JP4182875B2 - H形鋼の超音波探傷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、H形鋼の超音波探傷方法に関し、良好な検査精度で、しかも、設備の故障頻度を減少させることができるH形鋼の超音波探傷方法に関する。
大形のH形鋼は圧延により製造されているが、小形のH形鋼は、圧延もしくは抵抗溶接法によって連続的に製造されている。特に溶接H形鋼は、その良否が溶接きずの有無に大きく左右されので、溶接部の試験は品質保証上極めて重要であり、その検査にはオンライン上での超音波探傷試験が採用されていた。
その代表例を図6に示す。1は探傷位置に立設されたポストであり、このポスト1に上下一対の上部保持アーム2a及び下部保持アーム2bがそれぞれ水平に設置されている。これら上下の保持アーム2a,2bは、ポスト1に設けられたモータ等からなる昇降手段3a,3bにより昇降可能となっている。
また、前記上下の保持アーム2a,2bには、それぞれ超音波探触子4a,4b及び探傷ノズル5a,5bを支持する支持ロッド6a,6bが設けられ、これらの支持ロッド6a,6bは、前記上下の保持アーム2a,2bに沿って水平方向に横行するようになっている。
上記構成の装置でH形鋼7を探傷する場合には次のような問題があった。それは、超音波探触子4a,4bとH形鋼7の上下のフランジ7a面との間に超音波伝達媒体としての水柱を形成するための探傷ノズル5a,5bが、H形鋼7の連続搬送に伴いフランジ7a面と接触することである。
これは、製造過程でH形鋼7の素材の形状特性(平坦不良、曲がり、反り等)や素材の横継ぎ溶接条件により、図7に示すように、例えば上曲がり状態で進入する場合があり、この時、上曲がり状態の屈曲部分が、固定状態にある上部の探傷ノズル5aに衝突し、探傷ノズル5aを破損させてしまうことがあるからである。
なお、H形鋼7を搬送ローラ上で搬送する場合は、この搬送ローラによりH形鋼7の下面レベルが規制されるので、下部の探傷ノズル5bへの衝突の問題は生じず、下部保持アーム2bについては昇降を行わなくてもよい。
上記の問題を解決するため、図8に示すように、超音波ビームの送信エコーTと第1表面エコーR1との間の時間軸上に回避ゲートG1を設け、かつ、回避ゲートG1の終端と第1表面エコーR1との間をゲートがない非作動領域Zとした構成で、探傷中にH形鋼のせり上がりによって第1表面エコーR1が、図8に想像線で示すように、時間軸上の紙面左方に移動し回避ゲートG1にかかった時、超音波探触子及び探傷ノズルをH形鋼のフランジ外面より離隔する方向に保持アームを退避させ、その後、第1表面エコーR1が回避ゲートG1から外れた時、超音波探触子及び探傷ノズルを当初の位置に走査する超音波探傷方法が開示されている。なお、図8中のR2は第2表面エコー、G2は探傷ゲートである。
具体的には、H形鋼のせり上がりにより、回避ゲートG1に第1表面エコーR1が観測された時、上探傷用の超音波探触子と探傷ノズルを10mm上昇させる。回避時間は3秒とし、この時間経過後、当初の位置に走査する。仮に10mm上昇して回避させても、第1表面エコーR1が観測されている時は、さらに離隔する方向に10mm上昇させる。以下の同様の手順で当初の位置に走査する方法である。
特開平6−194344号公報
また、凹レンズを用いた超音波探触子で検査するため、検査材の探傷面に対し、垂直方向に超音波探触子を移動させ、検査材に衝突することなく所定の位置で超音波探触子を停止させる方法が提案されている。具体的には、レンズ先端部からの反射エコーを観測した後、所定の遅延時間後に回避ゲートを設け、その回避ゲートに検査材表面からの反射エコーが観測された時点で、超音波探触子が所定の位置に移動したと判断し、停止させるというものである。
特開平8−128999号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示された方法では、次の問題がある。
まず、第一は、被検査材であるH形鋼の接近を検知するに際し、第1表面エコーを観測し、この第1表面エコーが送信エコーと第1表面エコーとの間の時間軸上に設けた回避ゲートに入った時、接近と検知するが、この方法では、H形鋼の状態に関わらず第1表面エコーが安定して観測されることを前提としている。
然るに、H形鋼の接近時は、前述のようにH形鋼の形状等も不安定なことが多く、安定して第1表面エコーを観測できるとは限らない。従って、その結果として探傷ノズルを退避することができず、設備破損を引き起こしてしまう。これは何らかの理由で、安定した水柱が得られない時も同様で、正常な探傷ができないだけでなく、同時に第1表面エコーを観測できず設備破損を回避できない。
第二は、一度回避した探傷ノズルを所定の探傷位置に復帰させる場合である。この時も同様の問題が発生する。すなわち、回避ゲート内に第1表面エコーが観測されて回避し、3秒経過した後に、回避ゲート内に第1表面エコーが観測されなかった時には元の位置に復帰するが、前述の通り回避ゲート内に第1表面エコーが観測されなかったとしても、それが必ずしもH形鋼が正常の位置に戻ったことではないので、折角回避したにも関わらず、元の位置に探傷ノズルを復帰する際にH形鋼に衝突させてしまう可能性がある。
第三は、前述のようにH形鋼の上下変動が著しいにも関わらず、探傷ゲートが時間軸上に固定であるため、検査すべきH形鋼のフィレット部もしくは溶接部から探傷ゲートが外れてしまうことである。従って、H形鋼と探傷ノズルの衝突がない程度の変動で、設備破損の恐れが無くても、安定してきずを検出することができない。
同様に、上記の特許文献2に開示された方法でも次の問題がある。
すなわち、上記の特許文献1に開示された方法と同じく、被検査材である例えばH形鋼の表面で反射する表面エコーを確実に検出できることを前提にしていることである。開示方法のような、例えば室内の水槽に充填した水中に設置したH形鋼を探傷するために超音波探触子を移動させるのであれば、常に安定してH形鋼の表面からの表面エコーが得られる可能性はある。
しかしながら、これもH形鋼の表面に対し、超音波探触子の垂直度が出ている場合に限られ、H形鋼の表面で反射する表面エコーが超音波探触子で受信できなければ、H形鋼との衝突を回避することはできない。さらに、H形鋼を製造するようなライン上での探傷に際しては、H形鋼の表面で反射する表面エコーを確実に補足することは困難である。
本発明が解決しようとする問題点は、被検査材であるH形鋼の接近検知や、回避後の復帰に際し、第1表面エコーが安定して観測されることを前提としているために、H形鋼と探傷ノズルの衝突が避けられないと言う点(第一及び第二の点)、及び、探傷ゲートが時間軸上固定であるため、安定してきずを検出できないという点(第三の点)である。
本発明者らは、上記の問題に対し、安定した設備破損抑制と探傷を実現するための手段について種々研究を重ねた結果、第一、第二の問題点に対しては、探傷ノズルを回避するための回避ゲートではなく、H形鋼のフランジ面より反射してきた表面エコーの強度及び時間軸上の位置を監視する表面エコーの観測ゲートを設けることで、また、第三の問題点に対しては、前記観測ゲートで得られた表面エコーの位置に追従して、探傷ゲートを移動させることで、それぞれ解決できることを知見した。
本発明のH形鋼の超音波探傷方法は、上記の知見に基づいてなされたものであり、
H形鋼と探傷ノズルの衝突を確実に防止するために、
圧延H形鋼又は溶接H形鋼における上下のフランジ面よりそれぞれ離隔して配置した超音波探触子より発振した超音波(送信エコー)を起点とする時間軸方向の所定の位置に、前記送信エコー入射側の前記フランジ面で反射する表面エコーの観測ゲートを設けて、この観測ゲートで前記送信エコーの反射エコーを観測し
この反射エコーのうち、所定値以上のレベルを有し、かつ、前記送信エコーに時間軸で最も近い反射エコーを表面エコーと認識する一方、前記観測ゲートの始端より後方位置に設けた探傷ゲートと、前記観測ゲートで認識した表面エコーとの間隔が、所定の間隔を維持するように探傷ゲートを移動させ
(a)前記表面エコーが、前記観測ゲートの始端側に消失した場合
或いは、
(b)前記反射エコーのレベルが所定値未満の場合には、
前記超音波探傷子を前記フランジ面から遠ざけることを最も主要な特徴とする。
上記の本発明において、表面エコーを欠陥エコーと誤認識するのを防止できる。
本発明は、送信エコーを起点とする時間軸方向の所定の位置に、前記送信エコー入射側のフランジ面で反射する表面エコーの観測ゲートを設け、H形鋼のフランジ面で反射した所定値以上のレベルの表面エコーの大きさ及び時間軸上の位置を監視し、前記表面エコーの、時間軸上の位置がH形鋼に接近しすぎて観測ゲートから消失するか、或いは、大きさが小さすぎた場合には、超音波探触子を前記フランジ面から遠ざけるので、H形鋼と探傷ノズルの衝突を確実に防止することができる。
また、認識した表面エコーと前記探傷ゲートの間隔が所定の間隔維持するように探傷ゲートを移動するので、表面エコーを欠陥エコーと誤認識するのを防止でき、安定してきずの検出を行うことができる。
本発明のH形鋼の超音波探傷方法の実施態様を、図1〜図3を用いて、以下に説明する。
初めに、H形鋼が接近してきた場合の検知方法について説明する。先ず、所定の探傷感度に調整後、各ゲートを次のように設定する。図1に示す超音波波形において、表面エコーRの観測ゲートG3を設定する。図1に示すように、H形鋼が遠ざかる方向(図1の紙面右方向)には、ゲート幅を大きく設定し、H形鋼と探傷ノズルが衝突する恐れはないものの、H形鋼が遠ざかることで観測ゲートG3から表面エコーRが消失しないよう設定する。
この観測ゲートG3は、そのゲート内にある信号強度(表面エコー判定レベル)以上で、かつ、送信エコーTに一番近い反射エコーを表面エコーRと認識する。よって、観測ゲートG3内に欠陥による反射エコー(以下、「欠陥エコーF」という。)が観測されてもそれを表面エコーRとは認識しない。
次に、探傷ゲートG2をフィレット部もしくは溶接部の位置に設定する。この時のゲート幅は、ビード部の反射エコーを観測する場合があることから必要以上に大きくせず、また、探傷しようとする欠陥の大きさに合わせて欠陥判定レベルを設定する。
ここで、H形鋼が超音波探触子に接近した時は、図2に破線で示したような探傷波形となり、観測ゲートG3の始端側に表面エコーRが消失するので、本発明では、かかる場合には超音波探触子をH形鋼のフランジ面から遠ざけるように移動し、退避させる。
この退避は、探傷ノズルをある一定量だけH形鋼から離間する方向に退避させることにより行う。ある一定量を退避させた後、ある一定時間内に表面エコーRが観測ゲートG3で検知されない場合は、再度一定量退避させ、表面エコーRが観測ゲートG3で検知されるまで退避を続ける。
次に、復帰方法について説明する。退避後一定時間経過しても表面エコーRが観測ゲートG3で検知されない時、当初の探傷位置に探傷ノズルを移動させる。この移動中、観測ゲートG3で表面エコーRを検知した時は、H形鋼が正常な状態に戻っていないため、前述した退避動作を再開する。この一連の退避復帰動作をしている間は、H形鋼の上下のフランジ面の両探傷とも正確に行えないため、未探傷とする。探傷の復帰は、復帰動作により所定の探傷位置に移動して一定時間経過後に行う。この探傷開始時に観測ゲートG3内に表面エコーRが観測されなければ、探傷を未探傷とし探傷ノズルも退避動作を開始させる。なお、上記の説明は材料検知センサを併用しない場合についてのものであるが、材料検知センサを併用する場合は、退避後一定時間経過しても材料検知センサでの反応がない場合に、当初の探傷位置に探傷ノズルを移動させるようにすれば良い。また、この場合は、前記移動中の表面エコーRの検知に代えて、材料検知センサの反応により退避動作を再開すれば良い。
上記の探傷時に、観測ゲートG3内で、表面エコーRの位置が、図3に示したように、送信波Tと反対方向に移動した時は、探傷ゲートG2が固定であれば、この探傷ゲートG2で表面エコーRを検知して欠陥エコーFと誤認識するので、かかる場合には、表面エコーRの移動に追従して探傷ゲートG2を移動させる。これにより、表面エコーRを欠陥エコーFと誤認識することを防止できる(請求項に記載の発明)。
また、観測ゲートG3の始端側からの表面エコー消失により探傷ノズルをH形鋼のフランジ面から遠ざけるのに代えて、反射エコーが観測ゲートG3の表面エコー判定レベル未満で、観測ゲートG3で表面エコーを検知できない場合に、探傷ノズルをH形鋼のフランジ面から遠ざけるように移動させることによっても、H形鋼と超音波探触子との衝突を回避することができる(請求項に記載の発明)。
上記の説明では、H形鋼の接近時の退避や、退避からの復帰を、観測ゲートG3で観測される表面エコーに基づいて行うものを説明したが、さらに、材料検知センサをH形鋼に対して一定距離離間させた位置に設置し、退避が必要な位置までH形鋼が接近すると、材料検知センサが反応するようにしたものを併用したり、退避からの復帰をこの材料検知センサに基づいて行うようにしたものでも良い。
本発明の実施例を図4及び図5に示す。図4は本発明方法を実施する装置の全体の概要図、図5は上探傷ノズルの退避、復帰の処理フローを示す図である。
図4で、被検査材は、上フランジ11aaとウェブ11b、下フランジ11abとウェブ1bとを溶接したH形鋼11である。このH形鋼11は、図4の紙面裏側から表側に搬送されてくる。その際、探傷位置では、拘束ローラ12でH形鋼11を拘束し、図4の紙面左右方向に振れるのを抑制している。
次に、本発明の超音波探傷方法を実施する設備について説明する。この実施例は、材料検知センサを併用したものである。
機構部は、機構部架台20にY軸用アーム21a及びY’軸用アーム21bが設けられ、その先端にはそれぞれ超音波探触子20a,20bが挿入された探傷ノズル5a,5bが取り付けられている。
この探傷ノズル5a,5bは、各アーム21a,21bに備わった電動モータ22a,22bにより、図4の紙面左右方向に走査する。また、Y軸用アーム21aは、アーム全体が電動モータ22cにより、図4の紙面上下方向に走査する。これは、探傷ノズル5a,5bの退避と、H形鋼11の寸法変更に対応するためである。
さらに、材料検知センサ23も、前記探傷ノズル5aと同様にY軸用アーム21aに取り付けられ、探傷ノズル5aと同様に図4の紙面左右方向、上下方向に移動する。なお、H形鋼11は上下のフランジ11aa,11abの下部に搬送ローラを設けて搬送されるため、H形鋼11の寸法が変化(ウェブ11bの高さ)しても、下フランジ11ab面の基準位置は変化しないため、Y’軸用アーム21bは上下方向に動作しない。
この一連の機構部架台20には車輪が取り付けられ、レール架台24に設置されたレール24a上を図4の紙面左右方向に走査できるので、探傷位置、待機位置を自由に移動できる。なお,この機構部架台20は、前述のような電動モータ駆動に限らず、手押し/引出しでも良いことは言ういまでもない。
ここで、待機位置では、上探傷用の校正試験片13a、下フランジ用の校正試験片13bが取り付けられ、感度校正、ゲート校正、探触子劣化チェック等の確認が容易にできるようになっている。
前記探傷ノズル5a,5bは、上下のフランジ11aa,11ab面より超音波を入射するため、安定した水柱が形成できる構造となっている。しかし、一旦、探傷水の供給を停止させると、水柱が形成できても、探傷ノズル5a,5b内や、超音波探触子20a,20bの前面に気泡が吸付き、超音波がH形鋼11内に入射できなくなるので、エアー抜きをしてから使用することが望ましい。
この超音波探触子20a,20bは、超音波探傷器31に接続され、送受信及び受信信号の増幅、評価が行われる。また、この超音波探傷器31での増幅度合いや評価方法は、探傷器コントローラ32で任意に変更できる。そして、この超音波探傷器31での探傷結果は、記録計等に印字され、さらに欠陥を検出すると、H形鋼11にマーキングすることができる。
また、探傷器コントローラ32に、H形鋼11のサイズを手入力もしくは上位のCPUより受信することで、探傷位置を演算後、制御器33にその演算結果を送信する。制御器33では、その演算結果より、各軸の電動モータ22a,22b,22cを駆動し、自動的に探傷位置に移動させることができる。
図5は、表面エコーの移動に対する探傷ゲートの移動を省略した、上探傷用の探傷ノズルの退避、復帰の処理フローを示した図である。
上記のように感度や各ゲートのセッティングを行った後に探傷を行い、例えば上フランジ面の表面エコーRが消失した時、上側の探傷ノズルの上昇を開始して探傷ノズルを退避させる。同時に、上下の探傷を中断し、ランプもしくはブザーにて異常を警告する。探傷ノズルは10mm上昇しその後、材料検知センサがOFFであれば、当初の位置に復帰する。
復帰途中、もしくは上昇後に材料検知センサが反応した時は、さらに10mmと上昇を続ける。仮に、合計で30mm上昇させた後に復帰する場合は、一度に30mm下降させる。次に所定の探傷位置に復帰後、2秒間の間表面エコーの消失、材料検知センサの反応がなければ、H形鋼の形状が正常に戻ったと判断し、上下探傷とも探傷を再開すると同時に警報もしくはランプを消音、消灯する。
ちなみに、特許文献1の方法では、誤検出が3%、退避誤動作率が5%で、設備破損が年3回程度発生していたが、上記実施例の装置を使用した本発明方法では、誤検出、退避誤動作率は共に1%に減少し、設備破損も皆無であった。
本発明は、上記の実施例に示した実施形態に限るものではなく、各請求項に記載の技術的思想の範囲であれば、その実施形態の変更は任意である。
以上の本発明は、H形鋼の超音波探傷に限らず、同様の形鋼の超音波探傷にも適用できる。
本発明方法を実施するための観測ゲートの説明図である。 H形鋼の接近を検知する場合の説明図である。 探傷を説明するための説明図である。 本発明方法を実施する超音波探傷装置全体の概要図である。 本発明方法の探傷ノズル退避、復帰の処理フローを、表面エコーの移動に対する探傷ゲートの移動を省略して示す図である。 従来のH形鋼の超音波探傷試験装置の説明図である。 軽量H形鋼が上曲がり状態で超音波探傷試験装置に進入する場合の説明図である。 超音波の時間軸方向の波形図である。
符号の説明
11 H形鋼
11aa 上フランジ
11ab 下フランジ
20a 超音波探触子
20b 超音波探触子
T 送信エコー
G2 探傷ゲート
G3 観測ゲート
R 表面エコー

Claims (2)

  1. 圧延H形鋼又は溶接H形鋼における上下のフランジ面よりそれぞれ離隔して配置した超音波探触子より発振した超音波(送信エコー)でフィレット部又は溶接部の探傷を行うH形鋼の超音波探傷方法であって、
    前記送信エコーを起点とする時間軸方向の所定の位置に、前記送信エコー入射側の前記フランジ面で反射する表面エコーの観測ゲートを設けて、この観測ゲートで前記送信エコーの反射エコーを観測し、
    この反射エコーのうち、所定値以上のレベルを有し、かつ、前記送信エコーに時間軸で最も近い反射エコーを表面エコーと認識する一方、前記観測ゲートの始端より後方位置に設けた探傷ゲートと、前記観測ゲートで認識した表面エコーとの間隔が、所定の間隔を維持するように探傷ゲートを移動させ
    前記表面エコーが、前記観測ゲートの始端側に消失した場合、前記超音波探傷子を前記フランジ面から遠ざけることを特徴とするH形鋼の超音波探傷方法。
  2. 前記表面エコーが、前記観測ゲートの始端側に消失した場合に代えて、
    前記反射エコーのレベルが所定値未満の場合に、前記超音波探傷子を前記フランジ面から遠ざけることを特徴とする請求項1に記載のH形鋼の超音波探傷方法。
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