JP4175354B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通信網を介してデータ通信を行う技術に関し、特に、そのデータ通信に使用可能な帯域幅を把握しつつデータ通信を行う技術に関する。
インターネットのように不特定多数のユーザによって共用される通信網(以下、「公衆網」とも呼ぶ)においては、新たにデータ通信を行う際に使用可能な帯域幅が、その通信網を介して行われている通信のトラフィック量に応じて大きく変動してしまう場合がある。充分な帯域幅を利用できない状況下では、送信したデータがその宛先へ到達しないこと(所謂パケットロス)が起こり得る。このため、優先度の高いデータや重要なデータなど相手装置へ確実に送り届ける必要があるデータを送信する場合には、その時点で使用可能な帯域幅を測定し、その測定結果を元にしたQoS制御を行い、例えば優先度の低いパケットの送信を見合わせるなどして意図しないパケットロスが発生しないようにすることが望ましい。
通信網にて使用可能な帯域幅を測定することを可能にする技術の一例としては、非特許文献1や非特許文献2、および、特許文献1や特許文献2に開示された技術(以下では、「先行技術」とも呼ぶ)が挙げられる。これら先行技術では、帯域測定用のデータブロック(例えば、パケット)を所定数分だけ所定の送信間隔で1つづつ送信する。そして、その送信間隔と相手装置での受信間隔とを比較し、両者が略一致している場合に、その送信間隔に応じた帯域幅(すなわち、単位時間当たりの送出個数(送信間隔の逆数)に上記測定用データブロックのデータサイズを乗算して得られる値)を使用可能であると判定する。なお、上記送信間隔に比較して上記受信間隔が長い場合には、その両者が略一致するまで送信間隔を狭めつつ上述した帯域測定を行うことで、その時点で使用可能な帯域幅が測定される。
Bprobe and cprobe 、 http://cs-people.bu.edu/carter/tools/Tool.html,1966 尾家祐二 高橋大志、 インターネット特性計測ツールの評価方法に関する研究、 九州工業大学 情報工学部 電子情報工学科、2001年2月 特開2003−87324号公報 特開2004−343227号公報
上述したようにインターネットなどの公衆網においては、使用可能な帯域幅がその時点のトラフィック量(以下、通信網の利用状況とも呼ぶ)に応じて随時変化するため、例えば定期的に帯域測定を行うなどしてその時点で使用可能な帯域幅を把握しておく必要がある。
しかしながら、上記測定用データブロックを用いて帯域測定を行う場合には、その測定用データブロックを測定対象である通信網へ送出してしまうため、通信網の利用状況に影響を与えてしまうことは否めない。このため、定期的に帯域測定を行う場合には、通信網の利用状況に与える影響が最小限になるように、その測定間隔を充分に長くすることが望ましいが、測定間隔を長くしてしまうと、帯域変動に対する追従性が悪くなってしまうといった問題点がある。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、通信網に過大な負荷をかけることを回避しつつ、その通信網における帯域変動への追従性を向上させることを可能にする技術を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明は、所定のデータサイズを有する複数のデータブロックを、その送信間隔を所定の初期値から順次替えつつ通信網を介して相手装置へ送信し、前記通信網を介して前記相手装置と通信する際に使用可能な帯域幅を前記相手装置での受信間隔と前記送信間隔とを比較して測定する測定手段と、前記測定手段により帯域幅が測定されたことを契機として計時を開始する計時手段と、前記測定手段により測定された帯域幅を記憶する記憶手段と、前記計時手段により計時された時間が所定の待ち時間に達した時点で前記相手装置との通信に使用可能な帯域幅が、前記記憶手段に記憶されている帯域幅よりも所定の閾値以上広がっていることを検出した場合、または、前記記憶手段に記憶されている帯域幅よりも狭くなっていることを検出した場合に、帯域幅が変動したと判定する判定手段と、帯域幅が変動したと前記判定手段により判定された場合には、前記記憶手段に記憶されている帯域幅に応じた送信間隔を前記初期値として帯域幅を測定し直すように前記測定手段を制御する一方、帯域幅が変動していないと前記判定手段により判定された場合には、その時点を契機として改めて計時を開始するように前記計時手段を制御する測定制御手段と、を有することを特徴とする通信装置を提供する。
このような通信装置によれば、通信網を介して相手装置と通信する際に使用可能な帯域幅を上記測定手段により測定した時点から所定の待ち時間が経過した時点で、その帯域幅が変動したか否かが上記判定手段によって判定され、帯域幅が変動したと判定された場合にのみ、帯域幅の測定がし直される。
より好ましい態様においては、前記判定手段により判定を行った回数と帯域変動が変動したと前記判定手段により判定された回数とを集計し、帯域変動の頻度を算出する算出手段を備え、前記測定制御手段は、前記算出手段により算出された頻度に応じて前記待ち時間の長さを調整することを特徴としている。このような態様においては、例えば、帯域変動の発生頻度が低いほど上記待ち時間を長く調整するように設定しておけば、帯域幅の変動検出が無駄に実行されることを回避され、帯域測定を無駄に実行してしまうことが回避される。
また、別の好ましい態様においては、前記判定手段により判定を行った回数と帯域変動が変動したと前記判定手段により判定された回数とを集計し、帯域変動の頻度を算出する算出手段を備え、前記測定制御手段は、前記算出手段により算出された頻度に応じて前記閾値の大きさを調整することを特徴としている。このような態様においは、例えば、帯域変動の発生頻度が低いほど上記閾値を小さく調整するように設定しておけば、帯域幅の変動の発生頻度が低い程、その検出精度を高くすることが可能になる。
上記課題を解決するための本発明の別の態様にあっては、コンピュータ装置を、所定のデータサイズを有する複数のデータブロックを、その送信間隔を所定の初期値から順次変えつつ通信網を介して相手装置へ送信し、前記通信網を介して前記相手装置と通信する際に使用可能な帯域幅を前記相手装置での受信間隔と前記送信間隔とを比較して測定する測定手段と、前記測定手段により帯域幅が測定されたことを契機として計時を開始する計時手段と、前記測定手段により測定された帯域幅を記憶する記憶手段と、前記計時手段により計時された時間が所定の待ち時間に達した時点で前記相手装置との通信に使用可能な帯域幅が、前記記憶手段に記憶されている帯域幅よりも所定の閾値以上広がっていることを検出した場合、または、前記記憶手段に記憶されている帯域幅よりも狭くなっていることを検出した場合に、帯域幅が変動したと判定する判定手段と、帯域幅が変動したと前記判定手段により判定された場合には、前記記憶手段に記憶されている帯域幅に応じた送信間隔を前記初期値として帯域幅を測定し直すように前記測定手段を制御する一方、帯域幅が変動していないと前記判定手段により判定された場合には、その時点を契機として改めて計時を開始するように前記計時手段を制御する測定制御手段として機能させるプログラムを提供する。
このようなプログラムによれば、一般的なコンピュータ装置に本発明に係る通信装置と同一の機能を付与することが可能になる。
本発明によれば、通信網に過大な負荷をかけることを回避しつつ、その通信網における帯域変動への追従性を向上させることが可能になる、といった効果を奏する。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施する際の最良の形態について説明する。
(A.構成)
図1は、本発明に係る通信装置の1実施形態である中継装置200Aおよび200Bを含んでいる通信システム10の構成例を示す図である。図1に示すように、この通信システム10には、例えばインターネットなどの公衆網である通信網100と、LAN(Local Area Network)300Aおよび300Bが含まれており、LAN300Aは中継装置200Aを介して通信網100に接続されており、LAN300Bは中継装置200Bを介して通信網100に接続されている。
なお、以下では中継装置200Aと200Bとを区別する必要がない場合には、「中継装置200」と表記する。同様に、LAN300Aと300Bについても、両者を区別する必要がない場合には、「LAN300」と表記する。
中継装置200は、例えばルータであり、所定の通信プロトコル(本実施形態では、「IP」)にしたがって通信網100から送信されてくるデータブロック(すなわち、パケット)を受信し、そのパケットが、自装置に接続されているLAN300に収容されている通信装置宛てのパケットである場合には、上記所定の通信プロトコルにしたがってそのパケットをその宛先へと転送するものである。また、詳細については後述するが、中継装置200は、上記パケット転送処理の他に、本発明に係る通信装置に特徴的な帯域測定処理も実行する。なお、本実施形態では、中継装置200がルータである場合について説明するが、ゲートウェイ(すなわち、通信網100における通信プロトコルとLAN300における通信プロトコルの相互変換を行いつつ中継処理を行う通信装置)であっても良いことは勿論である。
図2は、中継装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、中継装置200は、制御部210と、ユーザインタフェイス(User Interface:以下、「UI」)部220と、第1通信インターフェイス(以下、「IF」)部230と、第2通信IF部240と、記憶部250と、これら構成要素間のデータ授受を仲介するバス260と、を有している。
制御部210は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、後述する記憶部250に格納されているプログラムを実行し、他の構成要素の作動制御を行うためのものである。また、制御部210には、図示せぬクロックジェネレータから供給される動作クロックにしたがって計時を行い、現在時刻を表す現在時刻データを生成する計時機能も付与される。
UI部220は、中継装置200の運用管理者(例えば、中継装置200が接続されているLAN300のネットワーク管理者)に各種パラメータの設定(以下、「初期設定」と呼ぶ)を行わせるためのものである。より詳細に説明すると、UI部220は、液晶ディスプレイとその駆動回路で構成された表示部(図示省略)とキーボードなどの操作部(図示省略)とを含んでおり、上記初期設定を促すための画面を制御部210の制御下で上記表示部に表示させ、その画面を視認した運用管理者が上記操作部を操作することによって入力した各種パラメータを制御部210へ引渡す。
上記パラメータの一例としては、通信網100を介して所定の通信プロトコルにしたがった通信を行う相手装置(本実施形態では、中継装置200Aの相手装置は中継装置200Bであり、中継装置200Bの相手装置は中継装置200Aである)の通信アドレスや、その相手装置との通信に使用可能な帯域幅を制御部210に測定させる際に利用される測定用パラメータ、その帯域幅の変動を検出するか否かを制御部210へ指示するデータなどが挙げられる。また、帯域幅の変動を検出する旨を指示するデータが設定された場合には、その検出を制御部210に実行させる際に利用される検出用パラメータも設定される。なお、上記測定用パラメータには、測定用パケットのデータサイズやその送信個数、その送信間隔の初期値が含まれている。一方、上記検出用パラメータには、帯域変動の検出間隔(以下、「待ち時間」)を表す待ち時間データや、帯域変動の検出感度を表す閾値が含まれている。
第1通信IF部230と第2通信IF部240は、ともに、NIC(Network Interface Card)であり、夫々異なる通信網に接続されている。具体的には、中継装置200Aの第1通信IF部230は、通信網100に接続されており、中継装置200Aの第2通信IF部240は、LAN300Aに接続されている。一方、中継装置200Bの第1通信IF部230は、通信網100に接続されており、中継装置200Bの第2通信IF部240は、LAN300Bに接続されている。
第1通信IF部230と第2通信IF部240は、その各々が接続されている通信網を介して送信されてくるパケットを受信し制御部210へと引渡す一方、制御部210から引渡されたパケットをその各々が接続されている通信網へと送出する。なお、本実施形態では、帯域測定用に送受信される測定用パケットには、データの送受信のためのパケット(以下、データパケット)と区別するための情報がそのヘッダ部に書き込まれている。
記憶部250は、図2に示すように、揮発性記憶部251と不揮発性記憶部252とを含んでいる。
揮発性記憶部251は、RAM(Random Access Memory)であり、プログラムにしたがって作動している制御部210によってワークエリアとして利用される。また、この揮発性記憶部251には、上記初期設定にて運用管理者によって設定された各種パラメータの他に、後述する帯域測定処理により測定された帯域幅を表すデータ、帯域変動の発生の有無を示す帯域変動フラグ、帯域変動の発生頻度を表すデータ(本実施形態では、後述する帯域変動検出処理の実行回数を表す実行回数カウンタおよび帯域変動の検出回数を表す変動回数カウンタ)が書き込まれる。
一方、不揮発性記憶部252は、ROM(Read Only Memory)やハードディスクで構成されている。この不揮発性記憶部252には、本発明に係る通信装置に特徴的な帯域測定処理を制御部210に実行させるためのプログラムが予め格納されている。
以上が中継装置200の構成である。
(B.動作)
次いで、不揮発性記憶部252に格納されているプログラムにしたがって制御部210が行う動作について説明する。
図3は、制御部210が行う帯域測定処理の流れを示すフローチャートである。
図3に示すように、上記プログラムにしたがって作動している制御210は、まず、本発明に係る通信装置に特徴的な帯域測定を行うための初期設定の実行を促す(ステップSA100)。
具体的には、制御部210は、上記ステップSA100において、上記初期設定の実行を促すための画面をUI部220の表示部に表示させる。この画面を視認した運用管理者はUI部220の操作部を適宜操作することにより前述した測定用パラメータや検出用パラメータなどの各種パラメータを入力することができる。そして、このようにして入力された各パラメータは、UI部220の操作部から制御部210Aに引渡され、制御部210によって揮発性記憶部251に書き込まれる。これにより、初期設定が完了する。なお、以下に説明する動作例では、中継装置200Aについては、帯域変動の検出を指示する旨のデータが入力され、中継装置200Bについては、帯域変動を検出しない旨を指示するデータが入力された場合について説明する。
次いで、制御部210は、ステップSA100にて設定された測定用パラメータにしたがって従来の通信装置と同様に帯域測定を実行する。具体的には、制御部210は、ステップSA100にて設定されたデータサイズを有する測定用パケットを、同ステップSA100にて設定された送信個数分だけ、同ステップSA100にて設定された初期値から順次送信間隔を替えて送信し、相手装置から上記測定用パケットの受信間隔を通知された場合に、その受信間隔と上記送信間隔とを比較することによって、その時点で通信網100にて相手装置との通信に使用可能な帯域幅を測定し、その測定結果(すなわち、その時点で使用可能な帯域幅を表すデータ)を揮発性記憶部251に書き込んで記憶する。なお、このようにして揮発性記憶部251に書き込まれる測定結果は、相手装置へデータパケットを転送する際の転送速度(すなわち、データパケットの送信間隔)を決定する際に利用される。
ステップSA110に後続して実行されるステップSA120においては、制御部210は、上記初期設定にて揮発性記憶部251に書き込まれたデータを参照し、帯域変動処理を実行するか否かを判定する。そして、制御部210は、ステップSA120の判定結果が“No”である場合には、本帯域測定処理を終了し、以降、通常のパケット転送処理を実行する。逆に、ステップSA120の判定結果が“Yes”である場合には、前述した計時機能による計時を開始するとともに後述するステップSA130以降の処理を実行する。本動作例では、中継装置200Aについては、帯域変動を検出する旨の設定が上記初期設定にて為されるのであるから、中継装置200Aの制御部210(以下、制御部210A)は、ステップSA130以降の処理を実行する。これに対して、中継装置200Bについては、帯域変動を検出する旨の設定は為されないのであるから、中継装置200Bの制御部210(以下、制御部210B)は、上記通常のパケット転送処理を実行する。このように、制御部210Bが実行する処理は、従来の中継装置が行うパケット転送処理と同一であるため、詳細な説明を省略し、制御部210Aが行う動作を中心に説明する。
図3に示すように、ステップSA120の判定結果が“Yes”である場合に後続して実行されるステップSA130においては、制御部210Aは、帯域測定を実行してからの経過時間が前述した待ち時間データの表す時間に達したか否かを判定する。そして、制御部210Aは、ステップSA130の判定結果が“Yes”である場合には、前述した実行回数カウンタをインクリメントし、帯域変動検出処理を実行する(ステップSA140)。逆に、ステップSA130の判定結果が“No”である場合には、制御部210Aは、その判定結果が“Yes”になるまで、上記ステップSA130の処理を繰り返し実行する。
図4は、上記ステップSA140にて制御部210Aが実行する帯域変動検出処理の流れを示すフローチャートである。図4に示すように制御部210Aは、まず、前回の帯域測定にて測定された帯域幅(すなわち、上記ステップSA110にて測定された帯域幅)よりも前述した閾値分だけ広い帯域幅を使用可能であるか否かを判定する(ステップSB100)。具体的には、制御部210Aは、前回の帯域測定にて測定された帯域幅よりも上記閾値分だけ広い帯域幅に対応する送信間隔で前述した測定用パケットを送信し、相手装置での受信間隔とその送信間隔を比較して、前者が後者と略一致する場合には広い帯域幅を使用可能であると判定する。
ステップSB100の判定結果が“Yes”である場合には、制御部210Aは、帯域幅が変動したと判定し、前述した変動回数カウンタをインクリメントするとともに前述した帯域変動フラグの値をオン(本実施形態では、“1”)にして(ステップSB110)、本帯域変動検出処理を終了する。逆に、ステップSB100の判定結果が“No”である場合には、制御部210は、前回の帯域測定にて測定された帯域幅が維持されているか否か(すなわち、使用可能な帯域幅が前回の測定時点よりも狭くなっていないか)を判定する(ステップSB120)。具体的には、制御部210は、前回の帯域測定にて測定された帯域幅に応じた送信間隔で測定用パケットを送信し、相手装置での受信間隔とその送信間隔を比較して、前者が後者と略一致する場合には前回測定された帯域幅が維持されていると判定する。
そして、制御部210は、ステップSB120の判定結果が“Yes”である場合(すなわち、前回の帯域測定で測定された帯域幅が維持されていると判定した場合)には、揮発性記憶部251に格納されている帯域変動フラグの値をオフ(本実施形態では、“0”)にして(ステップSB130)、本帯域変動検出処理を終了する。逆に、ステップSB120の判定結果が“No”である場合(すなわち、前回の測定時点よりも帯域幅が狭まっていると判定した場合)には、制御部210は、上述したステップSB110の処理を実行して本帯域変動検出処理を終了する。
図3に戻って、ステップSA140に後続して実行されるステップSA150においては、制御部210Aは、揮発性記憶部251に格納されている帯域変動フラグの値を参照して帯域変動が発生したか否かを判定する。具体的には、制御部210Aは、帯域変動フラグの値がオン(すなわち、“1”)である場合には、帯域変動が発生したと判定し、逆に、帯域変動フラグの値がオフ(すなわち、“0”)である場合には、帯域変動は発生していないと判定する。
そして、制御部210Aは、ステップSA150の判定結果が“Yes”である場合(すなわち、帯域変動有りと判定した場合)には、測定用パラメータに含まれている送信間隔の初期値を、前回の帯域測定にて測定された帯域幅に対応する送信間隔で更新するとともに、帯域変動の発生頻度に応じて待ち時間データの値を更新し(ステップSA160)、ステップSA110以降の処理を再度実行する。逆に、ステップSA150の判定結果が“No”である場合(すなわち、帯域変動無しと判定した場合)には、帯域変動の発生頻度に応じて待ち時間データを更新し(ステップSA170)、ステップSA130以降の処理を再度実行する。
なお、上記ステップSA160および170において、制御部210Aは、帯域変動の発生頻度が高い場合には、上記待ち時間データを小さな値に更新し、逆に、帯域変動の発生頻度が低い場合には、上記待ち時間データを大きな値に更新する。例えば、制御部210Aは、前述した変動回数カウンタの値を前述した実行回数カウンタの値で除算して得られる値を算出し、その値が第1の閾値(例えば、0.25)以下である場合には、待ち時間データの値をその2倍の値に更新し、第2の閾値(例えば、0.75)以上である場合には、待ち時間データの値をその半分の値に更新し、その他の場合には、更新を行わない。これにより、上記ステップSA160またはステップSA170に後続してステップSA130が実行される場合に、帯域変動の発生頻度が高い状況下では、待ち時間データの値を小さく(すなわち、帯域変動の検出間隔を短く)して帯域変動への追従性を向上させ、逆に、帯域変動の発生頻度が低い状況下には、上記検出間隔を長くして無駄な検出処理が実行されることを回避することが可能になる。
以上に説明したように、本実施形態に係る中継装置200によれば、相手装置とのデータ通信を仲介する通信網100にてそのデータ通信に使用可能な帯域幅の変動が検出された場合にのみ、帯域幅の測定がし直される。これにより、定期的に帯域幅を測定する態様に比較して、通信網10にかかる負荷を軽減しつつ帯域変動への追従性を向上させることが可能になる、といった効果を奏する。
また、本実施形態に係る中継装置200によれば、帯域幅の測定をし直す際に、前回測定された帯域幅に応じた送信間隔で測定用パケットの送信が開始されるため、常に一定の初期値から順次送信間隔を変化させてゆく従来の技術に比較して、効率良く帯域測定を行うことが可能になるといった効果を奏する。
また、本実施形態に係る中継装置200によれば、帯域変動の発生頻度が低いほど、その変動の有無の検出間隔(すなわち、上記待ち時間)が長くなるように待ち時間が更新されるため、通信網10にかかる負荷を更に軽減させることが可能になる、といった効果も奏する。
(C.変形)
以上、本発明の1実施形態について説明したが、上記実施形態を以下に説明するように変形しても良いことは勿論である。
(1)上述した実施形態では、公衆網とLANとの間の通信を仲介する中継装置に本発明を適用する場合について説明したが、通信経路の両端に位置する送信装置や受信装置に本発明を適用するとしても良いことは勿論である。要は、通信網を介して相手装置とデータブロックの送受信を行う通信装置であれば良い。
(2)上述した実施形態では、ネットワーク層のデータブロックであるパケットの送信間隔と受信間隔を比較することによって、帯域幅を測定する場合について説明した。しかしながら、ネットワーク層よりも下位層(例えば、データリンク層)のデータブロックであるフレームの送信間隔と受信間隔を比較して帯域幅を測定するとしても良く、逆に、ネットワーク層よりも上位層(例えば、トランスポート層)のデータブロックであるセグメントの送信間隔と受信間隔とを比較して帯域幅を測定するようにしても勿論良い。要は、所定の通信プロトコルにしたがって送受信されるデータブロックの送信間隔と受信間隔とを比較して帯域幅を測定する態様であれば、その通信プロトコルが属するプロトコル階層は問わない。
(3)上述した実施形態では、帯域変動の発生頻度に応じて待ち時間の長さを調整する場合について説明したが、帯域変動の頻度に応じてその検出感度を表す閾値の大きさを調整するようにしても勿論良い。例えば、帯域変動が発生したと判定された頻度が低いほど、その検出感度を表す閾値を小さな値に更新するようにすれば、帯域変動の発生頻度が低い程、その変動の検出精度を高くすることが可能になる。
(4)上述した実施形態では、本発明に係る通信装置に特徴的な機能をソフトウェアモジュールで実現する場合について説明したが、ハードウェアモジュールで実現しても良いことは勿論である。また、上述した実施形態では、本発明に係る通信装置に特徴的な帯域測定処理を制御部210に実行させるためのプログラムが記憶部250に予め記憶されている場合について説明したが、係るプログラムをCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などコンピュータ装置読取り可能な記録媒体に書き込んで配布するとしても良く、また、インターネットなどの電気通信回線を介して配布するようにしても良い。このようにすると、上記記録媒体に書き込まれたプログラムや上記電気通信回線を介して配布されたプログラムを、一般的なコンピュータ装置にインストールすることによって、そのコンピュータ装置に本発明に係る通信装置と同一の機能を付与することが可能になる。
本発明に係る通信装置の1実施形態である中継装置200を含んでいる通信システム10の全体構成の一例を示すブロック図である。 同中継装置200の構成例を示すブロック図である。 同中継装置200の制御部210が実行する帯域測定処理の流れを示すフローチャートである。 同制御部210が実行する帯域変動検出処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10…通信システム、100…通信網、200,200A,200B…中継装置、300,300A,300B…LAN、210…制御部、220…UI部、230…第1通信IF部、240…第2通信IF部、250…記憶部、251…揮発性記憶部、252…不揮発性記憶部、260…バス。

Claims (3)

  1. 所定のデータサイズを有する複数のデータブロックを、その送信間隔を所定の初期値から順次替えつつ通信網を介して相手装置へ送信し、前記通信網を介して前記相手装置と通信する際に使用可能な帯域幅を前記相手装置での受信間隔と前記送信間隔とを比較して測定する測定手段と、
    前記測定手段により帯域幅が測定されたことを契機として計時を開始する計時手段と、
    前記測定手段により測定された帯域幅を記憶する記憶手段と、
    前記計時手段により計時された時間が所定の待ち時間に達した時点で前記相手装置との通信に使用可能な帯域幅が、前記記憶手段に記憶されている帯域幅よりも所定の閾値以上広がっていることを検出した場合、または、前記記憶手段に記憶されている帯域幅よりも狭くなっていることを検出した場合に、帯域幅が変動したと判定する判定手段と、
    帯域幅が変動したと前記判定手段により判定された場合には、前記記憶手段に記憶されている帯域幅に応じた送信間隔を前記初期値として帯域幅を測定し直すように前記測定手段を制御する一方、帯域幅が変動していないと前記判定手段により判定された場合には、その時点を契機として改めて計時を開始するように前記計時手段を制御する測定制御手段と、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記判定手段により判定を行った回数と帯域変動が変動したと前記判定手段により判定された回数とを集計し、帯域変動の頻度を算出する算出手段を備え、
    前記測定制御手段は、
    前記算出手段により算出された頻度に応じて前記待ち時間の長さを調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記判定手段により判定を行った回数と帯域変動が変動したと前記判定手段により判定された回数とを集計し、帯域変動の頻度を算出する算出手段を備え、
    前記測定制御手段は、
    前記算出手段により算出された頻度に応じて前記閾値の大きさを調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
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