JP4184327B2 - ディスク駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディスク駆動装置に関する。
従来から、CD、MDあるいはDVD等の異なる仕様や大きさを有するディスクに対して記録、再生を行うディスク駆動装置は、AV機器やパーソナルコンピュータなどに広く用いられている。この種のディスク駆動装置としては、ディスクが挿入および排出されるディスク差込口を有する筐体と、ディスクに対して記録、再生を行う記録再生部と、この記録再生部に設けられたターンテーブルとディスク差込口との間でディスクを搬送するディスク搬送手段とを備えたディスク駆動装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のディスク駆動装置は、ディスク搬送手段として筐体に固定された1つのガイドローラを備え、このガイドローラによって、ターンテーブルとディスク差込口との間でディスクの搬送が行われている。しかしながら、特許文献1に記載のディスク駆動装置では、筐体に固定された1つのガイドローラによってディスクを搬送しているため、以下の問題を生じる。
例えば、ディスク駆動装置で再生するディスクを交換するといった場合、ディスク差込口から排出されたディスクを取り除くため、ユーザがディスクを掴む掴み代が必要となる。この掴み代が大きければ大きいほど、ユーザはディスクを取り除きやすくなるため、ディスク差込口からのディスクの排出量をできるだけ大きく取るのが好ましい。一方で、ターンテーブルに正確にディスクを搭載できる位置までディスクを搬送する必要があることから、筐体に対するガイドローラの固定位置は、記録再生部の位置との関係で必然的に決まってくる。
したがって、ディスクの排出量を確保しようとした場合、ターンテーブルとディスク差込口との位置関係が必然的に決まってしまい、ディスク駆動装置を設計する上で大きな制約となる。特に、記録再生部とディスク差込口との距離が長い場合には、ディスクの排出量が確保できなくなってしまう。これは、筐体に固定された1つのガイドローラでディスクを搬送できる距離は最高でもディスクの直径分となるからである。
ここで、記録再生部とディスク差込口との距離が長い場合であっても、複数のガイドローラを用いてディスクの排出量を確保することは可能である。しかしながら、複数のガイドローラを用いた場合には、各ガイドローラを駆動するための駆動手段が個別に必要となる。また、複数のガイドローラに共通の駆動手段を用いても、ギア等の動力伝達機構が必要となる。そのため、装置の構成が複雑となり、装置の信頼性が低下したり、装置のコストが嵩むといった問題が生じる。
そこで、このような問題を解消するための構成を備えたディスク駆動装置が、例えば、特許文献2において提案されている。
特許文献2に記載されたディスク駆動装置は、図9および図10に示すように、筐体(シャーシ)101に形成されたディスク差込口から挿入された小径ディスク(8センチディスク)151または大径ディスク(12センチディスク)152が収納されるコンテナ(ステージユニット)102を備えている。また、このディスク駆動装置は、記録再生部が有するターンテーブル109とディスク差込口との間で小径ディスク151または大径ディスク152の挿入排出方向およびこれらのディスクの記録面に直交する方向へコンテナ102を搬送するため、一対のスライダプレート110やこのスライドプレート110の駆動手段等から構成されるコンテナ搬送手段を備えている。さらに、コンテナ102は、コンテナ102内に収納された小径ディスク151または大径ディスク152をディスク差込口から排出するため、イジェクトプレート124やディスクストッパ122等から構成されるディスク排出手段を備えている。
イジェクトプレート124には、ディスクの挿入排出方向(図示上下方向)で3箇所に長孔124cが形成されている。これらの長孔124cには、それぞれ、コンテナ102に取り付けられたピン133が嵌めこまれており、ピン133によってイジェクトプレート124は、図示上下方向に案内されるようになっている。また、イジェクトプレート124には、コンテナ102に固定された支点ピン121を支点としてディスクストッパ122を揺動させるカム溝124aが形成されている。このカム溝124aには、ディスクストッパ122に固定されたピン123が嵌めこまれている。
図9および図10に示すディスク駆動装置では、小径ディスク151または大径ディスク152がユーザによってディスク差込口から挿入され、コンテナ102に収納されると、コンテナ搬送手段が機能してコンテナ102はディスクの挿入方向(図示上方向)に移動する。また、小径ディスク151または大径ディスク152の排出の際には、コンテナ搬送手段が機能してコンテナ102はディスクの排出方向(図示下方向)に向かって図示の位置まで移動する。この図示の位置がコンテナ102の図示下方向の可動範囲端となる。このとき、小径ディスク151または大径ディスク152は、図9または図10の破線位置まで排出される。
この破線位置では、筐体101に対する小径ディスク151または大径ディスク152の排出量が十分でない。そこで、以下のように、ディスク排出手段が機能する。すなわち、スライドプレート110が図示下方向に移動して、スライドプレート110の爪部110bがイジェクトプレート124の突片124bを押す。突片124bを押されたイジェクトプレート124は、ピン133に案内されて図示下方向に移動する。イジェクトプレート124が図示下方向へ移動すると、ピン123がカム溝124aに沿って移動し、それによって、ディスクストッパ122が支点ピン121を支点として揺動する。ディスクストッパ122が揺動すると、ディスクストッパ122が小径ディスク151または大径ディスク152の側面を押して、小径ディスク151または大径ディスク152は、図9または図10の実線位置まで排出される。その結果、ユーザは、ディスクを掴みやすくなり、容易にディスクを取り除くことができる。
このように、特許文献2に記載のディスク駆動装置では、コンテナ搬送手段が機能して、ディスク排出手段を備えたコンテナ102が、記録再生部が有するターンテーブル109とディスク差込口との間でディスクの挿入排出方向へ移動する。そのため、記録再生部とディスク差込口との距離が長い場合であっても比較的簡易な構成で、ディスクの排出量を確保しつつ、ターンテーブルに正確にディスクを搭載できる位置までディスクを搬送することができるようになる。
特開2002−109803号公報(段落番号0013、図1〜図5参照) 特開2003−272272号公報(段落番号0017、0039〜0042、図8、図9等参照)
しかしながら、上記特許文献2に記載されたディスク駆動装置では、ディスク排出手段がイジェクトプレート124やディスクストッパ122等から構成されており、ディスクの排出量は、スライドプレート110の移動量、イジェクトプレート124のカム溝124aの形状、ディスクストッパ122の形状、支点ピン121とピン123との距離等の様々な設計要因によって決定される。
そのため、ディスクの排出量を調整するためには、それぞれの設計要因を考慮した複雑な設計が要求される。特に、小径ディスク151や大径ディスク152のようにディスク径が異なる2種類のディスクの排出量をそれぞれ調整するためには、非常に複雑な設計が要求される。また、ディスク径の大きさが3種類以上となった場合には、ディスク毎に排出量を調整することは困難となり、その結果、ディスクの大きさによっては、ディスク差込口からの十分な排出量を確保できないといった問題が生じる。
そこで、本発明の課題は、ディスク差込口からのディスクの排出量の調整が容易で、ディスク差込口からのディスクの排出量を十分に確保することができるディスク駆動装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、ディスクが挿入および排出されるディスク差込口と、ディスク差込口から挿入されたディスクが収納されるコンテナと、ディスクに対して記録および再生の少なくともいずれか一方を行う記録再生部とディスク差込口との間で少なくとも上記ディスクの挿入排出方向へコンテナを搬送するコンテナ搬送手段とを備えるディスク駆動装置において、コンテナは、コンテナ内に収納されたディスクをディスク差込口から排出する1つまたは一対の搬送ローラと、コンテナ内においてディスクを位置決めするディスク位置決め機構と、を備え、ディスク位置決め機構は、ディスクの挿入方向に向かうにつれて両者の間が広がるようにコンテナに対するディスクの挿入排出方向に沿う中心線に対して略対称形状に設けられる一対の円弧状の案内溝と、案内溝に沿って移動すると共に、ディスクの側面に当接して該ディスクをコンテナ内にて位置決めする一対のディスク位置決めピンと、ディスク位置決めピンを保持し、該ディスク位置決めピンを案内溝に沿って移動させる一対のアームと、アームを揺動可能に支持する一対の支持ピンと、アームをコンテナの中心に向かって付勢する一対の付勢手段と、を備えることを特徴とする。
本発明において、搬送ローラは、ディスク差込口からのディスクの排出時に、ディスクと搬送ローラとの当接部と、ディスク差込口との距離がディスクの径の1/2以下となるように配置されることが好ましい。
本発明において、搬送ローラは、ディスクの側面に当接してディスクを排出することが好ましい。この場合には、搬送ローラは、ディスクの排出時にディスクの側面に当接するディスク搬送部と、ディスク搬送部から搬送ローラの軸方向両端に向かって次第に拡径された傾斜部とを備えるように構成すれば良い。
本発明にかかるディスク駆動装置では、ディスク差込口からのディスクの排出量の調整が容易で、ディスク差込口からのディスクの排出量を十分に確保することができる。
以下、本発明の一実施の形態にかかるディスク駆動装置を図面に基づいて説明する。
(ディスク駆動装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかるディスク駆動装置1を示す分解斜視図である。図2は、図1に示すディスク駆動装置1のサブベース12の側面を示す側面図である。図3は、図1に示すディスク駆動装置1のコンテナ10を示す斜視図である。図4は、図3に示すコンテナ10のディスク取込排出機構19を説明するための側面部分断面図である。図5は、図1に示すディスク駆動装置1のスライダ11の側面を示す側面図である。
本形態のディスク駆動装置1は、CD、MD、DVD等の光記録媒体であるディスク2に記録された情報を再生するものであり、筐体3と、この筐体3に対して弾性部材としてのダンパ4を介して浮動可能に支持されたフローティング部5を主要な構成要素としている。本形態におけるディスク駆動装置1では、ディスク径の異なる複数のディスク2を筐体3の内部へ取り込み、また、筐体3の内部から排出することができるようになっている。尚、以下では、ディスク駆動装置1に対するディスク2の挿入排出方向をX方向、図1における上下方向(ディスク2の記録面に垂直な方向)をZ方向、X方向およびZ方向に直交する方向をY方向とするものとし、特に、ディスク駆動装置1に対するディスク2の挿入方向をX1方向、排出方向をX2方向、図1における上方向(後述する再生部9からクランパ13へ向かう方向)をZ1方向、下方向(クランパ13から再生部9へ向かう方向)をZ2方向とするものとする。
筐体3は、複数(本実施形態では4つ)のダンパ4を介してフローティング部5を支持する支持ベース6と、ディスク2が挿入および排出されるディスク差込口7aを有する前面パネル7とを備えている。また、筺体3は、支持ベース6に対向するように配設された上面パネル(図示省略)と、前面パネル7に対向するように配設された後面パネル(図示省略)と、Y方向で対向するように配設された2枚の側面パネル(図示省略)とを備え、筺体3の内部にフローティング部5が収納されるようになっている。
支持ベース6は、XY平面と略平行に形成された矩形状の底面部6aと、この底面部6aのY方向に位置して相対する2辺からそれぞれZ1方向に直立し、互いが対向するように配置された2つの側面部6bとを備えた溝型状に形成されている。底面部6aの4隅の近傍には、ダンパ4を固定するため、Z1方向へ突出する突起部6cが形成されている。また、突起部6cには、後述する固定ピン14の軸端が嵌まり込むための固定孔がZ方向に形成されている。
前面パネル7は、YZ平面と略平行に形成された矩形状の前面部7bと、この前面部7bの4辺からX1方向に直立した4つの側面部7cとを備え、前面部7bの対向面部分が開口状態とされた略箱型状に形成されている。また、前面パネル7は、支持ベース6に対して図示を省略する固定手段によって固定されている。
ディスク差込口7aは、前面部7bにおいてY方向を長辺とするスロット状に形成されている。また、前面部7bには、フローティング部5を構成する後述のコンテナ10をディスク差込口7aに対して位置決めするための位置決め孔7dが形成されている。より具体的には、位置決め孔7dは、Z方向に関してはディスク差込口7aとほぼ同位置でかつ、ディスク差込口7aのY方向外側にそれぞれ1箇所、計2箇所に形成されている。このように構成することで、コンテナ10がディスク差込口7aに対してコンテナ10が確実に位置決めされるようになっている。
フローティング部5は、ディスク2に対して再生を行う記録再生部としての再生部9と、ディスク差込口7aから挿入されたディスク2が収納されるコンテナ10と、再生部9にコンテナ10を近接させるとともに再生部9からコンテナ10を離間させるスライダ11とを備えている。また、フローティング部5は、再生部9が固定されるサブベース12と、再生部9に対してディスク2を圧接させるクランパ13とを備えている。
サブベース12は、XY平面と略平行に形成された矩形状の底面部12aと、この底面部12aのY方向に位置して相対する2辺からそれぞれZ1方向に直立し、互いが対向するように配置された2つの側面部12bとを備えた溝型状に形成されている。本形態では、サブベース12のY方向の幅は、支持ベース6の側面部6bの内側面の間隔よりも小さくなるように形成され、サブベース12が支持ベース6内に納まるようになっている。
側面部12bそれぞれには、コンテナ10をX方向およびZ方向へ案内するための案内溝12cがX方向に間隔をあけて並ぶように2箇所ずつ、計4箇所に形成されている。より具体的には、図2に示すように各案内溝12cは、X方向にスリット状に形成された横溝12c1と、横溝12c1のX1方向端からZ2方向に向かってスリット状に形成された縦溝12c2と、縦溝12c2のZ2方向端からX1方向に向かってスリット状に形成された横溝12c3とから構成されている。尚、本形態では、これらの案内溝12cと、コンテナ10と、スライダ11とによって、ディスク差込口7aと再生部9との間でディスク2を搬送するディスク搬送機構が構成されている。
また、サブベース12の底面部12aには、再生部9を固定するため、Z1方向へ突出する突起部12dが3箇所に形成されている。また、底面部12aには、再生部9を構成する後述のスピンドルモータとの干渉を防止するための貫通孔12eが形成されている。さらに、また、底面部12aの4隅には、ダンパ4を取り付けるための取付部12fがY方向へ突出するように形成されている。この取付部12fに取り付けられたゴム部材からなる4つのダンパ4は、固定ピン14と支持ベース6の突起部6cに形成された固定孔によって、支持ベース6に固定されるようになっている。すなわち、ダンパ4を軸部に挿通した固定ピン14の軸端が突起部6cの固定孔に嵌まり込むことで、ダンパ4は、固定ピン14に挟み込まれた状態で支持ベース6に固定されるようになっている。取付部12fに取り付けられたダンパ4が支持ベース6に固定されることで、フローティング部5は、ダンパ4を介して筐体3に浮動可能に支持されるようになっている。
再生部9は、ディスク2が搭載されるターンテーブル15を有するスピンドルモータ(図示省略)と、ディスク2に記録された情報を読み取る光ピックアップ装置(図示省略)と、この光ピックアップ装置をディスク2の半径方向へ駆動するスレッドモータ(図示省略)等を備えている。再生部9は、3本の固定ピン16によって、サブベース12に形成された突起部12dに固定され、サブベース12およびダンパ4を介して筐体3に対して浮動可能に支持されるようになっている。そのため、例えば家庭用、車載用のAV機器のようにディスク2の再生時に外部から振動を受ける機器にディスク駆動装置1を用いたような場合でも、外部からの振動がダンパ4によって吸収されディスク2の再生が適切に行われるようになっている。
コンテナ10は、コンテナフレーム18を備えており、コンテナフレーム18に対してディスク2の取込および排出を行うディスク取込排出機構19、コンテナフレーム18内の所定の位置でディスク2を位置決めするディスク位置決め機構20などがこのコンテナフレーム18に搭載されている。
コンテナフレーム18は、XY平面に略平行に形成された矩形状の底面部18aと、この底面部18aのY方向に位置して相対する2辺からそれぞれZ2方向に直立し、互いに対向するように配置された2つの側面部18bと、側面18bのそれぞれのZ2方向先端からY方向にかつコンテナフレーム18の中心方向に向かって延設された2つの延設部18cとを備えた略溝型状に形成されている。
本形態では、コンテナフレーム18のY方向の幅がサブベース12の側面部12bの内側面の間隔よりも小さくなるように形成され、コンテナフレーム18がサブベース12内に納まるようになっている。また、2つの延設部18cは、Y方向で離間した状態となっており、これらの延設部18cの間隔は、再生部9のY方向の幅よりも大きくなっている。そして、スライダ11によってコンテナ10が再生部9に近接したときには、2つの延設部18cの間に再生部9が配置されるようになっており、コンテナフレーム18に収納されたディスク2がターンテーブル15に搭載可能とされるとともに、コンテナフレーム18と再生部9との干渉が防止されるようになっている。
また、側面部18bそれぞれのX2方向先端側からは、YZ平面に略平行でかつコンテナフレーム18の外側に向かって2つの突起形成部18dが延設されており、この突起形成部18dのそれぞれに、X2方向へ突出する位置決め突起18eが形成されている。位置決め突起18eは、ディスク2をディスク駆動装置1に挿入および排出する際に、前面パネル7の位置決め孔7dに嵌まり込むようになっており、本形態では、位置決め突起18eと位置決め孔7dとによって、ディスク差込口7aに対してコンテナ10を位置決めする位置決め機構が構成されている。この位置決め機構によってコンテナ10がディスク差込口7aに対して位置決めされることで、ディスク搬送機構がディスク差込口7aに対して位置決めされることになる。
コンテナフレーム18の底面部18aの略中心位置には、円形の貫通孔18fが形成されている。スライダ11によってコンテナ10が再生部9に近接したときには、この貫通孔18fの位置に、ターンテーブル15が配置されるようになっており、コンテナフレーム18とターンテーブル15との干渉が防止されるようになっている。
また、底面部18aには、円弧状でかつスリット状の案内溝18gが2箇所に形成されている。この案内溝18gは、ディスク位置決め機構20を構成する後述のディスク位置決めピン29(図3参照)を案内するためのものである。本形態では、2つの案内溝18gは、貫通孔18fよりもX1方向側(奥側)で、X1方向に向かって両者の間が広がるように形成されており、コンテナフレーム18のX方向に伸びる中心線L(図3参照)に対して略対称に形成されている。
さらに、底面部18aには、Y方向に沿ってスリット状に形成された案内溝18hが形成されている。より具体的には、間隔をあけてX方向に並ぶように2箇所に形成された案内溝18hが中心線Lに対して略対称に、計4箇所に形成されている。この案内溝18hは、ディスク取込排出機構19を構成する後述の搬送ローラユニット23をY方向に案内するためのものである。本形態では、案内溝18hは、貫通孔18fよりもX2方向側(手前側)に形成されている。
コンテナフレーム18の側面部18bそれぞれには、Y方向でかつコンテナフレーム18の外側へ突出するボス22が間隔をあけてX方向に並ぶように2箇所ずつ、計4箇所に取り付けられている。より具体的には、一方の側面部18bに設けられた2つのボス22は、サブベース12の一方の側面部12bに形成された2つの案内溝12cと略等ピッチで取り付けられている。また、他方の側面部18bに設けられた2つのボス22も同様に構成されている。これらのボス22は、サブベース12の案内溝12cおよびスライダ11に形成された後述のカム溝11cに嵌まり込むようになっている。これらのボス22が案内溝12cおよびカム溝11cに案内されることで、コンテナフレーム18に収納されたディスク2は、ターンテーブル15に搭載されるようになっている。
ディスク取込排出機構19は、図3に示すように一対の搬送ローラユニット23と、この一対の搬送ローラユニット23をY方向へ付勢する付勢手段24とを備えている。本形態では、搬送ローラユニット23は、ディスク2をコンテナフレーム18の内部へ取り込むとともにコンテナフレーム18の内部に収納されたディスク2をディスク差込口7aから排出する搬送ローラ25と、搬送ローラ25を回転可能に支持する回転軸26と、回転軸26を保持する平板状の保持板27と、搬送ローラ25をY方向へ適切に案内するため、保持板27に保持されたガイドピン28とから構成されている(図3、4参照)。また、ディスク取込排出機構19は、搬送ローラ25を駆動するためのモータ等のローラ駆動手段(図示省略)と、ディスク2がディスク差込口7aから挿入されたことを検出する検出手段(図示省略)とを備えている。
搬送ローラ25は、その中心に回転軸26が固定されている。また、図4に示すように搬送ローラ25は、X方向の略中心位置に形成されディスク2の取込時および排出時にディスク2の側面に当接する小径のディスク搬送部25aと、ディスク搬送部25aからZ方向両端に向かって次第に拡径された傾斜面を有する2つの傾斜部25bとを備えている。また、ガイドピン28は、大径の鍔部28aと、鍔部28aより小径となる軸部28bとを有する円柱形状に形成されている。
回転軸26およびガイドピン28は、X方向に並ぶように2箇所に形成された案内溝18hのそれぞれに嵌まり込んだ状態で保持板27に保持されており、搬送ローラユニット23は案内溝18hに沿ってY方向に案内されるようになっている。より具体的には、回転軸26は、保持板27と搬送ローラ25とによってコンテナフレーム18の底面部18aを挟み込むように案内溝18hに嵌まり込んだ状態で保持板27に保持されている。また、ガイドピン28は、保持板27と鍔部28aとによって底面部18aを挟み込むように案内溝18hに嵌まり込んだ状態で保持板27に保持されている。尚、保持板27は、底面部18aの上面側(Z1方向側)に配置するようになっている。
本形態における付勢手段24は引張りコイルバネであり、その両端が一対の保持板27に固定されている。そして、付勢手段24によって一対の搬送ローラユニット23は、Y軸方向で常に互いに近づくように付勢されている。
コンテナ10がディスク差込口7aに対して位置決めされた状態、すなわち、位置決め突起18eが位置決め孔7dに嵌まり込んだ状態では、ディスク差込口7aに近接した状態で一対の搬送ローラ25が配置されるようになっている。より具体的には、搬送ローラ25は、その中心、すなわち、搬送ローラ25とディスク2との当接部と、ディスク差込口7aとの距離がディスク2の直径の1/2以下となるように配置されている。この状態で、ディスク差込口7aからディスク2の挿入、排出が行われるようになっている。ディスク2がディスク差込口7aに挿入されると、付勢手段24によってY方向でかつ互いに近づく方向に付勢された一対の搬送ローラ25がディスク2の側面をクランプするとともにそのクランプした状態で回転して、ディスク2をコンテナフレーム18の内部へ取り込むようになっている。また、ディスク2がコンテナフレーム18の内部へ取り込まれた状態では、搬送ローラ25のディスク搬送部25aがディスク2の側面をクランプしており、ディスク位置決め機構20を構成する後述のディスク位置決めピン29とともに、ディスク2をコンテナフレーム18の内部で保持するようになっている。
一方、ディスク2が、コンテナフレーム18に取り込まれた後、さらにターンテーブル15に搭載されると、スライダ11の動きによって、図示を省略するリンク機構等が作用して、搬送ローラ25のディスク2に対するクランプ状態が解除されるようになっている。
ディスク位置決め機構20は、図3に示すようにコンテナフレーム18の内部に収納されたディスク2の位置決めのため、ディスク2の側面に当接する一対のディスク位置決めピン29と、ディスク位置決めピン29を案内溝18gに沿って移動させる一対の平板状のアーム30と、アーム30を揺動可能に支持する一対の支持ピン31と、アーム30をコンテナフレーム18の中心に向かって付勢する一対の付勢手段32とを備えている。
アーム30は、コンテナフレーム18の底面部18aにZ1方向に突出するように固定された支持ピン31にその一端を揺動可能に支持された状態で、底面部18aのZ1方向側(上面側)に配設されている。また、アーム30の他端には、案内溝18gに嵌まり込んだ状態のディスク位置決めピン29が取り付けられている。尚、アーム30は、支持ピン31に支持された支持部と、ディスク位置決めピン29が取り付けられた取付部との間の距離が案内溝18gの曲率半径と略同一となるように形成されている。このように、ディスク位置決めピン29は、支持ピン31を回動中心として回動可能に構成されており、案内溝18gに沿って移動可能となっている。
各付勢手段32の一端は、貫通孔18fの近傍において、コンテナフレーム18の底面部18aに取り付けられている。一方、各付勢手段32の他端は、アーム30に取り付けられており、アーム30は、コンテナフレーム18の中心に向かって付勢されるようになっている。
ディスク位置決めピン29は、コンテナフレーム18にディスク2が取り込まれると、ディスク2の側面に当接してディスク2の位置決めを行う一方で、コンテナ10が、スライダ11によって再生部9に近接してターンテーブル15にディスク2が搭載されると、スライダ11の動きによって、図示を省略するリンク機構等が作用して、ディスク位置決めピン29は、ディスク2から退避するようになっている。
クランパ13は、ターンテーブル15に対して上下動可能に構成されており、ターンテーブル15に搭載されたディスク2をターンテーブル15に圧接するように構成されている。
スライダ11は、XY平面に略平行に形成された矩形状の底面部11aと、この底面部11aのY方向に位置して相対する2辺からそれぞれZ2方向に直立し、互いが対向するように配置された2つの側面部11bとを備えた溝型状に形成されている。また、スライダ11は、駆動モータ等のスライダ駆動手段(図示省略)に連結されており、このスライダ駆動手段によって、サブベース12に対してスライダ11がX方向に移動可能となっている。本形態では、スライダ11とスライダ駆動手段とサブベース12に形成された案内溝12cとによって、再生部9とディスク差込口7aとの間でX方向およびZ方向にコンテナ10を搬送するコンテナ搬送手段が構成されている。
側面部11bそれぞれには、コンテナ10を再生部9に近接させるとともに再生部9からコンテナ10を離間させるためのカム溝11cがX方向に並ぶように2箇所ずつ形成されている。より具体的には、カム溝11cは、サブベース12の側面部12bそれぞれに形成された2つの案内溝12cと略等ピッチでかつ相対向するように形成されている。また、カム溝11cは、図5に示すように、X方向にスリット状に形成された横溝11c1と、横溝11c1のX1方向端からX1方向でかつ斜め上方向に向かってスリット状に形成された斜め溝11c2とから構成されている。
本形態では、スライダ11のY方向の幅は、サブベース12の側面部12bの内側面の間隔よりも小さく、かつ、コンテナフレーム18のY方向幅よりも大きくなるように形成されている。そのため、コンテナ10とスライダ11とサブベース12が組み合わされた状態では、Y方向で内側から外側に向かってコンテナフレーム18の側面部18b、スライダ11の側面部11b、サブフレーム12の側面部12bがこの順番で配設されることになる。尚、この状態では、上述したようにコンテナフレーム18に設けられたボス22が、サブベース12の案内溝12cおよびスライダ11のカム溝11cに嵌まり込むようになっている。
また、スライダ11は、ディスク2がターンテーブル15に搭載されたときに、搬送ローラ25のディスク2に対するクランプ状態を解除するとともに、ディスク2の排出動作時においては、再び、クランプ状態とするための構成を備えている。さらに、スライダ11は、ディスク2がターンテーブル15に搭載されたときに、ディスク位置決めピン29のディスク2に対する当接状態を解除するとともに、ディスク2の排出動作時においては、再び、当接状態とするための構成を備えている。
(ディスク駆動装置の動作)
以上のように構成されたディスク駆動装置1の動作を以下に説明する。
図6は、図1に示すディスク駆動装置1においてディスク2の挿入前の待機状態を示す動作説明図である。図7は、図1に示すディスク駆動装置1においてディスク2の搬送動作途中の状態を示す動作説明図である。図8は、図1に示すディスク駆動装置1においてディスク2の再生状態を示す動作説明図である。
まず、ディスク差込口7aから挿入されたディスク2が搬送されて、ターンテーブル15に搭載されるまでの動作について説明する。
図6に示すように、ディスク駆動装置1にディスク2が挿入されていない待機状態では、コンテナ10およびスライダ11は、X2方向の可動範囲端に位置し、前面パネル7に近づいた状態となっている。この状態では、前面パネル7の位置決め孔7dにコンテナフレーム18の位置決め突起18eが嵌まり込んでいる。すなわち、ディスク搬送機構を構成するコンテナフレーム18が、前面パネル7のディスク差込口7aに対して精度よく位置決めされている。
このとき、コンテナフレーム18に固定されたボス22は、サブベース12に形成された案内溝12cの横溝12c1のX2方向端に当接または近接しているとともに、スライダ11に形成されたカム溝11cの斜め溝11c2の上方向端に当接または近接している。このとき、コンテナ10と再生部9とはZ方向で離間した状態にある。また、上述のようにコンテナフレーム18が前面パネル7に対して位置決めされていることから、フローティング部5は一体となって筐体3に対して固定状態となっている。すなわち、フローティング部5は、筐体3に対してXYZのいずれの方向にも動かない状態とされている。
また、このときには、付勢手段24の付勢力によって、回転軸26およびガイドピン28が案内溝18hの内側端に当接しており、搬送ローラ25(搬送ローラユニット23)は、可動範囲の内側端に位置している。また、ディスク位置決めピン29が、案内溝18gにおけるコンテナフレーム18の中心側端に当接している。
この状態で、ディスク2がディスク差込口7aから筐体3の内部に挿入されると、搬送ローラ25が、案内溝18hに沿って、かつ、ディスク2の大きさに応じて、ディスク2の側面に当接した状態でY方向の外側に移動しながらディスク2の側面をクランプする。一方で、ディスク取込排出機構19の検出手段がディスク2の挿入を検出すると、ローラ駆動手段によって搬送ローラ25が回転駆動され、ディスク2はコンテナフレーム18の内部へ取り込まれる。尚、このときには、ディスク2の側面に搬送ローラ25のディスク搬送部25aが当接して、ディスク2がコンテナフレーム18の内部へ取り込まれる。
コンテナフレーム18の内部では、ディスク位置決めピン29がディスク2の側面に当接しつつ、案内溝18gに沿ってコンテナフレーム18の中心から外側に向かって移動する。そして、所定の位置でディスク2がコンテナフレーム18に対して位置決めされて、ディスク2のコンテナフレーム18への収納が完了する。この状態では、一対の搬送ローラ25および一対のディスク位置決めピン29がディスク2の側面に当接しており、それによってディスク2がコンテナフレーム18の内部に保持されている。尚、ディスク2の収納が完了するまでは、位置決め突起18eは、位置決め孔7dに嵌め合わされた状態となっており、コンテナ10は、ディスク差込口7aに対する位置決め状態が維持されている。
ディスク2がコンテナフレーム18の内部に取り込まれると、スライダ駆動手段が起動して、スライダ11がX1方向に移動する。このとき、コンテナ10もスライダ11と一緒にX1方向に移動する。より具体的には、カム溝11cの斜め溝11c2の上方向端にボス22が位置する状態で、ボス22が、案内溝12cの横溝12c1に沿って、横溝12c1のX1方向端に当接または近接するまで、コンテナ10がX1方向に移動する(図7参照)。ボス22が横溝12c1のX1方向端に当接または近接した状態では、コンテナ10が再生部9の上方に位置することになる。この状態では、図示を省略する規制手段により、コンテナ10は、それ以上X1方向へ移動しないように規制されている。
尚、コンテナ10とスライダ11とがX1方向に移動すると、位置決め孔7dから位置決め突起18eが外れ、フローティング部5は、ダンパ4を介して筐体3に対して浮動状態となる。
この状態でさらに、スライダ11がX1方向に移動すると、ボス22が、カム溝11cの斜め溝11c2に沿って斜め溝11c2の下方向端に当接または近接するまで、かつ、案内溝12cの縦溝12c2に沿って縦溝12c2のZ2方向端に当接または近接するまでZ2方向へ移動する。すなわち、コンテナ10はZ2方向に移動して再生部9に近接する。コンテナ10が再生部10に近接すると、コンテナ10に収納されたディスク2はターンテーブル15に搭載される。
ディスク2がターンテーブル15に搭載されると、クランパ13がZ2方向に移動して、ディスク2はターンテーブル15に圧接される。また、スライダ11はさらにX1方向に移動して、それによって、ボス22は、横溝11c1内をX2方向へ相対移動する。この相対移動時に、搬送ローラ25のディスク2に対するクランプ状態が解除され、また、ディスク位置決めピン29のディスク2に対する当接状態が解除され、ディスク2がスピンドルモータによって回転駆動されるようになる(図8参照)。
この状態でディスク2の再生が行われる。ディスク2の再生時には、フローティング部5は筐体3に対してダンパ4を介して浮動した状態となっており、再生部9に対する外部の振動を吸収してディスク2の適切な再生が行われる。
尚、図8に示す状態から、さらに、スライダ11がX1方向へ相対移動することによって、すなわち、ボス22がスライダ11の横溝11c1のX2方向端に当接した状態で、サブベース12の横溝12c3内をX1方向へ相対移動することで、ディスク位置決めピン29のディスク2に対する当接状態が解除されるように構成することもできる。この場合には、搬送ローラ25はディスク2に近づくことになるため、搬送ローラ25のディスク2に対するクランプ状態が解除されるように搬送ローラ25をY方向へ押し広げる必要がある。
続いて、ターンテーブル15に搭載されたディスク2が搬送されてディスク差込口7aから排出されるまでの動作について説明する。
ディスク2の再生状態において、ディスク2の再生が終了すると、クランパ13はZ1方向に移動して、ターンテーブル15に対するディスク2の圧接が解除される。また、スライダ駆動手段が起動してスライダ11がX2方向に移動する。スライダ11がX2方向へ移動すると、ディスク位置決めピン29がディスク2の側面に対して当接する当接状態となり、また、搬送ローラ25がディスク2をクランプするクランプ状態となる。
この状態でさらに、スライダ11がX2方向に移動すると、ボス22が、カム溝11cの斜め溝11c2に沿って斜め溝11c2の上方向端に当接または近接するまで、かつ、案内溝12cの縦溝12c2に沿って縦溝12c2のZ1方向端に当接または近接するまでZ1方向へ移動する。すなわち、コンテナ10はZ1方向へ移動して再生部9から離間する。
その後さらに、スライダ11がX2方向へ移動すると、ボス22がカム溝11cの斜め溝11c2の上方向端に位置した状態のまま、ボス22が案内溝12cの横溝12c1に沿って横溝12c1のX2方向端に当接または近接するまで、コンテナ10がスライダ11とともにX2方向へ移動する。
ボス22が横溝12c1のX2方向端に当接または近接するまでコンテナ10が移動すると、コンテナフレーム18の位置決め突起18eは、前面パネル7の位置決め孔7dに嵌め合わされた状態となり、コンテナ10はディスク差込口7aに対して位置決めされる。コンテナ10がディスク差込口7aに対して位置決めされると、ローラ駆動手段によって搬送ローラ25が挿入時と反対方向に回転駆動され、筺体3の内部でコンテナ10に収納されたディスク2がディスク差込口7aから排出される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、ディスク駆動装置1が備えるのは、一対の搬送ローラ25である。そのため、搬送ローラ25を複数備えている場合と比較して、ディスク駆動装置1の構成を簡素化することができ、装置の信頼性を向上させるとともに、コストの低減を図ることができる。
また、ディスク駆動装置1は、ディスク2が取り込まれるコンテナ10をディスク2の挿入排出方向(X方向)およびZ方向へ搬送するコンテナ搬送手段と、搬送ローラ25とを備えている。そのため、コンテナ搬送手段によるコンテナ10のX方向への搬送量と、搬送ローラ25によるディスク2のX方向への搬送量とを加え合わせることで、ディスク2のX方向の搬送量を稼ぐことができる。したがって、X方向におけるディスク差込口7aと再生部9との距離が離れている場合であっても、ターンテーブル15にディスク2を正確に搭載できる位置までディスク2を搬送することができる。
さらに、コンテナ10の内部に収納されたディスク2を搬送ローラ25によってディスク差込口7aから排出するため、ディスク2に対する搬送ローラ25の送り量を調整することで容易にディスク差込口7aに対するディスク2の排出量を調整することができる。そのため、ディスク2がディスク径の異なる複数のディスクであっても、搬送ローラ25の送り量を調整するといった簡易な構成で、ディスク2ごとにディスク差込口7aからの排出量を調整することができる。その結果、ディスク2に対するディスク差込口7aからの十分な排出量を確保することができる。特に、本形態では、ディスク2の排出時において、位置決め機構によってディスク差込口7aに対してコンテナ10が位置決めされていることから、ディスク差込口7aからのディスク2の排出量を確保しやすくなる。
本形態では、ディスク取込排出機構19を構成する搬送ローラ25は、コンテナ10に搭載されている。そのため、コンテナ10の内部にディスク2を確実に取り込むことができるとともに、コンテナ10の内部からディスク2を確実に排出することができる。特に、本形態では、位置決め機構によってディスク差込口7aに対してコンテナ10が位置決めされてディスク差込口7aに対するコンテナ10の位置精度を確保することができるため、ディスク2をコンテナ10内部に確実に取り込み、また、コンテナ10から確実に排出することができる。
また、搬送ローラ25がコンテナ10に搭載されていることから、搬送ローラ25を、コンテナ10内部でのディスク2の保持手段として用いることができる。そのため、別途ディスク2の保持手段を設ける必要がなく、コンテナ10の構成が簡素化される。
本形態では、搬送ローラ25は、ディスク差込口7aからのディスク2の排出時に、ディスク差込口7aに近接した状態、すなわち、搬送ローラ25とディスク2との当接部と、ディスク差込口7aとの距離がディスク2の直径の1/2以下となるように配置されている。そのため、搬送ローラ25の送り量の調整で、ディスク差込口7aからのディスク2の排出量を確実に確保することができる。
本形態では、搬送ローラ25は、ディスク2の側面に当接してディスク2をクランプした状態で、ディスク2をコンテナ10の内部に取り込み、また、コンテナ10の内部から排出している。そのため、情報が記録されたディスク2の記録面に搬送ローラ25が接触することがなく、記録面の傷の発生を防止することができる。
本形態では、搬送ローラ25は、ディスク2の排出時にディスク2の側面に当接するディスク搬送部25aと2つの傾斜部25bとを備えている。そのため、搬送ローラ25に対するディスク2のZ方向の位置を決めることができる。その結果、ディスク2の排出時において、ディスク差込口7aに対するディスク2のZ方向の位置精度を高めることができ、ディスク2を確実に排出できるようになる。
また、本形態では、筺体3に対して浮動可能に支持されたフローティング部5が、コンテナ10やスライダ11などから構成されるディスク搬送機構と再生部9との両者を備えるから、再生部9に対するディスク搬送機構の相対的な位置精度を確保できる。また、ディスク2の挿入排出時においては、位置決め機構によって、ディスク差込口7aに対してディスク搬送機構が直接、位置決めされ、ディスク差込口7aに対するディスク搬送機構の位置精度を確保できる。したがって、簡易な構成によって、ディスク2を再生部9へ確実に搭載することができる。
さらに、本形態では、コンテナ10の内部にディスク2が収納されるまでは、コンテナフレーム18の位置決め突起18eが前面パネル7の位置決め孔7dに嵌めこまれ、コンテナ10は、ディスク差込口7aに対して位置決めされている。そのため、ディスク2を確実にコンテナ10の内部に収納することができ、その結果、ディスク2を再生部9に確実に搭載することができる。また、コンテナ10がディスク差込口7aに対して精度良く位置決めされた状態でディスク2がコンテナ10の内部に収納されることから、挿入時におけるディスク2の傷の発生を防止できる。
さらにまた、本形態では、ディスク2の排出時には、コンテナ10がディスク差込口7aに対して位置決めされた後に、ディスク2が筺体3から排出される。すなわち、コンテナ10とディスク差込口7aとの位置精度が確保された状態で、ディスク2が排出されるため、ディスク差込口7aにディスク2が引っかかることはなく、筐体3からディスク2を確実に排出できる。また、排出時におけるディスク2の傷の発生も防止することができる。
また、本形態では、ディスク2の挿入時に、ディスク取込機構19の検出手段がディスク2の挿入を検出すると、ディスク2の側面をクランプした状態でディスク差込口7aに近接して配置された搬送ローラ25が回転駆動して、ディスク2をコンテナ10の内部に取り込む。そのため、ディスク2の先端をディスク差込口7aに挿入してやれば、ディスク2は自動的に筐体3の内部へ取り込まれることになり、ユーザはディスク2の心地良い挿入感を得ることができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。例えば、上述した形態では、記録再生部は、ディスク2に対して再生のみを行う再生部9であったが、記録再生部は、ディスク2に対して記録のみを行うものであっても良いし、記録と再生との両方を行うものであっても良い。
また、上述した形態では、一対の搬送ローラ25によって、ディスク2の排出が行われていたが、必ずしも一対の搬送ローラ25によって、ディスク2の排出が行われる必要はない。例えば、1つの搬送ローラと、その搬送ローラに対向する固定ガイドとによって、ディスク2の排出を行うようにしても良い。
さらに、コンテナ10の内部へのディスク2の取込が他の手段によって可能であれば、必ずしも挿入時に搬送ローラ25によって、コンテナ10の内部へディスク2を取り込む必要はない。
さらにまた、一対の搬送ローラ25、あるいは、1つの搬送ローラは、必ずしもコンテナ10に搭載されている必要はなく、筐体3に固定するように構成しても良い。ただし、コンテナ10はX方向へ移動可能であるため、この場合には、搬送ローラは、位置決め機構によってディスク差込口7aに位置決めされた状態のコンテナ10とディスク差込口7aとの間に固定される必要がある。
また、ディスク差込口7aに対するディスク2の排出量を十分に確保できるのであれば、搬送ローラ25は、ディスク2の排出時にディスク差込口7aに近接した状態で配置されていなくても良い。
さらに、上述した形態では、ディスク2の側面をクランプするように搬送ローラ25が構成されていたが、ディスク2の上面(記録面)および下面をクランプするように搬送ローラを構成しても良い。
また、上述した形態では、コンテナ10が、スライダ11によってX方向およびZ方向に移動していたが、コンテナ10がX方向のみに移動し、再生部9がZ方向に移動するように構成することで、ディスク2がターンテーブル15に搭載されるように構成しても良い。
さら、上述した形態では、ディスク2の挿入時および排出時のいずれにおいても、位置決め機構によって、ディスク差込口7aに対してディスク搬送機構が位置決めされていたが、ディスク2の挿入時または排出時のいずれかにおいて、ディスク差込口7aに対してディスク搬送機構が位置決めされるように構成しても良い。この場合であっても、ディスク2をディスク差込口7aから確実に挿入あるいは排出することが可能となる。
本発明の実施の形態にかかるディスク駆動装置を示す分解斜視図である。 図1に示すディスク駆動装置のサブベースの側面を示す側面図である。 図1に示すディスク駆動装置のコンテナを示す斜視図である。 図3に示すコンテナのディスク取込排出機構を説明するための側面部分断面図である。 図1に示すディスク駆動装置のスライダの側面を示す側面図である。 図1に示すディスク駆動装置1においてディスクの挿入前の待機状態を示す動作説明図である。 図1に示すディスク駆動装置1においてディスクの搬送動作途中の状態を示す動作説明図である。 図1に示すディスク駆動装置1においてディスクの再生状態を示す動作説明図である。 従来技術にかかるディスク駆動装置を示す図で、(A)は平面図、(B)は側面図である。 従来技術にかかるディスク駆動装置を示す図で、(A)は平面図、(B)は側面図である。
符号の説明
1 ディスク駆動装置
2 ディスク
3 筐体
6 支持ベース
7 前面パネル
7a ディスク差込口
9 再生部(記録再生部)
10 コンテナ
11 スライダ
18 コンテナフレーム
25 搬送ローラ
25a ディスク搬送部
25b 傾斜部

Claims (4)

  1. ディスクが挿入および排出されるディスク差込口と、該ディスク差込口から挿入されたディスクが収納されるコンテナと、上記ディスクに対して記録および再生の少なくともいずれか一方を行う記録再生部と上記ディスク差込口との間で少なくとも上記ディスクの挿入排出方向へ上記コンテナを搬送するコンテナ搬送手段とを備えるディスク駆動装置において、
    上記コンテナは、
    上記コンテナ内に収納された上記ディスクを上記ディスク差込口から排出する1つまたは一対の搬送ローラと、
    上記コンテナ内において上記ディスクを位置決めするディスク位置決め機構と、
    を備え、
    上記ディスク位置決め機構は、
    上記ディスクの挿入方向に向かうにつれて両者の間が広がるように上記コンテナに対するディスクの挿入排出方向に沿う中心線に対して略対称形状に設けられる一対の円弧状の案内溝と、
    上記案内溝に沿って移動すると共に、上記ディスクの側面に当接して該ディスクを上記コンテナ内にて位置決めする一対のディスク位置決めピンと、
    上記ディスク位置決めピンを保持し、該ディスク位置決めピンを上記案内溝に沿って移動させる一対のアームと、
    上記アームを揺動可能に支持する一対の支持ピンと、
    上記アームを上記コンテナの中心に向かって付勢する一対の付勢手段と、
    を備えることを特徴とするディスク駆動装置。
  2. 前記搬送ローラは、前記ディスク差込口からの前記ディスクの排出時に、前記ディスクと前記搬送ローラとの当接部と、前記ディスク差込口との距離が前記ディスクの径の1/2以下となるように配置されることを特徴とする請求項記載のディスク駆動装置。
  3. 前記搬送ローラは、前記ディスクの側面に当接して該ディスクを排出することを特徴とする請求項1または2に記載のディスク駆動装置。
  4. 前記搬送ローラは、前記ディスクの排出時に該ディスクの側面に当接するディスク搬送部と、該ディスク搬送部から前記搬送ローラの軸方向両端に向かって次第に拡径された傾斜部とを備えることを特徴とする請求項記載のディスク駆動装置。
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