JP4182785B2 - 車両用外装部品及び機能部品の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のボディ上に取着される、例えばモール等の車両用外装部品と、その車両用外装部品に対する、例えば光源等の機能部品の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の車両用外装部品としては、例えばサイドマッドガードにおいて、その内部に光源を有する面発光装置を装着し、その面発光装置により照明を行い車両外面の意匠性を高めたものが知られている。この面発光装置では、透光板を、カバーの開口部に水密構造を確保するように固着することによりハウジングが形成されている。このハウジング内には、プリント基板が固定されており、そのプリント基板に複数の発光ダイオードが実装されている。この発光ダイオードから発せられた放射光が、カバーの内面層により反射または拡散され、透光板へと導かれるようになっている。この面発光装置のハウジングは、透光板がサイドマッドガードの吸気口に対向するようにして、前記透光板の表面をパンチングメタル等の保護板により保護した状態で、サイドマッドガードに取着されている。ここで、前記ハウジングは、サイドマッドガードの支持片に対して、前記保護板共々ボルトにより締め付け固定されている(特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−213229号公報(第3−5頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来構成においては、サイドマッドガードの裏面上に大きく突出する前記支持片を一体的に形成しようとした場合、射出成形により形成されるサイドマッドガードの意匠面上にひけが生じやすくなり、サイドマッドガードの外観が悪化するおそれがある。
【0005】
また、例えばサイドマッドガードと同様の車両用外装部品であっても、比較的薄物であるモール等では、モールの裏面と車両のボディの外側面との間のスペースは限られており、モールの裏面に大きな支持片を構成することは、困難である。このようなモールの裏面に前記のような面発光装置を取着しようとする場合には、例えば次のような取付機構が考えられる。
【0006】
すなわち、モールの裏面にタッピングねじを保持するためのボスを突出形成して、そのボスに対して面発光装置をタッピングねじを用いて締め付け固定することによって、面発光装置を固定するというものである。しかしながら、この構成では、前記ボスをタッピングねじを受け止めるのに十分なだけ大きさに形成する必要があって、このボスの存在はモールの意匠面にひけを生じさせる要因となりやすい。
【0007】
これに対して、前記ボスを小さくするとともに、前記面発光装置にそのボスに対応するような係合孔を穿設し、前記ボスの先端を係合孔に挿通した状態で押しつぶしつつ熱溶融及び冷却固化させることで熱かしめして、モールの裏面に面発光装置を固定することもできる。この構成によれば、ボスを小さくすることで、モールの意匠面上のひけを小さくすることは可能である。しかしながら、ボス自身に面発光装置を固定するために十分な強度を持たせるために、ボスを小さくするといっても限界がある。このため、意匠面上のひけを目立たなくする程度にボスを小さくすることは、製品の設計上の自由度を大幅に小さくするものであり、モール製造時における製造条件の調整が煩わしいものであった。しかも、車両が他の車両または地面上の構造物と接触するなどして、モールの交換の必要が生じたときに、高価な面発光装置がモールに対して強固に固着されているため、面発光装置をモールと一緒に交換する必要があるという新たな問題を生じることになる。
【0008】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的としては、裏面への機能部品の取付による車両用外装部品の意匠面への影響を低減しつつ、機能部品のリサイクルが容易な車両用外装部品及び機能部品の取付構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
(1)請求項1に記載の発明は、車両の外表面に取着される樹脂製の樹脂部品と、その樹脂部品と前記車両の車体の外側面との間に介装されて光源及び近接センサ及びプリクラッシュセンサ及びCCDカメラのいずれか一つからなる機能部品とを有する車両用外装部品において、前記機能部品を有するユニットを、前記樹脂部品とは別体の取付部材を介して前記樹脂部品に取着し、前記樹脂部品には、前記車体の外側面と対向する裏面上に、その樹脂部品の長手方向に延びるとともに前記車体側に向かってリブを突出させ、そのリブの一部に取付部を設け、前記取付部材における前記取付部に対応する部分に取付孔を穿設し、前記取付部を前記取付孔に嵌合させるとともに取付部の先端を熱かしめして、前記取付部材を前記樹脂部品に固定したことを要旨とするものである。
【0010】
上記発明では、例えばモールのような比較的薄いものであっても、樹脂部品の裏面に大きな支持片を設けることなく、機能部品を取り付けることができる。また、取付部材のみを樹脂部品に強固に固着させ、その取付部材に機能部品を有するユニットを着脱可能に取着することによって、実使用時には機能部品を樹脂部品に対してしっかり保持させることができる。一方、車両用外装部品に交換が必要となったときには、機能部品を有するユニットを取付部材から取り外すことにより、同ユニットの再使用が可能となり、機能部品のリサイクル性を向上させることができる。さらに、取付部材の形状及び大きさを適宜選択することにより、多様な車種あるいは多様な車両用外装部品に対して、単一のユニットを使用することができ、同ユニットを有する車両用外装部品の製造コストを低減することができる。
【0011】
また、樹脂製品の長手方向に延びるようにリブが形成されており、そのリブの延びる方向は樹脂製品の成形時における樹脂の流れる方向に沿ったものとなる。このため、樹脂製品の裏面にリブを形成したとしても、意匠面上にひけが生じにくいものとなる。そして、そのリブに設けた取付部を利用して、取付部材を樹脂製品に熱かしめにより固着することで、意匠面に影響を与えることなく、取付部材を樹脂製品に対して強固に固着させることができる。
【0012】
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用外装部品において、前記リブには、そのリブの一般部分に比べて、前記樹脂部品の裏面からの突出高さの低い凹部を設け、前記取付部をその凹部の底部から前記一般部分における先端とほぼ同等またはその凹部内に収まる突出高さとなるように形成したことを要旨とするものである。
【0013】
上記発明では、樹脂部品の意匠面におけるひけの発生をより確実に抑制することができる。また、ユニットが薄物の樹脂製品から大きく突出することを抑制することができる。
【0014】
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両用外装部品において、前記取付部材は、前記ユニットを取り付けるための取付座を有することを要旨とするものである。
【0015】
上記発明では、取付部材に対するユニットの位置決めを容易に行うことができる。
【0016】
(4)請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両用外装部品において、前記ユニットは、係止片と固定片とを通じて前記取付部材に取り付けられるものであって、前記取付座は、前記係止片と組み合わされる保持部と、前記固定片と組み合わされる固定部とが設けられるものであって、前記係止片と前記保持部との組み合わせ及び前記固定片と前記固定部との組み合わせを通じて前記ユニットが前記取付部材に固定されることを要旨とするものである。
【0017】
上記発明では、ユニットの一部を取付部材の取付座の保持部に保持させた状態で、ユニットの他の一部を固定部に固定することにより、ユニットを簡単に取着することができる。
【0018】
(5)請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用外装部品において、前記ユニットは、所定の放射光を発する光源を有し、前記取付部材における少なくとも前記光源と対応する部分には、前記放射光の通過を許容する通過許容手段を備えることを要旨とするものである。
【0019】
(6)請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車両用外装部品において、前記通過許容手段が、前記放射光に対して透明な透明部材または開口であることを要旨とするものである。
【0020】
上記(5)または(6)の発明では、光源を、例えばモール等に配設することによりモールに所定の文字やマーク、模様などを浮き出させることができて、車両の外面における意匠性を向上させることができる。
【0021】
(7)請求項7に記載の発明は、光源及び近接センサ及びプリクラッシュセンサ及びCCDカメラのいずれか一つからなる機能部品を、車両の外表面に取着される樹脂製の樹脂部品に対し、その樹脂部品と前記車両の車体の外側面との間に介装した状態で取り付ける機能部品の取付構造において、前記機能部品の機能を維持するうえで必要なものを通過させる透過部を有する筐体内に収容してユニットを形成し、このユニットを取り付けるための取付座を有して前記樹脂部品とは別体の取付部材を介して前記ユニットを前記樹脂部品に取着し、前記樹脂部品には、前記車体の外側面と対向する裏面上に、その樹脂部品の長手方向に延びるとともに前記車体側に向かってリブを突出させ、そのリブの一部に取付部を設け、前記取付部材における前記取付部に対応する部分に取付孔を穿設し、前記取付部を前記取付孔に嵌合させるとともに取付部の先端を熱かしめして、前記取付部材を前記樹脂部品に固定することを要旨とするものである。
【0022】
上記発明によれば、請求項1及び請求項3に記載の発明とほぼ同様の効果が発揮される。
【0023】
(8)請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の機能部品の取付構造において、前記ユニットは、係止片と固定片とを通じて前記取付部材に取り付けられるものであって、前記取付座は、前記係止片と組み合わされる保持部と、前記固定片と組み合わされる固定部とが設けられるものであって、前記係止片と前記保持部との組み合わせ及び前記固定片と前記固定部との組み合わせを通じて前記ユニットが前記取付部材に固定されることを要旨とするものである。
【0024】
上記発明によれば、請求項4に記載の発明とほぼ同様の効果が発揮される。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下に、本発明の車両用外装部品を、車体の側部の外表面に取着されるサイドプロテクトモール(以下、単に「モール」という)の一部に具体化した第1実施形態について図1〜図6に基づいて説明する。
【0026】
図1に示すように、モール11は、例えばポリプロピレン(PP)、オレフィン系熱可塑性エラストマ(TPO)、EPDMゴム等の樹脂により長尺状に形成されており、車両12の側面において、車両前後方向に沿って延びるように取着されている。このモール11は、車両前方側よりフロントフェンダモール13と、樹脂製品としてのフロントドアモール(以下、「FDモール」という)14と、樹脂製品としてのリアドアモール(以下、「RDモール」という)15とからなっている。
【0027】
前記FDモール14には、車両後方側の端部における裏面側に、車両12に乗降しようとする乗員の足元を照明するフットライト16が取着されている。このFDモール14は、図2に示すように、断面略C字状に形成されており、その裏面にはFDモール14の長手方向に延びる2本のリブ21が突設されている。このリブ21における車両後方側の端部には、一般部分22に比べてFDモール14の裏面23からの突出高さの低い凹部24が形成されている。この凹部24内には、一対の取付部25が突設されている。この取付部25の突出高さは、前記リブ21の一般部分22の先端とほぼ同等となるように形成されている。
【0028】
そして、この取付部25に対して前記フットライト16が取着されている。フットライト16は、取付部材として取付板26と、機能部品を有するユニットとしての発光ユニット27とからなっている。図4に示すように、発光ユニット27内には、機能部品としての発光ダイオード(以下、「LED」という)28と基板29とが収容されている。そして、このLED28から、車両12の外部に向かって発せられる信号として、放射光が放射される。
【0029】
図2及び図3に示すように、前記取付板26は、平面長方形状をなしており、ABS樹脂、PP等の樹脂材料で形成されている。取付板26の四隅には、前記FDモール14の取付部25と対応するように長孔状の取付孔32が穿設されている。そして、この取付孔32に前記FDモール14の取付部25が挿通された状態で、その取付部25の先端を加熱して軟化させた状態でつぶすことにより熱かしめして、取付板26をFDモール14上に固定するようになっている。
【0030】
取付板26上には、長手方向の一端側に断面門の字状の取付座の一部及び保持部をなす係止片保持部33が突設されている。また、取付板26の長手方向の他端部には、円筒状をなし取付座の一部及び固定部としてのねじ受け部34が突設されている。このねじ受け部34には、その先端面からねじ孔35が穿設されている。
【0031】
図4に示すように、前記発光ユニット27における筐体としてのケース36は、箱体37と、透過部としての透明蓋体38とで構成され、透明蓋体38は箱体37に対して水密に固着されている。ここで、透明蓋体38は、例えばABS樹脂、ポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂(PMMA)等の透明樹脂材料で形成されており、前記LED28からの放射光の通過を許容する。一方、箱体37は、例えばABS樹脂、PP等の樹脂材料で形成されており、例えば材料着色、表面塗装などの手法により、前記LED28からの放射光を透過しないように形成されている。これにより、箱体37の部分から迷光が放出されるのが抑制され、所望の方向のみに向かってLED28からの放射光が放出されるようになっている。
【0032】
図5に示すように、このケース36の一側面の一側縁には、前記取付板26の係止片保持部33内に挿通され、保持される機能部品を有するユニットの一部としての係止片39が突設されている。また、図5及び図6に示すように、ケース36の前記一側面とは反対側の側面には、機能部品を有するユニットの他の一部としての固定片40が突設されている。この固定片40には、ねじ41が挿通される透孔42が穿設されている。この固定片40は、前記ケース36が取付板26に載置され、その係止片39が係止片保持部33に挿通された状態で、前記ねじ受け部34の先端面に当接するようになっている。この状態で、ねじ41を、透孔42を通してねじ受け部34のねじ孔35に締め付けることにより、ケース36が取付板26上に固定される。なお、このケース36の取付状態においては、ケース36の透明蓋体38が車両の下方を向くようになっている。
【0033】
また、図2に示すように、前記FDモール14の側縁における前記ケース36の透明蓋体38と対向する部分には、透明材料からなる窓部材43が取着されている。
【0034】
以上のように構成されたFDモール14では、例えば夜間等で、周囲が暗い時において、乗員が乗車あるいは降車しようしてドアが開けられると、前記LED28が点灯され、LED28から放射光が照射される。この放射光は、ケース36の透明蓋体38を介してFDモール14内に照射され、次いでFDモール14の下方に取着された窓部材43を介して、乗員の足元の地面に照射される。
【0035】
従って、本実施形態のFDモール14によれば、以下のような効果を得ることができる。
(イ) このFDモール14では、LED28を有する発光ユニット27が、FDモール14とは別体の取付板26を介してFDモール14に取着されている。このため、FDモール14のような比較的薄いものであっても、FDモール14の裏面に大きな支持片を設けることなく、発光ユニット27を取り付けることができる。
【0036】
(ロ) このFDモール14では、取付板26のみをFDモール14に強固に固着させ、その取付板26に発光ユニット27がねじ41により着脱可能に取着されている。このため、実使用時には、発光ユニット27をFDモール14に対してしっかり保持させることができる。一方、FDモール14に交換が必要となったときには、ねじ41を外すことにより、発光ユニット27を取付板26から取り外すことができる。これにより、発光ユニット27を容易に再使用することが可能となり、高価なLED28のリサイクル性を向上させることができる。さらに、取付板26の形状及び大きさを適宜選択することにより、多様な車種あるいは多様な車両用外装部品に対して、単一の発光ユニット27を使用することができる。そして、LED28を有する車両用外装部品の製造コストを低減することができる。
【0037】
(ハ) このFDモール14では、車両12に対向する裏面23上に、そのFDモール14の長手方向に延びるとともに車両12側に向かってリブ21が突出され、そのリブ21の一部に取付部25が設けられている。そして、取付板26には、取付部25に対応する部分に取付孔32が穿設され、その取付孔32に取付部25を嵌合させるとともに取付部25の先端を熱かしめして、取付板26をFDモール14に固定している。
【0038】
ここで、FDモール14の長手方向に延びるリブ21は、FDモール14の成形時における樹脂の流れ方向に沿ったものである。このため、FDモール14の裏面23に形成したリブ21によって、FDモール14の意匠面(表面)上にひけが生じることを抑制することができる。そして、そのリブ21に設けた取付部25を利用して、取付板26をFDモール14に熱かしめにより固着することで、FDモール14の意匠面に影響を与えることなく、取付板26をFDモール14に対して強固に固着させることができる。
【0039】
(ニ) このFDモール14では、リブ21に設けた取付部25の突出高さが、リブ21の一般部分22における先端とほぼ同等の突出高さとなるように形成されている。このため、FDモール14の厚さが、リブ21の一般部分22と比べて取付部25のところで大きくなることがない。これにより、FDモール14の意匠面におけるひけの発生をより確実に抑制することができる。
【0040】
(ホ) このFDモール14では、リブ21に設けた取付部25が、凹部24内に設けられている。このため、発光ユニット27がFDモール14の裏面から大きく突出することを抑制することができる。
【0041】
(ヘ) このFDモール14では、取付板26に、発光ユニット27を取り付けるための取付座として、発光ユニット27の係止片39を保持する係止片保持部33と、発光ユニット27の固定片40をねじ41を介して固定するねじ受け部34とを備えている。このため、取付板26に対する発光ユニット27の位置決めを容易に行うことができる。また、発光ユニット27の係止片39を取付板26の係止片保持部33に保持させた状態で、発光ユニット27の固定片40の透孔42を通してねじ41をねじ受け部34のねじ孔35に締め付け固定することにより、発光ユニット27を簡単に取着することができる。
【0042】
(第2実施形態)
次に、本発明の車両用外装部品を、前記第1実施形態と同様にモール11の一部に具体化した第2実施形態について、図1及び図7に基づいて、前記第1実施形態とは異なる部分を中心に説明する。
【0043】
図1に示すように、この第2実施形態のRDモール15は、その意匠面51後端の開口部52に取着され、文字等の意匠が施された意匠部材53を照明する照明装置54(図7参照)を備えたものとなっている。このRDモール15において、車両12の外部に向かって発せられる信号は、照明装置54内部のLED28から放射される放射光である。
【0044】
この意匠部材53は、ABS樹脂、PC、PP、ポリエチレン(PE)等の透明または半透明の樹脂材料からなり、照明装置54からの放射光を透過させる透過部とその放射光を透過しない遮光部とを有している。そして、透過部の形状と遮光部の形状との組み合わせにより、前記意匠が構成される。なお、前記開口部52は、RDモール15のリブ21間に位置するように形成されている。
【0045】
図7に示すように、前記照明装置54は、取付部材及び透明部材としての取付板55と、機能部品を有するユニットとしての発光ユニット56とからなっている。この取付板55は、概略構成において前記第1実施形態の取付板26と同じであるが、例えばABS樹脂、PC、アクリル樹脂(PMMA)等の透明樹脂材料で形成されている点で前記取付板26とは異なっている。すなわち、この取付板55は、発光ユニット56から放射される放射光の通過を許容する通過許容手段の役割をも担っている。
【0046】
また、前記発光ユニット56は、概略構成において前記第1実施形態の発光ユニット27と同じであるが、取付板55に固定された状態で透明蓋体38が取付板26に接合するように構成された点で前記発光ユニット27と異なっている。
【0047】
このように構成されたRDモール15では、例えば夜間等で周囲が暗く、車幅灯や前照灯が点灯されているような状態で、発光ユニット27内のLED28が点灯される。このLED28からの放射光は、発光ユニット56におけるケース36の透明蓋体38、取付板55を通して、意匠部材53の裏面に照射される。この放射光の照射により、意匠部材53が裏面から照明され、車両12の側面において意匠部材53に施された意匠が視認されるようになる。
【0048】
従って、この第2実施形態のRDモール15によれば、前記第1実施形態の(イ)〜(ヘ)項に記載した効果とほぼ同等の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
【0049】
(ト) このRDモール15では、発光ユニット56に光源をなすLED28が収容され、その発光ユニット56が取付られる取付板55が透明材料で形成されている。これにより、発光ユニット56内のLED28からの放射光により、RDモール15に所定の文字やマーク、模様などを浮き出させることができて、車両12の外面における意匠性を向上させることができる。
【0050】
(変形例)
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・ 前記第2実施形態では、RDモール15の意匠面51に意匠を表出させる照明装置54を取着する構成とした。これに対して、意匠部材53に代えて透明材料からなる窓部材を設け、照明装置54に代えて、例えば光学式、電磁式等の近接センサを設けて、モール11にプリクラッシュセンサを設ける構成としてもよい。また、CCDカメラを設ける構成としてもよい。
【0051】
・ また、前記第2実施形態では、取付板55を透明材料で構成することにより、LED28からの放射光の通過を許容するようにした。これに対して、取付板55の放射光の照射される部分に開口を設けて、その放射光の通過を許容するようにしてもよい。
【0052】
・ また、RDモール15にフットライト16を設ける構成としてもよい。
・ また、FDモール14に意匠部材53及び照明装置54を設ける構成としてもよい。
【0053】
・ また、前記各実施形態では、発光ユニット27のケース36の係止片39を取付板26、55における係止片保持部33に係合させて、発光ユニット27、56を取付板26、55に保持する構成とした。これに対して、取付板26,55または発光ユニット27,56の一方にクリップを設け、取付板26,55または発光ユニット27,56の他方にクリップと係合する係合部を設けて、発光ユニット27,56を取付板26,55上に保持する構成としてもよい。
【0054】
・ また、前記各実施形態では、発光ユニット27のケース36の固定片40をねじ41により取付板26、55におけるねじ受け部34のねじ孔35に締め付け固定することで、発光ユニット27、56を取付板26、55に固定する構成とした。これに対して、取付板26,55または発光ユニット27,56の一方にクリップを設け、取付板26,55または発光ユニット27,56の他方にクリップと係合する係合部を設けて、発光ユニット27,56を取付板26,55上に固定する構成としてもよい。
【0055】
・ また、前記各実施形態では、本発明を車両12の側面に取着されるモール11に具体化したが、車両の外表面上に取着され、外部に向かって、光、電磁波、音波、磁力線等の信号を発する発信部を有するものであれば、モール11に限定されるものではない。本発明は、例えばバンパ、ルーフモール、サイドマッドガード、フロントスポイラ、リアスポイラ、フロントグリル、バックパネル等において具体化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1及び第2実施形態のモールを装着した車両を示す側面図。
【図2】 図1のモールとフットライトとを示す分解斜視図。
【図3】 図1のモールとフットライトとの組み付け状態を示す斜視図。
【図4】 図3の4−4線断面図。
【図5】 図3の5−5線断面図。
【図6】 図3の6−6線断面図。
【図7】 第2実施形態の意匠部材及び照明装置の装着状態を示す断面図。
【符号の説明】
11…樹脂部品及び車両用外装部品としてのサイドプロテクトモール(モール)、12…車両、21…リブ、22…一般部分、23…裏面、24…凹部、25…取付部、26…取付部材としての取付板、27,56…機能部品を有するユニットとしての発光ユニット、28…機能部品としての発光ダイオード(LED)、32…取付孔、33…取付座の一部及び保持部としての係止片保持部、34…取付座の一部及び固定部としてのねじ受け部、36…筐体としてのケース、38…透過部としての透明蓋体、39…機能部品を有するユニットの一部としての係止片、40…機能部品を有するユニットの他の一部としての固定片、43…通過許容手段をなす窓部材、55…取付部材及び通過許容手段及び透明部材としての取付板。
Claims (8)
- 車両の外表面に取着される樹脂製の樹脂部品と、その樹脂部品と前記車両の車体の外側面との間に介装されて光源及び近接センサ及びプリクラッシュセンサ及びCCDカメラのいずれか一つからなる機能部品とを有する車両用外装部品において、
前記機能部品を有するユニットを、前記樹脂部品とは別体の取付部材を介して前記樹脂部品に取着し、前記樹脂部品には、前記車体の外側面と対向する裏面上に、その樹脂部品の長手方向に延びるとともに前記車体側に向かってリブを突出させ、そのリブの一部に取付部を設け、前記取付部材における前記取付部に対応する部分に取付孔を穿設し、前記取付部を前記取付孔に嵌合させるとともに取付部の先端を熱かしめして、前記取付部材を前記樹脂部品に固定した
ことを特徴とする車両用外装部品。 - 請求項1に記載の車両用外装部品において、
前記リブには、そのリブの一般部分に比べて、前記樹脂部品の裏面からの突出高さの低い凹部を設け、前記取付部をその凹部の底部から前記一般部分における先端とほぼ同等またはその凹部内に収まる突出高さとなるように形成した
ことを特徴とする車両用外装部品。 - 請求項1または2に記載の車両用外装部品において、
前記取付部材は、前記ユニットを取り付けるための取付座を有する
ことを特徴とする車両用外装部品。 - 請求項3に記載の車両用外装部品において、
前記ユニットは、係止片と固定片とを通じて前記取付部材に取り付けられるものであって、前記取付座は、前記係止片と組み合わされる保持部と、前記固定片と組み合わされる固定部とが設けられるものであって、前記係止片と前記保持部との組み合わせ及び前記固定片と前記固定部との組み合わせを通じて前記ユニットが前記取付部材に固定される
ことを特徴とする車両用外装部品。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用外装部品において、
前記ユニットは、所定の放射光を発する光源を有し、前記取付部材における少なくとも前記光源と対応する部分には、前記放射光の通過を許容する通過許容手段を備える
ことを特徴とする車両用外装部品。 - 請求項5に記載の車両用外装部品において、
前記通過許容手段が、前記放射光に対して透明な透明部材または開口である
ことを特徴とする車両用外装部品。 - 光源及び近接センサ及びプリクラッシュセンサ及びCCDカメラのいずれか一つからなる機能部品を、車両の外表面に取着される樹脂製の樹脂部品に対し、その樹脂部品と前記車両の車体の外側面との間に介装した状態で取り付ける機能部品の取付構造において、
前記機能部品の機能を維持するうえで必要なものを通過させる透過部を有する筐体内に収容してユニットを形成し、このユニットを取り付けるための取付座を有して前記樹脂部品とは別体の取付部材を介して前記ユニットを前記樹脂部品に取着し、前記樹脂部品には、前記車体の外側面と対向する裏面上に、その樹脂部品の長手方向に延びるとともに前記車体側に向かってリブを突出させ、そのリブの一部に取付部を設け、前記取付部材における前記取付部に対応する部分に取付孔を穿設し、前記取付部を前記取付孔に嵌合させるとともに取付部の先端を熱かしめして、前記取付部材を前記樹脂部品に固定する
ことを特徴とする機能部品の取付構造。 - 請求項7に記載の機能部品の取付構造において、
前記ユニットは、係止片と固定片とを通じて前記取付部材に取り付けられるものであって、前記取付座は、前記係止片と組み合わされる保持部と、前記固定片と組み合わされる固定部とが設けられるものであって、前記係止片と前記保持部との組み合わせ及び前記固定片と前記固定部との組み合わせを通じて前記ユニットが前記取付部材に固定される
ことを特徴とする機能部品の取付構造。
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