JP4175854B2 - 燃料電池発電装置の監視システムおよび監視方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池発電装置の監視システムに関し、詳しくは、負荷に電力を供給可能な複数の燃料電池発電装置を監視する監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の燃料電池発電装置の監視システムとしては、発電ユニットとしての複数の燃料電池発電装置を集中監視装置で管理するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、集中監視装置は、異なる場所に設置された複数の燃料電池発電装置のすべてからネットワークを介して送信される運転状態と電力量とに基づいて燃料電池発電装置を保守管理するのに必要な情報をサービス会社に送信すると共に燃料電池発電装置によって電力供給を受けている電力需用者へ料金を徴収するのに必要な情報を売電事業者に送信している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−125316号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした燃料電池発電装置の監視システムでは、集中監視であることから、集中監視装置に故障などの異常が生じたときには、監視が不十分になる場合が生じる。また、集中監視装置の性能にもよるが、監視が必要な燃料電池発電装置の数が多くなると、十分な情報の収集が行なうことができない場合も生じる。
【0005】
本発明の燃料電池発電装置の監視システムおよび監視方法は、監視装置の故障などの異常に対処することを目的の一つとする。また、本発明の燃料電池発電装置の監視システムおよび監視方法は、燃料電池発電装置をより十分に監視することを目的の一つとする。本発明の燃料電池発電装置の監視システムおよび監視方法は、監視に用いる装置の負荷を調整してより適正な燃料電池発電装置を監視を実現することを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の燃料電池発電装置の監視システムおよび監視方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の燃料電池発電装置の監視システムは、
負荷に電力を供給可能な複数の燃料電池発電装置を監視する監視システムであって、
複数のブロックに対応するよう設置されたブロック監視装置と、該ブロック監視装置と通信回線を介して接続された集中監視装置とを備え、
前記ブロック監視装置は、前記複数の燃料電池発電装置のうち対応するブロック内に設置された燃料電池発電装置の状態に関する装置状態情報を通信回線を介して受信する情報受信手段と、該受信した装置状態情報に基づいて対応する燃料電池発電装置に必要な保守に関する保守情報を出力する保守情報出力手段と、前記受信した装置状態情報に基づいて対応するブロック内の燃料電池発電装置による発電量に関する発電量情報を集計する発電量情報集計手段と、該集計した発電量情報と前記出力した保守情報とを含む監視情報を所定のタイミングで前記集中監視装置に送信する監視情報送信手段と、を備え、
前記集中監視装置は、前記ブロック監視装置から送信された監視情報に基づいて該ブロック監視装置の負荷状態を判定する状態判定手段と、前記状態判定手段によりいずれかのブロック監視装置の負荷状態が過負荷の状態であると判定されたときには該過負荷の状態が判定されたブロック監視装置のブロックに隣接するブロックに対応するブロック監視装置の負荷状態に基づいて該ブロック監視装置の負荷の増加を許容するか否かを判定する負荷増加許容判定手段と、前記負荷増加許容判定手段により負荷の増加を許容すると判定されたときには該負荷の増加を許容すると判定されたブロック監視装置と前記過負荷の状態にあるブロック監視装置とにブロック変更を出力するブロック変更出力手段と、を備える
ことを要旨とする。
【0008】
この本発明の燃料電池発電装置の監視システムでは、各ブロックに対応して設置されたブロック監視装置によりブロック内の燃料電池発電装置の状態を監視するから、集中監視装置が故障などの異常な状態に陥っても、監視が滞るのを抑制することができる。また、いずれかのブロック監視装置が故障などの異常な状態に陥っても、ブロック内の燃料電池発電装置の監視が滞るだけで他のブロックの燃料電池発電装置の監視は適正に行なうことができる。しかも、集中監視装置によりブロック監視装置からの監視情報に基づいてブロック監視装置の状態を判定するから、ブロック監視装置の状態に基づいてブロックの変更やブロック監視装置の増加などに対処することができる。これらの結果、燃料電池発電装置をより適正に十分に監視することができる。
【0009】
こうした本発明の燃料電池発電装置の監視システムにおいて、前記集中監視装置のブロック変更出力手段は、前記負荷増加許容判定手段により負荷の増加を許容すると判定されたときには前記過負荷の状態にあるブロック監視装置により監視されるブロック内の燃料電池発電装置のうち前記負荷の増加を許容すると判定されたブロック監視装置のブロックに最も近い燃料電池発電装置を該負荷の増加を許容すると判定されたブロック監視装置のブロックに変更すると共に該ブロック変更を該負荷の増加を許容すると判定されたブロック監視装置と前記過負荷の状態にあるブロック監視装置とに出力する手段であるものとすることもできる。また、本発明の燃料電池発電装置の監視システムにおいて、前記集中監視装置は、前記負荷増加許容判定手段により負荷の増加を許容しないと判定されたときには前記過負荷の状態にあるブロック監視装置のブロックにブロック監視装置の増加の必要性を出力する増加必要性出力手段を備えるものとすることもできる。
【0010】
また、本発明の燃料電池発電装置の監視システムにおいて、前記燃料電池発電装置は都市ガスまたはプロパンガスを水素リッチな燃料ガスに改質する改質手段を備え、前記装置状態情報は前記改質手段の状態に関する情報を一部に含む情報であるものとすることもできる。こうすれば、一般家庭に設置される燃料電池発電装置の監視に適したものにすることができる。
【0011】
さらに、本発明の燃料電池発電装置の監視システムにおいて、前記燃料電池発電装置は、貯湯可能な貯湯槽と、燃料電池を冷却する冷却媒体との熱交換により前記貯湯槽の水を加温する熱交換器とを備えるものとすることもできる。こうすれば、エネルギ効率のよい燃料電池発電装置の監視に適するものとすることができる。
【0012】
本発明の燃料電池発電装置の監視システムにおいて、前記燃料電池発電装置は、商用電源に接続された負荷に電力を供給可能な装置であるものとすることもできる。こうすれば、商用電源に接続された負荷に商用電源と共用して電力を供給する燃料電池発電装置の監視に適するものとすることができる。
【0013】
本発明の燃料電池発電装置の監視方法は、
複数のブロックに対応するよう設置されたブロック監視装置と該ブロック監視装置と通信回線を介して接続された集中監視装置とを用いて負荷に電力を供給可能な複数の燃料電池発電装置を監視する監視方法であって、
前記ブロック監視装置により、前記複数の燃料電池発電装置のうち対応するブロック内に設置された燃料電池発電装置の状態に関する装置状態情報を通信回線を介して受信し、該受信した装置状態情報に基づいて対応する燃料電池発電装置に必要な保守に関する保守情報を出力し、前記受信した装置状態情報に基づいて対応するブロック内の燃料電池発電装置による発電量に関する発電量情報を集計し、該集計した発電量情報と前記出力した保守情報とを含む監視情報を所定のタイミングで前記集中監視装置に送信し、
前記集中監視装置により、前記ブロック監視装置から送信された監視情報に基づいて該ブロック監視装置の負荷状態を判定し、いずれかのブロック監視装置の負荷状態が過負荷の状態であると判定したときには該過負荷の状態が判定されたブロック監視装置のブロックに隣接するブロックに対応するブロック監視装置の負荷状態に基づいて該ブロック監視装置の負荷の増加を許容するか否かを判定し、負荷の増加を許容すると判定したときには該負荷の増加を許容すると判定したブロック監視装置と前記過負荷の状態にあるブロック監視装置とにブロック変更を出力する
ことを要旨とする。
【0014】
この本発明の燃料電池発電装置の監視方法によれば、各ブロックに対応して設置されたブロック監視装置によりブロック内の燃料電池発電装置の状態を監視するから、集中監視装置が故障などの異常な状態に陥っても、監視が滞るのを抑制することができる。また、いずれかのブロック監視装置が故障などの異常な状態に陥っても、ブロック内の燃料電池発電装置の監視が滞るだけで他のブロックの燃料電池発電装置の監視は適正に行なうことができる。しかも、集中監視装置によりブロック監視装置からの監視情報に基づいてブロック監視装置の状態を判定するから、ブロック監視装置の状態に基づいてブロックの変更やブロック監視装置の増加などに対処することができる。これらの結果、燃料電池発電装置をより適正に十分に監視することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である燃料電池発電装置の監視システム10の構成の概略を示す構成図である。実施例の監視システム10は、例えばインターネットなどのネットワーク12を介して地域的に区分けされたブロック内に設置された燃料電池発電装置20からの情報に基づいて各燃料電池発電装置20の状態を監視する複数のブロック監視装置14A,14B,14Cと、ネットワーク12を介して複数のブロック監視装置14A,14B,14Cから送信される監視情報に基づいて各ブロック監視装置14A,14B,14Cの負荷状態を監視する集中監視装置16とを備える。
【0016】
各ブロック監視装置14A,14B,14Cは、CPUを中心とする一般的なコンピュータとして構成されており、燃料電池発電装置20からの情報をデータベース化して記憶する記憶装置を内蔵している。以下、各ブロック監視装置14A,14B,14Cに共通する場合についてはブロック監視装置14をして説明する。集中監視装置16も、CPUを中心とする一般的なコンピュータとして構成されており、各ブロック監視装置14A,14B,14Cからの情報をデータベース化して記憶する記憶装置を内蔵している。
【0017】
図2は、複数のブロック監視装置14A,14B,14Cにより監視される燃料電池発電装置20の構成の概略を示す構成図である。実施例の燃料電池発電装置20は、図示するように、本体パッケージ30と、貯湯タンク52を備える貯湯パッケージ50とから構成されており、一般家庭に設置され商用電源と共用できるように構成されている。
【0018】
本体パッケージ30には、都市ガス配管から供給される都市ガス(13A)を水蒸気改質反応により水素リッチな燃料ガスに改質する改質器32と、改質器32から供給される燃料ガスと空気との供給を受けて発電する固体高分子型の燃料電池スタック34と、燃料電池スタック34の冷却媒体(冷却水など)の循環流路(図中、破線で示す循環流路)に組み込まれて冷却媒体を冷却する熱交換器36と、燃料電池スタック34からの排ガス中の水蒸気を凝縮させて水を回収する凝縮器38と、貯湯タンク52の底部に接続された冷水管54から冷水の供給を受けて改質器32への水の供給や凝縮器38および熱交換器36へ冷却水の供給を行なう水系統40と、燃料電池スタック34からの直流電力を交流電力に変換して商用電源からの配線に供給する電力変換回路48と、本体パッケージ30内の各部をコントロールする制御装置49とが配置されている。
【0019】
水系統40は、貯湯タンク52の底部に接続された冷水管54からの水をラジエータ42,凝縮器38,熱交換器36,温水管56を経由して貯湯タンク52の頂部に戻す系統と、冷水管54からの水を水タンク44,精製器46を経由して改質器32に供給する系統とからなり、ラジエータ42の上流側と水タンク44の下流側の配管にはポンプ41,45が、水タンク44の上流側には電磁弁43が取り付けられている。ラジエータ42には、冷却ファン42aが取り付けられており、この冷却ファン42aはラジエータ42への流入水の温度が所定温度(例えば35℃)以上か否かによりオンオフするサーモスタット42bによって駆動および駆動停止する。電力変換回路48は、図示しないが昇圧回路やインバータ回路などの回路と電圧センサや電流センサなどのセンサとにより構成されており、燃料電池スタック34からの直流電力を商用電源の交流電力と同位相の交流電力に変換して商用電源に接続された図示しない負荷に供給できるよう接続されている。電力変換回路48からの電力は、負荷によって消費される電力に基づいて商用電源側に電力が供給される現象(いわゆる、逆潮流)が生じないように制御装置49により制御されている。これにより、商用電源側に影響を与えることなく、一般家庭などの商用電源からの電力を使用するところに設置することができる。制御装置49は、負荷の消費電力に基づいて都市ガス配管から改質器32に供給される都市ガスの流量を調整すると共に改質器32に供給される水の流量を調整することによるシステムにおける発電電力の制御や改質器32や燃料電池スタック34の温度制御など種々の制御を行なっている。
【0020】
貯湯パッケージ50には、図示するように、水道管からの給水管が底部に取り付けられると共に給湯管が頂部に取り付けられた貯湯タンク52が配置されており、貯湯タンク52の底部と頂部には、本体パッケージ30に接続される冷水管54と温水管56とが取り付けられている。貯湯パッケージ50は、貯湯タンク52に冷水管54や温水管56が取り付けられていることを除けばシンプルな構成となっており、小型化および一般化に適したものとなっている。
【0021】
こうして構成された燃料電池発電装置20は、各ブロック監視装置14A,14B,14Cにより図3に例示する監視処理によって監視されている。この処理は、所定時間毎(例えば、1分毎)に繰り返し実行される。監視処理が実行されると、ブロック監視装置14は、ブロック内の燃料電池発電装置20から装置の状態を示す情報を入力し(ステップS100)、入力した情報を内蔵している記憶装置に燃料電池発電装置毎にデータベース化して記憶する(ステップS110)。ここで、燃料電池発電装置20からの情報としては、燃料電池発電装置20が備える機器の運転状態の良否を示す情報やそのときの燃料電池発電装置20の発電電力などが含まれる。
【0022】
次に、燃料電池発電装置20から入力して記憶した情報に燃料電池発電装置20や燃料電池発電装置20の備える機器の異常を示す情報があるか否かを判定し(ステップS120)、異常を示す情報があるときには、その情報を送信した燃料電池発電装置20と異常の内容とを一覧出力する(ステップS130)。出力先は、例えば、ネットワーク12に接続された図示しない管理保守会社のコンピュータなどが好ましい。これにより、異常が生じたときに迅速に対応することができる。
【0023】
続いて、データベース化されて記憶された情報に基づいて保守点検が必要であるか否かを判定し(ステップS140)、保守点検が必要であると判定された燃料電池発電装置20を一覧出力して(ステップS150)、この監視処理を終了する。ここで、保守点検の必要性の判定は、設置されてからの経過期間や発電量,前回の保守点検からの稼働時間や経過時間,前回の保守点検から燃料電池発電装置による発電量に基づいて判定することができる。例えば、燃料電池発電装置20が設置されてからの1年期間したときや所定の発電量に達したとき,前回の保守点検から稼働時間が所定稼働時間以上であるときや前回の保守点検からの稼働時間は所定稼働時間内であるが経過時間は所定時間以上であるとき,前回の保守点検から発電量が所定発電量以上に至ったときなどに保守点検が必要であると判定するものとすることができる。
【0024】
実施例の各ブロック監視装置14A,14B,14Cでは、所定時間毎(例えば24時間毎)に集中監視装置16に監視情報を送信している。図4は、各ブロック監視装置14A,14B,14Cにより実行される監視情報送信処理の一例を示すフローチャートである。この監視情報送信処理が実行されると、ブロック監視装置14は、前回この処理が実行されてからのブロック内のすべての燃料電池発電装置20による発電量を集計する処理を実行する(ステップS200)。続いて、前回この処理が実行されてから図3の監視処理におけるステップS130で一覧出力した異常が発生した燃料電池発電装置20と異常の内容を含む異常情報を抽出すると共に(ステップS210)、同じくステップS150で一覧出力した保守点検が必要であると判定された燃料電池発電装置20の情報を含む保守点検情報を抽出する(ステップS220)。そして、ブロック内の燃料電池発電装置20の状態と集計した発電量と抽出した異常情報と抽出した保守点検情報とを監視情報として集中監視装置16に送信し(ステップS230)、この監視情報送信処理を終了する。
【0025】
こうした監視情報を受信した集中監視装置16では、図5に例示する負荷状態調整処理を実行することにより各ブロック監視装置14A,14B,14Cの負荷状態を判定すると共にその負荷状態の調整を行なっている。こおの負荷状態調整処理は、所定期間毎(例えば、1月毎)に繰り返し実行される。負荷状態調整処理が実行されると、前回この処理が実行されてから各ブロック監視装置14A,14B,14Cから受信した監視情報に基づいて各ブロック監視装置14A,14B,14Cの負荷状態を判定する(ステップS300)。負荷状態の判定は、実施例では、監視するブロック内の燃料電池発電装置20の数や異常の発生頻度,保守点検の発生頻度によって行なわれる。例えば、監視するブロック内の燃料電池発電装置20の数が所定数以上であったり、異常の発生頻度が1月当たり所定回数以上であったり、保守点検の発生頻度が1月当たり所定回数以上のときに負荷状態が過負荷の状態であると判定し、これ以外のときには負荷状態は良好と判定することができる。
【0026】
こうした負荷状態の判定で負荷状態が過負荷の状態にあるブロック監視装置14が存在するときには(ステップS310)、その過負荷状態にあるブロック監視装置が監視するブロックに隣接するブロックに対応するブロック監視装置の負荷状態からそのブロック監視装置の負荷を増加することができるか否かを検討する(ステップS320)。この検討は、例えば、そのブロック監視装置の負荷状態が、監視するブロック内の燃料電池発電装置20の数が所定数未満で異常の発生頻度が1月当たり所定回数未満で保守点検の発生頻度が1月当たり所定回数未満である状態のときに負荷を増加することができると判定することにより行なうことができる。このように隣接するブロックに対応するブロック監視装置の負荷が増加可能であるときには、過負荷の状態のブロック監視装置が監視するブロック内の燃料電池発電装置20のうち負荷の増加可能と検討されたブロック監視装置が監視するブロックに最も近い燃料電池発電装置20のブロックを負荷の増加可能と検討されたブロック監視装置14のブロックに変更し(ステップS340)、そのブロックの変更を過負荷の状態のブロック監視装置と負荷の増加可能と検討されたブロック監視装置とに出力して(ステップS350)、負荷状態調整処理を終了する。これにより、ブロックの変更された燃料電池発電装置20は、これ以降、変更されたブロックに対応するブロック監視装置14による監視処理(図3参照)を受けることになる。
【0027】
一方、いずれの隣接するブロックに対応するブロック監視装置も負荷の増加ができないと判定されたときには、負荷状態が過負荷の状態のブロック監視装置14が監視するブロックにブロック監視装置14の増加が必要であると判断し、その必要性を出力して(ステップS360)、本ルーチンを終了する。この出力は、単なるメッセージの印字出力や表示出力などとしてもよい。
【0028】
以上説明した実施例の燃料電池発電装置の監視システム10によれば、地域毎に区分けされた各ブロックに対応して設置された複数のブロック監視装置14A,14B,14Cによりブロック内の燃料電池発電装置20の状態を監視するから、集中監視装置16が故障などの異常な状態に陥っても、各燃料電池発電装置20の監視が滞るのを抑制することができる。また、いずれかのブロック監視装置14が故障などの異常な状態に陥っても、そのブロック監視装置14に対応するブロック内の燃料電池発電装置20の監視が滞るだけで他のブロックの燃料電池発電装置20の監視は適正に行なうことができる。しかも、集中監視装置16により各ブロック監視装置14A,14B,14Cからの監視情報に基づいて各ブロック監視装置14A,14B,14Cの負荷状態を判定して過負荷の状態のときには、他のブロック監視装置14の負荷状態が負荷の増加が可能であれば燃料電池発電装置20のブロックの変更するから、各ブロック監視装置14A,14B,14Cの負荷状態を適正なものとすることができる。この結果、燃料電池発電装置20をより適正に十分に監視することができる。また、他のブロック監視装置14の負荷状態が負荷の増加が不可であればブロック監視装置14の増加の出力を行なうから、ブロック監視装置14の不足に迅速に対応することができる。
【0029】
実施例の燃料電池発電装置の監視システム10では、各ブロック監視装置14A,14B,14Cの負荷状態を判定し、過負荷の状態のときには、燃料電池発電装置20のブロックを変更するものとしたが、ブロックの変更は行なわず、ブロック監視装置14の増加の必要性を出力するものとしてもよい。
【0030】
実施例の燃料電池発電装置の監視システム10では、集中監視装置16は、監視情報の一つとしてブロック内の発電量を取得するものとしたが、こうした取得した過去の発電量から翌月や翌年のブロック内の発電量を予測するものとしてもよい。
【0031】
実施例の燃料電池発電装置の監視システム10では、燃料電池発電装置20は、都市ガス(13A)を改質器32に供給して水素リッチな燃料ガスを生成するものとしたが、都市ガス(12A)やガスボンベに充填されたプロパンガスを改質器32に供給して燃料ガスを生成するものとしてもよく、これらのガス以外の炭化水素系の燃料を改質器32に供給して燃料ガスを生成するものとしてもよい。
【0032】
実施例の燃料電池発電装置の監視システム10では、燃料電池発電システム20は、都市ガス(13A)を改質器32により水素リッチな燃料ガスとして燃料電池スタック34に供給するものとしたが、水素リッチな燃料ガスや純水素を蓄える水素タンクから燃料電池スタック34に供給するものとしてもよい。
【0033】
実施例の燃料電池発電装置の監視システム10では、燃料電池発電システム20は、システムで得られる電力を商用電源に接続された負荷に供給できるよう接続したが、商用電源に接続されていない負荷に電力を供給するものとしてもよい。
【0034】
実施例の燃料電池発電装置の監視システム10では、燃料電池発電システム20は、貯湯タンク52としては常時満水で温度のみ変化させるクローズタイプのもの用いたが、貯湯タンクとして貯湯量が変化するタイプのものを用いるものとしてもよい。
【0035】
実施例の燃料電池発電装置の監視システム10では、燃料電池発電システム20は、燃料電池スタック34として固体高分子型の燃料電池を用いたが、固体高分子型の燃料電池に限られず、如何なるタイプの燃料電池であっても構わない。
【0036】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である燃料電池発電装置の監視システム10の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 複数のブロック監視装置14A,14B,14Cにより監視される燃料電池発電装置20の構成の概略を示す構成図である。
【図3】 各ブロック監視装置14A,14B,14Cにより実行される監視処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】 各ブロック監視装置14A,14B,14Cにより実行される送信処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】 集中監視装置16により実行される負荷状態調整処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 燃料電池発電装置の監視システム、12 ネットワーク、14,14A,14B,14C ブロック監視装置、16 集中監視装置、20 燃料電池発電装置、30 本体パッケージ、32 改質器、34 燃料電池スタック、36熱交換器、38 凝縮器、40 水系統、41 ポンプ、42 ラジエータ、42a 冷却ファン、42b サーモスタット、43 電磁弁、44 水タンク、45 ポンプ、46 精製器、48 電力変換回路、49 制御装置、50 貯湯パッケージ、52 貯湯タンク、54 冷水管、56 温水管。
Claims (3)
- 負荷に電力を供給可能な複数の燃料電池発電装置を監視する監視システムであって、
複数のブロックに対応するよう設置されたブロック監視装置と、該ブロック監視装置と通信回線を介して接続された集中監視装置とを備え、
前記ブロック監視装置は、前記複数の燃料電池発電装置のうち対応するブロック内に設置された燃料電池発電装置の状態に関する装置状態情報を通信回線を介して受信する情報受信手段と、該受信した装置状態情報に基づいて対応する燃料電池発電装置に必要な保守に関する保守情報を出力する保守情報出力手段と、前記受信した装置状態情報に基づいて対応するブロック内の燃料電池発電装置による発電量に関する発電量情報を集計する発電量情報集計手段と、該集計した発電量情報と前記出力した保守情報とを含む監視情報を所定のタイミングで前記集中監視装置に送信する監視情報送信手段と、を備え、
前記集中監視装置は、前記ブロック監視装置から送信された監視情報に基づいて該ブロック監視装置の負荷状態を判定する状態判定手段と、前記状態判定手段によりいずれかのブロック監視装置の負荷状態が過負荷の状態であると判定されたときには該過負荷の状態が判定されたブロック監視装置のブロックに隣接するブロックに対応するブロック監視装置の負荷状態に基づいて該隣接するブロックに対応するブロック監視装置の負荷の増加を許容するか否かを判定する負荷増加許容判定手段と、前記負荷増加許容判定手段により負荷の増加を許容すると判定されたときには前記過負荷の状態にあるブロック監視装置により監視されるブロック内の燃料電池発電装置のうち前記負荷の増加を許容すると判定されたブロック監視装置のブロックに最も近い燃料電池発電装置が該負荷の増加を許容すると判定されたブロック監視装置のブロックとなるようブロック変更すると共に該ブロック変更を該負荷の増加を許容すると判定されたブロック監視装置と前記過負荷の状態にあるブロック監視装置とに出力するブロック変更出力手段と、を備える
監視システム。 - 前記集中監視装置は、前記負荷増加許容判定手段により負荷の増加を許容しないと判定されたときには前記過負荷の状態にあるブロック監視装置のブロックにブロック監視装置の増加の必要性を出力する増加必要性出力手段を備える請求項1記載の監視システム。
- 複数のブロックに対応するよう設置されたブロック監視装置と該ブロック監視装置と通信回線を介して接続された集中監視装置とを用いて負荷に電力を供給可能な複数の燃料電池発電装置を監視する監視方法であって、
前記ブロック監視装置により、前記複数の燃料電池発電装置のうち対応するブロック内に設置された燃料電池発電装置の状態に関する装置状態情報を通信回線を介して受信し、該受信した装置状態情報に基づいて対応する燃料電池発電装置に必要な保守に関する保守情報を出力し、前記受信した装置状態情報に基づいて対応するブロック内の燃料電池発電装置による発電量に関する発電量情報を集計し、該集計した発電量情報と前記出力した保守情報とを含む監視情報を所定のタイミングで前記集中監視装置に送信し、
前記集中監視装置により、前記ブロック監視装置から送信された監視情報に基づいて該ブロック監視装置の負荷状態を判定し、いずれかのブロック監視装置の負荷状態が過負荷の状態であると判定したときには該過負荷の状態が判定されたブロック監視装置のブロックに隣接するブロックに対応するブロック監視装置の負荷状態に基づいて該隣接するブロックに対応するブロック監視装置の負荷の増加を許容するか否かを判定し、負荷の増加を許容すると判定したときには前記過負荷の状態にあるブロック監視装置により監視されるブロック内の燃料電池発電装置のうち前記負荷の増加を許容すると判定されたブロック監視装置のブロックに最も近い燃料電池発電装置が該負荷の増加を許容すると判定されたブロック監視装置のブロックとなるようブロック変更すると共に該ブロック変更を該負荷の増加を許容すると判定されたブロック監視装置と前記過負荷の状態にあるブロック監視装置とに出力する
監視方法。
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