JP4179342B2 - 画像判定装置、画像判定方法、画像判定プログラム、画像補正装置、画像補正方法、画像読み取り装置、画像読み取り方法および印刷装置 - Google Patents
画像判定装置、画像判定方法、画像判定プログラム、画像補正装置、画像補正方法、画像読み取り装置、画像読み取り方法および印刷装置 Download PDFInfo
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Description
(A)判定対象となる画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するヒストグラムデータ生成部と、
(B)前記ヒストグラムデータ生成部により生成された前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得する属性情報取得部と、
(C)前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する判定部と、
(D)を備えたことを特徴とする画像判定装置である。
(B)前記ヒストグラムデータ生成部により生成された前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得する属性情報取得部と、
(C)前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する判定部と、
(D)を備えたことを特徴とする画像判定装置。
(B)前記ヒストグラムデータ生成部により生成された前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得する属性情報取得部と、
(C)前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する判定部と、
(D)を備え、
(E)前記各色別のヒストグラムのデータとして、レッド、グリーンおよびブルーの各色のヒストグラムのデータが前記ヒストグラムデータ生成部により生成され、
(F)前記3つ以上の小領域には、相互に面積の等しい2つ以上の小領域が含まれ、
(G)前記3つ以上の小領域には、前記画素の数が相互に等しい2つ以上の小領域が含まれ、
(H)前記3つ以上の小領域には、前記画素の数および面積のうちの少なくともいずれか一方が相互に等しい2つ以上の小領域が含まれ、前記属性情報取得部は、前記画素の数および面積のうちの少なくともいずれか一方が相互に等しい2つ以上の小領域からそれぞれ前記属性情報を取得し、
(I)前記属性情報取得部は、前記第1小領域または前記第2小領域の前記属性情報として、前記第1小領域または前記第2小領域の前記濃度値の上限値を取得し、
(J)前記第1小領域は、前記ヒストグラムの中間調の領域に位置しており、
(K)前記第2小領域は、前記第1小領域よりも前記濃度値が大きく、
(L)前記判定部は、前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とを比較した結果に基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定し、
(M)前記判定部は、前記第1小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の間の最大の第1の差分と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大の第2の差分とを比較して、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定し、
(N)前記判定部は、前記第1の差分と前記第2の差分との間の第3の差分に基づき、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定し、
(O)前記判定部は、前記第3の差分と所定のしきい値とを比較して、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定し、
(P)前記判定部の他に、前記判定対象となる画像が逆光画像であるか否かを判定する逆光画像判定部を備え、
(Q)前記逆光画像判定部により前記判定対象となる画像が逆光画像であると判定されたときに、前記判定部は、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定することを特徴とする画像判定装置。
(B)生成した前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分するステップと、
(C)これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、前記第1小領域および前記第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得するステップと、
(D)取得した前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定するステップと、
(E)を有することを特徴とする画像判定方法。
(B)判定対象となる画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するステップと、
(C)生成した前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分するステップと、
(D)これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、前記第1小領域および前記第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得するステップと、
(E)取得した前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定するステップと、
(F)を実行することを特徴とする画像判定プログラム。
(B)前記ヒストグラムデータ生成部により生成された前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得する属性情報取得部と、
(C)前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する判定部と、
(D)前記判定部により前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定された場合に、前記画像に対して補正処理を施す補正処理部と、
(E)を備えたことを特徴とする画像補正装置。
(B)生成した前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分するステップと、
(C)これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、前記第1小領域および前記第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得するステップと、
(D)取得した前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定するステップと、
(E)前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定した場合に、前記画像に対して補正処理を施すステップと、
(F)を有することを特徴とする画像補正方法。
(B)前記画像読み取り部により読み取られた前記画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するヒストグラムデータ生成部と、
(C)前記ヒストグラムデータ生成部により生成された前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得する属性情報取得部と、
(D)前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する判定部と、
(E)を備えたことを特徴とする画像読み取り装置。
(B)読み取った前記画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するステップと、
(C)生成した前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分するステップと、
(D)これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、前記第1小領域および前記第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得するステップと、
(E)取得した前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定するステップと、
(F)を有することを特徴とする画像読み取り方法。
(B)前記印刷部により前記画像が印刷される前に、前記画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するヒストグラムデータ生成部と、
(C)前記ヒストグラムデータ生成部により生成された前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得する属性情報取得部と、
(D)前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する判定部と、
(E)前記判定部により前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定された場合に、前記画像に対して補正処理を施す補正処理部と、
(F)を備えたことを特徴とする印刷装置。
以下に本発明に係る画像判定装置について画像読み取りシステムに適用した場合を例にして説明する。図1〜図4は、画像判定装置が適用された画像読み取りシステムの一実施形態について説明したものである。図1は、画像読み取りシステムの一実施形態を説明したものである。図2は、画像読み取り装置の内部構成の一例を説明する図である。図3は、画像読み取り装置のシステム構成の一例を説明する図である。図4は、コンピュータ装置のシステム構成を説明する図である。
画像読み取り装置10の原稿台12の内部には、図2に示すように、キャリッジ40と、このキャリッジ40を原稿台12に対して所定の間隔を保ちつつ図中矢印A方向に沿って平行に移動させる駆動機構42と、このキャリッジ40を支持しつつその移動を案内するガイド44とが設けられている。
コンピュータ本体22は、図4に示すように、CPU80と、メモリ82と、HDD(ハードディスクドライブ装置)84と、操作入力部86と、表示制御部88と、外部通信部90と、バス92とを備えている。この他に、コンピュータ本体22は、先に説明したCD−ROMドライブ装置30とFDドライブ装置28を備えている。CPU80と、メモリ82と、HDD(ハードディスクドライブ装置)84と、CD−ROMドライブ装置30と、FDドライブ装置28と、操作入力部86と、表示制御部88と、外部通信部90とは、バス92を介して相互に通信可能に接続されている。
次にスキャナドライバのユーザインターフェイスの一例について説明する。図5は、このユーザインターフェイスのメインのダイアログボックス100を示したものである。このユーザインターフェイスは、コンピュータ本体22のCPU80が表示制御部88を通じて表示装置24の表示画面に表示する。ユーザは、表示装置24の表示画面に表示されたユーザインターフェイスのダイアログボックス100を見ながら、キーボード34やマウス36等の入力装置26を通じて、スキャナドライバの各種の設定を行うことができる。
次に画像調整を行うヒストグラム調整、濃度補正、およびイメージ調整について説明する。図6〜図9は、ヒストグラム調整、濃度補正、およびイメージ調整についてそれぞれ説明したものである。図6は、ヒストグラム調整のダイアログボックスを示したものである。図7は、ヒストグラム調整の具体的な調整概要について説明したものである。図8は、濃度補正のダイアログボックスを示したものである。図9は、イメージ調整のダイアログボックスを示したものである。
「ヒストグラム調整」では、画像の明暗等を調整することによって、読み取った画像の見栄えの向上を図る。ヒストグラム調整のダイアログボックス131には、図6に示すように、編集対象となる画像のヒストグラムが表示されるヒストグラム表示欄132と、ヒストグラムにより調整をした結果を表わすトーンカーブが表示されるトーンカーブ表示欄134と、色かぶりを取り除くためのグレーバランスを調整するためのグレーバランス調整欄136とが設けられている。ここで、「ヒストグラム」とは、画像全体の明るさと色の分布を示したものであり、画像の黒から白までのデータ分布(ピクセル数)をグラフで表したものである。
「濃度補正」は、画像の濃淡の表現を部分的に変更する際に用いる調整である。具体的には、この「濃度補正」では、トーンカーブを調整することによって、読み取った画像の見栄えの向上を図る。つまり、シャドウ(最暗部)、ミッドトーン(中間調)、ハイライト(最明部)へと変化していく濃度の曲線(トーンカーブ)を調整することで、画像全体の明るさとコントラストをバランスよく仕上げることができる。このために、濃度補正のダイアログボックス150には、図8に示すように、トーンカーブ表示部152と、このトーンカーブ表示部152に表示するトーンカーブの種類(チャンネル(色))を選択するためのチャンネル欄154が設けられている。
「イメージ調整」には、図9のイメージ調整のダイアログボックス160に示すように、(1)明るさの調整と、(2)コントラストの調整と、(3)彩度の調整と、(4)カラーバランスの調整との4種類の調整がある。さらに、『(4)カラーバランスの調整』には、「シアン(C)−レッド(R)」の間の調整と、「マゼンダ(M)−グリーン(G)」の間の調整と、「イエロー(Y)−ブルー(B)」の間の調整との3種類の調整がある。
『(1)明るさの調整』は、画像が明る過ぎたり暗すぎたりした場合に行う。『(1)明るさの調整』は、スライダー162Aを左右に移動させたり、また、スライダー162Aの右側に設けられた数値入力欄164Aに直接、数値を入力することにより行うことができる。
『(2)コントラストの調整』は、明暗をはっきりさせたり、逆に明暗の差を小さくする場合に行う。『(2)コントラストの調整』は、スライダー162Bを左右に移動させたり、また、スライダー162Bの右側に設けられた数値入力欄164Bに直接、数値を入力することにより行うことができる。
『(3)彩度の調整』は、色味を鮮やかにしたい場合に行う。『(3)彩度の調整』は、スライダー162Cを左右に移動させたり、また、スライダー162Cの右側に設けられた数値入力欄164Cに直接、数値を入力することにより行うことができる。
『(4)カラーバランスの調整』は、画像が赤みや青み等を帯びている場合に行う。『(4)カラーバランスの調整』は、各スライダー162D、162E、162Fを左右に移動させたり、また、各スライダー162D、162E、162Fの右側にそれぞれ設けられた数値入力欄164D、164E、164Fに直接、数値を入力することにより行うことができる。これによって、画像を適切な色合いに調整することができる。具体的には、「シアン(C)−レッド(R)」の間の調整用のスライダー162Dを左右に移動させることにより、シアンおよびレッド(R)の強弱を調整することができる。また、「マゼンダ(M)−グリーン(G)」の間の調整用のスライダー162Eを左右に移動させることにより、マゼンダ(M)およびグリーン(G)の強弱を調整することができる。また、「イエロー(Y)−ブルー(B)」の間の調整用のスライダー162Fを左右に移動させることにより、イエロー(Y)およびブルー(B)の強弱を調整することができる。
R’=S11×R+S12×G+S13×B ……………(1)
G’=S21×R+S22×G+S23×B ……………(2)
B’=S31×R+S32×G+S33×B ……………(3)
ここで、S11、S12、S13、S21、S22、S23、S31、S32、S33は、設定された彩度の値に応じて設定される係数である。そして、彩度を高める場合は、S11、S22、S33に『1』より大きな値が設定され、他方、S12、S13、S21、S23、S31、S32に負の値が設定される。このようにして『(3)彩度の調整』は、実行される。
図10A〜図10Cは、これらヒストグラム調整、濃度補正、およびイメージ調整によりそれぞれ設定されたデータについて説明したものである。図10Aは、ヒストグラム調整により設定されるデータについて説明したものである。図10Bは、濃度補正により設定されるデータについて説明したものである。図10Cは、イメージ調整により設定されるデータについて説明したものである。
これらヒストグラム調整、濃度補正およびイメージ調整により設定されたデータに基づき、入力画像、即ちここでは、画像読み取り装置10により読み取られた画像を調整する手順の一例について説明する。図11は、この手順の一例について示したものである。
R’=A11×R+A12×G+A13×B ……………(4)
G’=A21×R+A22×G+A23×B ……………(5)
B’=A31×R+A32×G+A33×B ……………(6)
ここで、変換前のレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の各色の入力データをそれぞれ『R』、『G』、『B』により示している。また、変換後のレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の各色の出力データをそれぞれ『R’』、『G’』、『B’』により示している。また、A11、A12、A13、A21、A22、A23、A31、A32、A33は、各種出力機器(表示装置24やプリンタ等)の特性に応じて適宜設定される係数である。
図12は、画像読み取り装置10による画像読み取り手順の一例について説明したものである。画像読み取り装置10により画像を読み取る際に、プレスキャンを実行する場合がある。このプレスキャンとは、例えば、高解像度にて画像を読み取る場合等において、最初から高解像度にて画像を読み取る動作を実行するのではなく、高解像度にて画像を読み取る動作(本スキャン)を実行する前、一度、例えば、低解像度にて画像を読み取ることをいう。
<従来の問題点>
これらヒストグラム調整や濃度補正、イメージ調整等によって、画像読み取り装置により読み取った画像に対して各種調整(補正)が自動的に行われた場合であっても、例えば、中間調などの色バランスが崩れた画像については、十分な補正処理を実行することはできなかった。また、これらヒストグラム調整や濃度補正、イメージ調整等を通じてユーザが、例えば、中間調などの色バランスが崩れた画像に対して十分な調整(補正)を施すのはきわめて難しかった。
このようなことから、本実施形態では、例えば、中間調などの色バランスが崩れた画像であるか否かを的確に判定するために、次のような判定方法を実施する。以下にここで行われる判定方法について詳しく説明する。
本実施形態で行われる、中間調などの色バランスが崩れた画像であるか否かの判定方法について詳しく説明する。なお、本実施形態では、中間調などの色バランスが崩れた画像であるか否かの判定は、スキャナドライバにより行われる。このことから、スキャナドライバは、「画像判定プログラム」に相当する。また、スキャナドライバが実行されるコンピュータ装置20は、「画像判定装置」に相当する。また、ここでスキャナドライバは、中間調などの色バランスが崩れた画像であると判定した場合に、その画像に対して補正処理を実行する。このことから、このスキャナドライバが実行されるコンピュータ装置20は、「画像補正装置」に相当する。
本実施形態では、このような中間調等の色バランスが崩れた画像であるか否かの判定は、他の画像の判定処理や各種補正処理とともに、図5にて説明したユーザインターフェイスのメインのダイアログボックス100において「逆光補正のチェックボックス130E」がユーザによりチェックされたときに実行される。
(1)逆光画像であるか否かの判定処理
(2)中間調の色バランスが崩れた画像であるか否かの判定処理
(3)夕焼けまたは朝焼けの画像であるか否かの判定処理
また、スキャナドライバが実行する補正処理としては、次のような処理である。
(5)中間調の色バランスが崩れた逆光画像のための補正処理
(6)夕焼けまたは朝焼けの逆光画像のための補正処理
スキャナドライバは、図5にて説明したユーザインターフェイスのメインのダイアログボックス100において「逆光補正のチェックボックス130E」がユーザによりチェックされると、図14にて説明したように、最初に、画像読み取り装置10により読み取った画像について、「逆光画像であるか否かの判定処理」を行う。以下に、ここで行われる「逆光画像であるか否かの判定処理」について詳しく説明する。
図15は、ここでスキャナドライバにより行われる「逆光画像であるか否かの判定処理」の判定手順の一例について説明したものである。画像読み取り装置10により読み取った画像のデータに基づき、ヒストグラムのデータを生成する(S302)。ここで生成されるヒストグラムは、先に説明したヒストグラムと同じものである。つまり、このヒストグラムは、画像読み取り装置10により読み取った画像を構成する各画素の濃度値に対する画素の数の分布を表したグラフである。
図16は、スキャナドライバにより生成されるヒストグラムの一例について説明したものである。本実施形態では、画像読み取り装置10により読み取られた画像を構成する各画素のデータが、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色の濃度値のデータにより構成されている。このため、本実施形態では、ヒストグラムがレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の各色別に生成される。すなわち、画像を構成する各画素のレッド(R)の濃度値に基づき生成されたヒストグラムと、画像を構成する各画素のグリーン(G)の濃度値に基づき生成されたヒストグラムと、画像を構成する各画素のブルー(B)の濃度値に基づき生成されたヒストグラムとの3種類のヒストグラムが生成される。スキャナドライバは、このようにして生成したレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色のヒストグラムのデータに基づき、逆光画像か否かの判定を行う。
次にスキャナドライバは、このようにして生成したレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色のヒストグラムのデータに基づき、各色のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ3つ以上の小領域に区分する処理を実行する。ここで、スキャナドライバは、各色のヒストグラムにより表される領域を濃度値の大きさ別に区分する。これにより、3つ以上の小領域は、図16に示すように、各色のヒストグラムの縦軸の方向に沿ってある濃度値に対応して設けられた境界ラインによって区分され、各色のヒストグラムの横軸の方向に沿って並んで配置される。
このようにしてレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4に区分した後、スキャナドライバは、次に、これら区分した4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4の中から、第1小領域および第2小領域を選出する処理を各色別に実行する。ここで、第1小領域は、区分した4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4の中から選出される少なくとも1つの小領域のことであって、第2小領域とは隣接しておらず、かつ第2小領域よりも濃度値が小さいという条件を満たす小領域である。また、第2小領域は、区分した4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4の中から選出される少なくとも1つの小領域のことであって、第1小領域とは隣接しておらず、かつ第1小領域よりも濃度値が大きいという条件を満たす小領域である。
このようにして4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4の中から第1小領域として小領域Ry1を各色別に選出し、かつ第2小領域として小領域Ry3を各色別に選出した後、スキャナドライバは、次に、これら第1小領域として選出した小領域Ry1および第2小領域として選出した小領域Ry3からそれぞれ属性情報を各色別に取得する。本実施形態では、属性情報として、小領域Ry1の上限値St1および小領域Ry3の上限値St3を各色につき取得する。なお、各色の小領域Ry1の上限値St1は、隣接する小領域Ry2との間の境界線に対応する濃度値でもある。また、各色の小領域Ry3の上限値St3についても同様に、隣接する小領域Ry4との間の境界線に対応する濃度値でもある。また、各色の小領域Ry1の上限値St1については、「33%基準点」とも呼ぶこととする。また、各色の小領域Ry3の上限値St3については、「99%基準点」とも呼ぶこととする。なお、各色の小領域Ry2の上限値St2については、「66%基準点」とも呼ぶこととする。
このようにしてレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4に区分して、その中から第1小領域として選出した小領域Ry1と、その中から第2小領域として選出した小領域Ry3との各属性情報として、小領域Ry1の上限値St1および小領域Ry3の上限値St3を各色別に取得した後、スキャナドライバは、次に、ここで取得した各色別の小領域Ry1の上限値St1および各色別の小領域Ry3の上限値St3に基づき、画像読み取り装置10により読み取った画像が逆光画像か否かの判定処理を実行する。
実際の輝度値=1/5×R+3/5×G+1/5×B …………(7)
なお、ここで、『R』は、画素のレッド(R)の成分の濃度値を示す。『G』は、画素のグリーン(G)の成分の濃度値を示す。『B』は、画素のブルー(B)の成分の濃度値を示す。また、この式(7)では、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の各色の比率が、「1:3:1」の場合を例にして示したが、これ以外の比率に設定されても良い。
次に、「中間調の色バランスが崩れた画像であるか否かの判定」について説明する。「中間調の色バランスが崩れた画像であるか否かの判定」については、図13にて説明した手順にて行う。ヒストグラムは、先の「逆光画像の判定」にて生成したヒストグラムを用いる。小領域の選出は、そのヒストグラムにおいて区分された小領域の中から行う。
図18A〜図18Cは、中間調の色バランスが崩れた画像のRGB各色のヒストグラムの一例をそれぞれ示したものである。図18Aは、レッド(R)のヒストグラムを示したものである。図18Bは、グリーン(G)のヒストグラムを示したものである。図18Cは、ブルー(B)のヒストグラムを示したものである。
図19は、「中間調の色バランスが崩れた画像であるか否かの判定」における小領域の選出について説明したものである。ここでは、同図に示すように、「逆光画像の判定」において生成したヒストグラムを区分して得られた4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4のうちの3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3の中から、第1小領域および第2小領域を選出する。第1小領域は、先にも説明したように、これら3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3の中の少なくとも1つの小領域よりも濃度値が大きく、かつこれら3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3の中の他の少なくとも1つの小領域よりも濃度値が小さい小領域である。本実施形態では、第1小領域として小領域Ry2が選出される。
このようにしてスキャナドライバは、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の各色のヒストグラムにおいてそれぞれ第1小領域および第2小領域の選出を行った後、次に、これら第1小領域および第2小領域についてそれぞれ各色別に属性情報を取得する。本実施形態では、スキャナドライバは、属性情報として、第1小領域(小領域Ry2)の上限値St2(「66%基準点」ともいう)と、第2小領域(小領域Ry3)の上限値St3(「99%基準点」ともいう)とを各色につきそれぞれ取得する。
このようにしてスキャナドライバは、第1小領域(小領域Ry2)および第2小領域(小領域Ry3)からそれぞれ各色別に属性情報を取得した後、ここで取得した属性情報に基づき、画像読み取り装置10により読み取った画像が、中間調の色バランスが崩れた画像であるか否かの判定を行う。具体的には、次のようにして判定を実施する。
ΔHs1−ΔHs2≧Ks ………………(8)
このような方法によりスキャナドライバによって判定することによって、判定対象となる画像、即ちここでは、画像読み取り装置10により読み取った画像が、中間調の色バランスが崩れた画像であるか否かを的確に判定することができる。
図21は、スキャナドライバによる判定処理の流れについて説明したものである。スキャナドライバは、同図に示すように、まず、第1小領域(小領域Ry2)および第2小領域(小領域Ry3)に関する属性情報として、第1小領域(小領域Ry2)の各色の上限値『Str2』、『Stg2』、『Stb2』と、第2小領域(小領域Ry3)の各色の上限値『Str3』、『Stg3』、『Stb3』とを取得する(S402)。次に、スキャナドライバは、得られた上限値『Str2』、『Stg2』、『Stb2』、『Str3』、『Stg3』、『Stb3』に基づき、第1小領域(小領域Ry2)の各色の上限値『Str2』、『Stg2』、『Stb2』の間の最大の差分ΔHs1と、第2小領域(小領域Ry3)の各色の上限値『Str3』、『Stg3』、『Stb3』の間の最大の差分ΔHs2とをそれぞれ求める(S404)。そして、次に、スキャナドライバは、得られた2つの差分ΔHs1、ΔHs2を比較する(S406)。そして、その比較の結果、これら2つの差分ΔHs1、ΔHs2の差、即ちΔHs1−ΔHs2が所定のしきい値「Ks」以上であるか否かをチェックする(S408)。ここで、ΔHs1−ΔHs2が所定のしきい値「Ks」以上であった場合には、スキャナドライバは、中間調の色バランスが崩れた画像であると判定する(S410)。一方、ΔHs1−ΔHs2が所定のしきい値「Ks」以上でなかった場合には、スキャナドライバは、中間調の色バランスが崩れた画像ではないと判定する(S412)。このようにして中間調の色バランスが崩れた画像であるか否かの判定を行った後、スキャナドライバは、速やかに処理を終了する。
次に、「夕焼けまたは朝焼けの画像であるか否かの判定」について説明する。「夕焼けまたは朝焼けの画像であるか否かの判定」についても、「中間調の色バランスが崩れた画像であるか否かの判定」の場合と同様に、先の「逆光画像の判定」にて生成したRGB各色のヒストグラムを用いて、これらRGB各色のヒストグラムにおいて区分されて得られた4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4の中から2つ以上の小領域を選出して、選出した小領域についてそれぞれ属性情報を取得し、その属性情報に基づき、「夕焼けまたは朝焼けの画像であるか否かの判定」を行う。以下にその方法について詳しく説明する。
図22A〜図22Cは、夕焼けまたは朝焼けの画像のRGB各色のヒストグラムの一例をそれぞれ示したものである。図22Aは、レッド(R)のヒストグラムの一例を示したものである。図22Bは、グリーン(G)のヒストグラムの一例を示したものである。図22Cは、ブルー(B)のヒストグラムの一例を示したものである。
図23は、「夕焼けまたは朝焼けの画像であるか否かの判定」における小領域の選出について説明したものである。ここでは、同図に示すように、「逆光画像の判定」において生成したヒストグラムを区分して得られた4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4のうちの3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3の中から、第1小領域および第2小領域を選出する。第1小領域は、他の少なくとも1つの小領域よりも濃度値が大きい小領域である。本実施形態では、第1小領域として小領域Ry3が選出される。一方、第2小領域は、第1小領域よりも濃度値が小さい小領域である。本実施形態では、第2小領域として小領域Ry2が選出される。なお、第2小領域としては、小領域Ry2の他に、小領域Ry1が選出されても良い。また、このような第1小領域および第2小領域の選出は、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の各色のヒストグラムにおいて各色別にそれぞれ行われる。
このようにしてスキャナドライバは、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の各色のヒストグラムにおいてそれぞれ第1小領域および第2小領域の選出を行った後、次に、これら第1小領域および第2小領域についてそれぞれ各色別に属性情報を取得する。本実施形態では、スキャナドライバは、属性情報として、第1小領域(小領域Ry3)の上限値St3(「99%基準点」ともいう)と、第2小領域(小領域Ry2)の上限値St2(「66%基準点」ともいう)とを各色につきそれぞれ取得する。レッド(R)のヒストグラムの第1小領域(小領域Ry3)および第2小領域(小領域Ry2)の上限値をそれぞれ『Str3』、『Str2』とする。また、グリーン(G)のヒストグラムの第1小領域(小領域Ry3)および第2小領域(小領域Ry2)の上限値をそれぞれ『Stg3』、『Stg2』とする。また、ブルー(B)のヒストグラムの第1小領域(小領域Ry3)および第2小領域(小領域Ry2)の上限値をそれぞれ『Stb3』、『Stb2』とする。
このようにしてスキャナドライバは、第1小領域(小領域Ry3)および第2小領域(小領域Ry2)からそれぞれ各色別に属性情報を取得した後、ここで取得した属性情報に基づき、画像読み取り装置10により読み取った画像が、夕焼けまたは朝焼けの画像であるか否かの判定を行う。具体的には、次のようにして判定を実施する。
ΔHt1−ΔHt2≧Kt ………………(9)
このような方法によりスキャナドライバによって判定することによって、判定対象となる画像、即ちここでは、画像読み取り装置10により読み取った画像が、夕焼けまたは朝焼けの画像であるか否かを的確に判定することができる。
図25は、スキャナドライバによる判定処理の流れについて説明したものである。スキャナドライバは、同図に示すように、まず、第1小領域(小領域Ry3)および第2小領域(小領域Ry2)に関する属性情報として、第1小領域(小領域Ry3)の各色の上限値『Str3』、『Stg3』、『Stb3』と、第2小領域(小領域Ry2)の各色の上限値『Str2』、『Stg2』、『Stb2』とを取得する(S452)。次に、スキャナドライバは、得られた上限値『Str2』、『Stg2』、『Stb2』、『Str3』、『Stg3』、『Stb3』に基づき、第1小領域(小領域Ry3)の各色の上限値『Str3』、『Stg3』、『Stb3』の間の最大の差分ΔHt1と、第2小領域(小領域Ry2)の各色の上限値『Str2』、『Stg2』、『Stb2』の間の最大の差分ΔHt2とをそれぞれ求める(S454)。そして、次に、スキャナドライバは、得られた2つの差分ΔHt1、ΔHt2を比較する(S456)。そして、その比較の結果、これら2つの差分ΔHt1、ΔHt2の差、即ちΔHt1−ΔHt2が所定のしきい値「Kt」以上であるか否かをチェックする(S458)。ここで、ΔHt1−ΔHt2が所定のしきい値「Kt」以上であった場合には、スキャナドライバは、夕焼けまたは朝焼けの画像であると判定する(S460)。一方、ΔHt1−ΔHt2が所定のしきい値「Kt」以上でなかった場合には、スキャナドライバは、夕焼けまたは朝焼けの画像ではないと判定する(S462)。このようにして夕焼けまたは朝焼けの画像であるか否かの判定を行った後、スキャナドライバは、速やかに処理を終了する。
次に、「通常の逆光画像に対する補正処理」について説明する。この補正処理は、「逆光画像であるか否かの判定処理」において逆光画像ではないと判定された場合、および「夕焼けまたは朝焼けの画像であるか否かの判定処理」において夕焼けまたは朝焼けの画像ではないと判定された場合に実行される。
スキャナドライバは、まず、先の「逆光画像の判定」にて生成したRGB各色のヒストグラムにおいて区分して得られた4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4のうちの3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3からそれぞれ属性情報を取得する。ここで、属性情報としては、RGB各色のヒストグラムから3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の濃度値の平均値をそれぞれ取得する。ここで、レッド(R)のヒストグラムの小領域Ry1を占める画素の濃度値の平均値を『AVr1』とし、またその小領域Ry2を占める画素の濃度値の平均値を『AVr2』とし、またその小領域Ry3を占める画素の濃度値の平均値を『AVr3』とする。また、グリーン(G)のヒストグラムの小領域Ry1を占める画素の濃度値の平均値を『AVg1』とし、またその小領域Ry2を占める画素の濃度値の平均値を『AVg2』とし、またその小領域Ry3を占める画素の濃度値の平均値を『AVg3』とする。また、ブルー(B)のヒストグラムの小領域Ry1を占める画素の濃度値の平均値を『AVb1』とし、またその小領域Ry2を占める画素の濃度値の平均値を『AVb2』とし、またその小領域Ry3を占める画素の濃度値の平均値を『AVb3』とする。
その後、スキャナドライバは、ここで取得した平均値AVr1、AVr2、AVr3、AVg1、AVg2、AVg3、AVb1、AVb2、AVb3に基づき、画像読み取り装置10により読み取った画像に対して逆光補正処理を施すための補正情報を生成する。以下に本実施形態における補正情報の生成方法について説明する。
本実施形態では、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色のヒストグラムから得られた3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の各色別の濃度値の平均値AVr1、AVr2、AVr3、AVg1、AVg2、AVg3、AVb1、AVb2、AVb3に基づき、スキャナドライバは、3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3についてそれぞれ各領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の輝度の平均値Yav1、Yav2、Yav3を取得する。ここで、スキャナドライバは、例えば、次の式(10)〜(12)等を用いることによって、小領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の輝度の平均値Yav1、Yav2、Yav3を取得する。
Yav1=1/5×AVr1+3/5×AVg1+1/5×AVb1 ………(10)
Yav2=1/5×AVr2+3/5×AVg2+1/5×AVb2 ………(11)
Yav3=1/5×AVr3+3/5×AVg3+1/5×AVb3 ………(12)
なお、ここでは、式(10)〜(12)について、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の各色の比率が、「1:3:1」の場合を例にして示したが、これ以外の比率に設定されても良い。
Yav0=(Yav1+Yav2+Yav3)/3 ………………(13)
このようにしてスキャナドライバは、画像読み取り装置10により読み取った画像の全体の輝度の平均値Yav0を取得する。
スキャナドライバは、このように3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の輝度の平均値Yav1、Yav2、Yav3を取得し、さらに画像読み取り装置10により読み取った画像の全体の輝度の平均値Yav0を取得した後、目標値を取得する。この目標値は、画像読み取り装置10により読み取られた画像に対して逆光補正処理を施すために取得される値であり、その逆光補正処理の概要を決定する上で指標となる値である。本実施形態では、この目標値として、2つの目標値Ym1、Ym2が取得される。1つの目標値Ym1は、小領域Ry1に対応して取得されるもので、小領域Ry1を占める画素の輝度の平均値の目標値を示す。また、もう1つの目標値Ym2は、小領域Ry2に対応して取得されるもので、小領域Ry2を占める画素の輝度の平均値の目標値を示す。
スキャナドライバは、このようにして取得した2つの目標値Ym1、Ym2に基づき、補正情報を生成する。この補正情報は、画像読み取り装置10により読み取られた画像に対してスキャナドライバが逆光補正処理を施すための情報である。本実施形態では、スキャナドライバが逆光補正処理として前述した「濃度補正」を実行する。このことから、本実施形態では、スキャナドライバが、補正情報として、「濃度補正」における設定情報を生成する。以下に「濃度補正」における設定情報の生成方法について詳しく説明する。
前述した3つのポイントPs1、Ps2、Ps3の各入力値『X1』、『X2』、『X3』の他の設定方法としては、次のような方法がある。すなわち、例えば、小領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の輝度の平均値Yav1、Yav2、Yav3を考慮して設定しても良い。つまり、これら3つのポイントPs1、Ps2、Ps3の入力値『X1』、『X2』、『X3』を小領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の輝度の平均値Yav1、Yav2、Yav3に反映させる。具体的には、次のような設定方法がある。
そして、スキャナドライバは、このようにして補正情報として生成した、「濃度補正」におけるトーンカーブTcを調整するための3つのポイントPs1、Ps2、Ps3に関する情報に基づき、画像読み取り装置10により読み取られた画像に対して逆光補正処理を施す。なお、本実施形態では、スキャナドライバは、「補正処理部」に相当する。具体的には、図11にて説明した調整手順における「濃度補正」において、補正情報として生成された3つのポイントPs1、Ps2、Ps3に関する情報に基づき調整されたトーンカーブTcに基づき、画像読み取り装置10により読み取られた画像を構成する各画素のデータの各色の濃度値を変換する。これによって、スキャナドライバは、画像読み取り装置10により読み取られた画像に対して逆光補正処理を施す。
次に、「中間調の色バランスが崩れた逆光画像のための補正処理」について説明する。この補正処理は、「中間調の色バランスが崩れた画像であるか否かの判定処理」において中間調の色バランスが崩れた画像であると判定された場合に実施される。
この補正処理は、先の「逆光画像の判定」にて生成したRGB各色のヒストグラムを用いて実施される。すなわち、「通常の逆光画像に対する補正処理」の場合と同様に、先の「逆光画像の判定」にて生成したRGB各色のヒストグラムにおいて区分して得られた4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4のうちの3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3からそれぞれ属性情報を取得して、その取得した属性情報に基づき、「中間調の色バランスが崩れた逆光画像のための補正処理」を実施するための補正情報を生成して、この補正情報に基づき画像に対して補正処理を施す。以下にその補正方法について詳しく説明する。
スキャナドライバは、まず、先の「逆光画像の判定」にて生成したRGB各色のヒストグラムにおいて区分して得られた4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4のうちの3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3からそれぞれ属性情報を取得する。ここで、属性情報としては、「通常の逆光画像の補正」の場合と同様に、RGB各色のヒストグラムから3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の濃度値の平均値AVr1、AVr2、AVr3、AVg1、AVg2、AVg3、AVb1、AVb2、AVb3をそれぞれ取得する。
その後、スキャナドライバは、取得した平均値AVr1、AVr2、AVr3、AVg1、AVg2、AVg3、AVb1、AVb2、AVb3に基づき、中間調の色バランスが崩れた逆光画像に対して補正処理を施すための補正情報を生成する。以下に本実施形態における補正情報の生成方法について説明する。
ここで、スキャナドライバは、「通常の逆光画像の補正」の場合と同様に、取得した平均値AVr1、AVr2、AVr3、AVg1、AVg2、AVg3、AVb1、AVb2、AVb3に基づき、3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3についてそれぞれ各領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の輝度の平均値Yav1、Yav2、Yav3を取得する。このとき、スキャナドライバは、例えば、先の式(10)〜(12)等を用いる。また、スキャナドライバは、取得した輝度の平均値Yav1、Yav2、Yav3に基づき、画像読み取り装置10により読み取った画像の全体の輝度の平均値Yav0を求める。このとき、スキャナドライバは、例えば、先の式(13)等を用いる。
次に、スキャナドライバは、取得した3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の輝度の平均値Yav1、Yav2、Yav3と、画像の全体の輝度の平均値Yav0とに基づき、目標値を取得する。この目標値は、中間調の色バランスが崩れた逆光画像に対して補正処理を実行するために取得される値であり、その補正処理の概要を決定する上で指標となる値である。本実施形態では、中間調の色バランスが崩れた逆光画像を補正するために、この目標値として、2つの目標値Ym1、Ym2が取得される。これらのうち、目標値Ym1は、小領域Ry1に対応して取得されたものである。また、目標値Ym2は、小領域Ry2に対応して取得されたものである。
スキャナドライバは、このようにして取得した2つの目標値Ym1、Ym2に基づき、補正情報を生成する。この補正情報は、中間調の色バランスが崩れた逆光画像に対して適切な補正処理を施すための情報である。本実施形態では、スキャナドライバが、中間調の色バランスが崩れた逆光画像に対する補正処理として、「通常の逆光画像の補正」の場合と同様に、前述した「濃度補正」を実行する。このことから、本実施形態では、スキャナドライバが、補正情報として、「濃度補正」における設定情報を生成する。以下にこの設定情報の生成方法について詳しく説明する。
そして、スキャナドライバは、このようにして補正情報に基づき調整された、「濃度補正」における各色別のトーンカーブTcr、Tcg、Tcbに基づき、画像読み取り装置10により読み取られた画像に対して、中間調の色バランスが崩れた逆光画像のための補正処理を施す。具体的には、図11にて説明した調整手順における「濃度補正」において、補正情報に基づき調整された「濃度補正」における各色別のトーンカーブTcr、Tcg、Tcbに基づき、画像読み取り装置10により読み取られた画像を構成する各画素のデータの各色の濃度値を変換する。これによって、スキャナドライバは、画像読み取り装置10により読み取られた画像に対して中間調の色バランスが崩れた逆光画像のための補正処理を施す。
次に、「夕焼けまたは朝焼けの逆光画像のための補正処理」について説明する。この補正処理は、「夕焼けまたは朝焼けの画像であるか否かの判定処理」において、夕焼けまたは朝焼けの画像であると判定された場合に実施される。
この補正処理は、先の「逆光画像の判定」にて生成したRGB各色のヒストグラムを用いて実施される。すなわち、「通常の逆光画像に対する補正処理」や「中間調の色バランスが崩れた逆光画像のための補正処理」の場合と同様に、先の「逆光画像の判定」にて生成したRGB各色のヒストグラムにおいて区分して得られた4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4のうちの3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3からそれぞれ属性情報を取得して、その取得した属性情報に基づき、画像に対して補正処理を施す。以下にその補正方法について詳しく説明する。
スキャナドライバは、まず、先の「逆光画像の判定」にて生成したRGB各色のヒストグラムにおいて区分して得られた4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4のうちの3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3からそれぞれ属性情報を取得する。ここで、属性情報としては、「通常の逆光画像の補正」の場合と同様に、RGB各色のヒストグラムから3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の濃度値の平均値AVr1、AVr2、AVr3、AVg1、AVg2、AVg3、AVb1、AVb2、AVb3をそれぞれ取得する。
その後、スキャナドライバは、取得した平均値AVr1、AVr2、AVr3、AVg1、AVg2、AVg3、AVb1、AVb2、AVb3に基づき、夕焼けまたは朝焼けの逆光画像に対して補正処理を施すための補正情報を生成する。以下に本実施形態における補正情報の生成方法について説明する。
ここで、スキャナドライバは、「通常の逆光画像の補正」の場合および「中間調の色バランスが崩れた逆光画像の補正処理」の場合と同様に、取得した平均値AVr1、AVr2、AVr3、AVg1、AVg2、AVg3、AVb1、AVb2、AVb3に基づき、3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3についてそれぞれ各領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の輝度の平均値Yav1、Yav2、Yav3を取得する。このとき、スキャナドライバは、例えば、先の式(10)〜(12)等を用いる。また、スキャナドライバは、取得した輝度の平均値Yav1、Yav2、Yav3に基づき、画像読み取り装置10により読み取った画像の全体の輝度の平均値Yav0を求める。このとき、スキャナドライバは、例えば、先の式(13)等を用いる。
次に、スキャナドライバは、取得した3つの小領域Ry1、Ry2、Ry3を占める画素の輝度の平均値Yav1、Yav2、Yav3と、画像の全体の輝度の平均値Yav0とに基づき、目標値を取得する。この目標値は、夕焼けまたは朝焼けの逆光画像に対して補正処理を実行するために取得される値であり、その補正処理の概要を決定する上で指標となる値である。本実施形態では、夕焼けまたは朝焼けの逆光画像を補正するために、この目標値として、2つの目標値Ym1、Ym2が取得される。これらのうち、目標値Ym1は、小領域Ry1に対応して取得されたものである。また、目標値Ym2は、小領域Ry2に対応して取得されたものである。
スキャナドライバは、このようにして取得した2つの目標値Ym1、Ym2に基づき、補正情報を生成する。この補正情報は、夕焼けまたは朝焼けの逆光画像に対して適切な補正処理を施すための情報である。本実施形態では、スキャナドライバが、夕焼けまたは朝焼けの逆光画像に対する補正処理として、「通常の逆光画像の補正」の場合や「中間調の色バランスが崩れた逆光画像の補正処理」の場合と同様に、前述した「濃度補正」を実行する。このことから、本実施形態では、スキャナドライバが、補正情報として、「濃度補正」における設定情報を生成する。以下にこの設定情報の生成方法について詳しく説明する。
Mg2=Ym2×AVg2/AVr2 ………………(14)
Mb2=Ym2×AVb2/AVr2 ………………(15)
これらの関係式(14)、(15)は、補正後のRGB各色の小領域Ry2を占める画素の濃度値の平均値の比率が、補正前の比率とほぼ同じになるように設定するためのものである。このような関係式(14)、(15)を用いて目標値『Mg2』、『Mb2』を取得すれば、補正後の中間調領域において補正前の色バランスの保持を図ることができる。
そして、スキャナドライバは、このようにして補正情報として生成した、「濃度補正」における各色のトーンカーブTcr、Tcg、Tcbを調整するための各色3つのポイントPr1、Pr2、Pr3、Pg1、Pg2、Pg3、Pb1、Pb2、Pb3に関する情報に基づき、画像読み取り装置10により読み取られた画像に対して、夕焼けまたは朝焼けの逆光画像のための補正処理を施す。具体的には、図11にて説明した調整手順における「濃度補正」において、補正情報として生成された各色3つのポイントPr1、Pr2、Pr3、Pg1、Pg2、Pg3、Pb1、Pb2、Pb3に関する情報に基づき調整されたトーンカーブTcr、Tcg、Tcbに基づき、画像読み取り装置10により読み取られた画像を構成する各画素のデータの各色の濃度値を変換する。これによって、スキャナドライバは、画像読み取り装置10により読み取られた画像に対して夕焼けまたは朝焼けの逆光画像のための補正処理を施す。
ここでは、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4に区分していたが、必ずしもこのように4つの小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4に区分する必要はない。つまり、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色のヒストグラムにより表される領域は、少なくとも3つ以上の小領域に区分されれば良く、3つの小領域に区分されても良く、また5つ以上の小領域に区分されても良い。
以上、本実施形態にあっては、「中間調の色バランスが崩れた画像の判定」において、画像読み取り装置10により読み取られた画像を構成する各画素のデータに基づき、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色のヒストグラムを生成して、これらのヒストグラムにより表される領域をそれぞれ4つの小領域、即ち第1〜第4小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4に区分して、これら第1〜第4小領域Ry1、Ry2、Ry3、Ry4の中から第1小領域として小領域Ry2を選出し、また第2小領域として小領域Ry3を選出して、これら小領域Ry2および小領域Ry3からそれぞれ属性情報を取得して、これらの属性情報に基づき、判定対象の画像(ここでは、画像読み取り装置10により読み取られた画像)が、中間調などの色バランスが崩れた画像であるか否かを判定するから、的確な判定を行うことができる。
このような画像読み取り装置10にあっては、印刷装置に搭載されても良い。図41は、このような画像読み取り装置10を備えた印刷装置220の構成例を説明したものである。この印刷装置220は、原稿から画像を読み取って画像データを生成するスキャナ機能と、ホストコンピュータ248から送られてきた印刷データに基づき印刷用紙等の各種媒体に印刷を施すプリンタ機能と、原稿から読み取った画像を媒体に印刷して複写するローカルコピー機能とを備えた複合装置である。この印刷装置220は、原稿から画像を読み取るスキャナ部222(スキャナ制御部238を含め、ここでいう「画像読み取り装置10」に相当する)と、印刷用紙等の媒体Sに印刷を施すプリンタ部224とを備えている。
以上、本発明について画像読み取りシステムの一実施形態を例にして説明したが、上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更または改良され得るとともに、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述した実施の形態では、画像として、画像読み取り装置10により読み取られた画像を例にして説明したが、ここでいう「画像」としては、どのような画像であっても良い。例えば、具体的には、デジタルカメラ等により撮影された画像などであっても良い。また、画像の形式としては、どのようなタイプであっても良く、例えば、JPEG形式やビットマップ形式、YUV形式等の各種形式により表現される画像であっても良い。
前述した実施の形態では、「濃度値」として、256階調にて表現される濃度値、即ち例えば「0」〜「255」の値を取り得る濃度値を例にして説明したが、ここでいう「濃度値」にあっては、このような濃度値には限らない。すなわち、ここでいう「濃度値」にあっては、画像を構成する各画素の濃淡を表現するためのデータであればどのような濃度値であっても良い。なお、この「濃度値」には、YUV形式等により表される輝度の濃度値も含まれる。
前述した実施の形態では、「ヒストグラムのデータ」として、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色のヒストグラムのデータが生成されていたが、ここでいう「ヒストグラムのデータ」にあっては、必ずしもこれらレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色のヒストグラムのデータが生成される場合には限られない。つまり、少なくとも2種類以上の異なる色のヒストグラムのデータが「ヒストグラムのデータ」として生成されても良い。
前述した実施の形態では、「ヒストグラムデータ生成部」として、スキャナドライバが、画像、即ちここでは画像読み取り装置10により読み取られた画像を構成する画素のデータに基づき、ヒストグラムのデータを生成していたが、ここでいう「ヒストグラムデータ生成部」にあっては、必ずしもこのようなスキャナドライバである必要はない。つまり、ここでいう「ヒストグラムデータ生成部」にあっては、判定対象となる画像を構成する画素のデータに基づき、ヒストグラムのデータを生成するのであれば、どのようなタイプの「ヒストグラムデータ生成部」であっても構わない。
前述した実施の形態では、「属性情報取得部」として、スキャナドライバが、レッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の各色のヒストグラムにより表される領域を濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、第1小領域として選出した小領域Ry2および第2小領域として選出した小領域Ry3からそれぞれ属性情報を取得していたが、ここでいう「属性情報取得部」にあっては、必ずしもこのようなスキャナドライバである必要はない。つまり、ここでいう「属性情報取得部」にあっては、ヒストグラムにより表される領域を濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分し、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出し、また、第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域からそれぞれ属性情報を取得すれば、どのようなタイプの「属性情報取得部」であっても構わない。
前述した実施の形態では、「判定部」として、スキャナドライバが、第1小領域として選出した小領域Ry2および第2小領域として選出した小領域Ry3からそれぞれ取得した属性情報に基づき、判定対象の画像(ここでは、画像読み取り装置10により読み取られた画像)が、例えば、中間調などの色バランスが崩れた画像であるか否かを判定していたが、ここでいう「判定部」にあっては、必ずしもこのようなスキャナドライバである必要はない。つまり、ここでいう「判定部」にあっては、第1小領域および第2小領域からそれぞれ取得された属性情報に基づき、例えば、中間調などの色バランスが崩れた画像であるか否かを判定するのであれば、どのようなタイプの「判定部」であっても構わない。
前述した実施の形態では、「画像判定装置」として、画像読み取り装置10に読み取られた画像について中間調などの色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する装置を例にして説明したが、ここでいう「画像判定装置」にあっては、このような画像読み取り装置10に読み取られた画像について判定する装置には限られない。すなわち、画像の種類は問われず、各種画像について判定する装置であれば、どのようなタイプの装置も、ここでいう「画像判定装置」に含まれる。
前述した実施の形態では、「画像判定プログラム」として、スキャナドライバが画像読み取り装置10に有線または無線等により通信可能に接続されたコンピュータ装置20において実行されていたが、ここでいう「画像判定プログラム」にあっては、このようなスキャナドライバには限られない。すなわち、ここでいう「画像判定プログラム」にあっては、判定対象の画像について中間調等の色バランスが崩れた画像であるか否かを判定するプログラムであれば、どのようなプログラムもここでいう「画像判定プログラム」に含まれる。
前述した実施の形態では、「画像補正装置」として、画像読み取り装置10に読み取られた画像について中間調等の色バランスが崩れた画像であるか否かの判定を行い、その判定結果に基づき補正処理を施す画像補正装置を例にして説明したが、ここでいう「画像補正装置」にあっては、このような画像読み取り装置10に読み取られた画像について補正を施す装置には限られない。すなわち、画像の種類は問われず、各種画像について画像か否かの判定結果に応じて補正を施す装置であれば、どのようなタイプの装置であっても、ここでいう「画像補正装置」に含まれる。
前述した実施の形態では、「画像読み取り装置」として、画像を読み取るイメージセンサ50が、原稿台12にセットされた原稿15に対して相対的に移動するキャリッジ40に設けられた画像読み取り装置を例にして説明したが、ここでいう「画像読み取り装置」にあっては、必ずしもこのようなタイプの「画像読み取り装置」には限られない。つまり、原稿から画像を読み取る装置であれば、どのようなタイプの装置もここでいう「画像読み取り装置」に含まれる。すなわち、ここでいう「画像読み取り装置」にあっては、原稿15が画像を読み取るイメージセンサ50に対して相対的に移動して原稿15から画像を読み取るような画像読み取り装置も含まれる。
前述した実施の形態では、「印刷装置」として、原稿15から画像を読み取って画像データを生成する画像読み取り部(スキャナ部222)と、媒体に対して印刷を施す印刷部(プリンタ部224)とを備えた「複合装置」の場合を例にして説明したが、ここでいう「印刷装置」にあっては、必ずしもこのように画像読み取り部(スキャナ部222(スキャナ制御部238や画像処理部240等も含む))を備えている必要はない。すなわち、ここでいう「印刷装置」としては、媒体に対して印刷を施す印刷部を少なくとも備えていれば良い。
14 原稿台カバー、15 原稿、18 ヒンジ部、20 コンピュータ装置、
22 コンピュータ本体、24 表示装置、26 入力装置、
28 FDドライブ装置、30 CD−ROMドライブ装置、
32 読み取り装置、34 キーボード、36 マウス、40 キャリッジ、
42 駆動機構、44 ガイド、46 露光ランプ、48 レンズ、
50 イメージセンサ、52 制御部、54 タイミングベルト、
55 プーリ、56 プーリ、58 駆動モータ、60 コントローラ、
62 モータ制御部、64 ランプ制御部、66 センサ制御部、
68 AFE(Analog Front End)部、70 デジタル処理回路、
72 インターフェイス回路、74 アナログ信号処理回路、
76 A/D変換回路、80 CPU、82 メモリ、
84 HDD(ハードディスクドライブ装置)、86 操作入力部、
88 表示制御部、90 外部通信部、92 バス、
100 ダイアログボックス、102 『モード選択欄』、
104 『設定保存』、106 『原稿設定欄』、108 『出力設定欄』、
110 『調整欄』、112 「原稿種」、114 「読み込み装置」、
116 「自動露出」、118 「イメージタイプ」、120 「解像度」、
122 「原稿サイズ」、124 「出力サイズ」、
126 「スキャンボタン」、127 「プレビューボタン」、
128A ボタン、128B ボタン、128C ボタン、128D ボタン、
130A チェックボックス、130B チェックボックス、
130C チェックボックス、130D チェックボックス、
130E チェックボックス、131 ダイアログボックス、
132 ヒストグラム表示欄、134 トーンカーブ表示欄、
136 グレーバランス調整欄、138 チャンネル欄、
140A スライダー、140B スライダー、
140C スライダー、142A 数値入力欄、142B 数値入力欄、
142C 数値入力欄、142D 数値入力欄、142E 数値入力欄、
143A スポイトボタン、143B スポイトボタン、
143C スポイトボタン、144A 端部カーブ形状変更ボタン、
144B 端部カーブ形状変更ボタン、145 スライダー、
150 ダイアログボックス、152 トーンカーブ表示部、
154 チャンネル欄、156A 数値入力欄、156B 数値入力欄、
158 濃度補正設定保存欄、160 ダイアログボックス、
162A スライダー、162B スライダー、162C スライダー、
162D スライダー、162E スライダー、162F スライダー、
164A 数値入力欄、164B 数値入力欄、164C 数値入力欄、
164D 数値入力欄、164E 数値入力欄、164F 数値入力欄、
220 印刷装置、222 スキャナ部、224 プリンタ部、
226 制御部、228 CPU、230 メモリ、
232 外部通信インターフェイス、234 操作入力インターフェイス、
236 表示制御部、238 スキャナ制御部、240 画像処理部、
242 プリンタ制御部、244 カードインターフェイス、
246 バス、248 ホストコンピュータ、250 操作ボタン、
252 液晶ディスプレイ、254 カードリーダー部
Claims (22)
- (A)判定対象となる画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するヒストグラムデータ生成部と、
(B)前記ヒストグラムデータ生成部により生成された前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得する属性情報取得部と、
(C)前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する判定部と、
(D)を備えた画像判定装置であって、
(E)前記判定部は、前記第1小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第1の差分と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第2の差分とに基づいて、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定する
ことを特徴とする画像判定装置。 - 前記各色別のヒストグラムのデータとして、レッド、グリーンおよびブルーの各色のヒストグラムのデータが前記ヒストグラムデータ生成部により生成されることを特徴とする請求項1に記載の画像判定装置。
- 前記3つ以上の小領域には、相互に面積の等しい2つ以上の小領域が含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の画像判定装置。
- 前記3つ以上の小領域には、前記画素の数が相互に等しい2つ以上の小領域が含まれることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像判定装置。
- 前記3つ以上の小領域には、前記画素の数および面積のうちの少なくともいずれか一方が相互に等しい2つ以上の小領域が含まれ、
前記属性情報取得部は、前記画素の数および面積のうちの少なくともいずれか一方が相互に等しい2つ以上の小領域からそれぞれ前記属性情報を取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像判定装置。 - 前記属性情報取得部は、前記第1小領域または前記第2小領域の前記属性情報として、前記第1小領域または前記第2小領域の前記濃度値の上限値を取得することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像判定装置。
- 前記第1小領域は、前記ヒストグラムの中間調の領域に位置していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像判定装置。
- 前記第2小領域は、前記第1小領域よりも前記濃度値が大きいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像判定装置。
- 前記判定部は、前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とを比較した結果に基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像判定装置。
- 前記判定部は、前記第1小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第1の差分と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第2の差分とを比較して、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定することを特徴とする請求項9に記載の画像判定装置。
- 前記判定部は、前記第1の差分と前記第2の差分との間の第3の差分に基づき、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定することを特徴とする請求項10に記載の画像判定装置。
- 前記判定部は、前記第3の差分と所定のしきい値とを比較して、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定することを特徴とする請求項11に記載の画像判定装置。
- 前記判定部の他に、前記判定対象となる画像が逆光画像であるか否かを判定する逆光画像判定部を備えたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像判定装置。
- 前記逆光画像判定部により前記判定対象となる画像が逆光画像であると判定されたときに、前記判定部は、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定することを特徴とする請求項13に記載の画像判定装置。
- (A)判定対象となる画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するヒストグラムデータ生成部と、
(B)前記ヒストグラムデータ生成部により生成された前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得する属性情報取得部と、
(C)前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する判定部と、
(D)を備え、
(E)前記各色別のヒストグラムのデータとして、レッド、グリーンおよびブルーの各色のヒストグラムのデータが前記ヒストグラムデータ生成部により生成され、
(F)前記3つ以上の小領域には、相互に面積の等しい2つ以上の小領域が含まれ、
(G)前記3つ以上の小領域には、前記画素の数が相互に等しい2つ以上の小領域が含まれ、
(H)前記3つ以上の小領域には、前記画素の数および面積のうちの少なくともいずれか一方が相互に等しい2つ以上の小領域が含まれ、前記属性情報取得部は、前記画素の数および面積のうちの少なくともいずれか一方が相互に等しい2つ以上の小領域からそれぞれ前記属性情報を取得し、
(I)前記属性情報取得部は、前記第1小領域または前記第2小領域の前記属性情報として、前記第1小領域または前記第2小領域の前記濃度値の上限値を取得し、
(J)前記第1小領域は、前記ヒストグラムの中間調の領域に位置しており、
(K)前記第2小領域は、前記第1小領域よりも前記濃度値が大きく、
(L)前記判定部は、前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とを比較した結果に基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定し、
(M)前記判定部は、前記第1小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第1の差分と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第2の差分とを比較して、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定し、
(N)前記判定部は、前記第1の差分と前記第2の差分との間の第3の差分に基づき、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定し、
(O)前記判定部は、前記第3の差分と所定のしきい値とを比較して、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定し、
(P)前記判定部の他に、前記判定対象となる画像が逆光画像であるか否かを判定する逆光画像判定部を備え、
(Q)前記逆光画像判定部により前記判定対象となる画像が逆光画像であると判定されたときに、前記判定部は、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定することを特徴とする画像判定装置。 - (A)判定対象となる画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するステップと、
(B)生成した前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分するステップと、
(C)これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、前記第1小領域および前記第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得するステップと、
(D)取得した前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定するステップと、
(E)を有する画像判定方法であって、
(F)前記判定するステップでは、前記第1小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第1の差分と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第2の差分とに基づいて、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定する
ことを特徴とする画像判定方法。 - (A)画像判定装置にて実行される画像判定プログラムであって、
(B)判定対象となる画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するステップと、
(C)生成した前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分するステップと、
(D)これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、前記第1小領域および前記第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得するステップと、
(E)取得した前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定するステップと、
(F)を実行する画像判定プログラムであって、
(G)前記判定するステップでは、前記第1小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第1の差分と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第2の差分とに基づいて、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定する
ことを特徴とする画像判定プログラム。 - (A)画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するヒストグラムデータ生成部と、
(B)前記ヒストグラムデータ生成部により生成された前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得する属性情報取得部と、
(C)前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する判定部と、
(D)前記判定部により前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定された場合に、前記画像に対して補正処理を施す補正処理部と、
(E)を備えた画像補正装置であって、
(F)前記判定部は、前記第1小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第1の差分と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第2の差分とに基づいて、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定する
ことを特徴とする画像補正装置。 - (A)判定対象となる画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するステップと、
(B)生成した前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分するステップと、
(C)これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、前記第1小領域および前記第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得するステップと、
(D)取得した前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定するステップと、
(E)前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定した場合に、前記画像に対して補正処理を施すステップと、
(F)を有する画像補正方法であって、
(G)前記判定するステップでは、前記第1小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第1の差分と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第2の差分とに基づいて、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定する
ことを特徴とする画像補正方法。 - (A)原稿から画像を読み取る画像読み取り部と、
(B)前記画像読み取り部により読み取られた前記画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するヒストグラムデータ生成部と、
(C)前記ヒストグラムデータ生成部により生成された前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得する属性情報取得部と、
(D)前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する判定部と、
(E)を備えた画像読み取り装置であって、
(F)前記判定部は、前記第1小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第1の差分と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第2の差分とに基づいて、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定する
ことを特徴とする画像読み取り装置。 - (A)原稿から画像を読み取るステップと、
(B)読み取った前記画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するステップと、
(C)生成した前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分するステップと、
(D)これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、前記第1小領域および前記第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得するステップと、
(E)取得した前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定するステップと、
(F)を有する画像読み取り方法であって、
(G)前記判定するステップでは、前記第1小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第1の差分と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第2の差分とに基づいて、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定する
ことを特徴とする画像読み取り方法。 - (A)媒体に画像を印刷する印刷部と、
(B)前記印刷部により前記画像が印刷される前に、前記画像を構成する画素のデータに基づき、前記画素の各色の濃度値に対する前記画素の数の分布を表わす各色別のヒストグラムのデータを生成するヒストグラムデータ生成部と、
(C)前記ヒストグラムデータ生成部により生成された前記各色別のヒストグラムのデータに基づき、前記各色別のヒストグラムにより表される領域をそれぞれ前記濃度値の大きさ別に3つ以上の小領域に区分して、これら3つ以上の小領域のうちの少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が大きくかつ前記3つ以上の小領域のうちの他の少なくとも1つの小領域よりも前記濃度値が小さい小領域を第1小領域として各色別に選出するとともに、前記第1小領域を除く他の少なくとも1つの小領域を第2小領域として各色別に選出して、これら第1小領域および第2小領域に関する属性情報を各色別にそれぞれ取得する属性情報取得部と、
(D)前記属性情報取得部により取得された前記第1小領域に関する各色別の属性情報と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報とに基づき、前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であるか否かを判定する判定部と、
(E)前記判定部により前記画像について前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定された場合に、前記画像に対して補正処理を施す補正処理部と、
(F)を備えた印刷装置であって、
(G)前記判定部は、前記第1小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第1の差分と、前記第2小領域に関する各色別の属性情報として各色別に取得した値の最大値と最小値との差分である第2の差分とに基づいて、前記判定対象となる画像について、前記第1小領域における色バランスが崩れた画像であると判定する
ことを特徴とする印刷装置。
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