JP4181964B2 - デジタル直流成分制御回路 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタル直流成分制御回路に関し、特に、デジタル無線通信装置のデジタル変復調回路等の直流成分を制御する回路に関する。
デジタル無線通信装置において、ベースバンド部のデジタル信号における直流成分は、無線変調器においてキャリアリークとなり、通信に不要な成分として出力される。適切な設計を行うことにより、デジタル信号部で直流成分が乗ることはないが、アナログ信号系列において正負の成分の偏り等により直流成分が発生する。
アナログ信号系列でこれを制御しようとすると、手動で調整を行う必要がある。コンデンサを使用して直流成分を除去することはできるが、変調装置において、直流成分を変調した信号であるCW信号を確認することもあり、この方法は、一般には行われない。その他、変調回路そのものにキャリアリークとなる要因がある可能性があり、デジタル信号系列で制御する方が有利であることが多い。そのため、デジタル信号系列において直流成分を制御することが求められる。
従来のデジタル無線通信装置において、直流成分を制御するための分解能は、ベースバンド部のデジタル信号のビット数により制限され、この直流成分制御の分解能を高めるためには、デジタル信号のビット数を増加させていた。
しかし、実際にデジタル信号のビット数を増加させることは、回路規模の視点から現実的ではない。すなわち、直流成分の制御のためにビット数を増加させると、その他の処理においても増加したビット数で信号処理を行う必要があり、回路規模の増加が著しくなるからである。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、被制御系信号のビット数を増加させることなく、制御系信号のビット数以上の精度で直流成分を制御すること等が可能なデジタル直流成分制御回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、デジタル直流成分制御回路であって、(n+m)ビット(n、mは正の整数)の直流成分制御値のうちの下位mビットの下位信号を入力し、該下位信号の信号値に一致する個数のビット値「1」を有し、かつ、該ビット値「1」が規則的に配列される2 m ビットのPWMデータを出力するPWM回路と、カウンタ値がカウント最大値に達する都度、カウンタ値をカウント最小値にリセットしつつ、所定のクロック信号に同期してmビットのカウンタ値をインクリメントしてカウント信号を出力するとともに、前記クロック信号の2 m クロック毎に前記mビットのカウンタ値を所定の初期値に設定する第1のmビットカウンタと、該第1のmビットカウンタの前記初期値をランダムに変化させるM系列符号発生回路と、該M系列符号発生回路を動作させるタイミング、及び前記第1のmビットカウンタの前記初期値をロードするタイミングを生成する第2のmビットカウンタと、前記PWMデータ及び前記カウント信号を入力し、該PWMデータのうちからJビット目(Jは前記カウント信号の信号値)のビット値を選択して1ビット信号を出力するセレクタと、該セレクタから出力された1ビット信号と前記直流成分制御値の上位nビットとを加算してnビットの直流成分制御値を得る第1の加算器と、nビットのデジタル入力信号と、前記nビットの直流成分制御値とを加算する第2の加算器とを備えることを特徴とする。
そして、本発明によれば、直流成分制御信号のビット数を被制御信号のビット数よりもmビット大きくし、mビットの制御信号をPWMデータに変換することで、被制御信号のビット数以上の分解能(1/2m)で直流成分を制御することができる。この回路により、被制御信号系のビット数を増やす必要がなくなるため、直流成分制御以外の回路でビット数を無駄に増やす必要はなくなり全体的な回路規模も抑えることができる。また、PWM回路の周期毎に固定のPWMデータから取り出す位置をM系列符号を利用してランダムに変化させるため、M系列符号の周期以内では周期的な位相が発生せず、不要な周波数成分が出力されることもない。
また、本発明は、デジタル直流成分制御回路であって、乱数値を出力するM系列符号発生回路と、(n+m)ビット(n、mは正の整数)の直流成分制御値のうちの下位mビットの下位信号及び前記M系列符号発生回路からの乱数値を入力し、前記下位信号の信号値に一致する個数のビット値「1」を有し、かつ、該ビット値「1」の配列パターンが前記乱数値に基づいて決定される2 m ビットのPWMデータを出力するPWM回路と、カウンタ値がカウント最大値に達する都度、カウンタ値をカウント最小値にリセットしつつ、所定のクロック信号に同期してmビットのカウンタ値をインクリメントしてカウント信号を出力する第1のmビットカウンタと、該M系列符号発生回路を動作させるタイミングを生成する第2のmビットカウンタと、前記PWMデータ及び前記カウント信号を入力し、該PWMデータのうちからJビット目(Jは前記カウント信号の信号値)のビット値を選択して1ビット信号を出力するセレクタと、該セレクタから出力された1ビット信号と前記直流成分制御値の上位nビットとを加算してnビットの直流成分制御値を得る第1の加算器と、nビットのデジタル入力信号と、前記nビットの直流成分制御値とを加算する第2の加算器とを備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、被制御系信号のビット数を増加させることなく、制御系信号のビット数以上の精度で直流成分制御することができるとともに、不要な周波数成分が出力されることもないデジタル直流成分制御回路を提供することが可能となる。
図1は、本発明にかかるデジタル直流成分制御回路の一実施の形態を示し、このデジタル直流成分制御回路は、n+mビットの直流成分制御値OFFSET102の下位mビット104を2mビットのPWMデータ105に変換するPWM回路(パルス幅変調回路)109と、フリーランで2mクロック毎のタイミングパルス115を生成するmビットカウンタA110と、タイミングパルス115をイネーブルとしてM系列符号112を出力するM系列符号発生回路111と、タイミングパルス115によりM系列符号112をカウンタ初期値にロードしてカウンタ値(CNTB)114を出力するmビットカウンタB113と、カウンタ値114によりPWMデータ105のビットを選択してPWM出力(PWMO)106を出力するセレクタ(SEL)116と、PWM出力106と、直流成分制御値OFFSET102の上位nビット103とを加算してnビットの直流成分制御値107を生成する加算器B117と、nビットの入力データ(DATA IN)101と、nビットの直流成分制御値107とを加算して直流成分の制御された出力(DATA OUT)108を出力する加算器A118とで構成される。
次に、上記構成を有するデジタル直流成分制御回路の動作について説明するが、理解を容易にするため、まず、従来の直流成分制御回路から説明を始める。
従来の直流成分制御回路の一例を図2に示す。同図において、DATA IN201は、被制御信号であり、取り得る値は−2(n-1)〜2(n-1)−1の整数値とする。OFFSET202は、制御信号であり、取り得る値は−2(n-1)〜2(n-1)−1の整数値とする。DATA OUT208は、DATA IN201とOFFSET202とを加算器218で加算した値であり、取り得る値は−2(n-1)〜2(n-1)−1の整数値とする。また、例えば、DATA IN201とOFFSET202の最大値または最小値同士を加算すると、DATA OUT208には、n+1ビットが必要になるが、ここではそのような制御を行わないものとする。
この回路において、OFFSET202が制御できる最小値は1である。これを「分解能は1である」と表現することにする。
ここで、直流成分とは、「ある時間区間における平均値の正負の偏り」と言える。例えば、DATA IN201が常に1という値を取ると、DATA IN201の直流成分は1であると表現することにする。別の例としてDATA IN201が−2という値と1という値を同じ比率(各々50%)で繰り返すのであれば、DATA IN201の直流成分は、(−2)x50%+1x50%=−0.5となり、これを直流成分は−0.5であると表現することにする。
前記の例で直流成分が−0.5となったが、図2の従来の直流成分制御回路では、分解能が1であるため、直流成分−0.5を除去することができないこととなる。
しかし、従来の直流成分制御回路において、上記直流成分−0.5を除去する方法がある。それは、OFFSET202として、1という値と、0という値を同じ比率(各々50%)で繰り返す方法である。この場合、OFFSET202の直流成分は、1x50%+0x50%=0.5となる。このOFFSET202を直流成分−0.5のDATA IN201と加算すれば、直流成分は0となる。すなわち、分解能が0.5となったのと同等である。
このことから、OFFSETの値として1と0の時間比率を変更できる回路をOFFSETの制御回路として付加すれば、より高い分解能を持たせた直流成分制御回路となり得る。本発明では、1と0の比率を変える手段として、上述のようなPWM回路を採用することを特徴とする。
図3にPWM回路を付加した直流成分制御回路を示す。この回路は、本発明の要素となる回路(PWM回路部)により、不要な周波数成分を出力するという問題点を抱える。この問題点を解決することも本発明の特徴であり、不要な周波数成分を出力する問題点となる部分を明確にするため、図3の回路を記載して以下に説明する。
ここで、信号表記の例を仮想の信号Aを用いて説明する。信号Aがnビット幅の信号である場合には、A[n−1:0]と表現する。ここで、n−1ビット目がMSB(Most Significant Bit、最上位ビット)、0ビット目がLSB(Least Significant Bit、最下位ビット)である。例えば、信号Aのビット幅が10である場合には、A[9:0]と表現し、信号Aの下位3ビットといえば、A[2:0]で表現し、上位3ビットといえば、A[9:7]と表現することとする。また、A[2]等と表記した場合には、2ビット目の信号1ビットを指し示すこととする。ここで、LSB(=A[0])を0ビット目としているため、A[2]が2ビット目という表現になる。
図3に示すデジタル直流成分制御回路は、図2に示した従来の直流成分制御回路の構成に加え、PWM回路309、mビットカウンタC313、セレクタ316、nビット+1ビットの加算器B317の4つの回路を備える。
PWM回路309は、1と0の比率を制御するための回路であり、表1に示すように、mビットの入力値に対して2mビットのPWMDEC305[ m −1:0]を出力する回路である。すなわち、mビットの入力値に応じて2mビット中に1を立てる個数を変える回路である。mビットの入力値が0であれば、2mビット中に1は0個で、すべて0の出力となる。mビットの入力値が3であれば、2mビット中に1は3個で出力される。2mビット中のどこに1を立てるかは任意であるが、分かり易いようにLSB詰めとする。
Figure 0004181964
PWM回路309の例として、m=3とすると、「3ビットの入力値に対して8ビットの信号を出力する回路」となる。この場合のすべての入力と出力の対応を書くと表2に示すようになる。ここでも、表1と同様にLSB詰めに統一して表記するが、0と1の比率(個数)が同じであれば、どのように配置しても良い。尚、以後、数値の語尾にbを付けて2進数を表すこととする。また、10進数を明記するために語尾にdを付けることとする。b、d等と特に明記されてないものは10進数とする。
Figure 0004181964
一般に、PWM回路とは、1ビットの出力でパルスの0と1の時間比率が変わるものであるが、本発明の説明においては、時間比率ではなく、ビット比率(2mビット中の0と1の比率)を可変とするものとする。この2mビットの出力から1ビットずつすべてのビットを出力すると、それは時間比率のPWM出力となる。1ビットずつすべてのビットを出力するというのは、本発明のmビットカウンタB113の値によってセレクタ316で選択することにあたる。
mビットカウンタC313は、2mをフリーランでカウントするものである。m=3とすれば、出力は、0,1,2,3,4,5,6,7,0,...と繰り返される。この出力値は、上記PWMDEC305のどのビットを選択するかを示すセレクタ制御用の信号である。
セレクタ316は、PWM回路309の2mビットの出力から、mビットカウンタC313の出力値で示されるビットを選択する回路である。図4と表3にセレクタ316の動作説明用のブロック図を示す。図4と表3で2mビットのPWMDECからCNTBまたはCNTCの値に応じてPWMOを出力する動作を示している。例えば、CNTBの値が0であれば、PWMDECの0ビット目が選択され、CNTBの値が1であれば、1ビット目が選択される。
Figure 0004181964
また、図3において、加算器B317は、OFFSET302の上位nビットと、PWMO306の1ビットを加算する回路である。
次に、上記構成を有するデジタル直流成分制御回路の動作について、図5を参照しながら説明する。
例えば、DATA IN301は、3ビット(n=3)の整数値で直流成分1.25の信号と仮定する。OFFSET302は、整数部nビット、小数部mビットの2の補数で表現することにする。直流成分を1.25としたので、2進数で必要な分解能である0.25を表現するためm=2とする。このとき、OFFSET302は、DATA IN301の直流成分を除去するため、−1.25となり、−1.25は2進数で11011bと表現することができる。
PWM回路309に入力される値は、小数部mビットのOFFSET304[1:0]=11b=3dである。このとき、PWM回路309の出力 PWMDEC305[3:0]=0111bである。2ビットカウンタC313の値により、PWMDEC305の値を選択してPWMO306を得る。そして、PWMO306、OFFSET302の整数部OFFSET303[4:2]とDATA IN301を加算し、DATA OUT308を得る。ここでm=2の場合のPWM回路309の周期である4クロック分の平均を取ると直流成分が0となり、1.25の直流成分が制御できたことになる。
図5において、DATA IN301は、理解を容易にするため、PWMの周期である4クロック毎に直流成分が1.25となるようにしているが、より広い範囲の平均で直流成分が1.25となる信号に対して用いても良いことは明白である。
しかし、この回路の場合には、PWMO306が周期波形となっているため、周波数成分を見ると、ある周波数の不要成分が強く見えることになる。この不要成分をなくすために、本発明は、PWMO306をM系列符号で分散する方法を持つことを特徴とする。M系列符号を使用する理由は、技術として公知で扱いやすいためである。
図1に本発明にかかるデジタル直流成分制御回路の第1の実施形態を示す。このデジタル直流成分制御回路がPWM出力で直流成分を制御すること、及びM系列符号でPWM出力を分散するPWM回路を持つことを特徴とする直流成分制御回路である。このデジタル直流成分制御回路は、図3に示した回路に、M系列符号発生回路111と、mビットカウンタA110を追加し、図3のmビットカウンタC313を初期値入力可能なmビットカウンタB113に変更した構成となっている。ここで、kは、k≧mを満たす任意の値である。
mビットカウンタA110は、2mをフリーランでカウントし、キャリーCYを出力するものである。m=2とすれば、出力は、0,0,0,1,0,0,0,1,0,...と繰り返される。すなわち、2mクロック毎に1が出力される。この出力値は、M系列符号発生回路111の動作するタイミングを与え、また、mビットカウンタB113の初期値ロードタイミングを与える信号である。
M系列符号発生回路111は、mビットカウンタA110のCYが1になるタイミングで動作し、M系列符号を出力するのではなく、M系列符号を生成するためのk個のフリップフロップから構成されるシフトレジスタの状態PN[k−1:0]を出力するk段のM系列符号発生回路である。
mビットカウンタB113は、mビットカウンタA110のCYが1になるタイミングでM系列符号発生回路111の出力PN[k−1:0]のうち、PN[m−1:0]を初期値としてロードするmビットのカウンタである。
次に、上記構成を有するデジタル直流成分制御回路の動作について図6のタイミングチャートを参照しながら説明する。
例えば、DATA IN101は、3ビット(n=3)の整数値で、直流成分−2.125の信号と仮定する。OFFSET102は、整数部nビット、小数部mビットの2の補数で表現することにする。直流成分を−2.125としたので、2進数で必要な分解能0.125を表現するため、m=3とする。このとき、OFFSET102は、DATA IN101の直流成分を除去するため、+2.125となり、+2.125は、2進数で010001bと表現することができる。
PWM回路109に入力される値は、小数部m=3ビットのOFFSET104[2:0]=001b=1dである。このとき、PWM回路109の出力は、PWMDEC105[7:0]=00000001bである。また、(1)の区間で3ビットカウンタA110のCYが1となるときにM系列符号発生回路111がPN[8:0]=101010110bを出力し、3ビットカウンタB113は、PN[8:0]の以前の状態PN[8:0]=010101101bのうちPN[2:0]=101b=5dをカウンタの初期値としてロードする。そして、3ビットカウンタB113の値により、PWMDEC105の値を選択してPWMO106を得る。
同様に、(2)の区間で3ビットカウンタA110のCYが1となるときに、M系列符号発生回路111がPN[8:0]=110101011bを出力し、3ビットカウンタC110は、PN[8:0]の以前の状態PN[8:0]=101010110bのうちPN[2:0]=110b=6dをカウンタの初期値としてロードする。そして、3ビットカウンタB113の値により、PWMDEC105の値を選択してPWMO106を得る。さらに、PWMO106、OFFSET102の整数部OFFSET[5:3]と、DATA IN101を加算してDATA OUT108を得る。
ここで、m=2の場合のPWM回路109の周期である4クロック分の平均を取ると、(1)、(2)のどちらの区間でも直流成分が0となり、2.125の直流成分が制御できたことになる。また、PWMO106は、PWM回路109の周期毎に固定のPWMDEC105から取り出す位置をM系列符号を利用してランダムに変化させるため、M系列符号の周期以内では周期的な位相が発生せず、ある周波数成分が強く現れるということもない。
また、図6において、DATA IN101は、理解を容易にするため、PWMの周期である8クロック毎に直流成分が−2.125となるようにしているが、より広い範囲の平均で直流成分が−2.125となる信号に対して用いても良いことは明白である。
上記説明において、m=2、3の両方について説明したように、mの値を増やせば直流成分制御の分解能を高めることが可能である。
図7は、本発明にかかるデジタル直流成分制御回路の第2の実施の形態を示す。第1の実施形態がPWM回路の出力を固定し、取り出す位置をランダムにした構成であるのに対し、第2の実施形態においては、PWM回路の出力をランダムにする構成となっている。両構成のどちらであっても、効果は同じである。
このデジタル直流成分制御回路は、mビットカウンタA410と、mビットカウンタC413と、M系列符号発生回路411と、PN PWM回路409と、セレクタ416と、加算器417、418とで構成される。mビットカウンタA410、mビットカウンタC413、M系列符号発生回路411、セレクタ416、加算器417、418については、第1の実施の形態で説明しているので、今回、これらの構成要素の説明は省略する。
PN PWM回路409は、M系列符号発生回路411の出力PN[k−1:0]のうち、PN[m−1:0]とOFFSET402[m−1:0]により、ランダムなPWMDEC405[2m-1:0]を出力する回路である。PN PWM回路409は、上記で示したPWM回路109、309(図1及び図3参照)と同様に、OFFSET402[m−1:0]の値によって0と1の比率が一定である。しかし、PWM回路109、309は、OFFSET[m−1:0]に対して1という値を固定位置に出力するが、PN PWM回路409は、1という値の出現パタンがPN[m−1:0]によって異なるものである。出現パタンの取り方は任意であるが、PN[m−1:0]によって出現パタンが偏らないようにする。
次に、上記構成を有するデジタル直流成分制御回路の動作について、図8を参照しながら説明する。
例えば、DATA IN401は、3ビット(n=3)の整数値で直流成分1.25の信号と仮定する。OFFSET402は、整数部nビット、小数部mビットの2の補数で表現することにする。直流成分を1.25としたので、2進数で必要な分解能である0.25を表現するためm=2とする。このとき、OFFSET402は、DATA IN401の直流成分を除去するため−1.25となり、−1.25は2進数で11011bと表現することができる。
まず、M系列符号回路411の出力は、2ビットカウンタA410のCYにより変化し、(1)の区間では、PN[8:0]=101010110bであるとする。PN PWM回路409に入力される値は、小数部mビットのOFFSET404[1:0]=11b=3dと、PN[1:0]=110bである。PN PWM回路409の出力値は、表4から、PWMDEC405[3:0]=1101bである。
Figure 0004181964
同様に(2)の区間では、PN[8:0]=110101011bであるとする。PN PWM回路409に入力される値は、小数部mビットのOFFSET404[1:0]=11b=3dとPN[1:0]=11bである。PN PWM回路409の出力値は、表4からPWMDEC405[3:0]=1011bである。2ビットカウンタC413の値により、PWMDEC405の値を選択してPWMO406を得る。そして、PWMO406、OFFSET402の整数部OFFSET403[4:2]とDATA IN401を加算し、DATA OUT408を得る。
ここで、m=2の場合のPWM回路の周期である4クロック分の平均を取ると、直流成分が0となり、1.25の直流成分が制御できたことになる。また、PWMO406は、PWM回路の周期毎にPWMDEC405の値をM系列符号を利用してランダムに変化させるため、M系列符号の周期以内では周期的な位相が発生しないため、ある周波数成分が強く現れるということもない。
図9は、本発明にかかるデジタル直流成分制御回路の他回路への適用例である。また、図10は、従来の振幅位相補正及び直流成分制御回路である。図10の回路は、公知の技術で変調回路を持つ装置等に使用され、I、Qチャネルを持つ有限のビット長の信号系の振幅位相及び直流成分を制御するデジタル回路である。例えば、QPSK変調では、アナログ部において、振幅や位相、直流成分等に誤差が発生するが、これらを補正するものである。一般に、変調器においては、直流成分はキャリアリークと呼ばれる不要成分を生じるが、図10の回路のような補正回路でデジタル的に補正が可能である。しかし、図10の回路では、信号系列のビット精度でしか補正できない。図9は、図10の回路の直流成分制御に本発明を適用することで、キャリアリークに対して信号系列のビット精度以上に制御することが可能となる。
本発明にかかるデジタル直流成分制御回路の第1の実施形態を示すブロック図である。 従来の直流成分制御回路の一例を示すブロック図である。 PWM制御を用いた直流成分制御回路のブロック図である。 セレクタの動作説明ブロック図である。 図3のデジタル直流成分制御回路のタイミングチャートである。 図1のデジタル直流成分制御回路のタイミングチャートである。 本発明にかかるデジタル直流成分制御回路の第2の実施形態を示すブロック図である。 図6のデジタル直流成分制御回路のタイミングチャートである。 本発明にかかるデジタル直流成分制御回路の他の回路への適用例を示す図である。 従来の振幅位相補正及び直流成分制御回路を示す図である。
符号の説明
101 入力データ(DATA IN)
102 OFFSET
103 OFFSETの整数部(上位nビット)
104 OFFSETの小数部(下位mビット)
105 PWMデータ(PWMDEC)
106 PWM出力(PWMO)
107 直流成分制御値
108 出力(DATA OUT)
109 PWM回路(パルス幅変調回路)
110 mビットカウンタA
111 M系列符号発生回路
112 M系列符号
113 mビットカウンタB
114 カウンタ値(CNTB)
115 タイミングパルス
116 セレクタ(SEL)
117 加算器B
118 加算器A
201 DATA IN
202 OFFSET
208 DATA OUT
218 加算器
301 DATA IN
302 OFFSET
303 OFFSETの整数部(上位nビット)
304 OFFSETの小数部(下位mビット)
305 PWMDEC
306 PWMO
308 DATA OUT
309 PWM回路
313 mビットカウンタC
314 CNTC
316 セレクタ
317 加算器B
318 加算器A
401 DATA IN
402 OFFSET
403 OFFSETの整数部(上位nビット)
404 OFFSETの小数部(下位mビット)
405 PWMDEC
406 PWMO
408 DATA OUT
409 PN PWM回路
410 mビットカウンタA
411 M系列符号発生回路
413 mビットカウンタC
416 セレクタ
417 加算器B
418 加算器A

Claims (2)

  1. (n+m)ビット(n、mは正の整数)の直流成分制御値のうちの下位mビットの下位信号を入力し、該下位信号の信号値に一致する個数のビット値「1」を有し、かつ、該ビット値「1」が規則的に配列される2 m ビットのPWMデータを出力するPWM回路と、
    カウンタ値がカウント最大値に達する都度、カウンタ値をカウント最小値にリセットしつつ、所定のクロック信号に同期してmビットのカウンタ値をインクリメントしてカウント信号を出力するとともに、前記クロック信号の2 m クロック毎に前記mビットのカウンタ値を所定の初期値に設定する第1のmビットカウンタと、
    該第1のmビットカウンタの前記初期値をランダムに変化させるM系列符号発生回路と、
    該M系列符号発生回路を動作させるタイミング、及び前記第1のmビットカウンタの前記初期値をロードするタイミングを生成する第2のmビットカウンタと、
    前記PWMデータ及び前記カウント信号を入力し、該PWMデータのうちからJビット目(Jは前記カウント信号の信号値)のビット値を選択して1ビット信号を出力するセレクタと、
    該セレクタから出力された1ビット信号と前記直流成分制御値の上位nビットとを加算してnビットの直流成分制御値を得る第1の加算器と、
    nビットのデジタル入力信号と、前記nビットの直流成分制御値とを加算する第2の加算器とを備えることを特徴とするデジタル直流成分制御回路。
  2. 乱数値を出力するM系列符号発生回路と、
    (n+m)ビット(n、mは正の整数)の直流成分制御値のうちの下位mビットの下位信号及び前記M系列符号発生回路からの乱数値を入力し、前記下位信号の信号値に一致する個数のビット値「1」を有し、かつ、該ビット値「1」の配列パターンが前記乱数値に基づいて決定される2 m ビットのPWMデータを出力するPWM回路と、
    カウンタ値がカウント最大値に達する都度、カウンタ値をカウント最小値にリセットしつつ、所定のクロック信号に同期してmビットのカウンタ値をインクリメントしてカウント信号を出力する第1のmビットカウンタと、
    該M系列符号発生回路を動作させるタイミングを生成する第2のmビットカウンタと、
    前記PWMデータ及び前記カウント信号を入力し、該PWMデータのうちからJビット目(Jは前記カウント信号の信号値)のビット値を選択して1ビット信号を出力するセレクタと、
    該セレクタから出力された1ビット信号と前記直流成分制御値の上位nビットとを加算してnビットの直流成分制御値を得る第1の加算器と、
    nビットのデジタル入力信号と、前記nビットの直流成分制御値とを加算する第2の加算器とを備えることを特徴とするデジタル直流成分制御回路。
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