JP4169901B2 - 電子符号錠用キー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば車両のドアやトランクの施錠装置をロック又はアンロックする電子符号錠用キーに係わり、特に静電気対策を施した電子符号錠用キーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の電子符号錠用キーは、車両に搭載された錠をロック又はアンロックするためのキー部材を一体に有するアッパーケースと、このアッパーケース内に防水カバーを介して収納されたIDコード発生回路(回路基板)と、このIDコード発生回路に実装されたロック及びアンロック用のスイッチと、前記防水カバーに形成されて前記アッパーケースに表出させたロック及びアンロック用のスイッチ押圧部と、前記アッパーケースの開放端面に接合されたロアケースとを備えた構成となっている。そして、前記アッパーケースとロアケースとによってキー把持部が構成され、このキー把持部の末端側にはキーホルダが取付可能となっている。
【0003】
かかる電子符号錠用キーの使用に際し、前記ロック用のスイッチ押圧部をプッシュすると、前記IDコード発生回路から車両側ユニットにIDコードが伝送され、そのIDコードを車両側の電子制御回路(IDコード解読回路)が解読し、解読結果のIDコードが電子制御回路の設定IDコードと等しければ電子符号錠を作動させてドアロックし、また、前記アンロック用のスイッチ押圧部をプッシュすると、前記IDコード発生回路から伝送されたIDコードを車両側の電子制御回路が同様に解読して電子符号錠をアンロック作動させるものである。なお、アッパーケースに取付けられたキー部材は従来から用いられている山谷の刻削除されたもので、その山谷がシリンダ側に設けられた山谷とが一致するか否かによって施解錠するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電子符号錠用キーは以上のように構成されているので、例えば冬期の空気が乾燥した中でのキー操作等に際して、人体に静電気が発生すると、この静電気は本来ならば、キー把持部の表面及びキー部材を伝ってその先端から相手側車体に放電されるが、前記キー把持部は、アッパーケースとロアケースとを接合させた構成となっているため、キー把持部の末端に取付けられたキーホルダを指でつまんで持ちながらキー操作を行おうとした場合、人体に発生した静電気が、キー把持部の表面を通らずにキーホルダの金属リングを伝ってアッパーケースとロアケースとの接合面間からケース内部を通ってキー部材に流れ込むために回路基板が放電路になってしまい、その結果、キー把持部に内蔵されたIDコード発生回路の実装電子部品(IC等)が前記静電気で損壊してしまうという課題があった。
【0005】
そこで、電子符号錠用キーの静電気対策として、キー把持部の表面に発生した静電気をキー部材に導いて放電させるためのアース端子をアッパーケースに内蔵させることが考えられる。しかしながらこのようなものは現存しない。
【0006】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、キー把持部を構成するケースの表面から内部に侵入する静電気に起因したIDコード発生回路の損壊を防止できる電子符号錠用キーを得ることを目的とする。
【0007】
また、この発明は、ケース内部に侵入した静電気を施解錠用キー部材にスムーズに導くことができる電子符号錠用キーを得ることを目的とする。
【0008】
さらに、この発明は、ケース内部に侵入した静電気がIDコード発生回路に流れるのを阻止して静電気放電性能を一層向上させることが可能な電子符号錠用キーを得ることを目的とする。
【0009】
さらに、この発明は、ケース内部に侵入した静電気を施解錠用キー部材に対し一層確実に導くことが可能な電子符号錠用キーを得ることを目的とする。
【0010】
さらに、この発明は、乾燥地域等で発生する高電圧の静電気がケース内部に侵入した場合であっても、その高電圧の静電気をスムーズ、かつ確実に放電させることが可能となり、高電圧の静電気に起因したIDコード発生回路の損壊を確実に防止することが可能な電子符号錠用キーを得ることを目的とする。
【0011】
さらに、この発明は、キー把持部に内蔵されたアース端子手段と施解錠用キー部材との電気的接触状態を一層確実に維持できて信頼性をさらに向上させることが可能な電子符号錠用キーを得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電子符号錠用キーは、アッパーケースとロアケースとからなると共に、施解錠用キー部材の基部が取り付けられ、かつIDコード発生回路を収納するケースと、前記アッパーケース内に静電気放電用のアース端子手段を介して嵌め込まれた防水カバーとを備え、前記アース端子手段は、前記アッパーケースの凹状内部を前後方向にほぼ全長に亘って延びる延長部と、この延長部の前端からキー部材の基部に接触又は近接する方向に延びる先端片部と、前記延長部の後端から前記アッパケースの後端内壁面に沿って内部幅方向に延びる尾翼片部からなることを特徴とする
【0014】
この発明に係る電子符号錠用キーのアース端子手段は、IDコード発生回路を避けて配置したものである。
【0015】
この発明に係る電子符号錠用キーのアース端子手段は、ケースの内部底面に接して当該ケースの前後方向に延びるアース中央片部と、このアース中央片部の前端に屈曲形成され、前記ケースの前部内壁面に沿ってキー部材との接触方向に延びる前端屈曲片部と、前記アース中央片部の後端に屈曲形成され、前記ケースの後部内壁面に沿って当該ケースの内部幅方向に延びる尾翼片部とからなって平面略T字状に形成されてなるものである。
【0016】
この発明に係る電子符号錠用キーのアース端子手段は、ケースの内部周面における施解錠用キー部材の基部取付側とは反対側の後端内壁面に沿った方向に延びる後端片部と、この後端片部の両端から前記ケースの両側内壁面に沿った方向に延びる両側片部と、この両側片部の先端から前記ケースの前部内壁面に沿って前記キー部材との接触方向に延びる尖端形状の前端片部とを備え、前記後端片部は、前記ケースの後部内壁面に沿って当該ケースの内部幅方向に延びる正面略T字状の尾翼片部を有してなるものである。
【0017】
この発明に係る電子符号錠用キーにおいて、アース端子手段の前端片部は、当該アース端子の両側片部の先端間に連続形成され、ケースに取り付けられた施解錠用キー部材の基部に近接又は接触配置されてなるものである。
【0018】
この発明に係る電子符号錠用キーにおいて、アース端子手段の前端片部は、当該アース端子の両側片部の先端間に連続形成され、ケースの前部内壁面に沿って施解錠用キー部材の基部との接触方向に延びる前端翼片部を有してなるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による電子符号錠用キーの外観を示す平面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図2の分解断面図、図4は図3中のアッパーケースのキー取付部付近の拡大断面図、図5は図3中のアッパーケースを内側から見た斜視図、図6(a)は図5のアッパーケースのアース端子取付要部を示す拡大図、図6(b)は図6(a)の右側面図、図7は図6(a)のB−B線に沿う拡大断面図、図8はこの発明の実施の形態1による電子符号錠用キーに適用するアース端子の斜視図である。図において、1は車両に搭載された施錠装置をロック(施錠)及びアンロック(解錠)する導電性のキー部材、1aはキー部材1の基部であり、この基部1aは、図5および図6(a)に点線で示すように幅広に形成されている。2はキー部材1の基部1aが埋め込まれた樹脂製のアッパーケースであり、このアッパーケース2は、内部が断面凹状に形成され、かつ表面に開口するロック用操作窓21とアンロック用操作窓22とを有している。23はアッパーケース2の凹状開放端面に突設した枠状壁、24はキー部材1の基部1aの中央部に設けられてアッパーケース2の凹状開放端面の前端側壁面に穿設されたネジ孔、25はアッパーケース2の後端側に設けられたキーホルダ取付穴、26はアッパーケース2の後端外壁部に設けられた係合突起、27はアッパーケース2のキー部材1側における前端側内壁面の中間部に設けられたアース端子3取付用の内溝、28は前記枠状壁23に切欠形成されたアース端子3取付用の外溝であり、前記内溝27と外溝28はキー部材1の基部近傍で一連に形成され、前記アース端子3の先端部が収納されている。
【0020】
3はアッパーケース2内に収納配置した静電気放電用のアース端子(アース端子手段)であり、このアース端子3はキー部材1の基部1aに対し電気的に直接接続されてアッパーケース2内で前後方向に延びるもので、詳細な形状構成については後述する。
【0021】
4はアッパーケース2内にアース端子3を介して嵌め込まれた防水カバーであり、この防水カバー4はアッパーケース2の内部断面形状に対応した凹状断面形状をなすゴム等の弾性部材からなり、アッパーケース2のロック用操作窓21およびアンロック用操作窓22に嵌め込まれたスイッチ押圧部41,42を有している。また、防水カバー4の凹状開放端面には外向鍔状縁部43が一体形成されている。
【0022】
5は防水カバー4内に配置した、ファンクションコードを含むIDコード発生回路(回路基板)であり、このIDコード発生回路5には、防水カバー4のスイッチ押圧部41,42にそれぞれの操作に連動するロック用およびアンロック用のスイッチ51,52が実装され、これらのスイッチ51,52を選択的にオンすることにより、IDコード発生回路5がIDコードを発信し、このIDコードを車両側の電子制御回路(図示せず)が受信して解読し、その電子制御回路に予め設定された、基準ファンクションコードを含む基準IDコードと前記IDコード発生回路5からのIDコードとが一致した際に、車両側の電子符号錠をロック動作させたりアンロック動作させるものである。
【0023】
6はアッパーケース2の凹状開放端面に着脱可能に嵌合固定される樹脂製のロアケース、61はそのロアケース6の前端側に設けられたネジ取付孔、62はロアケース6の後端側に設けられたキーホルダ取付穴、63はそのキーホルダ取付穴62の内壁面部に設けられた係合溝であり、この係合溝63にアッパーケース2の係合突起26が嵌め込み係合されている。7はロアケース6のネジ取付孔61を介してキー部材1の基部ネジ孔24に螺合された止めネジである。ここで、前記アッパーケース2とロアケース6は、施解錠用のキー部材1の基部1aが取り付けられ、かつIDコード発生回路5を収納するケースを構成するものである。
【0024】
次に、アース端子3の詳細な形状構成について説明すると、このアース端子3は、図5および図8に示すように、アッパーケース2の凹状内底面に接してその凹状内部を前後方向ほぼ全長に亘って延びる延長部としての細長薄板状のアース中央片部31と、このアース中央片部31の前端から約90゜角で屈曲してアッパーケース2の内溝27に嵌め込まれる前端屈曲片部32と、この前端屈曲片部32の先端からキー部材1との接続方向(アース中央片部31と平行に、かつ反対方向に延びる)に屈曲してアッパーケース2の外溝28に嵌め込まれる嘴状の先端片部33と、アース中央片部31の後端からアッパーケース2の後部内壁面に沿う方向へ約90゜角で屈曲してアッパーケース2の内部幅方向に延びる尾翼片部34とからなって、導電性の薄肉板バネ部材で平面ほぼT字状に形成されており、アース中央片部31の中心線Lに対して平面展開形状が左右対称形状をなしている。
【0025】
次に組立について説明する。
予めキー部材1の基部1aが埋め込み結合されたアッパーケース2内にアース端子3を配置する。この場合、アッパーケース2の内溝27にアース端子3の前端屈曲片部32を、かつ、アッパーケース2の外溝28にアース端子3の先端片部33をそれぞれ嵌め込み係合させ、その先端片部33の最先端部をネジ孔24に臨ませると共に、アース端子3の中央片部31をアッパーケース2の凹状内底面に接合させ、かつ、アース端子3の尾翼片部34をアッパーケース2の後部内壁面に接合させた状態にアース端子3を組付ける。
【0026】
次いで、IDコード発生回路5が嵌め込みユニット化された防水カバー4をアッパーケース2内に嵌め込みセットする。この場合、防水カバー4のスイッチ操作部41,42をアッパーケース2のロック用操作窓21およびアンロック用操作窓22に係入させる。このように、防水カバー4をアッパーケース2内にセットし、防水カバー4の外向鍔状縁部43を全周に亘って挟持することにより、アース端子3の先端片部33が防水カバー4の外向鍔状縁部43と前記アッパーケース2の凹状解放端面とで押え付けられた状態となる。
【0027】
その状態でアッパーケース2の係合突起26とロアケース6の係合溝63とを係合させると共に、アッパーケース2の凹状開放端面にロアケース6を接合させることにより、アッパーケース2側のネジ孔24とロアケース6側のネジ取付孔61とを合致させ、そのネジ取付孔61を介して前記ネジ孔24に止めネジ7を螺合することにより、前記ネジ孔24に臨んでいるアース端子3の先端片部33が止めネジ7に接触する。したがって、アース端子3は止めネジ7を介してキー部材1の埋め込み基部1aに対し電気的に直接接続された状態となる。そして、止めネジ7の締め付けにより、アッパーケース2とロアケース6とが一体的に合体され、それらのアッパーケース2とロアケース6とによってキー把持部が構成された電子符号錠用キーの組立が終了する。
【0028】
次に動作について説明する。
電子符号錠用キーの使用時において、使用者がキーホルダ取付穴25,62の近傍又はキーホルダ取付穴25,62に取り付けられたキーホルダの金属リング(図示せず)を指でつまんで持ち、キー部材1を車両に接触又は接近させた場合、使用者の衣服に静電気が発生していると、この静電気がキー把持部後端部をアッパーケース2とロアケース6との接合面間からキー把持部内に侵入しようとすると、その静電気は、アッパーケース2と防水カバー4との間のアース端子3に誘引され、このアース端子3を流れて止めネジ7を介しキー部材1に導かれることにより放電される。このように、静電気がアッパーケース2とロアケース6との接合面間から内部に侵入しても、その静電気は、防水カバー4の裏側のアース端子3を流れることにより、防水カバー4内部のIDコード発生回路5を避けてキー部材1に導かれるため、静電気によるIDコード発生回路5の損壊を確実に防止できる。
【0029】
以上説明した実施の形態1によれば、アッパーケース2と防水カバー4との間に配置されたアース端子3の先端片部33が止めネジ7によってキー部材1の基部1aに対し電気的に直接接続されるように構成したので、アッパーケース2とロアケース6との接合面間からキー把持部内に侵入する静電気は、防水カバー4の裏側のアース端子3に流れ、防水カバー4内のIDコード発生回路5を避けてキー部材1に導かれるため、静電気によるIDコード発生回路5の損壊を確実に防止できるという効果がある。また、アース端子3はアッパーケース2の内部幅方向に延びる尾翼片部34を有し、この尾翼片部34がアッパーケース2の後部内壁面の略全面、換言すると、キーホルダ取付穴25,62の幅広な側壁に対応する壁面に接しているので、アッパーケース2とロアケース6とのキーホルダ側の接合面間から侵入する静電気を前記尾翼片部34で確実に誘引してキー部材1に導くことができるという効果がある。
【0030】
なお、上記実施の形態1では、アース端子3の先端片部33をネジ孔24に臨ませた状態で、そのネジ孔24に螺合した止めネジ7を締め付けることにより、その止めネジ7を介してキー部材1の基部1aにアース端子3を電気的に直接接続するように構成したが、止めネジ7の締め付けにより、アース端子3の先端片部33をキー部材1の基部1aに直接押し付け接続するようにしてもよく、この場合も同様の効果が得られる。
【0031】
実施の形態2.
図9(a)はこの発明の実施の形態2による電子符号錠用キーのアース端子取付要部を示す裏面図、図9(b)は図9(a)の右側面図、図10は図9(a)のC−C線に沿う拡大断面図、図11は図9(a)の斜視図であり、図1〜図8と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。上記実施の形態1では、キー部材1の幅広基部1aの全体をアッパーケース2の壁部に埋め込んだ構成としたが、この実施の形態2では、キー部材1の幅広基部1aの末端面をアッパーケース2の前部内壁面に同一面状に露出させ、その幅広基部1aの露出端面にアース端子3の前端屈曲片部32を接触させると共に、上記実施の形態1によるアース端子3の先端片部33およびその先端片部33を嵌め込むアース取付用の外溝28をそれぞれ不要化したものである。
【0032】
ここで、上記実施の形態1の場合のように、アース端子3の先端片部33をアッパーケース2のアース取付用の外溝28に嵌め込む構造とした場合、嵌め込み易くする必要があるために、寸法精度に余裕を持たせる必要がある。それによって、その外溝28の溝壁と前記先端片部33との間に隙間が生じ、その隙間を防水カバー4で塞ぐことができないので、防水カバー4によるキー把持部の防水性能が低下する危惧があるが、この実施の形態2によれば、上記実施の形態1におけるアース端子3の先端片部33およびその先端片部33を嵌め込む外溝28を不要化し、キー部材1の幅広基部1aの露出端面にアース端子3の前端屈曲片部32を接触(又は接近)させたことにより、防水カバー4の外向鍔状縁部43を全周に亘って一様な力で抱えることができるので、上記実施の形態1の場合のような防水カバー4によるキー把持部の防水性能低下の危惧を解消できるという効果がある。また、キー部材1の基部1aが幅広となっているので、その基部1aに対するアース端子3の前端屈曲片部32の接触位置が幅方向に位置ずれしても、その位置で前端屈曲片部32が防水カバー4で押え付けられることにより、キー部材1とアース端子3の接触不良が生じるようなことはない。なお、上記キー部材1の幅広基部1aの露出端面とアース端子3の前端屈曲片部32との間に隙間を設ける場合には最大で1mm位である。
【0033】
実施の形態3.
図12はこの発明の実施の形態3によるアース端子の斜視図である。この実施の形態3では、上記実施の形態2によるアース端子3の前端屈曲片部32の先端に幅広翼部35を設け、この幅広翼部35を上記実施の形態2におけるキー部材1の幅広基部1aの露出端面に接触させるものであり、この実施の形態3によるアース端子3のその他の構成は上記実施の形態2と同一のため、その同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0034】
この実施の形態3によれば、アース端子3の前端屈曲片部32の先端に幅広翼部35を設け、この幅広翼部35をキー部材1の幅広基部1aの露出端面に接触させるように構成したので、キー部材1とアース端子3との接触面積が拡大し、それら両者の接触不良を一層確実に防止できるという効果がある。なお、前記実施の形態2,3においては、基部1aの端部で全体的に露出させたが、中央部等の一部分であってもよい。
【0035】
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4による電子符号錠用キーの外観を示す側面図、図14は図13中のアッパーケースの縦断面図である。
前記実施の形態1から実施の形態3ではアース端子3をアッパーケース2とロアケース6との間に形成された空間の内壁面に沿うように外溝28,内溝27を設け、配置したが、この実施の形態では、アッパーケース2とロアケース6との合わせ面Mの周面に沿ってアース端子71を配置し、その合わせ面Mに形成された隙間Sを外から見たときに、矢印Lの範囲内でアース端子71の金属色がデザインとして見えるようにしたものである。
そのために、この実施の形態では、アッパーケース2のロアケース6との噛み合い部Bの外周面に外周溝70を設け、その外周溝70内にCリング状に形成されたアース端子71を一体成形して配置することによって、人体に発生した静電気をそのアース端子71を通してキー部材1に放電することも可能である。換言すると、人体の衣服で発生した静電気が指先からアッパーケース2とロアケース6の表面に放電され、如何なる周面からケース内に入り込んでも、必ず合わせ面Mを通過することになり、静電気はキー部材1に誘導され、IDコード発生回路5を通過することがない。
【0036】
実施の形態5.
図15はこの発明の実施の形態5による電子符号錠用キーの分解断面図、図16は図15中のアッパーケース内にアース端子手段を組付けセットして当該アッパーケースを内側から見た一部切欠斜視図、図17は図15および図16中のアース端子手段を拡大して示す斜視図、図18(a)は図17の平面図、図18(b),(c)は図18(a)の側面図,正面図であり、図1から図12と同一または相当部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図15,図16において、1bはキー部材1の基部端面、2aはアッパーケース2の内部周面におけるキー部材1の基部1a取付側となる前端内壁面であり、この前端内壁面2aの略中央部に前記キー部材1の基部端面1bが露出している。2bは前記アッパーケース2の両側内壁面、2cは前記アッパーケース2の後端内壁面、2dは前記アッパーケース2の内底面中間部に設けられて前後方向に延びる溝部であり、この溝部2dの底部にはアース端子位置決め用の係合突起2eが設けられている。
【0037】
一方、この実施の形態5によるアース端子3は、平面略コ字状に一体形成された極薄の金属片からなるもので、その詳細な形状構成は図16〜図18に示すように、前記アッパーケース2の後端内壁面2cに沿った方向に延びる後端片部30と、この後端片部30の両端から同一方向に屈曲し前記アッパーケース2の両側内壁面2bに沿って当該アッパーケース2内の前後方向に延びる両側片部31a,31bと、これらの両側片部31a,31bの先端から相対方向(前記キー部材1の基部端面1bとの接触方向)に屈曲延設された前端片部32a,32bとを備えている。ここで、前記後端片部30の中間部には、前記両側片部31a,31b間に向って一端部が部分的に延出し、かつ前記係合突起2eに嵌め込み係合させるための係合穴30bを有する段差状の取付片部30aが屈曲形成され、この取付片部30aの他端部には、前記後端片部30の外側近傍で立ち上がって前記アッパーケース2の内部幅方向に延びる正面T字状の尾翼片部34が屈曲形成されている。また、前記前端片部32a,32bは、それぞれの先端側が漸次幅狭くなる尖鋭状に形成されている。なお、この実施の形態においては、前端片部32a,32bの先端の幅を0.7mmに設定し、かつその間隔を20mmに設定しているが、その先端形状は角度が鋭角であればある程よいことは一般的に知られていることであるが、先端が尖った形状であると先端が曲がり易く、また組立上危険があるので、上述の如く先端部は角をおとした形状にされている。
【0038】
次に組立について説明する。
まず、アッパーケース2の内部にアース端子3をセットするが、この場合、アース端子3の尾翼片部34がアッパーケース2の後端内壁面2cに当接する向きにして当該アッパーケース2の溝部2dに前記アース端子3の取付片部30aを嵌合しながら、当該取付片部30aの係合穴30bを前記溝部2d底部の係合突起2eに係合する。これにより、アース端子3はアッパーケース2内の所定のセット位置に位置決めされる。この状態で上記実施の形態1の場合と同様に、IDコード発生回路5がユニット化された防水カバー4をアッパーケース2内に嵌め込みセットした後、アッパーケース2の凹状開放端面との間で防水カバー4の外向鍔状縁部43の全周を挟持するようにロアケース6を被せ、止めネジ7で締め付け固定することにより、前記アッパーケース2とロアケース6とによってキー把持部が構成された電子符号錠用キーの組立が終了する。
【0039】
次に動作について説明する。
例えば、高電圧の静電気が発生しやすい乾燥地域での電子符号錠用キーの使用時において、上記実施の形態1の場合と同様に、使用者の衣服等に発生した静電気が、キー把持部の後端部においてアッパーケース2とロアケース6との接合面からキー把持部内(ケース内部)に侵入しようとすると、その静電気は、アッパーケース2と防止カバー4の外向鍔状縁部43との間からアース端子3の尾翼片部34に誘引され、次いでアース端子3の両側片部31a,31bを通って前端片部32a,32bの先端からキー部材1の基部端面1bに飛び誘引されることにより、そのキー部材1から放電される。
【0040】
以上説明した実施の形態5によれば、アッパーケース2の内部に配置するアース端子3を、前記アッパーケース2の後端内壁面2cに沿った方向に延びる後端片部30と、この後端片部30の両端から前記アッパーケース2の両側内壁面2bに沿って前後方向に延びる両側片部31a,31bとからなる平面略コ字状に形成すると共に、前記後端片部30の中間部には前記アッパーケース2の後端内壁面2cに沿って当該アッパーケース2の内部幅方向に延びる正面T字状の尾翼片部34を立ち上げ形成し、かつ、前記両側片部31a,31bの先端には前記アッパーケース2の前端内壁面2aに沿ってキー部材1の基部端面1bに向かう方向に延びる尖鋭状の前端片部32a,32bを形成するように構成したので、アッパーケース2とロアケース6との接合面間から当該ケース内部(キー把持部内)に侵入する静電気を、前記アッパーケース2の内部周面に沿った方向に延びる前記アース端子3によって、防水カバー4内のIDコード発生回路5の中央部に配置されたIC5aを避けながらキー部材1に確実に誘引させることが可能となる。なお、前記前端片部32a,32b間はほぼ20mmに設定してあるが、この数値に限定されるものではなく、放電電圧又は前端片部32a,32bの先端形状によって設定されるもので、実験的には、25000Vの印加電圧で放電していることが確認されている。
【0041】
すなわち、熱帯乾燥地域等では高電圧の静電気が発生しやすく、例えば、20000V〜30000V等の高電圧の静電気の場合、キー把持部を構成するケース内に侵入すると、IDコード発生回路5が防水カバー4で保護されていても、その防水カバー4がIDコード発生回路5上のIC5aに近接配置されていると、IC5aに放電電流が流れて当該IC5aを損壊することがある。
【0042】
しかるに、この実施の形態5によれば、キー把持部のケース内部に侵入する静電気が高電圧であっても、その静電気は、防水カバー4の裏側でアッパーケース2の内部周面に沿った方向に延びる前記アース端子3によって、IDコード発生回路5のIC5aを避けながらキー部材1の基部端面1bに確実に導かれ、そのキー部材1から放電されるため、乾燥地域等で発生する高電圧の静電気に起因してIDコード発生回路5の損壊を確実に防止することが可能になるという効果がある。
また、アース端子3の前端片部32a,32bの先端がキー部材1の基部端面1bから離れていても、上記前端片部32a,32bの先端部はそれぞれ尖鋭状に形成されているため、その前端片部32a,32bからキー部材1の基部端面1bに向ってアース電流がスムーズに流れるという効果がある。
【0043】
実施の形態6.
図19はこの発明の実施の形態6によるアース端子手段を示す斜視図、図20(a)は図19の平面図、図20(b)および(c)は図20(a)の側面図および正面図であり、図17および図18と同一または相当部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図において、32cはアース端子3における前端片部32a,32bの先端間に一体連続して立ち上げ形成された正面門形状の前端翼片部であり、この前端翼片部32cはキー部材1の基部端面1bに近接又は接触位置に配置するものである。
すなわち、上記実施の形態5では、アース端子3の前端片部32a,32bを切り離してキー部材1の基部端面1bから離れた位置に配置するように構成したが、この実施の形態6では、アース端子3の前端片部32a,32bと、当該前端片部32a,32b間で立ち上がる中央部の前端翼片部32cとを一連に連続形成し、その前端翼片部32cをキー部材1の基部端面1bに近接または接触配置するように構成したものである。
このように構成した実施の形態6によれば、アース端子3の前端翼片部32cがキー部材1の基部端面1bに近接又は接触することにより、アース端子3からキー部材1に放電電流が一層スムーズに流れ、高電圧の静電気に起因したIDコード発生回路5を構成するIC5aの損壊を一層確実に防止することが可能になるという効果がある。なお、前記前端翼片部32cは側面コ字状をなし、下側が凹状に形成されているので、IDコード発生回路5を形成する電子部品が前記キー部材1の基部端面に接近して配置されている場合、それをまたいで前端翼片部32cを配置することができる。
【0044】
実施の形態7.
図21はこの発明の実施の形態7によるアース端子手段を示す斜視図、図22(a)は図21の平面図、図22(b)および(c)は図21(a)の側面図および正面図であり、図17から図20との同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図において、32はアース端子3における両側片部31a,31bの先端間に連続形成された前端片部、32dはその前端片部32の中央部に立ち上げ形成された正面矩形状の前端翼片部であり、この前端翼片部32はキー部材1の基部端面1bに近接又は接触位置に配置するものである。
従って、この実施の形態7の場合も上記実施の形態6と同様の効果が得られる。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、アッパーケースとロアケースとからなると共に、施解錠用キー部材の基部が取り付けられ、かつIDコード発生回路を収納するケースと、前記アッパーケース内に静電気放電用のアース端子手段を介して嵌め込まれた防水カバーとを備え、前記アース端子手段は、前記アッパーケースの凹状内部を前後方向にほぼ全長に亘って延びる延長部と、この延長部の前端からキー部材の基部に接触又は近接する方向に延びる先端片部と、前記延長部の後端から前記アッパーケースの後端内壁面に沿って内部幅方向に延びる尾翼片部からなる構成としたので、静電気がアッパーケースとロアケースとの接合面間からケース内部に侵入しても、その静電気は、防水カバーの裏側のアース端子手段を流れることによって、防水カバー内部のIDコード発生回路を避けてキー部材に導かれるため、静電気に起因したIDコード発生回路の損壊を確実に防止できるという効果がある。
また、アッパーケースとロアケースとのキーホルダ側の接合面間から侵入した静電気は、アッパーケースの後端内壁面に沿って内部幅方向に延びる尾翼片部からキー部材にスムーズに導くことができるという効果がある。
【0047】
この発明によれば、IDコード発生回路を避けてアース端子手段を配置するように構成したので、ケース内部に侵入した静電気がIDコード発生回路に流れるのを阻止することが可能となり、静電気放電性能が一層向上するという効果がある。
【0048】
この発明によれば、アッパーケースの内部底面に接して当該アッパーケースの前後方向に延びるアース中央片部と、このアース中央片部の前端に屈曲形成され、前記アッパーケースの前部内壁面に沿ってキー部材との接続方向に延びる前端屈曲片部と、前記アース中央片部の後端に屈曲形成され、前記アッパーケースの後部内壁面に沿って当該アッパーケースの内部幅方向に延びる尾翼片部とにより、平面略T字状のアース端子を形成したので、そのアース端子の前端屈曲片部によってキー部材との電気的接続を容易に行うことができると共に、アッパーケースの内部幅方向に延びる尾翼片部によって、キー把持部末端側でアッパーケースとロアケースとの接合面から侵入する静電気を確実に誘引することが可能となり、信頼性が向上するという効果がある。
【0049】
この発明によれば、アース端子手段は、ケースの内部周面における施解錠用キー部材の基部取付側とは反対側の後端内壁面に沿った方向に延びる後端片部と、この後端片部の両端から前記ケースの両側内壁面に沿った方向に延びる両側片部と、この両側片部の先端から前記ケースの前部内壁面に沿って前記キー部材との接触方向に延びる尖端形状の前端片部とを備え、前記後端片部は、前記ケースの後部内壁面に沿って当該ケースの内部幅方向に延びる正面略T字状の尾翼片部を有するように構成したので、乾燥地域等で発生する高電圧の静電気がケース内部に侵入した場合でも、その高電圧の静電気を前記ケースの内部周面に沿って施解錠用キー部材の基部に対しスムーズに導くことができ、このため、高電圧の静電気に起因したIDコード発生回路の損壊を確実に防止することが可能となって信頼性が大幅に向上するという効果がある。
【0050】
この発明によれば、アース端子手段の前端片部を、当該アース端子の両側片部の先端間に連続形成し、ケースに取り付けられた施解錠用キー部材の基部に近接又は接触配置するように構成したので、ケース内部に侵入した高電圧の静電気を前記ケースの内部周面に沿って施解錠用キー部材の基部に対し一層スムーズに導くことができるという効果がある。
【0051】
この発明によれば、アース端子手段の前端片部を、当該アース端子の両側片部の先端間に連続形成し、ケースの前部内壁面に沿って施解錠用キー部材の基部との接触方向に延びる前端翼片部を有する構成としたので、ケース内部に侵入した静電気を前記ケースの内部周面に沿って施解錠用キー部材の基部に対し確実に導くことが可能となり、静電気放電性能がさらに向上して信頼性が一層向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による電子符号錠用キーの外観を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2の分解断面図である。
【図4】図3中のアッパーケースのキー取付部付近の拡大断面図である。
【図5】図3中のアッパーケースの内側から見た斜視図である。
【図6】図6(a)は図5中のアッパーケースのアース端子取付要部をを示す拡大裏面図、図6(b)は図6(a)の右側面図である。
【図7】図6(a)のB−B線に沿う拡大断面図である。
【図8】この発明の実施の形態1による電子符号錠用キーに適用するアース端子の斜視図である。
【図9】図9(a)はこの発明の実施の形態2による電子符号錠用キーのアース端子取付要部を示す裏面図、図9(b)は図9(a)の右側面図である。
【図10】図9(a)のC−C線に沿う拡大断面図である。
【図11】図9(a)の斜視図である。
【図12】この発明の実施の形態3によるアース端子の斜視図である。
【図13】この発明の実施の形態4による電子符号錠用キーの外観を示す側面図である。
【図14】図13中のアッパーケースの縦断面図である。
【図15】この発明の実施の形態5による電子符号錠用キーの分解断面図である。
【図16】図15中のアッパーケース内にアース端子手段を組付けセットして当該アッパーケースを内側から見た一部切欠斜視図である。
【図17】図17は図15および図16中のアース端子手段を拡大して示す斜視図である。
【図18】図18(a)は図17の平面図、図18(b)は図18(a)の側面図、図18(c)は図18(a)の正面図である。
【図19】この発明の実施の形態6によるアース端子手段の斜視図である。
【図20】図20(a)は図19の平面図、図20(b)は図20(a)の側面図、図20(c)は図20(a)の正面図である。
【図21】この発明の実施の形態7によるアース端子手段の斜視図である。
【図22】図22(a)は図21の平面図、図22(b)は図22(a)の側面図、図22(c)は図22(a)の正面図である。
【符号の説明】
1 キー部材
1a 基部
1b 基部端面
2 アッパーケース
2a 前端内壁面
2b 両側内壁面
2c 後端内壁面
2d 溝部
2e 係合突起
3,71 アース端子
4 防水カバー
5 IDコード発生回路
6 ロアケース
7 止めネジ
21 ロック用操作窓
22 アンロック用操作窓
23 枠状壁
24 ネジ孔
25 キーホルダ取付穴
26 係合突起
27 アース端子3取付用の内溝
28 アース端子3取付用の外溝
30 後端片部
30a 取付片部
30b 係合穴
31 アース中央片部
31a,31b 両側片部
32 前端屈曲片部
32a,32b 前端片部
32c 前端翼片部
33 嘴状の先端片部
34 尾翼片部
35 幅広翼部(実施の形態3)
41,42 スイッチ押圧部
43 外向鍔状縁部
51,52 スイッチ
61 ネジ取付孔
62 キーホルダ取付穴
63 係合溝
70 外周溝(実施の形態4)
71 アース端子
B 噛み合い部(実施の形態4)
M 合わせ面(実施の形態4)
S 隙間

Claims (6)

  1. アッパーケースとロアケースとからなると共に、施解錠用キー部材の基部が取り付けられ、かつIDコード発生回路を収納するケースと、前記アッパーケース内に静電気放電用のアース端子手段を介して嵌め込まれた防水カバーとを備え、前記アース端子手段は、前記アッパーケースの凹状内部を前後方向にほぼ全長に亘って延びる延長部と、この延長部の前端からキー部材の基部に接触又は近接する方向に延びる先端片部と、前記延長部の後端から前記アッパーケースの後端内壁面に沿って内部幅方向に延びる尾翼片部からなることを特徴とする電子符号錠用キー。
  2. 前記アース端子手段は、IDコード発生回路を避けて配置されてなることを特徴とする請求項1記載の電子符号錠用キー。
  3. 前記アース端子手段の延長部は、ケースの内部底面に接して当該ケースの前後方向に延びるアース中央片部からなり、前記アース端子手段の先端片部は、前記アース中央片部の前端に屈曲形成され、前記ケースの前部内壁面に沿ってキー部材との接触方向に延びる前端屈曲片部とからなることを特徴とする請求項1記載の電子符号錠用キー。
  4. 前記アース端子手段は、ケースの内部周面における施解錠用キー部材の基部取付側とは反対側の後端内壁面に沿った方向に延びる後端片部を有し、この後端片部には前記ケースの後端内壁面に沿って当該ケースの内部幅方向に延びる正面略T字状の尾翼片部が屈曲形成されているとともに、前記延長部は、前記後端片部の両端から前記ケースの両側内壁面に沿った方向に延びる両側片部からなり、前記先端片部は、前記両側片部の先端から前記ケースの前部内壁面に沿って前記キー部材との接触方向に延びる尖端形状の前端片部からなることを特徴とする請求項1記載の電子符号錠用キー。
  5. 前記アース端子手段の前端片部は、前記延長部の両側片部の先端間に連続形成され、ケースに取り付けられた施解錠用キー部材の基部に近接又は接触配置されてなることを特徴とする請求項4記載の電子符号錠用キー。
  6. 前記アース端子手段の前端片部は、前記延長部の両側片部の先端間に連続形成され、ケースの前部内壁面に沿って施解錠用キー部材の基部との接触方向に延びる前端翼片部を前記前端片部の先端間に連続して立ち上げ形成してなることを特徴とする請求項4記載の電子符号錠用キー。
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