JP4168715B2 - 表示装置 - Google Patents
表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4168715B2 JP4168715B2 JP2002272532A JP2002272532A JP4168715B2 JP 4168715 B2 JP4168715 B2 JP 4168715B2 JP 2002272532 A JP2002272532 A JP 2002272532A JP 2002272532 A JP2002272532 A JP 2002272532A JP 4168715 B2 JP4168715 B2 JP 4168715B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- display device
- correction filter
- color correction
- color
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Optical Filters (AREA)
- Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマディスプレイなどの表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、プラズマディスプレイパネル(PDP)を用いた表示装置は、視認性に優れた表示パネル(薄型表示デバイス)として注目されており、高精細化および大画面化が進められている。
【0003】
このPDPには、大別して、駆動的にはAC型とDC型があり、放電形式では面放電型と対向放電型の2種類があるが、高精細化、大画面化および製造の簡便性から、現状では、AC型で面放電型のPDPが主流を占めるようになってきている。
【0004】
図7にPDPにおけるパネル構造の一例を示している。図7に示すように、ガラス基板などの透明な前面板1上には、走査電極2と維持電極3とで対をなす表示電極4が複数対形成され、そして前面板1上の隣り合う表示電極4間には遮光層5が配置形成されている。この走査電極2および維持電極3は、それぞれ透明電極2a、3aおよびこの透明電極2a、3aに電気的に接続された銀電極2b、3bとから構成されている。また、前記前面板1には、前記複数対の電極群を覆うように誘電体層6が形成され、その誘電体層6上には保護膜7が形成されている。
【0005】
また、前記前面板1に対向配置される背面板8上には、走査電極2及び維持電極3の表示電極4と直交する方向に、絶縁体層9で覆われた複数のデータ電極10が形成されている。このデータ電極10間の絶縁体層9上には、複数の隔壁11が配置され、この隔壁11間の側面11aおよび絶縁体層9の表面に蛍光体層12が設けられている。
【0006】
これらの前面板1と背面板8とは、走査電極2および維持電極3とデータ電極10とが直交するように、微小な放電空間を挟んで対向配置されるとともに、周囲が封止され、そして前記放電空間には、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノンのうちの一種または混合ガスが放電ガスとして封入されている。また、放電空間は、隔壁11によって複数の区画に仕切ることにより、表示電極4とデータ電極10との交点が位置する複数の放電セル13が設けられ、その各放電セル13には、赤色、緑色及び青色となるように蛍光体層12が一色ずつ順次配置されている。
【0007】
このパネル本体の電極配列は、図8に示すように、M行×N列の放電セルからなるマトリックス構成であり、行方向にはM行の走査電極SCN1〜SCNMおよび維持電極SUS1〜SUSMが配列され、列方向にはN列のデータ電極D1〜DNが配列されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−164145号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このPDPにおいては、前面板1にフロート法で形成したガラス基板を用いるものと非フロート法のガラス基板を用いるものがある。また、電極にはコストの有利性などの面から銀材料で形成する方法が多く用いられている。
【0010】
ところで、フロート法で形成したガラス基板に、銀材料の電極を形成しこれを熱処理した場合に基板全面が黄色あるいは茶色の変色を示すことがよく知られている。表示装置の表示面側に用いられる基板にこの変色が生じると、表示面側から見た時の反射光が黄色あるいは茶色系統の色に見え、また、表示される画像が青色発色の弱い色合いの良くない表示となるなどの問題があった。
【0011】
特に、PDPは、フロート法で形成されたガラス基板に電極として銀電極を用い、基板熱処理として500℃以上の高温処理が行われるため、基板に黄色あるいは茶色の変色(着色)が発生し点灯表示画面の色や非点灯時の画面色合いが自然でないなどの課題があった。
【0012】
本発明はこのような課題に鑑みなされたもので、ガラス基板の着色により表示に与える影響を減らすことを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、本発明の表示装置では、前面板の表示面側に、表示面の反射光の分光特性に対して補色関係となる光透過特性を有する色補正フィルターを配置したものである。
【0014】
この構成により、点灯表示画面の色や非点灯時の画面色合いを自然な色合いにし、より高画質な画像とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の請求項1に記載の発明は、フロート法で形成されたガラス基板上に銀電極を形成した前面板を表示面側に用いた表示装置であって、前記前面板の表示面側に、表示面の反射光の分光特性に対して補色関係となる光透過特性を有する色補正フィルターを配置したことを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1において、色補正フィルターとして、緑色光及び赤色光の少なくとも一方の領域での光透過率が青色光領域での光透過率よりも低い特性を有するものを用いるものである。
【0017】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、色補正フィルターとして、主として波長595nm近傍の光を吸収して赤色光領域での光透過率を低減させるものを用いるものである。
【0018】
以下、本発明の一実施の形態によるPDPを用いた表示装置について、図1〜図6を用いて説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1によるPDPを用いた表示装置を示しており、図1において、21は図7に示すPDPパネルで、このPDPパネル21の前面板1の表示面側に、約5mmの間隔をあけて色補正フィルター22が配置されている。また、PDPパネル21は、PDPパネル21と色補正フィルター22の間に周辺光が入らないように、周辺光遮断部材であるケース23に収容されている。
【0020】
次に、色補正フィルター22について説明する。
【0021】
図2の曲線aは、透明電極付きのフロート法で形成したガラス基板上に、銀ペーストを用いて電極パターンを焼き付け形成した前面板を用いてPDPパネル21を作成し、そのPDPパネル21の表面側から色彩計で反射光を測定した反射光分光スペクトル分布である。この図2から明らかなように、PDPパネル21の基板では青色部での反射が低く、緑色および赤色での反射光が相対的に高い傾向となっている。このパネルを白色光照明下で見ると、明らかに黄色から茶色という色を呈していた。
【0022】
このPDPパネル21の表示面側に、図3の透過光分布に示すように、黄色から茶色の基板反射光とは補色関係にある青色で比較的高い透過光スペクトル分布のフィルム状の色補正フィルター22を配置し、このパネルを色彩計で反射光を測定したところ、図2の曲線bのような反射光スペクトル分布が得られた。フィルターの効果により可視スペクトル全域にわたってほぼ均一な反射光となっている。
【0023】
このフィルム状の色補正フィルター22を配置したPDPパネル21を白色光下で見ると、ニュートラルグレイ(自然灰色)に見え、色の偏った不自然な反射光に見えることはなかった。
【0024】
(実施の形態2)
実施の形態1の黄色から茶色の反射光を示すPDPパネル21の表示面側に、図4に示すような595nm波長付近に深い吸収を持ち、かつ青色で比較的高い透過光スペクトル分布を持つフィルム状の色補正フィルター22を配置した。なお、この色補正フィルターは、単体での色調は青色系に見え、黄色から茶色のPDPパネルの前面板反射光とは補色関係にある。
【0025】
この実施の形態2のフィルム状色補正フィルターを配置したPDPパネルを白色光下で見ると、ニュートラルグレイ(自然灰色)に見えて色の偏った不自然な反射光に見えることはなかった。
【0026】
また、この実施の形態2の色補正フィルターを配置したPDPパネル21を各色単色点灯したときのカラーポイントは、青色が図5中のc、赤色が図6中のeの黒丸ポイントに示すようになっており、フィルターなしのPDPパネルのカラーポイント(図5中のd、図6中のf)と比べて赤色および青色で色純度の向上が見られた。
【0027】
以上の説明から明らかなように、前面板の黄色あるいは茶色の変色(着色)があっても、点灯表示画面の色や非点灯時の画面色合いを自然な色合いにし、より高画質な画像とすることができるものである。
【0028】
なお、上記実施の形態では、PDPパネルにおける効果のみを示しているが、PDP以外でも前面板にフロート法によるガラス基板を用い、銀電極を形成した構成で熱処理を必要とする表示装置であれば、同様の効果が得られる。また、色補正フィルターは、図1に示すようにパネルに間隔を開けて配置する構成以外に、パネルの前面板に直接貼り付ける構成としてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、基板の黄色あるいは茶色の変色(着色)により点灯表示画面の色や非点灯時の画面色合いが自然でないという課題を解消し、点灯表示画面の色や非点灯時の画面色合いを自然な色合いにし、より高画質な画像とすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるPDPパネルを用いた表示装置の概略構成を示す断面図
【図2】色補正フィルターを配置した本発明の表示装置と色補正フィルターのない表示装置の分光反射スペクトルを比較して示す図
【図3】本発明の一実施の形態における色補正フィルターの分光透過スペクトルを示す図
【図4】本発明の他の実施の形態における色補正フィルターの分光透過スペクトルを示す図
【図5】色補正フィルターを配置した本発明の表示装置と色補正フィルターのない表示装置の青色カラーポイントを示す図
【図6】色補正フィルターを配置した本発明の表示装置と色補正フィルターのない表示装置の赤色カラーポイントを示す図
【図7】プラズマディスプレイパネルの一例を示す斜視図
【図8】同パネルの電気配線図
【符号の説明】
1 前面板
21 PDPパネル
22 色補正フィルター
Claims (3)
- フロート法で形成されたガラス基板上に銀電極を形成した前面板を表示面側に用いた表示装置であって、前記前面板の表示面側に、表示面の反射光の分光特性に対して補色関係となる光透過特性を有する色補正フィルターを配置したことを特徴とする表示装置。
- 色補正フィルターは、緑色光及び赤色光の少なくとも一方の領域での光透過率が青色光領域での光透過率よりも低い特性を有するものである請求項1記載の表示装置。
- 色補正フィルターは、主として波長595nm近傍の光を吸収して赤色光領域での光透過率を低減させるものである請求項1または2記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002272532A JP4168715B2 (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002272532A JP4168715B2 (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004109545A JP2004109545A (ja) | 2004-04-08 |
JP4168715B2 true JP4168715B2 (ja) | 2008-10-22 |
Family
ID=32269523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002272532A Expired - Fee Related JP4168715B2 (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4168715B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100637222B1 (ko) * | 2005-04-13 | 2006-10-20 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 모듈 |
KR100927620B1 (ko) * | 2007-02-08 | 2009-11-23 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널 |
KR100831012B1 (ko) | 2007-03-08 | 2008-05-20 | 삼성에스디아이 주식회사 | 플라즈마 디스플레이 패널 |
EP2314074A4 (en) * | 2008-07-29 | 2013-06-26 | Thomson Licensing | FILTERING DISPLAY CHARACTERIZATION |
-
2002
- 2002-09-19 JP JP2002272532A patent/JP4168715B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004109545A (ja) | 2004-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6157128A (en) | Plasma display panel having comb shaped electrode with teeth of specific pitch | |
JP4527862B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
US7233108B2 (en) | Plasma display panel | |
US20040189199A1 (en) | Plasma display panel | |
KR100726648B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 및 그의 제조 방법 | |
KR100842979B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 장치 | |
JP4168715B2 (ja) | 表示装置 | |
JP2004039578A (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
KR100769789B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 | |
JP2003157017A (ja) | プラズマディスプレイ用前面フィルタ | |
KR100551596B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 | |
KR20030095427A (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 | |
JP3080678B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
JP3772747B2 (ja) | プラズマディスプレイ装置 | |
KR100681037B1 (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 | |
JP4082290B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
US7459853B2 (en) | Plasma display panel for producing high color temperature white light and upper substrate thereof | |
JP3625620B2 (ja) | プラズマディスプレイパネル | |
JP2003257326A (ja) | プラズマディスプレイパネル及びその製造方法 | |
JPH11233032A (ja) | ガス放電型表示パネル | |
US20120307463A1 (en) | Display device | |
TW425535B (en) | Plasma display panel using light shading layer to control the color temperature | |
RU2239908C1 (ru) | Газоразрядная индикаторная панель переменного тока | |
KR20040023192A (ko) | 플라즈마 디스플레이 패널 | |
JP2000106092A (ja) | プラズマディスプレイパネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050801 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20050913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080528 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080715 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080728 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |