JP4171276B2 - 通信サービス提供システム及び通信サービス提供方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワークへの接続サービスや電話サービスを提供する通信サービス提供システム及び通信サービス提供方法に関する。特に、本発明は商業施設において、通信ネットワークへの接続サービスや電話サービスを提供する通信サービス提供システム及び通信サービス提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今においては、インターネットの普及やパーソナル・コンピュータ(PC)、携帯情報端末(PDA)、携帯電話端末等の小型・高性能化により、利用者が、いつでもどこでもインターネット等の通信ネットワークにアクセスすることができる、いわゆるユビキタス・ネットワークが実現されてきている。
【0003】
このユビキタス・ネットワークを実現する一つの要素として、飲食店の店舗等において、無線LANをユーザへのアクセス回線として用いた無線LANサービスが提供されている。
【0004】
このような無線LANサービスでは、ネットワークを利用した不法行為の抑制の観点ならびに通信料金の請求を目的として、ユーザのクレジットカード番号や個人情報を取得することが一般的である。
【0005】
【非特許文献1】
ホットスポットサービスの実用度、「日経コミュニケーション2002年4月15日号」、日経BP社、p.120-127
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の無線LANサービスでは、無線通信方式を採用しているため、伝送される信号は暗号化処理されるものの無線LAN基地局の成りすまし、いわゆるBase Station Spoofing等によって、サービスを利用するための利用識別子ならびに暗証番号情報や個人情報が盗聴される危険があった。
【0007】
このような盗聴の危険を回避するためには、ユーザが、自身の個人情報や通信料金の請求に必要なクレジットカード番号等の情報を予め他の方法(例えば有線通信方式によって接続されるPCからのアクセス)によって当該無線LANサービスの提供者に登録しておくことが考えられる。
【0008】
しかしながら、上述のような方法では、ユーザが、無線LANサービスの利用可能な飲食店等を利用した際に当該サービスの利用を希望しても、提供者に対する登録がなされていない場合には、当該サービスを利用できないという問題があった。
【0009】
このような従来の無線LANサービスは、使い勝手が著しく悪く、利用の拡大を阻む原因ともなっていた。また、このような使い勝手の悪さから、従来の無線LANサービスは、店舗等の利用率の向上に対する寄与も小さく、より利用率の向上に寄与する通信サービスの提供が課題となっていた。
【0010】
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、利用識別子ならびに暗証番号情報や個人情報等の盗聴を回避する無線LANサービスを提供するとともに、当該無線LANサービスが提供される店舗等の利用率の向上に寄与することのできる通信サービスを提供することをその目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴は、電話端末の電話番号と利用識別子と暗証番号情報とを対応付けて記憶する情報記憶手段が設けられたおり、電話端末が、少なくとも電話端末の電話番号と利用識別子とを通信サービス提供システムに送信し、通信サービス提供システムが送信された電話端末の電話番号と利用識別子とを情報記憶手段に登録し、通信サービス提供システムが無線通信を介して通信ネットワークと接続される通信機器に設定される無線通信の設定情報を電話端末に通知し、設定情報を用いて無線通信が可能に設定された通信機器が電話端末の電話番号を通信サービス提供システムに送信し、通信サービス提供システムが通信機器によって送信された電話端末の電話番号と対応付けられて情報記憶手段に記憶されている利用識別子を通信機器に送信し、通信機器が暗証番号情報を通信サービス提供システムに送信し、通信サービス提供システムが電話端末によって送信された利用識別子と対応付けられて情報記憶手段に記憶されている暗証番号情報と通信機器によって送信された送信された暗証番号情報との照合の結果に基づいて通信機器に対して通信ネットワークとの接続を許可し、通信サービス提供システムが接続を許可された通信機器と通信ネットワークとを接続することを要旨とする。
【0012】
かかる特徴によれば、電話端末が、電話番号を通信サービス提供システムに送信するため、電話番号の契約者情報に基づいて、ユーザを特定することができる。
【0013】
かかる特徴によれば、通信サービス提供システムが利用識別子を送信し、通信機器が、その利用識別子に対応する暗証番号情報を送信するため、通信機器から送信される情報の盗聴が可能な無線LANサービスの基地局の成りすましによる利用識別子と暗証番号情報との双方の盗聴を回避することができる。
【0014】
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴において、電話端末が通信料金の請求に必要な通信サービス提供システムの利用希望者の決済情報を含めて通信サービス提供システムに送信し、通信サービス提供システムが決済情報を含めて情報記憶手段に登録し、通信サービス提供システムが電話端末によって送信された利用識別子と対応付けられて情報記憶手段に記憶されている暗証番号情報と通信機器によって送信された暗証番号情報との照合の結果及び決済情報が有効であることに基づいて通信機器に対して通信ネットワークとの接続を許可することを要旨とする。
【0015】
かかる特徴によれば、電話端末が、通信料金の請求に必要な通信サービス提供システムの利用希望者の決済情報を含めて通信サービス提供システムに送信するため、盗聴の危険がある無線LANを利用せずにユーザのクレジットカード番号等の決済情報を取得することができる。
【0016】
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴において、さらに、通信サービス提供システムが電話端末によって送信された利用識別子と対応付けられて情報記憶手段に記憶されている暗証番号情報と通信機器によって送信された暗証番号情報との照合の結果及び電話端末によって送信された利用識別子と対応付けられた通信サービス提供システムの利用可能度数に基づいて通信機器に対して通信ネットワークとの接続を許可し、通信サービス提供システムが接続した結果に応じて利用可能度数を減少することを要旨とする。
【0017】
かかる特徴によれば、通信サービス提供システムが、通信機器と通信ネットワークとの接続の結果に応じて、利用識別子に対応付けられた利用可能度数を減少するため、サービスの利用に伴う料金を確実に徴収することができる。
【0018】
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴において、通信サービス提供システムの利用希望者が情報表示媒体によって表示される利用識別子と暗証番号情報のうち少なくとも利用識別子を電話端末に入力し、電話端末が電話端末の電話番号と入力された利用識別子とを通信サービス提供システムに送信し、利用希望者が情報表示媒体によって表示される暗証番号情報を通信機器に入力し、通信機器は入力された暗証番号情報を通信サービス提供システムに送信することを要旨とする。
【0019】
かかる特徴によれば、情報表示媒体が利用識別子と暗証番号情報とを表示するため、ユーザは、容易にサービスの利用に必要な利用識別子と暗証番号情報とを取得することができる。
【0020】
本発明の第5の特徴は、本発明の第1の特徴において、電話端末が情報出力媒体によって出力される利用識別子と暗証番号情報とを取得して少なくとも電話端末の電話番号と取得した利用識別子とを通信サービス提供システムに送信し、通信機器が情報出力媒体によって出力される暗証番号情報を取得し、取得した暗証番号情報を通信サービス提供システムに送信することを要旨とする。
【0021】
かかる特徴によれば、情報出力媒体が利用識別子と暗証番号情報とを出力するため、ユーザは、容易にサービスの利用に必要な利用識別子と暗証番号情報とを取得することができる。
【0022】
本発明の第6の特徴は、本発明の第1の特徴において、通信機器に対して通信ネットワークとの接続が許可された場合、通信サービス提供システムが通信機器を一意に識別する機器識別子を生成し、無線通信を介して機器識別子を通信機器に送信し、通信機器と通信ネットワークとの接続の切断後、通信機器が機器識別子を通信サービス提供システムに送信した場合、通信サービス提供システムが受信した機器識別子に基づいて通信機器に対して接続を許可するを要旨とする。
【0023】
かかる特徴によれば、通信サービス提供システムが、受信した機器識別子に基づいて通信機器に対して接続を許可するため、利用識別子や暗証番号情報の送信が不要となり、ユーザのサービスの利用に伴う手続が簡略化されるとともに、無線LAN基地局の成りすましによる暗証番号情報の盗聴を回避することができる。
【0024】
本発明の第7の特徴は、本発明の第1乃至第3の特徴において、さらに、電話端末が利用識別子と暗証番号情報とを通信サービス提供システムに送信し、通信サービス提供システムが利用識別子と対応付けられて情報記憶手段に記憶されている暗証番号情報と電話端末によって送信された暗証番号情報との照合の結果に基づいて電話端末に対して接続を許可し、電話端末が通話先の電話番号を通信サービス提供システムに送信し、通信サービス提供システムが接続を許可された電話端末と通話先の電話番号と対応付けられた電話端末とを接続することを要旨とする。
【0025】
かかる特徴によれば、ユーザは、無線LANサービスと電話サービスの双方を同一の利用識別子と暗証番号情報とにより利用することができる。
【0026】
本発明の第8の特徴は、本発明の第7の特徴において、通信サービス提供システムが利用識別子と対応付けられて情報記憶手段に記憶されている暗証番号情報と電話端末によって送信された暗証番号情報との照合の結果及び通信料金の請求に必要な通信サービス提供システムの利用希望者の決済情報が有効であることに基づいて電話端末に対して接続を許可することを要旨とする。
【0027】
本発明の第9の特徴は、本発明の第7の特徴において、さらに、通信サービス提供システムが利用識別子と対応付けられて情報記憶手段に記憶されている暗証番号情報と電話端末によって送信された暗証番号情報との照合の結果及び利用識別子と対応付けられた通信サービス提供システムの利用可能度数に基づいて電話端末に対して接続を許可し、通信サービス提供システムが接続した結果に応じて利用可能度数を減少することを要旨とする。
【0028】
かかる特徴によれば、通信サービス提供システムが、電話端末と通信ネットワークとの接続の結果に応じて、利用識別子に対応付けられた利用可能度数を減少するため、サービスの利用に伴う料金を確実に徴収することができる。
【0029】
本発明の第10の特徴は、本発明の第7の特徴において、通信サービス提供システムの利用希望者が情報表示媒体が表示する利用識別子と暗証番号情報とを電話端末に入力し、電話端末が入力された利用識別子と暗証番号情報とを通信サービス提供システムに送信することを要旨とする。
【0030】
かかる特徴によれば、情報表示媒体が利用識別子と暗証番号情報とを表示するため、ユーザは、容易にサービスの利用に必要な利用識別子と暗証番号情報とを取得することができる。
【0031】
本発明の第11の特徴は、本発明の第7の特徴において、電話端末が情報出力媒体によって出力される利用識別子と暗証番号情報とを取得し、取得した利用識別子と暗証番号情報とを通信サービス提供システムに送信することを要旨とする。
【0032】
かかる特徴によれば、情報出力媒体が利用識別子と暗証番号情報とを出力するため、ユーザは、容易にサービスの利用に必要な利用識別子と暗証番号情報とを取得することができる。
【0033】
本発明の第12の特徴は、本発明の第3の特徴において、さらに、通信サービス提供システムが通信サービス提供システムの利用希望者の通信機器から送信される要求に基づいて利用可能度数を追加することを要旨とする。
【0034】
本発明の第13の特徴は、本発明の第3の特徴において、通信サービス提供方法が通信サービス提供システムの利用希望者のデータ通信が可能な電話端末から送信される要求に基づいて利用可能度数を追加することを要旨とする。
【0035】
かかる特徴によれば、通信サービス提供システムが、利用希望者の通信機器またはデータ通信が可能な電話端末から送信される要求に基づいて、利用識別子に対応付けられた利用可能度数を追加するため、ユーザは、サービスの利用に伴う通信料金の精算に必要な金額を予め預けておくことができる。
【0036】
本発明の第14の特徴は、本発明の第4または第10の特徴において通信サービス提供システムが商業地区の施設において、無線通信を介して利用可能に提供され、情報表示媒体が商業地区の施設の運営者を介して通信サービス提供システムの利用希望者に配付され、利用希望者が商業地区の施設において情報表示媒体が表示する利用識別子または/及び暗証番号情報を通信機器または電話端末に入力し、通信機器または電話端末を用いて通信サービス提供システムを利用することを要旨とする。
【0037】
かかる特徴によれば、ユーザが、商業地区の施設において通信サービス提供システムを利用するため、当該施設の利用率の向上に寄与することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
(本実施形態に係る通信サービス提供システムを含むネットワークの全体構成)本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係る通信サービス提供システムを含むネットワークの全体構成図である。
【0039】
同図に示すように、通信サービス提供システム1は、音声自動応答装置10と、通信サービス提供サーバ20と、データベースサーバ30とから構成されている。音声自動応答装置10と通信サービス提供サーバ20とデータベースサーバ30とは、相互に通信が可能に接続されている。
【0040】
携帯電話端末2は、ユーザの使用する携帯電話端末であり、本実施形態では、データ通信機能を備えているものである。また、携帯電話端末2は、携帯電話網40の基地局41及び携帯電話網40及びを介して音声自動応答装置10と接続することができる。
【0041】
通信機器3は、ユーザの使用する通信機器であり、本実施形態では、飲食店等の店舗6に設置される無線LAN基地局51を介して通信を行うものである。なお、通信機器3としては、例えば無線通信が可能なパーソナル・コンピュータや携帯情報端末(PDA)を用いることができる。
【0042】
無線LAN基地局51は、メタリック回線を用いて高速なディジタル通信を行うADSLモデム52と接続される。無線LAN基地局51は、例えばIEEE802.11bにおいて規定される無線LAN方式に準拠した2.4GHz帯の無線LAN通信を提供することのできる基地局装置である。
【0043】
ADSLモデム52は、無線LANサービスを提供するためのネットワークである通信サービス網50と接続される。ADSLモデム52は、例えばITU-T G.992.1や同992.2に準拠したADSLモデムである。なお、ADSLモデム52に代えて、メディア・コンバータ等を用いて光ファイバー回線と接続する形態を採ることもできる。
【0044】
また、ADSLモデム52は、本実施形態では、ADSLモデム52を介して無線LAN基地局51を接続するとともに、電話サービスを提供するために店舗6に設置される公衆電話端末4を接続する機能を有している。なお、店舗6は、飲食店等に限らず、例えばホテルのロビー、鉄道の駅構内、空港ロビー等であってもよい。
【0045】
上述のような構成により、通信機器3は、店舗6に設置される無線LAN基地局51を介して通信サービス提供サーバ20と接続することができる。
【0046】
また、店舗6の近傍には、通信機器3から無線LAN基地局51に対して送信される情報を盗聴するために擬似の無線LAN基地局53が設置される場合がある。具体的には、擬似の無線LAN基地局53は、無線LAN基地局51及び通信サービス提供サーバ20と同様の装置・サーバを自動車等に搭載し、通信機器3から送信される情報を店舗6の近傍において盗聴する。
【0047】
次に、通信サービス提供システム1側の構成を説明する。
【0048】
与信管理サーバ60は、ユーザのクレジットカード番号及び当該ユーザの通信サービスの利用に伴う通信料金データをデータベースサーバ30から受信し、クレジットカード会社に対して当該通信料金データを送信するものである。
【0049】
電話網70は、電話サービスを提供するためのネットワークであり、本実施形態では、音声自動応答装置10と接続されている。また、電話網70には一般加入電話端末71が接続されている。一般加入電話端末71は、電話網70を介して携帯電話端末2や公衆電話端末4と通信を行うことができる。なお、電話網70としては、回線交換方式を利用した公衆電話回線網(PSTN)またはVoIP技術を利用したIP電話網を用いることができる。
【0050】
インターネット5は、TCP/IPを基盤としたネットワークであり、WWW、電子メール、ネットニュース、Telnet、FTP等の各種サービスが利用できるものである。
【0051】
次に、図2を参照して、本実施形態に係る通信サービス提供システム1の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る通信サービス提供システム1を構成する音声自動応答装置10と通信サービス提供サーバ20とデータベースサーバ30との構成を示すブロック図である。
【0052】
本実施形態に係る通信サービス提供システム1は、通信機器3に対する無線LANサービスと、携帯電話端末2、公衆電話端末4または一般加入電話端末71に対する電話サービスとを提供することができる。
【0053】
音声自動応答装置10は、ネットワークIF部11と、回線IF部12、情報受信登録部13と、設定情報通知部14と、通話接続許可部15、通話接続部16とから構成されている。
【0054】
ネットワークIF部11は、通信サービス提供サーバ20及びデータベースサーバ30との間においてLAN通信を行う機能を有している。また、ネットワークIF部11は、情報受信登録部13と、設定情報通知部14と、通話接続許可部15と、通話接続部16とにそれぞれ接続されている。
【0055】
ネットワークIF部11には、例えばIEEE802.3uにおいて規定される100Base-TXや同802.3abにおいて規定される1000Base-T等を用いることができる。
【0056】
回線IF部12は、携帯電話網40との回線及び電話網70との回線を接続するものである。また、回線IF部12は、回線の使用率等に応じて接続する回線を増設することができる。
【0057】
情報受信登録部13は、本実施形態では、携帯電話端末2の電話番号と、無線LANサービスを利用するために必要となる利用識別子と、パスワードとを携帯電話端末2から受信してデータベースサーバ30に登録する情報受信登録手段を構成する。
【0058】
具体的には、情報受信登録部13は、発信者番号通知を用いることにより携帯電話端末2の電話番号を回線IF部12に接続された回線を介して受信することができる。
【0059】
また、情報受信登録部13は、利用識別子ならびにパスワードの入力等を促すトーキーを回線IF部12に接続された回線を介して送信する機能を有している。さらに、情報受信登録部13は、送信されたトーキーに従って、携帯電話端末2より送信されるPB信号を受信し、そのPB信号から利用識別子ならびにパスワードを取得することができる。
【0060】
また、情報受信登録部13は、受信した電話番号と、利用識別子と、パスワードとをデータベースサーバ30に登録することができる。
【0061】
さらに、本実施形態に係る情報受信登録部13は、ユーザの決済情報であるクレジットカード番号を、電話番号と利用識別子とパスワードとに併せて受信することができる。
【0062】
なお、情報受信登録部13に対して電話番号を通知するために用いられる電話端末は、電話番号に基づく契約情報からユーザを特定できる電話端末であればよく、例えば一般加入電話端末71であってもよい。
【0063】
設定情報通知部14は、本実施形態では、無線LANを介してインターネット5と接続される通信機器3に対して設定される無線LANの設定情報を、携帯電話端末2に通知する設定情報通知手段を構成する。
【0064】
具体的には、設定情報通知部14は、データベースサーバ30に記憶されている通信機器3と無線LAN基地局51との間において通信を行うために必要な設定情報をトーキーとして、回線IF部12に接続された回線を介して携帯電話端末2に通知するものである。
【0065】
携帯電話端末2に通知される情報としては、例えば無線LAN基地局51の識別情報であるESS-ID(Extended Service Set-Identify)や、通信機器3と無線LAN基地局51との通信の暗号化に用いられるWEPキーがある。
【0066】
通話接続許可部15は、本実施形態では、利用識別子を公衆電話端末4から受信する通話情報受信手段を構成する。
【0067】
また、通話接続許可部15は、本実施形態では、公衆電話端末4からパスワードを受信し、利用識別子と対応付けられてデータベースサーバ30に記憶されたパスワードと、受信したパスワードとの照合の結果に基づいて、当該電話端末に対して接続を許可する通話接続許可手段を構成する。
【0068】
具体的には、通話接続許可部15は、公衆電話端末4から回線IF部12を介して利用識別子とパスワードとを受信するものである。さらに、通話接続許可部15は、受信した利用識別子に対応するパスワードをデータベースサーバ30から取得し、取得したパスワードと、公衆電話端末4から受信したパスワードとを照合する機能を有している。
【0069】
なお、通話接続許可部15に接続される電話端末は、公衆電話端末4に代えて、例えば携帯電話端末2や一般加入電話端末71であってもよい。
【0070】
通話接続許可部15は、パスワードの照合結果が一致した場合には、通話接続部16に接続を指示する。一方、通話接続許可部15は、パスワードの照合結果が一致しない場合には、利用識別子またはパスワードが誤っている旨のトーキーを公衆電話端末4に送信する。
【0071】
また、通話接続許可部15は、上述したパスワードの照合結果に加え、データベースサーバ30に記憶されているユーザのクレジットカード番号または通信サービス提供システム1の利用可能度数に基づいて接続を許可することができる。
【0072】
通話接続部16は、本実施形態では、通話先の電話番号を公衆電話端末4から受信し、公衆電話端末4と通話先の電話番号と対応付けられた一般加入電話端末71とを接続する通話接続手段を構成する。
【0073】
具体的には、通話接続部16は、通話接続許可部15からの接続の指示に基づいて、公衆電話端末4から通話先の電話番号をPB信号によって受信し、公衆電話端末4と通話先の電話端末とを接続するものである。
【0074】
また、通話接続部16は、利用識別子と、公衆電話端末4ならびに通信先の電話番号と、公衆電話端末4と通話先の電話端末との接続を継続した時間とを通信サービス提供サーバ20に送信することができる。
【0075】
通信サービス提供サーバ20は、ネットワークIF部21と、情報送受信部22と、ネットワーク接続許可部23と、機器識別子送信部24と、接続部25と、度数管理部26と、ユーザ情報取得部27とから構成されている。
【0076】
ネットワークIF部21は、音声自動応答装置10及びデータベースサーバ30との間においてLAN通信を行う機能を有している。また、ネットワークIF部21は、情報送受信部22と、ネットワーク接続許可部23と、接続部25と、度数管理部26とにそれぞれ接続されている。
【0077】
ネットワークIF部21には、例えばIEEE802.3uにおいて規定される100Base-TXや同802.3abにおいて規定される1000Base-T等を用いることができる。
【0078】
情報送受信部22は、本実施形態では、無線LANの設定情報を用いて無線LAN通信が可能に設定された通信機器3から携帯電話端末2の電話番号を受信し、その電話番号と対応付けられてデータベースサーバ30に記憶されている利用識別子を通信機器3に送信する通信手段を構成する。
【0079】
具体的には、情報送受信部22は、通信機器3から携帯電話端末2の電話番号を受信する。さらに、情報送受信部22は、携帯電話端末2の電話番号と対応付けられている利用者識別子をデータベースサーバ30から取得し、取得した利用識別子を通信機器3に送信する。また、情報送受信部22は、通信機器3に送信した利用者識別子をネットワーク接続許可部23に送信する。
【0080】
また、情報送受信部22は、通信機器3から利用識別子ならびにパスワードを受信することができる。
【0081】
ネットワーク接続許可部23は、本実施形態では、パスワードを通信機器3から受信し、利用識別子と対応付けられてデータベースサーバ30に記憶されているパスワードと受信したパスワードとの照合の結果に基づいて、通信機器3に対してインターネット5との接続を許可する接続許可手段を構成する。
【0082】
具体的には、ネットワーク接続許可部23は、情報送受信部22から受信した利用識別子に対応付けられて記憶されているパスワードをデータベースサーバ30から取得する。
【0083】
また、ネットワーク接続許可部23は、通信機器3からパスワードを受信する。さらに、ネットワーク接続許可部23は、データベースサーバ30から取得したパスワードと、通信機器3から受信したパスワードを照合する。
【0084】
ネットワーク接続許可部23は、パスワードの照合結果が一致した場合には、接続部25に通信機器3とインターネット5との接続を指示するとともに当該利用識別子を送信する。一方、ネットワーク接続許可部23は、パスワードの照合結果が一致しない場合には、利用識別子またはパスワードが誤っている旨のメッセージを通信機器3に送信することができる。
【0085】
また、ネットワーク接続許可部23は、上述したパスワードの照合結果に加え、データベースサーバ30に記憶されているユーザのクレジットカード番号または通信サービスの利用可能度数に基づいて接続を許可することができる。
【0086】
機器識別子送信部24は、本実施形態では、ネットワーク接続許可部23が通信機器3に対して接続を許可した場合には、通信機器を一意に識別する機器識別子を生成し、生成した機器識別子を通信機器3に対して送信する機器識別子送信手段を構成する。
【0087】
具体的には、機器識別子送信部24は、ネットワーク接続許可部23が接続部25に対して通信機器3とインターネット5との接続を指示した場合、通信機器3を識別する文字列情報を生成する。さらに、機器識別子送信部24は、生成された文字列情報を通信機器3にネットワーク接続許可部23を介して送信するものである。また、機器識別子送信部24は、通信機器3に送信する文字列情報を一定の周期で変更することができる。
【0088】
なお、通信機器3から文字列情報を受信した場合、情報送受信部22は、当該文字列情報をネットワーク接続許可部23に送信する。
【0089】
ネットワーク接続許可部23は、受信した当該文字列情報と、機器識別子送信部24が通信機器3に送信した文字列情報とを照合し、照合の結果が一致した場合、接続部25に接続を指示する。また、ネットワーク接続許可部23は、利用識別子と機器識別子送信部24が生成した機器識別子を対応付けて記憶することができる。
【0090】
また、上述のような文字列情報による通信機器3の特定は、WWWサーバとブラウザとの間において送受されるCookieを用いることにより実現することができる。
【0091】
接続部25は、本実施形態では、接続を許可された通信機器3とインターネット5とを接続する接続手段を構成する。
【0092】
具体的には、接続部25は、ネットワーク接続許可部23からの指示に基づいて、通信機器3とインターネット5とを接続するものである。
【0093】
また、接続部25は、通信機器3とインターネット5とを接続した場合には、ネットワーク接続許可部23から受信した利用識別子を度数管理部26に送信する。
【0094】
度数管理部26は、本実施形態では、利用識別子と対応付けられた通信サービス提供システム1の利用可能度数を管理する度数管理手段を構成する。
【0095】
具体的には、度数管理部26は、通話接続部16から、利用識別子と、公衆電話端末4ならびに通話先の電話番号と、公衆電話端末4と通話先の電話端末との接続を継続した時間データを受信する。
【0096】
度数管理部26は、通話接続部16から受信した情報に基づいて、データベースサーバ30に記憶されている通信サービス提供システム1の利用可能度数を示す度数データを更新する。なお、本実施形態では、例えば10円や100円といった金額を1度数として取り扱うことができる。
【0097】
また、度数管理部26は、接続部25から、利用識別子と、通信機器3とインターネット5とを接続した旨の通知を受信する。
【0098】
度数管理部26は、接続部25から受信した利用識別子と接続の通知に基づいて、データベースサーバ30に記憶されている通信サービス提供システム1の利用可能度数を示す度数データを更新する。
【0099】
さらに、度数管理部26は、通話接続部16または接続部25から受信した情報に基づいて、通信料金を算定し、データベースサーバ30に記憶されている通信料金データを更新することができる。
【0100】
また、度数管理部26は、携帯電話端末2または通信機器3とデータ通信を行い、通信機器3からの要求に基づいて利用識別子に対応付けられた利用可能度数の追加を受け付ける機能を有している。度数管理部26は、受け付けた度数に基づいて、通信料金を算定し、データベースサーバ30に記憶されている度数データと通信料金データとを更新することができる。
【0101】
ユーザ情報取得部27は、通信機器3からユーザの個人情報を取得し、データベースサーバ30に登録するものである。ユーザ情報取得部27は、例えばユーザの氏名、住所、通信サービス提供システム1を利用するためのユーザID、クレジットカード番号を、通信機器3から接続部25を介して取得することができる。
【0102】
また、ユーザ情報取得部27によってユーザの個人情報が取得された後においては、ユーザは、通信機器3から情報送受信部22に対して送信される携帯電話端末2の電話番号に代えて、ユーザIDを用いることができる。
【0103】
なお、通信機器3と通信サービス提供サーバ20との間のおける通信には、例えばHTTP(Hypertext Transfer Protocol)を用いることができる。
【0104】
データベースサーバ30は、ネットワークIF部31と、データベース制御部32と、ユーザ情報データベース33とから構成されている。
【0105】
ネットワークIF部31は、音声自動応答装置10及び通信サービス提供サーバ20との間においてLAN通信を行う機能を有している。また、ネットワークIF部31は、データベース制御部32と接続されている。
【0106】
ネットワークIF部31には、例えばIEEE802.3uにおいて規定される100Base-TXや同802.3abにおいて規定される1000Base-T等を用いることができる。
【0107】
本実施形態に係るデータベース制御部32は、音声自動応答装置10または通信サービス提供サーバ20からの要求に応じて、ユーザ情報データベース33の管理を行うものである。具体的には、データベース制御部32は、ユーザ情報データベース33に対するデータの書込みならびに読出しに対する制御や、音声自動応答装置10または通信サービス提供サーバ20から逐次送信されるトランザクションの制御等を行うことができる。
【0108】
また、データベース制御部32は、ユーザ情報データベース33に記憶されているクレジットカード番号や通信料金データを与信管理サーバ60との間で送受する機能を有している。
【0109】
ユーザ情報データベース33は、本実施形態では、携帯電話端末2の電話番号と、利用識別子と、パスワードとを対応付けて記憶する情報記憶手段を構成する。
【0110】
図3は、本実施形態に係るユーザ情報データベース33の構成例を示す図である。
【0111】
「電話番号」列は、情報受信登録部13が、携帯電話端末2から受信した携帯電話端末2の電話番号を登録するものである。なお、電話番号に基づく契約情報からユーザを特定できる電話端末であれば、例えば一般加入電話端末71であってもよく、図3に示すように、固定電話端末の電話番号(045-zzz-zzzz)も記憶することができる。
【0112】
「利用識別子」列は、情報受信登録部13が、携帯電話端末2から受信した利用識別子を記憶するものである。
【0113】
「パスワード」列は、情報受信登録部13が、携帯電話端末2から受信したパスワードを記憶するものである。
【0114】
なお、「利用識別子」ならびに「パスワード」は、携帯電話端末2から入力されることを考慮し、本実施形態では数字のみを入力できるようになっている。また、「利用識別子」または「パスワード」列には、通信サービス提供システム1の提供者が、予め所定の数字列を記憶させてもよい。
【0115】
「度数」列は、通信サービス提供システム1の利用可能度数を記憶するものである。
【0116】
「通信料金」列は、通信サービス提供システム1の利用または利用可能度数の追加に伴う通信料金を記憶するものである。
【0117】
「ユーザ情報1、2、3」は、ユーザ情報取得部27が、通信機器3から取得したユーザの個人情報を記憶するものである。
【0118】
「ユーザ情報4」(クレジットカード番号)は、情報受信登録部13が、携帯電話端末2から受信したクレジットカード番号を記憶するものである。
【0119】
また、本実施形態に係るユーザ情報データベース33は、通信機器3と無線LAN基地局51との間において通信を行うために必要な無線LAN設定情報(ESS-ID・WEPキー等)を記憶する機能を有している。
【0120】
(本実施形態に係る通信サービス提供システムによる通信サービス提供方法)
次に、本実施形態に係る通信サービス提供システム1による通信サービス提供方法について説明する。
【0121】
図4は、通信サービス提供システム1に対して個人情報を登録していないユーザが、無線LANサービスを利用する場合のシーケンス図を示している。
【0122】
まず、ユーザは、携帯電話端末2により、所定の電話番号に発呼し、任意の利用識別子ならびにパスワードと、ユーザのクレジットカード番号とを音声自動応答装置10に送信する(S401)。
【0123】
音声自動応答装置10は、発信者番号通知によって通知された携帯電話端末2の電話番号と、利用識別子と、パスワードと、クレジットカード番号とをデータベースサーバ30に登録する(S403)。
【0124】
データベースサーバ30は、当該クレジットカード番号を与信管理サーバ60に送信する(S405a)。与信管理サーバ60は、当該クレジットカード番号が有効であるか否かをデータベースサーバ30に送信する(S405b)。なお、データベースサーバ30は、当該クレジットカード番号が無効である場合には、記憶した電話番号と、利用識別子と、パスワードと、当該クレジットカード番号を消去する。
【0125】
データベースサーバ30は、携帯電話端末2の電話番号と、利用識別子と、パスワードと、クレジットカード番号との登録が完了したことを音声自動応答装置10に通知する(S407)。
【0126】
音声自動応答装置10は、通信機器3と無線LAN基地局51との間において通信を行うために必要な無線LAN設定情報(ESS-ID・WEPキー等)をデータベースサーバ30に問合せる(S409a)。データベースサーバ30は、所定の無線LAN設定情報を音声自動応答装置10に送信する(S409b)。
【0127】
音声自動応答装置10は、データベースサーバ30から受信した無線LAN設定情報をトーキーによって携帯電話端末2に送信する(S411)。
【0128】
ユーザは、受信した無線LAN設定情報に基づいて、通信機器3に対して当該無線LAN情報を設定する(S413)。
【0129】
次いで、ユーザは、店舗6において通信機器3により、ステップS401において用いた携帯電話端末2の電話番号を送信する(S415)。
【0130】
通信サービス提供サーバ20は、受信した電話番号に対応付けられている利用識別子をデータベースサーバ30に問合せる(S417a)。データベースサーバ30は、ステップS403において登録された当該電話番号と対応付けられている利用識別子を通信サービス提供サーバ20に送信する(S417b)。
【0131】
通信サービス提供サーバ20は、データベースサーバ30から受信した利用識別子を通信機器3に送信する(S419)。
【0132】
ユーザは、通信機器3によって受信された利用識別子と、ステップS401において送信された利用識別子とが一致することを確認し、当該利用識別子と対応付けているパスワードを通信機器3により通信サービス提供サーバ20に送信する(S421)。
【0133】
通信サービス提供サーバ20は、ステップS419において送信された利用識別子と対応付けられているパスワードをデータベースサーバ30に問合せる(S423a)。データベースサーバ30は、当該利用識別子に対応付けられているパスワードを通信サービス提供サーバ20に送信する(S423b)。
【0134】
通信サービス提供サーバ20は、ステップS421において通信機器3から受信したパスワードと、ステップS423bにおいてデータベースサーバ30から受信したパスワードを照合する(S425)。次いで、通信サービス提供サーバ20は、ステップS425におけるパスワードの照合の結果が一致した場合には、通信機器3を一意に識別できる機器識別子(Cookie)を通信機器3に送信する(S427)。さらに、通信サービス提供サーバ20は、ユーザの氏名、住所、ユーザID等の個人情報の入力を通信機器3に要求する(S429)。
【0135】
ユーザは、通信サービス提供サーバ20からの要求に基づいて通信機器3により所定の個人情報を通信サービス提供サーバ20に送信する(S431)。
【0136】
通信サービス提供サーバ20は、通信機器3から受信したユーザの個人情報をデータベースサーバ30に登録する(S433)。次いで、通信サービス提供サーバ20は、通信機器3とインターネット5とを接続し、通信機器3とインターネット5との間において通信が開始される(S435)。
【0137】
通信サービス提供サーバ20は、ステップS435における接続に伴う通信料金を算定する(S437)。次いで、通信サービス提供サーバ20は、当該利用識別子と対応付けられてデータベースサーバ30に記憶されている通信料金データを更新する(S439)。
【0138】
データベースサーバ30は、当該利用識別子に対応付けられているユーザのクレジットカード番号と、当該通信料金データとを与信管理サーバ60に送信する(S441)。
【0139】
図4に示したような通信サービス提供システム1による通信サービス提供方法を用いることにより、携帯電話端末2の契約情報に基づいてユーザを特定することが可能となる。これにより、無線LANを介したネットワーク上での不法行為が行われた場合における当該行為者の追及が可能となるとともに、通信サービス提供システム1の提供者に予め個人情報を登録していないユーザに対しても無線LANサービスを提供することができる。
【0140】
また、無線LANサービスでは、通信機器3と無線LAN基地局51との間において送受される情報の盗聴を防止するため、当該情報は、IEEE802.11において規定されるWEP(Wire Equivalent Privacy)により暗号化されるのが一般的である。しかしながら、擬似の無線LAN基地局53は、通信機器3と無線LAN基地局51との間において最初に実行されるWEPによる暗号化鍵の交換の工程から盗聴することが可能なため、擬似の無線LAN基地局53による盗聴を完全には防止できないことが問題となる。
【0141】
このような問題に対し、図4に示した通信サービス提供方法では、ステップS419において通信サービス提供サーバ20が利用識別子を通信機器3に対して送信し、ステップS421においてユーザが通信機器3によりパスワードを送信する。従って、利用識別子が通信サービス提供サーバ20から送信されるため、擬似の無線LAN基地局53によって盗聴することが不可能であり、無線LANサービスの利用に必要な利用識別子とパスワードとを合わせて盗聴される危険を回避することができる。
【0142】
図5は、利用識別子とパスワードとを表示する情報表示媒体を用いて、ユーザが無線LANサービスを利用する場合のシーケンス図を示している。
【0143】
なお、利用識別子とパスワードとを表示する情報表示媒体には、例えば擦ることにより利用識別子とパスワードとが印字された部分を表示させることのできる紙片、いわゆるスクラッチカードを用いることができる。
【0144】
また、スクラッチカードに代えて、利用識別子とパスワードとを記憶したICカード等の情報出力媒体を用いてもよい。この場合、携帯電話端末2ならびに通信機器3は、ICカードに記憶された利用識別子とパスワードとを読み取るICカード読取機能を具備する。
【0145】
まず、ユーザは、携帯電話端末2により、所定の電話番号に発呼し、スクラッチカードに表示されている利用識別子を音声自動応答装置10に送信する(S501)。
【0146】
音声自動応答装置10は、発信者番号通知により通知された携帯電話端末2の電話番号をデータベースサーバ30に登録するとともに、携帯電話端末2から受信した利用識別子をデータベースサーバ30に問合せる(S503)。
【0147】
データベースサーバ30は、音声自動応答装置10から受信した利用識別子が、データベースサーバ30に記憶されていることを確認し、携帯電話端末2の電話番号の登録が完了したことを音声自動応答装置10に通知する(S505)。なお、データベースサーバ30は、音声自動応答装置10から受信した利用識別子が、データベースサーバ30に記憶されていない場合には、音声自動応答装置10による携帯電話端末2の電話番号の登録が不可である旨を通知する。
【0148】
音声自動応答装置10は、通信機器3と無線LAN基地局51との間において通信を行うために必要な無線LAN設定情報(ESS-ID・WEPキー等)をデータベースサーバ30に問合せる(S507a)。データベースサーバ30は、所定の無線LAN設定情報を音声自動応答装置10に送信する(S507b)。
【0149】
音声自動応答装置10は、データベースサーバ30から受信した無線LAN設定情報をトーキーによって携帯電話端末2に送信する(S509)。
【0150】
ユーザは、受信した無線LAN設定情報に基づいて、通信機器3に対して当該無線LAN情報を設定する(S511)。
【0151】
次いで、ユーザは、店舗6において通信機器3により、ステップS501において用いた携帯電話端末2の電話番号を送信する(S513)。
【0152】
通信サービス提供サーバ20は、受信した電話番号に対応付けられている利用識別子をデータベースサーバ30に問合せる(S515a)。データベースサーバ30は、ステップS503において登録された当該電話番号と対応付けられている利用識別子を通信サービス提供サーバ20に送信する(S515b)。
【0153】
通信サービス提供サーバ20は、データベースサーバ30から受信した利用識別子を通信機器3に送信する(S517)。
【0154】
ユーザは、通信機器3によって受信された利用識別子と、ステップS401において送信された利用識別子とが一致することを確認し、スクラッチカードに表示されているパスワードを通信機器3により通信サービス提供サーバ20に送信する(S519)。
【0155】
通信サービス提供サーバ20は、ステップS517において送信された利用識別子と対応付けられているパスワードをデータベースサーバ30に問合せる(S521a)。データベースサーバ30は、当該利用識別子に対応付けられているパスワードを通信サービス提供サーバ20に送信する(S521b)。
【0156】
通信サービス提供サーバ20は、ステップS519において通信機器3から受信したパスワードと、ステップS521bにおいてデータベースサーバ30から受信したパスワードを照合する(S523)。次いで、通信サービス提供サーバ20は、ステップS523におけるパスワードの照合の結果が一致した場合には、通信機器3を一意に識別できる機器識別子(Cookie)を通信機器3に送信する(S525)。
【0157】
通信サービス提供サーバ20は、通信機器3とインターネット5とを接続し、通信機器3とインターネット5との間において通信が開始される(S527)。
【0158】
通信サービス提供サーバ20は、ステップS517において通信機器3に送信した利用識別子と対応付けられている度数データをデータベースサーバ30に問合せる(S529a)。
【0159】
データベースサーバ30は、当該利用識別子に対応付けられている度数データを通信サービス提供サーバ20に送信する(S529b)。
【0160】
通信サービス提供サーバ20は、受信した度数のデータから、ステップS527における接続に伴い必要となる度数を減少する(S531)。次いで、通信サービス提供サーバ20は、データベースサーバ30に記憶されている度数データを更新する(S533)。
【0161】
図5に示したような通信サービス提供システム1による通信サービス提供方法を用いることにより、ユーザに配付されたスクラッチカードによって、無線LANサービスの利用をユーザに対して効果的に促すことができる。
【0162】
また、店舗6で販売される商品や提供される役務と合わせて上述スクラッチカードをユーザに配付することにより、店舗6による売上げや店舗6の利用率の向上に寄与することができる。さらに、上述したスクラッチカードは、他の通信サービスの提供者が提供する通信サービスが利用可能なプリペイドカードとしても利用できるようにしてもよい。
【0163】
図6は、図5におけるステップS525において、機器識別子(Cookie)を受信した通信機器3が、あらためて通信サービス提供システム1を利用する場合のシーケンス図である。
【0164】
まず、通信機器3は、店舗6において、通信機器3に保存されている機器識別子(Cookie)を通信サービス提供サーバ20に送信する(S601)。
【0165】
通信サービス提供サーバ20は、通信機器3から受信した機器識別子と、通信サービス提供サーバ20に保存されている機器識別子を照合する(S603)。次いで、通信サービス提供サーバ20は、ステップS603における機器識別子の照合の結果が一致した場合には、新たに機器識別子を生成し、この新たな機器識別子を通信機器3に送信する(S605)。
【0166】
さらに、通信サービス提供サーバ20は、通信機器3とインターネット5とを接続し、通信機器3とインターネット5との間において通信が開始される(S607)。
【0167】
通信サービス提供サーバ20は、通信機器3から受信した機器識別子と対応付けられて通信サービス提供サーバ20に記憶されている利用識別子を選択し、当該利用識別子と対応付けられている度数データをデータベースサーバ30に問合せる(S609)。
【0168】
データベースサーバ30は、当該利用識別子に対応付けられている度数データを通信サービス提供サーバ20に送信する(S611)。
【0169】
通信サービス提供サーバ20は、受信した度数のデータから、ステップS607における接続に伴い必要となる度数を減少する(S613)。次いで、通信サービス提供サーバ20は、データベースサーバ30に記憶されている度数データを更新する(S615)。
【0170】
図6に示したような通信サービス提供システム1による通信サービス提供方法を用いることにより、通信機器3と通信サービス提供サーバ20との間のおいて、利用識別子ならびにパスワードを送受する機会を低減させることができる。これにより、店舗6を利用する他のユーザ等に利用識別子やパスワードを盗み見られる危険を低減することができる。
【0171】
図7は、利用識別子とパスワードとを表示する情報表示媒体(スクラッチカード)を用いて、ユーザが公衆電話端末4により電話サービスを利用する場合のシーケンス図を示している。
【0172】
まず、ユーザは、公衆電話端末4により、所定の電話番号に発呼し、スクラッチカードに表示されている利用識別子ならびにパスワードを音声自動応答装置10に送信する(S701)。
【0173】
音声自動応答装置10は、受信した利用識別子に対応付けられて記憶されているパスワードをデータベースサーバ30に問合せる(S703a)。データベースサーバ30は、当該利用識別子に対応付けられているパスワードを音声自動応答装置10に送信する(S703b)。
【0174】
音声自動応答装置10は、ステップS701において公衆電話端末4から受信したパスワードと、ステップS703bにおいてデータベースサーバ30から受信したパスワードを照合する(S705)。次いで、音声自動応答装置10は、ステップS705におけるパスワードの照合の結果が一致した場合には、通話先の電話番号の送信を要求するトーキーを公衆電話端末4に送信する(S707)。
【0175】
ユーザは、公衆電話端末4により、一般加入電話端末71の電話番号を音声自動応答装置10に送信する(S709)。
【0176】
音声自動応答装置10は、受信した一般加入電話端末71の電話番号に基づいて、公衆電話端末4と一般加入電話端末71とを接続する(S711)。
【0177】
音声自動応答装置10は、公衆電話端末4または一般加入電話端末71からの要求により、公衆電話端末4と一般加入電話端末71との接続を切断する(S713)。次いで、音声自動応答装置10は、公衆電話端末4から受信した利用識別子と、公衆電話端末4の電話番号と、通話先の電話番号と、ステップS711からステップS713までの経過時間(接続の継続時間)とを通信サービス提供サーバ20に送信する(S715)。
【0178】
通信サービス提供サーバ20は、音声自動応答装置10から受信した利用識別子と対応付けられている度数データをデータベースサーバ30に問合せる(S717a)。データベースサーバ30は、当該利用識別子に対応付けられている度数データを通信サービス提供サーバ20に送信する(S717b)。
【0179】
通信サービス提供サーバ20は、受信した度数のデータから、ステップS711における接続に伴い必要となる度数を算定し、その度数を減少する(S719)。次いで、通信サービス提供サーバ20は、データベースサーバ30に記憶されている度数データを更新する(S721)。
【0180】
図8は、通信機器3を用いて、利用識別子に対応付けられて管理されている通信サービス提供システム1の利用可能度数を追加する場合のシーケンス図である。
【0181】
まず、ユーザは、通信機器3により、図4に示したステップS431において登録したユーザIDを通信サービス提供サーバ20に送信する(S801)。なお、通信機器3と通信サービス提供サーバ20とは通信サービス網50またはインターネット5を介して接続することができる。
【0182】
通信サービス提供サーバ20は、ユーザIDに対応付けられている度数データをデータベースサーバ30に問合せる(S803a)。データベースサーバ30は、当該ユーザIDに対応付けられている度数データを通信サービス提供サーバ20に送信する(S803b)。
【0183】
通信サービス提供サーバ20は、受信した度数データを通信機器3に送信する(S805)。
【0184】
ユーザは、受信した度数データを確認し、追加を希望する度数を通信サービス提供サーバ20に送信する(S807)。
【0185】
通信サービス提供サーバ20は、受信した追加を希望する度数から通信料金を算定し、当該ユーザIDと対応付けられてデータベースサーバ30に記憶されている通信料金データを更新する(S809)。
【0186】
データベースサーバ30は、当該ユーザIDに対応付けられているユーザのクレジットカード番号と、当該通信料金データとを与信管理サーバ60に送信する(S811)。
【0187】
データベースサーバ30は、与信管理サーバ60への当該通信料金データの送信の処理が完了したことを通信サービス提供サーバ20に通知する(S813)。
【0188】
通信サービス提供サーバ20は、度数追加の処理が完了したことを通信機器3に送信する(S815)。
【0189】
(変更例)
本実施形態に係る通信サービス提供システム1による通信サービス提供方法は、図9に示すような形態を採ることができる。
【0190】
図9は、利用識別子とパスワードを表示する情報表示媒体を用いて、ユーザが無線LANサービスを利用する場合のシーケンス図を示している。
【0191】
まず、ユーザは、店舗6において、通信機器3により、スクラッチカードに表示されている利用識別子とパスワードとを通信サービス提供サーバ20に送信する(S901)。
【0192】
通信サービス提供サーバ20は、受信した利用識別子に対応付けられているパスワードをデータベースサーバ30に問合せる(S903a)。データベースサーバ30は、当該利用識別子に対応付けられているパスワードを通信サービス提供サーバ20に送信する(S903b)。
【0193】
通信サービス提供サーバ20は、ステップS901において通信機器3から受信したパスワードと、ステップS903bにおいてデータベースサーバ30から受信したパスワードを照合する(S905)。次いで、通信サービス提供サーバ20は、ステップS905におけるパスワードの照合の結果が一致した場合には、通信機器3を一意に識別できる機器識別子(Cookie)を通信機器3に送信する(S907)。
【0194】
通信サービス提供サーバ20は、通信機器3とインターネット5とを接続し、通信機器3とインターネット5との間において通信が開始される(S909)。
【0195】
通信サービス提供サーバ20は、通信機器3から受信した利用識別子と対応付けられている度数データをデータベースサーバ30に問合せる(S911a)。
【0196】
データベースサーバ30は、当該利用識別子に対応付けられている度数データを通信サービス提供サーバ20に送信する(S911b)。
【0197】
通信サービス提供サーバ20は、受信した度数のデータから、ステップS909における接続に伴い必要となる度数を減少する(S913)。次いで、通信サービス提供サーバ20は、データベースサーバ30に記憶されている度数データを更新する(S915)。
【0198】
(通信サービス提供システム及び通信サービス提供方法による効果・作用)
本実施形態に係る通信サービス提供システム及び通信サービス提供方法によれば、携帯電話端末2の契約情報に基づいてユーザを特定することが可能となるため、当該契約情報に基づいて、無線LANを介したネットワーク上での不法行為が行われた場合における当該行為者を追及することができる。さらに、携帯電話端末2の契約情報に基づいてユーザを特定することが可能となるため、通信サービス提供システム1の提供者に予め個人情報を登録していないユーザに対しても無線LANサービスを提供することができる。
【0199】
本実施形態では、携帯電話端末2が、ユーザのクレジットカード番号を含めて通信サービス提供システム1に送信するため、通信サービス提供システム1は、盗聴の危険がある無線LANを利用せずにユーザのクレジットカード番号を取得することができる。
【0200】
本実施形態では、通信サービス提供サーバ20が利用識別子を通信機器3に対して送信し、ユーザが当該利用識別子に対応付けられたパスワードを通信機器3により送信する。従って、通信サービス提供サーバ20から送信される利用識別子を、擬似の無線LAN基地局53によって盗聴することが不可能となり、無線LANサービスの利用に必要な利用識別子とパスワードとを合わせて盗聴される危険を回避することができる。
【0201】
本実施形態では、ユーザに利用識別子とパスワードを表示するスクラッチカードを配付するため、無線LANサービスの利用をユーザに対して効果的に促すことができる。さらに、店舗6で販売される商品や提供される役務と合わせて上述スクラッチカードをユーザに配付することにより、店舗6による売上げや店舗6の利用率の向上に寄与することができる。
【0202】
本実施形態では、同一の利用識別子とパスワードを利用して、無線LANサービスと電話サービスを利用することができるため、ユーザに対する通信サービスの利便性の向上に寄与することができる。
【0203】
本実施形態では、通信機器3と通信サービス提供サーバ20との間のおいて、通信機器3を一意に識別できる機器識別子を用いて利用識別子ならびにパスワードを送受する機会を低減するため、店舗6を利用する他のユーザ等に利用識別子やパスワードを盗み見られる危険を低減することができる。
【0204】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、利用識別子ならびに暗証番号情報や個人情報等の盗聴を回避する無線LANサービスを提供するとともに、当該無線LANサービスが提供される店舗等の利用率の向上に寄与することのできる通信サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る通信サービス提供システムを含むネットワークの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る通信サービス提供システムのブロック構成を示す図である。
【図3】本実施形態に係る通信サービス提供システムのデータベース構成例を示す図である。
【図4】本実施形態に係る通信サービス提供方法のシーケンスを示す図である。
【図5】本実施形態に係る通信サービス提供方法のシーケンスを示す図である。
【図6】本実施形態に係る通信サービス提供方法のシーケンスを示す図である。
【図7】本実施形態に係る通信サービス提供方法のシーケンスを示す図である。
【図8】本実施形態に係る通信サービス提供方法のシーケンスを示す図である。
【図9】本実施形態に係る通信サービス提供方法のシーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1…通信サービス提供システム、 2…携帯電話端末、 3…通信機器、 4…公衆電話端末、 5…インターネット、 6…店舗、 10…音声自動応答装置、 11…ネットワークIF部、 12…回線IF部、 13…情報受信登録部、 14…設定情報通知部、 15…通話接続許可部、 16…通話接続部、 20…通信サービス提供サーバ、 21…ネットワークIF部、 22…情報送受信部、 23…ネットワーク接続許可部、 24…機器識別子送信部、 25…接続部、 26…度数管理部、 27…ユーザ情報取得部、30…データベースサーバ、 31…ネットワークIF部、 32…データベース制御部、 33…ユーザ情報データベース 40…携帯電話網、 50…通信サービス網、 60…与信管理サーバ、 70…電話網、 71…一般加入電話端末

Claims (21)

  1. 電話端末の電話番号と利用識別子と暗証番号情報とを対応付けて記憶する情報記憶手段が設けられた通信サービス提供システムにおける通信サービス提供方法であって、
    前記電話端末が、少なくとも前記電話端末の電話番号と前記利用識別子とを前記通信サービス提供システムに送信する処理(1)と、
    前記通信サービス提供システムが、送信された前記電話端末の電話番号と前記利用識別子とを前記情報記憶手段に登録する処理(2)と、
    前記通信サービス提供システムが、無線通信を介して通信ネットワークと接続される通信機器に設定される前記無線通信の設定情報を前記電話端末に通知する処理(3)と、
    前記設定情報を用いて前記無線通信が可能に設定された前記通信機器が、前記電話端末の電話番号を前記通信サービス提供システムに送信する処理(4)と、
    前記通信サービス提供システムが、前記処理(4)において送信された前記電話端末の電話番号と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記利用識別子を前記通信機器に送信する処理(5)と、
    前記通信機器が、前記暗証番号情報を前記通信サービス提供システムに送信する処理(6)と、
    前記通信サービス提供システムが、前記処理(1)において送信された前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記暗証番号情報と前記処理(6)において送信された前記暗証番号情報との照合の結果に基づいて、前記通信機器に対して前記通信ネットワークとの接続を許可する処理(7)と、
    前記通信サービス提供システムが、接続を許可された前記通信機器と前記通信ネットワークとを接続する処理(8)と
    を備えたことを特徴とする通信サービス提供方法。
  2. 前記処理(1)において、前記電話端末は、通信料金の請求に必要な前記通信サービス提供システムの利用希望者の決済情報を含めて前記通信サービス提供システムに送信し、
    前記処理(2)において、前記通信サービス提供システムは、前記決済情報を含めて前記情報記憶手段に登録し、
    前記処理(7)において、前記通信サービス提供システムは、前記処理(1)において送信された前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記暗証番号情報と前記処理(6)において送信された前記暗証番号情報との照合の結果及び前記決済情報が有効であることに基づいて、前記通信機器に対して前記通信ネットワークとの接続を許可することを特徴とする請求項1に記載の通信サービス提供方法。
  3. 前記処理(7)において、前記通信サービス提供システムは、前記処理(1)において送信された前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記暗証番号情報と前記処理(6)において送信された前記暗証番号情報との照合の結果及び前記処理(1)において送信された前記利用識別子と対応付けられた前記通信サービス提供システムの利用可能度数に基づいて、前記通信機器に対して前記通信ネットワークとの接続を許可し、
    前記通信サービス提供システムは、前記処理(8)によって接続した結果に応じて、前記利用可能度数を減少する処理をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信サービス提供方法。
  4. 前記処理(1)において、前記通信サービス提供システムの利用希望者は、情報表示媒体が表示する前記利用識別子と前記暗証番号情報のうち、少なくとも前記利用識別子を前記電話端末に入力し、前記電話端末は、前記電話端末の電話番号と入力された前記利用識別子とを前記通信サービス提供システムに送信し、
    前記処理(6)において、前記利用希望者は、前記情報表示媒体が表示する前記暗証番号情報を前記通信機器に入力し、前記通信機器は、入力された前記暗証番号情報を前記通信サービス提供システムに送信することを特徴とする請求項1に記載の通信サービス提供方法。
  5. 前記処理(1)において、前記電話端末は、情報出力媒体が出力する前記利用識別子と前記暗証番号情報とを取得して、少なくとも前記電話端末の電話番号と取得した前記利用識別子とを前記通信サービス提供システムに送信し、
    前記処理(6)において、前記通信機器は、前記情報出力媒体が出力する前記暗証番号情報を取得し、取得した前記暗証番号情報を前記通信サービス提供システムに送信することを特徴とする請求項1に記載の通信サービス提供方法。
  6. 前記処理(7)において、前記通信機器に対して前記通信ネットワークとの接続が許可された場合、前記通信サービス提供システムが、前記通信機器を一意に識別する機器識別子を生成し、前記無線通信を介して前記機器識別子を前記通信機器に送信する処理と、
    前記通信機器と前記通信ネットワークとの接続の切断後、前記通信機器が、前記機器識別子を前記通信サービス提供システムに送信した場合、前記通信サービス提供システムが、受信した前記機器識別子に基づいて前記通信機器に対して接続を許可する処理と
    をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信サービス提供方法。
  7. 前記電話端末が、前記利用識別子と前記暗証番号情報とを前記通信サービス提供システムに送信する処理(9)と、
    前記通信サービス提供システムが、前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記暗証番号情報と前記処理(9)において送信された前記暗証番号情報との照合の結果に基づいて、前記電話端末に対して接続を許可する処理(10)と、
    前記電話端末が、通話先の電話番号を前記通信サービス提供システムに送信する処理(11)と、
    前記通信サービス提供システムが、接続を許可された前記電話端末と前記通話先の電話番号と対応付けられた電話端末とを接続する処理(12)と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の通信サービス提供方法。
  8. 前記処理(10)において、前記通信サービス提供システムは、前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記暗証番号情報と前記処理(9)において送信された前記暗証番号情報との照合の結果及び通信料金の請求に必要な前記通信サービス提供システムの利用希望者の決済情報が有効であることに基づいて、前記電話端末に対して接続を許可することを特徴とする請求項7に記載の通信サービス提供方法。
  9. 前記処理(10)において、前記通信サービス提供システムが、前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記暗証番号情報と前記処理(9)において送信された前記暗証番号情報との照合の結果及び前記利用識別子と対応付けられた前記通信サービス提供システムの利用可能度数に基づいて、前記電話端末に対して接続を許可し、
    前記通信サービス提供システムは、前記処理(12)によって接続した結果に応じて、前記利用可能度数を減少する処理をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の通信サービス提供方法。
  10. 前記処理(9)において、前記通信サービス提供システムの利用希望者は、情報表示媒体が表示する前記利用識別子と前記暗証番号情報とを前記電話端末に入力し、前記電話端末は、入力された前記利用識別子と前記暗証番号情報とを前記通信サービス提供システムに送信することを特徴とする請求項7に記載の通信サービス提供方法。
  11. 前記処理(9)において、前記電話端末は、情報出力媒体が出力する前記利用識別子と前記暗証番号情報とを取得し、取得した前記利用識別子と前記暗証番号情報とを前記通信サービス提供システムに送信することを特徴とする請求項7に記載の通信サービス提供方法。
  12. 前記通信サービス提供システムは、前記通信サービス提供システムの利用希望者の前記通信機器から送信される要求に基づいて、前記利用可能度数を追加する処理をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の通信サービス提供方法。
  13. 前記通信サービス提供方法は、前記通信サービス提供システムの利用希望者のデータ通信が可能な電話端末から送信される要求に基づいて、前記利用可能度数を追加する処理をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の通信サービス提供方法。
  14. 前記通信サービス提供システムは、商業地区の施設において、前記無線通信を介して利用可能に提供され、
    前記情報表示媒体は、前記商業地区の施設の運営者を介して前記通信サービス提供システムの利用希望者に配付され、
    前記利用希望者は、前記商業地区の施設において、前記情報表示媒体が表示する前記利用識別子または/及び前記暗証番号情報を前記通信機器または前記電話端末に入力し、前記通信機器または前記電話端末を用いて前記通信サービス提供システムを利用することを特徴とする請求項4または10に記載の通信サービス提供方法。
  15. 電話端末の電話番号と利用識別子と暗証番号情報とを対応付けて記憶する情報記憶手段と、
    前記電話端末の電話番号と前記利用識別子と前記暗証番号情報とを前記電話端末から受信して前記情報記憶手段に登録する情報受信登録手段と、
    無線通信を介して通信ネットワークと接続される通信機器に設定する前記無線通信の設定情報を前記電話端末に通知する設定情報通知手段と、
    前記設定情報を用いて前記無線通信が可能に設定された前記通信機器から、前記電話端末の電話番号を受信し、前記電話端末の電話番号と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記利用識別子を前記通信機器に送信する通信手段と、
    前記暗証番号情報を前記通信機器から受信し、受信した前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記暗証番号情報と受信した前記暗証番号情報との照合の結果に基づいて、前記通信機器に対して前記通信ネットワークとの接続を許可する接続許可手段と、
    接続を許可された前記通信機器と前記通信ネットワークとを接続する接続手段と
    を備えたことを特徴とする通信サービス提供システム。
  16. 前記情報受信登録手段は、通信料金の請求に必要な前記通信サービス提供システムの利用希望者の決済情報を含めて前記電話端末から受信して前記決済情報を登録し、
    前記接続許可手段は、受信した前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記暗証番号情報と受信した前記暗証番号情報との照合の結果及び前記決済情報が有効であることに基づいて、前記通信機器に対する接続を許可することを特徴とする請求項15に記載の通信サービス提供システム。
  17. 前記通信サービス提供システムは、前記利用識別子と対応付けられた利用可能度数を管理する度数管理手段をさらに備え、
    前記接続許可手段は、受信した前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記暗証番号情報と受信した前記暗証番号情報との照合の結果及び前記度数管理手段が管理する前記利用可能度数とに基づいて、前記通信機器に対して接続を許可し、
    前記度数管理手段は、前記接続手段が接続した結果に応じて、前記利用可能度数を減少することを特徴とする請求項15に記載の通信サービス提供システム。
  18. 前記通信サービス提供システムは、前記接続許可手段が前記通信機器に対して接続を許可した場合には、前記通信機器を一意に識別する機器識別子を生成し、前記機器識別子を前記通信機器に対して送信する機器識別子送信手段をさらに備え、
    前記接続許可手段は、前記通信手段が前記通信機器から前記機器識別子を受信した場合には、受信した前記機器識別子を用いて前記通信機器に対して接続を許可することを特徴とする請求項15に記載の通信サービス提供システム。
  19. 前記通信サービス提供システムは、前記利用識別子を電話端末から受信する通話情報受信手段と、
    前記暗証番号情報を前記電話端末から受信し、前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記暗証番号情報と受信した前記暗証番号情報との照合の結果に基づいて、前記電話端末に対して接続を許可する通話接続許可手段と、
    通話先の電話番号を前記電話端末から受信し、前記電話端末と前記通話先の電話番号と対応付けられた電話端末とを接続する通話接続手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項15に記載の通信サービス提供システム。
  20. 前記通信サービス提供システムは、前記利用識別子を電話端末から受信する通話情報受信手段と、
    前記暗証番号情報を前記電話端末から受信し、前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶されている前記暗証番号情報と受信した前記暗証番号情報との照合の結果及び前記決済情報が有効であることに基づいて、前記電話端末に対して接続を許可する通話接続許可手段と、
    通話先の電話番号を前記電話端末から受信し、前記電話端末と前記通話先の電話番号と対応付けられた電話端末とを接続する通話接続手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項16に記載の通信サービス提供システム。
  21. 前記通信サービス提供システムは、前記利用識別子を電話端末から受信する通話情報受信手段と、
    前記暗証番号情報を前記電話端末から受信し、前記利用識別子と対応付けられて前記情報記憶手段に記憶された前記暗証番号情報と受信した前記暗証番号情報との照合の結果及び前記利用可能度数に基づいて、前記電話端末に対して接続を許可する通話接続許可手段と、
    通話先の電話番号を前記電話端末から受信し、前記電話端末と前記通話先の電話番号と対応付けられた電話端末とを接続する通話接続手段と
    をさらに備え、
    前記度数管理手段は、前記通話接続手段が接続した結果に応じて、前記利用可能度数を減少することすることを特徴とする請求項17に記載の通信サービス提供システム。
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