JP4174089B2 - レンズの位置検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、位置変化に対して位相のずれた複数の繰り返し周期波形の信号を発生するエンコーダを用いたレンズの位置検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばビデオカメラ等の撮像装置では、ズームやフォーカスのために、レンズは所定の速度及び位置精度で動作させなければならない。最近、このためのレンズ駆動制御装置としてリニアモータが用いられるようになり、このリニアモータを制御するためには、レンズの位置を検出する位置検出装置が必要となる。この位置検出装置としては、位置変化に対して位相がずれた複数の繰り返し周期波形の信号を発生する光学式エンコーダが知られており、特開平1−121723号公報に提案されている。
【0003】
図8は光学式エンコーダの側面図を示し、発光素子1の下側に集光レンズ2が取り付けられ、集光レンズ2の下方には図示しない例えばレンズ部である被測定物に取り付けられた固定スケール3が配置され、固定スケール3には平板部から成る光透過部と溝部から成る光遮光部がピッチPの等間隔で周期的に設けられている。固定スケール3の下側には可動スケール4が対向して配置されている。そして、可動スケール4の下方には、可動スケール4の各領域を透過した光束をそれぞれ受光する受光素子5a、5bが配置されている。
【0004】
図9は可動スケール4の斜視図を示し、可動スケール4は平行平板状の透明材料から成り、発光素子1からの光束の入射面上に、固定スケール3の格子ピッチPと等しい間隔でV型溝部6と平面部7が設けられている。このV型溝部6の2つの傾斜面6a、6bは、平面部7に対してそれぞれ45度の角度とされている。
【0005】
発光素子1からの平行光束の内、固定スケール3の透過部を通過した光束は可動スケール4に入射し、図10に示すように可動スケール4のV型溝部6及び平面部7をそれぞれ屈折及び単に通過して、左右の受光素子5a、5b面に入射する。
【0006】
ここで、例えばV型溝部6をピッチPの1/2の幅とし、2つの傾斜面6a、6bの幅が等しくそれぞれP/4となるようにし、平面部7をピッチPの1/2の幅になるように設定すれば、受光素子5a、5bからの出力信号Sa、Sbは、図11に示すように可動スケール4の位置変化に対して90度位相のずれた周期Pの繰り返し信号となる。この出力信号はA/D変換器によりA/D変換され、所定周期でCPUに入力されて、後述するアルゴリズムにより位置情報に変換される。
【0007】
図12はCPUの動作のフローチャート図を示し、先ずステップ1で電源が投入されると、エンコーダの基準位置を設定するリセット動作を行う。次に、ステップ2でCPUに出力信号Sa、Sbを入力する。ステップ3でそれぞれの中心電圧を基準にして出力信号Sa、Sbを反転し、信号Sa’、Sb’を得る。ここで、各信号の位相関係は図13(a) に示すように90度相互にずれたものとなる。
【0008】
次に、ステップ4で図13(a) に示した各信号の大小関係により分けられるA〜Dの4つの領域の内、現在どの領域に位置しているかを求め、ステップ5で各領域中の直線性の良い信号を選択して信号Stとする。図13(b) は信号Stを示し、例えばP1に位置した場合は領域はBでSt=Saである。
【0009】
移動方向及び移動量は、前回の領域判別結果と今回の領域判別結果とを比較することにより検出する。図11、図13のスケール位置で右方向を正の方向とすると、ステップ6で領域遷移数をカウントし、更にその下位に信号Stに対する信号の正規化した値Atを付け加える。なお、ステップ6において、図13(b) 中の領域Aや領域Cのように、信号Stが正方向への変化に伴い減少する場合は、それぞれの中心値を基準に反転する必要がある。例えば、図13(b) のように前回の位置がP1であり、今回の位置がP2であったとすると、領域は1だけ図中右方向に遷移しており、領域カウンタを1インクリメントし、信号St=SaのA/D変換値を領域カウンタの下位に付け加える。最後に、ステップ7で今回の領域判別結果を記憶する。
【0010】
これらのステップ2からステップ7の動作を、リセット動作終了後に所定のサンプリング周期1/fs(fsはサンプリング周波数)で継続して行うことにより、リセット動作で設定した基準位置からの相対位置を検出することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
(イ)しかしながら、上述の従来例の位置検出装置では、検出可能な速度に制限がある。例えば、図13(b) に示すように前回の位置が領域BのP1であり、今回の位置が領域DのP3であったとすると、ステップ4により領域Dと判別はできるが、P3の位置する領域DであるかP4の位置する領域Dであるかを区別することはできない。このために、格子ピッチPとサンプリング周波数fsにより検出可能な速度Vaは、次式により制限されることになる。
Va=P・fs/4 …(1)
【0012】
従って、外部から衝撃が加わって、測定対象物が位置検出装置の検出可能速度Vaを越えた場合には、位置検出の出力は不正確なものとなる。
【0013】
(ロ)また、式(1) から分かるように、検出可能速度Vaを大きくするには、格子ピッチP又はサンプリング周波数fsを大きくしなければならない。しかし、格子ピッチPの拡大は信号Stの直線性の影響で検出精度の低下を招き、更にサンプリング周波数fsはCPUの性能に依存するので、その値を単純に大きくすることができない。
【0014】
本発明の目的は、上述の問題点(イ)を解消し、位置検出のための検出可能速度を越えるような衝撃がレンズに加わった場合でも、正確な位置検出を行うことができるレンズの位置検出装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るレンズの位置検出装置は、レンズの相対位置変化に伴って位相がずれた少なくとも2つの信号を発生する多相信号発生手段と、前記レンズの移動速度を検出する速度検出手段と、前記レンズを基準位置に移動し位置情報をリセットするリセット動作を実行するリセット動作手段と、前記リセット動作を行った後に前記多相信号発生手段の出力信号を演算処理することにより、前記レンズの位置を検出する位置検出装置であって、前記リセット動作を行うか否かを決定するリセット動作決定手段を設け、該リセット動作決定手段は前記速度検出手段により得られた前記移動速度と予め記憶された所定の値とを比較し、前記速度速度が前記所定の値よりも大きいときに、前記リセット動作手段による前記リセット動作を実行することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は実施例の構成図を示し、測定対象物の移動速度検出手段を併設して、その検出結果により異常を検知してリセット動作を行うようにしたものである。測定対象物であるレンズ11にはアクチュエータ12が接続され、レンズ11には、その位置を検出する例えばボイスコイルモータや超音波モータ等のエンコーダ13と、レンズ11の移動速度を検出する速度検出器14とが取り付けられている。エンコーダ13及び速度検出器14の出力は、それぞれの検出回路15及び16を介してCPU17に接続されており、検出回路16とCPU17の出力は、それぞれドライバ18を介してアクチュエータ12に接続されている。
【0017】
エンコーダ13はレンズ11の位置変化に対して、位相のずれた複数の繰り返し周期波形の信号を発生するものであり、発光素子や受光素子及び所定ピッチの三角溝を形成したスリットを用いた光学式のもの、又は所定ピッチで多極着磁したマグネットとそれに対向する磁気抵抗素子から成る磁気式のものを用いることができる。また、速度検出器14は例えばレンズ11にコイルを取り付け、図示しないレンズ鏡筒の固定部のコイルに対向する位置にマグネットを取り付け、コイルの端子間にその相対移動速度に比例した信号を発生するものが考えられる。
【0018】
更に、測定対象物であるレンズ11の初期位置の検出設定には、フォトインタラプタ等を用いた光学的手段やホール素子等を用いた磁気的手段を併設し、その出力変化位置を基準位置とする方式、又は測定対象物の可動範囲を機械的に制限して機械端を設け、その機械端位置を基準位置とする方式等を使用する。
【0019】
測定対象物であるレンズ11の位置変化によって、エンコーダ13の出力は検出回路15により検出され、図示しないA/D変換器を介してCPU17に検出信号Sa、Sbが入力される。また、レンズ11の移動速度は速度検出器14で検出され、検出回路16によりレンズ位置制御の安定化のためにドライバ18に帰還され、更にレンズ11の速度検出のために図示しないA/D変換器を介してCPU17に信号Svが入力される。
【0020】
図2は速度検出信号Svの出力特性を示し、レンズ11の移動速度が0の場合の速度検出信号はSv=Soとなり、正の方向に速度が発生すると速度検出信号SvはSoを基準にして増加し、負の方向に速度が発生すると速度検出信号SvはSoを基準にして減少する。
【0021】
図3はエンコーダ13の出力Sa、Sb及び速度検出器14の速度検出信号Svを用いた位置検出アルゴリズムのフローチャート図を示す。先ず、ステップ11で電源が投入されると、リセット動作を行ってレンズ11の初期位置を検出し、エンコーダ13の基準位置を設定する。次に、ステップ12において、所定の周期1/fs(fsはサンプリング周波数)でエンコーダ13の出力信号Sa、Sb及び速度検出信号SvをCPU17に入力する。ステップ13で出力信号Sa、Sbによりレンズ11の基準位置からの相対位置変化量を求める。
【0022】
次に、ステップ14で速度検出信号Svを予め記憶しておいた速度リファレンス信号Svr1、Svr2と比較して、レンズ11の移動速度の大きさを判別する。Svr1<Sv<Svr2であればSw=0とし、そうでなければSw=1とする。速度リファレンス信号Svr1、Svr2は、図2に示すようにレンズ11がエンコーダ13の検出可能な速度Vaで各方向に動作したときに発生する速度検出信号とする。従って、ステップ14の結果、Sw=0であれば検出可能な移動速度であり、Sw=1であれば正確に検出できない移動速度であることになる。
【0023】
次に、ステップ15でSw=0であればステップ16に移行し、Sw=1であればステップ11のリセット動作を実行する。ステップ16では次回の位置検出のために今回の位置検出結果を記憶し、ステップ12に移行する。
【0024】
このようにして、位置検出装置の検出可能速度Vaを越えるような衝撃がレンズ11に加わった場合には、速度検出器14の出力でそれを検知し、再度リセット動作を行うようにすることにより、その後も正確な位置検出を続行することができる。
【0025】
本実施例では、速度検出器の検出結果を基にリセット動作を行っているが、加速度計を併設して、その出力信号と、レンズ11がエンコーダ13の検出可能な速度Vaで各方向に動作したときに発生する出力信号とを比較して、リセット動作を行う構成にしてもよい。この加速度計には、撮像装置の手ぶれ補正装置に用いるジャイロなどの角加速度センサを兼用することができる。また、エンコーダ13は被測定物の位置変化でなく、角度変化に対して位相のずれた繰り返し周期波形信号を発するものでもよい。
【0026】
図4は第1の参考例の位置検出のフローチャート図を示し、エンコーダ13の位置検出をする際に、移動速度検出手段の検出結果から移動方向を検出し、その結果を用いるようにしたものである。装置の構成は図1と同様であり、エンコーダ13の構成は従来例の図8と同様であるので、説明は省略する。
【0027】
先ず、ステップ21において所定の周期1/fsでエンコーダ出力信号Sa、Sb及び速度検出信号SvをCPU17に入力する。ステップ22で出力信号Sa、Sbをそれぞれの中心電圧を基準に反転して信号Sa’、Sb’を得る。各信号の位相関係は従来例の図13(a) に示すように90度相互にずれたものとなる。次に、ステップ23で図13(a) の各信号の大小により分離されるA〜Dの4つの領域の内、現在どの領域に位置しているかの領域判別結果Sr1 を求め、ステップ24で各領域中直線性の良い信号を選択して信号Stとする。信号Stは従来例の図13(b) と同様に、例えば位置P1に位置した場合には、領域はBでありSt=Saである。
【0028】
次に、ステップ25で速度検出信号Svを、予め記憶しておいた速度0のときの出力レベルである速度リファレンスと比較し、測定対象物であるレンズ11の移動方向を判別する。その結果が図13(b) のD方向であればSd=1、そうでなければSd=0とする。なお、速度検出信号SvをCPU17に取り込み方向判別をする方式ではなく、比較器により速度検出信号Svと速度ファレンス信号Svr1、Svr2を比較し、その結果をCPU17に取り込むようにしてもよい。
【0029】
次に、ステップ26で前回の領域判別結果Sr2 と今回の領域判別結果Sr1 及び方向判別結果Sdにより相対移動量Xを求める。最後に、ステップ27で今回の領域判別結果Sr1 を記憶する。
【0030】
このように、ステップ21からステップ27の動作を所定の位置リセット動作終了後に所定のサンプリング周期1/fsで継続して行うことにより、リセット位置からの相対位置を検出することができる。
【0031】
図5は図4のステップ26で相対移動量Xを求めるフローチャート図である。ここでは、現在位置を図13(b) 中の今回の領域判別結果Sr1 =B(P1)として、ステップ26を説明するが、Sr1 =A、C、Dにおいても同様のアルゴリズムで検出可能である。先ず、ステップ31で今回の領域判別結果Sr1 を参照し、次にステップ32で前回の領域判別結果Sr2 を参照する。ステップ32において、Sr2 =Bであれば領域カウント値Xhはそのままでステップ38に進む。また、ステップ32において、Sr2 =Aであればステップ33で領域カウント値Xhを1インクリメントし、ステップ38に進む。
【0032】
また、ステップ32において、Sr2 =Cであればステップ34で領域カウント値Xhを1デクリメントし、ステップ38に進む。更にステップ32において、Sr2 =Dであればステップ35で方向判別結果Sdを参照して、ステップ35でSd=1であればステップ36で領域カウント値Xhを2インクリメントし、Sd=0であればステップ37で領域カウント値Xhを2デクリメントし、ステップ38に進む。
【0033】
ステップ38においては、領域カウント値Xhの下位に信号Stに対する信号の正規化した値Xkを付け加え、図13(b) 中の領域Aや領域Cのように、信号Stが正方向への変化に伴って減少する場合は、それぞれの中心値を基準に反転する必要がある。
【0034】
このようにして、格子ピッチPとサンプリング周波数fsから検出可能な速度Vaは次式のようになる。
Va=2・P・fs/4 …(2)
【0035】
従って、格子ピッチP又はサンプリング周波数fsを大きくすることなく、検出可能な速度を向上させることができる。
【0036】
図6は第2の参考例の位置検出のフローチャート図を示し、移動速度検出手段の検出結果と、この速度検出結果から求めた移動方向検出結果との両方を用いるようにしたものである。
【0037】
先ず、ステップ41において、所定の周期1/fsでエンコーダ出力信号Sa、Sb及び速度検出信号SvをCPU17に入力する。ステップ42で出力信号Sa、Sbをそれぞれの中心電圧を基準にして反転し、信号Sa’、Sb’を得る。次に、ステップ43で現在どの領域に位置しているかの領域判別結果Sr1 を求め、ステップ44で各領域中で直線性の良い信号を選択して信号Stとする。
【0038】
次に、ステップ45で速度検出信号Svと、予め記憶しておいた速度0のときの出力レベルである速度リファレンス信号Svr1とを比較し、測定対象物であるレンズ11の移動方向を判別する。その結果が、図13(b) のD方向であればSd=1、そうでなければSd=0とする。次に、速度検出信号Svと速度リファレンス信号Svr1の差の速度絶対値Sva を求め、予め記憶しておいた所定のリファレンス信号Svr2と比較し、ステップ46で移動速度の大きさを判別する。Sva >Svr2であればSw=1、Sva <Svr2であればSw=0とする。ここで、所定のリファレンス信号Svr2はレンズ11がサンプリング周期1/fsで、スリットピッチPの1/2だけ移動するときに発生する速度絶対値Sva とする。
【0039】
これにより、レンズ11がサンプリング周期1/fsで移動した領域数2よりも大きければSw=1、小さければSw=0となる。次に、ステップ47で前回の領域判別結果Sr2 、今回の領域判別結果Sr1 、方向判別結果Sd、速度絶対値Sva により相対移動量Xを求める。最後に、ステップ48で今回の領域判別結果Sr1 をストアする。
【0040】
このように、ステップ41からステップ48までの動作を、所定の位置リセット動作終了後に、所定のサンプリング周期1/fsで継続して行うことにより、リセット位置からの相対位置を検出することができる。
【0041】
図7は図6のステップ47で相対移動量Xを求めるフローチャート図を示す。なお、現在位置を図13(b) 中の今回の領域判別結果Sr1 =B(P1)としてステップ47を説明するが、Sr1 =A、C、Dにおいても同様のアルゴリズムで検出可能である。
【0042】
先ず、ステップ51で今回の領域判別結果Sr1 を参照し、次にステップ52で前回の領域判別結果Sr2 を参照する。ステップ52において、Sr2 =Bであればステップ53でSwを参照し、Sw=0であれば領域カウント値Xhはそのままでステップ66に進む。また、Sw=1であればステップ54で更に方向判別信号Sdを参照し、Sd=1であればステップ55で領域カウント値Xhを4インクリメントし、Sd=0であればステップ56で領域カウント値Xhを4デクリメントし、ステップ66に進む。
【0043】
ステップ52において、Sr2 =Aであればステップ57でSwを参照し、Sw=1であればステップ58で領域カウント値Xhを3デクリメントし、ステップ57でSw=0であればステップ59で領域カウント値Xhを1インクリメントし、ステップ66に進む。
【0044】
ステップ52において、Sr2 =Cであればステップ60でSwを参照し、Sw=1であればステップ61で領域カウント値Xhを3インクリメントし、ステップ60でSw=0であればステップ62で領域カウント値Xhを1デクリメントし、ステップ66に進む。
【0045】
ステップ52において、Sr2 =Dであればステップ63で方向判別信号Sdを参照し、Sd=1であればステップ64で領域カウント値Xhを2インクリメントし、ステップ63でSd=0であればステップ65で領域カウント値Xhを2デクリメントし、ステップ66に進む。
【0046】
また、ステップ66においては、値Xhの下位に信号Stに対する信号の正規化した値Xkを付け加え、図13(b) 中の領域Aや領域Cのように、信号Stが正方向への変化に伴い減少する場合は、それぞれの中心値を基準に反転する必要がある。
【0047】
このようにして、格子ピッチPとサンプリング周波数fsで検出可能な速度Vaは次式となる。
Va=4・P・fs/4 …(3)
【0048】
従って、格子ピッチP又はサンプリング周波数fsを大きくすることなく、検出可能な速度を向上させることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るレンズの位置検出装置は、レンズが所定の値以上の移動速度となった場合に、レンズを基準位置に戻すリセット動作を行うので、その後も正確なレンズの位置検出を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の位置検出装置の構成図である。
【図2】 速度検出器の出力特性のグラフ図である。
【図3】 位置検出のフローチャート図である。
【図4】 第1の参考例の位置検出のフローチャート図である。
【図5】 移動量検出のフローチャート図である。
【図6】 第2の参考例の位置検出のフローチャート図である。
【図7】 移動量検出のフローチャート図である。
【図8】 従来例のエンコーダの構成図である。
【図9】 可動スケールの斜視図である。
【図10】 透過光束の説明図である。
【図11】 エンコーダの出力電圧のグラフ図である。
【図12】 位置検出のフローチャート図である。
【図13】 出力波形の位相関係のグラフ図である。
【符号の説明】
11 レンズ
12 アクチュエータ
13 エンコーダ
14 速度検出器
15、16 検出回路
17 CPU
18 ドライバ

Claims (2)

  1. レンズの相対位置変化に伴って位相がずれた少なくとも2つの信号を発生する多相信号発生手段と、
    前記レンズの移動速度を検出する速度検出手段と、
    前記レンズを基準位置に移動し位置情報をリセットするリセット動作を実行するリセット動作手段と、
    前記リセット動作を行った後に前記多相信号発生手段の出力信号を演算処理することにより、前記レンズの位置を検出する位置検出装置であって
    前記リセット動作を行うか否かを決定するリセット動作決定手段を設け、該リセット動作決定手段は前記速度検出手段により得られた前記移動速度と予め記憶された所定の値とを比較し、前記速度速度が前記所定の値よりも大きいときに、前記リセット動作手段による前記リセット動作を実行することを特徴とするレンズの位置検出装置。
  2. 請求項1に記載のレンズの位置検出装置を備えた撮像装置。
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