JP4170879B2 - 農作業記録自動化システム - Google Patents

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Description

本発明は、農作業記録自動化システムに関するものである。
近年、農作物の品質や安全性に対する消費者ニーズが非常に高まっており、個々の生産物に対する詳細な生産履歴情報が求められている。
具体的には、生産者による農作物の具体的な生産情報等を提供して、消費者と生産者の「顔の見える関係」を確立し、消費者の信頼確保を図る必要があるため、生産現場における正確な農作業記録が重要となる。
そこで、近年、正確な位置及び時間情報を得ることができることから、作業内容の記録を正確に行うことができるGPSを用いた自動作業記録システムが注目されている。
本発明は、上述のような現状に鑑み、GPS受信機を用いて位置及び時間情報を取得することで、農作業日誌を簡単に且つ正確に作成できるだけでなく、このGPS受信機により取得した位置及び時間情報と、農作業日誌データベースとを連動し、各種の推論過程を経て作業者が実施し得る複数の作業候補から作業者が実施すべき作業項目を推論することで、最適な作業項目を推定し、生産者の意思決定支援や適正作業の確認をも行うことができ、生産者の作業効率を飛躍的に向上させることができる極めて実用性に秀れた農作業記録自動化システムを提供することを課題としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
作業者が所持し、この作業者の位置及び時間情報を取得する若しくは圃場に設置してこの圃場の位置情報を取得するGPS受信機と、圃場情報,作業情報,機械情報,肥料情報,農薬情報,作物情報等の農作業データから成る農作業日誌データベースにアクセス可能で、前記GPS受信機から得られる位置及び時間情報が入力されるコンピュータとから成り、このコンピュータを、前記GPS受信機から入力される位置情報と、前記農作業日誌データベースから取得した農作業データにおける各圃場の位置情報とを比較して作業者及び圃場を特定し得るように構成すると共に、前記GPS受信機から得られた位置及び時間情報から作業者の作業軌跡を算出するように構成し、このコンピュータは、前記農作業日誌データベースから前記特定された作業者及び圃場に応じて、作業者が実施し得る複数の作業候補を取得して、これら複数の作業候補から作業者が実施すべき作業項目を推定し得る推論部を備え、この推論部は、ルールベース型推論に基づいて前記複数の作業候補を絞り込む第一作業項目絞り込み機構と、この第一作業項目絞り込み機構によって絞り込んだ前記作業候補をファジィ型推論に基づいて絞り込み、作業者が実施すべき作業項目を推定する第二作業項目絞り込み機構とから成り、前記GPS受信機から取得した位置及び時間情報と前記推定された作業項目とをコンピュータに作成される農作業日誌に記録するように構成したことを特徴とする農作業記録自動化システムに係るものである。
また、前記コンピュータを、前記推論部において推定された作業項目が妥当であるか否かを判断して、推定された作業項目が妥当な場合には前記農作業日誌に記録し、妥当でない場合にはこの作業項目を修正し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の農作業記録自動化システムに係るものである。
また、前記第一作業項目絞り込み機構及び第二作業項目絞り込み機構は、IF−THENルールに基づいて作業項目を推定するように設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の農作業記録自動化システムに係るものである。
また、前記第二作業項目絞り込み機構は、所定のメンバーシップ関数に基づいて作業項目を推定するように設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の農作業記録自動化システムに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、農作業日誌を簡単に且つ正確に作成できるだけでなく、最適な作業項目を推定し、生産者の意思決定支援や適正作業の確認をも行うことができ、生産者の作業効率を飛躍的に向上させることができる極めて実用性に秀れた農作業記録自動化システムとなる。
また、請求項2に記載の発明においては、一層適切な農作業日誌を作成することができるより一層実用性に秀れた農作業記録自動化システムとなる。
また、請求項3,4に記載の発明においては、本発明を一層容易に実現できる一層実用性に秀れた農作業記録自動化システムとなる。
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するのが最良か)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
各作業者(生産者)が夫々GPS受信機から取得した位置及び時間情報と、農作業日誌データベースから取得した農作業データに基づきコンピュータ上に農作業日誌を作成する。
この際、夫々の作業者はGPS受信機を所持しながら作業を行い、作業終了後、GPS受信機から得られる位置及び時間情報がコンピュータに入力される。具体的には、作業者,位置情報,年月日,時間,移動速度等のデータがコンピュータの記録装置に記録される。
これらの位置及び時間情報と、農作業日誌データベースの農作業データに記載されている各データとを比較することで作業者,圃場が決定され、圃場が決定されることで同時に栽培作物が特定される。
また、コンピュータにおいて位置及び時間情報から作業者の作業軌跡を算出することで、作業者,年月日,時間,圃場名に加え、作業速度,作業能率,圃場作業効率といったデータを算出して農作業日誌に記録することができ、農作業日誌の内容を一層充実させることができると共に、これらのデータを用いて推論部における推論を一層適切なものにすることができる。
コンピュータは、前記圃場及び栽培作物に応じて農作業日誌データベースから作業者がこれから実施し得る複数の作業候補を取得し、この複数の作業候補から推論部において作業者が実施すべき作業項目を推論する。
具体的には、推論部は、ルールベース型推論に基づいて作業候補を絞り込む第一作業項目絞り込み機構と、この第一作業項目絞り込み機構で絞り込まれた作業候補をファジィ型推論に基づいて更に絞り込む第二作業項目絞り込み機構とから成り、これらのルールを総合した結果から作業項目を推定する。
この作業項目の推定により、時期,作業効率等に応じて最適な作業項目を推定することができ、フィールド作業における作業者の意思決定支援が可能となり、また、作業者は、自らが行った作業が適性であるか否かを確認することができる。
具体的には、例えば、この第一作業項目絞り込み機構においては、「AならばBである」というIF−THENルールに基づいて、「作業が終了していれば除外する」というようなルールを作成し、このルールに基づいて作業候補を絞り込み、第二作業項目絞り込み機構においては、作業時期6月,作業速度0.41m/s,作業能率5.8ha/h,圃場作業効率65%といった言葉(ファジィ命題)の意味をメンバーシップ関数によって定義し、ファジィ命題を用いてファジィルールを記述して、作業時期,作業速度,作業能率,圃場作業効率の各データから、各ファジィルールの適合度を求め、各ルールを総合した結果から作業項目を推定する。
即ち、本発明は、GPS受信機から取得可能な位置及び時間情報を基本データとし、この位置及び時間情報と他のデータ群との連動を可能にすることで、単にコンピュータ上に簡単に且つ正確に農作業日誌を作成できるだけでなく、作業者が実施すべき作業項目を推定することができ、そのため、栽培作物の品種や時期に応じて適切な作業を行ったか否かを確認することができる。
また、例えば、前記コンピュータを、前記推論部において推定された作業項目が妥当であるか否かを判断して、推定された作業項目が妥当な場合には前記農作業日誌に記録し、妥当でない場合にはこの作業項目を修正し得るように構成した場合には、推定された作業項目が仮に適切でない場合には修正することができ、より正確な農作業日誌を作成することが可能となる。
従って、本発明は、農作業日誌を簡単に且つ正確に作成できるだけでなく、複数の作業候補から最適な作業項目を推定し、生産者の意思決定支援や適正作業の確認をも行うことができ、生産者の作業効率を飛躍的に向上させることができる極めて実用性に秀れた農作業記録自動化システムとなる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、作業者が所持し、この作業者の位置及び時間情報を取得する若しくは圃場に設置してこの圃場の位置情報を取得するGPS受信機と、圃場情報,作業情報,機械情報,肥料情報,農薬情報,作物情報等の農作業データから成る農作業日誌データベースにアクセス可能で、前記GPS受信機から得られる位置及び時間情報が入力されるコンピュータとから成り、このコンピュータを、前記GPS受信機から入力される位置情報と、前記農作業日誌データベースから取得した農作業データにおける各圃場の位置情報とを比較して作業者及び圃場を特定し得るように構成すると共に、前記GPS受信機から得られた位置及び時間情報から作業者の作業軌跡を算出するように構成し、このコンピュータは、前記農作業日誌データベースから前記特定された作業者及び圃場に応じて、作業者が実施し得る複数の作業候補を取得して、これら複数の作業候補から作業者が実施すべき作業項目を推定し得る推論部を備え、この推論部は、ルールベース型推論に基づいて前記複数の作業候補を絞り込む第一作業項目絞り込み機構と、この第一作業項目絞り込み機構によって絞り込んだ前記作業候補をファジィ型推論に基づいて絞り込み、作業者が実施すべき作業項目を推定する第二作業項目絞り込み機構とから成り、前記GPS受信機から取得した位置及び時間情報と前記推定された作業項目とをコンピュータに作成される農作業日誌に記録するように構成し、推論部において推定された作業項目が妥当であるか否かを判断して、推定された作業項目が妥当な場合には農作業日誌に記録し、妥当でない場合にはこの作業項目を修正し得るように構成したものである。
即ち、本実施例は、図1,2に図示したように、作業者が実施した作業内容をGPS受信機から入力装置を通じて得られる位置及び時間情報を記録装置に記録し、この位置及び時間情報を用いてコンピュータ上に(記録装置に)農作業日誌を作成(記録)し、GPS受信機により得られた位置及び時間情報と、このコンピュータからアクセス可能な農作業日誌データベースにおける農作業データとを対象特定手段により比較して圃場を同定し、推論部において作業者が実施すべき作業項目を推定するものである。
従って、各作業者は単にGPS受信機を所持(携帯)しながら通常どおりに作業を行い、この携帯したGPS受信機から得られた位置及び時間情報から農作業日誌を簡単に作成できる。
しかも、本実施例は、第一作業項目絞り込み機構と第二作業項目絞り込み機構とから成る推論部を設けた構成であり、上述のように簡単に農作業日誌を作成できるだけでなく、GPS受信機から得られる位置及び時間情報を用いて、作業者が実施し得る複数の作業候補の中から作業者が実施すべき作業項目を推定することができるものである。
即ち、GPS受信機を用いて特定した圃場の情報から、栽培作物を特定し、この栽培作物に応じて作業者が実施し得る作業候補の中から適切な作業項目を推定することができ、作業者がこの作業項目を確認することで、この作業者の意思決定支援や適性作業の確認を行うことができる。
また、本実施例は、コンピュータを、前記推論部において推定された作業項目が妥当であるか否かを判断して、推定された作業項目が妥当な場合には農作業日誌に記録し、妥当でない場合にはこの作業項目を修正し得るように構成しており、推論が適性でない場合にもより適切な作業項目を農作業日誌に記録することができる。
各部を具体的に説明する。GPS受信機は市販のものを採用している。具体的にはGarmin社のGPSIIIPLUSを採用している。
このGPS受信機により取得した位置及び時間情報は、適宜なコントロールモジュールによりコンピュータに取り込まれるように構成している。具体的には、このコントロールモジュールとしてGarCommmGPS通信ActiveXコントロールモジュール(GarComm.ocx)を採用している。
コンピュータは、前記コントロールモジュールを有し、且つ、農作業日誌データベースにアクセス可能な構成である。具体的には、各作業者が有するコンピュータ夫々に前記農作業日誌データベースを設けた構成としても良いし、多数の作業者がアクセス可能な他の独立したサーバにこの農作業日誌データベースを設けた構成としても良い。本実施例においては、多数の作業者がアクセス可能なサーバに農作業日誌データベースを設け、前記コンピュータをこの農作業日誌データベースにアクセス可能に設定している。
このコンピュータは、前記GPS受信機から入力される位置情報と、前記農作業日誌データベースから取得した農作業データにおける各圃場の位置情報とを比較して作業者及び圃場を特定するように構成した対象特定手段と、前記GPS受信機から得られた位置及び時間情報から作業者の作業軌跡を算出する作業軌跡算出手段とを備えている。
コンピュータによる作業者及び圃場の特定について説明する。図3に図示したように先ずGPS受信機により圃場の頂点(角の部分)の位置情報と圃場内の位置情報を取得し、GPS受信機の地図画面又は圃場図を参考に測点の位置情報を取得する。その後、圃場頂点座標と圃場内座標をもとに、圃場緯度経度を生成し、入力した情報と生成した情報のすべての位置情報を圃場IDを主キーにして農作業日誌データベースに記録することで圃場が特定される。
次に、作業者の作業位置を特定する。作業者は作業終了後、前記GPS受信機から取得した位置及び時間情報、具体的には、作業者,位置情報,年月日,時間,移動速度を記した表を作成することでこの作業者の作業位置が特定され、この記録された位置情報が前記農作業データベースの圃場に登録した位置情報と一致したらその時間の作業圃場名を返す。最終的に作業者,年月日,時間,圃場名,作業速度といった情報をデータベースに記録される。
尚、本実施例においては、GPS受信機で取得した点がどの圃場の位置情報なのか自動的に判断できない場合を想定し、GPS受信機の地図画面または圃場図を参考に測点の位置情報を取得する構成としているが、GPS受信機で取得した点がどの圃場の位置情報なのか自動的に判断できるように構成した場合には、これらの情報を取得する必要はない。
作業者の作業軌跡の算出について説明する。作業者の作業軌跡はGPS受信機により取得した位置及び時間情報により容易に算出することができ、この位置及び時間情報から作業者の作業軌跡を算出することで、作業者,年月日,時間,圃場名に加え、作業速度,作業能率,圃場作業効率といったデータを算出して農作業日誌に記録することができ、内容の充実した農作業日誌の作成が可能となり、しかも、これらのデータを用いて一層推論部による推論を正確なものとすることができる。
また、このコンピュータは、前記農作業日誌データベースから特定された作業者及び圃場に応じて、作業者が実施し得る複数の作業候補を取得して、これら複数の作業候補の中から作業者が実施すべき作業項目を推定し得る推論部を備えた構成である。
推論部について説明すると、この推論部は第一作業項目絞り込み機構及び第二作業項目絞り込み機構とから成り、具体的には、第一作業項目絞り込み機構においては、例えば「AならばBである」というIF−THENルールに基づいて、「作業が終了していれば除外する」というようなルールを作成し、このルールに基づいて作業候補を絞り込み、第二作業項目絞り込み機構においては、作業時期6月,作業速度0.41m/s,作業能率5.8ha/h,圃場作業効率65%といった言葉(ファジィ命題)の意味をメンバーシップ関数によって定義し、ファジィ命題を用いてファジィルールを記述して、作業時期,作業速度,作業能率,圃場作業効率の各データから、各ファジィルールの適合度を求め、各ルールを総合した結果から作業項目を推定するように構成している。
更に、コンピュータは、上述のようにしてGPS受信機により取得した作業者,年月日,時間,圃場名,作業速度等のデータ及び推論部において推論した作業項目を農作業日誌に記録するように構成している。
更に第一作業項目絞り込み機構と、第二作業項目絞り込み機構とについて詳述する。
第一作業項目絞り込み機構は、ルールベース型推論部に設定している。ルールベース型推論は、「もし、AならばBである」といったIF−THENルールによって知識を記述し、現在Aが真であれば、Bを真とすることにより推論を進め、真偽のはっきりした事象に対して、明確な知識に基づき推論をしていくものである。
ルールベース型推論では可能性のある作業項目を絞り込むことを目的としている。
即ち、以下のような明確な知識に基づいて推論を進めて行く。
(1) 作業が終了しているものは除外する。
(2) 日付けによる作業項目の絞り込み。
(3) 気象条件による作業項目の絞り込み。
(4) 午前,午後における作業項目の絞り込み。
(5) 作業者による作業項目の絞り込み。
このような推論から複数の作業候補の中から作業項目を絞り込み、絞り込んだ作業項目を第二作業項目絞り込み機構に渡す。
第二作業項目絞り込み機構は、ファジィ型作業項目推論部に設定している。ファジィルールはIF−THEN形式を成し、各々の条件(IF)部命題と結論(THEN)部命題の意味をメンバーシップ関数で定義する。ファジィ推論では、作業時期6月,作業速度0.41m/s,作業能率5.8a/h,圃場作業効率65%から作業は「田植え、代掻き」といった大局的で意味のある経験則を抽出する。
ファジィ推論のフローを図4に示す。まず作業時期におけるメンバーシップ値を決定する。その日行われた作業日から、昨年の作業時期とを比べ、前後5日の区間における作業については、メンバーシップ値1を定義する。前後10日の区間における作業については、メンバーシップ値1〜0.5を定義し、前後15日の間の作業については、メンバーシップ値0.5〜0を定義する。作業TBLに登録されている適期作業日の期間に一致すれば、メンバーシップ値の1、そうでなければメンバーシップ値0を定義する。次に、作業速度,作業能率,圃場作業効率は0〜X,X〜2Xをそれぞれ全体集合とし、三角形ファジィ関数で定義した。昨年の作業速度,作業能率,圃場作業効率と比較し、該当するメンバーシップ値を定義する。作業速度,作業能率,圃場作業効率が近いほどメンバーシップ値は高くなる。作業時期,作業速度,作業能率,圃場作業効率のメンバーシップ値を加算し、最もメンバーシップ値が高い作業項目を抽出する。
農作業日誌データベースについて説明する。
農作業日誌データベースは、図5に示したように、各TBLの機能として登録・変更・削除が可能であり、作物TBL,圃場TBL,機械TBL,農薬TBL,肥料TBLには、それぞれ該当する項目を入力する。作業TBLには、各作業における適期作業日_日前〜適期作業日_日後を入力する。また、農作業日誌TBLにおいては記録済みの内容を閲覧できる。
農作業項目の推論結果と確認について説明する。
図6,7に推論された結果を示す。GPS受信機から得られた位置及び時間情報(日付,時間,圃場名,速度等)から各種の推論過程を経て、最も高いメンバーシップ値の作業項目を示している。メンバーシップ値が高い程、その日行った作業内容の確率が高いと考えられる。推論された結果が妥当な場合は登録ボタンにより農作業日誌TBLに保存される。
図8,9に日誌修正画面を示す。もし推論された結果が妥当でない場合、修正画面により作業項目を修正する。各圃場における作業項目が降順に表示される。同時期に同一の作業を含んでいるので、それぞれの作業項目に対してメンバーシップ値が割り当てられる。該当する作業を選び登録する。
農作業日誌(農作業日誌TBL)に、GPS受信から得られる日付,時間,圃場名,作業速度,作業能率,圃場作業効率等のデータ及び推定された作業項目が記録され、その日の農作業日誌の作成は終了する。
本実施例は、上述のように構成したから、各作業者(生産者)が夫々GPS受信機から取得した位置及び時間情報と、農作業日誌データベースから取得した農作業データに基づきコンピュータ上に農作業日誌を作成する際、夫々の作業者はGPS受信機を所持しながら作業を行い、作業終了後、GPS受信機から得られる位置及び時間情報がコンピュータに入力される。具体的には、作業者,位置情報,年月日,時間,移動速度等のデータがコンピュータの記録装置に記録される。
これらの位置及び時間情報と、農作業日誌データベースの農作業データに記載されている各データとを比較することで作業者,圃場が決定され、同時に圃場が決定されることで栽培作物が特定される。
また、コンピュータにおいて位置及び時間情報から作業者の作業軌跡を算出することで、作業者,年月日,時間,圃場名に加え、作業速度,作業能率,圃場作業効率といったデータを算出して農作業日誌に記録することができ、これらのデータを用いて推論部における推論を一層適切なものにすることができる。
コンピュータは、前記圃場及び栽培作物に応じて農作業日誌データベースから作業者がこれから実施し得る複数の作業候補を取得し、この複数の作業候補から推論部において作業者が実施すべき作業項目を推論する。
具体的には、推論部は、ルールベース型推論に基づいて作業候補を絞り込む第一作業項目絞り込み機構と、この第一作業項目絞り込み機構で絞り込まれた作業候補をファジィ型推論に基づいて更に絞り込む第二作業項目絞り込み機構とから成り、これらのルールを総合した結果から作業項目を推定する。
具体的には、この第一作業項目絞り込み機構においては、「AならばBである」というIF−THENルールに基づいて、「作業が終了していれば除外する」というようなルールを作成し、このルールに基づいて作業候補を絞り込み、第二作業項目絞り込み機構においては、作業時期6月,作業速度0.41m/s,作業能率5.8ha/h,圃場作業効率65%といった言葉(ファジィ命題)の意味をメンバーシップ関数によって定義し、ファジィ命題を用いてファジィルールを記述して、作業時期,作業速度,作業能率,圃場作業効率の各データから、各ファジィルールの適合度を求め、各ルールを総合した結果から作業項目を推定する。
この作業項目の推定により、時期,作業効率等に応じて最適な作業項目を推定することができ、フィールド作業における意思決定支援が可能となり、また、作業者は、自らが行った作業が適性であるか否かを確認することができる。
即ち、本実施例は、GPS受信機から取得可能な位置及び時間情報を基本データとし、この位置及び時間情報と他のデータ群との連動を可能にすることで、単にコンピュータ上に簡単に且つ正確に農作業日誌を作成できるだけでなく、作業者が実施すべき作業項目を推定することができ、そのため、栽培作物の品種や時期に応じて適切な作業を行ったか否かを確認することができる。
また、前記コンピュータを、前記推論部において推定された作業項目が妥当であるか否かを判断して、推定された作業項目が妥当な場合には前記農作業日誌に記録し、妥当でない場合にはこの作業項目を修正し得るように構成したから、推定された作業項目が仮に適切でない場合には修正することができ、一層正確な農作業日誌を作成することができる。
従って、本実施例は、農作業日誌を簡単に且つ正確に作成できるだけでなく、複数の作業候補から最適な作業項目を推定し、生産者の意思決定支援や適正作業の確認をも行うことができ、生産者の作業効率を飛躍的に向上させることができる極めて実用性に秀れた農作業記録自動化システムとなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の概略説明図である。 本実施例の概略説明図である。 本実施例の位置情報特定作業の流れを示す説明図である。 本実施例のファジィ推論の流れを示す説明図である。 本実施例の農作業日誌データベースの構成を示す説明図である。 本実施例の推論結果の確認画面の説明図である。 本実施例の推論結果の確認画面の説明図である。 本実施例の推論結果の修正画面の説明図である。 本実施例の推論結果の修正画面の説明図である。

Claims (4)

  1. 作業者が所持し、この作業者の位置及び時間情報を取得する若しくは圃場に設置してこの圃場の位置情報を取得するGPS受信機と、圃場情報,作業情報,機械情報,肥料情報,農薬情報,作物情報等の農作業データから成る農作業日誌データベースにアクセス可能で、前記GPS受信機から得られる位置及び時間情報が入力されるコンピュータとから成り、このコンピュータを、前記GPS受信機から入力される位置情報と、前記農作業日誌データベースから取得した農作業データにおける各圃場の位置情報とを比較して作業者及び圃場を特定し得るように構成すると共に、前記GPS受信機から得られた位置及び時間情報から作業者の作業軌跡を算出するように構成し、このコンピュータは、前記農作業日誌データベースから前記特定された作業者及び圃場に応じて、作業者が実施し得る複数の作業候補を取得して、これら複数の作業候補から作業者が実施すべき作業項目を推定し得る推論部を備え、この推論部は、ルールベース型推論に基づいて前記複数の作業候補を絞り込む第一作業項目絞り込み機構と、この第一作業項目絞り込み機構によって絞り込んだ前記作業候補をファジィ型推論に基づいて絞り込み、作業者が実施すべき作業項目を推定する第二作業項目絞り込み機構とから成り、前記GPS受信機から取得した位置及び時間情報と前記推定された作業項目とをコンピュータに作成される農作業日誌に記録するように構成したことを特徴とする農作業記録自動化システム。
  2. 前記コンピュータを、前記推論部において推定された作業項目が妥当であるか否かを判断して、推定された作業項目が妥当な場合には前記農作業日誌に記録し、妥当でない場合にはこの作業項目を修正し得るように構成したことを特徴とする請求項1記載の農作業記録自動化システム。
  3. 前記第一作業項目絞り込み機構及び第二作業項目絞り込み機構は、IF−THENルールに基づいて作業項目を推定するように設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の農作業記録自動化システム。
  4. 前記第二作業項目絞り込み機構は、所定のメンバーシップ関数に基づいて作業項目を推定するように設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の農作業記録自動化システム。
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