JP4168673B2 - 文書交付システム、認証システム、方法、及びプログラム群 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、市町村などの行政機関や証明用の書面を交付する機関で利用される文書交付システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、いわゆる電子政府プロジェクトとして、コンピュータを用いて行政庁等の交付文書を国民・市民等に交付するシステムの開発が注目を集めている。これらのシステムによると、交付を受けようとする者は電子データとして文書を受け取ることとなっている。また、電子データである利点として、当該電子データ内にいわゆる電子署名データを付加しておくことで、認証の処理(文書の出所を保証したり、内容が真正であることを保証するなどの処理)が容易になるということがある。しかしながら、電子データのみでは、文書を利用する際に可搬性が乏しく、また現在印刷された交付文書を扱っている場所では、電子データ化された文書を受け入れるための体制を整えることが困難な場合も想定される。
【0003】
そこで、交付文書については従来通り一旦印刷した上で利用するという態様が今後も継続されると考えられる。ところが、一旦印刷を行ってしまうと、電子データである利点としての認証処理が行えなくなってしまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、現状開発されている電子政府用のシステム等では、交付文書を印刷した場合にも認証処理を容易にできるようにする技術が求められている。
【0005】
具体的に、電子的に発行される郵券(いわゆる切手)について、その偽造防止のために切手の代わりとなる画像として認証用の情報を含んだ二次元バーコードを印刷する例が特開2001−14388号公報に開示されている。また、印刷された認証書類に、その文書の内容に関する認証用の情報を記述する方法として、バーコードを用いて書類上に印刷する例が、特開2002−62803号公報に開示されている。
【0006】
しかし、一般に交付文書は郵券とは異なり、支払いの有無を確認すればよいのではなく、記載された内容の真実性を認証したいという要求があって、特開2001−14388号公報に開示された例では不十分である。また、特開2002−62803号公報に開示された例では、文字列で表記された記述内容に関する改竄は検知できず、従って基本的に印刷された交付文書を、その記述内容を含めて認証するという目的については、同公報に開示された技術では応えることができない。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、交付文書に記述された内容を含めて認証を行うことのできる文書交付システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本段落の以下の部分から0019段落までは、出願当初の特許請求の範囲に対応するものであるが、補正後の特許請求の範囲においても参考となるものである。
すなわち本発明のある態様によると、文書交付システムであって、交付する文書に掲載するべき文字列情報を管理し、要求により前記文字列情報を提供する情報管理装置と、交付する文書に記述すべき文字列情報を前記情報管理装置に要求し、前記情報管理装置から文字列情報を取得して、交付する文書を電子データとして生成する交付文書生成装置であって、前記取得した文字列情報を用いて所定の演算を行って認証値を生成し、当該生成した認証値と、交付する文書のレイアウトとの関係において定められたレイアウト情報とを含んでなる認証情報を前記電子データ上に記述する交付文書生成装置と、前記交付文書生成装置にて生成された電子データを取得して交付文書を印刷する印刷装置と、前記印刷された交付文書を読み込んで、前記認証値とレイアウト情報とを認識し、当該認識したレイアウト情報を利用して前記文字列情報が記述されている位置を特定して、当該特定した位置に対して光学的文字認識処理を行い、当該処理の結果として認識文字列情報を生成し、当該認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成し、前記認識した認証値と、生成した確認用認証値とを比較し、当該比較の結果を利用して所定の処理を行う認証装置と、を含むこととした。
【0009】
また、本発明のある態様によると、交付文書生成装置であって、予め定められた複数のレイアウトのうちから選択された、いずれかのレイアウトに従って文字列情報を記述した交付文書を、電子データとして生成する交付文書生成装置であって、記述すべき文字列情報を用いて所定の演算を行って認証値を生成する手段と、前記選択されたレイアウトとの関係において定められるレイアウト情報と、前記認証値とを前記電子データ上に記述する手段と、を含み、レイアウト情報と認証値とが記述された電子データを送信して、交付文書の印刷処理に供することとした。
【0010】
ここで、前記送信する電子データに、所定の操作によって顕在化する潜在イメージを合成して送信することとするのも好ましい。また、交付文書の原本データを保持するデータベースに接続され、前記生成した電子データに固有の文書識別子を発行し、当該文書識別子を前記電子データ上に記述する手段と、当該電子データのコピーを原本データとして前記文書識別子に関連づけて前記データベースに登録する手段と、をさらに含むこととしても好ましい。
【0011】
さらに、これら交付文書生成装置によって生成された電子データを印刷して得た印刷物、を認証する認証装置が、当該印刷物を読み込み、前記認証値とレイアウト情報とを認識する手段と、前記認識したレイアウト情報を利用して前記文字列情報が記述されている位置を特定する手段と、を含み、当該特定された位置の情報が所定の処理に供されるようになっていても好ましい。
【0012】
このとき、前記特定された位置の情報が光学的文字認識処理の対象位置として利用され、当該光学的文字認識処理の結果として認識文字列情報を生成し、当該認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成し、前記認識した認証値と、生成した確認用認証値とを比較し、当該比較の結果を利用して所定の処理を行うこととするのも好ましい。
【0013】
また、本発明のある態様では、認証システムが、予め定められた複数のレイアウトのうちから選択された、いずれかのレイアウトに従って文字列情報が記述され、前記記述された文字列情報を用いた所定の演算により生成される認証値と、当該交付文書に固有の文書識別子と、前記選択されたレイアウトとの関係において定められるレイアウト情報と、が記述され、その交付文書の電子データが原本データとして前記文書識別子に関連づけて所定のデータベースに登録されている交付文書、を読み込み、その画像データを取得する手段と、前記画像データから、認証値とレイアウト情報と文書識別子とを認識する手段と、前記レイアウト情報を利用して前記文字列情報が記述されている位置を特定する手段と、前記画像データ上の当該特定された位置に対して光学的文字認識処理を実行し、認識文字列情報を生成し、認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成し、前記認識した認証値と、生成した確認用認証値とを比較する手段と、前記文書識別子に関連づけて前記所定のデータベースに登録されている原本データを取得する手段と、を含み、当該原本データと、前記比較の結果とを利用者に対して提供することとした。
【0014】
また、本発明のある態様では、予め定められた複数のレイアウトのうちから選択された、いずれかのレイアウトに従って文字列情報が記述され、前記記述された文字列情報を用いた所定の演算により生成される認証値と、当該交付文書に固有の文書識別子と、前記選択されたレイアウトとの関係において定められるレイアウト情報と、が記述され、その交付文書の電子データが原本データとして前記文書識別子に関連づけて所定のデータベースに登録されている交付文書、を扱う認証システムであって、交付文書の原本データを保持する前記所定のデータベースに接続された認証サーバと、当該認証サーバに対してネットワークを介して接続された認証装置とを含み、前記認証装置は、前記交付文書を読み込み、その画像データを取得して、当該画像データを前記認証サーバに送信し、前記認証サーバは、前記画像データを受信し、当該画像データから認証値とレイアウト情報と文書識別子とを認識する手段と、前記レイアウト情報を利用して前記文字列情報が記述されている位置を特定する手段と、前記画像データ上の当該特定された位置に対して光学的文字認識処理を実行し、認識文字列情報を生成し、認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成し、前記認識した認証値と、生成した確認用認証値とを比較する手段と、前記文書識別子に関連づけて前記所定のデータベースに登録されている原本データを取得する手段と、当該原本データと、前記比較の結果とを前記認証装置に送信する手段と、を含み、前記認証装置側で当該原本データと、前記比較の結果とが利用者に提供されることとした。
【0015】
さらに、本発明のある態様では、予め定められた複数のレイアウトのうちから選択された、いずれかのレイアウトに従って文字列情報が記述され、前記記述された文字列情報を用いた所定の演算により生成される認証値と、前記選択されたレイアウトとの関係において定められるレイアウト情報と、が記述された交付文書、を扱う認証システムであって、認証サーバと、当該認証サーバに対してネットワークを介して接続された認証装置とを含み、前記認証装置は、前記交付文書を読み込み、その画像データを取得して、当該画像データからレイアウト情報を認識し、当該レイアウト情報を利用して、前記画像データから光学的文字認識処理の対象となる少なくとも一つの画像領域を抽出する手段と、前記抽出した画像領域のデータを前記認証サーバに送信する手段と、を含み、前記認証サーバは、前記認証装置から受信される画像領域のデータについて光学的文字認識処理を実行して認識文字列情報を生成し、当該認識文字列情報を用いて前記認証装置で読み込まれた交付文書の認証処理を行う、こととした。
【0016】
このとき、前記認証装置は、さらに前記交付文書の画像データから認証値を認識し、当該認証値を前記認証サーバに送信し、前記認証サーバは、前記認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成し、前記認証装置から受信される認証値と、当該生成した確認用認証値とを比較して、交付文書の認証処理を行う、こととするのも好ましい。
【0017】
また、前記交付文書には、当該交付文書に固有の文書識別子が記述され、その交付文書の電子データが原本データとして前記文書識別子に関連づけて所定のデータベースに登録されており、前記認証サーバは、交付文書の原本データを保持する前記所定のデータベースに接続され、前記認証装置によって認識されて受信され、又は、前記認証装置から取得される文書識別子の記述部分を含んだ画像領域のデータから当該認証サーバ自身によって認識された文書識別子を用い、前記所定のデータベースから、当該文書識別子に関連づけられた原本データを取得し、前記原本データから認証値を認識し、前記認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成し、前記認識した認証値と、当該生成した確認用認証値とを比較して、交付文書の認証処理を行う、こととするのも好ましい。
【0018】
さらに本発明の別の側面によると、予め定められた複数のレイアウトのうちから選択された、いずれかのレイアウトに従って文字列情報が記述され、前記記述された文字列情報を用いた所定の演算により生成される認証値と、前記選択されたレイアウトとの関係において定められるレイアウト情報と、が記述された交付文書、を扱う方法であって、前記交付文書を読み込んで、前記認証値とレイアウト情報とを認識し、当該認識したレイアウト情報を利用して前記文字列情報が記述されている位置を特定して、当該特定した位置に対して光学的文字認識処理を行い、当該処理の結果として認識文字列情報を生成し、当該認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成し、前記認識した認証値と、生成した確認用認証値とを比較し、当該比較の結果を利用して所定の処理を行うこととした。
【0019】
さらに、本発明の別の側面によると、予め定められた複数のレイアウトのうちから選択された、いずれかのレイアウトに従って文字列情報が記述され、前記記述された文字列情報を用いた所定の演算により生成される認証値と、前記選択されたレイアウトとの関係において定められるレイアウト情報と、が記述された交付文書を扱うプログラム群であって、各プログラム群をそれぞれ実行する少なくとも一つのコンピュータにより、前記交付文書を読み込んで、前記認証値とレイアウト情報とを認識し、当該認識したレイアウト情報を利用して前記文字列情報が記述されている位置を特定して、当該特定した位置に対して光学的文字認識処理を行い、当該処理の結果として認識文字列情報を生成し、当該認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成し、前記認識した認証値と、生成した確認用認証値とを比較する、一連の処理が実行される、こととした。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態では、具体的な例を以て示すべく、行政機関の一つである市役所から市民に対して所定の証明書を発行して交付するためのシステムを例として挙げて説明する。しかしながら、本実施の形態の文書交付システムは、他の行政機関や、民間の機関であっても文書の交付を行う業務であれば有効に利用できるものである。
【0021】
この例に沿った本実施の形態に係る文書交付システムは、図1に示すように、交付文書を発行する機関としての市役所側に配置された市役所データベース1、管理サーバ2、交付サーバ3、並びに提供サーバ4と、市の出張所や提携するコンビニエンスストアなどの交付文書の提供機関側に配置された複合機5と、市民の家庭側に配置されたコンピュータシステム6とを含んでなる。なお、図1では認証サーバ7がさらに接続されている場合を例示しているが、この認証サーバ7は必須のものではない。ここでコンピュータシステム6は、パーソナルコンピュータPCと、プリンタPRTとを含む。また複合機5は、図2に示すように、制御部11と、記憶部12と、スキャナ部13と、プリンタ部14と、操作部15と、表示部16と通信部17とを含み、これら各部は互いにバスを介して接続されている。
【0022】
市役所データベース1は、交付する文書に掲載するべき文字列情報を管理し、要求により前記文字列情報を提供するもので、本発明の情報管理装置に相当する。この市役所データベース1は、例えば住民票情報などの文字列情報を保持しており、管理サーバ2から入力される要求に応じて、指定された文字列情報を管理サーバ2に出力して提供する。
【0023】
管理サーバ2は、市役所の担当者による文書交付指示の操作を受け入れて、当該操作に応じて交付する文書に記述すべき文字列情報を市役所データベース1に要求し、当該文字列情報の入力を受け、当該文字列情報と、交付すべき文書の種別を表す情報とを交付サーバ3に出力する。交付サーバ3は、管理サーバ2から入力される文字列情報について、所定の演算を行って認証値を生成する。具体的にこの認証値は、広く知られたハッシュ値を用いることができ、従って上記所定の演算は、文字列情報に基づいてハッシュ値を演算する処理とすることができる。また、この交付サーバ3は、交付文書のレイアウト(書式)の情報を保持しており、管理サーバ2から入力される交付すべき文書の種別を表す情報に基づいていずれかのレイアウトを選択して、当該選択したレイアウト内に、管理サーバ2から入力された文字列情報を記述して交付文書の電子データを生成する。さらに、この交付サーバ3は、文書の種別を表す情報をレイアウトを識別するためのレイアウト情報として、このレイアウト情報と、上記演算したハッシュ値とを交付文書の電子データに合成する。ここで合成の方法は、バーコードのようにその存在が視覚的に容易に認識できる態様であってもよいが、従来の交付文書との視覚上の差を小さくするためには、広く知られた画像埋込技術を用いることができる。特に本実施の形態の例のように、市役所から発行される交付文書に関する場合、市長印や市章といった画像部分に埋込印刷することで、外観上違和感のない交付文書とすることができる。
【0024】
さらに、この交付サーバ3は、生成した電子データについて、文書を交付する対象者が複合機5を用いて印刷するか、家庭用のコンピュータシステム6を用いて印刷するかによって次のように処理する。まず、対象者が複合機5を用いて印刷をする場合、交付サーバ3は、複合機5に対して生成した電子データを送信する。このとき、通信経路上で電子データが不正に取得されて窃用されないように、暗号化して送信することが好ましい。
【0025】
また、対象者が家庭用のコンピュータシステム6を用いて印刷をする場合、交付サーバ3は、生成した電子データを提供サーバ4に格納し、提供サーバ4からコンピュータシステム6に送信させる。この場合において交付サーバ3は、家庭用のプリンタPRTでも、不正複写に対応した印刷物を提供できるように、所定の操作(例えば複写機による複写)によって顕在化する潜在イメージを合成して提供サーバ4に格納するのも好ましい。以下の説明では、この潜在イメージを(それが主として複写をしないよう牽制する目的で付されるものであることから)牽制画像と呼ぶ。
【0026】
提供サーバ4は、例えばWebサーバであり、交付サーバ3から入力された電子データを蓄積し、家庭用のコンピュータシステム6側からの要求を受けて、当該蓄積している電子データを送信する。このとき、提供サーバ4は、コンピュータシステム6の利用者を認証し、それによって認証された利用者に対して交付すべき電子データを提供することが好ましい。また提供サーバ4は、コンピュータシステム6側で復号可能な状態に暗号化して電子データを送信することも好ましい。これら管理サーバ2と交付サーバ3と提供サーバ4とが本発明の交付文書生成装置を実現する。
【0027】
複合機5は、交付サーバ3から受信した電子データを印刷し、交付文書を生成する。具体的に複合機5の制御部11は、記憶部12に格納されているプログラムに従って動作しており、通信部17を介して交付サーバ3から電子データを取得すると、当該電子データをプリンタ部14に出力して印刷させる。ここで制御部11は、プリンタ14に対して牽制画像を併せて印刷するよう指示するのも好ましい。またこの制御部11は、交付文書をスキャナ部13で読み取り、当該読み取って得た画像データを利用して認証処理を実行する。この制御部11の認証処理については、後に詳しく述べる。
【0028】
記憶部12は、制御部11により実行されるプログラムを格納している。また、この記憶部12には、プログラムの処理上で必要となるデータが格納されている。スキャナ部13は、利用者の指示操作に応じて、印刷物をスキャンして読み取って画像データを生成して制御部11に出力する。プリンタ部14は、制御部11から入力される指示に従って電子データの印刷を行う。操作部15は、利用者の指示操作の内容を制御部11に出力する。表示部16は、制御部11から入力される指示に従って情報を表示するディスプレイである。通信部17は、ネットワークに接続されており、ネットワークを介して到来するデータを受信して制御部11に出力する。またこの通信部17は、制御部11から入力される指示に従ってデータをネットワークを介して送信する。
【0029】
家庭用コンピュータシステム6は、一般家庭用のコンピュータを含むシステムであって、例えばWindows(登録商標)等のオペレーティングシステムで動作している。また、このコンピュータシステム6は、例えばインターネットエクスプローラ(商標)などといったWebブラウザを動作させており、インターネットを介して提供サーバ4によって提供される情報を取得する。本実施の形態においては、このコンピュータシステム6は、提供サーバ4によって提供される交付文書の電子データを受信して、プリンタPRTによって印刷出力し、交付文書を生成する。
【0030】
ここで複合機5の制御部11の認証処理について説明する。なお、行政機関が発行する文書は、一般にレイアウト(書式)が定まっており、文字列情報の記述位置がレイアウト毎に予め定められている。そこでここでは記憶部12が、図3に示すように、レイアウト情報に応じて、文字列情報の記述位置を関連づけて保持しているものとする。図3では、記述位置の情報は、その一例として、矩形領域を画定するための情報(矩形の対角線上の2つの頂点の座標の情報)であるとしている。なお、座標は所定解像度のビットマップに展開したときの画素の位置とすることもできる。
【0031】
制御部11は、操作部15から認証処理の開始指示を受けて、図4に示す認証処理を開始し、スキャナ部13を制御して利用者が提示した処理対象の交付文書を読み取る(S1)。そして読み取って得られた画像データから、交付文書に埋込まれて記述されているレイアウト情報と、ハッシュ値とを認識する(S2)。ここで埋込情報の認識は、情報埋込の方法に応じて広く知られた方法を採ることができるので、その詳細な説明を省略する。制御部11は、認識したハッシュ値を記憶部12に記憶する(S3)。
【0032】
そして制御部11は、認識したレイアウト情報に対応する文字列情報の記述位置を記憶部12から取得し、当該取得した記述位置の情報に基づき、画像データ上の少なくとも一つの領域を画定し(S4)、当該画定した領域について、光学的文字認識(OCR)の処理を適用する(S5)。制御部11は、OCR処理によって得られた情報を認識文字列情報として、この認識文字列情報に対するハッシュ値を確認用認証値として演算する(S6)。そして確認用認証値と、記憶部12に格納したハッシュ値とを比較し(S7)、それらが一致していれば、正当な交付文書であることを表示部16に表示し(S8)、処理を終了する。また、処理S7において、確認用認証値と、記憶部12に格納したハッシュ値とが一致していなければ、正当な交付文書でないことを表示部16に表示し(S9)、処理を終了する。
【0033】
次に、本実施の形態に係る文書交付システムの動作について説明する。文書の交付を希望する利用者は、自宅のコンピュータシステム6又は各地の出張所やコンビニエンスストアに配置された複合機5に対して納税証明書や住民票などの別とともに、交付文書の電子データを送信するよう、市役所の担当者に依頼する。この依頼については、対面にて依頼されるべき旨が法定されている場合、双方の状態を視覚的に確認できるシステム(いわゆるテレビ会議システム)を利用して依頼を行うことができる。
【0034】
この依頼を受けた市役所の担当者は、管理サーバ2を操作して、交付すべき文書の種別と、当該交付文書に掲載すべき個人を特定する情報とを入力する。すると管理サーバ2が、市役所データベース1から交付すべき文書に記述すべき文字列情報を取得して、交付すべき文書の種別の情報とともに、当該文字列情報を交付サーバ3に出力する。
【0035】
交付サーバ3は、この文字列情報からハッシュ値を生成し、交付すべき文書の種別の情報に基づいて予め定められているレイアウトの中から交付文書のレイアウトを選択し、選択したレイアウトに文字列情報を記述した電子データを生成し、さらに、この電子データにハッシュ値とレイアウトに関する情報とを埋込む。交付サーバ3は、利用者が自宅のコンピュータシステム6にて印刷をすることを希望する場合、さらに牽制画像を電子データに合成し、提供サーバ4に当該電子データを蓄積する。そして提供サーバ4からコンピュータシステム6に対して当該電子データをダウンロードさせることになる。そしてコンピュータシステム6のコンピュータPCが当該電子データを受信し、プリンタPRTによって印刷が行われて交付文書が生成される。
【0036】
一方、利用者が自宅のコンピュータシステム6でなく、複合機5にて印刷することを希望する場合、交付サーバ3は、複合機5側に生成した電子データを送信する。複合機5は、この電子データを受信して印刷し、交付文書を生成する。
【0037】
こうして生成される交付文書は、図5に示すように、現在広く交付されている交付文書と変わりないが、市長印の印影の背景部分にレイアウト情報と文書中に記述された文字列情報に関連するハッシュ値とが埋込まれて記述されている点が異なる。
【0038】
交付文書の受領者(例えば納税証明書を受け取る金融機関担当者など)は、交付文書の正当性を確認したい場合には、複合機5に対して認証処理を行うよう指示する。すると、複合機5が認証処理の対象として提示された交付文書を読み取って、その画像データを生成し、当該画像データからレイアウト情報とハッシュ値とを認識する。そしてレイアウト情報に基づいて光学的文字認識処理を適用するべき領域を画定し、当該画定した領域内についての光学的文字認識によって交付文書上に記述された文字列情報を認識文字列情報として抽出する。本実施の形態において特徴的なことは、レイアウトに関する情報との関係で光学的文字認識処理を適用する領域を画定してから光学的文字認識を行うことである。これにより、全面的に光学的文字認識を行う場合に比べて、文字/画像の区別や認識しなくてもよい文字列などに対する処理や誤認識が防止され、格段に文字認識の精度・効率が向上する。
【0039】
複合機5はさらに、認識文字列情報からハッシュ値を生成し、認識したハッシュ値と比較してその結果を表示する。これにより当該交付文書の受領者がその正当性を容易に確認できることとなる。また、記述された文字列情報に改竄が加えられていても、その内容に基づくハッシュ値は認識したハッシュ値と異なることとなるので、文字列に対する改竄も認識できるようになる。
【0040】
さらに、本実施の形態の交付サーバ3は、電子データのコピーを原本データとして管理サーバ2に送信し、管理サーバ2が当該原本データのコピーを保持するようにしてもよい。この場合において、交付サーバ3は、当該電子データに固有の文書識別子を発行してレイアウト情報等とともに電子データ上に埋込んで記述しておき、管理サーバ2に対して当該文書識別子とともに原本データを保持させるようにすることで、この文書識別子によって原本データを検索できるようにしておく。このようにすると、例えば複合機5にて認証処理の過程で文書識別子を認識し、当該文書識別子に対応する原本データを管理サーバ2側に要求して、管理サーバ2から原本データを受領し、当該原本データを表示することとしてもよい。このようにすれば、交付文書の受領者が自ら原本との視覚的な照合を行うことができ、信頼性の向上につながる。
【0041】
さらにここで送信される電子データや、保持される原本データについて、それに対する印刷の回数や表示の回数等を制限することとしてもよい。これは特定のフォーマットの電子データを利用し、当該特定のフォーマットに対応するアプリケーションプログラムを適宜、複合機5やコンピュータシステム6にインストールすることで実現できる。
【0042】
さらに、ここまでの説明では複合機5が認証処理の全体を実行するようにしていたが、他の認証サーバと協働して認証処理を実行するようにしてもよい。すなわち、この場合は、図1に示したように、市役所データベース1、管理サーバ2、交付サーバ3、提供サーバ4と、複合機5と、コンピュータシステム6とに加えて、認証サーバ7を用いる。
【0043】
また、この場合の複合機5は、認証の対象となった交付文書を読み取って画像データを得、当該画像データからレイアウト情報を認識して、当該レイアウト情報に基づいて光学的文字認識処理を行うべき領域を画定し、当該画定した領域を画像データから切り出して部分画像データを生成し、この部分画像データを認証サーバ7に送信する。そして認証サーバ7が当該部分画像データに対して光学的文字認識処理を実行して認識文字列情報を生成し、さらにそれについてハッシュ値を演算し、これが当該認証サーバ7又は複合機5側で、交付文書から認識されたハッシュ値と比較されてその結果が複合機5の表示部16等に表示されるようにする。
【0044】
また、通信回線が高速な場合は読み取った画像データの全体を認証サーバ7に送信し、認証サーバ7側でレイアウト情報とハッシュ値とを認識して、当該レイアウト情報に基づいて光学的文字認識処理を行うべき領域を画定し、当該画定した領域に対して光学的文字認識処理を行って認識文字列情報を生成し、さらにそれについてハッシュ値を演算し、演算して得られたハッシュ値と認識されたハッシュ値とが比較され、その比較結果が複合機5側に送信されて、表示部16等に表示される。
【0045】
さらに交付サーバ3が、電子データのコピーを原本データとして管理サーバ2に送信し、管理サーバ2が当該原本データのコピーを保持しているときに、複合機5側で原本データの表示を行う場合も、複合機5が認証サーバ7を介して管理サーバ2から原本データを取得するようにし、これにより管理サーバ2への直接的なアクセスを行わせないようにすることでセキュリティを向上できるようになる。具体的には、複合機5が認証処理の過程で文書識別子を認識し、当該文書識別子に対応する原本データを認証サーバ7に要求する。すると認証サーバ7が管理サーバ2から原本データを受領し、当該原本データを複合機5に送信し、複合機5が当該原本データを受信して表示する。
【0046】
さらに、この場合は、認証サーバ7又は複合機5が原本データ上に記述されたハッシュ値を認識し、当該ハッシュ値を用いて、認証の対象となった交付文書を光学的に読み取って得た認識文字列情報に基づくハッシュ値との比較を行うこととしてもよい。これにより、さらに信頼性の向上が図られる。さらに、この原本データを、複合機5にて読み取った画像データと比較するなど、改竄の有無を判断する処理に供してもよい。さらにここで認証サーバ7が認証の処理を行った後で、複合機5の利用者に対して認証処理の対価を課金するようにするのも好ましい。具体的には、対価の額の情報を複合機5に送信して、利用者から徴収させ、または複合機5の利用者のクレジットカード番号などを入力させるなどして取得しておき、当該クレジットカードに対して対価の課金を行うこととしてもよい。
【0047】
なお、ここまでの説明ではレイアウトの情報として、電子データの生成時に選択されたレイアウトがどれであるかを示す情報としていたが、このレイアウト情報は、より具体的に、文字列情報が記述された位置を直接的に記載したものであってもよいし、文字列情報が記述される位置(領域)を画定するために、領域の開始点と終了点(矩形領域ならば、その対角線上の2頂点)の位置に配置される所定のイメージとしてもよい。
【0048】
このように本実施の形態では、管理サーバ2と交付サーバ3と提供サーバ4と複合機5とコンピュータシステム6と認証サーバ7とのそれぞれに、文字列情報を記述し、その文字列情報に基づく認証用の情報と文字列情報の記述位置とを含む所定の情報を記述して電子データを生成して送信するプログラムと、当該電子データを印字して得られる交付文書について、文字列情報の記述位置の情報を認識して、その領域を画定するプログラムと、当該領域に対する光学的文字認識を行うプログラムと、光学的文字認識結果として得られる認識文字列情報から認証用の情報を演算するプログラムと、交付文書から光学的に認識される認証用の情報と、認識文字列情報から得られた認証用の情報とを比較するプログラムとを含んだプログラム群のいずれかがインストールされ、これらが協働して本実施の形態のシステムを実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る文書交付システムの一例を表す構成ブロック図である。
【図2】 複合機5の一例を表す構成ブロック図である。
【図3】 レイアウト情報と光学的文字認識をすべき領域とを関連づける情報の構造例を表す説明図である。
【図4】 認証の処理の一例を表すフローチャート図である。
【図5】 印刷される交付文書の一例を表す説明図である。
【符号の説明】
1 市役所データベース、2 管理サーバ、3 交付サーバ、4 提供サーバ、5 複合機、6 コンピュータシステム、7 認証サーバ、11 制御部、12 記憶部、13 スキャナ部、14 プリンタ部、15 操作部、16 表示部、17 通信部。
Claims (10)
- 交付する文書に掲載するべき文字列情報を管理する管理手段と、要求を受け入れて、要求に応じた前記文字列情報を提供する提供手段と、を含む情報管理装置と、
交付する文書のレイアウトを保持する保持手段と、文書を交付する指示を受け付ける受付手段と、受け付け結果に基づいて交付する文書に記述すべき文字列情報を前記情報管理装置に要求し、前記情報管理装置から文字列情報を取得する取得手段と、受け付け結果に基づいて交付する文書のレイアウトを選択し、このレイアウトに従って前記取得した文字列情報を記述した電子データを生成する電子データ生成手段と、前記取得した文字列情報を用いて所定の演算を行って認証値を生成する認証値生成手段と、当該生成した認証値と前記レイアウトにおける文字列情報の記述位置を示すレイアウト情報とを含んでなる認証情報を埋込または非埋込により印刷される態様で前記電子データと合成して、交付する文書の電子データを生成する合成電子データ生成手段と、生成した交付する文書の電子データを蓄積する蓄積手段と、送信要求に応じて蓄積した電子データを送信する送信手段と、を含む交付文書生成装置と、
前記交付文書生成装置に送信要求を行って蓄積された電子データを取得し、交付文書を印刷する印刷装置と、
前記印刷された交付文書を読み込んで、埋込または非埋込により印刷された前記認証値とレイアウト情報とを認識する認識手段と、認識した認証値を記憶する記憶手段と、認識したレイアウト情報に基づいて前記文字列情報が記述されている画像データ上の少なくとも一つの領域を画定する画定手段と、当該画定した領域について光学的文字認識処理を行い、当該処理の結果として認識文字列情報を生成する認識文字列情報生成手段と、当該認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成する確認用認証値生成手段と、記憶手段により記憶された認証値と確認用認証値生成手段により生成した確認用認証値とを比較する比較手段と、当該比較の結果を利用者に提供し、または当該比較の結果に基づいて交付文書の認証を行う処理手段と、を含む認証装置と、
を含むことを特徴とする文書交付システム。 - 請求項1に記載の文書交付システムにおいて、
前記交付文書生成装置は、前記電子データに、所定の操作によって顕在化する潜在イメージを合成する潜在イメージ合成手段を含む、ことを特徴とする文書交付システム。 - 請求項1または2に記載の文書交付システムにおいて、
前記交付文書生成装置は、交付文書の原本データを保持するデータベースに接続され、
前記交付文書生成装置は、
前記生成した電子データに固有の文書識別子を発行し、当該文書識別子を前記電子データ上に記述する手段と、
当該電子データのコピーを原本データとして前記文書識別子に関連づけて前記データベースに登録する手段と、
をさらに含む、
ことを特徴とする文書交付システム。 - 予め定められた複数のレイアウトのうちから選択された、いずれかのレイアウトに従って文字列情報が記述された交付文書であって、
前記記述された文字列情報を用いた所定の演算により生成される認証値と、
当該交付文書に固有の文書識別子と、
前記選択されたレイアウトにおける文字列情報の記述位置を示すレイアウト情報と、が記述され、
その交付文書の電子データが原本データとして前記文書識別子に関連づけて所定のデータベースに登録されている交付文書、を読み込み、その画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段から画像データを読み込み、その画像データから、認証値とレイアウト情報と文書識別子とを認識する認識手段と、
認識した前記認証値を記憶する記憶手段と、
認識した前記レイアウト情報に基づいて前記文字列情報が記述されている位置を特定する特定手段と、
前記画像データ上の当該特定された位置に対して光学的文字認識処理を実行し、認識文字列情報を生成する認識文字列情報生成手段と、
生成した認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成する確認用認証値生成手段と、
記憶手段により記憶された認証値と、確認用認証値生成手段により生成された確認用認証値とを比較する比較手段と、
認識した前記文書識別子に関連づけて前記所定のデータベースに登録されている原本データを取得する原本データ取得手段と、
当該原本データと、前記比較手段による比較の結果とを利用者に対して提供する提供手段と、
を含む、ことを特徴とする認証システム。 - 予め定められた複数のレイアウトのうちから選択された、いずれかのレイアウトに従って文字列情報が記述された交付文書であって、
前記記述された文字列情報を用いた所定の演算により生成される認証値と、
当該交付文書に固有の文書識別子と、
前記選択されたレイアウトにおける文字列情報の記述位置を示すレイアウト情報と、が記述され、
その交付文書の電子データが原本データとして前記文書識別子に関連づけて所定のデータベースに登録されている交付文書、を扱う認証システムであって、
当該認証システムは、
交付文書の原本データを保持する前記所定のデータベースに接続された認証サーバと、
当該認証サーバに対してネットワークを介して接続された認証装置と、
を含み、
前記認証装置は、
前記データベースから交付文書の画像データを読み込み、その画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データを前記認証サーバに送信する送信手段と、
を含み、
前記認証サーバは、
前記認証装置から前記画像データを受信する受信手段と、
当該画像データから認証値とレイアウト情報と文書識別子とを認識する認識手段と、
認識した前記認証値を記憶する記憶手段と、
認識した前記レイアウト情報に基づいて前記文字列情報が記述されている位置を特定する特定手段と、
前記画像データ上の当該特定された位置に対して光学的文字認識処理を実行し、認識文字列情報を生成する認識文字列情報生成手段と、
生成した認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成する確認用認証値生成手段と、
記憶手段により記憶された認証値と、確認用認証値生成手段により生成された確認用認証値とを比較する比較手段と、
認識した前記文書識別子に関連づけて前記所定のデータベースに登録されている原本データを取得する原本データ取得手段と、
当該原本データと、前記比較の結果とを前記認証装置に送信する手段と、
を含み、
当該認証システムは、当該原本データと、前記比較の結果とを利用者に提供する提供手段を含む、ことを特徴とする認証システム。 - 予め定められた複数のレイアウトのうちから選択された、いずれかのレイアウトに従って文字列情報が記述された交付文書であって、
前記記述された文字列情報を用いた所定の演算により生成される認証値と、
前記選択されたレイアウトにおける文字列情報の記述位置を示すレイアウト情報と、が記述された交付文書、を扱う認証システムであって、
当該認証システムは、
交付文書の原本データを保持するデータベースに接続された認証サーバと、
当該認証サーバに対してネットワークを介して接続された認証装置と、
を含み、
前記認証装置は、
前記データベースから交付文書の画像データを読み込み、その画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データからレイアウト情報を認識する認識手段と、
当該レイアウト情報に基づいて前記画像データから光学的文字認識処理の対象となる少なくとも一つの画像領域を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記画像領域のデータを前記認証サーバに送信する送信手段と、
を含み、
前記認証サーバは、
前記認証装置から前記画像領域のデータを受信する受信手段と、
受信した前記画像領域のデータについて光学的文字認識処理を実行して認識文字列情報を生成する認識文字列情報生成手段と、
当該認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成する確認用認証値生成手段と、
前記認証装置で読み込まれた交付文書の認証値を前記データベースから読み出し、その読み出した認証値と確認用認証値生成手段により生成した確認用認証値とを比較し一致した場合に当該比較交付文書を認証する認証処理手段と、
を含む、ことを特徴とする認証システム。 - 請求項6に記載の認証システムにおいて、
前記認証装置は、さらに前記交付文書の画像データから認証値を認識する認証値認識手段と、当該認証値を前記認証サーバに送信する認証値送信手段と、を含み、
前記認証サーバは、前記認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成する確認用認証値生成手段と、前記認証装置から前記認証値を受信する認証値受信手段と、を含み、
前記認証サーバにおける前記認証処理手段は、認証値受信手段により受信した前記認証値と、確認用認証値生成手段により生成した確認用認証値とを比較して、交付文書の認証処理を行う、
ことを特徴とする認証システム。 - 請求項6に記載の認証システムにおいて、
前記交付文書には、当該交付文書に固有の文書識別子が記述され、その交付文書の電子データが原本データとして前記文書識別子に関連づけて所定のデータベースに登録されており、
前記認証サーバは、交付文書の原本データを保持する前記所定のデータベースに接続され、
前記認証サーバは、さらに、
前記認証装置によって認識されて受信され、又は、前記認証装置から取得される文書識別子の記述部分を含んだ画像領域のデータから当該認証サーバ自身によって認識された文書識別子を用い、前記所定のデータベースから、当該文書識別子に関連づけられた原本データを取得する原本データ取得手段と、
前記原本データから認証値を認識する認証値認識手段と、
前記認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成する確認用認証値生成手段と、
を含み、
前記認証サーバにおける前記認証処理手段は、認証値認識手段により認識した認証値と、確認用認証値生成手段により生成した確認用認証値とを比較して、交付文書の認証処理を行う、
ことを特徴とする認証システム。 - 予め定められた複数のレイアウトのうちから選択された、いずれかのレイアウトに従って文字列情報が記述された交付文書であって、
前記記述された文字列情報を用いた所定の演算により生成される認証値と、
前記選択されたレイアウトにおける文字列情報の記述位置を示すレイアウト情報と、が記述された交付文書、をコンピュータが扱う方法であって、
画像データ取得手段が、前記交付文書を読み込んで、その画像データを取得する手順と、
認識手段が、前記画像データから前記認証値とレイアウト情報を認識する手順と、
特定手段が、当該認識したレイアウト情報に基づいて前記文字列情報が記述されている位置を特定する手順と、
認識文字列情報生成手段が、当該特定した位置に対して光学的文字認識処理を行い、当該処理の結果として認識文字列情報を生成する手順と、
確認用認証値生成手段が、当該認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成する手順と、
比較手段が、前記認識した認証値と、生成した確認用認証値とを比較する手順と、
処理手段が、当該比較の結果を利用者に提供し、または当該比較の結果に基づいて交付文書の認証を行う手順と、
を含む、ことを特徴とする方法。 - 予め定められた複数のレイアウトのうちから選択された、いずれかのレイアウトに従って文字列情報が記述され、前記記述された文字列情報を用いた所定の演算により生成される認証値と、前記選択されたレイアウトにおける文字列情報の記述位置を示すレイアウト情報と、が記述された交付文書を扱うプログラム群であって、
各プログラム群をそれぞれ実行する少なくとも一つのコンピュータを、
記憶手段から前記交付文書の画像データを読み込んで、その画像データを取得する取得手段と、
前記画像データから前記認証値とレイアウト情報とを認識する認識手段と、
認識した前記認証値を記憶する記憶手段と、
当該認識したレイアウト情報に基づいて前記文字列情報が記述されている位置を特定する特定手段と、
当該特定した位置に対して光学的文字認識処理を行い、当該処理の結果として認識文字列情報を生成する認識文字列情報生成手段と、
当該認識文字列情報を用いて所定の演算を行って確認用認証値を生成する確認用認証値生成手段と、
記憶手段により記憶した認証値と、確認用認証値生成手段により生成した確認用認証値とを比較する比較手段、
として機能させる、ことを特徴とするプログラム群。
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