JP4179926B2 - トナーカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

トナーカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタや複写機などの現像槽にトナーを補給するトナーカートリッジ及び、これを装着した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の画像形成装置においては、レーザー光の照射によって感光体上に静電潜像を形成し、この静電潜像にトナーを吸着させて可視像とし、これを記録紙にプリントしている。画像形成装置へのトナーの補給は、画像形成装置本体に着脱可能なトナーカートリッジによって行っている。
【0003】
このような構成は、特許文献1に記載されている。この公報には、画像形成装置に着脱可能で、リサイクル機構を有し、リサイクルトナー回収口を開閉するシャッター部材を備えたトナーカートリッジが開示されている。
【0004】
一方、特許文献2には、工場出荷からユーザーの手元に届くまでの間(輸送時)、トナー回収口からのトナー漏れを防止する為に、シール部材でトナー回収口を閉塞したトナーカートリッジが開示されている。このシール部材は、トナーカートリッジを画像形成装置に装着した後、ユーザーによって除去される。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−143193号公報
【特許文献2】
特開平10−90989号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、使用前のトナーカートリッジの輸送時には、シャッター部材のみでトナー回収口からのトナー漏れを防止するのは困難である。また、使用済みトナーカートリッジの返却時には、トナー回収口を閉塞するシャッター部材がないと、トナー回収口からトナー漏れが発生する。つまり、トナー回収口からのトナー漏れを完全に防止するためには、シャッター部材とシール部材の併用が必要になる。しかし、前者のトナーカートリッジに後者のシール構造を採用しようとすると、次のような問題が生じる。
【0007】
すなわち、シール部材はトナーカートリッジのトナー回収口の周りに貼り付けられてシャッター部材で覆われることになる。シャッター部材は、トナーカートリッジの画像形成装置への装着と連動し、トナー回収口を開放する位置まで移動する。ところで、トナーカートリッジのシャッターガイド部には所定のクリアランスを設けるとともに、画像形成装置のトナーカートリッジ挿入ガイド部にも所定のクリアランスを設けてある。このため、トナーカートリッジの画像形成装置に対する挿入方向によっては、シャッター部材がスライド方向に傾斜してしまう場合がある。
【0008】
その場合には、シャッター部材がシール部材をトナーカートリッジの表面に押し付け、シール部材の粘着剤が先端縁からはみ出し、シール部材の引き剥がし後も、この粘着剤がトナーカートリッジに残ることになる。この結果、現像装置への粘着剤の混入、シャッター部材の接着による動作不良にともなう不具合(トナー回収口からのトナー飛散の増大、使用済みトナーカートリッジ返却時のトナー漏れ等)が発生する。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、その目的は、シール部材の粘着剤の残留による不具合を除去したトナーカートリッジ及び画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、本発明のトナーカートリッジは、トナーカートリッジ本体の開口の周縁を表面側に延出させてガイド壁を形成するとともに、該ガイド壁に開口を有するシャッターをスライド自在に取り付け、該シャッターを上記トナーカートリッジ本体の開口を閉塞する位置に付勢保持し、上記ガイド壁上面のシャッター開放側の端縁にシール部材の先端縁を揃えて貼着して上記開口を閉塞し、画像形成装置への装着時に上記トナーカートリッジ本体とシャッターを相対移動させて両者の開口を一致させるように構成する一方、上記シャッターの傾斜を規制して、上記ガイド壁における表面側端面のシャッター開放側の端縁に対する上記シール部材の押圧を抑制する傾斜規制部を設け
上記傾斜規制部は、上記ガイド壁のシャッター開放側の端面に、突起上面が前記ガイド壁の上端面と面一に形成した突起であることを特徴とするトナーカートリッジ。
【0011】
かかる構成によれば、画像形成装置への装着の際にシャッターが傾斜すると、その裏面が傾斜規制部に当接して、シャッターの傾斜が規制され、ガイド壁における表面側端面のシャッター開放側の端縁に対するシール部材の押圧が抑制される。つまり、粘着剤のはみ出し易いシール部材の先端縁の押圧が抑制されるので、シール部材の粘着剤が先端縁からはみ出してガイド壁の表面側端面に付着するのを防止できる。
【0012】
上記傾斜規制部は、ガイド壁のシャッター開放側の端面で幅方向の両端部に形成した一対の突起であるのが好ましい。
この場合、傾斜したシャッターがシール部材を突起の端縁に押し付け、ガイド壁上端面のシャッター開放側の端縁に対するシール部材の押圧が抑制される。
【0013】
本発明のトナーカートリッジは、トナーカートリッジ本体の開口の周縁を表面側に延出させてガイド壁を形成するとともに、該ガイド壁に開口を有するシャッターをスライド自在に取り付け、該シャッターを上記トナーカートリッジ本体の開口を閉塞する位置に付勢保持し、上記ガイド壁上面のシャッター開放側の端縁にシール部材の先端縁を揃えて貼着して上記開口を閉塞し、画像形成装置への装着時に上記トナーカートリッジ本体とシャッターを相対移動させて両者の開口を一致させるように構成する一方、上記シャッターの傾斜を規制して、上記ガイド壁における表面側端面のシャッター開放側の端縁に対する上記シール部材の押圧を抑制する傾斜規制部を設け、
上記傾斜規制部は、上記ガイド壁の外側面でシャッター開放側の端縁の近傍に、上記ガイド壁上端面より上方に突出するようにして形成した一対の突起であることを特徴とするトナーカートリッジである
この場合、傾斜したシャッターがシール部材を突起の端縁に押し付け、ガイド壁における表面側端面のシャッター開放側の端縁に対するシール部材の押圧が抑制される。
【0014】
上記突起をシャッターのスライド方向に沿って延びるリブにするとともに、該リブの上記ガイド壁の表面側端面に対する突出量を上記シール部材の貼着厚さよりも大きくするのが好ましい。
この場合、シャッターの裏面がリブの上面に当接し、シャッターの傾斜が防止されるので、シール部材の押圧がなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置(プリンタ)の全体の構成を示している。
このプリンタは周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、露光走査部10と画像形成部20と制御部30とに大きく分けられる。制御部30は、外部のホストコンピュータから送られてくる画像信号を受信すると、これに必要な処理を加えて画像データを生成し、露光走査部10に駆動信号を出力する。
【0016】
露光走査部10は、制御部30より出力された画像データをレーザ光として感光体ドラム21に照射する。露光走査部10には、レーザダイオード11、コリメートレンズ12、ポリゴンモータ13、ポリゴンミラー14、fθレンズ15、折り返しミラー16が備えられている。レーザダイオード11は、制御部30から出力された駆動信号を受けてレーザ光を発光する。コリメートレンズ12は、このレーザ光を通過させて平行光にする。ポリゴンモータ13はポリゴンミラー14を定速で回転駆動させる。ポリゴンミラー14はミラー面を備え、このミラー面でレーザ光を反射して偏向させる。偏向されたレーザ光は、fθレンズ15を通過する。折り返しミラー16は、fθレンズ15を通過したレーザ光を反射し、感光体ドラム21の表面を露光走査する。
【0017】
画像形成部20は、感光体ドラム21、クリーナ22、イレーサランプ23、帯電チャージャ24、現像装置26、トナーカートリッジ28、搬送ベルト29、転写チャージャ31、定着装置32、排出ローラ対33、排紙トレイ34を有している。感光体ドラム21の表面には感光体が設けられている。クリーナ22は、露光走査前の感光体表面の残留トナーを除去する。除去された残留トナーは、回収トナー搬送パイプ1を通ってトナーカートリッジ28内に戻され、再利用される。なお、トナーカートリッジ28の詳細な構成は後述の通りである。
【0018】
イレーサランプ23は、感光体ドラム21に光を照射して感光体表面を除電する。帯電チャージャ24は、感光体表面を一様に帯電させる。このように一様に帯電された状態で露光走査部10による露光を受けると、感光体ドラム21の表面の感光体に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置26により現像され、感光体ドラム21の表面にトナー像が形成される。現像装置26は、現像ローラや攪拌装置を内蔵した現像器を備え、この現像器には、その内部にトナーを補給するトナーカートリッジ28が装着される。トナーカートリッジ28は、ユーザでも容易に交換できる様に画像形成装置に着脱自在に取り付けられる。なお、現像装置25の詳細な構成は、後述の通りである。
【0019】
感光体ドラム21の回転動作と同期して用紙カセット25に転写紙(図示せず)がセットされる。転写紙は、給紙ローラ、タイミングローラ対および搬送ベルト29によって感光体ドラム21の下方の転写位置まで移動させられる。この転写位置において、転写チャージャ31が搬送ベルト29の裏面側に設置されており、感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像を転写紙上に転写させる。
【0020】
転写紙に転写されたトナー像は、すぐに剥がれる不安定な状態であるので、搬送ベルト29により定着装置32まで搬送される。定着装置32は、転写紙を高温で加圧し、トナーを定着させる。その後、排出ローラ対33により排紙トレイ34上に転写紙が排出される。露光走査部10は、蝶番を支点にして上方に開く(クラムシェル構造)構造となっており、トナーカートリッジ28の交換やプリンタ内部で発生した紙詰まりの処理などを行えるようになっている。
【0021】
図2は、現像装置26のシステム構成を示す概略図である。この現像装置26は、トナーとキャリアとを混合した現像剤を使用する乾式2成分磁気ブラシ現像方式によるものである。現像装置26は、感光体ドラム21に形成された静電潜像を現像して可視像とするもので、トナーとキャリアとからなる現像剤が充填された現像器46を備えている。この現像器46内には、トナー濃度センサ41、現像ローラ44および攪拌ローラ45が設けられている。
【0022】
現像装置25は、トナー濃度を制御するトナー濃度制御系60を備え、トナーカートリッジ28内のトナーを現像器46内の現像剤に補給してトナー濃度を一定に保っている。トナー補給ローラ47は、トナーカートリッジ28内のトナーを現像器46に補給する。撹拌ローラ45は、現像器46内の現像剤(キャリアとトナー)を撹拌してトナーとキャリアを摩擦帯電させる。現像ローラ44は、混合撹拌された現像剤を感光体ドラム21に供給する。この現像ローラ44は、アルミニウム合金、黄銅、SUS304ステンレス等の非磁性金属で中空円筒に成形された現像スリーブに、磁界を発生するための複数本の磁石体を固定したマグネットローラを内挿している。現像ローラ44は、現像スリーブのみを回転させながら、表面に現像剤を磁気的に吸着して感光体ドラム21と接する現像部へ搬送・供給する。なお、撹拌ローラ45および現像ローラ44は、制御CPU61の指示を受けて、図示しない駆動装置により回転駆動される。
【0023】
トナー濃度制御系60は、トナー濃度センサ(透磁率センサ)41、基準電圧発生部62、比較器63、トナー補給ローラ駆動部64、トナー補給モータ65、制御CPU61等で構成されている。トナー濃度センサ41は、現像装置26の現像器(混合攪拌室)46の下部に設置されており、現像器46の現像剤のトナー濃度を検知し、電圧(濃度検知電圧)として出力する。基準電圧発生部62は濃度検知電圧と比較されるべき基準電圧を発生する。この基準電圧は、現像器46内の現像剤の基準濃度を表すものである。
【0024】
比較器63は濃度検知電圧と基準電圧とを比較し、現像器46内のトナー濃度が低ければ、トナー補給ローラ駆動部64に対して駆動信号を出力する。トナー補給ローラ駆動部64は、駆動信号を受けている間、トナー補給ローラ47の回転駆動源であるトナー補給モータ65を駆動する。なお、RAMは、読み取ったトナー濃度センサ41の出力電圧などを一時記憶する。ROMには、トナー濃度制御等のプログラムが記憶されている。
【0025】
図3はトナーカートリッジ28の構成図である。このトナーカートリッジ28は、トナー54を収容するトナー補給槽27と、軸57aを中心にして回転してトナー54を攪拌する攪拌部材57と、攪拌部材57の一端に設けられたPETなどからなる搬送シート58と、図2の現像槽46にトナー54を補給するトナー補給ローラ47、トナー補給ローラ47によって補給されるトナー54の通路となるトナー補給口55と、外部からトナー補給槽27にトナー54を補給する際に開閉される天蓋59などを備えている。
【0026】
攪拌部材57は図中矢印方向に回転してトナー54を攪拌し、それに伴って搬送シート58がトナー54を汲み上げる。この搬送シート58は可撓性を有しているので、トナー54を汲み上げた後、天蓋59に接触して変形を受けながら回転する。そして、天蓋59から離反する際に弾性復元するのにともなって、保持していたトナー54をトナー補給ローラ47に投げ付ける。
【0027】
トナーカートリッジ28の天蓋59には、転写紙に転写されなかったトナーを感光体21からクリーナ22によって取り除き、回収トナー搬送パイプ1を通してトナーカートリッジ28に戻してリサイクルする為のトナー回収口56と、このトナー回収口56を開閉するトナー回収シャッター53とを備えている。トナー回収シャッター53には、トナー回収口56と対峙する開口53aが設けられている。
【0028】
図4はトナー回収シャッター53の取付構造を示している。トナーカートリッジ28の天蓋59には、トナー回収口56の周縁を表面側に延出させてガイド壁70を形成してある(同図(c)参照)。このガイド壁70の両外側面にガイド溝71を一対形成する一方、トナー回収シャッター53の両端にL字型の突起72を延設してある。そして、これら突起72,72をガイド溝71,71に係合させてトナー回収シャッター53を天蓋59にスライド自在に組み付けてある。なお、トナー回収口56は図8に示すように略正方形に形成されているが、ガイド壁70は、トナー回収シャッター53を全長に亘って支持すべく、トナー回収口56からシャッター閉止方向に延長してある。
【0029】
トナー回収シャッター53は、図4(d)に示すような立下り壁73を下面に備えている。そして、この立下り壁73とガイド壁70の間にスプリング74を介装してトナー回収シャッター53を図中矢印方向に付勢し、立下り壁73を天蓋59の係止壁75に当接させている。つまり、トナーカートリッジ28の画像形成装置への装着前は、トナー回収口56がトナー回収シャッター53で覆われている。また、トナー回収シャッター53の上面には、立下り壁73と反対側の端縁に立上り壁76を設けてある。
【0030】
トナー回収パイプ1の下端には、図6に示すようにシャッター77がスライド自在に取り付けてある。このシャッター77は、立上り壁78とトナー回収パイプ1の間にスプリング79を介装して図中左方に付勢され、図示しない係止部をトナー回収パイプ1に当接させている。つまり、トナーカートリッジ28が装着される前は、トナー回収パイプ1の下端開口がトナー回収シャッター53で閉塞されている。トナー回収パイプ1には、トナー54を搬送するスパイラル部材80が挿通されている。
【0031】
トナーカートリッジ28の輸送時にトナー回収口56からのトナー漏れを防止するため、図5に示すようにガイド壁70の上端面(表面側)にシール部材50を貼着してトナー回収口56を閉塞している。このシール部材50は、その先端縁50eをガイド壁上面のシャッター開放側(矢印A方向側)の端縁に揃えて貼着するとともに、シャッター閉止側の側壁上で折り返されてシャッター開放側に向かって延びている。つまり、シール部材50をシャッター開放側に引っ張ると、シール部材50がガイド壁70の上面から容易に引き剥がされることになる。
【0032】
シール部材50は、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等の可撓性材料50aと、可撓性材料50a側の強粘着層50bと、天蓋59側の弱粘着層50cとからなる2層式のテープである。シール部材50の引き剥がしは、トナーカートリッジ28を画像形成装置に装着した状態で行われ、強粘着層50bと弱粘着層50cの粘着力の差によって、これらの粘着層50dが可撓性材料50aと一緒に引き剥がされることになる。なお、トナー回収シャッター53の下面には、シール部材50とのシール性を保つためのシール部材53bが設けられている。
【0033】
トナーカートリッジ28を画像形成装置に装着する前は、上述のようにトナー回収口56がトナー回収口シャッター53で覆われるとともに、トナー回収パイプ1の下端開口がトナー回収シャッター53で閉塞されている。いま、トナーカートリッジ28を画像形成装置に挿入すると、図6に示すようにトナー回収シャッター53の立上り壁76がトナー回収パイプ1のスプリング収納部1aの先端に当接し、トナーカートリッジ28がトナー回収シャッター53を残して図中矢印方向に移動する。
【0034】
トナーカートリッジ28の装着が完了すると、そのトナー回収口56がトナー回収シャッター53の開口53aと一致することになる(図7参照)。その際、トナー回収パイプ1側のシャッター77がトナーカートリッジ28と連動して図中矢印方向に移動し、その開口77aがトナー回収シャッター53の開口53aと一致し、トナー回収パイプ1とトナーカートリッジ28を連通させる。要するに、トナーカートリッジ28の装着に際して、トナー回収パイプ1側のシャッター77をトナーカートリッジ28と連動して移動させるべく、両者は周知の機構(図示せず)を介して連係される。
【0035】
ところで、トナー回収シャッター53の突起72とガイド壁70のガイド溝71との間には所定のクリアランスを設けるとともに、画像形成装置のトナーカートリッジ挿入ガイド部(図示せず)にも所定のクリアランスを設けてある。このため、トナーカートリッジ28の画像形成装置に対する挿入方向によっては、図10に示すようにトナー回収シャッター53がスライド方向に傾斜してしまう場合がある。トナー回収シャッター53がこのように傾斜すると、その裏面がシール部材50をガイド壁70のシャッター開放側の上面端縁に押し付ける。つまり、シール部材50の貼付け基準である先端縁50eが押圧されることになるが、この先端縁50eからは粘着剤50dがはみ出し易いため、ガイド壁70の上端面は、シール部材50からはみ出した粘着剤50dの残留が顕著である。この結果、現像装置26への粘着剤50eの混入や、トナー回収シャッター53の接着による動作不良にともなう不具合が発生することになる。
【0036】
そこで、傾斜規制部としての突起100をガイド壁70に設けることで、ガイド壁70のシャッター開放側の上面端縁に対するシール部材50の押圧を回避している。すなわち、ガイド壁70のシャッター開放側の端面70aで幅方向の両端部には、図8に示すように突起100をそれぞれ設けてある。これらの突起100の上面はガイド壁70の上端面と面一に形成されている。
【0037】
このような突起100を設けると、トナー回収口シャッター53のスライド方向のガタが少なくなるとともに、トナー回収口シャッター53のスライド方向と直交する方向に対するガタがなくなり、トナー回収口シャッター53のシール部材50に対する押圧ポイントが突起100の端縁に移動する(図9参照)。つまり、押圧ポイントが粘着剤50dのはみ出し易いシール部材50の先端縁50eから突起100の端縁に移動するが、この突起100の上面にはシール部材50が貼り付けられていないため、粘着剤50dの残留はない。要するに、ガイド壁70への粘着剤50dの残留がなくなるので、現像装置26への粘着剤50eの混入と、トナー回収シャッター53の接着による動作不良にともなう不具合の発生を防止することができる。
【0038】
以上の実施形態では、傾斜規制部として突起100を設けてあるが、この突起100に代えて、図11に示すようなリブ(突起)200を設けてもよい。すなわち、ガイド壁70の両外側面には、ガイド壁70の上端面より突出するようにしてリブ200をそれぞれ形成してある。これらリブ200のガイド壁70の上端面に対する突出量はシール部材50の貼着厚さよりも大きくしてある。なお、リブ200の設置によって、天蓋59の上面との間にガイド溝71を形成してある。
【0039】
このようなリブ200を設けると、トナー回収シャッター53の裏面がリブ200の上面に接触するとともに、トナー回収口シャッター53のスライド方向及びこれと直交する方向に対するガタが殆どなくなるため、トナー回収口シャッター53をシール部材50に対して非接触に保つことができる。つまり、トナー回収シャッター53のシール部材50に対する押圧がなくなり、ガイド壁70に粘着剤50dが残留する虞は全くない。
【0040】
この実施形態では、ガイド壁70にトナー回収シャッター53のスライド方向に沿って延びるリブ200を設けてあるが、このリブ200は、ガイド壁70のシャッター開放側の端縁近傍に位置する突起にしてもよい。また、リブ200のガイド壁70の上端面に対する突出量をシール部材50の貼着厚さよりも大きくしてあるが、この突出量はシール部材50の貼着厚さより小さくてもよい。
【0041】
本発明の効果を確認するため、次のような実験を行った。
すなわち、以上の各実施形態のトナーカートリッジ28にシール部材50を貼付け、トナーカートリッジ28を画像形成装置に装着して取り外し、50℃の環境下で120時間放置した後、シール部材50を引き剥がし、トナーカートリッジ28のガイド壁70に対する粘着剤50eの残留を確認した。比較例として、突起100もリブ200も設けてないトナーカートリッジ28について同様の実験を行った。
【0042】
表1はその結果を示している。突起100もリブ200も設けてない場合、粘着剤50eの残留が確認されたが、突起100またはリブ200を設けると、粘着剤50eの残留の残留がなくなるのが確認された。
【0043】
【表1】
Figure 0004179926
【0044】
以上、本発明の2つの実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、トナー回収パイプ1との接続部ばかりでなく、現像器46との接続部にも本発明の構造を適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、画像形成装置への装着の際にシャッターが傾斜すると、その裏面が傾斜規制部に当接して、シャッターの傾斜が規制され、ガイド壁上端面のシャッター開放側の端縁に対するシール部材の押圧が抑制される。
このため、シール部材の粘着剤が先端縁からはみ出してガイド壁の上端面に付着することがなくなり、シール部材の粘着剤の残留による不具合の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置を示す全体図である。
【図2】同画像形成装置のトナー濃度の制御システムを示す図である。
【図3】同画像形成装置のトナーカートリッジを示す断面図である。
【図4】同トナーカートリッジにおけるトナー回収シャッターの取付構造を示す図で、図(a)はその平面図、図(b)は図(a)のA−A線断面図、図(c)は図(a)のB−B線断面図、図(d)は図(a)のC−C線断面図である。
【図5】図4(d)のガイド壁に対するシール部材の貼着方法を説明する図である。
【図6】トナーカートリッジのトナー回収パイプに対する装着前の状態を示す断面図である。
【図7】トナーカートリッジのトナー回収パイプに対する装着後の状態を示す断面図である。
【図8】トナーカートリッジのガイド壁を示すで、図(a)はその平面図、図(b)は図(a)のA−A線断面図、図(c)は図(a)を矢印B方向から見た図である。
【図9】突起によるトナー回収シャッターの傾斜規制を説明する断面図である。
【図10】図9の突起がない場合の、トナー回収シャッターの傾斜規制を説明する断面図である。
【図11】トナーカートリッジのガイド壁を示すで、図(a)はその平面図、図(b)は図(a)のA−A線断面図、図(c)は図(a)B−B線断面図、図(d)は図(a)を矢印C方向から見た図である。
【符号の説明】
1 トナー回収パイプ
21 感光ドラム
22 クリーナ
26 現像装置
27 トナー補給槽
28 トナーカートリッジ
50 シール部材
50a 可撓性材料
50d 粘着剤
50e 先端縁
53 トナー回収シャッター
53a 開口
56 トナー回収口
59 天蓋
70 ガイド壁
71 ガイド溝
72 突起
73 立下り壁
74 スプリング
75 係止壁
76 立上り壁
77 シャッター
77a 開口
79 スプリング
100 突起
200 リブ

Claims (5)

  1. トナーカートリッジ本体の開口の周縁を表面側に延出させてガイド壁を形成するとともに、該ガイド壁に開口を有するシャッターをスライド自在に取り付け、該シャッターを上記トナーカートリッジ本体の開口を閉塞する位置に付勢保持し、上記ガイド壁上面のシャッター開放側の端縁にシール部材の先端縁を揃えて貼着して上記開口を閉塞し、画像形成装置への装着時に上記トナーカートリッジ本体とシャッターを相対移動させて両者の開口を一致させるように構成する一方、上記シャッターの傾斜を規制して、上記ガイド壁における表面側端面のシャッター開放側の端縁に対する上記シール部材の押圧を抑制する傾斜規制部を設け
    上記傾斜規制部は、上記ガイド壁のシャッター開放側の端面に、突起上面が前記ガイド壁の上端面と面一に形成した突起であることを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 上記傾斜規制部が、ガイド壁のシャッター開放側の端面で幅方向の両端部に形成した一対の突起であることを特徴とする請求項1に記載のトナーカートリッジ。
  3. トナーカートリッジ本体の開口の周縁を表面側に延出させてガイド壁を形成するとともに、該ガイド壁に開口を有するシャッターをスライド自在に取り付け、該シャッターを上記トナーカートリッジ本体の開口を閉塞する位置に付勢保持し、上記ガイド壁上面のシャッター開放側の端縁にシール部材の先端縁を揃えて貼着して上記開口を閉塞し、画像形成装置への装着時に上記トナーカートリッジ本体とシャッターを相対移動させて両者の開口を一致させるように構成する一方、上記シャッターの傾斜を規制して、上記ガイド壁における表面側端面のシャッター開放側の端縁に対する上記シール部材の押圧を抑制する傾斜規制部を設け、
    上記傾斜規制部は、上記ガイド壁の外側面でシャッター開放側の端縁の近傍に、上記ガイド壁上端面より上方に突出するようにして形成した一対の突起であることを特徴とするトナーカートリッジ。
  4. 上記突起をシャッターのスライド方向に沿って延びるリブにするとともに、該リブの上記ガイド壁の表面側端面に対する突出量を上記シール部材の貼着厚さよりも大きくしたことを特徴とする請求項3に記載のトナーカートリッジ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のトナーカートリッジを装着したことを特徴とする画像形成装置。
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