JP4179412B2 - 地盤品質判定方法および地盤建設方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、地盤の品質を判定する地盤品質判定方法、地盤品質判定装置、地盤建設方法およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、盛土地盤などの地盤の品質を管理する方法として、RI(ラジオアイソトープ)による密度計を用いる方法がある。この方法では、例えば地盤の施工面積2000m2である場合に、その地盤の15の地点で締固め後の密度測定を行い、これらの地点の測定結果に基づいて品質を管理している。
【0003】
また、基礎地盤レベル等の地層境界レベルを求める地質調査においては、調査ボーリングにより得られた地層境界レベルの実測データと、地表面の測定データとを用いて基礎地盤レベル等を推定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−9903号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような2000m2といった面積の地盤の品質を管理するのに15点の測定結果のみを用いる従来の品質管理方法では、地盤品質の状態把握が正確でないおそれもある。したがって、より多くの地点で測定を行い、それらの測定結果から品質を判定する等の品質管理を行うことが好ましい。しかしながら、より多くの地点で測定を行う場合には、測定に要する時間、労力、費用が増加してしまい、現状では上記のような少数地点の測定結果に基づいた品質管理を行わざるを得ない。
【0006】
また、地層境界レベルの実測データと地表面レベルの実測データとを用いて地層境界レベルを推定する手法は、地層境界レベルを推定する方法であり、その推定結果から品質、つまり良否を判断することはできない。
【0007】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、品質の判定対象たる地盤の面積が大きい場合であっても、時間、労力、費用を抑えつつ、より正確な品質評価をなすことができる地盤品質判定方法、地盤品質判定方法、地盤建設方法およびプログラムを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、判定対象となる地盤の複数点において地盤品質に関する数値指標を実測する実測ステップと、前記実測ステップで実測された数値指標に基づいて実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たさない確率を求め、当該確率が予め決められた値より大きい領域を品質不適合領域として特定する特定ステップと、前記特定ステップで特定された前記品質不適合領域について前記数値指標を実測する再実測ステップとを具備することを特徴とする。
【0009】
請求項1にかかる発明によれば、地盤の複数地点で実測した品質に関する数値指標に基づいて、実測地点以外の地点の数値指標の予め決められた条件を満たさない確率が求められ、かかる確率が予め決められた値より大きい領域、つまり品質がよくない危険性の高い領域を特定することができ、多数地点で数値指標を実測するといった時間、労力、費用のかかる作業を行わなくても、地盤全域にわたる品質を判定することができる。しかも、特定された不適合領域について再度数値指標の実測が行われるので、当該不適合領域の品質が不良であるか否かをより正確に判定することができる。
【0010】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明の構成において、前記特定ステップでは、予め求められた実測値の分散と自己相関係数とに基づいて前記数値指標の推定値と推定誤差標準偏差を求め、求めた数値指標の推定値および推定誤差標準偏差から実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たさない確率を求めることを特徴とする。
【0011】
請求項2にかかる発明によれば、予め求められた実測値の分散と自己相関係数とに基づいて実測地点以外の指標の推定値および推定誤差標準偏差を求め、かかる推定値および推定誤差標準偏差を用いて実測地点以外の地点の指標が予め決められた条件を満たさない確率を求めているので、より正確に当該確率を求めることができ、より正確な品質不適合領域の特定が可能となる。
【0012】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかる発明の構成において、前記再実測ステップで実測された数値指標に基づいて再実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たさない確率を求め、当該確率が予め決められた値より大きい領域を品質不適合領域として特定する再特定ステップをさらに具備することを特徴とする。
【0013】
請求項3にかかる発明によれば、特定された不適合領域について再度数値指標の実測が行われ、かかる実測結果から再度その実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たさない確率を求め、当該確率が予め決められた値より大きい領域を品質不適合領域として特定されるので、より正確な不適合領域の特定が可能となる。
【0014】
また、請求項4にかかる発明は、判定対象となる地盤の複数点において地盤品質に関する数値指標を実測する実測ステップと、前記実測ステップで実測された数値指標に基づいて実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たす確率を求め、当該確率が予め決められた値より小さい領域を品質不適合領域として特定する特定ステップと、前記特定ステップで特定された前記品質不適合領域について前記数値指標を実測する再実測ステップとを具備することを特徴とする。
【0015】
請求項4にかかる発明によれば、地盤の複数地点で実測した品質に関する数値指標に基づいて、実測地点以外の地点の数値指標の予め決められた条件を満たす確率が求められ、かかる確率が予め決められた値より小さい領域、つまり品質がよくない危険性の高い領域を特定することができ、多数地点で数値指標を実測するといった時間、労力、費用のかかる作業を行わなくても、地盤全域にわたる品質を判定することができる。しかも、特定された不適合領域について再度数値指標の実測が行われるので、当該不適合領域の品質が不良であるか否かをより正確に判定することができる。
【0016】
また、請求項5にかかる発明は、請求項4にかかる発明の構成において、前記特定ステップでは、予め求められた実測値の分散と自己相関係数とに基づいて前記数値指標の推定値と推定誤差標準偏差を求め、求めた数値指標の推定値および推定誤差標準偏差から実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たす確率を求めることを特徴とする。
【0017】
請求項5にかかる発明によれば、予め求められた実測値の分散と自己相関係数とに基づいて実測地点以外の数値指標の推定値および推定誤差標準偏差を求め、かかる推定値および推定誤差標準偏差を用いて実測地点以外の地点の数値指標が予め決められた条件を満たす確率を求めているので、より正確に当該確率を求めることができ、より正確な品質不適合領域の特定が可能となる。
【0018】
また、請求項6にかかる発明は、請求項4または請求項5にかかる発明の構成において、前記再実測ステップで実測された数値指標に基づいて再実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たす確率を求め、当該確率が予め決められた値より小さい領域を品質不適合領域として特定する再特定ステップをさらに具備することを特徴とする。
【0019】
請求項6にかかる発明によれば、特定された不適合領域について再度数値指標の実測が行われ、かかる実測結果から再度その実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たす確率を求め、当該確率が予め決められた値より小さい領域を品質不適合領域として特定されるので、より正確な不適合領域の特定が可能となる。
【0020】
また、請求項7にかかる発明は、地盤を建設する建設ステップと、前記地盤の複数点において地盤品質に関する数値指標を実測する実測ステップと、前記実測ステップで実測された数値指標に基づいて実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たさない確率を求め、当該確率が予め決められた値より大きい領域を品質不適合領域として特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定された前記地盤の品質不適合領域に対して補修を行う補修ステップとを具備することを特徴とする。
【0021】
請求項7にかかる発明によれば、地盤の複数地点で実測した品質に関する数値指標に基づいて、実測地点以外の地点の数値指標の予め決められた条件を満たさない確率が求められ、かかる確率が予め決められた値より大きい領域、つまり品質がよくない危険性の高い領域を特定することができる。したがって、多数地点で数値指標を実測するといった時間、労力、費用のかかる作業を行うことなく、より正確に建設した地盤全域の品質判定を行うことができる。しかも、多数地点で数値指標を実測するといった時間、労力、費用のかかる作業を行うことなく、地盤全域にわたる品質を判定することができ、品質がよくない可能性の高い領域に対して補修を行うので、品質のよい地盤建設が可能となる。
【0022】
また、請求項8にかかる発明は、地盤を建設する建設ステップと、前記地盤の複数点において地盤品質に関する数値指標を実測する実測ステップと、前記実測ステップで実測された数値指標に基づいて実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たす確率を求め、当該確率が予め決められた値より小さい領域を品質不適合領域として特定する特定ステップと、前記特定ステップにより特定された前記地盤の品質不適合領域に対して補修を行う補修ステップをさらに具備することを特徴とする。
【0023】
請求項8にかかる発明によれば、地盤の複数地点で実測した品質に関する数値指標に基づいて、実測地点以外の地点の数値指標の予め決められた条件を満たす確率が求められ、かかる確率が予め決められた値より小さい領域、つまり品質がよくない危険性の高い領域を特定することができる。したがって、多数地点で数値指標を実測するといった時間、労力、費用のかかる作業を行うことなく、建設した地盤全域にわたる品質を判定することができる。しかも、多数地点で数値指標を実測するといった時間、労力、費用のかかる作業を行うことなく、地盤全域にわたる品質を判定することができ、品質がよくない可能性の高い領域に対して補修を行うので、品質のよい地盤建設が可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる地盤品質判定方法、地盤品質判定装置、地盤建設方法およびプログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0039】
A.実施形態
図1は、本発明の一実施形態にかかる地盤品質判定方法を伴う地盤建設方法の手順を示すフローチャートである。同図に示すように、本実施形態における地盤建設方法では、まず地盤を建設する(ステップSa1)。
【0040】
地盤建設がなされると、建設された地盤の複数の地点に対して当該地盤の品質に関する指標を実測する(ステップSa2)。地盤の品質に関する指標としては、密度、地盤反力係数、弾性係数、S波速度などであり、密度であればRIによる密度計を用いて測定し、地盤反力係数であれば、FWD(Falling Weight Deflectometer)装置を用いて測定するといったように実測する指標に応じた測定方法を実施する。
【0041】
ここで、建設地盤において指標の実測を行う地点の位置は任意であり、ランダムな位置であってもよいが、本実施形態では、図2に示す100m程度×100m程度の10000m2の地盤における約10m間隔の格子状の地点を実測地点とする。また、指標の実測位置は測定時にGPS(Global Positioning System)を利用して検出することができ、これにより検出位置とその位置における指標の実測値といった組からなる情報を得ることができる。なお、図2中実測地点の位置を白丸で示す。
【0042】
以上のような地点において地盤に関する指標を実測すると、その位置と実測値との組からなる情報をPC(Personal Computer)に取り込む(ステップSa3)。これらの情報のPCへの取り込み方法としては、例えば実測装置とPCを無線または有線通信手段により接続して情報を実測装置からPCに供給する方法であってもよいし、一旦実測装置で取得した実測値等を可搬型記録媒体に記録し、かかる可搬型記録媒体をPCにセットしてこれに記録された実測値等を読み出すことによりPCが実測値を取り込むようにしてもよく、任意である。
【0043】
本実施形態におけるPCは、以上のような複数地点で実測された地盤に関する指標値に基づいて、地盤全体における品質不適合領域を特定する処理を行うためのプログラムを記憶するハードディスク等の外部記憶装置を有している。かかる外部記憶装置に記憶されているプログラムにしたがって動作することでPCは図3に示すような機能を実現する地盤品質判定装置として機能する。すなわち、本実施形態では、図1に示すステップSa4〜ステップSa6までの工程をPCを利用して行うようにしている。以下においては、まずPC100によって実行される処理内容の詳細について説明し、その後ステップSa4〜ステップSa6の工程について説明することとする。
【0044】
図3に示すように、PC100は、実測値取得部110と、推定地点入力部120と、推定部130と、空間変動特性記憶部140と、不適合領域特定部150とを備える。
【0045】
実測値取得部110は、上述したように実測装置等によって実測された複数地点の位置情報および指標の実測値を取得する。ここで、実測値取得部110によるこれらのデータの取得方法は、可搬型記録媒体にこれらのデータが記録されている場合にはかかる可搬型記録媒体から当該データを読み出すことにより取得し、実測装置によって実測される値が信号ケーブル等を介してリアルタイムでPC100に供給される場合には当該供給される値を取得する。
【0046】
推定地点入力部120は、ユーザによるマウスやキーボード等の操作によって指定された指標を推定すべき地点を入力するものである。
【0047】
推定部130は、推定地点入力部120によって入力された推定すべき地点における指標の推定値および推定誤差標準偏差を求める。このように推定すべき地点における指標の推定値および推定誤差標準偏差を求める場合、推定部130は、空間変動特性記憶部140に予め記憶されている実測値の分散および自己相関関数を用い、実測値取得部110によって取得された実測値から推定すべき地点における指標推定値および推定誤差標準偏差を求める。
【0048】
以下、空間変動特性記憶部140に記憶されている実測値の分散および自己相関関数の導出方法と、推定部130による指標の推定値および推定誤差標準偏差の導出方法について説明する。
【0049】
まず、実測値の分散および自己相関関数の導出方法について説明する。離散的な実測データから、空間統計手法により任意位置の推定値を求めるためには、事前に実測した計測データの空間変動特性をモデル化しておき、モデル化した空間変動特性を利用して指標の推定値等を求めるのが本実施形態における推定部130である。本実施形態では、空間変動特性を表すのが分散σ2と自己相関関数R(h)であり、これらを以下のようにして事前にモデル化して空間変動特性記憶部140に記憶させておく。
【0050】
事前に地盤について実測したN個の指標値をベクトルzとして(1)式のように表す。また、自己相関関数R(h)は、例えば(2)式のように2点ui、uj間の距離h=|ui−uj|の関数として表されるものと仮定する。
【数1】
【数2】
なお、uiは計測位置座標を示している。
【0051】
一般にこれは指数関数型モデルと呼ばれており、これ以外にも球状関数型モデル、ガウス型モデルなどがあり、これらを用いることもできるが、本実施形態では指数関数型モデルを用いる場合について説明する。また、求めるべきパラメータは分散σ2と相関距離と呼ばれるaであり、最尤法を用いて推定する。最尤法は周知のとおり尤度と呼ばれる確率密度を最大にするようなパラメータを推定する手法である。
【0052】
ここで、分散σ2と自己相関関数R(h)から、共分散関数C(h)=σ2R(h)と定義される。そしてN個全ての計測位置に関して互いに共分散関数をあてはめて求めた共分散行列をQとする。すなわち共分散行列QはN×Nの対称行列で(i、j)成分QijはC(|ui−uj|)で表されるものである。ここで負の対数尤度Lが(3)式のように表される。
【数3】
かかる対数尤度Lを最小化することで、関数Lに含まれるパラメータ分散σ2と相関距離aを決定する。
【0053】
以上のような手順により実測データから事前に求められた空間変動特性である分散σ2と自己相関関数R(h)が空間変動特性記憶部140に記憶されており、推定部130は当該分散σ2および自己相関関数R(h)から定まる自己相関係数を用いて推定すべき地点の指標の推定値および推定誤差標準偏差を求めるのである。
【0054】
次に、上記のように事前に求められて記憶されている空間変動特性を用い、離散的な実測値から任意位置u0の指標の推定値および推定誤差標準偏差を求める手順について説明する。
【0055】
本実施形態では、オーディナリ・クリギングと呼ばれる空間推定方法を用いており、任意地点u0における指標の推定値z*(u0)は(4)式のように計測値ベクトルzの重み付き線形和で表される。
【数4】
ここで、λは重み係数ベクトルである。この重み係数ベクトルλは、(5)式の方程式を解くことで求められる。
【0056】
【数5】
(5)式において、ηはラグランジェの未定係数、c0は推定位置u0と計測位置ui(i=1、2‥‥N)との共分散ベクトルである。当該方程式を解くことで重み係数λを求めると、上記(4)式に求めたλを代入することで、任意地点u0における指標の推定値を得ることができ、また推定誤差標準偏差σ*(u0)は(6)式で求めることができる。
【数6】
【0057】
推定部130は、以上のようにして事前に求められた空間変動特性を用い、離散的な実測値(図1のステップSa2で求められた値)から任意地点の指標の推定値および推定誤差標準偏差を求めるのである。なお、本実施形態では、指標の推定値や推定誤差標準偏差を求めるためにオーディナリ・クリギングと呼ばれる手法を用いるようにしているが、これ以外にも単純なシンプル・クリギングやより汎用的なユニバーサル・クリギングといた手法を用いるようにしてもよい。
【0058】
PC100における不適合領域特定部150は、以上のように推定部130によって求められた推定すべき地点における指標の推定値および推定誤差標準偏差に基づいて、ステップSa1で建設された地盤における品質の不適合領域を特定する。
【0059】
より具体的には、不適合領域特定部150は、予め設定されている指標値条件を用い、推定すべき地点u0における指標値がその指標値条件を満たさない確率P(u0)を(7)式により算出する。つまり、その地点の地盤品質が良好でない確率を算出するのである。
【数7】
なお、上記(7)式においては、指標の値が大きい場合に品質が良好とされる指標を用いた場合であり、予め設定されている指標値条件は許容される指標の下限値zcである。
【0060】
不適合領域特定部150は、以上のような確率を推定すべきよう指定された地点の全部について算出すると、算出された確率が予め設定された許容確率を上回るか否かを判別し、上回った場合にはその地点を不適合領域として特定する。例えば許容確率が5%に設定されている場合、推定すべき地点uk(k=1、2‥‥M)のすべてについてP(uk)を求め、P(uk)≧0.05となるか否かを判別する。そして、かかる判別結果が「YES」となる地点を不適合領域として特定する。
【0061】
以上がPC100によって実施される不適合領域特定のための処理であり、本実施形態では、このような処理を行うPC100を用いて地盤の品質判定等を行うようにしている。すなわち、図1に示すように、PC100に複数地点の指標の実測値等を取り込んだ後(ステップSa3)、ユーザはPC100のキーボード等を操作して実測地点以外の多数の地点を、指標値を推定すべき地点として設定する(ステップSa4)。例えば、図2に白丸で示す地点で実測を行った場合には、図4に黒丸で示すように、隣り合う実測地点間の複数の地点(2m程度の間隔ごとの地点)を推定すべき地点として設定する。
【0062】
このようにユーザによって設定された推定すべき地点がPC100の推定地点入力部120によって入力され、推定部130により、入力された各推定地点における指標の推定値および推定誤差標準偏差が求められる(ステップSa5)。
【0063】
上述したようにPC100では、事前に求められている実測値の分散σ2と自己相関関数R(h)とに基づいて各推定地点の指標の推定値と推定誤差標準偏差が求められる。このような分散σ2と自己相関関数R(h)は、ステップSa2における実測の前に実測されたデータに基づいて作成されたものである。例えば、事前に実測された品質管理のための指標と位置(説明を簡易化するためX方向のみの位置としている)との関係として図5に示すような結果が得られた場合、このように得られた値から分散σ2(図5の右側の分布形状参照)を求めるとともに、図6に示すように各位置における自己相関係数が求められるのである。
【0064】
図6に示すように、求められた自己相関係数が大きい、つまり空間的相関が大きい場合には予測値のばらつきが少ないと考えられる一方で、求められた自己相関係数が小さい、つまり空間的相関が小さい場合には予測値のばらつきが大きくなると考えられる。このような事前の実測値から求めた分散σ2および自己相関関数R(h)と、ステップSa2の実測結果とに基づいて推定地点における指標の推定値と推定誤差標準偏差を求めるのである。
【0065】
ここで、図7に上記分散σ2および自己相関関数R(h)を用いて求めた指標の推定値(実線)と、推定誤差(破線)と位置(X方向のみとする)との関係の一例を示す。同図に示すように、PC100による分散σ2および自己相関関数R(h)を用いた上記の演算処理により任意設定された推定地点における指標の推定値と推定誤差を求めることができる。なお、図7中黒丸は実測値である。
【0066】
以上のように各推定地点の指標の推定値と推定誤差標準偏差が求められると、上述したようにPC100により各推定地点における指標値が予め決められた品質許容条件(品質管理の下限値など)を満たさない確率が求められ、さらに求められた確率が予め決められた確率より大きいか否かが判別され、大きい場合にはその地点は不適合領域として特定される(ステップSa6)。すなわち、本実施形態では、図8に示すように、任意の推定位置Xにおける指標の推定値(最もとり得る確率が高い値であり、図中白丸で示す)と、その推定値がとり得る範囲を表す誤差の分布を得ることができ、指標値が予め定められた品質管理の下限値より小さくなりうる確率(図8中の黒塗り部分の面積/分布形状の全体面積)が予め決められた確率(例えば5%)より大きい場合にはその地点は不適合であると判定するのである。
【0067】
PC100によって推定地点が不適合領域であるか否かの判別結果が出力されると、ユーザは不適合領域があるか否かを判断する(ステップSa7)。例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面に図9に示すように判別結果画像を表示するための画像データを生成するようPC100を構成しておけばよい。同図に示すように、この表示画面では、各地点ごとに予め許容された品質条件を満たさない確率によって濃度を変えて(高いほど濃く)表すようにしており(高いほど濃く)、上記の設定確率(5%)を超える地点を最も濃く表わすようにしている。したがって、ユーザはかかる表示を参照することでどの領域が不適合領域であるか否かを容易に理解することができる。
【0068】
以上のようにPC100の判別結果を参照し、不適合領域がある場合にはユーザはその不適合領域であるとの判定が2回目の実測値に基づくものであるか否かを判断する(ステップSa8)。そして、1回目の実測値に基づくものである場合(ステップSa8の判別「No」)、その不適合領域において再度指標の実測を行う(ステップSa9)。つまり、図9に示す黒線で囲われた不適合領域の複数地点において再度指標の実測を行うのである。かかる場合には当該領域内の品質判定をより正確になすために上記ステップSa2で行った1回目の実測地点よりも実測地点の間隔を密にして行うことが好ましい。
【0069】
そして、不適合領域について2回目の実測を行うと、2回目の実測値をPC100に取り込み(ステップSa3)、上記1回目の実測値に対する工程と同様に、その領域内において推定すべき地点を設定し(ステップSa4)、分散σ2と自己相関関数R(h)とを用い、推定すべき地点における指標の推定値と推定誤差標準偏差を求める(ステップSa5)。そして、各地点において指標が許容条件を満たさない確率を求め、その確率が予め決められた確率を上回るか否かによって不適合領域を特定する(ステップSa6)。
【0070】
そして、ユーザはPC100による出力結果から、2回目の実測値による不適合領域があるか否かを判断し(ステップSa7)、不適合領域がある場合には当該結果が2回目の実測値による判別結果であるか否かを判断し(ステップSa8)、この場合は2回目の実測値による判別結果であるので、再実測は行わずに建設した地盤における当該不適合領域に対して品質改善のための補修工事等を実施する(ステップSa10)。
【0071】
一方、1回目の実測値に基づくPC100の処理により不適合領域が特定されなかった場合や、2回目の実測値に基づくPC100の処理により不適合領域が特定されなかった場合には(ステップSa7の判別「No」)、ステップSa1で建設された地盤の全面において品質が良好であると考えられるので、補修等は行わない。
【0072】
以上説明したように本実施形態では、建設した地盤に関して複数地点で品質に関する指標値(密度や地盤反力係数など)を実測すれば、実測地点以外の地点における指標の推定値および推定誤差標準偏差を得ることができ、さらに実測地点以外の地点における指標値が予め決められた許容条件を満たさない確率を求め、かかる確率が予め決められた値より大きい領域を不適合領域として特定することができる。
【0073】
すなわち、建設した地盤の面積が大きい場合であっても、その全面にわたり多数の地点で実測を行うことなく、地盤全面にわたって点在する多数の地点の指標の推定値等を得ることができ、多数の地点において所望する品質を満たしていない危険性のある地点を不適合領域として特定することができる。したがって、本実施形態によれば、多数地点で実測を行うといったように多大な時間、労力、費用を要することなく、建設した地盤全域において品質の良否を判定することができる。
【0074】
そして、上記のように全域における地盤品質の良否を判定して、品質がよくない可能性が高い領域を特定することができ、かかる領域に対しては補修等の品質改善対策を施すことで、全域にわたって所望の品質を満たす地盤建設が可能となる。
【0075】
また、本実施形態では、1回目の実測値に基づいて特定した不適合領域、つまり品質がよくない可能性の高い領域については、再度指標の実測を行い、かかる実測結果に基づいて再度不適合領域の特定を行うようにしているので、その領域が品質不適合領域であるか否かをより正確に判定することができ、誤った判定に基づいて不要な補修作業等が行われてしまうことを防止することができる。
【0076】
また、2回目の実測を行う地点を1回目の実測を行う地点よりも密(同じ面積であれば地点数を多くする)にすれば、より正確な品質判定が行えるようになる。この際、2回目の実測は1回目の実測により不適合領域と判定された領域のみについて行われるので、実測に要する時間、労力、費用等が大幅に増加してしまうことを抑制することができる。
【0077】
B.変形例
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0078】
(変形例1)
上述した実施形態では、1回目の実測値に基づいて不適合領域であると判定された領域については再度指標の実測を行い、当該2回目の実測値に基づいて不適合領域を特定し、2回目の実測値に基づいて特定された領域については補修等を行うようになっていた。このように2回目の実測値に基づいて特定した不適合領域に対して補修を行う以外にも、2回目の実測値に基づいて特定した不適合領域に対して再度実測を行い、3回目の実測値に基づいて不適合領域を特定するといったように3回以上の実測を行うようにしてもよい。
【0079】
(変形例2)
また、上述した実施形態では、2回目の実測値に基づいて特定された不適合領域に対して品質改善のための補修工事等を行うようにしていたが、かかる補修工事の結果、当該領域の品質が改善したか否かを判別するために補修後に当該領域の複数地点において指標を実測し、かかる補修後の実測値に基づいて不適合領域でなくなるか、つまり当該領域内のすべての推定地点の指標が許容条件を満たさない確率が設定値より低くなるかを判別し、かかる判別結果が否定的である場合には肯定的な判別結果が得られるまで補修等を行うようにしてもよい。例えば、2回目の実測値に基づいて、図9に示すような判別結果が得られた場合には、図10に示すように不適合領域がなくなるといった判別結果が得られるまで補修等を行う。
【0080】
(変形例3)
また、上述した実施形態では、PC100の不適合領域特定部150が、推定地点の指標の推定値が許容条件を満たさない確率が予め設定された確率よりも大きい場合にその地点を不適合と判定するようにしていたが、推定地点の指標の推定値が許容条件を満たす確率を求め、かかる確率が予め設定された確率より小さい場合にその地点を不適合領域として判定するようにしてもよい。
【0081】
(変形例4)
また、上述した実施形態では、PC100に内蔵されるCPU等が外部記憶装置等に記憶されたプログラムを読み出して動作することにより、上述した不適合領域特定のための処理を行うようになっていたが、このようなソフトウェアにより実現される機能と同様の機能をハードウェア回路によって実現するようにしてもよいし、コンピュータにこのような処理を実行させるためのプログラムをインターネット等の通信回線を介してユーザに提供するようにしてもよいし、当該プログラムをCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録してユーザに提供するようにしてもよい。
【0082】
(変形例5)
また、上述した実施形態では、地盤を新たに建設した後に、その地盤の複数地点で地盤の品質に関する指標を実測し、かかる実測値に基づいて品質不適合領域を特定するといった建設方法に本発明を適用した場合について説明したが、すでに建設されて使用されている地盤のメンテナンス等をする際に、当該地盤について、上記実施形態のように複数地点で指標を実測し、かかる実測値から不適合領域を特定し、その結果を参照してメンテナンスの要否、必要な場合にはメンテナンスの内容等を決定するようにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、多数地点で数値指標を実測するといった時間、労力、費用のかかる作業を行わなくても、地盤全域にわたる品質を判定することができるという効果を奏する。
【0084】
また、本発明によれば、より正確に地盤の任意地点における品質が許容条件を満たさない確率を求めることができ、より正確な品質不適合領域の特定が可能となるという効果を奏する。
【0086】
また、本発明によれば、より正確に地盤の任意地点の品質が許容条件を満たす確率を求めることができ、より正確な品質不適合領域の特定が可能となるという効果を奏する。
【0087】
また、本発明によれば、特定された不適合領域について再度数値指標の実測が行われるので、当該不適合領域の品質が不良であるか否かをより正確に判定することができるという効果を奏する。
【0088】
また、本発明によれば、より正確な不適合領域の特定が可能となるという効果を奏する。
【0093】
また、本発明によれば、多数地点で数値指標を実測するといった時間、労力、費用のかかる作業を行うことなく、より正確に建設した地盤全域の品質判定を行うことができるという効果を奏する。
【0094】
また、本発明によれば、多数地点で数値指標を実測するといった時間、労力、費用のかかる作業を行うことなく、建設した地盤全域にわたる品質を判定することができるという効果を奏する。
【0095】
また、本発明によれば、多数地点で数値指標を実測するといった時間、労力、費用のかかる作業を行うことなく、地盤全域にわたる品質を判定することができ、品質がよくない可能性の高い領域に対して補修を行うので、品質のよい地盤建設が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる地盤品質判定方法を伴う地盤建設方法の手順を示すフローチャートである。
【図2】建設した地盤品質の判定を行うために地盤に関する指標を実測する地点の位置の一例を示す図である。
【図3】前記地盤品質判定方法に用いられるPCの機能構成を示すブロック図である。
【図4】建設した地盤品質の判定を行うための地盤に関する指標を実測する地点と、指標等を推定する推定地点との位置を示す図である。
【図5】前記地盤品質判定方法において事前に行われる指標の実測により得られる指標値と位置の関係および実測値の分散を示す図である。
【図6】前記事前に行われる指標の実測から得られる自己相関係数と位置との関係である自己相関関数を示すグラフである。
【図7】前記実測値の分散と自己相関係数を用いることで求められる指標の推定値および推定誤差と位置との関係を示す図である。
【図8】ある地点における指標の推定値と誤差分布とを示す図であって、これらから当該地点において指標が品質の下限値を下回る確率を求める手法を模式的に示す図である。
【図9】前記地盤品質判定方法による品質不適合領域の有無および領域範囲を示す出力結果の一例を示す図である。
【図10】補修後の前記地盤全域の品質状況を示す図である。
【符号の説明】
100 PC
110 実測値取得部
120 推定地点入力部
130 推定部
140 空間変動特性記憶部
150 不適合領域特定部
Claims (8)
- 判定対象となる地盤の複数点において地盤品質に関する数値指標を実測する実測ステップと、
前記実測ステップで実測された数値指標に基づいて実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たさない確率を求め、当該確率が予め決められた値より大きい領域を品質不適合領域として特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された前記品質不適合領域について前記数値指標を実測する再実測ステップと
を具備することを特徴とする地盤品質判定方法。 - 前記特定ステップでは、予め求められた実測値の分散と自己相関係数とに基づいて前記数値指標の推定値と推定誤差標準偏差を求め、求めた数値指標の推定値および推定誤差標準偏差から実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たさない確率を求める
ことを特徴とする請求項1に記載の地盤品質判定方法。 - 前記再実測ステップで実測された数値指標に基づいて再実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たさない確率を求め、当該確率が予め決められた値より大きい領域を品質不適合領域として特定する再特定ステップをさらに具備する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の地盤品質判定方法。 - 判定対象となる地盤の複数点において地盤品質に関する数値指標を実測する実測ステップと、
前記実測ステップで実測された数値指標に基づいて実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たす確率を求め、当該確率が予め決められた値より小さい領域を品質不適合領域として特定する特定ステップと、
前記特定ステップで特定された前記品質不適合領域について前記数値指標を実測する再実測ステップと
を具備することを特徴とする地盤品質判定方法。 - 前記特定ステップでは、予め求められた実測値の分散と自己相関係数とに基づいて前記数値指標の推定値と推定誤差標準偏差を求め、求めた数値指標の推定値および推定誤差標準偏差から実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たす確率を求める
ことを特徴とする請求項4に記載の地盤品質判定方法。 - 前記再実測ステップで実測された数値指標に基づいて再実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たす確率を求め、当該確率が予め決められた値より小さい領域を品質不適合領域として特定する再特定ステップをさらに具備する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の地盤品質判定方法。 - 地盤を建設する建設ステップと、
前記地盤の複数点において地盤品質に関する数値指標を実測する実測ステップと、
前記実測ステップで実測された数値指標に基づいて実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たさない確率を求め、当該確率が予め決められた値より大きい領域を品質不適合領域として特定する特定ステップと、
前記特定ステップにより特定された前記地盤の品質不適合領域に対して補修を行う補修ステップと
を具備することを特徴とする地盤建設方法。 - 地盤を建設する建設ステップと、
前記地盤の複数点において地盤品質に関する数値指標を実測する実測ステップと、
前記実測ステップで実測された数値指標に基づいて実測地点以外の地点における数値指標が予め決められた指標値条件を満たす確率を求め、当該確率が予め決められた値より小さい領域を品質不適合領域として特定する特定ステップと、
前記特定ステップにより特定された前記地盤の品質不適合領域に対して補修を行う補修ステップをさらに具備する
ことを特徴とする地盤建設方法。
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