JP4177298B2 - フォーカス誤差検出装置およびそれを備える光ピックアップ装置 - Google Patents

フォーカス誤差検出装置およびそれを備える光ピックアップ装置 Download PDF

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Description

本発明は、フォーカス誤差検出装置およびそれを備える光ピックアップ装置に関する。
たとえばコンパクトディスク(略称CD)、デジタルバーサタイルディスク(略称DVD)などの光記録媒体に情報を記録/再生する光情報記録再生装置に搭載される光ピックアップ装置では、光源から出射されるたとえばレーザ光のスポットを、光記録媒体の情報記録面に合焦させるためにフォーカスサーボが行われる。フォーカスサーボは、光記録媒体によって反射された反射光を光検出器でフォーカス誤差信号として検出し、フォーカス誤差信号に応答して対物レンズが装着されるアクチュエータを、光記録媒体に対して近接離反方向に移動させることによって実現される。
フォーカス誤差信号の検出には、非点収差法またはナイフエッジ法等が広く用いられている。図5は、従来のナイフエッジ法によるフォーカス誤差検出方法の概要を説明する図である。図5(a)では、光スポットが、光記録媒体の情報記録面1よりも対物レンズ2寄りの(近い)位置で合焦している状態を示し、図5(b)では、光スポットが、光記録媒体の情報記録面1で丁度合焦している状態を示し、図5(c)では、光スポットが、光記録媒体の情報記録面1よりも対物レンズ2を基準にして遠い位置で合焦している状態を示す。
従来のナイフエッジ法によるフォーカス誤差検出では、光記録媒体によって反射されて対物レンズ2とコリメートレンズ3とを透過し、2分割受光素子5a,5bへ集光される反射光の一部を、ナイフエッジと呼ばれる遮蔽板4によって遮光する。
図6は、図5に示す光記録媒体上の各焦点位置に対応する2分割受光素子5a,5b上における光スポットの状態を示す図である。図6(a)は、前述の近い位置で合焦している場合の2分割受光素子5a,5b上における光スポット6aを示し、図6(b)は、光記録媒体の情報記録面で合焦している場合の2分割受光素子5a,5b上における光スポット6bを示し、図6(c)は、遠い位置で合焦している場合の2分割受光素子5a,5b上における光スポット6cを示す。
2分割受光素子5a,5b上における光スポットの形状は、合焦状態すなわち対物レンズ2と光記録媒体との距離に応じて、半円6a→円(点)6b→反転した半円6cというように変化する。したがって、2分割受光素子5a,5bの一方において検出される信号と、他方において検出される信号との出力の差からフォーカス誤差信号を生成することができる。
図7は、従来のナイフエッジ法によるフォーカス誤差信号を例示する図である。図7では、横(X)軸が対物レンズ2と光記録媒体との距離であり、縦(Y)軸が信号強度を表す。図7中のライン7が、フォーカス誤差信号を表し、フォーカス誤差信号は略S字状を呈する。略S字状を呈するフォーカス誤差信号は、次の直線範囲L1、引き込み範囲L2および感度αの3つの要素によってその特性が定まる。
直線範囲L1とは、対物レンズ2と光記録媒体との距離に対応して検出される信号強度が直線的に増減する比例関係を有する範囲である。引き込み範囲L2とは、比例関係から若干外れる部分を含むけれども、フォーカスサーボの制御に利用可能な程度に、対物レンズ2と光記録媒体との距離と検出信号強度との間に有意な関係を有する範囲である。感度αとは、フォーカス誤差信号であるライン7の直線範囲L1部分が横(X)軸と成す傾きで与えられる。
フォーカス誤差信号の引き込み範囲L2、直線範囲L1、感度αは、光学系および受光素子5aと受光素子5bと間の距離等の影響を受ける。光学系は、対物レンズ2を出射するスポット径および光出力等で決定される。また2分割受光素子5a,5b相互間の距離は、受光素子の周波数特性に影響を及ぼす。
従来のナイフエッジ法によるフォーカス誤差信号は、光学系および受光素子の間隔等によって、特性が左右されるので、最適な特性を得ることが困難な場合があり、直線範囲の感度αが高い、直線範囲L1が狭い、引き込み範囲L2が狭い等の特性に起因してフォーカスサーボ特性に悪影響を及ぼすことがある。たとえば、光学系が高倍率、かつ受光素子の周波数特性が高い性能が必要とされる場合、フォーカス誤差信号の適正な特性を得ることができずに、光記録媒体の再生または書込み時に、サーボが不安定になったり、サーボが入らない等の不具合が発生することがある。
このような問題を解決する先行技術に、フォーカス検出手段が記録媒体による反射光の中心近傍の帯状部分を光束領域分割手段で分割して検出しフォーカス信号を生成するというものがある(特許文献1参照)。
図8は、先行技術における光ピックアップ10のフォーカス信号生成の概要を示す図である。光ピックアップ10では、記録媒体からの反射光が、検出レンズ11を透過し、光束領域分割手段12で中心近傍の帯状部分と残余の部分とに分割され、中心近傍の帯状部分の光が2分割受光素子13によって検出され、残余の部分の光がもう一つの受光素子14によって検出される。
光束領域分割手段12は、透明基板15と、透明基板15の検出レンズ11を臨む面に設けられる平板ミラー16とを含む。平板ミラー16は、その中心部に帯状の透過部16aと、帯状の透過部16aの両側に設けられる反射膜16bとによって構成される。透過部16aと透明基板15とを透過した光が、前述のように2分割受光素子13によって検出され、各分割部分の出力信号の差からフォーカス信号が生成される。反射膜16bで反射された残余の光が、もう一つの受光素子14で検出され、その出力信号から再生信号およびトラック信号が生成される。
この光ピックアップ10では、反射光を光束領域分割手段12によって分割し、フォーカス信号生成のために2分割受光素子13が受光する光量を少なくすることによって感度の低減を実現している。
しかしながら、特許文献1に開示される光ピックアップ10には、以下のような問題がある。記録媒体による反射光を光束領域分割手段12によって分割し、中心部の帯状部分の光でフォーカス信号を生成し、その残余の光で再生信号とトラック信号とを生成するので、再生信号の生成のために用いられる光の光量が中心部の帯状部分だけ減少し、再生信号の品質が低下するという問題がある。また、受光素子の配設個所が、フォーカス信号生成のための2分割受光素子13と、再生信号およびトラック信号生成のためのもう一つの受光素子14との2個所に分散されることになり、これら2箇所に受光素子を配設するためのスペースが必要とされるので、小型化の支障になるという問題がある。
特開平9−180241号公報
本発明の目的は、信号品質の低下を来すことなく安定したフォーカスサーボを実現することのできるフォーカス誤差検出装置およびそれを備える光ピックアップ装置を提供することである。
図9は、対物レンズ21と光記録媒体22との距離が変化した時の2分割受光素子a,bに入射する光と各受光素子a,bからの出力とフォーカス誤差信号との関係を示す図である。図9では、光記録媒体22で反射された反射光が、再び対物レンズ21とコリメートレンズ23とを透過し、ホログラム素子24に形成されるホログラムパターンの半円領域部で分割された1つの光束が2分割受光素子a,bに入射する状態を示す。
ホログラム素子24で分割された1つの光束による光スポットは、対物レンズ21と光記録媒体22との位置関係が、近い位置から合焦位置を経て遠い位置に変化する過程において、図9(b)に示すように、受光素子aに半円形状で入射してその形状が小さくなり、次いで点形状となって受光素子aと受光素子bとにまたがって入射し、さらに受光素子bに半円形状で入射してその形状が大きくなる。
このときの受光素子aおよび受光素子bそれぞれの出力は、図9(c)のように得られる。フォーカス誤差信号は、受光素子aと受光素子bとの出力差で得られ、図9(d)のライン25のように得られる。フォーカス誤差信号25をホログラム素子24で分割される1つの光束を2分割受光素子a,bに入射させることによって得るようにすると、前述のように、その感度α1が高く、その引き込み範囲も狭くなる。
ところが、ホログラム素子で分割された複数の光束を2分割受光素子に入射させることによって、フォーカス誤差信号の特性を変えることが可能になる。
図10は、ホログラム素子26で分割された複数の光束を2分割受光素子a,bに入射させる場合における2分割受光素子a,bに入射する光と各受光素子a,bからの出力とフォーカス誤差信号との関係を示す図である。
ホログラム素子26で分割された複数の光束による光スポットが、2分割受光素子a,bの両方に入射(各受光素子aとbとに入射する光量は異なる)するように、ホログラム素子26と2分割受光素子a,bとを配置する。対物レンズ21と光記録媒体22との位置関係が、近い位置から合焦位置を経て遠い位置に変化する過程において、図10(b)に示すように、複数の光束によって形成される複数の光スポットは、半円形状で入射してその形状が小さくなり、次いで点形状となり、さらに反転した半円形状となってその形状が大きくなるけれども、前述の図9(b)と異なり、複数の光スポットが常に受光素子aと受光素子bとの両方に入射している。
このときの各受光素子a,bの出力は、図10(c)に示すように、対物レンズ21と光記録媒体22との距離が、たとえば近い位置から合焦位置へと変化するのに伴って、受光素子aの出力は増加するけれども、受光素子bの出力も増加する。したがって、図10(d)のライン27で示すフォーカス誤差信号の変化は小さくなり、その感度α2を下げることができる。なお図10(d)中のフォーカス誤差信号25は先の図9(d)のフォーカス誤差信号25と同一であり、比較のために記載している。
フォーカス誤差信号27の振幅w2は、先の1つの光束で得られるフォーカス誤差信号25の振幅w1と比較して小さくなるけれども、感度が低下し、引き込み範囲を広くすることができる。また、受光素子a,bのそれぞれに入射する光量の和は、先の1つの光束による場合と比較しても減少することがないので再生信号、トラック誤差信号の品位の劣化を来すことがない。
すなわち、光記録媒体による反射光が多分割されて形成される光束を、2分割受光素子に入射させることによって、あたかも大きな断面積を有する光ビームが、合焦点および近い(遠い)位置のいずれにおいても2分割受光素子それぞれに入射するようにできるので、フォーカス誤差信号の感度を小さくすることができる。
本発明者らは、上記のような知見に基づいて本発明に至ったものである。
本発明は、光源から出射されて対物レンズで反射体に集光され、反射体によって反射された光の一部を2分割光検出器に入射させ、対物レンズと反射体との距離を制御するための反射光検出結果を2分割検出器から出力するフォーカス誤差検出装置において、
対物レンズと2分割光検出器との間に設けられる光束分割手段であって、反射体による反射光の一部が2分割光検出器へ入射するように光路を曲げるとともに、2分割光検出器の両方へ入射する反射光の光束を複数に分割する光束分割手段を備えることを特徴とするフォーカス誤差検出装置である。
また本発明は、光束分割手段は、複数に分割された領域を有するホログラムパターンを備えるホログラム素子であることを特徴とする。
また本発明は、ホログラムパターンは、ホログラムパターンを少なくとも2つの領域に分割する分割線を有し、
ホログラム素子によって複数に分割される光束は、
ホログラムパターン上で、該分割線に対して直交する仮想直線に関して両側で面積が等しくなるように集光されることを特徴とする。
また本発明は、光束分割手段によって分割される複数の光束は、
光束の光軸に垂直な断面形状が、略半円を分割した互いに等面積の扇型であることを特徴とする。
また本発明は、光束分割手段によって分割される複数の光束は、
光束の光軸に垂直な断面が、同心円または同心円の部分を成すことを特徴とする。
本発明は、光を用いて光記録媒体に情報を記録および/または光記録媒体から情報を再生する光ピックアップ装置において、
前記いずれか1つのフォーカス誤差検出装置を備えることを特徴とする光ピックアップ装置である。
本発明によれば、フォーカス誤差検出装置は、対物レンズと2分割光検出器との間に設けられる光束分割手段であって、反射体による反射光の一部が2分割光検出器へ入射するように光路を曲げるとともに、2分割光検出器の両方へ入射する反射光の光束を複数に分割する光束分割手段を備える。このことによって、多分割された複数の光束を、あたかも大きな断面積を有するかのような光ビームとして、合焦点および近い(遠い)位置のいずれにおいても2分割受光素子それぞれに入射するようにできるので、フォーカス誤差信号の感度を小さくし、安定してフォーカス誤差の検出を行うこが可能になる。
また本発明によれば、光束分割手段が、複数に分割された領域を有するホログラムパターンを備えるホログラム素子によって実現されるので、簡易な構成で反射光を複数の光束に分割することができる。
また本発明によれば、ホログラムパターンは、ホログラムパターンを少なくとも2つの領域に分割する分割線を有し、ホログラム素子によって複数に分割される光束は、ホログラムパターン上で、該分割線に対して直交する仮想直線に関して両側で面積が等しくなるように集光されるので、高い精度でフォーカス誤差信号を得ることができる。
また本発明によれば、光束分割手段によって分割される複数の光束を、光束の光軸に垂直な断面形状が、略半円を分割した互いに等面積の扇型とすることによって、フォーカス誤差信号の感度低減と直線性の確保とを、容易に両立させることができる。
また本発明によれば、光束の光軸に垂直な断面が同心円または同心円の部分を成すように、光束分割手段で複数の光束に分割することによって、光の対称性を向上し、フォーカス誤差信号の特性を安定化させることができる。
本発明によれば、上記いずれかのフォーカス誤差検出装置が搭載されるので、信号品質の劣化がなく、安定してフォーカスサーボを行うことのできる光ピックアップが実現される。
図1は本発明の実施の一形態であるフォーカス誤差検出装置31を備える光ピックアップ装置30の構成を簡略化して示す斜視図であり、図2は図1のフォーカス誤差検出装置31に備わる光束分割手段34の構成を示す平面図である。
光ピックアップ装置30は、光を出射する光源32と、光源32から出射された光を回折して光分岐するグレーティング33と、光を略平行光にするコリメートレンズ35と、コリメートレンズ35を透過した光を光記録媒体38の情報記録面に集光する対物レンズ36と、光記録媒体38で反射されて対物レンズ36とコリメートレンズ35とを再び透過した反射光を複数の光束に分割する光束分割手段34と、光束分割手段34で分割され光路を曲げられた反射光を受光する光検出器37とを含む。
光源32は、たとえば光記録媒体38であるCD用の波長780nmの赤外光、またはDVD用の波長650nmの赤色光などを出射する半導体レーザである。グレーティング33は、たとえば3ビーム法を用いてトラッキングサーボを行う場合、光源32から出射される光をメインビームと2つのサブビームとに分岐する回折格子である。
本実施の形態では、光束分割手段34は、複数に分割された領域を有するホログラムパターンを備えるホログラム素子である。ホログラム素子34のホログラムパターン34aは、平面形状が円形に形成される。
円形のホログラムパターン34aは、円の中心から半径方向へわずかに離反した位置で直径に対して平行に延びる第1分割線39によって、第1領域41と残余の領域とに2分割され、第1分割線39に対して直交する第2分割線40によって残余の領域が第2領域42と第3領域43とにさらに分割される。
第1分割線39が、円の中心から距離Lhだけ離反した位置に形成されるのは、ホログラムパターン34aの中心と光記録媒体38からの反射光の中心とを揃えるためであり、本実施の形態では、距離Lhが78μmに設定される。なお、ホログラムパターン34aには、第1〜第3領域41,42,43とは別に、ホログラムパターン34aの中心を含んで弓形の小領域44が形成される。この小領域44は、情報記録面を複数有する光記録媒体から情報を再生する時に、フォーカスしていない情報記録面からの反射光が、トラックサーボ信号に悪影響を及ぼすことを防ぐために設けられる。
このホログラム素子34は、ホログラムパターン34aの第1分割線39が、装着状態にある光記録媒体38の情報記録面に形成されるトラックに対して直交する方向に延びるように配置される。
ホログラムパターン34aの第1領域41は、互いに等面積となる8個の第1〜第8扇型領域H1,H2,H3,H4,H5,H6,H7,H8(本実施の形態では8分割であるけれども、それ以上の分割であってもよい)にさらに分割される。このことによって、ホログラム素子34に入射する反射光は、光束の光軸に垂直な断面形状が、略半円を分割した互いに等面積の扇型を有する複数の光束に分割される。
また、ホログラムパターン34aの第1領域41に形成される第1〜第8扇型領域H1〜H8によって8個の扇型に分割される光束は、ホログラムパターン34a上で、第1分割線39に対して直交する仮想直線45(本実施の形態では第2分割線40の延長線にあたる)に関して、その両側で面積が等しくなるように集光される。すなわち、分割されるべき反射光が入射する第1〜第4扇型領域H1〜H4の面積和と、第5〜第8扇型領域H5〜H8の面積和とが、等しくなるように構成される。
光束分割手段34であるホログラム素子で分割された複数の光束を受光検出する光検出器37は、たとえばフォトダイオードなどから成る複数の受光セグメントを含む受光素子である。
本実施の形態では、受光素子37は、2分割光検出器である2分割受光セグメント37a,37bと、残余の6つの受光セグメント37c,37d,37e,37f,37g,37hとを含む構成である。6つの受光セグメント37c,37d,37e,37f,37g,37hは、2分割受光セグメント37a,37bを2つに分割するセグメント分割線51に直交する方向に配列されるとともに、3つの受光セグメント37c,37d,37eから成る第1受光セグメント群52と、3つの受光セグメント37f,37g,37hから成る第2受光セグメント群53とが、2分割受光セグメント37a,37bに関して対称に配置される。
光源32と、ホログラム素子34と、対物レンズ36と、光検出器である受光素子37とは、フォーカス誤差検出装置31を構成する。なお、フォーカス対象物として、反射体である光記録媒体38も、フォーカス誤差検出装置31に必要上含まれる。
ホログラムパターン34aの第1領域41が8つに分割されて形成される第1〜第8扇型領域H1〜H8によって分割されるとともにそれぞれ回折された光束が、セグメント分割線51に対して垂直な方向に配列して2分割受光セグメント37a,37b上に入射される(以後、この受光セグメントに対する入射を落射と呼ぶことがある)。
2分割受光セグメント37a,37b上における光束の落射位置について、セグメント分割線51上を位置Aとし、受光セグメント37a上であって、セグメント分割線51に垂直な方向に対して位置Aからの離隔距離が小さい順に位置B、位置Eとし、受光セグメント37b上であって、セグメント分割線51に垂直な方向に対して位置Aからの離隔距離が小さい順に位置C、位置Dとする。
第1〜第8扇型領域H1〜H8の各領域で回折された光束は、表1に示す各位置に落射する。すなわち、第4および第5扇型領域H4,H5で回折された光束が位置Bに落射し、第3および第6扇型領域H3,H6で回折された光束が位置Cに落射し、第2および第7扇型領域H2,H7で回折された光束が位置Eに落射し、第1および第8扇型領域H1,H8で回折された光束が位置Dに落射する。また小領域44で回析された光束が位置Aに落射する。
Figure 0004177298
図3は、光記録媒体38の情報記録面で合焦状態にある場合において第1〜第8扇型領域H1〜H8で分割された光束が2分割受光セグメント37a,37b上に落射する位置を光スポットで示す図である。
2分割受光セグメント37a,37bに落射する光の検出出力差からフォーカス誤差信号が得られるけれども、セグメント分割線51に対して垂直な方向に配列される光束の落射間隔Gwには最適な値があり、落射間隔Gwが大きくなり過ぎると、フォーカス誤差信号の直線範囲に変曲点が現れて直線性が損なわれる(この現象は観測されるフォーカス誤差信号が、多分割された個々のビームにより生成されるフォーカス誤差信号の重ね合わせであることから、直線範囲部のビームとピーク部のビームとが重なり合うことで発生する)。逆に、落射間隔Gwが小さくなると、見た目上の大きなビームにすることができないので、フォーカス誤差信号の感度を下げる効果が小さくなる。したがって、感度の低減と直線性の確保とを両立させるためには、前述のように最適な値があり、本実施形態における設定値を例示すると、落射間隔Gwは3μmである。
図4は、本発明の実施の第2形態である光ピックアップ装置に搭載されるフォーカス誤差検出装置のホログラム素子61の構成を示す平面図である。本実施の形態の光ピックアップ装置およびフォーカス誤差検出装置は、実施の第1形態の光ピックアップ装置30およびフォーカス誤差検出装置31に類似するので、全体構成図を省略するとともに、対応する部分については同一の参照符号を付して説明を省略する。
本実施形態のホログラム素子61に形成されるホログラムパターン61aは、平面形状が円形に形成される。円形のホログラムパターン61aは、円の中心を通り、光記録媒体のトラックに対して垂直な方向に延びる第1分割線62によって半円形状の第1領域63と残余の領域とに分割され、残余の領域はさらに第1分割線62に直交する第2分割線40によって第2領域64と第3領域65とにさらに分割される。
ホログラムパターン61aの第1領域63は、ホログラムパターン61aの円と同心円状であってかつ半円形状に領域区分される第1同心円領域66と、第1同心円領域66の外周部分においてそれぞれ領域区分される第1〜第3円環領域H11,H12,H13とに分割される。第1円環領域H11は、第2分割線40の延長線である仮想直線45上に位置し、仮想直線45に関して対称になるように領域区分される。第2および第3円環領域H12,H13は、第1円環領域H11にそれぞれ隣接し、仮想直線45に関して対称となる位置で領域区分される。
また第2および第3領域64,65の内方には、ホログラムパターン61aの円と同心円状であってかつ半円形状に領域区分される第2同心円領域H14が形成される。なお、本実施の形態では、第2同心円領域H14は、第1同心円領域66よりも面積が小さくなるように領域区分される。
このように領域区分されて形成されるホログラムパターン61aによって分割される複数の光束は、光束の光軸に垂直な断面が、ホログラムパターン61aの円に対して、それぞれ同心円形状または同心の円環形状を成す。
本実施形態における2分割受光セグメント37a,37b上における光束の落射位置について、セグメント分割線51上を位置Aとし、受光セグメント37a上であってセグメント分割線51に垂直な方向に対して位置Aから離反した点を位置Bとし、受光セグメント37b上であって、セグメント分割線51に垂直な方向に対して位置Aから離反した点を位置Cとするとき、第1〜第3円環領域H11,H12,H13および第2同心円領域H14で分割された光束は、それぞれ表2に示す位置に落射される。
すなわち、第1円環領域H11で回折された光束が位置Aおよび位置Bに落射し、第2および第3円環領域H12,H13ならびに第2同心円領域H14で回折された光束が位置Cに落射する。
Figure 0004177298
このようなホログラム素子61を備えるフォーカス誤差検出装置では、ホログラム素子61の位置調整を行い、光記録媒体からの反射光がホログラムパターン61aの中心付近を通るようにすることができるので、反射光を同心円で縮小するような分割をすることによって、分割領域に入射する光の対称性が良くなり、フォーカス誤差信号の特性を一層安定にすることができる。
以上に述べたように本実施の形態では、フォーカス誤差検出装置は、光ピックアップ装置に搭載されるけれども、これに限定されることなく、光学的に距離を計測する装置などに搭載されてもよい。
本発明の実施の一形態であるフォーカス誤差検出装置31を備える光ピックアップ装置30の構成を簡略化して示す斜視図である。 図1のフォーカス誤差検出装置31に備わる光束分割手段34の構成を示す平面図である。 光記録媒体38の情報記録面で合焦状態にある場合において第1〜第8扇型領域H1〜H8で分割された光束が2分割受光セグメント37a,37b上に落射する位置を光スポットで示す図である。 本発明の実施の第2形態である光ピックアップ装置に搭載されるフォーカス誤差検出装置のホログラム素子61の構成を示す平面図である。 従来のナイフエッジ法によるフォーカス誤差検出方法の概要を説明する図である。 図5に示す光記録媒体上の各焦点位置に対応する2分割受光素子5a,5b上における光スポットの状態を示す図である。 従来のナイフエッジ法によるフォーカス誤差信号を例示する図である。 先行技術における光ピックアップ10のフォーカス信号生成の概要を示す図である。 対物レンズ21と光記録媒体22との距離が変化した時の2分割受光素子a,bに入射する光と各受光素子a,bからの出力とフォーカス誤差信号との関係を示す図である。 ホログラム素子26で分割された複数の光束を2分割受光素子a,bに入射させる場合における2分割受光素子a,bに入射する光と各受光素子a,bからの出力とフォーカス誤差信号との関係を示す図である。
符号の説明
30 光ピックアップ装置
31 フォーカス誤差検出装置
32 光源
33 グレーティング
34,61 ホログラム素子
35 コリメートレンズ
36 対物レンズ
37 光検出器
38 光記録媒体
39,62 第1分割線
40 第2分割線
41,63 第1領域
42,64 第2領域
43,65 第3領域
45 仮想直線
51 セグメント分割線

Claims (6)

  1. 光源から出射されて対物レンズで反射体に集光され、反射体によって反射された光の一部を2分割光検出器に入射させ、対物レンズと反射体との距離を制御するための反射光検出結果を2分割検出器から出力するフォーカス誤差検出装置において、
    対物レンズと2分割光検出器との間に設けられる光束分割手段であって、反射体による反射光の一部が2分割光検出器へ入射するように光路を曲げるとともに、2分割光検出器の両方へ入射する反射光の光束を複数に分割する光束分割手段を備えることを特徴とするフォーカス誤差検出装置。
  2. 光束分割手段は、
    複数に分割された領域を有するホログラムパターンを備えるホログラム素子であることを特徴とする請求項1記載のフォーカス誤差検出装置。
  3. ホログラムパターンは、ホログラムパターンを少なくとも2つの領域に分割する分割線を有し、
    ホログラム素子によって複数に分割される光束は、
    ホログラムパターン上で、該分割線に対して直交する仮想直線に関して両側で面積が等しくなるように集光されることを特徴とする請求項2記載のフォーカス誤差検出装置。
  4. 光束分割手段によって分割される複数の光束は、
    光束の光軸に垂直な断面形状が、略半円を分割した互いに等面積の扇型であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のフォーカス誤差検出装置。
  5. 光束分割手段によって分割される複数の光束は、
    光束の光軸に垂直な断面が、同心円または同心円の部分を成すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のフォーカス誤差検出装置。
  6. 光を用いて光記録媒体に情報を記録および/または光記録媒体から情報を再生する光ピックアップ装置において、
    前記請求項1〜5のいずれか1つのフォーカス誤差検出装置を備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
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