JP5489188B2 - ワイヤレスネットワークの動作方法およびワイヤレスネットワーク - Google Patents

ワイヤレスネットワークの動作方法およびワイヤレスネットワーク Download PDF

Info

Publication number
JP5489188B2
JP5489188B2 JP2012549251A JP2012549251A JP5489188B2 JP 5489188 B2 JP5489188 B2 JP 5489188B2 JP 2012549251 A JP2012549251 A JP 2012549251A JP 2012549251 A JP2012549251 A JP 2012549251A JP 5489188 B2 JP5489188 B2 JP 5489188B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
network
aggregation
time
congestion
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012549251A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013517720A (ja
Inventor
ムア、ダニエル カンプス
ゴモニィ、マニル
コスタ、ハビエル ペレス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Europe Ltd
Original Assignee
NEC Europe Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Europe Ltd filed Critical NEC Europe Ltd
Publication of JP2013517720A publication Critical patent/JP2013517720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5489188B2 publication Critical patent/JP5489188B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/12Avoiding congestion; Recovering from congestion
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/27Evaluation or update of window size, e.g. using information derived from acknowledged [ACK] packets
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L47/00Traffic control in data switching networks
    • H04L47/10Flow control; Congestion control
    • H04L47/36Flow control; Congestion control by determining packet size, e.g. maximum transfer unit [MTU]
    • H04L47/365Dynamic adaptation of the packet size
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/06Optimizing the usage of the radio link, e.g. header compression, information sizing, discarding information
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access, e.g. scheduled or random access
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/0289Congestion control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/02Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
    • H04W8/04Registration at HLR or HSS [Home Subscriber Server]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/10Small scale networks; Flat hierarchical networks
    • H04W84/12WLAN [Wireless Local Area Networks]

Description

本発明は、ワイヤレスネットワーク、特にWi−Fi技術に基づくネットワークの動作方法に関する。前記ネットワークは、データ送信のための少なくとも1つのワイヤレス装置を含み、該装置は、データまたはフレームのアグリゲーション技法を用いて、調整可能な量のアグリゲーションを提供することが可能である。また、本発明は、ワイヤレスネットワーク、特にWi−Fi技術に基づくネットワークに関する。前記ネットワークは、データ送信のための少なくとも1つのワイヤレス装置を含み、該装置は、データまたはフレームのアグリゲーション技法を用いて、調整可能な量のアグリゲーションを提供することが可能である。
上記のような方法および対応するワイヤレスネットワークが、例えば、IEEE802.11n標準(IEEE Standard for Information technology Telecommunications and information exchange between systems Local and metropolitan area networks)で既知である。802.11n技術は、レイヤ2において、より高いデータレートおよびいくつかの新しい機能を提供することにより、次世代WLANネットワークの基礎となると期待されている。WFA(Wi−Fiアライアンス)によれば、さまざまな市場区分(ルータ、ラップトップコンピュータ、プリンタ、テレビ等)から800以上の製品がすでに802.11nの認定を受けている。
802.11n技術は、より高いスループットおよび改善されたパケット受信能力を達成するためにさまざまな物理層メカニズムを提供している。各802.11n無線機は、複数の送信および受信アンテナを有することができる。複数の空間データストリームを同時に、同じチャネルで、相異なるアンテナを用いて送信可能であるため、データレートが向上する。高度な信号処理技術を用いて、複数の受信機からのデータストリームを組み合わせることができる。
Wi−Fiネットワークのパフォーマンスを向上させるために802.11nによってもたらされる主要な技術的特徴として、フレームアグリゲーション技法によるMAC(Media Access Control)アクセスオーバーヘッドの低減がある。特に、2つの義務的なアグリゲーション方法、すなわち、A−MPDU(Aggregation of MAC Protocol Data Unit)およびA−MSDU(Aggregation of MAC Service Data Unit)が802.11nで規定されている。これらにより、複数の上位層パケット(MSDU)を単一のMACフレーム(MPDU)に埋め込むとともに、複数のMACフレームを単一の物理フレームに埋め込むことができる。ベンダの差別化を許容するため、Wi−Fi装置がどのフレームによりアグリゲーションを行うかを決める際に使用可能な特定の方法は、802.11n標準では規定されていない。
802.11nに含まれるフレームアグリゲーション技法の背後にある主要な理論は、Wi−Fi上のTCP(Transmission Control Protocol)転送のスループットを改善することであった。この場合、通常の設定では、AP(アクセスポイント)にあるバッファがTCPパケットで満たされると、効率を向上させるために、それらのTCPパケットを容易に集約(アグリゲーション)することができる。なお、TCPの場合には、アグリゲーションはパフォーマンスを大幅に向上させる。というのは、現在のWi−Fiネットワークのようにパケットごとにバックオフアクセスを実行するのではなく、単一のバックオフアクセスでワイヤレス媒体に多くのパケットを送信可能なためである。
しかし、音声および動画のようなリアルタイム通信がこれらのアグリゲーション技法から利益を受けることができるかどうかは明らかでない。その理由は、この種の通信は通常、周期的に(例えば、G.711音声コーデックでは20ms)データを生成し、遅延要求が厳しいからである。したがって、リアルタイム通信の場合、データパケットは通常、できるだけ早く送信されるので、効率的なアグリゲーションを作成する可能性を低下させてしまう。
IEEE Standard for Information technology Telecommunications and information exchange between systems Local and metropolitan area networks. Specific requirements. Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications
本発明の目的は、ワイヤレスネットワークの動作方法および対応するネットワークにおいて、リアルタイム通信の場合にアグリゲーション技法の効率的使用を可能にするような改良およびさらなる展開を行うことである。
本発明によれば、上記の目的は、請求項1の構成を備えた方法および請求項20の構成を備えたネットワークによって達成される。請求項1に記載の通り、本方法は、アグリゲーション技法によって提供されるアグリゲーションの量がネットワーク内の輻輳のレベルに応じて調整されることを特徴とする。請求項20に記載の通り、本ネットワークは、アグリゲーション技法によって提供されるアグリゲーションの量をネットワーク内の輻輳のレベルに応じて調整する手段を備えたことを特徴とする。
本発明によって認識されたこととして、アグリゲーション技法によって提供されるアグリゲーションの量を、ネットワーク内の輻輳のレベルに応じて設定することにより、アグリゲーション技法の効率的使用が、特にリアルタイム通信の場合に可能となる。すなわち、アグリゲーション技法によって提供されるアグリゲーションの量は、ネットワーク内の輻輳のレベルに応じて調整される。本発明の方法は、ワイヤレス装置におけるデータの送信に影響を及ぼし最適化するための高精度のツールを提供する。本発明の重要な利点は、ネットワーク容量、すなわち、単一のAPでサポート可能なリアルタイムセッションの最大数の増大と、輻輳したネットワーク、特にWi−Fiネットワークにおけるサービス品質(QoS)および消費電力の改善である。
好ましくは、輻輳のレベルは直接的または間接的に測定され、ネットワーク内の各装置によって独立に測定可能である。また、ネットワーク内のすべての装置が輻輳のレベルを測定する必要はない。非常に簡易で効果的な測定として、輻輳のレベルは、前記少なくとも1つもしくは少なくとも1つのワイヤレス装置によって、または、ネットワークの別の装置によって測定してもよい。
好ましい実施形態において、アグリゲーション技法は、MAC(Media Access Control)層で使用されてもよい。その場合、オーバーヘッドの大幅な低減が可能である。その理由は、相異なる上位層パケットが共通の物理またはMACヘッダで送信されるため、オーバーヘッドの量が低減され、効率が向上するからである。また、コンテンション方式のネットワークでは、アグリゲーション技法は輻輳を低減する。というのは、ネットワークにアクセスするために装置が競合する頻度が低下する(データパケットごとに1回の代わりにアグリゲートごとに1回)からである。
また、アグリゲーション技法の非常に効果的な使用として、アグリゲーションの量は、前記少なくとも1つまたは少なくとも1つのワイヤレス装置によって調整されてもよい。
好ましくは、アグリゲーションの量は、ネットワーク内の輻輳のレベルが上昇するときに増大させてもよい。これは、好ましくは、1つ以上の所定しきい値に基づいて実行されてもよい。アグリゲーションの量を増大させた結果として、コンテンションオーバーヘッドが低減され、ネットワーク内の輻輳の量が低下する。
また、アグリゲーション遅延を最小化するために、ネットワーク内の輻輳のレベルが低下するときにアグリゲーションの量を減少させてもよい。これは、好ましくは、1つ以上の所定しきい値に基づいて実行されてもよい。
好ましい実施形態において、前記少なくとも1つまたは少なくとも1つのワイヤレス装置が、ネットワークへのデータまたはフレームの送信の時刻またはスケジュールを決めるために使用されるサービス間隔SIを管理してもよい。このようなデータもしくはフレームまたはデータフレームは、好ましくは上位層から受信されるリアルタイムセッションに属してもよい。
上記のサービス間隔SIに従って、データもしくはフレームまたはデータフレームは、時刻(t_last+SI)にのみ送信されてもよい。ここで、t_lastは、最後の送信からの時間である。また、送信時刻において利用可能なデータフレームが、効率的なアグリゲートを作成するために使用されてもよい。
また、前記少なくとも1つまたは少なくとも1つのワイヤレス装置が、ネットワーク内の輻輳のレベルの推定量を管理してもよい。このような推定量は、好ましくは、時間の単位で表現されてもよい。好ましい実施形態において、推定量は、アクセス遅延であってもよい。このようなアクセス遅延は、あるパケットが送信キュー内の最初の位置を占有してからそのパケットがチャネルに送出可能となるまでの時間として測定されてもよい。輻輳のレベルの他の有効な推定量が、キュー内のパケットの量、ステーションが省電力モードにある場合のサービス継続時間、またはチャネルにおける衝突の量を測定して導出されてもよい。
ネットワーク内の輻輳の量の正確な表現を維持するため、推定量は、ワイヤレス装置が新たな送信を試みるたびに更新されてもよい。フレーム送信が試みられるたびにこの推定量を更新するために、EWMA(指数加重移動平均)フィルタを使用してもよい。
次のステップで、推定量の値を、所定の時刻または時間間隔もしくはモニタリング間隔で所定しきい値と比較してもよい。このような比較の結果に応じて、適切なアグリゲーションの量を提供するために、サービス間隔SIの値を調整してもよい。サービス間隔SIの値は、上位層で動作する特定のアプリケーションに依存してもよい。
本方法あるいは本ネットワークの非常に効果的で簡易な実現として、上記の比較は、前記少なくとも1つまたは少なくとも1つのワイヤレス装置によって実行されてもよい。
好ましくは、前記少なくとも1つまたは少なくとも1つのワイヤレス装置は、Wi−Fi装置、好ましくはアクセスポイントおよび/またはステーションであってもよい。
本発明によれば、任意のWi−Fi装置(APでもSTA(ステーション)でもよい)において独立に実行可能で、現在のWi−Fi標準およびその将来の改訂に適合した方法が提供される。
本発明は、任意のWi−Fi装置(ステーションでもAPでもよい)で実施可能な、特にリアルタイム通信のための802.11nフレームアグリゲーション技法を効率的に使用する方法を提供する。
本発明によれば、MAC層で使用されるアグリゲーションの量をWi−Fiネットワークで観測される輻輳のレベルと事前に結びつけることが可能である。輻輳のレベルは、ネットワーク内の任意の装置によって独立に検知可能である。
本発明の重要な効果は以下の通りである。
1.ネットワーク容量、すなわち、単一のAPで維持可能な同時リアルタイムセッション数の増大。
2.輻輳したWi−Fiネットワークにおいて、本発明を用いた装置における消費電力の低減(例えばWi−Fiモバイル端末の場合に重要)。
3.輻輳したWi−Fiネットワークにおいて、本発明を用いたWi−Fi装置におけるQoSの向上。
4.本発明は、ネットワーク内の残りの装置が本発明を使用するか否かとは無関係に、Wi−Fi装置によって使用可能である。しかし、本方法を使用する装置の数が増大すれば、得られる利益が増大する。
5.本方法の実施は、ハードウェアの変更を必要とせず、例えば802.11nに準拠したワイヤレスカードのドライバレベルでの変更だけで容易に実施可能である。
本発明を好ましい態様で実施するにはいくつもの可能性がある。このためには、一方で請求項1に従属する諸請求項を参照しつつ、他方で図面により例示された本発明の好ましい実施形態についての以下の説明を参照されたい。図面を用いて本発明の好ましい実施形態を説明する際には、本発明の教示による好ましい実施形態一般およびその変形例について説明する。
本発明によるワイヤレスネットワークの動作方法の好ましい実施形態を例示する図である。 本発明によるワイヤレスネットワークの動作方法の好ましい実施形態を例示する図である。 QoS(ダウンリンク遅延)および消費電力に関して、従来技術の2つのアプローチで得られるパフォーマンスを本発明の好ましい実施形態と比較して例示する図である。
図1および図2は、本発明によるワイヤレスネットワークの動作方法の実施形態を例示している。このネットワークは、Wi−Fi技術に基づくネットワークである。ネットワークは、データ送信のためのワイヤレス装置を含む。装置は、フレームアグリゲーション技法を用いて、調整可能な量のアグリゲーションを提供することが可能である。
アグリゲーション技法を効果的かつ簡易に使用するため、アグリゲーション技法によって提供されるアグリゲーションの量は、ネットワーク内の輻輳のレベルに応じて調整される。
ネットワーク内の輻輳が増大すると、Wi−Fi装置は、コンテンションオーバーヘッドを低減するために、MAC層におけるアグリゲーションの量を事前に増大させる。
ネットワーク内の輻輳が減少すると、Wi−Fi装置は、アグリゲーション遅延を最小化するために、アグリゲーションの量を事前に減少させる。
本発明の実施形態は、以下の特徴を示す。
・Wi−Fi装置は、MAC層において、上位層から受信されるリアルタイムセッションに属するデータまたはフレームの送信の時刻を決めるために使用されるサービス間隔SIを管理する。これにより、フレームは、時刻t_last+SIにのみWi−Fiネットワークに送信される。ここで、t_lastは、最後の送信からの時間である。
・2つの送信時刻間に送信のために到着するデータフレームは、効率的に集約され、次の利用可能な送信時刻に送信される。
・Wi−Fi装置は、MAC層において、アクセス遅延を測定することによるネットワーク内の輻輳のレベルの推定量も管理する(この推定量の可能な時間発展の一例を図2に示す)。この推定量は、時間の単位で表現されることが可能であり、装置が新たなフレーム送信を試みるたびに更新される。このような推定量を管理するには、例えばEWMA(指数加重移動平均)フィルタ等のさまざまな方法がある。
・あるモニタリング間隔(図2に明示する)で、Wi−Fi装置は、アクセス遅延の値をある所定しきい値THR_upと比較する。THR_upは、上位層で動作するアプリケーションと、現在のサービス間隔SIとに依存させることが可能である。アクセス遅延が、指定されたしきい値をある回数(図1におけるUp Count Limit)上回る場合、Wi−Fi装置は、SIの値を増大させる。例えば、音声通話の場合、SIを20msから40msに増大させてもよい。SIの最大値は、最大許容SIによって制限されてもよい。最大許容SIはアプリケーションに依存し、例えば音声の場合は100msである。この最大値を図1ではSImaxで表している。
・もう1つのしきい値THR_downが、Wi−Fi装置によって管理される。アクセス遅延の値がこのしきい値をある回数(図1におけるDown Count Limit)下回る場合、現行のSIを低下させる。例えば、音声通話の場合、40msから20msに低下させる。なお、最小のSIを各アプリケーションに応じて(例えば、G.711の場合、20ms)規定することも可能である。この最小値を図1ではSIminで表している。
図2によれば、ネットワーク内に輻輳がないとき、小さいSIを用いてWi−Fi装置が動作することにより、アグリゲーションが減少するだけでなく、遅延も短くなる。しかし、新たなステーションがネットワークに加入し、輻輳レベルが上昇すると、本方法を適用した装置は、アクセス遅延推定量を所定しきい値と比較してチェックすることにより、上昇した輻輳レベルを検出し、現行のサービス間隔を増大させる。増大したサービス間隔で動作する結果として、アグリゲーションが増大し、チャネルにアクセスする際のコンテンションが減少するため、ネットワーク内の輻輳のレベルが低下する。
本発明の利点を評価するため、パケットレベルのシミュレーションを用いて、本発明で得られるパフォーマンスを従来技術に存在する2つの代替アプローチと比較した。比較は、特にQoS(サービス品質)および消費電力に関して実行した。従来技術における2つのアプローチは以下の通りである。
・従来技術1(IEEE802.11.2007標準、IEEE802.11n標準、非特許文献1):このアプローチでは、Wi−Fi装置は、アップリンクでは、リアルタイムコーデックによって使用される公称レート(例えば音声の場合には20ms)に従って送信する。しかし、ダウンリンク送信は、100ms(ビーコン間隔)に1回しか実行されない。したがって、Wi−Fi装置は、ビーコンどうしの間で送信すべきアップリンクデータがないときはスリープすることができる。このアプローチは、802.11標準の省電力モードプロトコルに対応する。
・従来技術2(Wi−Fiアライアンス、WMM(WMM-PowerSaveを含む)仕様バージョン1.1):このアプローチでは、リアルタイムWi−Fi装置は、アプリケーションコーデックによって要求されるレート(例えば音声の場合には20ms)でアップリンクおよびダウンリンクフレームを送信する。アップリンクおよびダウンリンク送信は一緒に実行され、装置は、電力を節減するために、送信どうしの間にスリープする。
図3は、QoS(ダウンリンク遅延)および消費電力に関して、従来技術の2つのアプローチで得られるパフォーマンスを本発明と比較して例示している。
図3からわかるように、従来技術1では、ネットワークが輻輳していないとき、遅延が大きくなり、消費電力が高くなる。一方、従来技術2では、ネットワークが輻輳していないとき、より頻繁に(そして非協調的に)送信することによって、遅延および消費電力は低下する。しかし、ネットワークが輻輳し始めると、従来技術2は急激に劣化する。というのは、あまりに多くのステーションがあまりに短い間隔でフレームを送信するからである。本発明は、ネットワーク内の輻輳が低いときには小さいSIを使用することにより、従来技術2のアプローチと同じパフォーマンスが得られ、ネットワークが輻輳し始めると(20ステーションの後)、サービス間隔を増大させる(したがって、より大きいアグリゲーションを使用する)ことによって輻輳を低減するので、いずれの従来技術のアプローチよりも優れている。図の右側には、ネットワーク内の輻輳が増大するにつれて、本発明を使用したWi−Fiステーションが、使用するサービス間隔をどのように増大させるかを示している。
なお最後に、802.11nに含まれるPHYの技術革新は、到達距離を大幅に向上させている。したがって、あるエリア(キャンパス、会社、ホットスポット等)が、802.11b/gのAPよりも少ない802.11nのAPでカバーされる可能性が高い。カバレジの向上により、単一のAPに関連づけられるステーションの数が増大するため、輻輳を受ける確率が増大し、従来技術に比べて本発明の利点の重要性が増大する可能性がある。
上記の実施形態によれば、Wi−Fi装置は、QoSと消費電力との間のトレードオフを効率的に管理することができる。その結果、Wi−Fiネットワークの容量が増大する。本方法は、任意のWi−Fi装置において独立に使用可能であり、標準に準拠している。
上記の説明および添付図面の記載に基づいて、当業者は本発明の多くの変形例および他の実施形態に想到し得るであろう。したがって、本発明は、開示した具体的実施形態に限定されるものではなく、変形例および他の実施形態も、添付の特許請求の範囲内に含まれるものと解すべきである。本明細書では特定の用語を用いているが、それらは総称的・説明的意味でのみ用いられており、限定を目的としたものではない。

Claims (14)

  1. ワイヤレスネットワーク、特にWi−Fi技術に基づくネットワークの動作方法において、前記ネットワークは、データ送信のための少なくとも1つのワイヤレス装置を含み、該装置は、データまたはフレームのアグリゲーション技法を用いて、調整可能な量のアグリゲーションを提供することが可能であり、前記アグリゲーション技法によって提供されるアグリゲーションの量が、ネットワーク内の輻輳のレベルに応じて調整され、前記少なくとも1つのワイヤレス装置が、データまたはフレームの送信の時刻を決めるために使用されるサービス間隔SIを管理し、
    最後の送信からの時間をt_lastとして、データまたはフレームが、時刻(t_last+SI)にのみ送信され、前記ネットワーク内の輻輳が増大するときに、SIを増大させる
    ことを特徴とする、ワイヤレスネットワークの動作方法。
  2. 輻輳のレベルが、直接的または間接的に測定され、および/または
    輻輳のレベルが、前記少なくとも1つもしくは少なくとも1つのワイヤレス装置によって、または、前記ネットワークの別の装置によって測定される
    ことを特徴とする請求項に記載の方法。
  3. アグリゲーションが、MAC(Media Access Control)層で使用され、および/または
    アグリゲーションの量が、前記少なくとも1つまたは少なくとも1つのワイヤレス装置によって調整される
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の方法。
  4. ネットワーク内の輻輳のレベルが上昇するときに1つ以上の所定しきい値に基づいて、アグリゲーションの量を増大させ、および/または
    ネットワーク内の輻輳のレベルが低下するときに、1つ以上の所定しきい値に基づいて、アグリゲーションの量を減少させる
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の方法。
  5. データまたはフレームが上位層から受信されるリアルタイムセッションに属することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の方法。
  6. 時刻t_last+SIにおいて送信されるべきフレームが、効率的なアグリゲートを作成するために使用されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記少なくとも1つのワイヤレス装置が、ネットワーク内の輻輳のレベルの推定量を管理することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の方法。
  8. 推定量が、時間の単位で表現されることを特徴とする請求項に記載の方法。
  9. 推定量が、アクセス遅延であることを特徴とする請求項7または8に記載の方法。
  10. 推定量は、ワイヤレス装置が新たなデータまたはフレームの送信を試みるたびに更新されることを特徴とする請求項7ないし9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 推定量が、EWMA(指数加重移動平均)フィルタを用いて更新されることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 推定量の値が、所定の時刻または時間間隔もしくはモニタリング間隔で所定しきい値と比較され
    比較が、前記少なくとも1つのワイヤレス装置によって実行される
    ことを特徴とする請求項7ないし11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記少なくとも1つのワイヤレス装置が、Wi−Fi装置、すなわちアクセスポイントまたはステーションであることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載の方法を実行するワイヤレスネットワーク、特にWi−Fi技術に基づくネットワークにおいて、前記ネットワークは、データ送信のための少なくとも1つのワイヤレス装置を含み、該装置は、データまたはフレームのアグリゲーション技法を用いて、調整可能な量のアグリゲーションを提供することが可能であり、前記アグリゲーション技法によって提供されるアグリゲーションの量をネットワーク内の輻輳のレベルに応じて調整する手段を備え、前記少なくとも1つのワイヤレス装置が、データまたはフレームの送信の時刻を決めるために使用されるサービス間隔SIを管理し、
    前記装置は、最後の送信からの時間をt_lastとして、時刻(t_last+SI)にのみデータまたはフレームを送信するように構成され、前記ネットワーク内の輻輳が増大するときに、SIを増大させる
    ことを特徴とするワイヤレスネットワーク。
JP2012549251A 2010-01-20 2010-01-20 ワイヤレスネットワークの動作方法およびワイヤレスネットワーク Active JP5489188B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2010/000322 WO2011088844A1 (en) 2010-01-20 2010-01-20 A method for operating a wireless network and a wireless network

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013517720A JP2013517720A (ja) 2013-05-16
JP5489188B2 true JP5489188B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=41819244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012549251A Active JP5489188B2 (ja) 2010-01-20 2010-01-20 ワイヤレスネットワークの動作方法およびワイヤレスネットワーク

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8873393B2 (ja)
EP (1) EP2526660B1 (ja)
JP (1) JP5489188B2 (ja)
WO (1) WO2011088844A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6223942B2 (ja) * 2014-09-30 2017-11-01 Kddi株式会社 無線通信環境に応じてアグリゲーション量を変更可能な無線通信装置、無線通信プログラム及び方法
US9986455B1 (en) * 2015-10-30 2018-05-29 CSC Holdings, LLC Adaptive physical layer interface control for a wireless local area network
US10153980B2 (en) 2016-07-19 2018-12-11 Coco Communications Corp Systems and methods for managing network congestion
JP7039446B2 (ja) 2018-11-29 2022-03-22 株式会社東芝 電子装置
JP7305829B2 (ja) 2018-11-29 2023-07-10 株式会社東芝 電子装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1372300A1 (en) * 2002-06-10 2003-12-17 Alcatel Adapting packet length to network load for VoIP communications
US20070165590A1 (en) * 2006-01-13 2007-07-19 Nokia Corporation Frame Aggregation Control Parameters

Also Published As

Publication number Publication date
EP2526660B1 (en) 2018-08-29
US20120294150A1 (en) 2012-11-22
US8873393B2 (en) 2014-10-28
WO2011088844A1 (en) 2011-07-28
EP2526660A1 (en) 2012-11-28
JP2013517720A (ja) 2013-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9271180B2 (en) Method of limiting transmission rate
US10292205B2 (en) Integration of cellular and WLAN systems
Duda Understanding the Performance of 802.11 Networks.
KR102145832B1 (ko) 무선 랜에서 음성 서비스를 제공하는 방법 및 장치
KR101655729B1 (ko) 패킷 전송 시간을 나타내기 위한 시스템 및 방법
US11284292B2 (en) Queuing latency aware buffer status report
US10128966B1 (en) Method and apparatus for communication
US20160080974A1 (en) Systems and methods for adjusting an operating characteristic of a wireless communication network based on load to increase quality of service
JP5489188B2 (ja) ワイヤレスネットワークの動作方法およびワイヤレスネットワーク
US10070329B2 (en) Device and method
JP6263102B2 (ja) バックホール側の混雑度に応じたウィンドウサイズを設定可能な無線端末、通信システム、プログラム及び方法
Kim et al. Adaptive transmission opportunity scheme based on delay bound and network load in IEEE 802.11 e wireless LANs
US11546931B2 (en) Systems and methods for UL scheduler optimization with a self-adjustment BSPR scheme
US11558759B2 (en) Systems and methods for minimizing latency and contention using QoS frame scheduling information
CN112312432B (zh) 一种网络质量优化方法及装置
Sanguankotchakorn et al. Adaptive channel access mechanism for real time traffic over IEEE 802.11 e Wi-Fi network
US9860775B2 (en) Network based determination of whether to add a device to a system using CSMA
Yazdani et al. A fair access mechanism based on TXOP in IEEE 802.11 e wireless networks
Umeno et al. Dynamic multi-rate parallel transmission for power saving of stations in wireless LAN multicast
Su et al. Spectrum Multiplexing for LTE-U and Wi-Fi in Heterogeneous Network
Scarpa et al. Adaptive techniques to guarantee QoS in a IEEE 802.11 wireless LAN
Feng et al. Optimal Contention Window Adjustment for Asymmetry Traffic in Erroneous Channels over IEEE802. 11 WLANs
Noh et al. Retransmission-based additional TXOP allocation for audio-video transmission by IEEE 802.11 e HCCA
Seyedzadegan et al. Class-Based weighted window for TCP fairness in WLANs
Noh et al. A packet scheduling scheme for audio-video transmission over error-prone IEEE 802.11 e HCCA wireless LANs

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130819

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20131118

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20131125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5489188

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350