JP4184304B2 - 直火型熱風発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱装置のような熱の需要先に対して、高温酸化剤として作用させる高温のガス、または高温の燃焼ガスを供給するために用い直火型熱風発生装置に関し、特に、燃料連続供給式リジェネバーナを用いて、酸素富化された任意の温度の熱風を、需要部に大量に供給できる直火型熱風発生装置に関する。
加熱装置等に向けて高温の空気を供給するためには、
(A)直火型熱風発生装置を用い、炉内で燃焼した排気交じりの熱風を、高温ガスの需要先に供給する。
(B)あるいは直火型熱風発生装置と熱交換器とを組み合わせた装置を用い、前記炉内で燃焼させることにより生成される熱風を、熱交換器を通して新鮮な空気と熱交換し、高温の新鮮な空気を加熱装置に向けて供給する。この方式の熱交換器としては、プレート式熱交換器や、チューブ式熱交換器を用いることが、従来より一般に知られていることである。そして、このような熱交換方式を用いて、燃焼ガスを含まない、酸素成分(酸化剤成分)に富んだ高温の空気を得ることができるものとされ、その高温空気を燃焼に利用して、炉内の燃焼温度をより高くすることができ、需要部に向けて高温の燃焼ガスとして供給するようにされている。
以上の2種類の燃焼方式が、一般に用いられる。
ところで、前記2種類の燃焼方式に加えて、近年は、前記(A)の方式の燃焼装置に付加して、炉内で燃焼した排気ガスを蓄熱体を通して排出させ、その後に給気系統を切り換えた際に、高温に加熱された空気を、炉内に給気可能にする装置が用いられている。そして、排気ガスの熱を蓄熱体に蓄積しておき、次の給気に際して、高温に加熱された空気を燃焼に使用させるようにして、炉内での燃焼温度を高めることがを可能にしている。前述したようにして、前記高温空気を燃焼のために有効に利用することにより、炉内の燃焼温度をより高くすることができ、需要部に向けて高温の燃焼ガスとして供給するようにされている(特許文献1を参照)。
特許第3078434号公報
ところが、前記従来技術で説明したような装置を用いる場合には、図6のグラフに説明するような、燃焼温度と排気の酸素濃度と相関性が得られる。すなわち、形式(A)の直火型熱風発生装置では、炉内に供給する空気量を調整すれば、低温から高温までの任意の温度の熱風を得ることができるもので、供給する空気量が多ければ熱風温度は低くなり、空気量が少なければ熱風温度は高くなる。そこで、この熱風を酸化剤として利用する場合において、熱風温度を1000℃とすると、その熱風の酸素成分は12%まで低下することになるので、温度が高くて酸素濃度の高い熱風を得ることができないという特性がある。これに対して、前記熱交換器方式を用いた(B)の形式の装置では、熱交換器から供給される高温空気は燃焼空気が含まれていないので、燃焼ガスのみの場合よりも高い酸素濃度(純空気の酸素濃度20.9%)の熱風を得ることができるが、金属の耐熱性等の制限があることから、1000℃もしくはそれ以上の、非常に温度の高い熱風を発生させることができないという問題がある。
本発明は、直火型熱風発生装置を用いて高温空気を得ることができ、その温度と酸素濃度等の条件を、需要先での要求にしたがって、容易に調整可能な装置を提供することを目的としている。
本発明は、加熱装置のような熱の需要先に対して、高温の燃焼ガスを供給するために用いる装置で、燃料連続供給式リジェネバーナを用いて、酸素富化された熱風を需要部に大量に供給できる直火型熱風発生装置に関する。
請求項1の発明は、断面が略円筒形に構成する燃焼炉と、その円筒の一方の端部の側壁に1つの燃料吹込みノズルと2つ以上の蓄熱体と給排気装置を配置し、
前記燃焼炉の他方の端部からは需要先に向けて、高温の熱風を排出させる経路を設けるとともに、
前記蓄熱式給排気装置に設ける2つの蓄熱体には、送風機からの空気供給手段と、排気源とをそれぞれ接続し、
前記送風機から燃焼用空気を加熱された蓄熱体を通して供給し、吹込みノズルから噴出される燃料を燃焼させると同時に、前記排気側に指定された蓄熱体に、排気ガスの熱を蓄積させ、
前記給気側の蓄熱体を通して炉内に供給する高温に加熱された空気により、炉本体の内部では所望の温度の燃焼ガスを生成して、需要先に給気する給排気系を設け、
前記燃焼炉の円筒の途中部分に二次空気の吹き込み口を設けて、前記燃焼用の空気の一部を分岐して供給する第2ノズルから二次空気を炉内に供給し、
前記燃焼炉に設けた第2ノズルから供給される二次空気を制御することにより、燃焼炉の中での燃焼ガスを旋回流として温度のばらつきをなくすと同時に、排出される高温の熱風の温度と酸素濃度を適宜調節して、需要先に向けて供給することを特徴とする。
請求項2の発明は、前記燃焼炉に設けた第2ノズルには、給気量を調整する手段とともに、水蒸気のような気体または水、もしくは空気と水とを混合して吹込む手段を、需要先の要求に対応させて接続して設け、
前記燃焼炉に設けた加熱ガス供給口から、需要先に向けて排出される高温の燃焼ガスの温度、および、排気に含まれる酸素濃度等の条件を、任意に調整可能としたことを特徴とする。
請求項3の発明は、蓄熱体を通して燃焼用空気の供給および燃焼ガスの排出を行い、かつ、前記蓄熱体に対する燃焼ガスおよび燃焼用空気の流れを相対的に切替えて、排気する燃焼ガスの熱で加熱された蓄熱体を通して、燃焼用空気を供給するように構成した蓄熱型バーナシステムを、燃焼炉に設けてなる装置として構成し、
前記燃焼炉内で燃焼により体積が増加した高温の燃焼ガスの一部を、燃焼炉に設けた加熱ガス供給口から取り出して、高温のガスを利用する需要先に向けて供給する手段を設けたことを特徴とする。
前述したように、燃料連続供給式リジェネバーナを用いて、任意の温度の加熱された空気を、大量に供給できる直火型熱風発生装置を構成して、蓄熱体を通して加熱した空気を用いて燃料ノズルから吹込まれる燃料を燃焼させる装置として構成したことで、燃焼温度を高温に維持することができ、その燃焼炉から需要先に向けて供給される高温空気の温度を、容易に制御することができる。また、前記燃焼炉内部に向けて、二次空気を吹込む手段を用いることで、供給される高温のガスの酸素濃度や温度の調節を行い得て、利用側の需要に対処可能である。
さらに、前記燃焼炉内に水蒸気やその他の液体等を注入する手段を設けた場合には、供給される高温のガスの特性を、需要先の要求に合わせて調整することが可能であり、炉内に吹込む二次空気により、燃焼ガスを螺旋流として旋回させて均質化させる等の、任意の動きを与えるとともに、需要先に向けて送られる供給される高温のガスを均質化させることが可能となる。
図示する例にしたがって、本発明の燃料連続供給式リジェネバーナを用いて、任意の温度の加熱された空気を、大量に供給できる直火型熱風発生装置を説明する。以下に説明する装置の基本的な構成の例において、高温空気発生装置1の炉本体2には、その基部にバーナ装置5を配置し、他方の端部には加熱ガスの供給口3を設けており、前記加熱ガスの供給口3から高温の空気を吹き出させて、対象とする被加熱物に対する加熱処理を行うようにする。なお、本発明の実施例において、1つのバーナに組み合わせて、多数の蓄熱式給排気装置を設けるが、前記給排気装置は2つ以上の多数を設けるもので、その多数の給排気装置に対して給気・排気の切換を行うものとされる。
そして、前記給排気装置のうちの1つまたは複数を給気に用い、他のものを排気に用いるような制御を行うような制御を行うようにする。また、以下に説明する各実施例においては、炉本体に対して設けるバーナと蓄熱式給排気装置とを組み合わせた燃焼装置と、第2のノズルを用いて供給する二次空気の供給手段、給気経路の切換等の操作方式には若干の相違はあれども、その高温空気発生装置の基本的な構成は、ほぼ同じものである。そして、炉本体2に向けて供給する二次空気の量を調節することにより、加熱ガスの供給口から排出される高温の空気を、温度と供給量を適宜調節可能な装置として、その加熱ガスの需要先に向けて送り出すことができる。
また、以下に説明する炉本体2の形状は、小径の加熱ガスの供給口3を端部に設けて、前記加熱ガスの供給口3から排出される熱風を、他の加熱装置等に向けて送る系統を接続するが、その熱風の需要先、つまり用途に関しても、説明を省略している。前記高温空気発生装置の実施例において、炉本体2を横に倒したボトル形状のものとして説明しているものであるが、前記炉本体2の形状は特に限定されるものではない。また、以下の説明において、バーナ装置を設ける部分は、炉本体の一方の端部に設定しているものであるが、前記バーナ装置等を設ける炉本体2の底部に限定して、燃焼装置を設けることを必要としない場合も多くある。しかし、説明を簡単にするために、本発明においては、前記ボトル形状に燃焼炉の本体を構成し、前記ボトルの底部に該当する側部に、燃焼装置を設けるものとして説明している。
図1に示す高温空気発生装置1は、燃料連続供給式リジェネバーナを用いて、任意の温度に加熱された空気を、大量に供給できる直火型熱風発生装置を構成している。本実施例において、炉本体2の端部の側壁部に設けているバーナ装置5には、1つの燃料吹込みノズル6と2つの蓄熱式給排気装置とを配置しているもので、前記蓄熱式給排気装置としては、蓄熱体10、11をそれぞれ切換可能な空気流路と組み合わせて配置したもので構成している。前記蓄熱体10、11に対しては、送風機15からの空気供給手段と、図示を省略する排気源とを接続している。そして、前記燃焼ノズル6に対して組み合わせて設けたパイロット空気パイプ8に対して供給する少量の空気と、蓄熱体10を通して供給する燃焼用の空気とを、前記送風機15からそれぞれ供給し、ノズル6から噴出される燃料を燃焼させる。前記燃焼と同時に、別の給排気装置に設けている蓄熱体11を通して排気させることで、前記蓄熱体11に排気ガスの熱を蓄積させ、他方の蓄熱体10を通して炉内に供給する空気により、炉本体2の内部では所望の温度の燃焼ガスが生成される。
そして、前記炉本体2内で生成された高温のガスは、加熱ガスの供給口3から一部が排出されて、他の高温空気の需要先に送られる。なお、前記炉本体2内で燃焼させるに際しては、送風機15から送られる空気の一部を分岐して、二次空気として吹き込み口21より供給し、炉本体2の内部での燃焼温度の制御を行うとともに、加熱ガスの供給口3から送り出される高温空気に含まれる酸素濃度を調節可能にしている。前記バーナ装置5においては、2つの蓄熱体10、11を用いて、交互に配気を案内するが、例えば、排出される排気中の熱を蓄熱体11の蓄熱手段に蓄積し、他方の蓄熱体10では、温度の高い蓄熱手段を通して加熱された空気を、燃焼部に向けて供給する。したがって、前記2つの蓄熱体10、11を交互に用いて、その排気で蓄熱体に熱を蓄積させておき、燃焼ガスを排出させる際に給排気系統を切替えて、前記加熱した蓄熱体を通して高温の空気を燃焼に利用することで、任意の高温空気を生成することができる。
前記高温空気発生装置1の例において、燃焼ノズル6からパイロット空気とともに吹き込まれる燃料と空気、および蓄熱体10から吹き込まれる空気とにより、燃料が燃焼されて、高温の燃焼空気が生成される。前記高温の燃焼空気の量をQとし、吹き込み口21から供給される希釈空気の量をQ1とすると、炉本体2内で生成される高温の空気量は(Q+Q1)である。これに対して、蓄熱体11を通して排出されて、その蓄熱体11を加熱するために使用される空気量をQ5、加熱ガスの供給口3から排出されて熱の需要先に向けて送り出される空気量をQ6とすれば、(Q+Q1)=(Q5+Q6)の式が成立する状態となる。前記空気量の収支(出入り)に対して、加熱ガスの供給口3からの排気の温度と、排気中の酸素濃度の需要をも、同時に満足させるような解決策を模索することが求められる。
例えば、図1に説明するような装置を用いて、加熱ガスの供給口3から高温の空気を他の装置に向けて供給するに際して、その加熱ガスの供給口3から排出される空気を1000℃と仮定すると、前記図6のグラフに見られるように、通常の排気では、酸素濃度が15%程度に設定できる。ところで、前述したような排気の温度とともに、空気量を条件に入れると、例えば、Q=100とし、Q6=30とすれば、蓄熱体を通して排気する空気量は70となるが、そのような条件では、蓄熱体の加熱に要する空気量が不足することもある。
そこで、前記炉本体2の中に吹き込み口21から別に空気を送り込んで、加熱空気を増量するとともに、蓄熱体を通して排出する加熱空気の量を増量して、蓄熱体に対する加熱作用を強化し、次に蓄熱体を通して挿入する空気の温度を高めるような対策がとられる。そのために、前記炉内で発生する高温の空気のうち、燃焼により発生される量と排出される量Q、Q1、Q5、Q6のうち、それぞれに対して要求される空気の量の条件等が規定される。また、各排気部からの排気量と消費される量と温度、もしくは排気に含まれる酸素濃度の条件を組み合わせて、最適な高温空気が得られる状態を設定できるようにすることが求められる。
前述したように、図1に示される高温空気発生装置1は、燃料連続供給式リジェネバーナとして構成されているもので、リジェネ機能を生かして、炉内の温度を高く維持したままで、酸素分圧を増大させることができる。そして、前記高温空気発生装置から発生される空気中の酸素濃度は12〜17%で、新鮮な外気のように20.9%の比率で含まれているものではないが、高温・高圧の空気を、高い熱効率(約90%)で発生させることができる。前記高温空気発生装置1は、前述したように、円筒型の炉本体2の端部(底部)に、燃料噴射ノズル6と2つの蓄熱体10、11を設けているが、前記蓄熱体としてはセラミックハニカム蓄熱体を用いているもので、その蓄熱体の断面形状や、空気が通る開口の形状、全体に占める開口の面積比率等の条件は、従来公知の任意の断面形状のものが用いられる。
そして、前記蓄熱体を通して炉内に吹き込まれる空気は、前記蓄熱体により高温に加熱されたものが、燃焼に用いられる。前記リジェネ空気の一部または大部分は、燃焼空気として用いられるもので、燃料噴射ノズル6から供給された燃料が燃焼され、炉内の雰囲気がより加熱される。前記加熱された炉内の雰囲気のうち、燃焼空気(リジェネ空気)の90%が、高温排気ガスとして排出される。前記リジェネ排気は、セラミックスハニカム蓄熱体を通過する際に、排気ガス中に含まれる熱を前記蓄熱体に移転させ、200℃以下の低温排気ガス(リジェネ排気)として排出される。前記燃料連続供給式・高温空気燃焼システムにおいては、前記図1に説明したように、1つの燃料噴射ノズル6に対して、2つの給排気装置を設けている。前記給排気装置では、給気系統と排気系統とに対して、三方弁装置のような給気路切換手段を介して給・排気系統を切り換えるようにして、前記2つの蓄熱体に対して、5〜30秒の間隔で、給排気を切り換えるように動作させることが可能である。
また、前記セラミックハニカム蓄熱体は、前記2つだけ設けることに限定されるものではなく、3ないし8個の蓄熱体を設けて、空気流路を切り換える動作を制御することにより、炉内の温度と燃焼状態の管理等を適宜行い得るようにすることが可能である。前記図1に示す例を基本として、以下に説明する各実施例のように、燃焼装置を構成することが可能である。なお、前記図1に示した本発明の実施例において、二次空気を吹込み口21から供給せずに、炉内で蓄熱体を通して吸気される高温空気を使用して、炉内で燃焼させて、その燃焼により体積が増大した高温ガスの一部を、加熱ガスの供給口3から排出させることも可能である。そのような高温ガスの利用方法を採用するに際しては、排気側の蓄熱体を通して排気するガスの量を適宜調整して、熱風の需要先の求めに応じて、加熱ガスの供給口3から排出させるように制御することで、容易に対処が可能である。
図2以降に説明する各実施例においては、それぞれの実施例での炉本体に配置する燃焼装置、空気供給・排気装置の構成等は、若干異なるものであるが、前記炉内での高温空気の発生量と、加熱ガスの供給口から排気される高温空気の量等を、容易に調節可能にする装置を構成することが可能である。まず、図2に示す本発明の第1の実施例としての、高温空気発生装置1Aの例は、2つのバーナ装置を炉本体2の底部に組み合わせて設け、それぞれのバーナ装置5a、5bにおいては、燃焼ノズルと蓄熱体を設けた給排気装置を組み合わせて設けている。前記バーナ装置5a、5bに対しては、送風機15と排気ファン20とからの空気経路を、それぞれ切換弁を介して接続し、燃焼ノズル6a、6bに対しても、切換バルブ7a、7bをそれぞれ配置して、燃料の供給系統を切り換え可能としている。そして、一方のバーナ装置に対して燃料と空気を供給し、他方のバーナ装置からは燃焼空気を排出させるようにして、その蓄熱体に熱を蓄積させるようにする。
前記炉本体2の加熱ガスの供給口3からは、前記図1の例と同様に、高温の燃焼ガスを排出させて、熱気の需要先に向けて供給する。なお、前記高温空気発生装置に設ける2つのバーナ装置の他に、前記図1に示すように、二次空気を、送風機15から供給する手段を設けて、加熱ガスの供給口3から排出される高温空気の温度と、高温空気に含まれる酸素濃度を適宜調整可能とすることも可能である。したがって、前記加熱ガスの供給口3から排出される高温空気に対して、その需要先の要望にしたがって、温度と酸素濃度、および、空気量を適宜調整可能な装置として構成できる。
図3に示す本発明の第2の実施例としての、高温空気発生装置1Bの例では、炉本体2の所定の位置に1つの燃焼ノズル6を設けて、燃料とともにパイロット空気を供給することは、前記2つのバーナ装置の場合と同様に構成される。前記炉本体2の横の部分に対しては、蓄熱体10、11による吸・排気装置を2つ設けて、前記2つの給・排気装置に対して、送風機15と排気用ファンからの送風経路を接続し、送風経路から三方弁23、23aを設けて、前記蓄熱体10、11に接続する。また、前記蓄熱体を用いた給排気経路とは別に、別のファン15aを用いて、二次空気を供給する吹込み口21を設けている。そして、前記高温空気発生装置1Bにおいても、蓄熱体を通して炉内に供給する高温空気を用いて、燃料を燃焼させるとともに、吹込み口21から供給する二次空気により、加熱ガスの供給口3から排出する高温空気の量を適宜制御することができ、前記加熱ガス供給口から排出される空気の温度と、酸素含有率および空気の排出量とをそれぞれ調節できるようにしている。
図4に示す本発明の第3の実施例としての、高温空気発生装置1Bの例では、炉本体2の底部に1つの燃焼ノズル6を設けて、燃料とともにパイロット空気を供給し、前記燃焼ノズル6に隣接させた位置には、2つの給排気装置を配置している。また、前記炉本体2の所定の位置には、吹込み口25を設けて二次空気を挿入する手段と、水やその他の蒸発しやすい液体を供給する手段とを、単独でもしくは組み合わせて設けることができる。前記水を供給する手段においては、炉本体2に対して吹込み口25を設けて、例えば水供給源26から、調節された量の水を炉内に吹き込むことができるように構成されている。したがって、前記液体等を供給する手段を炉本体2に対して設けた場合には、水分の量の多い排気を、加熱ガスの供給口3から需要先に向けて供給することが可能となる。また、吹き込まれた水が膨脹することで、加熱ガスの供給口3からの排気のボリュームを増加させることと、蓄熱体を通して排気する空気量を増大させることも可能となる。
図5に示す本発明の第4の実施例では、吹き込み口21から供給する二次空気を、炉本体2の内面に対して傾斜させたノズルから吹き込んで、バーナで燃焼された高温ガスと二次空気とを混合して、炉内でガスが旋回するようにさせている。前記炉本体2の内部に向けて、2つの吹き込み口21、21aから二次空気を吹き込むに際して、前記炉内で高温の燃焼空気を旋回させるように案内する場合には、燃焼ガスと吹き込まれたガスとを、良好に混合することができて、混合されて近質化された高温空気を加熱ガスの供給口3から排出させることが可能となる。
なお、前記図4に示されるように、水蒸気や水を吹き込む手段と、図5に示すように。炉内に吹込まれる二次空気とにより、炉内のガスを旋回させるような動作を行わせる手段等を、任意に選択して設けることができる。また、炉の排出口から排出される高温ガスの利用先や、要求される高温ガスの性質等に応じて、任意の吹込み手段を適宜組み合わせて設けることも可能である。さらに、前記蓄熱体を用いて炉内で高温の空気を得て、燃焼炉から供給される高温の空気(ガス)を、他の装置に向けて供給する装置としては、例えば、高熱を利用して有害化学物質を熱分解する処理装置等に用いることが可能であり、その他に、プラスチック等を熱分解して無害化する処理装置等にも容易に適用が可能である。そして、前記炉内に供給する燃料と高温の燃焼用の空気と、追加して注入する二次空気の料等を制御することによって、任意の温度で、必要とされる高温のガスを得ることが可能になる。
本発明の装置による燃焼の状態の説明図である。 本発明の第1の実施例の説明図である。 本発明の第2の実施例の説明図である。 本発明の第3の実施例の説明図である。 本発明の第4の実施例の説明図である。 炉から排出される熱風の温度と酸素濃度の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 高温空気発生装置、 2 炉本体、 3 加熱ガスの供給口、
5 燃焼装置、 6 燃料ノズル、 7 切換弁、
8 パイロット空気経路、 10・11 蓄熱体、 15 送風機、
16 ノズル、 17・18 切換弁、 20 排気ファン、
21・25 吹込み口、 26 水供給源、

Claims (3)

  1. 加熱装置のような熱の需要先に対して、高温の燃焼ガスを供給するために用いる装置であり、燃料連続供給式リジェネバーナを用いて、酸素富化された熱風を需要部に大量に供給できる直火型熱風発生装置であって、
    断面が略円筒形に構成する燃焼炉と、その円筒の一方の端部の側壁に1つの燃料吹込みノズルと2つ以上の蓄熱体と給排気装置を配置し、
    前記燃焼炉の他方の端部からは需要先に向けて、高温の熱風を排出させる経路を設けるとともに、
    前記蓄熱式給排気装置に設ける2つの蓄熱体には、送風機からの空気供給手段と、排気源とをそれぞれ接続し、
    前記送風機から燃焼用空気を加熱された蓄熱体を通して供給し、吹込みノズルから噴出される燃料を燃焼させると同時に、前記排気側に指定された蓄熱体に、排気ガスの熱を蓄積させ、
    前記給気側の蓄熱体を通して炉内に供給する高温に加熱された空気により、炉本体の内部では所望の温度の燃焼ガスを生成して、需要先に給気する給排気系を設け、
    前記燃焼炉の円筒の途中部分に二次空気の吹き込み口を設けて、前記燃焼用の空気の一部を分岐して供給する第2ノズルから二次空気を炉内に供給し、
    前記燃焼炉に設けた第2ノズルから供給される二次空気を制御することにより、燃焼炉の中での燃焼ガスを旋回流として温度のばらつきをなくすと同時に、排出される高温の熱風の温度と酸素濃度を適宜調節して、需要先に向けて供給することを特徴とする直火型熱風発生装置。
  2. 前記燃焼炉に設けた第2ノズルには、給気量を調整する手段とともに、水蒸気のような気体または水、もしくは空気と水とを混合して吹込む手段を、需要先の要求に対応させて接続して設け、
    前記燃焼炉に設けた加熱ガス供給口から、需要先に向けて排出される高温の燃焼ガスの温度、および、排気に含まれる酸素濃度等の条件を、任意に調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載の直火型熱風発生装置。
  3. 蓄熱体を通して燃焼用空気の供給および燃焼ガスの排出を行い、かつ、前記蓄熱体に対する燃焼ガスおよび燃焼用空気の流れを相対的に切替えて、排気する燃焼ガスの熱で加熱された蓄熱体を通して、燃焼用空気を供給するように構成した蓄熱型バーナシステムを、燃焼炉に設けてなる装置として構成し、
    前記燃焼炉内で燃焼により体積が増加した高温の燃焼ガスの一部を、燃焼炉に設けた加熱ガス供給口から取り出して、高温のガスを利用する需要先に向けて供給する手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の直火型熱風発生装置。
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