JP4174499B2 - 蒸気タービン - Google Patents
蒸気タービン Download PDFInfo
- Publication number
- JP4174499B2 JP4174499B2 JP2005208714A JP2005208714A JP4174499B2 JP 4174499 B2 JP4174499 B2 JP 4174499B2 JP 2005208714 A JP2005208714 A JP 2005208714A JP 2005208714 A JP2005208714 A JP 2005208714A JP 4174499 B2 JP4174499 B2 JP 4174499B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- turbine
- steam
- pressure turbine
- steam turbine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Description
一般に、ロータの剛性を上げる方法としては、具体的にはロータ軸径を太くするかまたはロータの軸受けスパンを短くするかである。ロータ軸径を太くするのは、ロータに植えられた動翼の遠心力を大きくするため強度上の余裕が減って信頼性が低下し、またロータとノズル等静止部の間隙面積が増加するため、蒸気の漏洩損失が増えて性能が低下するので好ましくない。
(第1実施例)
図1は本発明の第1実施例の蒸気タービンの構成図である。
図3は本発明の第2実施例の蒸気タービンの要部の構成図であり、同図(a)は側面図、同図(b)は同図(a)のA−A方向から見た図である。
図に示すように、本実施例の蒸気タービンは、発電端出力900MW以上であり、高圧タービン45と中圧タービン46と低圧タービン47とから構成され、かつ高圧タービン45と中圧タービン46が一体となった一つのケーシング(高中圧ケーシング)40内に収められいる。タービンロータ(高中圧ロータ)41も高圧タービン45と中圧タービン46とに共通するものである。また再熱蒸気を高中圧ケーシング40へ導入する再熱インレット管42と、クロスオーバ管44と接続する中圧排気管43を設けている。低圧タービン47は低圧ケーシング48内に収納されている。49はロータシャフトである。
図4は本発明の第3実施例の蒸気タービンの要部の構成図である。
図に示すように、本実施例の蒸気タービンは、発電端出力900MW以上であり、温度の低い高圧途中段落からの冷却蒸気を2本に分け、1本は中間グランド部51(バランスウェート取り付け管のスペースを利用)へ、1本は中圧2段ノズル部52のパッキン上流へ導入する点に特徴がある。
図5は本発明の第4実施例の蒸気タービンの要部の構成図である。
図に示すように、本実施例の蒸気タービンは、発電端出力900MW以上であり、中圧最終段のホイール60のグランド側61および対応するケーシング62にフィン(ラジアルフィン63)を設け、グランドパッキン64を構成する。
図6は本発明の第5実施例の蒸気タービンの要部の構成図である。
図に示すように、本実施例の蒸気タービンは、発電端出力900MW以上であり、高中圧の段落にクリスマスツリー型植込み部71を採用したものである。このクリスマスツリー型植込み部71は、軸方向に動翼70を挿入するもので、図7の従来のアウトサイド型植込み部72よりも植込み部の体積が小さいため自重が軽く、遠心力を小さくできるので、翼長が長くて遠心応力の厳しい中圧タービンの一部に近年採用されている。
図8は本発明の第6実施例の蒸気タービンの要部の部分構成図である。
図に示すように、本実施例の蒸気タービンは、発電端出力900MW以上であり、高中圧の段落にシュラウド80を動翼81と一体に削り出し、チップフィン82にHi−Loフィンを採用したスナッバ翼を採用し、従来よりも段落を2段減らした、すなわち高圧と中圧各1段減らしたものである。
ここで、Aは衝動タービンでは0.5、
単位はH:kcal/kg、U:m/s
一方、スナッバ翼を採用すると、チップフィンにHi−Loフィンを採用できるので、動翼先端のチップ漏洩損失が減少し、段落効率は図10に示すように従来例は曲線ロであるのに対して本実施例では曲線イとなるので、本実施例の方が段落効率が向上している。従って、段落数を減らしてもスナッバ翼を採用することにより、従来並みのタービン内部効率を確保することが可能である。
本発明の第7実施例として、高圧第2段落の上流に蒸気を導入する配管を接続し、主蒸気の一部を導入するように構成し、途中に止め弁と加減弁を設け、この蒸気量を制御する。この場合、出力調整は従来の加減弁で行い、新しい加減弁は主蒸気との分配割合を例えば3:2に制御する。
本発明の第8実施例として、定格出力、定格条件(主蒸気圧力・温度,再熱蒸気温度,復水器真空度等)での必要蒸気量において、蒸気加減弁が全開となるように、高圧タービン初段のノズル面積と翼長を決定する。即ち、定格蒸気量および定格蒸気条件にて高圧タービン初段を設計し、それより必要蒸気量が多い場合は、主蒸気圧力を上げることにより蒸気密度が上がるので、ノズル面積は変えずに加減弁全開のままで、夏場の真空度が悪い場合や過負荷等に出力を確保することが可能となる。
本発明の第9実施例として、50Hzの再熱式蒸気タービンにおいて、定格主蒸気温度を600℃、定格主蒸気圧力を300atgとする。比容積はほぼ圧力に反比例するため、この場合、従来(250atg)に対して比容積が約83%(250/300)となる。また主蒸気圧力の上昇はサイクル効率が向上するので、蒸気量が若干減少して、体積蒸気量では従来の約80%となる。従って、初段翼長が約20%減少するので、遠心力が低減し、従来材でも高中圧一体タービンが可能となる。
次に、本発明の第10実施例として、定格運転時の中圧排気圧力を従来の10ataから17ataに上げ、その分中圧タービンの熱落差が減るので、中圧タービンの段落数を一段減らす。なお、低圧タービンの入口圧力が増加して、低圧タービンの熱落差が増加するので、必要に応じ、低圧段落を一段増やす。また、低圧タービンの入口圧力の増加は、入口温度の増加につながり、低圧ロータの高温脆化の原因となるため、入口温度を450℃以下にするよう、入口圧力を20ata以下にするのが好ましい。
Claims (10)
- 発電端定格出力が900MW以上で、高圧タービンと中圧タービンと低圧タービンとからなり、前記高圧タービンと前記中圧タービンは一体となった一つのケーシングに収められ、かつタービンロータも前記高圧タービンと前記中圧タービンで一本からなる高中圧一体の蒸気タービンにおいて、前記高圧タービンまたは前記中圧タービンの最終段の段落のホイール部にグランドパッキンを有することを特徴とする蒸気タービン。
- 請求項1に記載の蒸気タービンにおいて、再熱蒸気を前記ケーシングへ導入する再熱インレット管を4本以上有することを特徴とする蒸気タービン。
- 請求項1に記載の蒸気タービンにおいて、前記中圧タービンから前記低圧タービンへ蒸気を導入するクロスオーバ管を2本有することを特徴とする蒸気タービン。
- 請求項1に記載の蒸気タービンにおいて、前記タービンロータの中圧高温部を冷却する冷却蒸気管を2本以上有するとともに、再熱蒸気温度を600℃以上としたことを特徴とする蒸気タービン。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の高中圧一体の蒸気タービンにおいて、前記高圧タービンと前記中圧タービンの段落にクリスマスツリー型植込み部を採用したことを特徴とする蒸気タービン。
- 請求項1に記載の蒸気タービンにおいて、前記高圧タービンと前記中圧タービンの段落にスナッバ翼を採用したことを特徴とする蒸気タービン。
- 請求項1に記載の蒸気タービンにおいて、前記高圧タービンの高圧第2段落の上流に蒸気を導入する配管を接続したことを特徴とする蒸気タービン。
- 請求項1に記載の蒸気タービンにおいて、定格出力、定格条件にて蒸気加減弁が全開となるように構成したことを特徴とする蒸気タービン。
- 請求項1に記載の蒸気タービンにおいて、定格の主蒸気圧力が280atg以上でかつ310atg以下であることを特徴とする蒸気タービン。
- 請求項1に記載の蒸気タービンにおいて、定格負荷運転時の中圧排気圧力が15ata以上でかつ20ata以下であることを特徴とする蒸気タービン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005208714A JP4174499B2 (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 蒸気タービン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005208714A JP4174499B2 (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 蒸気タービン |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03152998A Division JP3771032B2 (ja) | 1998-02-13 | 1998-02-13 | 蒸気タービン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005307986A JP2005307986A (ja) | 2005-11-04 |
JP4174499B2 true JP4174499B2 (ja) | 2008-10-29 |
Family
ID=35437000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005208714A Expired - Fee Related JP4174499B2 (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 蒸気タービン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4174499B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4898955B2 (ja) | 2008-08-11 | 2012-03-21 | 三菱重工業株式会社 | 蒸気タービン設備 |
-
2005
- 2005-07-19 JP JP2005208714A patent/JP4174499B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005307986A (ja) | 2005-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6443695B2 (en) | Steam turbine | |
US7946808B2 (en) | Seal between rotor blade platforms and stator vane platforms, a rotor blade and a stator vane | |
US20080245071A1 (en) | Thermal power plant | |
US7946823B2 (en) | Steam turbine rotating blade | |
CN102099547A (zh) | 具有微小的间隙损失的轴流式涡轮机 | |
JP6483510B2 (ja) | ガスタービンの製造方法 | |
JP2000291403A (ja) | 蒸気タービン | |
CN111720175B (zh) | 一种叶轮机械动叶叶顶密封结构 | |
US20100183439A1 (en) | Systems, Methods, and Apparatus for Controlling Gas Leakage in a Turbine | |
JP2010065688A (ja) | 異なる材料のバケットを含む段を有する蒸気タービン | |
JP3771032B2 (ja) | 蒸気タービン | |
JP5038532B2 (ja) | 蒸気パワープラント | |
JP4174499B2 (ja) | 蒸気タービン | |
CN212671868U (zh) | 一种叶轮机械动叶叶顶密封结构 | |
US20120121404A1 (en) | Exhaust Hood Diffuser | |
JP2005315122A (ja) | 蒸気タービン | |
US7946822B2 (en) | Steam turbine rotating blade | |
JPH08277725A (ja) | ガスタービン | |
CN214660370U (zh) | 一种三缸四排汽h级二拖一联合循环汽轮机 | |
CN112253260A (zh) | 次末级动叶片及动叶片组 | |
JP3934270B2 (ja) | 蒸気タービン | |
CN215444162U (zh) | 一种135mw亚临界反动式背压汽轮机 | |
CN217735582U (zh) | 一种新型高压缸叶片 | |
JP2004011609A (ja) | 蒸気タービン | |
JP4118779B2 (ja) | 軸流タービン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070226 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080226 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080424 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080812 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080818 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110822 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |