JP4182070B2 - 通信線路における平衡化回路および通信装置 - Google Patents

通信線路における平衡化回路および通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、第1および第2の導電線を含む通信線路を平衡化する、通信線路における平衡化回路、およびその平衡化回路を備えた通信装置に関する。
近年、オフィスのみならず一般家庭でも通信ネットワークシステムの需要がある。家庭内における通信ネットワークシステムを構築する際に選択し得る通信方式としては、無線を利用した通信方式、有線を利用した通信方式および電力線を利用した電力線通信方式がある。このうち、電力線通信方式には、通信線路として既設の電力線を利用するため配線工事費がかからない、家庭内の外観を損ねない等の利点がある。なお、本出願において、電力線通信における通信線路として利用される電力線を、電力線通信線路と呼ぶ。
図5は、電力線通信システムの概念を簡略化して示したものである。電力線通信システムは、Lライン(ライブライン)1LとNライン(ニュートラルライン)1Nとを含む電力線通信線路1と、この電力線通信線路1に一対の端子2A,2Bを介して接続された通信装置110とを備えている。図5において、記号Z1はLライン1Lとアースまたはグランドとの間のインピーダンスを表し、記号Z2はNライン1Nとアースまたはグランドとの間のインピーダンスを表している。通信装置110は、信号源100を有し、電力線通信線路との間でノーマルモードの通信信号の入出力を行う。信号源100は、例えば電力線通信用モデムに含まれるものである。
図5に示したシステムにおいて、信号源100は、通信信号として、Lライン1LとNライン1Nに、それぞれグランドレベルG0に関して対称な電圧波形の2つの信号101,102からなる平衡信号(ノーマルモード信号)を送出する。この通信信号が電力線通信線路1を通過する際におけるLライン1LとNライン1Nとの間の電位差をVとする。
電力線通信線路1が平衡な理想的な状態の場合、すなわち、インピーダンスZ1,Z2が等しい場合には、通信信号が電力線通信線路1を通過する際に、Lライン1Lの電位は+V/2となり、Nライン1Nの電位は−V/2となる。従って、アースまたはグランドとLライン1Lとの間の電位差V1と、Nライン1Nとアースまたはグランドとの間の電位差V2は、共にV/2となる。その結果、Lライン1Lから発生される放射電界とNライン1Nから発生される放射電界とが逆相であることから相殺され、放射ノイズは発生しない。
一方、電力線通信線路1が不平衡な場合、すなわち、インピーダンスZ1,Z2が等しくない場合には、通信信号が電力線通信線路1を通過する際に、電位差V1,V2は等しくならない。この場合には、Lライン1Lから発生される放射電界とNライン1Nから発生される放射電界とは、絶対値が異なるため、これらは相殺されない。この場合には、2つの放射電界の絶対値の差分に対応した大きさの放射ノイズが電力線通信線路1から発生される。従って、電力線通信線路1の平衡度が低いほど、電力線通信線路1から大きな放射ノイズが発生される。このノイズは、線路が不平衡であることに起因するコモンモードノイズである。
この放射ノイズに対する対策として、例えば特許文献1に記載のように、通信線路にコモンモードノイズを減衰させるコモンモードフィルタを挿入する方法が考えられている。
特開2004−80436号公報
しかしながら、コモンモードフィルタはコモンモードノイズを除去するだけのものであり、通信線路の平衡度を根本的に改善するものではない。また、コモンモードフィルタといってもノーマルモード信号を減衰させずにコモンモードノイズのみを減衰させることは困難であり、特にノーマルモード信号にて通信を行っている電力線通信においては、その通信信号成分にも影響を与えてしまう。そこで、通信線路の平衡度を改善し、放射ノイズを根本的に改善する方法が求められている。
図6は、電力線通信システムにおける通信装置の一構成例を示している。この通信装置は、送信信号を生成する送信回路11を有するモデム10と、一対の端子1A,1Bを介してモデム10に接続されたバラントランスT100と、一対の端子2A,2Bを介して電力線通信線路1の各ライン1L,1Nに接続された第1および第2の導電線3,4と、第1および第2の導電線3,4上に設けられたキャパシタC1,C2とを備えている。バラントランスT100は、不平衡信号が入力される1次側巻線121と、この1次側巻線121に結合された2次側巻線122とを有している。1次側巻線121の一端と他端は一対の端子1A,1Bを介してモデム10内の送信回路11に接続されている。1次側巻線121の他端は接地されている。2次側巻線122の一端はLライン1Lに対応する第1の導電線3に接続され、2次側巻線122の他端はNライン1Nに対応する第2の導電線4に接続されている。キャパシタC1,C2は、電力の周波数成分が、モデム10側を通過することを阻止するハイパスフィルタとしての機能を有する。
バラントランスT100の2次側巻線122の中点24Cは接地されている。この場合、第1の導電線3およびグランド間のインピーダンスと第2の導電線4およびグランド間のインピーダンスとが等しく各導電線間の平衡度が保たれていれば、図7に示したように1次側巻線21の両端間に電位差Vが与えられたときに、グランドと第1の導電線3との間の電位差と、第2の導電線4とグランドとの間の電位差は、理想的には共にV/2となる。このように、バラントランスT100は、モデム10側のグランドレベルG1に関して非対称な電圧波形の2つの信号からなる不平衡信号を、理想的には、モデム10側のグランドレベルG1に関して対称な電圧波形の2つの信号101,102からなる平衡信号に変換する。
ここで、モデム10側のグランドレベルG1は、一般にモデム10側のフレームグランドによって規定され、電力線通信線路1側のグランドレベルG0は一般にアースによって規定される。このため、モデム10側のグランドレベルG1と電力線通信線路1側のグランドレベルG0とが異なる。従来では、これらのグランドレベルの差を考慮していないため、バラントランスT100の接地点を2次側巻線122の中点24Cに設定したとしても、各導電線間の平衡度が保たれず、必ずしも各導電線に出力される2つの信号101,102は平衡信号にはならない。従って、理想的にはノーマルモードとなるべき信号101,102の一部がコモンモードの信号に変換されてしまい、これが放射ノイズの原因となってしまう。従って、上記グランドレベルの差を考慮して各導電線間の平衡度を改善し、電力線通信線路1に完全なノーマルモードの信号を重畳することができれば、放射ノイズの問題を根本的に解決することができると思われる。
なお、上記の問題点は、電力線通信線路に限らず、平衡信号を伝送する通信線路全般に当てはまる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、通信線路の平衡度を改善して通信線路に理想的なノーマルモード信号を重畳することができ、これにより通信線路における放射ノイズの発生を防止することができるようにした通信線路における平衡化回路、および通信装置を提供することにある。
本発明による通信線路における平衡化回路は、入力信号を平衡化して第1および第2の導電線を含む通信線路に出力する平衡化回路部と、平衡化回路部における第1の導電線およびグランド間のインピーダンスの値と第2の導電線およびグランド間のインピーダンスの値とを調整する調整手段と、平衡化回路部の後段に設けられ、通信線路に発生したコモンモード電流を検出する電流検出部と、電流検出部によって検出されたコモンモード電流に基づいて、コモンモード電流が減少するように調整手段を制御して平衡化回路部における各導電線とグランド間のインピーダンスの調整を行う制御手段とを備えたものである。
そして、平衡化回路部が、1次側巻線および2次側巻線を含み2次側巻線の一端が第1の導電線に接続されると共に他端が第2の導電線に接続されたトランスと、トランスの2次側においてキャパシタを介して第1および第2の導電線間に挿入され、途中に複数の接続点が設けられた平衡度改善用の巻線とを有し、調整手段が、平衡度改善用の巻線におけるいずれか一つの接続点を選択的に接地接続する切替スイッチで構成され、制御手段が、切替スイッチを制御して接地接続する接続点を切り替え制御することにより、各導電線とグランド間のインピーダンスの調整を行うようにしたものである。
本発明による通信装置は、第1および第2の導電線を含む通信線路に平衡信号を伝送する通信装置であって、送信信号を出力する送信回路と、送信信号を平衡化して通信線路に出力する平衡化回路部と、平衡化回路部における第1の導電線およびグランド間のインピーダンスの値と第2の導電線およびグランド間のインピーダンスの値とを調整する調整手段と、平衡化回路部の後段に設けられ、通信線路に発生したコモンモード電流を検出する電流検出部と、電流検出部によって検出されたコモンモード電流に基づいて、コモンモード電流が減少するように調整手段を制御して平衡化回路部における各導電線とグランド間のインピーダンスの調整を行う制御手段とを備えたものである。
そして、平衡化回路部が、1次側巻線および2次側巻線を含み2次側巻線の一端が第1の導電線に接続されると共に他端が第2の導電線に接続されたトランスと、トランスの2次側においてキャパシタを介して第1および第2の導電線間に挿入され、途中に複数の接続点が設けられた平衡度改善用の巻線とを有し、調整手段が、平衡度改善用の巻線におけるいずれか一つの接続点を選択的に接地接続する切替スイッチで構成され、制御手段が、切替スイッチを制御して接地接続する接続点を切り替え制御することにより、各導電線とグランド間のインピーダンスの調整を行うようにしたものである。
本発明による通信線路における平衡化回路および通信装置では、通信線路に発生したコモンモード電流が検出され、それに基づいてコモンモード電流が減少するように調整手段が制御され、平衡化回路部における各導電線とグランド間のインピーダンスの調整が行われる。これにより、第1の導電線およびグランド間のインピーダンスと第2の導電線およびグランド間のインピーダンスとを等しくするような調整が可能となり、各導電線間の平衡度が保たれる。
また、本発明による通信線路における平衡化回路および通信装置において、さらに、平衡化回路部と電流検出部との間において第1の導電線3に挿入された第1の巻線と、平衡化回路部と電流検出部との間において第2の導電線に挿入されると共に第1の巻線に結合され、第1の巻線と協働してコモンモードノイズを抑制する第2の巻線と、第1の巻線および第2の巻線に結合され、一端が切替スイッチに接続されると共に他端が接地された第3の巻線とを含み、平衡化回路部と電流検出部との間においてコモンモードノイズを抑制するノイズ抑制回路部を備えていても良い。この場合、切替スイッチは、ノイズ抑制回路部の第3の巻線を介して、平衡度改善用の巻線の接続点を接地接続する。
本発明の通信線路の平衡化回路または通信装置によれば、通信線路に発生したコモンモード電流を検出し、それに基づいてコモンモード電流が減少するように調整手段を制御して、平衡化回路部における各導電線とグランド間のインピーダンスの調整を行うようにしたので、通信線路の平衡度を改善して通信線路に理想的なノーマルモード信号を重畳することができ、これにより通信線路における放射ノイズの発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態に係る平衡化回路および通信装置について説明する。図1は本実施の形態に係る通信装置全体の構成を示している。この通信装置は、例えば電力線通信システムに適用されるものであり、一対の端子2A,2Bを介して、電力線通信線路1を構成するLライン(ライブライン)1LとNライン(ニュートラルライン)1Nとに接続される。この通信装置を含む電力線通信システムでは、図5に示した電力線通信システムと同様、通信信号として、Lライン1LとNライン1Nに、それぞれグランドレベルG0に関して対称な電圧波形の2つの信号101,102からなる平衡信号(ノーマルモード信号)を送出する。
この通信装置は、送信信号を生成する送信回路11を有するモデム10と、一対の端子1A,1Bを介してモデム10に接続された平衡化回路部20と、平衡化回路部20の後段に設けられた電流検出部30と、一対の端子2A,2Bを介して電力線通信線路1の各ライン1L,1Nに接続された第1および第2の導電線3,4と、第1および第2の導電線3,4上に設けられたキャパシタC1,C2とを備えている。この通信装置はまた、平衡化回路部20における各導電線3,4とグランド間のインピーダンスの調整を行うための切替スイッチSW1と、電流検出部30によって検出されたアナログのコモンモード電流信号をデジタル信号に変換して電流レベル信号41として出力するADコンバータ40と、電流レベル信号41に基づいて切替スイッチSW1を制御するスイッチ(SW)コントローラ50とを備えている。図1においてモデム10以降の構成部分が、本発明における「平衡化回路」の一具体例に対応する。切替スイッチSW1は本発明における「調整手段」の一具体例に対応し、スイッチコントローラ50は本発明における「制御手段」の一具体例に対応する。
送信回路11は、送信信号として不平衡信号を出力するようになっている。キャパシタC1,C2は、電力の周波数成分がモデム10側を通過することを阻止するハイパスフィルタとしての機能を有している。
平衡化回路部20は、不平衡信号を平衡信号に変換する機能を有している。平衡化回路部20は、バラントランスT1により構成されている。このバラントランスT1は、不平衡信号が入力される1次側巻線21と、この1次側巻線21に結合された2次側巻線22とを有している。1次側巻線21の一端と他端は一対の端子1A,1Bを介してモデム10内の送信回路11に接続されている。1次側巻線21の他端は接地されている。2次側巻線22の一端はLライン1Lに対応する第1の導電線3に接続され、2次側巻線22の他端はNライン1Nに対応する第2の導電線4に接続されている。2次側巻線22の途中には、例えば巻線の1ターンごとに複数の接続点(タップ)24が設けられている。2次側巻線22における接続点24のいずれか一つは切替スイッチSW1を介して選択的に接地接続されている。
切替スイッチSW1の一端は、2次側巻線22における接続点24のいずれか一つに接続され、他端23は接地されている。接地先は、例えばグランドレベルG1のフレームグランドとなっている。接地接続する接続点24を切り替えることにより、平衡化回路部20における第1の導電線3およびグランド間のインピーダンスの値と第2の導電線4およびグランド間のインピーダンスの値とを調整することが可能とされている。切替スイッチSW1は例えば半導体スイッチなどにより構成され、スイッチコントローラ50からのスイッチ制御信号51に基づいてスイッチング動作するようになっている。スイッチコントローラ50は、電流検出部30によって検出されたコモンモード電流の電流レベル信号41に基づいて、コモンモード電流が減少するように切替スイッチSW1を制御して平衡化回路部20における各導電線3,4とグランド間のインピーダンスの調整制御を行うようになっている。電力線通信線路1の平衡度(第1および第2の導電線3,4の平衡度)は、時間的に変動することが考えられるので、スイッチコントローラ50による制御は、所定間隔(例えば電力周波数の半波に同期した周期等)で行うことが望ましい。
電流検出部30は、磁心31と、磁心31に共通に巻かれ互いに磁気的に結合された巻線32,33,34とを有している。巻線32は、一端が第1の導電線3上においてバラントランスT1の2次側巻線22の一端に接続され、他端がキャパシタC1の一端に接続されている。巻線33は、一端が第2の導電線4上においてバラントランスT1の2次側巻線22の他端に接続され、他端がキャパシタC2の一端に接続されている。巻線34の両端は、ADコンバータ40に接続されている。巻線34とADコンバータ40との間には、抵抗R1が並列接続されている。
次に、適宜図2を参照してこの通信装置の動作を説明する。
図2は、この通信装置における切替スイッチSW1の制御動作を示している。この通信装置では、モデム10の送信回路11から送信信号として不平衡信号がバラントランスT1の1次側巻線21に出力される。バラントランスT1は不平衡信号を平衡信号に変換し、2次側巻線22側に出力する。切替スイッチSW1の一端は、例えば初期の状態では2次側巻線22における中点の接続点24Cに接続され、その中点の接続点24Cが接地される。初期の状態ではバラントランスT1からの出力信号にコモンモード電流が含まれている可能性があり、電流検出部30では、そのコモンモード電流を検出する。ADコンバータ40は、電流検出部30によって検出されたアナログのコモンモード電流検出信号をデジタル信号に変換して、電流レベル信号41としてスイッチコントローラ50に出力する(ステップS11)。スイッチコントローラ50は、電流レベル信号41を見てコモンモード電流が検出されたか否か(信号レベルがゼロであるか否か)を判断する(ステップS12)。コモンモード電流が検出されなかった場合(ステップS12;N)には、所定期間経過後、再度電流レベル信号41の検出を行う。
コモンモード電流が検出された場合(ステップS12;Y)には、スイッチ制御信号51を出力して切替スイッチSW1を制御し、2次側巻線22における接続点24の切り替え制御を行う(ステップS13)。この切り替え制御は、コモンモード電流が減少することとなるように行う。そして、再度コモンモード電流の検出を行い、コモンモード電流が検出されなくなるまで(信号レベルがゼロになるまで)、この制御を繰り返す。これにより、結果的に平衡化回路部20における各導電線3,4とグランド間のインピーダンスの調整が行われ、各導電線間の平衡度が改善される。この調整を行うことにより、モデム10側のグランドレベルG1と電力線通信線路1側のグランドレベルG0とが異なっていたとしても、第1の導電線3およびグランド間のインピーダンスと第2の導電線4およびグランド間のインピーダンスとを等しくすることができ、各導電線間の平衡度が保たれる。この状態では、例えば1次側巻線21の両端間に電位差Vが与えられたときに、2次側巻線22側では、グランドと第1の導電線3との間の電位差と、第2の導電線4とグランドとの間の電位差が共にV/2となる。これにより、モデム10側から出力された不平衡信号を、グランドレベルG0に関して対称な電圧波形の2つの信号からなる、完全な平衡信号に変換することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、バラントランスT1の2次側巻線22の途中に複数の接続点24を設け、その接続点24をコモンモード電流が減少するように切り替え制御して、平衡化回路部20における各導電線3,4とグランド間のインピーダンスの調整を行うようにしたので、各導電線間の平衡度を改善して電力線通信線路1に理想的なノーマルモード信号を重畳することができる。これにより電力線通信線路1における放射ノイズの発生を防止することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る平衡化回路および通信装置について説明する。図3は本実施の形態に係る通信装置全体の構成を示している。なお、図1と同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。この通信装置も図1の通信装置と同様、例えば電力線通信システムに適用され、一対の端子2A,2Bを介して電力線通信線路1に接続され、電力線通信線路1に平衡信号を送出する。
この通信装置は、図1の通信装置における平衡化回路部20に代えて平衡化回路部20Aを備えている。また、平衡化回路部20Aと電流検出部30との間にコモンモードノイズを抑制するノイズ抑制回路部60を備えている。
平衡化回路部20Aは、不平衡信号を平衡信号に変換する変換用トランスT1Aと、平衡度改善用トランスT13とを有している。変換用トランスT1Aは、不平衡信号が入力される1次側巻線21と、この1次側巻線21に結合された2次側巻線22とを有している。1次側巻線21の一端と他端は一対の端子1A,1Bを介してモデム10内の送信回路11に接続されている。1次側巻線21の他端は接地されている。2次側巻線22の一端はLライン1Lに対応する第1の導電線3に接続され、2次側巻線22の他端はNライン1Nに対応する第2の導電線4に接続されている。2次側巻線22の一端にはキャパシタC3が接続され、他端にはキャパシタC4が接続されている。キャパシタC3,C4は、所定の周波数成分が通過することを阻止するハイパスフィルタとしての機能を有している。
平衡度改善用トランスT13は、変換用トランスT1Aの2次側においてキャパシタC5,C6を介して第1および第2の導電線3,4間に挿入されている。キャパシタC5,C6は、所定の周波数成分が通過することを阻止するハイパスフィルタとしての機能を有している。平衡度改善用トランスT13は、磁心63とこれに巻かれた平衡度改善用の巻線W6とを含んでいる。平衡度改善用の巻線W6の途中には、例えば巻線の1ターンごとに複数の接続点(タップ)24Aが設けられている。平衡度改善用の巻線W6における接続点24Aのいずれか一つは切替スイッチSW2、およびノイズ抑制回路部60内の巻線W3を介して選択的に接地接続されている。平衡度改善用トランスT13の巻線W6は、本発明における「平衡度改善用の巻線」の一具体例に対応する。
切替スイッチSW2の一端は、平衡度改善用の巻線W6における接続点24Aのいずれか一つに接続され、他端23Aはノイズ抑制回路部60内の巻線W3を介して接地されている。接地先は、例えばグランドレベルG1のフレームグランドとなっている。接地接続する接続点24Aを切り替えることにより、平衡化回路部20Aにおける第1の導電線3およびグランド間のインピーダンスの値と第2の導電線4およびグランド間のインピーダンスの値とを調整することが可能とされている。切替スイッチSW2は例えば半導体スイッチなどにより構成され、スイッチコントローラ50からのスイッチ制御信号51に基づいてスイッチング動作するようになっている。スイッチコントローラ50は、電流検出部30によって検出されたコモンモード電流の電流レベル信号41に基づいて、コモンモード電流が減少するように切替スイッチSW2を制御して平衡化回路部20Aにおける各導電線3,4とグランド間のインピーダンスの調整制御を行うようになっている。電力線通信線路1の平衡度(第1および第2の導電線3,4の平衡度)は、時間的に変動することが考えられるので、スイッチコントローラ50による制御は、所定間隔(例えば電力周波数の半波に同期した周期等)で行うことが望ましい。
平衡度改善用トランスT13とキャパシタC5,C6は平衡化回路部20Aの一構成要素であると共に、ノイズ抑制回路部60の一構成要素となっている。ノイズ抑制回路部60は、相殺型のノイズ抑制回路であり、所定の第1の位置P1において、第1の導電線3に挿入された第1の巻線W1と、磁芯61と、第1の位置P1に対応する位置において第2の導電線4に挿入されると共に磁芯61を介して第1の巻線W1に結合され、第1の巻線W1と協働してコモンモードノイズを抑制する第2の巻線W2と、磁芯61を介して第1の巻線W1および第2の巻線W2に結合された第3の巻線W3とを備えている。巻線W1,W2および磁芯61は、コモンモードチョークコイルを構成している。すなわち、巻線W1,W2は、巻線W1,W2にノーマルモードの電流が流れたときに各巻線W1,W2を流れる電流によって磁芯61に誘起される磁束が互いに相殺されるような向きに、磁芯61に巻かれている。これにより、巻線W1,W2は、コモンモードノイズを抑制し、ノーマルモードノイズを通過させる。巻線W1,W2,W3および磁芯61は、コモンモードノイズ抑制用の第1のトランスT11を構成している。第3の巻線W3の一端は、切替スイッチSW2を介して平衡度改善用の巻線W6の接続点24Aに接続されている。第3の巻線W3の他端は接地されている。
ノイズ抑制回路部60はさらに、第1の位置P1と第2の位置P2の間の第3の位置P3において第1の導電線3に挿入された第4の巻線W4と、磁芯62と、第3の位置P3に対応する位置において第2の導電線4に挿入されると共に磁芯62を介して第4の巻線W4に結合され、第4の巻線W4と協働してコモンモードノイズを抑制する第5の巻線W5とを備えている。巻線W4,W5および磁芯62は、コモンモードチョークコイル(コモンモードノイズ抑制用の第2のトランスT2)を構成している。すなわち、巻線W4,W5は、巻線W4,W5にノーマルモードの電流が流れたときに各巻線W4,W5を流れる電流によって磁芯62に誘起される磁束が互いに相殺されるような向きに、磁芯62に巻かれている。これにより、巻線W4,W5は、コモンモードノイズを抑制し、ノーマルモードノイズを通過させる。
ここで、ノイズ抑制回路部60の作用を平衡度改善用トランスT13を除いた部分について説明する。まず、ノイズの発生源が、第1の位置P1と第2の位置P2の間の位置を除いて、第1の位置P1よりも第2の位置P2に近い位置にある場合について説明する。この場合には、キャパシタC5,C6によって、第2の位置P2およびこれに対応する位置における導電線3,4上のコモンモードノイズに対応する信号が検出され、さらに、この信号に基づいて、コモンモードノイズに対して逆相となる注入信号が生成される。この注入信号は平衡度改善用トランスT13を介して第3の巻線W3に供給される。第3の巻線W3は、第1および第2の巻線W1,W2を介して、注入信号を導電線3,4に注入する。これにより、導電線3,4において第1の位置P1からコモンモードノイズの進行方向の先でコモンモードノイズが抑制される。
ノイズ抑制回路部60において、ノイズの発生源が、第1の位置P1と第2の位置P2の間の位置を除いて、第2の位置P2よりも第1の位置P1に近い位置にある場合には、第1および第2の巻線W1,W2を介して第3の巻線W3によって、第1の位置P1およびこれに対応する位置における導電線3,4上のコモンモードノイズに対応する信号が検出され、この信号に基づいて注入信号が生成される。この注入信号は、キャパシタC5,C6を経て、第2の位置P2およびこれに対応する位置において、導電線3,4上のコモンモードノイズに対して逆相になるように注入される。これにより、導電線3,4において第2の位置P2からコモンモードノイズの進行方向の先でコモンモードノイズが抑制される。
次に、平衡度改善用トランスT13の作用を説明する。図4は、平衡度改善用トランスT13の作用を説明するための等価回路図である。図4では便宜上、切替スイッチSW2の部分を省略し、また巻線W6を中点の接続点63Cで2つの巻線W6A,W6Bに分割して説明する。巻線W6A,W6Bは、巻数が等しく互いに結合されているものとする。接続点63Cは接地されているものとする。巻線W6A,W6Bは、第1および第2の導電線3,4をノーマルモードの信号が通過する場合における相互誘導係数が正となるように結合されているものとする。
図4において、記号Z1は、平衡度改善用トランスT13、およびキャパシタC5,C6がない場合における第1の導電線3とグランド間のインピーダンスを表している。また、記号Z2は、平衡度改善用トランスT13、およびキャパシタC5,C6がない場合における第2の導電線4とグランド間のインピーダンスを表わしている。
この状態において、理想的には平衡度改善用トランスT13では、第1の導電線3とグランドとの間のインピーダンスと、第2の導電線4とグランドとの間のインピーダンスとを等しくする。そのために、平衡度改善用トランスT13は図4におけるインピーダンスZ1,Z2を検出する。すなわち、この等価回路では、巻線W6A側から見た平衡度改善用トランスT13のインピーダンスが、平衡度改善用トランスT13がない場合における第2の導電線4とグランドとの間のインピーダンスZ2と等しくなる。また、巻線W6B側から見た平衡度改善用トランスT13のインピーダンスが、平衡度改善用トランスT13がない場合における第1の導電線3とグランドとの間のインピーダンスZ1と等しくなる。その結果、平衡度改善用トランスT13を設けた場合の第1の導電線3とグランドとの間のインピーダンスは、平衡度改善用トランスT13を設けた場合の第2の導電線4とグランドとの間のインピーダンスと等しくなる。従って、この平衡度改善用トランスT13によれば、図4の状態において理想的には第1および第2の導電線3,4の平衡度を改善して、第1および第2の導電線3,4から発生される放射ノイズを抑制することができる。
しかながら、実際には巻線W6を中点の接続点63Cで分割したとしても、インピーダンスの状態が理想状態になるとは限らない。理想的にはノーマルモードとなるべき信号の一部がコモンモードの信号に変換されてしまい、これが放射ノイズの原因となってしまう。
そこで、本実施の形態では、平衡度改善用トランスT13の巻線W6の途中に複数の接続点24Aを設け、その接続点24Aをコモンモード電流が減少するように切り替え制御して、平衡化回路部20Aにおける各導電線3,4とグランド間のインピーダンスの調整を行う。なお、スイッチコントローラ50による切り替え制御の動作は、基本的に、図1の通信装置における切替スイッチSW1を切り替え制御する場合と同様である。この調整を行うことにより、図1の通信装置と同様、モデム10側のグランドレベルG1と電力線通信線路1側のグランドレベルG0とが異なっていたとしても、第1の導電線3およびグランド間のインピーダンスと第2の導電線4およびグランド間のインピーダンスとを等しくすることができ、各導電線間の平衡度が保たれる。
このように、本実施の形態に係る平衡化回路1によれば、平衡度改善用トランスT13の巻線W6の途中に複数の接続点24Aを設け、その接続点24Aをコモンモード電流が減少するように切り替え制御して、平衡化回路部20Aにおける各導電線3,4とグランド間のインピーダンスの調整を行うようにしたので、各導電線間の平衡度を改善して電力線通信線路1に理想的なノーマルモード信号を重畳することができる。これにより電力線通信線路1における放射ノイズの発生を防止することができる。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば本発明は通信線路として電力線を用いたシステムに限らず、平衡信号を伝送する通信線路を用いる通信システム全般に適用することが可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る通信装置の一構成例を示す回路図である。 本発明の一実施の形態に係る通信装置の動作を説明する流れ図である。 本発明の第2の実施の形態に係る通信装置の一構成例を示す回路図である。 本発明の第2の実施の形態に係る通信装置における平衡度改善用トランスの等価回路を示す回路図である。 電力線通信システムの概略を示す回路図である。 バラントランスを用いた従来の電力線通信装置の構成例を示す回路図である。 バラントランスの作用を説明する回路図である。
符号の説明
3,4…導電線、10…モデム、20…平衡化回路部、60…ノイズ抑制回路部、T1…バラントランス、13…平衡度改善用トランス。

Claims (3)

  1. 入力信号を平衡化して第1および第2の導電線を含む通信線路に出力する平衡化回路部と、
    前記平衡化回路部における前記第1の導電線およびグランド間のインピーダンスの値と前記第2の導電線およびグランド間のインピーダンスの値とを調整する調整手段と、
    前記平衡化回路部の後段に設けられ、前記通信線路に発生したコモンモード電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部によって検出されたコモンモード電流に基づいて、前記コモンモード電流が減少するように前記調整手段を制御して前記平衡化回路部における前記各導電線とグランド間のインピーダンスの調整を行う制御手段と
    を備え
    前記平衡化回路部は、1次側巻線および2次側巻線を含み前記2次側巻線の一端が前記第1の導電線に接続されると共に他端が前記第2の導電線に接続されたトランスと、前記トランスの2次側においてキャパシタを介して前記第1および第2の導電線間に挿入され、途中に複数の接続点が設けられた平衡度改善用の巻線とを有し、
    前記調整手段は、前記平衡度改善用の巻線におけるいずれか一つの接続点を選択的に接地接続する切替スイッチで構成され、
    前記制御手段は、前記切替スイッチを制御して接地接続する接続点を切り替え制御することにより、前記各導電線とグランド間のインピーダンスの調整を行う
    ことを特徴とする通信線路における平衡化回路。
  2. 前記平衡化回路部と前記電流検出部との間において前記第1の導電線に挿入された第1の巻線と、前記平衡化回路部と前記電流検出部との間において前記第2の導電線に挿入されると共に前記第1の巻線に結合され、前記第1の巻線と協働してコモンモードノイズを抑制する第2の巻線と、前記第1の巻線および前記第2の巻線に結合され、一端が前記切替スイッチに接続されると共に他端が接地された第3の巻線とを含み、前記平衡化回路部と前記電流検出部との間においてコモンモードノイズを抑制するノイズ抑制回路部をさらに備え、
    前記切替スイッチは、前記ノイズ抑制回路部の前記第3の巻線を介して、前記平衡度改善用の巻線の接続点を接地接続する
    ことを特徴とする請求項に記載の通信線路における平衡化回路。
  3. 第1および第2の導電線を含む通信線路に平衡信号を伝送する通信装置であって、
    送信信号を出力する送信回路と、
    前記送信信号を平衡化して前記通信線路に出力する平衡化回路部と、
    前記平衡化回路部における前記第1の導電線およびグランド間のインピーダンスの値と前記第2の導電線およびグランド間のインピーダンスの値とを調整する調整手段と、
    前記平衡化回路部の後段に設けられ、前記通信線路に発生したコモンモード電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部によって検出されたコモンモード電流に基づいて、前記コモンモード電流が減少するように前記調整手段を制御して前記平衡化回路部における前記各導電線とグランド間のインピーダンスの調整を行う制御手段と
    を備え
    前記平衡化回路部は、1次側巻線および2次側巻線を含み前記2次側巻線の一端が前記第1の導電線に接続されると共に他端が前記第2の導電線に接続されたトランスと、前記トランスの2次側においてキャパシタを介して前記第1および第2の導電線間に挿入され、途中に複数の接続点が設けられた平衡度改善用の巻線とを有し、
    前記調整手段は、前記平衡度改善用の巻線におけるいずれか一つの接続点を選択的に接地接続する切替スイッチで構成され、
    前記制御手段は、前記切替スイッチを制御して接地接続する接続点を切り替え制御することにより、前記各導電線とグランド間のインピーダンスの調整を行う
    ことを特徴とする通信装置。
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