JP6223942B2 - 無線通信環境に応じてアグリゲーション量を変更可能な無線通信装置、無線通信プログラム及び方法 - Google Patents
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Description
データ送信での遅延の原因が、伝送誤りの発生及び通信の輻輳を含む原因候補のうちのいずれであるかを推定する無線環境推定手段と、
遅延の原因が伝送誤りの発生に係るものであると推定された場合、送信するデータのアグリゲーションの量を変更する際に当該量を減少させるアグリゲーション量変更手段と
を有する無線通信装置が提供される。
(a)遅延の原因が伝送誤りの発生に係るものであると推定された場合、送信遅延の度合いが所定の閾値を超えているならば、送信するデータのアグリゲーションの量を減少させることも好ましく、さらに、
(b)遅延の原因が通信の輻輳に係るものであると推定された場合、送信遅延の度合いが所定の閾値を超えているならば、送信するデータのアグリゲーションの量を増加させることも好ましい。
(a)サービス間隔又はフレームサイズが大きくなるほど送信遅延の度合いが増大する傾向にあると判断した場合、遅延の原因は伝送誤りの発生に係るものであると推定することも好ましく、さらに、
(b)サービス間隔又は当該フレームサイズにかかわらず当該送信遅延の度合いが一定となる傾向にあると判断した場合、遅延の原因は通信の輻輳に係るものであると推定することも好ましい。
アグリゲーション量変更手段は、計測された送信完了時間を、送信遅延の度合いとして扱うことも好ましい。
データ送信での遅延の原因が、伝送誤りの発生及び通信の輻輳を含む原因候補のうちのいずれであるかを推定する無線環境推定手段と、
遅延の原因が伝送誤りの発生に係るものであると推定された場合、送信するデータのアグリゲーションの量を変更する際に当該量を減少させるアグリゲーション量変更手段と
してコンピュータを機能させる無線通信プログラムが提供される。
データ送信での遅延の原因が、伝送誤りの発生及び通信の輻輳を含む原因候補のうちのいずれであるかを推定する第1のステップと、
遅延の原因が伝送誤りの発生に係るものであると推定された場合、送信するデータのアグリゲーションの量を変更する際に当該量を減少させる第2のステップと
を有する無線通信方法が提供される。
図1は、本発明による無線通信装置を含む無線通信システムの一実施形態を概略的に示す模式図、及び本発明の無線通信装置の一実施形態における機能構成を示す機能ブロック図である。
(a)データ送信での遅延の原因が、「伝送誤りの発生」及び「通信の輻輳」を含む原因候補のうちのいずれであるかを推定し、
(b1)遅延の原因が「伝送誤りの発生」に係るものであると推定された場合、送信するデータのアグリゲーションの量を変更する際に当該量を減少させる
ことに特徴を有する。さらに、
(c1)遅延の原因が「通信の輻輳」に係るものであると推定された場合、送信するデータのアグリゲーションの量を変更する際に当該量を増加させることも好ましい。
(b2)遅延の原因が「伝送誤りの発生」に係るものであると推定された場合、送信遅延の度合いが所定の閾値を超えているならば、送信するデータのアグリゲーションの量を減少させてもよく、さらに、
(c2)遅延の原因が「通信の輻輳」に係るものであると推定された場合、送信遅延の度合いが所定の閾値を超えているならば、送信するデータのアグリゲーションの量を増加させてもよい。
このように閾値を設定することによって、許容される遅延の程度に応じた送信遅延を実現することが可能となる。
(1)同時に多数のユーザによる通信が行われたり、例えば送信開始時に大量のデータが送信されたりして、無線ネットワーク内のトラフィック量が増大し、通信を劣化させる輻輳、
(2)送信されるデータにおける誤りが多発してフレームの再送が多量に発生する、無線ネットワークにおけるSNR(Signal to Noise ratio)の低下、または、
(3)送信フレームの衝突が頻発してフレームの再送が多量に発生する隠れ端末の存在
等が挙げられる。ここで、上記の原因(1)は「通信の輻輳」に相当し、一方、原因(2)及び(3)は「伝送誤りの発生」に相当する。
(a)当該ダミーデータパケットのパケットサイズ(byte)と、
(b)当該パケットから生成したフレームを送信した際の送信完了時間に対応するRTT(Round Trip Time)と
の関係を調査した実験結果をグラフ化している。この実験では、ダミーデータのパケットサイズを1byte〜1272byteの間で変化させながら、パケットサイズ毎にPingによるダミーデータ送信を1秒間隔で200回行った。ここで、1byte及び1272byteは、それぞれデータペイロードサイズの最小値及び最大値である。
(a)遅延の原因が伝送誤りの発生に係るものであるとの推定結果を入力した場合、送信遅延の度合いが所定の閾値を超えている(「送信遅延」>Th_u)ならば、送信するデータのアグリゲーションの量を減少させる。具体的には、この場合、例えばサービス間隔SIを小さくする。一方、無線環境推定部111から、
(b)遅延の原因が通信の輻輳に係るものであるとの推定結果を入力した場合、送信遅延の度合いが所定の閾値を超えている(「送信遅延」>Th_u)ならば、送信するデータのアグリゲーションの量を増加させる。具体的には、この場合、例えばサービス間隔SIを大きくする。
図6は、本発明の無線通信方法における、無線通信環境の推定及びフレームアグリゲーション量の変更を含むアグリゲーション処理の一実施形態を示すフローチャートである。
(S602)フレーム送信完了毎に送信遅延(送信完了時間)をモニタする。
(S604)送信遅延の原因が「通信の輻輳」であるか否かを判定(確認)する。即ち、サービス間隔SI又はフレームサイズにかかわらず送信遅延は一定となる傾向にあるか否かを判定(確認)する。
(1) SI=min(SI+α, SImax)
を用いて算出した値とする。ここで、α(>0)はサービス間隔増減の設定間隔(変更単位量)である。式(1)は、上限をSImaxとして、サービス間隔SIをαだけ増加させることを意味する。
(2) SI=max(SImin, SI−α)
を用いて算出した値とする。式(2)は、下限をSIminとして、サービス間隔SIをαだけ減少させることを意味する。
(3) Th_d≦「送信遅延」≦Th_u
を満たす場合、アグリゲーション量の変更は行わない。従って、上限閾値Th_u及び下限閾値Th_dは、アグリゲーションを調整すべき送信遅延の範囲を規定していることが理解される。ここで、「送信遅延」が下限閾値Th_d未満の場合、対象となるアプリケーションシステムではそこまで要求されない不必要な即応性(不必要に高いレスポンス)を抑制してシステムへの負担を軽減する目的で、アグリゲーション量を低減している。
図7は、本発明による無線通信装置を含む無線通信システムの他の実施形態を概略的に示す模式図である。
101 WAN側通信インタフェース
102 LAN側通信インタフェース
103 記憶部
11 アグリゲーション送信制御部
111 無線環境推定部
111a 送信遅延管理部
112 アグリゲーション量変更部
113 計時部
121 送信部
122 受信部
123 通信制御部
2 無線端末(無線通信装置)
201 通信インタフェース
202 記憶部
211 アグリゲーション送信制御部
3 サーバ
4 無線操縦器
40、50 無線通信装置
401 操縦制御部
402 操縦インタフェース
5 ロボット
501 ロボット制御部
502 センサ部
503 駆動部
Claims (13)
- データをアグリゲーションして送信可能な送信手段を有する無線通信装置であって、
データ送信での遅延の原因が、伝送誤りの発生及び通信の輻輳を含む原因候補のうちのいずれであるかを推定する無線環境推定手段と、
遅延の原因が伝送誤りの発生に係るものであると推定された場合、送信するデータのアグリゲーションの量を変更する際に当該量を減少させるアグリゲーション量変更手段と
を有することを特徴とする無線通信装置。 - 前記アグリゲーション量変更手段は、遅延の原因が通信の輻輳に係るものであると推定された場合、送信するデータのアグリゲーションの量を変更する際に当該量を増加させることを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
- 前記アグリゲーション量変更手段は、遅延の原因が伝送誤りの発生に係るものであると推定された場合、送信遅延の度合いが所定の閾値を超えているならば、送信するデータのアグリゲーションの量を減少させることを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信装置。
- 前記アグリゲーション量変更手段は、遅延の原因が通信の輻輳に係るものであると推定された場合、送信遅延の度合いが所定の閾値を超えているならば、送信するデータのアグリゲーションの量を増加させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
- 前記無線環境推定手段は、前記送信手段において上位からのデータを待ち受ける時間に相当するサービス間隔、又は該送信手段によって送信されるデータを含むフレームのフレームサイズと、その際の送信遅延の度合いとを対応付けた送信遅延管理情報に基づき、当該サービス間隔又は当該フレームサイズが大きくなるほど当該送信遅延の度合いが増大する傾向にあると判断した場合、遅延の原因は伝送誤りの発生に係るものであると推定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の無線通信装置。
- 前記無線環境推定手段は、前記送信手段において上位からのデータを待ち受ける時間に相当するサービス間隔、又は該送信手段によって送信されるデータを含むフレームのフレームサイズと、その際の送信遅延の度合いとを対応付けた送信遅延管理情報に基づき、当該サービス間隔又は当該フレームサイズにかかわらず当該送信遅延の度合いが一定となる傾向にあると判断した場合、遅延の原因は通信の輻輳に係るものであると推定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
- 前記アグリゲーション量変更手段は、送信遅延の度合いが所定の下限閾値未満であるならば、送信するデータのアグリゲーションの量を減少させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
- 前記アグリゲーション量変更手段は、当該サービス間隔を変更することによって送信するデータのアグリゲーションの量を変更させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の無線通信装置。
- 前記送信手段が上位からデータを受け取ってから当該データの送信を完了するまでの送信完了時間を計測する計時手段を更に有し、
前記アグリゲーション量変更手段は、計測された当該送信完了時間を、送信遅延の度合いとして扱う
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の無線通信装置。 - 前記無線環境推定手段は、送信を開始する前に、定期的に、又は所定のタイミングで、ダミーデータを送信することにより当該送信遅延管理情報を取得して、遅延原因を推定することを特徴とする請求項5又は6に記載の無線通信装置。
- 無線ネットワークを介して互いに通信可能な第1の送受信機及び第2の送受信機を含む無線通信システムであって、該第1の送受信機及び該第2の送受信機のいずれか一方又は両方が、請求項1から10のいずれか1項に記載の無線通信装置を含むことを特徴とする無線通信システム。
- データをアグリゲーションして送信可能な送信手段を有する無線通信装置に搭載されたコンピュータを機能させる無線通信プログラムであって、
データ送信での遅延の原因が、伝送誤りの発生及び通信の輻輳を含む原因候補のうちのいずれであるかを推定する無線環境推定手段と、
遅延の原因が伝送誤りの発生に係るものであると推定された場合、送信するデータのアグリゲーションの量を変更する際に当該量を減少させるアグリゲーション量変更手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする無線通信プログラム。 - データをアグリゲーションして送信可能な送信手段を有する無線通信装置における無線通信方法であって、
データ送信での遅延の原因が、伝送誤りの発生及び通信の輻輳を含む原因候補のうちのいずれであるかを推定する第1のステップと、
遅延の原因が伝送誤りの発生に係るものであると推定された場合、送信するデータのアグリゲーションの量を変更する際に当該量を減少させる第2のステップと
を有することを特徴とする無線通信方法。
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JP2014200627A JP6223942B2 (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 無線通信環境に応じてアグリゲーション量を変更可能な無線通信装置、無線通信プログラム及び方法 |
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JP2014200627A JP6223942B2 (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 無線通信環境に応じてアグリゲーション量を変更可能な無線通信装置、無線通信プログラム及び方法 |
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