JP4170051B2 - 携帯用イオン発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイナスイオンとプラスイオンとを同時に発生させるイオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、食生活の近代化や大気汚染物質の増加が原因と考えられるが、空気中に浮遊する細菌や杉花粉等の微細蛋白質粒子に対して過敏になり花粉症等のアレルギー症状を引き起こす人たちが多くなってきた。
【0003】
そこで、これら空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を効果的に分解し無害化するものとして、空気中の水分子をイオン化したクラスターイオンが有効に働くことが最近になって発見され、この原理を利用したイオン吸入器(例えば、特許文献1参照)や、空気清浄機(例えば、特許文献2参照)、やイオン発生装置(例えば、特許文献3参照)がある。
【0004】
これら特許文献1乃至3に開示されたイオン吸入器や空気清浄機やイオン発生装置は、近年における住環境の高気密化に伴う室内等の居住空間に浮遊して溜まり易い人体に有害な汚染微粒子に対処して、健康で快適な生活をしたいという要望に応えるために開発されたものであり、比較的大型の装置になっている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−248932号公報
【特許文献2】
特開2002−78788号公報
【特許文献3】
特開2002−85544号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近では、家屋室内よりむしろ屋外での大気汚染のひどい地域が多くなり、ディーゼル排ガスの浮遊カーボン粒子やNOX 粒子、特に、春先での杉花粉や檜花粉の大量の飛散現象が社会問題となってきた。
【0007】
大型のイオン吸入器や空気清浄機やイオン発生装置は、設置して使用することを前提に設計されているため、屋外で大型のイオン吸入器や空気清浄機やイオン発生装置を使用することは困難である。
【0008】
そこで、上記課題を解決するために本発明は、大気汚染や花粉症等によるアレルギー体質の人が外出したときであっても、空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子から人体を守る携帯用イオン発生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明に係る携帯用イオン発生装置は、マイナスイオンとプラスイオンとを同時に発生させる携帯用イオン発生装置であって、クラスターイオンを生成させるイオン生成部と、当該装置に電源を供給する電源供給部と、既製の帽子またはサンバイザーの鍔に脱着する脱着部と、が設けられ、前記帽子またはサンバイザーをかぶった人の顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子をクラスターイオンにより分解して細菌や微細蛋白質粒子を無害化し、清浄な空気を前記人の顔に直接当てることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、イオン生成部と電源供給部と脱着部とが設けられているので、帽子やサンバイザーに容易に装着することが可能であり、屋外であっても、空気を吸引する顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することが可能となる。また、人の顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することに限定使用するものであるので、イオン生成部で生成するクラスターイオンの量を抑えることが可能となる。その結果、本発明にかかる携帯用イオン発生装置の各構成を駆動させるための電源供給部から供給する電力量を抑えることが可能となるとともに、各構成の大きさも抑えることが可能となり、本体の小型化を図ることが可能となる。
【0011】
また、上記目的を達成するため本発明に係る携帯用イオン発生装置は、マイナスイオンとプラスイオンとを同時に発生させる携帯用イオン発生装置であって、クラスターイオンを生成させるイオン生成部と、当該装置に電源を供給する電源供給部と、が設けられ、帽子またはサンバイザーの鍔に一体的に形成されてなり、前記帽子またはサンバイザーをかぶった人の顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子をクラスターイオンにより分解して細菌や微細蛋白質粒子を無害化し、清浄な空気を前記人の顔に直接当てることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、イオン生成部と電源供給部とが設けられ、帽子やサンバイザーの鍔に一体的に形成されているので、屋外であっても、空気を吸引する顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することが可能となる。また、人の顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することに限定使用するものであるので、イオン生成部で生成するクラスターイオンの量を抑えることが可能となる。その結果、本発明にかかる携帯用イオン発生装置の各構成を駆動させるための電源供給部から供給する電力量を抑えることが可能となるとともに、各構成の大きさも抑えることが可能となり、本体の小型化を図ることが可能となる。
【0013】
上記した構成において、クラスターイオンを含む清浄な空気を上記人の顔に直接当てるファンが設けられてもよい。
【0014】
この場合、生成させたクラスタイオンを含む空気を効果的に人の顔に直接当てることが可能となる。
【0015】
上記した構成において、上記電源供給部は、太陽電池パネルであってもよい。
【0016】
この場合、外出中電気を蓄電することが可能となり、外出時の携帯用として用いるのに極めて都合が良い。
【0017】
上記した構成において、上記電源供給部は、一次電池または充電可能な二次電池であってもよい。
【0018】
この場合、外出時の電源供給を容易に行なうことが可能となり、外出時の携帯用として用いるのに極めて都合が良い。
【0019】
上記した構成において、帽子またはサンバイザーには遮光用のフードが設けられ、このフードによって、クラスターイオンを含む空気が上記フードと上記人の顔との間に送風されてもよい。
【0020】
この場合、生成させたクラスターイオンを含む空気を、フードと帽子またはサンバイザーをかぶった人の顔との間に送風するので、生成させたクラスタイオンを含む空気をより効果的に人の顔に直接当てることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
<実施の形態1>
本実施の形態1にかかる携帯用イオン発生装置1を、図1に示す。この図1は(a)、(b)、(c)および(d)からなり、図1(a)は携帯用イオン発生装置1の概略斜視図であり、図1(b)は携帯用イオン発生装置1を既製の帽子2の鍔21に装着した時の平面図であり、図1(c)は携帯用イオン発生装置1を鍔21に装着した既製の帽子2を人Aがかぶった状態の正面図であり、図1(d)は携帯用イオン発生装置1を鍔21に装着した既製の帽子2を人Aがかぶった状態の側面図である。
【0022】
携帯用イオン発生装置1は、マイナスイオンとプラスイオンとを同時に発生させるものであり、図1に示すように、クラスターイオンを生成させるイオン生成部11と、本装置1に電源を供給する太陽電池パネル12(本発明でいう電源供給部)と、既製の帽子2の鍔21に脱着する脱着部13と、クラスターイオンを含む清浄な空気を帽子2をかぶった人Aの顔に直接当てるファン14と、が設けられてなる。
【0023】
この携帯用イオン発生装置1は、その表面側が太陽電池パネル12によって形成され、その裏面側がイオン生成部11とファン14とによって形成され、脱着部13を介して表面側と裏面側が一体的に形成されてなる。
【0024】
次に、イオン生成部11において生成するクラスターイオンについて詳説する。
【0025】
大気圧下において約5eVのエネルギーに制御された放電プラズマにより、大気中の水分子は解離・電離され、この水分子からプラスイオンとマイナスイオンとが分解生成される。生成されたプラスイオン(H+ )とマイナスイオン(O2 - )とがさらに水分子と結合されて、寿命が5秒程度の安定したクラスターイオンが生成される。
【0026】
このクラスターイオンによる空気環境浄化技術は、大気圧プラズマ放電で人体に無害なプラスイオンとマイナスイオンと(以下、プラズマクラスターイオンという)を同時に空気中に放出し、汚染のひどい大気中に浮遊する細菌・ウイルス・杉花粉・臭い分子等の微粒子に絡みついて化学反応を起こし、化学反応により空気中の有害物質を分解・不活化して浄化して、健康で衛生的な空気環境を想像する技術である。
【0027】
このプラズマクラスターイオンの効用を調べる実験を行なった。煙草の燃焼によって発生した一酸化窒素(NO)にプラズマクラスターイオンを作用させた場合、実験開始後約3分以内で一酸化窒素(NO)の残存率は20%以下となり、7分経過すると略0%となった。次に、プラズマクラスターイオンを作用させない場合、実験開始後10分以上幾ら待っても残存率が50%以下には低下しなかった。
【0028】
また、プラズマクラスターイオンを発生させる本実施の形態1にかかる携帯用イオン発生装置1から付随的に生じるオゾンの発生量は0.01ppm以下であり、家電製品安全基準値の0.05ppmを大きく下回っており、身体に対する悪影響は全くない。
【0029】
上記したように、この携帯用イオン発生装置1によれば、イオン生成部11と太陽電池パネル12と脱着部13とが設けられているので、帽子2に容易に装着することができ、屋外であっても、空気を吸引する顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することができる。ここでいう空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子には、例えばディーゼル排ガスの浮遊カーボン粒子やNOx粒子、特に、春先での杉花粉や檜花粉の大量の飛散現象により汚染されている外気等がある。
【0030】
また、人Aの顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することに限定使用するものであるので、イオン生成部11で生成するクラスターイオンの量を抑えることができる。その結果、この携帯用イオン発生装置1のイオン生成部11およびファン14を駆動させるための太陽電池パネル12から供給する電力量を抑えることができるとともに、イオン生成部11およびファン14の大きさも抑えることができ、本体の小型化を図ることができる。
【0031】
また、この携帯用イオン発生装置1にはファン14が設けられているので、生成させたクラスタイオンを含む空気を効果的に人Aの顔に直接当てることができる。
【0032】
また、電源供給部に太陽電池パネル12を用いているので、外出中電気を蓄電することができ、外出時の携帯用として用いるのに極めて都合が良い。また、例えば、春先の快晴時に大量に飛散してくる杉花粉や檜花粉の微粒子を効率よく浄化でき、花粉症等のアレルギー体質の人Aの外出に大いに役立つ。
【0033】
なお、本実施の形態1では、本発明でいう電源供給部に太陽電池パネル12を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば、一次電池または充電可能な二次電池を用いてもよい。この場合、外出時の電源供給を容易に行なうことができ、外出時の携帯用として用いるのに極めて都合が良い。
【0034】
次に、本実施の形態1にかかる携帯用イオン発生装置1と同様の効果を有する携帯用イオン発生装置を実施の形態2乃至4に示す。
<実施の形態2>
この実施の形態2にかかる携帯用イオン発生装置は、上記実施の形態1にかかる携帯用イオン発生装置1と、帽子との脱着構成が異なるだけで他の構成は同一である。従って、ここでは実施の形態1にかかる携帯用イオン発生装置1と異なる構成についてのみ詳説し、同一の構成についての詳細な説明は省略する。
【0035】
本実施の形態2にかかる携帯用イオン発生装置3を、図2に示す。この図2は(a)、(b)および(c)からなり、図2(a)は携帯用イオン発生装置3を鍔41に一体的に形成した帽子4の平面図であり、図2(b)は携帯用イオン発生装置3を鍔41に一体的に形成した帽子4を人Aがかぶった状態の正面図であり、図2(c)は携帯用イオン発生装置3を鍔41に一体的に形成した帽子4を人Aがかぶった状態の側面図である。
【0036】
携帯用イオン発生装置3は、図2に示すように、クラスターイオンを生成させるイオン生成部31と、本装置3に電源を供給する太陽電池パネル32(本発明でいう電源供給部)と、クラスターイオンを含む清浄な空気を帽子4をかぶった人Aの顔に直接当てるファン34と、が設けられ、帽子4の鍔41に一体的に形成されてなる。
【0037】
この携帯用イオン発生装置3は、その表面側が太陽電池パネル32によって形成され、その裏面側がイオン生成部31とファン34とによって形成されてなる。
【0038】
また、帽子4には、図2(c)に示すように、その鍔41から鍔41の基部を軸にして下方に回動する遮光用のフード42が設けられている。このフード42によって、クラスターイオンを含む空気がフード42と帽子4をかぶった人Aの顔との間に送風される。
【0039】
上記したように、この携帯用イオン発生装置3によれば、イオン生成部31と太陽電池パネル32とが設けられ、帽子4の鍔41に一体的に形成されているので、屋外であっても、空気を吸引する顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することができる。
【0040】
また、人Aの顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することに限定使用するものであるので、イオン生成部31で生成するクラスターイオンの量を抑えることができる。その結果、この携帯用イオン発生装置3のイオン生成部31およびファン34を駆動させるための太陽電池パネル32から供給する電力量を抑えることができるとともに、イオン生成部31およびファン34の大きさも抑えることができ、本体の小型化を図ることができる。
【0041】
また、帽子4に遮光用のフード42が設けられているので、生成させたクラスターイオンを含む空気を、フード42と帽子4をかぶった人Aの顔との間に送風するので、生成させたクラスタイオンを含む空気をより効果的に人Aの顔に直接当てることができる。
<実施の形態3>
この実施の形態3にかかる携帯用イオン発生装置は、上記実施の形態2にかかる携帯用イオン発生装置3と、当該携帯用イオン発生装置が一体的に形成される対象(実施の形態2でいう帽子4)が異なるだけで他の構成は同一である。従って、ここでは実施の形態2にかかる携帯用イオン発生装置3と異なる構成についてのみ詳説し、同一の構成についての詳細な説明は省略する。
【0042】
本実施の形態3にかかる携帯用イオン発生装置5を、図3に示す。この図3は(a)、(b)および(c)からなり、図3(a)は携帯用イオン発生装置5を鍔61に一体的に形成したサンバイザー6の平面図であり、図3(b)は携帯用イオン発生装置5を鍔61に一体的に形成したサンバイザー6を人Aがかぶった状態の正面図であり、図3(c)は、携帯用イオン発生装置5を鍔61に一体的に形成したサンバイザー6を人Aがかぶった状態の側面図である。
【0043】
携帯用イオン発生装置5は、図3に示すように、クラスターイオンを生成させるイオン生成部51と、本装置5に電源を供給する太陽電池パネル52(本発明でいう電源供給部)と、クラスターイオンを含む清浄な空気をサンバイザー6をかぶった人Aの顔に直接当てるファン54と、が設けられ、サンバイザー6の鍔61に一体的に形成されてなる。
【0044】
この携帯用イオン発生装置5は、その表面側が太陽電池パネル52によって形成され、その裏面側がイオン生成部51とファン54とによって形成されてなる。
【0045】
また、サンバイザー6の鍔61は、図3(c)に示すように、その基部を軸にして下方に回動可能に設けられ、遮光用のフードとして用いられている。この鍔61によって、クラスターイオンを含む空気が鍔61とサンバイザー6をかぶった人Aの顔との間に送風される。
【0046】
上記したように、この携帯用イオン発生装置5によれば、イオン生成部51と太陽電池パネル52とが設けられ、サンバイザー6の鍔61に一体的に形成されているので、屋外であっても、空気を吸引する顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することができる。
【0047】
また、人Aの顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することに限定使用するものであるので、イオン生成部51で生成するクラスターイオンの量を抑えることができる。その結果、この携帯用イオン発生装置5のイオン生成部51およびファン54を駆動させるための太陽電池パネル52から供給する電力量を抑えることができるとともに、イオン生成部51およびファン54の大きさも抑えることができ、本体の小型化を図ることができる。
【0048】
また、この携帯用イオン発生装置5によれば、サンバイザー6の鍔61に一体的に形成されているので、屋外であっても、空気を吸引する顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することができる。
【0049】
また、サンバイザー6の鍔61が、その基部を軸にして下方に回動可能に設けられ、生成させたクラスターイオンを含む空気を、鍔61とサンバイザー6をかぶった人Aの顔との間に送風するので、生成させたクラスタイオンを含む空気をより効果的に人Aの顔に直接当てることができる。
<実施の形態4>
この実施の形態4にかかる携帯用イオン発生装置は、上記実施の形態3にかかる携帯用イオン発生装置5と、サンバイザーの鍔が異なるだけで他の構成は同一である。従って、ここでは実施の形態3にかかる携帯用イオン発生装置5と異なる構成についてのみ詳説し、同一の構成についての詳細な説明は省略する。
【0050】
本実施の形態4にかかる携帯用イオン発生装置7を、図4に示す。この図4は(a)、(b)および(c)からなり、図4(a)は携帯用イオン発生装置7を鍔81に一体的に形成したサンバイザー8の平面図であり、図4(b)は携帯用イオン発生装置7を鍔81に一体的に形成したサンバイザー8を人Aがかぶった状態の正面図であり、図4(c)は携帯用イオン発生装置7を鍔81に一体的に形成したサンバイザー8を人Aがかぶった状態の側面図である。
【0051】
携帯用イオン発生装置7は、図4に示すように、クラスターイオンを生成させるイオン生成部71と、本装置7に電源を供給する太陽電池パネル72(本発明でいう電源供給部)と、クラスターイオンを含む清浄な空気をサンバイザー8をかぶった人Aの顔に直接当てるファン74と、が設けられ、サンバイザー8の鍔81に一体的に形成されてなる。
【0052】
この携帯用イオン発生装置7は、その表面側が太陽電池パネル72によって形成され、その裏面側がイオン生成部71とファン74とによって形成されてなる。
【0053】
また、サンバイザー8の鍔81は、図4(c)に示すように、人Aがこのサンバイザー8をかぶった時に斜め下方向に突出するように設けられ、遮光用のフードとしても用いられている。この鍔81によって、クラスターイオンを含む空気が鍔81とサンバイザー8をかぶった人Aの顔との間に送風される。
【0054】
上記したように、この携帯用イオン発生装置7によれば、イオン生成部71と太陽電池パネル72とが設けられ、サンバイザー8の鍔81に一体的に形成されているので、屋外であっても、空気を吸引する顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することができる。
【0055】
また、人Aの顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することに限定使用するものであるので、イオン生成部71で生成するクラスターイオンの量を抑えることができる。その結果、この携帯用イオン発生装置7のイオン生成部71およびファン74を駆動させるための太陽電池パネル72から供給する電力量を抑えることができるとともに、イオン生成部71およびファン74の大きさも抑えることができ、本体の小型化を図ることができる。
【0056】
また、この携帯用イオン発生装置7によれば、サンバイザー8の鍔81に一体的に形成されているので、屋外であっても、空気を吸引する顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することができる。
【0057】
また、サンバイザー8の鍔81が、人Aがこのサンバイザー8をかぶった時に斜め下方向に突出するように設けられ、生成させたクラスターイオンを含む空気を、鍔81とサンバイザー8をかぶった人Aの顔との間に送風するので、生成させたクラスタイオンを含む空気をより効果的に人Aの顔に直接当てることができる。
<実施例>
図1に示す実施の形態1にかかる携帯用イオン発生装置1を設計した。
【0058】
まず、イオン生成部11とファン14としては、その大きさが合わせて約57mm×31mm×21mmの直方体形状に設計したものを用いた。これらイオン生成部11とファン14との消費電力は、夫々約0.5W と約0.3Wとであり、合計で約0.8Wである。そして、これらイオン生成部11とファン14とを駆動させるためには少なくとも12Vの電圧が必要であり、これらイオン生成部11とファン14とを少なくとも12Vの電圧で駆動するためには約0.067A以上の電流を発生できる太陽電池パネル12を用いる必要がある。本実施例では、余裕を持って、太陽電池パネル12に、15Vの電圧で最大0.08Aの電流を供給できる出力1.2Wの30分割形の太陽電池セルを用いた。この太陽電池パネル12として、そのサイズを140mm×76mmに設計したものを用いた。
【0059】
このように、この携帯用イオン発生装置1では、イオン生成部11とファン14とを駆動させるための太陽電池パネル12から供給する電力量を抑えるとともに、イオン生成部11とファン14と太陽電池パネル12と大きさを抑えることができた。
【0060】
また、本実施例では、実施の形態1にかかる携帯用イオン発生装置1を用いて実験を行なったが、図2乃至図4に示す各実施の形態にかかる携帯用イオン発生装置3、5、7で実験を行なっても同様の結果が得られた。
【0061】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明にかかる携帯用イオン発生装置によれば、大気汚染や花粉症等によるアレルギー体質の人が外出したときであっても、空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子から人体を守ることができる。
【0062】
すなわち、本発明にかかる携帯用イオン発生装置には、イオン生成部と電源供給部と脱着部とが設けられているので、帽子やサンバイザーに容易に装着することができ、屋外であっても、空気を吸引する顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することができる。また、人の顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することに限定使用するものであるので、イオン生成部で生成するクラスターイオンの量を抑えることができる。その結果、本発明にかかる携帯用イオン発生装置の各構成を駆動させるための電源供給部から供給する電力量を抑えることができるとともに、各構成の大きさも抑えることができ、本体の小型化を図ることができる。
【0063】
また、本発明にかかる携帯用イオン発生装置は、イオン生成部と電源供給部とが設けられ、帽子またはサンバイザーの鍔に一体的に形成されてなるので、屋外であっても、空気を吸引する顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することができる。また、人の顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子を無害化することに限定使用するものであるので、イオン生成部で生成するクラスターイオンの量を抑えることができる。その結果、本発明にかかる携帯用イオン発生装置の各構成を駆動させるための電源供給部から供給する電力量を抑えることができるとともに、各構成の大きさも抑えることができ、本体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本実施の形態1にかかる携帯用イオン発生装置の概略斜視図であり、(b)は、本実施の形態1にかかる携帯用イオン発生装置を既製の帽子の鍔に装着した時の平面図であり、(c)は、本実施の形態1にかかる携帯用イオン発生装置を鍔に装着した既製の帽子を人がかぶった状態の正面図であり、(d)は、本実施の形態1にかかる携帯用イオン発生装置を鍔に装着した既製の帽子を人がかぶった状態の側面図である。
【図2】(a)は、本実施の形態2にかかる携帯用イオン発生装置を鍔に一体的に形成した帽子の平面図であり、(b)は、本実施の形態2にかかる携帯用イオン発生装置を鍔に一体的に形成した帽子を人がかぶった状態の正面図であり、(c)は、本実施の形態2にかかる携帯用イオン発生装置を鍔に一体的に形成した帽子を人がかぶった状態の側面図である。
【図3】(a)は、本実施の形態3にかかる携帯用イオン発生装置を鍔に一体的に形成したサンバイザーの平面図であり、(b)は、本実施の形態3にかかる携帯用イオン発生装置を鍔に一体的に形成したサンバイザーを人がかぶった状態の正面図であり、(c)は、本実施の形態3にかかる携帯用イオン発生装置を鍔に一体的に形成したサンバイザーを人がかぶった状態の側面図である。
【図4】(a)は、本実施の形態4にかかる携帯用イオン発生装置を鍔に一体的に形成したサンバイザーの平面図であり、(b)は、本実施の形態4にかかる携帯用イオン発生装置を鍔に一体的に形成したサンバイザーを人がかぶった状態の正面図であり、(c)は、本実施の形態4にかかる携帯用イオン発生装置を鍔に一体的に形成したサンバイザーを人がかぶった状態の側面図である。
【符号の説明】
1、3、5、7 携帯用イオン発生装置
11、31、51、71 イオン生成部
12、32、52、72 電源供給部(太陽電池パネル)
13 脱着部
14、34、54、74 ファン
2、4 帽子
21、41、61、81 鍔
22 フード
6、8 サンバイザー
A 人
Claims (6)
- マイナスイオンとプラスイオンとを同時に発生させる携帯用イオン発生装置であって、
クラスターイオンを生成させるイオン生成部と、当該装置に電源を供給する電源供給部と、既製の帽子またはサンバイザーの鍔に脱着する脱着部と、が設けられ、
前記帽子またはサンバイザーをかぶった人の顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子をクラスターイオンにより分解して細菌や微細蛋白質粒子を無害化し、清浄な空気を前記人の顔に直接当てることを特徴とする携帯用イオン発生装置。 - マイナスイオンとプラスイオンとを同時に発生させる携帯用イオン発生装置であって、
クラスターイオンを生成させるイオン生成部と、当該装置に電源を供給する電源供給部と、が設けられ、帽子またはサンバイザーの鍔に一体的に形成されてなり、
前記帽子またはサンバイザーをかぶった人の顔前方の空気中に浮遊する細菌や微細蛋白質粒子をクラスターイオンにより分解して細菌や微細蛋白質粒子を無害化し、清浄な空気を前記人の顔に直接当てることを特徴とする携帯用イオン発生装置。 - クラスターイオンを含む清浄な空気を前記人の顔に直接当てるファンが設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯用イオン発生装置。
- 前記電源供給部は、太陽電池パネルであることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯用イオン発生装置
- 前記電源供給部は、一次電池または充電可能な二次電池であることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯用イオン発生装置。
- 帽子またはサンバイザーには遮光用のフードが設けられ、このフードによって、クラスターイオンを含む空気が前記フードと前記人の顔との間に送風されることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯用イオン発生装置。
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