JP4172694B2 - Steering column device - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はステアリングコラム装置、特にテレスコピック機構、及び、チルティング機構を備えた車両のためのステアリングコラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレスコピック機構及びチルティング機構は、それぞれ運転者の体型及び好みにあわせて最も運転しやすい位置にステアリングホィールの前後方向位置、及び、傾斜角度を調整するための機構である。
【0003】
テレスコピック機構及びチルティング機構には、ステアリングホィールの前後方向位置、及び、傾斜角度を調整するときに操作されるクランプ/アンクランプ機構が備えられており、この調整時には、一旦、それぞれのためのクランプ/アンクランプ機構が解除され、その状態で前後方向位置、及び、傾斜角度を調整したのち、再度クランプ状態にされる。
【0004】
ステアリングホィールの前後方向位置、及び、傾斜角度の調整は、ステアリングホィールを手で操作することによって行うため、ステアリングホィールから手を離すことなくクランプ/アンクランプ機構を操作できる方が好ましい。英国特許出願公開2281375号には、ステアリングホィールに手をかけたまま操作できる単一の操作ハンドルを設けたステアリングコラム装置が開示されている。
【0005】
上記英国特許のステアリングコラム装置においては、操作ハンドルを操作すると操作ハンドル近傍の傾斜角度調整用のクランプ装置が作動するとともに、この操作ハンドルの動きがフレキシブルチューブ内を移動可能なケーブルを介して操作ハンドルから離間した前後方向位置調整用のクランプ装置に伝達される。このケーブルとそのチューブはステアリングホィールの全調整範囲においてケーブルが自由に移動できる程度に曲率を充分小さくするため、大きなたわみが与えられている。このため、一部がステアリングコラム装置の外側に向かって飛び出すようになり見苦しいだけでなく、トラブルの原因ともなる。更に、ケーブルとそのチューブからなる伝動機構は信頼性に乏しいだけでなく、ケーブルが伸び縮みするため操作性が良好とはいえないものである。
【0006】
このような問題に対処するため、ステアリングホィールの近傍に設けられた単一のレバーによってテレスコピック機構及びチルティング機構の各クランプ/アンクランプ機構を操作できるようにし、ステアリングコラム装置から外側に大きくはみ出す部分が無く、信頼性が高く、操作性が良好なクランプ/アンクランプ機構を備えたステアリングコラム装置が提案(特願2002−273484号)されている。
【0007】
ステアリングホィールの前後方向位置、及び、傾斜角度の調整機能は運転時だけでなく、乗降のためにも使用される。ステアリングホィールをこのような目的のために退避させる場合には、チルティング(傾斜)機構によってステアリングホィールを跳ね上げてやれば十分である。ところが、上記英国特許あるいは上記日本出願のステアリングコラム装置においては、調整時にチルティング機構だけでなくテレスコピック機構のアンクランプがレバーの操作によって同時並行的に行われる構造となっている。そのため、レバーを操作するために大きい力が必要となるばかりでなく、アンクランプされたテレスコピック機構が動きやすいため動いたときには運転開始前に再度調整することが必要となる。
【0008】
【特許文献1】
英国特許出願公開2281375号明細書
【特許文献2】
米国特許第6237438号明細書
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、テレスコピック機構のクランプ/アンクランプを操作するテレスコ操作レバーと、チルティング機構のクランプ/アンクランプを操作するチルト操作レバーとをそれぞれ独立して設け、チルト操作レバーは単独で操作できるようにするとともに、テレスコ操作レバーを操作したときチルト操作レバーも連動して作動することができるようにしたステアリングコラム装置を提供することを課題とする。
【0010】
更に、これによりテレスコピック機構とチルティング機構の同時調整は単一のテレスコ操作レバーの操作だけで行えるようにするとともに、チルティング機構単独の調整をチルト操作レバーの操作で行えるようにし、単独で調整する場合には軽微な力で操作できるようにしたステアリングコラム装置を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、番目の発明は、車体に取り付けるための車体取付部を備えた固定コラム部材、中心軸回りに回転不能且つ中心軸方向に移動可能に上記固定コラム部材に支持された移動コラム部材、上記移動コラム部材の一端側に備えられたコラムヘッド、上記コラムヘッドにチルト可能に支持されたチルトヘッド、上記チルトヘッドに回転可能に支持され、一端にステアリングホィールを固定するためのホィールシャフト、上記コラムヘッドに備えられ、上記移動コラム部材の中心軸と平行な軸のまわりに回転可能なコラムクランプシャフト、上記コラムクランプシャフトに対して移動可能であり、このコラムクランプシャフトの回転によって、上記移動コラム部材を上記固定コラム部材に対してクランプ/アンクランプ状態にするためのコラムクランプ、上記チルトヘッドを上記コラムヘッドに対してクランプ/アンクランプするためのチルトヘッドクランプ、上記チルトヘッドに設けられ、各レバー中心軸を共通の軸線上においたチルト操作レバー及びテレスコ操作レバーからなる操作レバー対、上記チルト操作レバーの揺動を上記チルトヘッドクランプに伝動するためのチルトアンクランプ力伝動装置、及び、上記テレスコ操作レバーの揺動を上記コラムクランプシャフトの回転に変換して上記コラムクランプに伝動するためのコラムアンクランプ力伝動装置を備えたステアリングコラム装置において、上記操作レバー対のうちのテレスコ操作レバーには、これを上記ステアリングホイールに向けて引きつけた場合にのみ、上記チルト操作レバーに対して押圧することが可能な伝達部材が設けられており、上記テレスコ操作レバーを操作したときにのみ、上記チルト操作レバー上記テレスコ操作レバーの揺動に連動するのに対し、上記チルト操作レバーを操作したときには、上記テレスコ操作レバーを連動させることなくチルト操作レバーのみが単独で操作されるものであり、更に、上記チルト操作レバー及びテレスコ操作レバーは、ステアリングホィールに手を掛けたままその手の指により操作可能なように互いに接近していることを特徴とするステアリングコラム装置である。
【0013】
番目の発明は、第番目の発明のステアリングコラム装置において、上記コラムアンクランプ力伝動装置は、プッシャープレート、プッシャーロッド、及び、揺動アームを備えており、上記プッシャープレートは上記テレスコ操作レバーに設けられて、上記プッシャーロッドの一端に当接可能であり、上記プッシャーロッドは、上記チルトヘッドのチルト中心軸と平行な方向に摺動可能であって、上記コラムヘッドに支持されており、上記揺動アームは、上記プッシャーロッドに一端が係合し他端が上記コラムクランプシャフトに固定されており、上記テレスコ操作レバーの揺動が、上記プッシャープレートの揺動運動、上記プッシャーロッドの軸方向運動、上記揺動アームの揺動運動、及び上記コラムクランプシャフトの回転運動へと順次変換されて、上記コラムクランプがアンクランプ状態にされ、上記テレスコ操作レバーの揺動に連動して上記チルト操作レバーが揺動し、上記チルトヘッドクランプがアンクランプ状態にされることを特徴とするステアリングコラム装置である。
【0014】
番目の発明は、第番目又は第番目の発明のステアリングコラム装置において、上記チルトアンクランプ力伝動装置は、上記チルト操作レバーの揺動を直接上記チルトヘッドクランプに伝動することにより、上記チルトヘッドクランプをアンクランプ状態にするものであることを特徴とするステアリングコラム装置である。
【0015】
番目の発明は、第番目から番目までの発明のステアリングコラム装置において、上記チルトヘッドクランプにクランプ力を付与するため、上記チルトヘッドには上記チルト操作レバーを付勢する第1の付勢バネが設けられており、上記コラムクランプにクランプ力を付与するため、上記コラムヘッドには上記プッシャーロッドを付勢する第2の付勢バネが設けられていることを特徴とするステアリングコラム装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明実施形態にかかるステアリングコラム装置1の外観図である。
【0020】
* 全体概要
ステアリングコラム装置1は、固定コラム部材2、移動コラム部材3、コラムヘッド31、チルトヘッド4、ホィールシャフト5、コラムクランプ21、チルトヘッドクランプ41(図2参照)、操作レバー対7、及び、機械的伝動装置を備えている。
【0021】
固定コラム部材2には、車体取付部221、222が備えられており、この車体取付部221、222によって車体91に取り付けられる。上記固定コラム部材2には、移動コラム部材3が中心軸回りに回転不能且つ中心軸方向に移動可能に支持されている。上記移動コラム部材3の一端側にはコラムヘッド31が備えられており、このコラムヘッド31にはチルトヘッド4がチルト中心軸43を中心としてチルト可能に支持されている。このチルトヘッド4にはホィールシャフト5が回転可能に支持されており、その一端にはステアリングホィール92が固定される。
【0022】
上記コラムヘッド31には、上記移動コラム部材3の中心軸と平行な軸のまわりに回転可能にコラムクランプシャフト6が設けられている。固定コラム部材2には、コラムクランプ21が備えられており、このコラムクランプ21は、上記コラムクランプシャフト6に対して相対的に移動可能であり、このコラムクランプシャフト6の回転によって、上記移動コラム部材3をクランプ/アンクランプ状態にすることができる。
【0023】
また、上記コラムヘッド31には、チルトヘッドクランプ41が設けられており、上記チルトヘッド4をコラムヘッド31に対してクランプ/アンクランプする。上記チルトヘッド4には、レバー中心軸によって操作レバー対7が支持されている。この操作レバー対7は、チルト操作レバー7Aとテレスコ操作レバー7Bの対からなり、これらをステアリングホィール92に手をかけたまま操作可能となっている。以下に示す例ではチルト操作レバー7Aがテレスコ操作レバー7Bの上側に配置されている。テレスコ操作レバー7Bの揺動は、機械的伝動装置を介して上記コラムクランプシャフト6の回転に変換され、この回転は上記コラムクランプ21に伝動され、移動コラム部材3のクランプ/アンクランプが行われる。また、チルト操作レバー7Aの揺動は上記チルトヘッドクランプ41に直接伝達され、チルトヘッド4のクランプ/アンクランプが行われる。
【0024】
テレスコ操作レバー7Bの長さ方向の略中間位置には、平板状の伝達部材75がテレスコ操作レバー7Bと一体的に設けられている。この伝達部材75の上側はチルト操作レバー7Aに接触し、伝達部材75の上端751がチルト操作レバー7Aを越えて若干上側に延びる長さになっている。この伝達部材75により、テレスコ操作レバー7Bの操作がチルト操作レバー7Aに伝達され、チルト操作レバー7Aがテレスコ操作レバー7Bの揺動に連動して揺動する。従って、テレスコ操作レバー7Bを操作すると、移動コラム部材3のクランプ/アンクランプとチルトヘッド4のクランプ/アンクランプが並行して行われる。また、チルト操作レバー7Aは、テレスコ操作レバー7Bとは独立して単独で操作できる構造になっている。
【0025】
ホィールシャフト5の一端は、ステアリングコラム装置1内でユニバーサルジョイント931(図3)に接続され、更に、スプライン結合された一対の上中間軸941と下中間軸942(図3)、及び下側のユニバーサルジョイント932を介して、前車輪の方向を操作する機構へと接続されている。なお、図1中の2点鎖線は調整によってステアリングホィール92が取りうる位置と姿勢の幾例かを示している。
【0026】
* チルトヘッドクランプ
図2は、ステアリングコラム装置1の一部を切り欠いた図1の要部拡大図である。図3は、ステアリングコラム装置1を図2の上から(P方向)から見たときの一部切り欠き上面図である。図4、図5は、ステアリングコラム装置1を図2の下から(Q方向から)見たときの、下面図である。ここで、図4における実線は、テレスコ操作レバー7Bが引かれる前の状態を、また、2点鎖線はこれが引かれた状態を示している。また、図5における実線は、チルト操作レバー7Aが引かれる前の状態を、また、2点鎖線はこれが引かれた状態を示している。図6、図7及び図8は、それぞれ図2におけるA−A、B−B及びC−C断面図である。
【0027】
チルトヘッドクランプ41は次のような構成を備える。移動コラム部材3には、チルト中心軸43にその中心を持つセグメントギヤ33がボルト34によって固定されており、セグメントギヤ33との間に空間を置いて背当部材341が設けられている。一方、上記空間内には、チルトヘッド4に軸441を中心として回動可能に支持されたギヤアーム44のギヤ部分442と、チルト操作レバー7Aに設けられた突出部71が入り込んでいる。
【0028】
上記ギヤアーム44は2本の脚からなるL字形状(図2)をなしており、一方の脚には上記ギヤ部分442が形成されている。上記ギヤアーム44の他方の脚443と上記突出部71の背部との間には付勢バネ711が介在し、突出部71の背部と脚443との間隔を押し広げるようなバイアスを与えている。
【0029】
このバイアスによって、突出部71が左方向(図2)に押され、ギヤ部分442を背後から押すため、ギヤ部分442がセグメントギヤ33に向けて押し付けられ、それぞれの歯が相互に噛合する。なお、ギヤ部分442がセグメントギヤ33を押すとき、突出部71にかかる反力は背当部材341が受ける(図2、図6、図7)。これにより、チルト操作レバー7Aが実線(図3、図5)の位置にあるときチルトヘッド4が固定される。チルトヘッド4は、ギヤ部分442とセグメントギヤ33が噛合可能な角度位置において段階的な位置で固定される。
【0030】
チルト操作レバー7Aの突出部71が図2中で右方向(図2、図3)に動くとき、付勢バネ711の押圧力によってギヤアーム44は図2において反時計回りに回転するため、これらの歯の噛合が外れる。したがって、チルト位置の調整時にチルト操作レバー7Aを引くと、突出部71が右方向に動き、チルトヘッドクランプ41がアンクランプ状態に入る。
【0031】
* ユニバーサルジョイント及び中間軸
図3に示されるように、上中間軸941の端部とホィールシャフト5の端部との間には、上側のユニバーサルジョイント931が構成されている。ユニバーサルジョイント931の中心はチルト中心軸43の軸線上にあるため、チルトヘッド4がチルトしてもその影響を受けないようになっている。
【0032】
下中間軸942は固定コラム部材2に回転自在に支持されており、下中間軸942と上中間軸941がスプライン結合しているため、移動コラム部材3は図3の左右方向に移動可能になっている。スプライン結合によって移動位置に関わらず上中間軸941の回転は下中間軸942に伝達することが可能であり、ステアリングホィール92の前後方向位置を調整しても、ステアリングホィール92の回転を下中間軸942に伝達することができる。
【0033】
* 固定コラム部材と移動コラム部材
図2に示すように、移動コラム部材3の円筒部には、軸方向に沿った長穴32が形成されており、この長穴32内に固定コラム部材2に設けられたストッパ部材22が係合している。移動コラム部材3は、長穴32とストッパ部材22によって、固定コラム部材2からの抜け出しとこれに対する回転が防止されているため、固定コラム部材2内を長穴32の範囲で軸方向に移動可能となっている。
【0034】
固定コラム部材2は円筒状部231を備えており、円筒状部231の内部の2箇所にはリング状の摺動案内部232が設けられている(図3)。移動コラム部材3の円筒部外面はこの摺動案内部232によって、固定コラム部材2に対して移動コラム部材3の軸方向にがたつき無く移動可能になっている。コラムヘッド31の端面に設けられた緩衝ストッパ311は、調整時に移動コラム部材3が固定コラム部材2の端面に衝突したとき、金属同士の衝撃的な衝突を防止するために設けられた、ゴム、合成樹脂等でできた緩衝材である。
【0035】
* コラムクランプ
コラムクランプ21の構成を図8、図9、及び、図10を用いて説明する。図8は、既述のように図2におけるC−C断面図、図9、図10は図8における一部拡大図であって、コラムクランプシャフト6の回転位置とクランプ/アンクランプ状態の関係を示している。コラムクランプ21は、固定コラム部材2に設けられており、第1ウェッジ211、第2ウェッジ212、クランプバー213、及び、反力部材2141、2142を備えている。固定コラム部材2には横方向からウェッジ穴215があけられており、このウェッジ穴215の一部は固定コラム部材2の空洞に開口している。第1ウェッジ211、及び、第2ウェッジ212は、それぞれが傾斜面2111、2112を備えており、この傾斜面2111、2112の側を向かい合わせるようにウェッジ穴215内に納められている。2つのウェッジの傾斜面2111、2112は移動コラム部材3の円筒部外周と向き合うことになる。
【0036】
第1ウェッジ211、及び、第2ウェッジ212には、それぞれクランプバー穴2113、2114があけられており、この穴にクランプバー213が貫通している。クランプバー213の両端にはクランプバー穴2113、2114よりも外径の大きな反力部材2141、2142が固定されている。クランプバー213には一方の反力部材2142に接するようにコラムクランプシャフト穴216があけられており、この穴にコラムクランプシャフト6の実質的に楕円をなす非円形形状断面部が貫通している。
【0037】
コラムクランプシャフト6の一端には揺動アーム61が固定されている。コラムクランプシャフト6の非円形形状断面部は、アンクランプ時には図9のように楕円長径方向が大きく傾斜し、クランプ時には図10に示すように長径方向がクランプバー213の軸方向にほぼ近い方向を向く。この構成により、図9の状態から揺動アーム61に揺動回転を与えると、コラムクランプシャフト6が回転し、図10の状態になる。このとき、楕円長径部の一方の近傍が反力部材2142が左方向に押されることにより、クランプバー213が左方に引っ張られ、更に反力部材2141が第1ウェッジ211を左方に押すことになる。一方、第2ウェッジ212は楕円長径部の他方の近傍によって右方に押される。この結果2つのウェッジが相互に接近するため、それぞれの傾斜面2111、2112が移動コラム部材3の円筒部外周を押圧することになり、移動コラム部材3が固定コラム部材2に対してクランプされる。なお、第1ウェッジ211、及び、第2ウェッジ212は一体となってわずかながら左右に移動可能なため、一方のウェッジのみが移動コラム部材3を強く押圧するようなアンバランスは生じない。
【0038】
揺動アーム61を反対方向に揺動回転すると、上とは逆の動きによって第1ウェッジ211、及び、第2ウェッジ212が離反し、移動コラム部材3のクランプが解除される。
【0039】
* 操作レバー対の操作
次に操作レバー対7の動きとこれに連動する各部材について説明する。操作レバー対7はステアリングコラム装置1の下側に設けられており、図3には、この操作レバー対7(チルト操作レバー7A、テレスコ操作レバー7B)、この揺動の共通の中心となるレバー中心軸72(図6)、テレスコ操作レバー7Bに固定されたプッシャープレート73、及びプッシャーロッド74が部分的に見えている。
【0040】
これを下から見たときの図4、図5には、操作レバー対7の全体、及び、ステアリングホイール92の前後方向位置と傾斜角度調整を同時に行うためにテレスコ操作レバー7Bが操作されたとき、あるいは、傾斜角度調整のみを行うためにチルト操作レバー7Aが操作されたとき(つまり、それぞれの操作端がステアリングホィール92に向けて引きつけられたとき)の2つの状態がそれぞれ2点鎖線で示されている。チルト操作レバー7A及びテレスコ操作レバー7Bが操作される前の状態(図3から図5の実線で示される位置)では、テレスコ操作レバー7Bに一体に設けられた平板状の伝達部材75は、チルト操作レバー7Aの外周に接触位置752で接触している。
【0041】
図4の2点鎖線で示すように、テレスコ操作レバー7Bがステアリングホイール92に向けて引きつけられると、チルト操作レバー7Aが伝達部材75に押されて、ステアリングホイール92に向けて引きつけられる。従って、テレスコ操作レバー7Bを操作すると、移動コラム部材3のクランプ/アンクランプとチルトヘッド4のクランプ/アンクランプが並行して行われる。
【0042】
また、図5に示すように、チルト操作レバー7Aがステアリングホイール92に向けて引きつけられると、チルト操作レバー7A外周は、伝達部材75との接触位置752から離れ、テレスコ操作レバー7Bとは独立して単独で操作できる構造になっている。チルト操作レバー7A及びテレスコ操作レバー7Bが操作される前の状態では、伝達部材75はチルト操作レバー7Aの外周に接触位置752で線接触しているが、伝達部材75とチルト操作レバー7Aの外周との間に若干の隙間をもたせても良い。
【0043】
鍔742を備えているプッシャーロッド74(図11)は、コラムヘッド31上にチルト中心軸43と平行な方向に摺動自在に支持されている。プッシャーロッド74は、鍔742を図11において左方向に付勢する付勢バネ741を貫通しており、その端部にはその直角方向に長い小さな長穴743が設けられている。プッシャーロッド74の端部は、この長穴743を介して揺動アーム61(図11)の一端と軸係合している。長穴743はプッシャーロッド74が軸方向に移動したときに揺動アーム61との関係位置がずれる量を吸収するためのものである。
【0044】
付勢バネ741がプッシャーロッド74を左方向(図11)に付勢している。その右側先端で軸係合する揺動アーム61は時計方向の回転付勢力が付与されている。揺動アーム61に与えられた揺動付勢力はコラムクランプシャフト6をクランプ位置(図10、なお、図10と図11では向きが異なるため左右が反転している。)に維持する。このときの揺動アーム61の位置がそれぞれ実線で示されている。
【0045】
* プッシャープレート
チルトヘッド4は、コラムヘッド31上をチルトするため、チルトの量(角度)に応じて、プッシャープレート73に対するプッシャーロッド74の位置関係が変化する。図12には、チルトヘッド4をチルトさせた2つの位置を点線と実線で示す。プッシャーロッド74はコラムヘッドに支持されているためチルトによって位置を変えないが、プッシャープレート73はチルト中心軸43を中心に角度変化するため、チルトヘッド4をチルトさせるときプッシャーロッド74との相対位置が変化する。このため、図12上で見てどの角度位置でもプッシャーロッド74がプッシャープレート73に当接可能なようにプッシャープレート73にはホッケーのスティックのように曲がった広い当接面形状を持たせている。プッシャーロッド74は付勢バネ741によって図11左方向に付勢されてプッシャープレート73に当接している。クランプに関しては、チルトヘッド4は付勢バネ711の付勢力によってクランプされ、移動コラム部材3は付勢バネ741によってクランプされることになる。
【0046】
* ステアリングホィールの調整操作
以下、ステアリングホィール92の前後方向位置、及び、傾斜角度を調整するときの操作と各部材の動作について説明する。
【0047】
** 傾斜角度の調整
ステアリングホィール92の角度を調整するとき、運転者はステアリングホィール92に手(親指)を掛けたまま、指を伸ばしてチルト操作レバー7Aを手前に引く(図3)。これによりチルト操作レバー7Aは、図5(図5は下から見た図であるため左右逆転している。)に示すように、テレスコ操作レバー7Bの伝達部材75から離れ、レバー中心軸72を中心として揺動する。
【0048】
チルト操作レバー7Aを揺動させることによって、突出部71が図2における右側に移動しギヤアーム44が反時計方向に回動する。ギヤアーム44の回動によって、セグメントギヤ33の歯とギヤアーム44のギヤ部分の歯との噛合が外れ、チルトヘッド4はチルト調整可能になる(図5)。この段階では、移動コラム部材3はクランプ状態であるため、チルティング機構のみの調整を行うことができる。単に乗降のためだけの場合はステアリングホィールを跳ね上げ退避させて容易に降車することができ、更にチルト操作レバー7Aは小さい力で操作できるため、頻繁に行われる乗降は非常に楽に行うことができる。
【0049】
** 前後方向位置(ステアリングコラムの長さ)と傾斜角度の調整
ステアリングホィール92の前後方向位置(ステアリングコラムの長さ)と傾斜角度を同時に調整するとき、テレスコ操作レバー7Bを揺動させると、プッシャープレート73が図4の点線の位置まで揺動し、付勢バネ741にうち勝ってプッシャーロッド74を図11の右方向、点線の位置にまで押す。
【0050】
プッシャーロッド74の右方向の動きは、図11における揺動アーム61の揺動を、したがって、コラムクランプシャフト6の反時計回り回動を起こす。コラムクランプシャフト6が回動すると、それまで図10に示すように長径部がほぼ水平の状態であったコラムクランプシャフト6は図9に示すように傾斜した状態になる。これによって図8のように接近していた第1ウェッジ211と第2ウェッジ212は、互いに離間するため移動コラム部材のクランプが解除され、この状態でステアリングホィール92の前後方向位置が調整可能になる。(図4)
【0051】
テレスコ操作レバー7Bの揺動は、テレスコ操作レバー7Bの伝達部材75を介してチルト操作レバー7Aを連動して揺動させ、上記傾斜角度の調整の項目で説明した動作手順で、チルトヘッド4はチルト調整可能になる(図4)。従って、ステアリングホィール92の前後方向位置とチルト位置の両方の同時調整が可能となる。
【0052】
こうして、チルトヘッド4はチルト操作レバー7Aを引くことによってチルト位置が単独で調整可能に、また、テレスコ操作レバー7Bを引くことによってコラムヘッド31の前後方向移動とチルトヘッド4のチルト位置の両方が可能になるので、任意の操作レバーを選んで操作することにより、運転者はステアリングホィール92及び操作レバーから手を離すことなく、ステアリングホイール92のチルト位置の調整又はステアリングホィール92の前後方向位置とチルト位置の同時調整を選択的に行うことができる。つまり、チルト操作レバー7A及びテレスコ操作レバー7Bは、ステアリングホィールに手を掛けたままその手の同一の指あるいは異なる指により選択的に操作可能である。
【0053】
なお、チルトヘッドクランプ41が解除されたとき、チルトヘッド4には、その重量によりあたかも人が首をうなだれるときのような下向きの力が働く。このため、カウンターバランス用の強めのバネ45(図4、図5)が設けられており、このような力を相殺し、あるいは、さらに乗降を容易にするためステアリングホィール92を最も上側の傾斜位置に維持するような力をチルトヘッド4に与えるようにすることができる。
【0054】
前後方向位置と傾斜角度位置の調整が終わり、テレスコ操作レバー7Bに掛けた指を離すと、付勢バネ711及び付勢バネ741の力によって、チルト操作レバー7A及びテレスコ操作レバー7Bはもとの位置(図3の実線の位置)に戻る。これら操作レバーが元の位置に戻るとき、上と逆の動作により最初にコラムヘッド31(移動コラム部材3)及びチルトヘッド4がクランプされる。付勢バネ711は、上記チルト操作レバー7Aが操作されないとき、このチルト操作レバー7Aをもとの位置(図3の実線の位置)に維持するための力も付与している。また、付勢バネ741はコラムクランプ21をクランプ位置に維持するための力を付与している。
【0055】
傾斜角度位置の調整が終わり、チルト操作レバー7Aに掛けた指を離すと、付勢バネ711の力によって、チルト操作レバー7Aはもとの位置(図3の実線の位置)に戻る。チルト操作レバー7Aが元の位置に戻るとき、上と逆の動作により最初にチルトヘッド4がクランプされる。付勢バネ711は、上記チルト操作レバー7Aが操作されないとき、このチルト操作レバー7Aをもとの位置(図3の実線の位置)に維持するための力も付与している。
【0056】
なお、各操作レバーの先端部分をステアリングホィール92に過度に接近させると手あるいは指との干渉により運転時のハンドル操作の妨げとなる可能性がある。このためステアリングホィールの前後方向位置・角度を調整しないときには、この操作部がステアリングホィールから適宜の距離だけ離れた位置をとるようにする。更に、このような干渉をより確実に防止するため、各操作レバーを折り畳み可能、あるいは、伸縮可能な構造としてもよい。また、以上の例では、チルト操作レバー7Aが上側に、テレスコ操作レバー7Bが下側に配置されているが逆の順にすることも可能である。
【0057】
以上の実施形態によれば、ステアリングホィールの近傍に設けられた独立した2つの操作レバーによって、テレスコピック機構とチルティング機構のクランプ/アンクランプ機構を同時に操作できるとともに、チルティング機構のクランプ/アンクランプ機構を単独で操作することができ、ケーブルを用いていないためステアリングコラム装置から見苦しくはみ出す部分が無く、トラブルの発生も抑制でき、信頼性、操作性も向上させることができる。
【0058】
また、このようなステアリングコラム装置において、上記2つの操作レバーを近接して設けたことにより任意の操作レバーを択一的に操作することができる。更に、乗降毎に頻繁に行われるレバー操作時には、チルト操作レバー7Aだけを操作可能なため、非常に小さな力でもって操作できる。更に、チルト操作レバー7A、テレスコ操作レバー7Bは共通のレバー中心軸72回りに揺動するので、テレスコ操作レバー7Bを操作して2つのレバーが連動して作動したときに、伝達部材75とチルト操作レバー7Aとの接触位置752には相対的な動きが生じないため円滑な操作ができる。
【0059】
さらに、チルト操作レバー7Aとテレスコ操作レバー7Bのレバー中心軸72をずらすことも可能であり、その場合には、テレスコ操作レバー7Bを操作して2つの操作レバーが連動して作動したときに、伝達部材75とチルト操作レバー7Aとの接触位置752には相対的なすべり運動が生じて、操作レバー間の移動距離の差を吸収する。
【0060】
【発明の効果】
本発明のステアリングコラム装置では、ステアリングホィールの近傍に互いに隣接して一対の操作レバーを設け、一方の操作レバーを操作した時に、テレスコピック機構及びチルティング機構のクランプ/アンクランプ機構を同時に連動して操作でき、他方の操作レバーを操作した時には、チルティング機構のクランプ/アンクランプ機構を単独で操作できるので、これにより単一の操作レバーでチルト位置調整と前後位置調整を同時に行える利便性を保持しつつ、乗降時に頻繁に必要となるチルト位置調整の単独操作を選択して行うことができるという効果を奏する。更に、他方の操作レバーを操作する限りは小さい力でもって操作することができるので、操作負担を軽減することができるという効果を奏する。更に、操作レバー対は共通のレバー中心軸回りに揺動するので、これらを連動して操作したときにも、操作レバー間に相対的な動きが生じないようになっているため円滑な連動操作が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態にかかるステアリングコラム装置1の外観図である。
【図2】ステアリングコラム装置1の一部を切り欠いた図1の要部拡大図である。
【図3】ステアリングコラム装置1を図2の上から(P方向)から見たときの一部切り欠き上面図である。
【図4】テレスコ操作レバー7Bを操作する場合、ステアリングコラム装置1を図2の下から(Q方向から)見たときの、下面図である。
【図5】チルト操作レバー7Aを操作する場合、ステアリングコラム装置1を図2の下から(Q方向から)見たときの、下面図である。
【図6】図2におけるA−A断面図である。
【図7】図2におけるB−B断面図である。
【図8】図2におけるC−C断面図である。
【図9】図8における一部拡大図であって、アンクランプ状態のときのコラムクランプシャフト6の回転位置を示している。
【図10】図8における一部拡大図であって、クランプ状態のときのコラムクランプシャフト6の回転位置を示している。
【図11】図2におけるD−D断面図である。
【図12】チルトヘッド4をチルトさせたときの2つの位置を点線と実線で示す説明図である。
【符号の説明】
1 ステアリングコラム装置
2 固定コラム部材
21 コラムクランプ
211 第1ウェッジ
2111、2112 傾斜面
2113、2114 クランプバー穴
212 第2ウェッジ
213 クランプバー
2141、2142 反力部材
215 ウェッジ穴
216 コラムクランプシャフト穴
22 ストッパ部材
221、222 車体取付部
231 円筒状部
232 摺動案内部
3 移動コラム部材
31 コラムヘッド
311 緩衝ストッパ
32 長穴
33 セグメントギヤ
34 ボルト
341 背当部材
4 チルトヘッド
41 チルトヘッドクランプ
43 チルト中心軸
44 ギヤアーム
441 軸
442 ギヤ部分
443 脚
45 バネ
5 ホィールシャフト
6 コラムクランプシャフト
61 揺動アーム
7 操作レバー対
7A チルト操作レバー
7B テレスコ操作レバー
71 突出部
711 付勢バネ
72 レバー中心軸
73 プッシャープレート
74 プッシャーロッド
741 付勢バネ
742 鍔
743 長穴
75 伝達部材
751 上端
752 接触位置
91 車体
92 ステアリングホィール
931、932 ユニバーサルジョイント
941 上中間軸
942 下中間軸
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a steering column device, and more particularly to a steering column device for a vehicle including a telescopic mechanism and a tilting mechanism.
[0002]
[Prior art]
The telescopic mechanism and the tilting mechanism are mechanisms for adjusting the position of the steering wheel in the front-rear direction and the tilt angle to a position where the driver can drive most easily according to the body shape and preference of the driver.
[0003]
The telescopic mechanism and the tilting mechanism are provided with a clamp / unclamp mechanism that is operated when adjusting the position of the steering wheel in the front-rear direction and the inclination angle. / The unclamping mechanism is released, and in this state, the front-rear direction position and the inclination angle are adjusted, and then the clamped state is established again.
[0004]
Since the adjustment of the position and the inclination angle of the steering wheel is performed by operating the steering wheel by hand, it is preferable that the clamp / unclamp mechanism can be operated without releasing the hand from the steering wheel. British Patent Application No. 2281375 discloses a steering column device provided with a single operation handle which can be operated while the steering wheel is held.
[0005]
In the steering column device of the above-mentioned British patent, when the operation handle is operated, the clamp device for adjusting the inclination angle in the vicinity of the operation handle is activated, and the operation handle moves through the cable that can move in the flexible tube. Is transmitted to a clamp device for position adjustment in the front-rear direction, which is separated from the head. The cable and its tube are given large deflections in order to make the curvature sufficiently small to allow the cable to move freely over the entire adjustment range of the steering wheel. For this reason, a part will jump out toward the outside of the steering column device, which is not only unsightly but also causes trouble. Furthermore, the transmission mechanism composed of the cable and its tube is not only unreliable, but also the operability is not good because the cable expands and contracts.
[0006]
In order to cope with such a problem, the clamp / unclamp mechanism of the telescopic mechanism and the tilting mechanism can be operated by a single lever provided in the vicinity of the steering wheel, and the part that protrudes greatly from the steering column device. Has been proposed (Japanese Patent Application No. 2002-273484), which is provided with a clamp / unclamp mechanism with high reliability and good operability.
[0007]
The steering wheel longitudinal position and tilt angle adjustment functions are used not only for driving but also for getting on and off. When the steering wheel is retracted for such a purpose, it is sufficient that the steering wheel is flipped up by a tilting mechanism. However, in the steering column device of the above-mentioned British patent or the above-mentioned Japanese application, not only the tilting mechanism but also the telescopic mechanism is unclamped at the same time by the lever operation during adjustment. Therefore, not only a large force is required to operate the lever, but also the unclamped telescopic mechanism is easy to move, so when it moves, it needs to be adjusted again before starting operation.
[0008]
[Patent Document 1]
GB Patent Application No. 2281375
[Patent Document 2]
US Pat. No. 6,237,438
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
According to the present invention, a telescopic operation lever for operating the clamp / unclamp of the telescopic mechanism and a tilt operation lever for operating the clamp / unclamp of the tilting mechanism are provided independently, and the tilt operation lever can be operated independently. In addition, an object of the present invention is to provide a steering column device that can operate in conjunction with a tilt operation lever when a telescopic operation lever is operated.
[0010]
In addition, simultaneous adjustment of the telescopic mechanism and tilting mechanism can be performed only by operating a single telescopic operation lever, and adjustment of the tilting mechanism alone can be performed by operation of the tilt operation lever. In this case, an object is to provide a steering column device that can be operated with a slight force.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
  The above problem is solved by the following means. That is,First1According to a second aspect of the present invention, there is provided a fixed column member having a vehicle body mounting portion for mounting to a vehicle body, a movable column member supported by the fixed column member so as not to rotate about a central axis and to be movable in the central axis direction, and the movable column member A column head provided at one end of the head, a tilt head supported by the column head so as to be tiltable, a wheel shaft rotatably supported by the tilt head, and a wheel shaft for fixing a steering wheel at one end, and provided in the column head A column clamp shaft that is rotatable about an axis parallel to the central axis of the movable column member, and is movable with respect to the column clamp shaft, and the movable column member is fixed by the rotation of the column clamp shaft. A column clamp for clamping / unclamping the column member; Serial tilt head clamp for clamping / unclamping the tilt head with respect to the column head, provided in the tilt head, Center each lever on a common axisA pair of operating levers composed of a tilt operating lever and a telescopic operating lever, a tilt unclamping force transmission device for transmitting the swing of the tilt operating lever to the tilt head clamp, and the swing of the telescopic operating lever in the column In a steering column device provided with a column unclamping force transmission device for converting into rotation of the clamp shaft and transmitting it to the column clamp,The telescopic operation lever of the operation lever pair is provided with a transmission member that can be pressed against the tilt operation lever only when the telescopic operation lever is attracted toward the steering wheel.When the telescopic operation lever is operatedOnly, Tilt control leverIsInterlocked with the swing of the telescopic operation leverOn the other hand, when the tilt operation lever is operated, only the tilt operation lever is operated independently without interlocking the telescopic operation lever. Further, the tilt operation lever and the telescopic operation lever are They are close to each other so that they can be operated with the fingers of their hands while holding the wheel.This is a steering column device.
[0013]
  First2The second invention is the second invention1In the steering column device of the second invention, the column unclamping force transmission device includes a pusher plate, a pusher rod, and a swing arm, and the pusher plate is provided on the telescopic operation lever, and the pusher rod The pusher rod is slidable in a direction parallel to the tilt center axis of the tilt head, is supported by the column head, and the swing arm is One end is engaged with the rod and the other end is fixed to the column clamp shaft, and the telescopic operation lever swings by swinging motion of the pusher plate, axial motion of the pusher rod, It is sequentially converted into a swinging motion and a rotational motion of the column clamp shaft. Mukuranpu is unclamped, in conjunction with the swinging of the telescopic operation lever swung above the tilt operating lever, a steering column apparatus, characterized in that the tilt head clamp is unclamped.
[0014]
  First3The second invention is the second invention1Th or th2In the steering column device of the second aspect of the invention, the tilt unclamping force transmission device transmits the swing of the tilt operation lever directly to the tilt head clamp, thereby bringing the tilt head clamp into an unclamped state. This is a steering column device.
[0015]
  First4The second invention is the second invention1ThFromFirst3ThUntilIn the steering column device of the invention, in order to apply a clamping force to the tilt head clamp, the tilt head is provided with a first urging spring for urging the tilt operation lever, and the clamp is clamped to the column clamp. In order to apply force, the column head is provided with a second urging spring for urging the pusher rod.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is an external view of a steering column apparatus 1 according to an embodiment of the present invention.
[0020]
* Overall overview
The steering column device 1 includes a fixed column member 2, a movable column member 3, a column head 31, a tilt head 4, a wheel shaft 5, a column clamp 21, a tilt head clamp 41 (see FIG. 2), an operation lever pair 7, and a machine. Equipped with automatic transmission.
[0021]
The fixed column member 2 is provided with vehicle body attachment portions 221 and 222, and is attached to the vehicle body 91 by the vehicle body attachment portions 221 and 222. A movable column member 3 is supported on the fixed column member 2 so as not to rotate around the central axis and to be movable in the central axis direction. A column head 31 is provided at one end of the movable column member 3, and a tilt head 4 is supported on the column head 31 so as to be tiltable about a tilt center axis 43. A wheel shaft 5 is rotatably supported on the tilt head 4, and a steering wheel 92 is fixed to one end thereof.
[0022]
The column head 31 is provided with a column clamp shaft 6 that is rotatable about an axis parallel to the central axis of the movable column member 3. The fixed column member 2 is provided with a column clamp 21, which is movable relative to the column clamp shaft 6, and the moving column is rotated by the rotation of the column clamp shaft 6. The member 3 can be clamped / unclamped.
[0023]
Further, the column head 31 is provided with a tilt head clamp 41, and the tilt head 4 is clamped / unclamped with respect to the column head 31. The tilt head 4 supports an operation lever pair 7 by a lever central axis. The operation lever pair 7 is composed of a pair of a tilt operation lever 7A and a telescopic operation lever 7B, which can be operated with a hand on the steering wheel 92. In the example shown below, the tilt operation lever 7A is disposed above the telescopic operation lever 7B. The swing of the telescopic operation lever 7B is converted into the rotation of the column clamp shaft 6 through a mechanical transmission device, and this rotation is transmitted to the column clamp 21 to clamp / unclamp the movable column member 3. . Further, the swing of the tilt operation lever 7A is directly transmitted to the tilt head clamp 41, and the tilt head 4 is clamped / unclamped.
[0024]
A flat transmission member 75 is provided integrally with the telescopic operation lever 7B at a substantially intermediate position in the length direction of the telescopic operation lever 7B. The upper side of the transmission member 75 is in contact with the tilt operation lever 7A, and the upper end 751 of the transmission member 75 has a length that extends slightly beyond the tilt operation lever 7A. By this transmission member 75, the operation of the telescopic operation lever 7B is transmitted to the tilt operation lever 7A, and the tilt operation lever 7A swings in conjunction with the swing of the telescopic operation lever 7B. Therefore, when the telescopic operation lever 7B is operated, the movable column member 3 is clamped / unclamped and the tilt head 4 is clamped / unclamped in parallel. Further, the tilt operation lever 7A can be operated independently from the telescopic operation lever 7B.
[0025]
One end of the wheel shaft 5 is connected to the universal joint 931 (FIG. 3) in the steering column device 1, and a pair of upper intermediate shaft 941 and lower intermediate shaft 942 (FIG. 3) that are spline-coupled, It is connected via a universal joint 932 to a mechanism for manipulating the direction of the front wheels. Note that two-dot chain lines in FIG. 1 indicate some examples of positions and postures that the steering wheel 92 can take by adjustment.
[0026]
* Tilt head clamp
FIG. 2 is an enlarged view of the main part of FIG. 1 with a part of the steering column device 1 cut away. FIG. 3 is a partially cut-out top view of the steering column device 1 when viewed from the top of FIG. 2 (P direction). 4 and 5 are bottom views of the steering column device 1 when viewed from the bottom of FIG. 2 (from the Q direction). Here, the solid line in FIG. 4 indicates a state before the telescopic operation lever 7B is pulled, and the two-dot chain line indicates a state where the telescopic operation lever 7B is pulled. Further, the solid line in FIG. 5 indicates a state before the tilt operation lever 7A is pulled, and the two-dot chain line indicates a state where the tilt operation lever 7A is pulled. 6, 7 and 8 are sectional views taken along lines AA, BB and CC in FIG. 2, respectively.
[0027]
The tilt head clamp 41 has the following configuration. A segment gear 33 having a center on the tilt center shaft 43 is fixed to the movable column member 3 by a bolt 34, and a backrest member 341 is provided with a space between the segment gear 33. On the other hand, the gear portion 442 of the gear arm 44 supported by the tilt head 4 so as to be rotatable about the shaft 441 and the protrusion 71 provided on the tilt operation lever 7A enter the space.
[0028]
The gear arm 44 has an L shape (FIG. 2) made up of two legs, and the gear portion 442 is formed on one leg. A biasing spring 711 is interposed between the other leg 443 of the gear arm 44 and the back part of the projecting part 71, and a bias is given so as to increase the distance between the back part of the projecting part 71 and the leg 443.
[0029]
Due to this bias, the projecting portion 71 is pushed leftward (FIG. 2) and the gear portion 442 is pushed from behind, so that the gear portion 442 is pushed toward the segment gear 33 and the respective teeth mesh with each other. When the gear portion 442 pushes the segment gear 33, the backrest member 341 receives the reaction force applied to the protrusion 71 (FIGS. 2, 6, and 7). Thus, the tilt head 4 is fixed when the tilt operation lever 7A is at the position of the solid line (FIGS. 3 and 5). The tilt head 4 is fixed at a stepped position at an angular position where the gear portion 442 and the segment gear 33 can mesh with each other.
[0030]
When the protrusion 71 of the tilt operation lever 7A moves rightward in FIG. 2 (FIGS. 2 and 3), the gear arm 44 rotates counterclockwise in FIG. Teeth disengage. Therefore, when the tilt operation lever 7A is pulled at the time of adjusting the tilt position, the protrusion 71 moves to the right, and the tilt head clamp 41 enters the unclamped state.
[0031]
* Universal joint and intermediate shaft
As shown in FIG. 3, an upper universal joint 931 is formed between the end of the upper intermediate shaft 941 and the end of the wheel shaft 5. Since the center of the universal joint 931 is on the axis of the tilt center axis 43, the tilt head 4 is not affected by the tilt.
[0032]
The lower intermediate shaft 942 is rotatably supported by the fixed column member 2, and the lower intermediate shaft 942 and the upper intermediate shaft 941 are spline-coupled, so that the movable column member 3 can move in the left-right direction in FIG. ing. The spline coupling allows the rotation of the upper intermediate shaft 941 to be transmitted to the lower intermediate shaft 942 regardless of the movement position. Even if the position of the steering wheel 92 in the front-rear direction is adjusted, the rotation of the steering wheel 92 can be reduced. 942 can be transmitted.
[0033]
* Fixed column member and moving column member
As shown in FIG. 2, a long hole 32 is formed in the cylindrical portion of the movable column member 3 along the axial direction, and a stopper member 22 provided in the fixed column member 2 is engaged in the long hole 32. Match. The movable column member 3 is prevented from coming out of the fixed column member 2 and rotating with respect to the elongated column 32 and the stopper member 22, so that the movable column member 3 can move in the axial direction within the elongated hole 32 within the fixed column member 2. It has become.
[0034]
The fixed column member 2 includes a cylindrical portion 231, and ring-shaped sliding guide portions 232 are provided at two locations inside the cylindrical portion 231 (FIG. 3). The outer surface of the cylindrical portion of the moving column member 3 can be moved with respect to the fixed column member 2 in the axial direction of the moving column member 3 by the sliding guide portion 232 without rattling. The buffer stopper 311 provided on the end surface of the column head 31 is a rubber provided to prevent shock collision between metals when the movable column member 3 collides with the end surface of the fixed column member 2 during adjustment. It is a cushioning material made of synthetic resin.
[0035]
* Column clamp
The configuration of the column clamp 21 will be described with reference to FIGS. 8, 9, and 10. FIG. 8 is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG. 2 as described above, and FIGS. 9 and 10 are partially enlarged views in FIG. 8. The relationship between the rotational position of the column clamp shaft 6 and the clamp / unclamp state Is shown. The column clamp 21 is provided on the fixed column member 2 and includes a first wedge 211, a second wedge 212, a clamp bar 213, and reaction force members 2141 and 2142. A wedge hole 215 is formed in the fixed column member 2 from the lateral direction, and a part of the wedge hole 215 opens in the cavity of the fixed column member 2. Each of the first wedge 211 and the second wedge 212 includes inclined surfaces 2111, 1122, and is accommodated in the wedge hole 215 so that the inclined surfaces 2111, 2112 face each other. The inclined surfaces 2111 and 2112 of the two wedges face the outer periphery of the cylindrical portion of the moving column member 3.
[0036]
Clamp bar holes 2113 and 2114 are formed in the first wedge 211 and the second wedge 212, respectively, and the clamp bar 213 passes through these holes. Reaction force members 2141 and 2142 having a larger outer diameter than the clamp bar holes 2113 and 2114 are fixed to both ends of the clamp bar 213. A column clamp shaft hole 216 is formed in the clamp bar 213 so as to be in contact with one reaction force member 2142, and a substantially elliptical non-circular cross section of the column clamp shaft 6 passes through this hole. .
[0037]
A swing arm 61 is fixed to one end of the column clamp shaft 6. The non-circular cross section of the column clamp shaft 6 has an elliptical major axis direction greatly inclined as shown in FIG. 9 when unclamped, and the major axis direction is substantially close to the axial direction of the clamp bar 213 as shown in FIG. Turn to. With this configuration, when a swinging rotation is applied to the swing arm 61 from the state shown in FIG. 9, the column clamp shaft 6 is rotated to the state shown in FIG. At this time, the reaction force member 2142 is pushed leftward in one vicinity of the elliptical long diameter portion, whereby the clamp bar 213 is pulled leftward, and the reaction force member 2141 pushes the first wedge 211 leftward. become. On the other hand, the second wedge 212 is pushed rightward by the other vicinity of the elliptical long diameter portion. As a result, since the two wedges approach each other, the inclined surfaces 2111 and 2112 press the outer periphery of the cylindrical portion of the moving column member 3, and the moving column member 3 is clamped against the fixed column member 2. . Since the first wedge 211 and the second wedge 212 can be moved slightly to the left and right as a unit, there is no unbalance that only one of the wedges strongly presses the moving column member 3.
[0038]
When the swing arm 61 is swung and rotated in the opposite direction, the first wedge 211 and the second wedge 212 are separated by the movement opposite to the above, and the clamp of the movable column member 3 is released.
[0039]
* Operation of the control lever pair
Next, the movement of the operation lever pair 7 and each member interlocking with the movement will be described. The operation lever pair 7 is provided on the lower side of the steering column device 1. FIG. 3 shows the operation lever pair 7 (tilt operation lever 7A, telescopic operation lever 7B), and a lever that is a common center of the swing. The central shaft 72 (FIG. 6), the pusher plate 73 fixed to the telescopic operation lever 7B, and the pusher rod 74 are partially visible.
[0040]
4 and 5 when viewed from below, the telescopic operation lever 7B is operated in order to simultaneously adjust the front-rear direction position and the inclination angle of the steering wheel 92, and the entire operation lever pair 7. Alternatively, two states are shown by two-dot chain lines when the tilt operation lever 7A is operated to adjust only the tilt angle (that is, when the respective operation ends are attracted toward the steering wheel 92). Has been. In a state before the tilt operation lever 7A and the telescopic operation lever 7B are operated (positions indicated by solid lines in FIGS. 3 to 5), the flat plate-shaped transmission member 75 provided integrally with the telescopic operation lever 7B is tilted. The operation lever 7A is in contact with the outer periphery at a contact position 752.
[0041]
As shown by a two-dot chain line in FIG. 4, when the telescopic operation lever 7 </ b> B is attracted toward the steering wheel 92, the tilt operation lever 7 </ b> A is pushed by the transmission member 75 and is attracted toward the steering wheel 92. Therefore, when the telescopic operation lever 7B is operated, the movable column member 3 is clamped / unclamped and the tilt head 4 is clamped / unclamped in parallel.
[0042]
As shown in FIG. 5, when the tilt operation lever 7A is attracted toward the steering wheel 92, the outer periphery of the tilt operation lever 7A moves away from the contact position 752 with the transmission member 75 and is independent of the telescopic operation lever 7B. It can be operated independently. Before the tilt operation lever 7A and the telescopic operation lever 7B are operated, the transmission member 75 is in line contact with the outer periphery of the tilt operation lever 7A at the contact position 752, but the outer periphery of the transmission member 75 and the tilt operation lever 7A. A slight gap may be left between the two.
[0043]
A pusher rod 74 (FIG. 11) having a flange 742 is supported on the column head 31 so as to be slidable in a direction parallel to the tilt center axis 43. The pusher rod 74 passes through a biasing spring 741 that biases the rod 742 in the left direction in FIG. 11, and a small long hole 743 that is long in the perpendicular direction is provided at an end of the pusher rod 74. The end of the pusher rod 74 is axially engaged with one end of the swing arm 61 (FIG. 11) through the elongated hole 743. The long hole 743 is for absorbing the amount of displacement of the position relative to the swing arm 61 when the pusher rod 74 moves in the axial direction.
[0044]
The urging spring 741 urges the pusher rod 74 in the left direction (FIG. 11). The swinging arm 61 that is axially engaged at the right end thereof is given a clockwise rotational biasing force. The swing urging force applied to the swing arm 61 maintains the column clamp shaft 6 at the clamp position (FIG. 10, the left and right are reversed because of different directions in FIGS. 10 and 11). The position of the swing arm 61 at this time is indicated by a solid line.
[0045]
* Pusher plate
Since the tilt head 4 tilts on the column head 31, the positional relationship of the pusher rod 74 with respect to the pusher plate 73 changes according to the amount (angle) of tilt. In FIG. 12, two positions where the tilt head 4 is tilted are indicated by a dotted line and a solid line. Since the pusher rod 74 is supported by the column head, its position is not changed by tilting. However, the pusher plate 73 changes its angle around the tilt center axis 43, so that when the tilt head 4 is tilted, its position relative to the pusher rod 74 is changed. Changes. For this reason, the pusher plate 73 has a wide contact surface shape bent like a hockey stick so that the pusher rod 74 can contact the pusher plate 73 at any angular position as viewed in FIG. . The pusher rod 74 is urged in the left direction in FIG. 11 by the urging spring 741 and is in contact with the pusher plate 73. Regarding the clamping, the tilt head 4 is clamped by the biasing force of the biasing spring 711, and the moving column member 3 is clamped by the biasing spring 741.
[0046]
* Steering wheel adjustment
Hereinafter, operations for adjusting the position and the inclination angle of the steering wheel 92 and the operation of each member will be described.
[0047]
** Inclination angle adjustment
When adjusting the angle of the steering wheel 92, the driver extends the finger and pulls the tilt operation lever 7A forward while keeping the hand (thumb) on the steering wheel 92 (FIG. 3). As a result, the tilt operation lever 7A moves away from the transmission member 75 of the telescopic operation lever 7B as shown in FIG. Swings as the center.
[0048]
By swinging the tilt operation lever 7A, the protrusion 71 moves to the right side in FIG. 2, and the gear arm 44 rotates counterclockwise. By rotation of the gear arm 44, the teeth of the segment gear 33 and the teeth of the gear portion of the gear arm 44 are disengaged, and the tilt head 4 can be tilt-adjusted (FIG. 5). At this stage, since the movable column member 3 is in a clamped state, only the tilting mechanism can be adjusted. In case of just getting on and off, the steering wheel can be lifted up and retracted easily, and the tilt operation lever 7A can be operated with a small force, so that frequent boarding and unloading can be done very easily. .
[0049]
** Adjusting the longitudinal position (steering column length) and tilt angle
When simultaneously adjusting the front-rear direction position (steering column length) and the inclination angle of the steering wheel 92, if the telescopic operation lever 7B is swung, the pusher plate 73 is swung to the position of the dotted line in FIG. The spring 741 is overcome and the pusher rod 74 is pushed to the right in FIG.
[0050]
The movement of the pusher rod 74 in the right direction causes the swing arm 61 in FIG. 11 to swing, and thus causes the column clamp shaft 6 to rotate counterclockwise. When the column clamp shaft 6 is rotated, the column clamp shaft 6 in which the long diameter portion has been almost horizontal as shown in FIG. 10 is inclined as shown in FIG. As a result, the first wedge 211 and the second wedge 212 that are close as shown in FIG. 8 are separated from each other, so that the clamp of the moving column member is released, and the front-rear direction position of the steering wheel 92 can be adjusted in this state. . (Fig. 4)
[0051]
The telescopic operation lever 7B is swung in conjunction with the tilt operation lever 7A via the transmission member 75 of the telescopic operation lever 7B. Tilt adjustment is possible (FIG. 4). Accordingly, simultaneous adjustment of both the front-rear direction position and the tilt position of the steering wheel 92 is possible.
[0052]
In this way, the tilt position of the tilt head 4 can be adjusted independently by pulling the tilt operation lever 7A, and both the forward / backward movement of the column head 31 and the tilt position of the tilt head 4 can be adjusted by pulling the telescopic operation lever 7B. Therefore, by selecting and operating an arbitrary operation lever, the driver can adjust the tilt position of the steering wheel 92 or the front-rear position of the steering wheel 92 without releasing his hands from the steering wheel 92 and the operation lever. Simultaneous adjustment of the tilt position can be performed selectively. That is, the tilt operation lever 7A and the telescopic operation lever 7B can be selectively operated with the same finger or different fingers of the hand while holding the hand on the steering wheel.
[0053]
When the tilt head clamp 41 is released, a downward force is applied to the tilt head 4 as if a person is stroking its neck due to its weight. For this reason, a stronger spring 45 (FIGS. 4 and 5) for counterbalance is provided, and the steering wheel 92 is placed at the uppermost inclined position in order to cancel such force or to facilitate getting on and off. It is possible to apply a force for maintaining the tilt head 4 to the tilt head 4.
[0054]
When the adjustment of the front-rear direction position and the tilt angle position is completed and the finger on the telescopic operation lever 7B is released, the tilt operation lever 7A and the telescopic operation lever 7B are moved to the original by the force of the urging spring 711 and the urging spring 741. Return to the position (the position of the solid line in FIG. 3). When these operation levers return to their original positions, the column head 31 (moving column member 3) and the tilt head 4 are first clamped by the reverse operation. The urging spring 711 also applies a force for maintaining the tilt operation lever 7A at the original position (the solid line position in FIG. 3) when the tilt operation lever 7A is not operated. The urging spring 741 applies a force for maintaining the column clamp 21 at the clamp position.
[0055]
When the adjustment of the tilt angle position is completed and the finger on the tilt operation lever 7A is released, the tilt operation lever 7A returns to the original position (the position indicated by the solid line in FIG. 3) by the force of the biasing spring 711. When the tilt operation lever 7A returns to the original position, the tilt head 4 is first clamped by the reverse operation. The urging spring 711 also applies a force for maintaining the tilt operation lever 7A at the original position (the position indicated by the solid line in FIG. 3) when the tilt operation lever 7A is not operated.
[0056]
Note that if the tip of each operation lever is too close to the steering wheel 92, the operation of the steering wheel during driving may be hindered by interference with a hand or a finger. For this reason, when the front-rear direction position / angle of the steering wheel is not adjusted, the operation unit is positioned at an appropriate distance from the steering wheel. Furthermore, in order to prevent such interference more reliably, each operation lever may be configured to be foldable or extendable. In the above example, the tilt operation lever 7A is disposed on the upper side and the telescopic operation lever 7B is disposed on the lower side, but the reverse order is also possible.
[0057]
According to the embodiment described above, the telescopic mechanism and the clamping / unclamping mechanism of the tilting mechanism can be operated simultaneously by two independent operation levers provided in the vicinity of the steering wheel, and the clamping / unclamping of the tilting mechanism. The mechanism can be operated independently, and since no cable is used, there is no portion that protrudes unsightly from the steering column device, occurrence of trouble can be suppressed, and reliability and operability can be improved.
[0058]
Further, in such a steering column device, any two operation levers can be alternatively operated by providing the two operation levers close to each other. Furthermore, since only the tilt operation lever 7A can be operated at the time of lever operation that is frequently performed at every getting on and off, it can be operated with a very small force. Further, since the tilt operation lever 7A and the telescopic operation lever 7B swing around the common lever central axis 72, when the telescopic operation lever 7B is operated and the two levers operate in conjunction with each other, the transmission member 75 and the tilt lever are tilted. Since no relative movement occurs at the contact position 752 with the operation lever 7A, a smooth operation can be performed.
[0059]
Further, it is possible to shift the lever central axis 72 of the tilt operation lever 7A and the telescopic operation lever 7B. In this case, when the two operation levers are operated in conjunction with each other by operating the telescopic operation lever 7B, A relative sliding motion occurs at the contact position 752 between the transmission member 75 and the tilt operation lever 7A, and the difference in the movement distance between the operation levers is absorbed.
[0060]
【The invention's effect】
In the steering column device of the present invention, a pair of operation levers are provided adjacent to each other in the vicinity of the steering wheel, and when one operation lever is operated, the telescopic mechanism and the clamping / unclamping mechanism of the tilting mechanism are simultaneously interlocked. When the other control lever is operated, the tilting / clamping mechanism of the tilting mechanism can be operated independently, which maintains the convenience of simultaneous tilt position adjustment and front / rear position adjustment with a single control lever. However, there is an effect that it is possible to select and perform a single operation of tilt position adjustment that is frequently required when getting on and off. Further, as long as the other operation lever is operated, the operation can be performed with a small force, so that an operation load can be reduced. In addition, since the control lever pair swings around the common lever central axis, even if they are operated in conjunction with each other, there is no relative movement between the control levers, so smooth interlocking operation is possible. There is an effect that becomes possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external view of a steering column apparatus 1 according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged view of a main part of FIG. 1 with a part of the steering column device 1 cut away.
3 is a partially cutaway top view of the steering column device 1 when viewed from above (P direction) in FIG. 2. FIG.
4 is a bottom view when the steering column device 1 is viewed from the bottom of FIG. 2 (from the Q direction) when the telescopic operation lever 7B is operated. FIG.
5 is a bottom view when the steering column device 1 is viewed from the bottom of FIG. 2 (from the Q direction) when the tilt operation lever 7A is operated. FIG.
6 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG.
7 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
8 is a cross-sectional view taken along the line CC in FIG.
FIG. 9 is a partially enlarged view of FIG. 8, showing the rotational position of the column clamp shaft 6 in the unclamped state.
FIG. 10 is a partially enlarged view of FIG. 8, showing the rotational position of the column clamp shaft 6 in the clamped state.
FIG. 11 is a cross-sectional view taken along the line DD in FIG.
12 is an explanatory diagram showing two positions when the tilt head 4 is tilted by a dotted line and a solid line. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Steering column device
2 Fixed column member
21 Column clamp
211 1st wedge
2111,2112 Inclined surface
2113, 2114 Clamp bar hole
212 Second wedge
213 Clamp bar
2141, 2142 Reaction member
215 wedge hole
216 Column clamp shaft hole
22 Stopper member
221, 222 Car body mounting part
231 Cylindrical part
232 Sliding guide
3 Moving column member
31 Column head
311 Buffer stopper
32 long hole
33 segment gear
34 volts
341 Back support member
4 Tilt head
41 Tilt head clamp
43 Tilt center axis
44 Gear arm
441 axes
442 Gear part
443 legs
45 Spring
5 Wheel shaft
6 Column clamp shaft
61 Swing arm
7 Control lever pair
7A Tilt control lever
7B Telescopic control lever
71 Projection
711 Biasing spring
72 Lever center axis
73 Pusher plate
74 Pusher rod
741 Biasing spring
742 鍔
743 oblong hole
75 Transmission member
751 top
752 Contact position
91 body
92 Steering wheel
931, 932 Universal joint
941 Upper intermediate shaft
942 Lower intermediate shaft

Claims (4)

車体に取り付けるための車体取付部を備えた固定コラム部材、
中心軸回りに回転不能且つ中心軸方向に移動可能に上記固定コラム部材に支持された移動コラム部材、
上記移動コラム部材の一端側に備えられたコラムヘッド、
上記コラムヘッドにチルト可能に支持されたチルトヘッド、
上記チルトヘッドに回転可能に支持され、一端にステアリングホィールを固定するためのホィールシャフト、
上記コラムヘッドに備えられ、上記移動コラム部材の中心軸と平行な軸のまわりに回転可能なコラムクランプシャフト、
上記コラムクランプシャフトに対して移動可能であり、このコラムクランプシャフトの回転によって、上記移動コラム部材を上記固定コラム部材に対してクランプ/アンクランプ状態にするためのコラムクランプ、
上記チルトヘッドを上記コラムヘッドに対してクランプ/アンクランプするためのチルトヘッドクランプ、
上記チルトヘッドに設けられ、各レバー中心軸を共通の軸線上においたチルト操作レバー及びテレスコ操作レバーからなる操作レバー対、
上記チルト操作レバーの揺動を上記チルトヘッドクランプに伝動するためのチルトアンクランプ力伝動装置、及び、
上記テレスコ操作レバーの揺動を上記コラムクランプシャフトの回転に変換して上記コラムクランプに伝動するためのコラムアンクランプ力伝動装置
を備えたステアリングコラム装置において、
上記操作レバー対のうちのテレスコ操作レバーには、これを上記ステアリングホイールに向けて引きつけた場合にのみ、上記チルト操作レバーに対して押圧することが可能な伝達部材が設けられており、
上記テレスコ操作レバーを操作したときにのみ、上記チルト操作レバー上記テレスコ操作レバーの揺動に連動するのに対し、
上記チルト操作レバーを操作したときには、上記テレスコ操作レバーを連動させることなくチルト操作レバーのみが単独で操作されるものであり、更に、
上記チルト操作レバー及びテレスコ操作レバーは、ステアリングホィールに手を掛けたままその手の指により操作可能なように互いに接近していること
を特徴とするステアリングコラム装置。
A fixed column member having a vehicle body mounting portion for mounting on the vehicle body;
A movable column member supported by the fixed column member so as to be unrotatable around the central axis and movable in the direction of the central axis;
A column head provided at one end of the moving column member;
A tilt head supported in a tiltable manner on the column head;
A wheel shaft rotatably supported by the tilt head and for fixing a steering wheel at one end;
A column clamp shaft provided in the column head and rotatable about an axis parallel to a central axis of the moving column member;
A column clamp that is movable with respect to the column clamp shaft, and is configured to clamp / unclamp the movable column member with respect to the fixed column member by rotation of the column clamp shaft;
A tilt head clamp for clamping / unclamping the tilt head with respect to the column head;
A pair of operating levers , each of which is provided on the tilt head and includes a tilt operating lever and a telescopic operating lever , each lever having a central axis on a common axis ;
A tilt unclamping force transmission device for transmitting the swing of the tilt operation lever to the tilt head clamp; and
In a steering column device provided with a column unclamping force transmission device for converting the swing of the telescopic operation lever into the rotation of the column clamp shaft and transmitting it to the column clamp,
The telescopic operation lever of the operation lever pair is provided with a transmission member that can be pressed against the tilt operation lever only when the telescopic operation lever is attracted toward the steering wheel.
Only when the telescopic operating lever is operated, the tilt operating lever is interlocked with the swing of the telescopic operating lever ,
When the tilt operation lever is operated, only the tilt operation lever is operated independently without interlocking the telescopic operation lever.
The steering column device according to claim 1, wherein the tilt operation lever and the telescopic operation lever are close to each other so as to be operated by a finger of the hand while the hand is held on the steering wheel .
請求項に記載されたステアリングコラム装置において、
上記コラムアンクランプ力伝動装置は、
プッシャープレート、プッシャーロッド、及び、揺動アームを備えており、
上記プッシャープレートは上記テレスコ操作レバーに設けられて、上記プッシャーロッドの一端に当接可能であり、
上記プッシャーロッドは、上記チルトヘッドのチルト中心軸と平行な方向に摺動可能であって、上記コラムヘッドに支持されており、
上記揺動アームは、上記プッシャーロッドに一端が係合し他端が上記コラムクランプシャフトに固定されており、
上記テレスコ操作レバーの揺動が、上記プッシャープレートの揺動運動、上記プッシャーロッドの軸方向運動、上記揺動アームの揺動運動、及び上記コラムクランプシャフトの回転運動へと順次変換されて、上記コラムクランプがアンクランプ状態にされ、
上記テレスコ操作レバーの揺動に連動して上記チルト操作レバーが揺動し、上記チルトヘッドクランプがアンクランプ状態にされること
を特徴とするステアリングコラム装置。
In the steering column apparatus according to claim 1 ,
The column unclamping force transmission device is
It has a pusher plate, pusher rod, and swing arm,
The pusher plate is provided on the telescopic operation lever, and can be brought into contact with one end of the pusher rod,
The pusher rod is slidable in a direction parallel to the tilt center axis of the tilt head, and is supported by the column head.
The swing arm has one end engaged with the pusher rod and the other end fixed to the column clamp shaft,
The telescopic operation lever swing is sequentially converted into a swing motion of the pusher plate, an axial motion of the pusher rod, a swing motion of the swing arm, and a rotational motion of the column clamp shaft. The column clamp is unclamped,
A steering column device, wherein the tilt operation lever swings in conjunction with the swing of the telescopic operation lever, and the tilt head clamp is in an unclamped state.
請求項又は請求項のいずれかに記載されたステアリングコラム装置において、
上記チルトアンクランプ力伝動装置は、上記チルト操作レバーの揺動を直接上記チルトヘッドクランプに伝動することにより、上記チルトヘッドクランプをアンクランプ状態にするものであること
を特徴とするステアリングコラム装置。
In the steering column device according to claim 1 or 2 ,
The steering column apparatus according to claim 1, wherein the tilt unclamping force transmission device places the tilt head clamp in an unclamped state by transmitting the swing of the tilt operation lever directly to the tilt head clamp.
請求項1から請求項3までのいずれかに記載されたステアリングコラム装置において、
上記チルトヘッドクランプにクランプ力を付与するため、上記チルトヘッドには上記チルト操作レバーを付勢する第1の付勢バネが設けられており、
上記コラムクランプにクランプ力を付与するため、上記コラムヘッドには上記プッシャーロッドを付勢する第2の付勢バネが設けられていること
を特徴とするステアリングコラム装置。
In the steering column device according to any one of claims 1 to 3 ,
In order to apply a clamping force to the tilt head clamp, the tilt head is provided with a first biasing spring that biases the tilt operation lever,
2. A steering column device according to claim 1, wherein a second urging spring for urging the pusher rod is provided on the column head in order to apply a clamping force to the column clamp.
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