御される。
作用電極7の電位は接地電位であるから、電解液12の電位に対する作用電極7の電位は、−Vaになる。
対極5と演算増幅器24の出力端子の間には電流計27が挿入されている。演算増幅器24の入力電流は無視できる程小さいため、電流計27に流れる電流は、対極5と作用電極7の間に流れる電流に等しい。
窒素酸化物として一酸化窒素の濃度を測定する場合は、比較電極6に対する作用電極7の電位を、一酸化窒素を酸化できる電位に設定し、二酸化窒素の濃度を測定する場合は、作用電極7の電位を二酸化窒素を還元できる電位に設定する。
フィルタ膜4aの表面に接触している空気は、フィルタ膜4aを厚み方向に浸透し、比較電極6の裏面と接触し、下記酸化還元反応の平衡電位と等しくなる。
2(空気) + 4H+ + 4e- ⇔ 2H2
この平衡電位は標準水素電極(NHE)を基準に測定した場合、実測値として約1.05Vとなる。
一酸化窒素の場合は、比較電極6の電位に対する作用電極7の電位を+100mV〜+600mVの間の電位(Va=−100mV〜−600mV)にするので、作用電極7の標準水素電極に対する電位は、その電位に1.05Vを加算した、+1.15V〜+1.65Vとなる。
先ず、一酸化窒素の場合を説明すると、作用電極7では、下記(1a)の酸化反応が生じる。
NO + 2H2O → NO3 - + 4H+ +3e- ……(1a)
対極5では、空気中に含まれる酸素により、下記(1b)の還元反応が生じる。
3/4O2 + 3H- + 3e- → 3/2H2O ……(1b)
上記(1a)、(1b)式によって発生する一酸化窒素の酸化電流は、演算増幅器24の出力端子に流入する方向に流れる。
そして、酸化電流は一酸化窒素の濃度に依存するため、貯留部18に存在する気体中の一酸化窒素の濃度、即ち、貯留部18に供給される試料ガス中の一酸化窒素の濃度を知ることができる。
電流計27には表示装置41が接続されており、電流計27が測定した電流値は、不図示の回路によって一酸化窒素濃度に換算され、表示装置41によって一酸化窒素濃度として表示される。
ただし、試料ガス中に二酸化窒素が含まれていた場合、作用電極7が一酸化窒素の酸化反応が生じる電位であると、二酸化窒素も下記反応式(2a)に従って作用電極7で酸化され、酸化電流が流れる。
NO2 + H2O → NO3 - + 2H+ +e- ……(2a)
対極5では、下記反応式(2b)に示すように、空気中に含まれる酸素の還元反応が生じる。
1/4O2 + H- + e- → 1/2H2O ……(2b)
従って、実際には、電流計27に流れる測定電流Iaの値は、(1a)、(1b)式による一酸化窒素の酸化電流INOに、(2a)、(2b)式による二酸化窒素の酸化電流INO2が加算された値(Ia=INO+INO2)になるが、二酸化窒素では、一分子当たりの電子発生数が一酸化窒素の1/3であり、また、作用電極7で生じる酸化反応の反応率も低いから、二酸化窒素の酸化により流れる酸化電流INO2の大きさは、同じ濃度の一酸化窒素の場合に流れる酸化電流INOの値の1/4〜1/5程度になる。
次に、二酸化窒素の濃度を測定する場合は、作用電極7の電位を、作用電極7で二酸化窒素の還元反応が生じる電位にする。
具体的には、比較電極6の電位に対して作用電極7の電位を、−100mV〜−500mV(Va=+100mV〜+500mV)の間の電位にする。この場合、作用電極7の標準水素電極に対する電位は、1.05Vを加算した、+0.55V〜+0.95Vとなる。
この電位では、二酸化窒素は下記(3)式によって作用電極7で還元され、電流計27には、その還元電位が流れる
NO2 + 2H+ +2e- → NO +H2O ……(3a)
このとき、対極5では、下記(3b)式に示す水の酸化反応が起こる。
2O → 2H+ +2e- + 1/2O2 ……(3b)
生成された酸素は、空気穴15や貯留部18に放出される。
(3a)、(3b)式によって流れる二酸化窒素の還元電流は、二酸化窒素の濃度に依存するため、還元電流値を二酸化窒素の濃度に変換することができる。
電流計27に接続された表示装置41は、二酸化窒素濃度も表示可能に構成されており、電流計27の測定値から二酸化窒素濃度を求め、表示装置41によってその濃度が表示される。
比較電極6の電位に対する作用電極7の電位が−100mV〜−500mVの範囲では、一酸化窒素は酸化も還元もされないため、二酸化窒素の還元電流だけが発生し、一酸化窒素の影響はない。還元電流は、演算増幅器24から流出する方向である。
燃焼排ガス中には窒素酸化物以外に一酸化炭素が高濃度で含まれている場合があり、従来のように、金を作用電極材料とした定電位電解式ガスセンサでは、一酸化炭素により、窒素酸化物濃度に換算して100ppm近い大きさの電流が流れてしまう。
通常、窒素酸化物の濃度が高くなる完全燃焼に近い状態ではこれらの一酸化炭素の濃度は比較的低いが、窒素酸化物濃度が低い不完全燃焼状態では逆に一酸化炭素の濃度は高くなる。
従って、窒素酸化物濃度が低いと正確に測定できないことになる。
それに対し、黒鉛を作用電極とした本発明のガスセンサでは、黒鉛の一酸化炭素に対する反応活性が非常に小さいために、一酸化炭素がほとんど反応せず、10%の一酸化炭素の干渉影響は1ppm以下となり無視できるレベルとなるため、正確な窒素酸化物の濃度測定が可能となる。
さらに、軽油あるいは重油等の硫黄S分を含んだ燃料を使用している燃焼排ガス、例えばディーゼルエンジンの排ガス等では、Sに起因した成分である硫化水素や二酸化硫黄が含まれる。
これらの硫黄化合物は、一酸化炭素や水素(H2)程高濃度では存在せず、せいぜい100ppm程度ではあるが、金をを作用電極材料とした定電位電解式ガスセンサでは、窒素酸化物濃度に換算して200ppmを超える濃度に相当する干渉影響を与えるという問題があった。
さらには、金を作用電極材料とした定電位電解式ガスセンサの場合、H2Sに短時間(1〜2分間)曝されただけで、窒素酸化物に対する出力が20%〜30%増大する現象が見られる。
この現象は1日程度放置すると回復するが、H2S共存下では正確な窒素酸化物の濃度測定が困難であることを示している。これらの問題点に対し、対策として、除去剤で、H2SやSO2を除去してから測定する方法が考えられるが、特定のガスのみを除去できる除去剤の選定の問題、さらには除去剤の寿命に伴う保守の問題があった。
これに対し黒鉛を作用電極とした定電位電解式ガスセンサでは、100ppmのH2SとSO2の干渉影響は窒素酸化物濃度に換算していずれも20ppm以下であり、また、H2Sに曝されても窒素酸化物に対する感度は全く変化しないため、正確な窒素酸化物濃度の測定が可能となる。
下記表1は、従来技術のように金を作用電極として用いたガスセンサと、作用電極7に黒鉛を用いた上記本発明のガスセンサ1との比較である。測定条件は、この二種類のガスセンサを一酸化窒素を測定するときの条件に設定(作用電極7の電位=400mV)し、表に示した化合物、濃度の試験ガスを測定し、電流値を一酸化窒素に換算して表中に示した。本発明のセンサ1の方が干渉ガスの影響が小さい。
Figure 0004184364
下記表2は、金を用いた従来技術のセンサと黒鉛を用いた本発明のセンサとを一酸化窒素の測定条件(作用電極7の電位=400mV)に設定し、先ず、500ppmの一酸化窒素を供給して電流を測定し、次に、100ppmのH2Sを2分間供給した後、再度同じ濃度500ppmの一酸化窒素を供給して電流を測定したときの、H2S供給の前に対する後の測定値の誤差(増加分)の大きさを示す。本発明のセンサ1の誤差は圧倒的に小さい。
Figure 0004184364
なお、一酸化窒素の測定条件では、NO2も出力を示すため、NO2の干渉影響を受けることになるが、二酸化窒素の測定条件では一酸化窒素の干渉を受けずに二酸化窒素の濃度を測定できるので、一酸化窒素の測定条件で求めた電流値を、二酸化窒素濃度の測定条件で求めた電流値を用いて補正すれば、正確な一酸化窒素の濃度を知ることができる。
例えば、二酸化窒素濃度の測定条件下の測定電流から二酸化窒素の濃度ANO2を求め、一酸化窒素の測定条件下の測定電流から得られた窒素酸化物の濃度Aから、二酸化窒素の濃度ANO2を二酸化窒素の影響係数(=1/4〜1/5)倍した値を差し引くと、一酸化窒素の濃度ANOが得られる。
従って、上記測定装置20の基準電圧源26内に二種類の電圧源を用意し、先ず、比較電極6の電位を二酸化窒素の還元反応が生じる電位にして二酸化窒素の濃度を測定し、次に、基準電圧源26の出力電圧を一酸化窒素の酸化反応が生じる電位に変更し、一酸化窒素と二酸化窒素の合計の窒素酸化物濃度を測定し、窒素酸化物濃度から二酸化窒素濃度を除く補正をして、正確な一酸化窒素の濃度を求めることができる。基準電圧源を二種類用意して切り替えてもよい。
表示装置41には、一酸化窒素濃度と二酸化窒素濃度の両方を表示可能に構成しておき、測定結果を表示することができる。
但し、比較電極6の電位を変化させて一酸化窒素と二酸化窒素を測定する場合、測定電流が安定するまでに時間がかかる。
図2の符号は、本発明の第二例のガスセンサであり、上記のように基準電圧を切り替えなくても上記補正を行うことができる。
上記第一例のガスセンサ1と同じ部材には、同じ符号を付して説明を省略すると、第二例のガスセンサ2は、フィルタ膜4b表面に、第一、第二の作用電極71、72が密着して配置されている。第一、第二の作用電極71、72は、第一例のガスセンサ1の作用電極7が二個に分割されたのと同じである。
第一、第二の作用電極71、72は炭素を主成分とし、電解液が浸透可能な膜状の電極である。フィルタ膜4a、4bや対極6等、第一例のガスセンサ1と同じ部材は同じ材料である。
第一、第二の作用電極71、72は互いに絶縁されており、第一、第二の作用電極71、72、対極5、比較電極6には、それぞれリードが接続されている。
図4の符号30は、第二例のガスセンサ2を用いた測定回路を示しており、該測定回路30は、このガスセンサ2と、主演算増幅器33と、第一、第二の副演算増幅器31、32を有している。
比較電極6は、主演算増幅器31の反転入力端子に接続され、対極5は主演算増幅器31の出力端子に接続されている。
主演算増幅器31の非反転入力端子は主基準電圧源36に接続されており、基準電圧源36が出力する主基準電圧V1が入力されている。
このような接続により、主演算増幅器33とガスセンサ2を含む負帰還回路が構成されており、主演算増幅器33が動作すると、比較電極6が、主基準電圧V1と同じ電位になるように対極5の電位が制御される。
第一、第二の作用電極71、72は第一、第二の副演算増幅器31、32の反転入力端子に接続されている。第一、第二の副演算増幅器31、32の出力端子は、それぞれ自分自身の反転入力端子に接続され、負帰還回路が構成されており、その結果、第一、第二の作用電極71、72の電位は非反転入力端子の電位と等しくなるように制御される。
第一、第二の副演算増幅器31、32の非反転入力端子は一定電位に接続される。
ここでは、第一の副演算増幅器31の非反転入力端子は副基準電圧源37に接続されており、副基準電圧源37が出力する副基準電圧V2が入力されており、第二の副演算増幅器32の非反転入力端子は接地電位に接続されている(第二の副演算増幅器31の非反転入力端子も制御可能な電圧源に接続することもできる。)。
比較電極6の電位が主基準電圧V1であるから、比較電極6に対する第一の作用電極71の電位E1はV2−V1 となり、比較電極6に対する第二の作用電極72の電位E2は−V1となる。
従って、第一の作用電極71で一酸化窒素の酸化反応が生じ、第二の作用電極72で二酸化窒素の還元反応を生じさせるためには、
1= V2−V1 =+100mV〜+600mV
2= −V1 = −100mV〜−500mV
にすればよい。
第一、第二の副演算増幅器31、32の出力端子と反転入力端子の間には、第一、第二の電流計38、39がそれぞれ挿入されており、第一、第二の副演算増幅器31、32が動作し、第一、第二の作用電極71、72に流れる酸化電流と還元電流を、第一、第二の作用電極71、72によってそれぞれ測定できるように構成されている。
第一、第二の作用電極71、72では、それぞれ上記(1a)、(2a)式で表される酸化反応と還元反応がそれぞれ進行し、第一、第二の電流計38、39によって、酸化電流と還元電流が測定される。
上記第二例のガスセンサ2を用いた測定装置30では、電圧の切り換えが無いので、一酸化窒素の濃度と二酸化窒素の濃度を連続して測定することができる。また、ガスセンサが安定するまで測定を待つ必要が無いので、窒素酸化物の濃度の急変にも対応することができる。
また、第二の作用電極72に流れる還元電流の測定値を用い、還元電流の値と同時に第一の作用電極71に流れる酸化電流の値を補正し、正確な一酸化窒素の濃度を求めることもできる。
第一、第二の電流計38、39は、表示装置42に接続されており、第一、第二の電流計38、39で測定された酸化電流の値と還元電流の値は、一酸化窒素濃度(補正された濃度、又は補正されない濃度)と二酸化窒素濃度にそれぞれ換算され、表示装置42によって表示される。
次に、炭素を主成分とする作用電極を用いた本発明の電解液12と測定対象ガスの関係について説明する。
先ず、一酸化窒素の場合について説明する。下記表3は酸性の電解液12と中性の電解液12を用い、一酸化窒素ガスを測定対象にしたときの、本発明のガスセンサの測定値の比較結果である。
比較電極と対極には白金電極を使用した。酸性の電解液12としては4.25mol/Lの硫酸水溶液を使用し、中性の電解液としては7.4mol/Lの塩化リチウム水溶液を使用した。比較電極6に対する作用電極7の電位は+400mVに設定し、一酸化窒素の酸化反応による酸化電流を測定した結果である。
Figure 0004184364
500ppmの一酸化窒素ガスを流すと、硫酸水溶液の場合は99.5μAの酸化電流が得られ、塩化リチウム水溶液の場合は6.5μAの酸化電流が得られた。得られる酸化電流が大きい程測定精度は高くなるので、酸性の電解液の方が好ましい。
他方、一酸化炭素などの干渉ガスを流した場合の測定値は小さい方が精度が高いので、やはり、酸性の電解液の方が好ましい。
以上の結果から、一酸化窒素の測定には、酸性の電解液が適していることが分かる。
次に、二酸化窒素の場合について説明する。下記表4は、二酸化窒素ガスを測定対象にしたときの、本発明のガスセンサの測定値の比較結果である。
上記と同様に、比較電極と対極には白金電極を使用し、酸性の電解液12としては4.25mol/Lの硫酸水溶液を使用し、中性の電解液としては7.4mol/Lの塩化リチウム水溶液を使用した。
比較電極6に対する作用電極7の電位は−300mVに設定し、一酸化窒素の酸化反応による酸化電流を測定した結果である。
Figure 0004184364
500ppmの二酸化窒素ガスを流した場合、中性の電解液の出力電流は酸性の電解液の出力電流の約1/2であるが、CO等の干渉ガスの干渉影響は小さいため、中性の電解液も用いることができる。
なお、電流計27、38、39で測定された電流値を、一酸化窒素や二酸化窒素の濃度に換算して表示装置41、42に表示する際、必要に応じて温度補償等の補正を加えてもよい。
本発明の第一例のガスセンサ 本発明の第二例のガスセンサ 本発明の第一例のガスセンサを用いた測定回路 本発明の第二例のガスセンサを用いた測定回路
符号の説明
1、2……ガスセンサ
3……容器本体
12……電解液
7……作用電極
1……第一の作用電極
2……第二の作用電極
8b……フィルタ膜
5……対極
6……比較電極
41、42……表示装置
20、30……測定装置

Claims (2)

  1. 対極と、比較電極と、炭素を主成分とし、フィルタ膜上に配置された作用電極とを電解液に接触させ、
    CO、H 2 S又はSO 2 のいずれかのガスを含む排ガスを前記作用電極裏面位置の前記フィルタ膜に接触させ、前記排ガス中に含まれる一酸化窒素を前記フィルタ膜の厚み方向に透過させ、
    前記対極の電位を制御し、前記比較電極に対する前記作用電極の電位を前記作用電極で一酸化窒素の酸化反応が生じる電位に設定し、
    前記作用電極に流れる酸化電流を測定し、前記酸化電流から前記一酸化窒素の濃度を求める窒素酸化物濃度の測定方法。
  2. 対極と、比較電極と、炭素を主成分とし、フィルタ膜上に配置された作用電極とを電解液に接触させ、
    CO、H 2 S又はSO 2 のいずれかのガスを含む排ガスを前記作用電極裏面位置の前記フィルタ膜に接触させ、前記排ガス中に含まれる二酸化窒素を前記フィルタ膜の厚み方向に透過させ、
    前記対極の電位を制御し、前記比較電極に対する前記作用電極の電位を前記作用電極で二酸化窒素の還元反応が生じる電位に設定し、
    前記作用電極に流れる酸化電流を測定し、前記酸化電流から前記二酸化窒素の濃度を求める窒素酸化物濃度の測定方法。
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