JP4168269B2 - 携帯電話端末および携帯電話端末の同期制御方法 - Google Patents

携帯電話端末および携帯電話端末の同期制御方法 Download PDF

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    • H04M1/72403User interfaces specially adapted for cordless or mobile telephones with means for local support of applications that increase the functionality

Description

本発明は、携帯電話端末および携帯電話端末の同期制御方法に関し、特には、音声等の音響を処理する音響処理部と動画像を処理する動画像処理部とが互いに異なる制御部によって制御されていても、音声等の音響と動画像との同期を取ることが可能な携帯電話端末および携帯電話端末の同期制御方法に関する。
従来、音声と動画像とを処理することができる携帯電話端末がある(特許文献1(特開2002−118638号公報)参照)。
動画像処理としては、ISO14496にて規定されているMPEG4-VisualおよびTV電話システム用規格であるH.263などがある。また、音声処理としては、MPEG4-Audioおよび携帯電話におけるAMR(Adaptive Multi Rate) Codecがある。また、携帯電話においても第三世代用として3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)規格で、上記動画像処理と上記音声処理とが採用されている。
従来、音声の録音および再生と、動画像の録画および再生とを実行することが可能な携帯電話端末においては、録画録音時に動画像と音声とを同期できるよう、また再生時にも動画像と音声とを同期できるよう、動画像処理を行う動画像処理部と音声処理を行う音声処理部とが、共通のCPU(DSPを含む。)より制御されている。
図14は、音声の録音および再生と、動画像の録画および再生とを実行することが可能な従来の携帯電話端末の一例を示したブロック図である。
以下、図14を参照して、音声の録音および再生と、動画像の録画および再生とを実行することが可能な従来の携帯電話端末を説明する。
図14において、携帯電話端末101は、送受信ANT(アンテナ)8と、携帯電話用無線部9と、システム処理部10と、音声入力部5と、音声出力部6と、動画像入力部14と、動画像出力部15と、音声動画像処理ブロック102とを含む。
送受信ANT(アンテナ)8は、携帯電話システムの無線信号を送受信する。携帯電話用無線部9は、携帯電話システムの無線信号の変復調を行う。システム処理部10は、携帯電話信号の処理を行う。音声入力部5は、例えばマイクであり、音声などの音響を入力する。音声出力部6は、例えばスピーカであり、音声などの音響を出力する。動画像入力部14は、例えばカメラであり、動画像を入力する。動画像出力部15は、例えば表示部であり、動画像を出力する。音声動画像処理ブロック102は、音声(音響)の処理および動画像の処理を行う。
音声動画像処理ブロック102は、音声処理部103と、動画像処理部104と、音声動画像処理用CPU105とを含む。
音声処理部103は、音声などの音響を示す音響情報の処理を行う。動画像処理部104は、動画像を示す動画像情報の処理を行う。音声動画像処理用CPU105は、音声処理部103の動作および動画像処理部104の動作とを制御する。
図14に示したように、従来の携帯電話端末では、音声動画像処理用CPU105が、音声処理部103および動画像処理部104とを制御することにより、音声と動画像とが同期する。
特許文献2(特開2003−44621号公報)には、1つのシステムCPUが動画像処理と音声処理とを制御する携帯電話端末において、動画像と音声とを同期させて再生するために、画像シーケンスデータの再生用のタイマと、音声シーケンスデータの再生用のタイマとが同時にスタートされる技術が記載されている。
なお、特許文献2には、画像シーケンスデータの再生用のタイマと、音声シーケンスデータの再生用のタイマとを同時にスタートさせるための具体的な手法は、記載されていない。
特開2002−118638号公報 特開2003−44621号公報
特許文献2に記載されたような従来の携帯電話端末では、1つのCPU(DSPを含む)が、動画像の処理を行う動画像処理部と音声の処理を行う音声処理部とを制御するので、CPUの負荷が大きくなるという問題が生じる。
CPUの負荷が大きくなるという問題を解決するために、動画像処理部を制御する動画像CPU(DSPを含む)と、音声処理部を制御する音声CPU(DSPを含む)とを別々に設けることが考えられるが、この場合、動画像処理部と音声処理部とが異なるCPUで制御されるため、動画像が音声と同期しなくなってしまう可能性が生じるという問題が生じてしまう。
動画像処理部と音声処理部とが異なるCPUで制御される場合に、動画像が音声と同期しなくなってしまう可能性が生じるという問題が発生する原因の1つとして、動画像CPUと音声CPUとの間で伝送される信号の伝送時間に起因する、動画像処理と音声処理との間の同期誤差があげられる。
例えば、動画像CPUが、動画像と音声とを同期させるために用いる信号を、音声CPUに伝送する場合、動画像と音声とを同期させるために用いる信号は、動画像CPUから出力されてから、所定の伝送時間を経過した後に、音声CPUに供給される。
よって、音声CPUが動画像と音声とを同期させるために用いる信号を受け取るタイミングは、動画像CPUが動画像と音声とを同期させるために用いる信号を出力したタイミングよりも、その信号の伝送時間だけ遅れてしまい、このタイミングの遅れが、動画像と音声とが同期しなくなる原因となる。
したがって、仮に、音声CPUに制御された音声処理部の音声処理速度と、動画像CPUに制御された動画像処理部の動画像処理速度とが等しい場合でも、動画像CPUと音声CPUとの間で伝送される信号の伝送時間に起因する、動画像処理と音声処理との間の同期誤差が生じてしまう。
さらに、音声CPUに制御された音声処理部の音声処理速度と、動画像CPUに制御された動画像処理部の動画像処理速度とが異なる場合には、動画像CPUと音声CPUとの間で伝送される信号の伝送時間に起因する同期誤差に加えて、音声処理速度と動画像処理速度との間の処理速度の違いに基づく同期ずれも生じる。
なお、動画像と音声とが同期しなくなる可能性が生じるという問題は、動画像処理部と音声処理部とが異なるCPU(DSPを含む。)により制御される際に発生する問題であり、この問題は、動画像処理部と音声処理部とが異なるCPUにより制御される場合であれば、動画像処理部と音声処理部とが1つの携帯電話端末内に配設されている場合に限らず、いずれか一方のみが携帯電話端末内に配設されている場合にも生じる問題である。
例えば、携帯電話端末が有する動画像処理部の処理速度と異なる処理速度を有する外部の音声処理装置を携帯電話端末に接続して、動画像を携帯電話端末で処理し、音声を外部の音声処理装置で処理しようとすると、動画像と音声との同期が取れなくなってしまうという問題が生じる。
また、例えば、携帯電話端末が有する音声処理部の処理速度と異なる処理速度を有する外部の動画像処理装置を携帯電話端末に接続して、音声を携帯電話端末で処理し、動画像を外部の動画像処理装置で処理しようとすると、動画像と音声との同期が取れなくなってしまうという問題が生じる。
また、携帯電話端末が、リアルタイム伝送が保証されていない無線区間経由で、外部の音声処理装置または外部の動画像処理装置と接続されている場合も、携帯電話端末側の処理と外部装置(外部の音声処理装置または外部の動画像処理装置)の処理の同期が取れなくなってしまうという問題が生じる。
このように、携帯電話端末に対して、外部の音声処理装置または外部の動画像処理装置といった周辺機器を接続する場合にも、音声と動画像との同期が取れなくなる可能性が生じるという問題が生じる。
本発明の目的は、音声等の音響を処理する音響処理部と動画像を処理する動画像処理部とが異なる制御部によって制御されていても、音声等の音響と動画像との同期を取ることが可能な携帯電話端末および携帯電話端末の同期制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の携帯電話端末は、音響を示す音響情報を処理する音響処理部および前記音響処理部による音響処理を制御する音響処理制御部とを含む音響処理ブロックを用いて音響処理を行う携帯電話端末において、動画像を示す動画像情報を処理する動画像処理部と、前記動画像処理部による動画像処理を制御する動画像処理制御部と、前記音響処理ブロックと前記動画像処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間を計算する伝送時間計算処理を行い、その後、前記伝送時間に基づいて前記動画像処理と前記音響処理との間の同期誤差を補償して、前記動画像処理部による動画像処理と前記音響処理部による音響処理とを同期させる同期処理を行う同期制御部とを含むことを特徴とする。
上記の発明によれば、音響処理ブロックと動画像処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間を計算し、計算した伝送時間に基づき、音響処理ブロックと動画像処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間に起因する、動画像処理と音響処理との間の同期誤差を補償することによって、動画像処理部による動画像処理と音響処理部による音響処理とを同期させる同期処理を行うので、音響処理ブロックと動画像処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間に起因して発生する、動画像と音声との同期ずれを解消することが可能となる。したがって、動画像処理制御部と音響処理制御部とを異なる制御部としても、動画像と音声との同期ずれを解消することが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末は、前記動画像処理部による動画像処理の進度をカウント値で示す動画像処理カウンタをさらに含み、前記音響処理ブロックは、前記音響処理部による音響処理の進度をカウント値で示す音響処理カウンタをさらに含み、前記同期制御部は、前記同期処理として、前記動画像処理制御部を介して前記音響処理カウンタのカウント値を取得し、取得した音響処理カウンタのカウント値と該音響処理カウンタのカウント値を取得した際の前記動画像処理カウンタのカウント値と所望のタイミングでの前記動画像処理カウンタのカウント値と前記伝送時間計算処理で計算した伝送時間とに基づき前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値を計算し、計算した前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値と前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値との差が小さくなるように、前記動画像処理制御部を介して前記動画像処理部の処理速度を制御することを特徴とする。
上記の発明によれば、音響処理カウンタのカウント値と動画像処理カウンタのカウント値とに基づき、動画像と音響との同期を取ることが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末は、前記同期制御部が、前記伝送時間計算処理および前記同期処理を間欠的に行うことを特徴とする。
上記の発明によれば、伝送時間計算処理および同期処理を間欠的に行うので、音響処理制御部に制御された音響処理部の音響処理速度と、動画像制御部に制御された動画像処理部の動画像処理速度とが異なる場合にも、動画像と音響との同期を間欠的に取ることが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末は、前記同期制御部が、前記同期処理として、前記音響処理の開始を指示する音響処理開始信号を、前記動画像処理制御部を介して前記音響処理ブロックに伝送し、前記音響処理開始信号の伝送から、前記伝送時間計算処理で計算した伝送時間が経過したタイミングで前記動画像処理の開始を指示する動画像処理開始指示信号を前記動画像処理制御部に伝送することを特徴とする。
上記の発明によれば、音響処理の開始タイミングと動画像処理の開始タイミングを同期させることが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末は、前記音響処理ブロックが、前記音響処理部の出力を外部に出力する音響処理信号出力部をさらに含み、前記音響処理出力部は、無線または有線により外部の音響出力機器と接続されることが望ましい。
また、本発明の携帯電話端末は、前記音響処理ブロックが、外部の音響処理端末に含まれ、前記動画像処理制御部は、無線または有線により前記音響処理ブロックと接続されることが望ましい。
また、本発明の携帯電話端末は、前記音響処理ブロックが、携帯電話システムを経由して複数の前記動画像処理制御部と接続可能な外部の音響処理端末に含まれ、前記同期制御部は、前記動画像処理制御部を介して前記動画像処理部を制御することによって、前記音響処理に対して前記動画像処理の同期を行うことを特徴とする。
上記の発明によれば、外部の音響処理端末から出力される音響と同期した動画像を複数の携帯電話端末で再生することが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末は、動画像を示す動画像情報を処理する動画像処理部および前記動画像処理部による動画像処理を制御する動画像処理制御部とを含む動画像処理ブロックを用いて動画像処理を行う携帯電話端末において、音響を示す音響情報を処理する音響処理部と、前記音響処理部による前記音響処理を制御する音響処理制御部と、前記動画像処理ブロックと前記音響処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間を計算する伝送時間計算処理を行い、その後、前記伝送時間に基づいて前記動画像処理と前記音響処理との間の同期誤差を補償して、前記動画像処理部による動画像処理と前記音響処理部による音響処理とを同期させる同期処理とを行う同期制御部とを含むことを特徴とする。
上記の発明によれば、動画像処理ブロックと音響処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間を計算し、計算した伝送時間に基づき、動画像処理ブロックと音響処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間に起因する、動画像処理と音響処理との間の同期誤差を補償することによって、動画像処理部による動画像処理と音響処理部による音響処理とを同期させる同期処理を行うので、音響処理ブロックと動画像処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間に起因して発生する、動画像と音声との同期ずれを解消することが可能となる。したがって、動画像処理制御部と音響処理制御部とを異なる制御部としても、動画像と音声との同期ずれを解消することが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末は、前記音響処理部による音響処理の進度をカウント値で示す音響処理カウンタをさらに含み、前記動画像処理ブロックは、前記動画像処理部による動画像処理の進度をカウント値で示す動画像処理カウンタをさらに含み、前記同期制御部は、前記同期処理として、前記音響処理制御部を介して前記動画像処理カウンタのカウント値を取得し、取得した動画像処理カウンタのカウント値と該動画像処理カウンタのカウント値を取得した際の前記音響処理カウンタのカウント値と所望のタイミングでの前記音響処理カウンタのカウント値と前記伝送時間計算処理で計算した伝送時間とに基づき前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値を計算し、計算した前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値と前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値との差が小さくなるように、前記音響処理制御部を介して前記音響処理部の処理速度を制御することを特徴とする。
上記の発明によれば、音響処理カウンタのカウント値と動画像処理カウンタのカウント値とに基づき、動画像と音響との同期を取ることが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末は、前記同期制御部が、前記伝送時間計算処理および前記同期処理を間欠的に行うことを特徴とする。
上記の発明によれば、伝送時間計算処理および同期処理を間欠的に行うので、音響処理制御部に制御された音響処理部の音響処理速度と、動画像制御部に制御された動画像処理部の動画像処理速度とが異なる場合にも、動画像と音響との同期を間欠的に取ることが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末は、前記同期制御部が、前記同期処理として、前記動画像処理の開始を指示する動画像処理開始信号を、前記音響処理制御部を介して前記動画像処理ブロックに伝送し、前記動画像処理開始信号の伝送から、前記伝送時間計算処理で計算した伝送時間が経過したタイミングで前記音響処理の開始を指示する音響開始指示信号を前記音響処理制御部に伝送することを特徴とする。
上記の発明によれば、音響処理の開始タイミングと動画像処理の開始タイミングを同期させることが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末は、前記動画像処理ブロックが、前記動画像処理部の出力を外部に出力する動画像処理信号出力部をさらに含み、前記動画像処理出力部は、無線または有線により外部の表示機器と接続されることが望ましい。
また、本発明の携帯電話端末は、前記動画像処理ブロックが、外部の動画処理端末に含まれ、前記音響処理制御部は、無線または有線により前記動画像処理ブロックと接続されることが望ましい。
また、本発明の携帯電話端末は、前記動画像処理ブロックが、携帯電話システムを経由して複数の前記音響処理制御部と接続可能な外部の動画処理端末に含まれ、前記同期制御部は、前記音響処理制御部を介して前記音響処理部を制御することによって、前記動画像処理に対して前記音響処理の同期を行うことを特徴とする。
上記の発明によれば、外部の動画処理端末から出力される動画像と同期した音響を複数の携帯電話端末で再生することが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末の同期制御方法は、音響を示す音響情報を処理する音響処理部および前記音響処理部による音響処理を制御する音響処理制御部とを含む音響処理ブロックを用いて音響処理を行い、動画像を示す動画像情報を処理する動画像処理部と、前記動画像処理部による動画像処理を制御する動画像処理制御部とを含む携帯電話端末が行う同期制御方法であって、前記音響処理ブロックと前記動画像処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間を計算する伝送時間計算ステップと、前記伝送時間計算ステップで計算した信号の伝送時間に基づいて前記動画像処理と前記音響処理との間の同期誤差を補償して、前記動画像処理部による動画像処理と前記音響処理部による音響処理とを同期させる同期処理を行う同期制御ステップとを含むことを特徴とする。
上記の発明によれば、音響処理ブロックと動画像処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間に起因して発生する、動画像と音声との同期ずれを解消することが可能となる。したがって、動画像処理制御部と音響処理制御部とを異なる制御部としても、動画像と音声との同期ずれを解消することが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末の同期制御方法は、前記携帯電話端末が、前記動画像処理部による動画像処理の進度をカウント値で示す動画像処理カウンタをさらに含み、前記音響処理ブロックは、前記音響処理部による音響処理の進度をカウント値で示す音響処理カウンタをさらに含み、前記同期制御ステップは、前記同期処理として、前記動画像処理制御部を介して前記音響処理カウンタのカウント値を取得し、取得した音響処理カウンタのカウント値と該音響処理カウンタのカウント値を取得した際の前記動画像処理カウンタのカウント値と所望のタイミングでの前記動画像処理カウンタのカウント値と前記伝送時間計算ステップで計算した伝送時間とに基づき前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値を計算し、計算した前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値と前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値との差が小さくなるように、前記動画像処理制御部を介して前記動画像処理部の処理速度を制御することを特徴とする。
上記の発明によれば、音響処理カウンタのカウント値と動画像処理カウンタのカウント値とに基づき、動画像と音響との同期を取ることが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末の同期制御方法は、前記伝送時間計算ステップと前記同期制御ステップとは、間欠的に実行されることを特徴とする。
上記の発明によれば、伝送時間計算ステップと同期制御ステップとが間欠的に実行されるので、音響処理制御部に制御された音響処理部の音響処理速度と、動画像制御部に制御された動画像処理部の動画像処理速度とが異なる場合にも、動画像と音響との同期を間欠的に取ることが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末の同期制御方法は、前記同期制御ステップは、前記同期処理として、前記音響処理の開始を指示する音響処理開始信号を、前記動画像処理制御部を介して前記音響処理ブロックに伝送し、前記音響処理開始信号の伝送から、前記伝送時間計算ステップで計算した伝送時間が経過したタイミングで前記動画像処理の開始を指示する動画像処理開始指示信号を前記動画像処理制御部に伝送することを特徴とする。
上記の発明によれば、音響処理の開始タイミングと動画像処理の開始タイミングを同期させることが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末の同期制御方法は、動画像を示す動画像情報を処理する動画像処理部および前記動画像処理部による動画像処理を制御する動画像処理制御部とを含む動画像処理ブロックを用いて動画像処理を行い、音響を示す音響情報を処理する音響処理部と、前記音響処理部による前記音響処理を制御する音響処理制御部とを含む携帯電話端末が行う同期制御方法であって、前記動画像処理ブロックと前記音響処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間を計算する伝送時間計算ステップと、前記伝送時間計算ステップで計算した伝送時間に基づいて前記動画像処理と前記音響処理との間の同期誤差を補償して、前記動画像処理部による動画像処理と前記音響処理部による音響処理とを同期させる同期処理を行う同期制御ステップとを含むことを特徴とする。
上記の発明によれば、音響処理ブロックと動画像処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間に起因して発生する、動画像と音声との同期ずれを解消することが可能となる。したがって、動画像処理制御部と音響処理制御部とを異なる制御部としても、動画像と音声との同期ずれを解消することが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末の同期制御方法は、前記携帯電話端末は、前記音響処理部による音響処理の進度をカウント値で示す音響処理カウンタをさらに含み、前記動画像処理ブロックは、前記動画像処理部による動画像処理の進度をカウント値で示す動画像処理カウンタをさらに含み、前記同期制御ステップは、前記同期処理として、前記音響処理制御部を介して前記動画像処理カウンタのカウント値を取得し、取得した動画像処理カウンタのカウント値と該動画像処理カウンタのカウント値を取得した際の前記音響処理カウンタのカウント値と所望のタイミングでの前記音響処理カウンタのカウント値と前記伝送時間計算ステップで計算した伝送時間とに基づき前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値を計算し、計算した前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値と前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値との差が小さくなるように、前記動画像処理制御部を介して前記動画像処理部の処理速度を制御する、または前記音響処理制御部を介して前記音響処理部の処理速度を制御することを特徴とする。
上記の発明によれば、音響処理カウンタのカウント値と動画像処理カウンタのカウント値とに基づき、動画像と音響との同期を取ることが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末の同期制御方法は、前記伝送時間計算ステップと前記同期制御ステップとは、間欠的に実行されることを特徴とする。
上記の発明によれば、伝送時間計算ステップと同期制御ステップとを間欠的に行うので、音響処理制御部に制御された音響処理部の音響処理速度と、動画像制御部に制御された動画像処理部の動画像処理速度とが異なる場合にも、動画像と音響との同期を間欠的に取ることが可能となる。
また、本発明の携帯電話端末の同期制御方法は、前記同期制御ステップは、前記同期処理として、前記動画像処理の開始を指示する動画像処理開始信号を、前記音響処理制御部を介して前記動画像処理ブロックに伝送し、前記動画像処理開始信号の伝送から、前記伝送時間計算ステップで計算した伝送時間が経過したタイミングで前記音響処理の開始を指示する音響開始指示信号を前記音響処理制御部に伝送することを特徴とする。
上記の発明によれば、音響処理の開始タイミングと動画像処理の開始タイミングを同期させることが可能となる。
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を提供する。
第1の効果は、音響処理部を制御する音響処理制御部を、動画像処理部を制御する動画像処理制御部と異なるものとしても、音響と動画像との同期が取れる点である。これにより、各制御部の負荷を小さくできる。
第2の効果は、音響処理ブロックを携帯電話端末の外部に配置しても、音響と動画像とが同期した状態にすることができるようになることである。よって、携帯電話端末の外部に配置した音響処理ブロックを他の携帯電話端末と共有すれば、例えば、音響処理ブロックとして音響効果の優れた音響システムを使ったり、リモートスピーカを使ったりして、複数の携帯電話端末で同時に動画像再生を行うことができるようになる。
第3の効果は、動画像処理ブロックを携帯電話端末の外部に配置しても、音響と動画像とが同期した状態にすることができるようになることである。よって、携帯電話端末の外部に配置した動画像処理ブロックを他の携帯電話端末と共有すれば、例えば、動画像処理ブロックとしての表示スクリーンにて動画像を表示して、複数の携帯電話端末で同時に音響再生を行う映画館のような機能を実現できるようになる。
以下、本発明の一実施例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例の携帯電話端末を示したブロック図である。
図1において、携帯電話端末1は、音声処理ブロック2と、音声入力部5と、音声出力部6と、送受信ANT(アンテナ)8と、携帯電話用無線部9と、システム処理部10と、動画像処理ブロック11と、動画像入力部14と、動画像出力部15と、CPU間通信路18とを含む。なお、図1において、図14と同一構成のものには、同一符号を附してある。
携帯電話端末1は、音声処理ブロック2を用いて音響処理を行う。
音響処理ブロックとしての音声処理ブロック2は、音声処理カウンタ3と、音声処理部4と、音声処理用CPU7とを含む。
音響処理カウンタとしての音声処理カウンタ3は、音声処理の進行状況を管理する。具体的には、音声処理カウンタ3は、音声処理部4による音声処理の進度をカウント値で示し、音声処理の処理速度に応じてカウントスピードが変動する。以下、音声処理カウンタ3のカウント値を「CountAOut値」と称する。
音響処理部としての音声処理部4は、音声等の音響を示す音響情報としての音声情報を処理する。
音響処理制御部としての音声処理用CPU7は、音声処理部4による音声処理と音声処理カウンタ3のカウント動作とを制御する。
送受信ANT(アンテナ)8は、携帯電話システムの無線信号を送受信する。携帯電話用無線部9は、携帯電話システムの無線信号の変復調を行う。システム処理部10は、携帯電話信号の処理を行う。
動画像処理ブロック11は、同期制御部12と、動画像処理カウンタ13と、動画像処理部16と、動画像処理用CPU17とを含む。
動画像処理カウンタ13は、動画像処理の進行状況を管理する。具体的には、動画像処理カウンタ13は、動画像処理部16による動画像処理の進度をカウント値で示し、動画像処理の処理速度に応じて、カウントスピードが変動する。以下、動画像処理カウンタ13のカウント値を「CountVOut値」と称する。
動画像処理部16は、動画像を示す動画像情報を処理する。
動画像処理制御部としての動画像処理用CPU17は、動画像処理カウンタ13のカウント動作と動画像処理部16による動画像処理とを制御する。
また、動画像処理用CPU17は、CPU間通信路18を介して音声処理用CPU7と接続している。
同期制御部12は、音声処理ブロック2、具体的には音声処理用CPU7と、動画像処理用CPU17との間で伝送される信号の伝送時間を計算する伝送時間計算処理を行う。なお、同期制御部12が伝送時間計算処理を実行するという技術的事項は、、同期制御部12が、動画像処理用CPU17を制御して、動画像処理用CPU17に伝送時間計算処理を実行させるという技術的事項を含む。
また、同期制御部12は、計算した伝送時間に基づき、動画像処理部16による動画像処理と音声処理部4による音声処理とを同期させる同期処理を行う。なお、同期制御部12が同期処理を実行するという技術的事項は、、同期制御部12が、動画像処理用CPU17を制御して、動画像処理用CPU17に同期処理を実行させるという技術的事項を含む。
以下に、同期制御部12が行う同期処理の一例を示す。
同期制御部12は、動画像処理用CPU17を介して音声処理カウンタ3のカウント値を取得する。
続いて、同期制御部12は、取得した音声処理カウンタ3のカウント値と該音声処理カウンタ3のカウント値を取得した際の動画像処理カウンタ13のカウント値と所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13のカウント値と計算した伝送時間とに基づき所望のタイミングでの音声処理カウンタ3のカウント値を計算する。
続いて、同期制御部12は、計算した所望のタイミングでの音声処理カウンタ3のカウント値と所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13のカウント値との差が小さくなるように、動画像処理用CPU17を介して動画像処理部16の処理速度を制御する。
以下に、同期制御部12が行う同期処理の他の例を示す。
同期制御部12は、音声処理の開始を指示する音声処理開始信号(例えば、音声再生要求信号または音声録音要求信号)を、動画像処理用CPU17を介して音声処理ブロック、具体的には音声処理用CPU7に伝送し、音響処理開始信号の伝送から、先に計算した伝送時間が経過したタイミングで動画像処理の開始を指示する動画像処理開始指示信号(例えば、動画像再生開始信号または動画像録画開始信号)を動画像処理用CPU17に伝送する。
音声処理用CPU7は、音声処理開始信号を受け取ると、受け取った音声処理開始信号に応じた音声処理を音声処理部4に実行させる。また、動画像処理用CPU17は、動画像処理開始指示信号を受け取ると、受け取った動画像処理開始指示信号に応じた動画像処理を動画像処理部16に実行させる。
なお、本実施例において、同期制御部12は、動画像処理用CPU17を制御して、上記同期処理を行う場合、同期制御部12と動画像処理用CPU17とで、本発明の同期制御部を構成する。
次に、動作を説明する。
図2は、図1に示した携帯電話端末1の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図2を参照して、図1に示した携帯電話端末1の動作を説明する。
例えば、ユーザが不図示のキーを操作することにより、音声付動画像の再生または記録が指定されると(ステップS1)、同期制御部12は、動画像処理用CPU17を制御し、初期化動作として、動画像処理カウンタ13のカウント(CountVOut)をスタートさせる。また、同期制御部12は、動画像処理用CPU17を制御し、同期処理開始タイミングを示すTSync値に、動画像処理カウンタ13のカウント値(CountVOut値)を代入する(ステップS2)。
なお、TSync値は、動画像処理用CPU17に格納される。また、ステップS2によって動画像処理カウンタ13のカウントがスタートするが、この時点では、動画像処理部16が動画像処理を実行しない。
次に、同期制御部12は、音声処理ブロック2(具体的には、音声処理用CPU7)と、動画像処理用CPU17との間で伝送される信号の伝送時間(時間誤差推定)を計算する(ステップS3)。
図3は、図2に示したステップS3の処理を説明するためのシーケンス図である。
以下、図3を参照して、ステップS3の伝送時間の計算処理(時間誤差推定)を説明する。
動画像処理ブロック11内の動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づき、変数tv1に動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値を代入し(ステップD1)、ステップD1とほぼ同時に音声処理ブロック2、具体的には音声処理用CPU7に対し同期要求を送信する(ステップD2)。なお、ステップD2で実行する同期要求には、変数tv1を引数として添付する。
ステップD2で実行された同期要求を受信した音声処理ブロック2、具体的には音声処理用CPU7は、変数ta1に音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値を代入する(ステップD3)。なお、ステップD3は、省略してもよい。
ステップD2で実行された同期要求を受信した音声処理ブロック2、具体的には音声処理用CPU7は、動画像処理ブロック11、具体的には、動画像処理用CPU17に対して同期応答を送信する(ステップD4)。ステップD4で実行する同期応答には、変数tv1と変数ta1とを引数として添付してもよい。なお、ステップD3を省略した場合は、ステップD4で実行する同期応答に、変数tv1のみを引数として添付してもよい。
ステップD4で実行された同期応答を受信した動画像処理ブロック11、具体的には動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、変数tv2に動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値を代入し(ステップD5)、ステップD5とほぼ同時に音声処理ブロック2、具体的には音声処理用CPU7に対して同期確認を送信する(ステップD6)。なお、ステップD6で実行する同期確認には、少なくとも変数tv2を引数として添付してもよい。
ステップD6で実行された同期確認を受信した音声処理ブロック2は、変数ta2に音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値を代入する(ステップD9)。なお、ステップD9は省略してもよい。
動画像処理ブロック11、具体的には、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、動画像処理ブロック11と音声処理ブロック2との間の通信時間誤差を推定する。
本実施例では、通信時間誤差として、動画像処理用CPU17が音声処理ブロック2(具体的には、音声処理用CPU7)へ信号を送信してから、その信号が音声処理ブロック2(具体的には、音声処理用CPU7)に入力されるまでの時間と、音声処理ブロック2(具体的には、音声処理用CPU7)が動画像処理用CPU17へ信号を送信してから、その信号が動画像処理用CPU17に入力されるまでの時間とを推定する。
具体的には、動画像処理用CPU17は、同期制御部12の制御に基づき、通信時間誤差Tvaを、Tva=(tv2−tv1)/2の式に基づき算出する(ステップD7)。なお、通信時間誤差Tvaの算出は、同期制御部12が行ってもよい。
なお、この値Tvaは、動画像処理ブロック11から音声処理ブロック2への伝送路の推定伝送速度と、音声処理ブロック2から動画像処理ブロック11への伝送路の推定伝送速度との比率を示すTVAratioにより、Tva=f(tv2, tv1, TVAratio)の式で示される。例えば、Tva=(tv2-tv1)×TVAratioで示される。
図2に戻って、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づき、音声処理の開始を指示する音声処理開始信号(例えば、音声再生要求信号または音声録音要求信号)を、動画像処理用CPU17を介して音声処理ブロック2、具体的には音声処理用CPU7に伝送する(ステップS4)。
音声処理用CPU7は、音声処理開始信号を受け取ると、受け取った音声処理開始信号に応じた音声処理(再生または録音)を音声処理部4に実行させるとともに、音声処理カウンタ3をリセットし、音声処理カウンタ3を動作させる。
動画像処理用CPU17は、音響処理開始信号の伝送から先に計算した伝送時間(値Tva)が経過したタイミングで(ステップS5)、動画像処理の開始を指示する動画像処理開始指示信号(例えば、動画像再生開始信号または動画像録画開始信号)を同期制御部12から受け取る。
動画像処理用CPU17は、動画像処理開始指示信号を受け取ると、受け取った動画像処理開始指示信号に応じた動画像処理(再生または録画)を動画像処理部18に実行させるとともに、動画像処理カウンタ13をリセットし、動画像処理カウンタ13を動作させる。
ステップS4からステップS6を実行することにより、動画像処理ブロック11と音声処理ブロックとの間で伝送される信号の伝送時間に起因する同期タイミング誤差が解消され、動画像処理と音声処理とが同じタイミングでスタートする。また、動画像処理カウンタ13と音声処理カウンタ3とが同じタイミングでカウント動作を開始する。
よって、音声等の音響を処理する音声処理部と動画像を処理する動画像処理部とが異なる制御部(例えば、CPU)によって制御されていても、音声等の音響と動画像との同期を取ることが可能となる。
続いて、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づき、動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値とTSync値の差が、再同期判断値TLimitよりも大きくなったか否か判断する(ステップS7)。
ステップS7で、動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値とTSync値の差が、再同期判断値TLimitよりも大きくないと、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づき、再度ステップS7を実行する。
ステップS7で、動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値とTSync値の差が、再同期判断値TLimitよりも大きい場合、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づき、TSync値に動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値を代入し(ステップS8)、音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値を推定する(ステップS9)。
図4は、ステップS9の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、図4において、図3と同一の処理には、同一符号を附してある。以下、図4を参照して、ステップS9の一例を説明する。
動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づき、変数tv1に動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値を代入し(ステップD1)、ステップD1とほぼ同時に音声処理ブロック2、具体的には音声処理用CPU7に対し同期要求を送信する(ステップD2)。なお、ステップD2で実行する同期要求には、変数tv1を引数として添付する。
ステップD2で実行された同期要求を受信した音声処理ブロック2、具体的には音声処理用CPU7は、変数ta1に音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値を代入する(ステップD3)。
ステップD2で実行された同期要求を受信した音声処理ブロック2、具体的には音声処理用CPU7は、動画像処理ブロック11、具体的には、動画像処理用CPU17に対して同期応答を送信する(ステップD4)。ステップD4で実行する同期応答には、変数tv1と変数ta1とを引数として添付してもよい。
ステップD4で実行された同期応答を受信した動画像処理ブロック11、具体的には動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、変数tv2に動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値を代入し(ステップD5)、ステップD5とほぼ同時に音声処理ブロック2、具体的には音声処理用CPU7に対して同期確認を送信する(ステップD6)。なお、ステップD6で実行する同期確認には、少なくとも変数tv2を引数として添付してもよい。
ステップD6で実行された同期確認を受信した音声処理ブロック2は、変数ta2に音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値を代入する(ステップD9)。なお、ステップD9は省略してもよい。
動画像処理ブロック11、具体的には、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、動画像処理ブロック11と音声処理ブロック2との間の通信時間誤差を推定する(ステップD7)。具体的には、動画像処理用CPU17は、同期制御部12の制御に基づき、通信時間誤差Tvaを、Tva=(tv2−tv1)/2の式に基づき算出する(ステップD7)。なお、通信時間誤差Tvaの算出は、同期制御部12が行ってもよい。
続いて、動画像処理ブロック11、具体的には、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値に対応する音声処理カウンタ3のカウント値CountAOut値を推定する(ステップD8)。なお、音声処理カウンタ3のカウント値CountAOut値を推定するための推定式は、例えば、以下に示すものを用いる。
推定CountAOut=(CountVOut-tv2)+ta1+(tv2-tv1)/2。
なお、推定CountAOutの算出は、同期制御部12が行ってもよい。
図2に戻って、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、所望のタイミングでの音声処理カウンタ3の推定カウント値である推定CountAOut値と、前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値とが、異なっているか否か判断する(ステップS10)。
ステップS10で、所望のタイミングでの音声処理カウンタ3の推定カウント値である推定CountAOut値と、前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値とが異なっていないと、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、動画像と音声との同期が取れていると判断し、ステップS7に戻る。
ステップS10で、所望のタイミングでの音声処理カウンタ3の推定カウント値である推定CountAOut値と、前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値とが異なっていると、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、動画像と音声との同期が取れていないと判断し、所望のタイミングでの音声処理カウンタ3の推定カウント値である推定CountAOut値が所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値より大きいか判断する(ステップS11)。
ステップS11で、所望のタイミングでの音声処理カウンタ3の推定カウント値である推定CountAOut値が所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値より大きいと、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、動画像処理が音声より遅れていると判断して、該推定CountAOut値から該CountVOut値を差し引いた時間分だけ、動画像処理を進めるスキップ処理を行う(ステップS12)。
ステップS12において、動画像処理を進める動作は、動画像処理の高速動作(早回し)としてもよい。
動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、ステップS12が終了すると、ステップS7に戻る。
ステップS11で、所望のタイミングでの音声処理カウンタ3の推定カウント値である推定CountAOut値が所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値より大きくないと、動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、動画像処理が音声より進んでいると判断して、該CountVOutから値該推定CountAOut値を差し引いた時間だけ、動画像処理を停止する(ステップS13)。
ステップS13において、動画像処理を停止する動作は、動画像処理の低速動作(スロー)で行ってもよい。
動画像処理用CPU17は、同期制御部12による制御に基づいて、ステップS13が終了すると、ステップS7に戻る。
なお、図2に示した動作は、同期制御部12が行ってもよい。
本実施例では、音声処理カウンタのカウント値を、動画像処理ブロック11と音声処理ブロックとの間で伝送される信号の伝送時間に起因するタイミング誤差を考慮して推定しているので、音声処理カウンタ3のカウント値と動画像処理カウンタ13のカウント値とに基づき、動画像と音響との同期を取ることが可能となる。
また、本実施例によれば、音声処理部4を制御する音声処理用CPUを、動画像処理部16を制御する動画像処理用CPU17と異なるものとしても、音声と動画像との同期を取ることが可能となる。これにより、例えば、外部の音響処理ブロックを利用しても、音響と動画像とが同期した状態にすることができるようになる。
また、本実施例は、間欠的に、ステップS8以降の動作を実行するので、音声処理用CPU7に制御された音声処理部4の音声処理速度と、動画像処理用CPU17に制御された動画像処理部16の動画像処理速度とが異なる場合にも、動画像と音声との同期を間欠的に取ることが可能となる。
図5は、本発明の他の実施例の携帯電話端末を示したブロック図である。なお、図5において、図1と同一構成のものには同一符号を附してある。
図5において、携帯電話端末19は、動画像処理部16の出力を外部に出力する動画像処理信号出力部19aを介して外部の表示機器20と無線または有線により接続され、表示機器20の中に設けてある表示部としての動画像出力部21により動画像が表示される。なお、図5に示した携帯電話端末19の動作は、図1に示した携帯電話端末1と同様である。
図6は、本発明の他の実施例の携帯電話端末を示したブロック図である。なお、図6において、図1と同一構成のものには同一符号を附してある。
図6において、携帯電話端末22は、音声処理部4の出力を外部に出力する音響信号出力部22aを介して外部の音声(音響)出力機器23と無線または有線により接続され、音声出力機器23の中に設けてあるスピーカ等の音声出力部24により音声が出力される。なお、図6に示した携帯電話端末22の動作は、図1に示した携帯電話端末1と同様である。
図7は、本発明の他の実施例の携帯電話端末の一使用形態を示したブロック図である。
図7において、携帯電話端末25は、伝送遅延保証ができないインターネット網27および携帯電話網(携帯電話システム)26を介して、音声処理を行う音声処理端末28と接続されている。
図8は、図7に示した携帯電話端末25と音声処理端末28の一構成例を示すブロック図である。なお、図8において、図1と同一構成のものには同一符号を附してある。
携帯電話端末25は、送受信ANT(アンテナ)8と、携帯電話用無線部9と、システム処理部10と、動画像入力部14と、動画像出力部15と、動画像処理ブロック11と、通信部29とを含む。
通信部29は、携帯電話網26およびインターネット網27を介して、音声処理端末28と接続して通信することができる。なお、通信部29は、ケーブル等を介して、有線で音声処理端末28と接続して通信するようにしてもよい。
また、音声処理端末28は、音声入力部5と、音声出力部6と、音声処理ブロック2と、通信部30とを含む。音声処理用CPU7は、通信部30とインターネット網27と携帯電話網26と通信部29とを介して、動画像処理用CPU17と接続されている。なお、通信部29と通信部30とが、ケーブル等を介して有線で接続されてもよい。なお、図8に示した携帯電話端末25の動作は、図1に示した携帯電話端末1と同様である。
本実施例では、音声処理を担当する音声処理ブロックを携帯電話端末の外部に配置することができる。携帯電話端末の外に配置した音声処理ブロックが、複数の携帯電話端末と有線または無線で接続可能である場合には、音声処理ブロックを複数の携帯電話端末が共有することが可能となるので、例えば、音声処理ブロック(音声処理端末)として音響効果の優れた音響システムを使ったり、リモートスピーカを使ったりすることにより、複数の携帯電話端末で同時に動画像の再生を行うことができるようになる。
なお、上記の各実施例では、同期制御部を動画像処理ブロック側に設ける例を示したが、同期制御部を音声処理ブロック側に設けるようにしてもよい。
図9は、本発明の他の実施例の携帯電話端末の一使用形態を示したブロック図である。なお、図9において、図7と同一構成のものには、同一符号を附してある。
図9において、携帯電話端末31は、伝送遅延保証ができないインターネット網27および携帯電話網26を介して、動画像処理を行う動画像処理端末32と接続されている。
図10は、図9に示した携帯電話端末31と動画像処理端末32の一構成例を示すブロック図である。なお、図10において、図1と同一構成のものには同一符号を附してある。
図10において、携帯電話端末31は、送受信ANT(アンテナ)8と、携帯電話用無線部9と、システム処理部10と、音声入力部5と、音声出力部6と、音声処理ブロック33と、通信部35とを含む。
携帯電話端末31は、動画像処理ブロック36を用いて動画像処理を行う。
音声処理ブロック33は、音声処理カウンタ3と、音声処理部4と、音声処理用CPU7、音声処理ブロック33と動画像処理端末32内の動画像処理ブロック36との同期制御を行う同期制御部34とを含む。
また、動画像処理端末32は、動画像入力部14と、動画像出力部15と、動画像処理ブロック36と、通信部37とを含む。
動画像処理ブロック36は、動画像処理部16と、動画像処理カウンタ13と、動画像処理用CPU17とを含む。
音声処理用CPU7と動画像処理用CPU17とは、通信部35と携帯電話網26とインターネット網27および通信部37とを介して接続されている。なお、通信部35と通信部37とは、ケーブル等を介して有線で接続されてもよい。
同期制御部34は、音声処理ブロック33、具体的には音声処理用CPU7と、動画像処理用CPU17との間で伝送される信号の伝送時間を計算する伝送時間計算処理を行う。なお、同期制御部34が伝送時間計算処理を実行するという技術的事項は、、同期制御部34が、音声処理用CPU7を制御して、音声処理用CPU7に伝送時間計算処理を実行させるという技術的事項を含む。
また、同期制御部34は、計算した伝送時間に基づき、動画像処理部16による動画像処理と音声処理部4による音声処理とを同期させる同期処理を行う。なお、同期制御部34が同期処理を実行するという技術的事項は、、同期制御部34が、音声処理用CPU7を制御して、音声処理用CPU7に同期処理を実行させるという技術的事項を含む。
以下に、同期制御部34が行う同期処理の一例を示す。
同期制御部34は、音声処理用CPU7を介して動画像処理カウンタ13のカウント値を取得する。
続いて、同期制御部34は、取得した動画像処理カウンタ13のカウント値と該動画像処理カウンタ13のカウント値を取得した際の音声処理カウンタ3のカウント値と所望のタイミングでの音声処理カウンタ3のカウント値と計算した伝送時間とに基づき所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13のカウント値を計算する。
続いて、同期制御部34は、計算した所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13のカウント値と所望のタイミングでの音声処理カウンタ3のカウント値との差が小さくなるように、音声処理用CPU7を介して音声処理部4の処理速度を制御する。
以下に、同期制御部34が行う同期処理の他の例を示す。
同期制御部34は、動画像処理の開始を指示する動画像処理開始指示信号(例えば、動画像再生開始信号または動画像録画開始信号)を、音声処理用CPU7を介して動画像処理ブロック36、具体的には動画像処理用CPU17に伝送し、動画像処理開始指示信号の伝送から、先に計算した伝送時間が経過したタイミングで音声処理の開始を指示する音声処理開始信号(例えば、音声再生要求信号または音声録音要求信号)を音声処理用CPU7に伝送する。
動画像処理用CPU17は、動画像処理開始指示信号を受け取ると、受け取った動画像処理開始指示信号に応じた動画像処理を動画像処理部16に実行させる。また、音声処理用CPU7は、音声処理開始信号を受け取ると、受け取った音声処理開始信号に応じた音声処理を音声処理部4に実行させる。
なお、本実施例において、同期制御部34は、音声処理用CPU7を制御して、上記同期処理を行う場合、同期制御部34と音声処理用CPU7とで、本発明の同期制御部を構成する。
次に、動作を説明する。
図11は、図10に示した携帯電話端末31の動作を説明するためのフローチャートである。以下、図11を参照して、図10に示した携帯電話端末31の動作を説明する。
例えば、ユーザが不図示のキーを操作することにより、音声付動画像の再生または記録が指定されると(ステップS101)、同期制御部34は、音声処理用CPU7を制御し、初期化動作として、音声処理カウンタ3のカウント(CountAOut)をスタートさせる。また、同期制御部34は、音声処理用CPU7を制御し、同期処理開始タイミングを示すTSync値に、音声処理カウンタ3のカウント値(CountAOut値)を代入する(ステップS102)。
なお、TSync値は、音声処理用CPU7に格納される。また、ステップS102によって音声処理カウンタ3のカウントがスタートするが、この時点では、音声処理部4は音声処理を実行しない。
次に、同期制御部34は、音声処理ブロック33(具体的には、音声処理用CPU7)と、動画像処理ブロック36(具体的には、動画像処理用CPU17)との間で伝送される信号の伝送時間(時間誤差推定)を計算する(ステップS103)。
図12は、図11に示したステップS103の処理を説明するためのシーケンス図である。
以下、図12を参照して、ステップS3の伝送時間の計算処理(時間誤差推定)を説明する。
音声処理ブロック33内の音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づき、変数ta1に音声処理カウンタ3のカウント値であるCounAVOut値を代入し(ステップD10)、ステップD10とほぼ同時に動画像処理ブロック36、具体的には動画像処理用CPU17に対し同期要求を送信する(ステップD11)。なお、ステップD11で実行する同期要求には、変数ta1を引数として添付する。
ステップD11で実行された同期要求を受信した動画像処理ブロック36、具体的には動画像処理用CPU17は、変数tv1に動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値を代入する(ステップD12)。なお、ステップD12は、省略してもよい。
ステップD11で実行された同期要求を受信した動画像処理ブロック36、具体的には動画像処理用CPU17は、音声処理ブロック33、具体的には、音声処理用CPU7に対して同期応答を送信する(ステップD13)。ステップD13で実行する同期応答には、変数tv1と変数ta1とを引数として添付してもよい。なお、ステップD12を省略した場合は、ステップD13で実行する同期応答に、変数ta1のみを引数として添付してもよい。
ステップD13で実行された同期応答を受信した音声処理ブロック33、具体的には音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、変数ta2に音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値を代入し(ステップD14)、ステップD14とほぼ同時に動画像処理ブロック36、具体的には動画像処理用CPU17に対して同期確認を送信する(ステップD15)。なお、ステップD15で実行する同期確認には、少なくとも変数ta2を引数として添付してもよい。
ステップD15で実行された同期確認を受信した動画像処理ブロック36は、変数tv2に動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値を代入する(ステップD18)。なお、ステップD18は省略してもよい。
音声処理ブロック33、具体的には、音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、動画像処理ブロック36と音声処理ブロック33との間の通信時間誤差を推定する。
本実施例では、通信時間誤差として、動画像処理ブロック(具体的には、動画像処理用CPU17)が音声処理ブロック2(具体的には、音声処理用CPU7)へ信号を送信してから、その信号が音声処理ブロック2(具体的には、音声処理用CPU7)に入力されるまでの時間と、音声処理ブロック2(具体的には、音声処理用CPU7)が動画像処理ブロック(具体的には、動画像処理用CPU17)へ信号を送信してから、その信号が動画像処理ブロック(具体的には、動画像処理用CPU17)に入力されるまでの時間とを推定する。
具体的には、音声処理用CPU7は、同期制御部34の制御に基づき、通信時間誤差Tavを、Tav=(ta2−ta1)/2の式に基づき算出する(ステップD16)。なお、通信時間誤差Tavの算出は、同期制御部34が行ってもよい。
なお、この値Tavは、音声処理ブロック33から動画像処理ブロック36への伝送路の推定伝送速度と、動画像処理ブロック36から音声処理ブロック33への伝送路の推定伝送速度との比率TAVratioにより、Tav=f(ta2, ta1, TAVratio)の式で示される。例えば、Tav=(ta2-ta1)×TAVratioで示される。
図11に戻って、音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づき、動画像処理の開始を指示する動画像処理開始指示信号(例えば、動画像再生開始信号または動画像録画開始信号)を、音声処理用CPU7を介して動画像処理ブロック36、具体的には動画像処理CPU17に伝送する(ステップS104)。
動画像処理用CPU17は、動画像処理開始指示信号を受け取ると、受け取った動画像処理開始指示信号に応じた動画像処理(再生または録画)を動画像処理部18に実行させるとともに、動画像処理カウンタ13をリセットし、動画像処理カウンタ13を動作させる。
音声処理用CPU7は、動画像処理開始指示信号の伝送から先に計算した伝送時間(値Tav)が経過したタイミングで(ステップS105)、音声処理の開始を指示する音声処理開始信号(例えば、音声再生要求信号または音声録音要求信号)を同期制御部34から受け取る。
音声処理用CPU7は、音声処理開始信号を受け取ると、受け取った音声処理開始信号に応じた音声処理(再生または録音)を音声処理部4に実行させるとともに、音声処理カウンタ3をリセットし、音声処理カウンタ3を動作させる。
ステップS104からステップS106を実行することにより、動画像処理ブロック36と音声処理ブロック33との間で伝送される信号の伝送時間に起因する同期タイミング誤差が解消され、動画像処理と音声処理とが同じタイミングでスタートする。また、動画像処理カウンタ13と音声処理カウンタ3とが同じタイミングでカウント動作を開始する。
よって、音声等の音響を処理する音声処理部と動画像を処理する動画像処理部とが異なる制御部(例えば、CPU)によって制御されていても、音声等の音響と動画像との同期を取ることが可能となる。
続いて、音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づき、音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値とTSync値の差が、再同期判断値TLimitよりも大きくなったか否か判断する(ステップS107)。
ステップS107で、音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値とTSync値の差が、再同期判断値TLimitよりも大きくないと、音声処理用CPU17は、同期制御部34による制御に基づき、再度ステップS107を実行する。
ステップS107で、音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値とTSync値の差が、再同期判断値TLimitよりも大きい場合、音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づき、TSync値に音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値を代入し(ステップS108)、動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値を推定する(ステップS109)。
図13は、ステップS109の一例を説明するためのシーケンス図である。なお、図13において、図12と同一の処理には、同一符号を附してある。以下、図13を参照して、ステップS109の一例を説明する。
音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づき、変数ta1に音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値を代入し(ステップD10)、ステップD10とほぼ同時に動画像処理ブロック36、具体的には動画像処理用CPU17に対し同期要求を送信する(ステップD11)。なお、ステップD11で実行する同期要求には、変数ta1を引数として添付する。
ステップD11で実行された同期要求を受信した動画像処理ブロック36、具体的には動画像処理用CPU17は、変数tv1に動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値を代入する(ステップD12)。
ステップD11で実行された同期要求を受信した動画像処理ブロック36、具体的には動画像処理用CPU17は、音声処理ブロック33、具体的には、音声処理用CPU7に対して同期応答を送信する(ステップD13)。ステップD13で実行する同期応答には、変数tv1と変数ta1とを引数として添付してもよい。
ステップD13で実行された同期応答を受信した音声処理ブロック33、具体的には音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、変数ta2に音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値を代入し(ステップD14)、ステップD14とほぼ同時に動画像処理ブロック36、具体的には動画像処理用CPU17に対して同期確認を送信する(ステップD15)。なお、ステップD15で実行する同期確認には、少なくとも変数ta2を引数として添付してもよい。
ステップD15で実行された同期確認を受信した動画像処理ブロック36は、変数tv2に動画像処理カウンタ13のカウント値であるCountVOut値を代入する(ステップD18)。なお、ステップD18は省略してもよい。
音声処理ブロック33、具体的には、音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、動画像処理ブロック36と音声処理ブロック33との間の通信時間誤差を推定する(ステップD16)。具体的には、音声処理用CPU7は、同期制御部34の制御に基づき、通信時間誤差Tavを、Tav=(ta2−ta1)/2の式に基づき算出する(ステップD16)。なお、通信時間誤差Tavの算出は、同期制御部34が行ってもよい。
続いて、音声処理ブロック33、具体的には、音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、所望のタイミングでの音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値に対応する動画像処理カウンタ13のカウント値CountVOut値を推定する(ステップD17)。なお、動画像処理カウンタ13のカウント値CountVOut値を推定するための推定式は、例えば、以下に示すものを用いる。
推定CountVOut=(CountAOut-ta2)+tv1+(ta2-ta1)/2。
なお、推定CountVOutの算出は、同期制御部34が行ってもよい。
図11に戻って、音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13の推定カウント値である推定CountVOut値と、前記所望のタイミングでの音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値とが、異なっているか否か判断する(ステップS110)。
ステップS110で、所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13の推定カウント値である推定CountVOut値と、前記所望のタイミングでの音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値とが異なっていないと、音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、動画像と音声との同期が取れていると判断し、ステップS107に戻る。
ステップS110で、所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13の推定カウント値である推定CountVOut値と、前記所望のタイミングでの音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値とが異なっていると、音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、動画像と音声との同期が取れていないと判断し、所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13の推定カウント値である推定CountVOut値が所望のタイミングでの音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値より大きいか判断する(ステップS111)。
ステップS111で、所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13の推定カウント値である推定CountVOut値が所望のタイミングでの音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値より大きいと、音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、音声処理が動画像処理より遅れていると判断して、該推定CountVOut値から該CountAOut値を差し引いた時間分だけ、音声処理を進めるスキップ処理を行う(ステップS112)。
ステップS112において、音声処理を進める動作は、音声処理の高速動作(早回し)としてもよい。
音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、ステップS112が終了すると、ステップS107に戻る。
ステップS111で、所望のタイミングでの動画像処理カウンタ13の推定カウント値である推定CountVOut値が所望のタイミングでの音声処理カウンタ3のカウント値であるCountAOut値より大きくないと、音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、音声処理が動画像処理より進んでいると判断して、該CountAOutから値該推定CountVOut値を差し引いた時間だけ、音声処理を停止する(ステップS113)。
ステップS113において、音声処理を停止する動作は、音声処理の低速動作(スロー)で行ってもよい。
音声処理用CPU7は、同期制御部34による制御に基づいて、ステップS113が終了すると、ステップS107に戻る。
なお、図11に示した動作は、同期制御部34が行ってもよい。
本実施例では、動画像処理カウンタ13のカウント値を、動画像処理ブロック36と音声処理ブロック33との間で伝送される信号の伝送時間に起因するタイミング誤差を考慮して推定しているので、音声処理カウンタ3のカウント値と動画像処理カウンタ13のカウント値とに基づき、動画像と音響との同期を取ることが可能となる。
また、本実施例によれば、音声処理部4を制御する音声処理用CPUを、動画像処理部16を制御する動画像処理用CPU17と異なるものとしても、音声と動画像との同期を取ることが可能となる。これにより、例えば、外部の動画像処理ブロックを利用しても、音響と動画像とが同期した状態にすることができるようになる。
また、本実施例は、間欠的に、ステップS108以降の動作を実行するので、音声処理用CPU7に制御された音声処理部4の音声処理速度と、動画像処理用CPU17に制御された動画像処理部16の動画像処理速度とが異なる場合にも、動画像と音声との同期を間欠的に取ることが可能となる。
また、携帯電話端末の外に配置した動画像処理ブロックが、複数の携帯電話端末と接続可能である場合には、動画像処理ブロックを複数の携帯電話端末が共有することが可能となるので、例えば、動画像処理ブロック(動画像処理端末)としての表示スクリーンにて動画像を表示して、複数の携帯電話端末で同時に音声録音・再生を行う映画館のような機能を実現できるようになる。
また、図10において、動画像処理端末32を、携帯電話端末31内に配置するようにしてもよい。
さらに、動画像処理端末32を、携帯電話端末31内に配置した場合に、動画像出力部15または音声出力部6を、携帯電話端末31の外部の設けるようにしてもよい。なお、動画像出力部15を、携帯電話端末31の外部に設ける場合、携帯電話端末31に、動画像処理部16の出力を外部に出力する動画像処理信号出力部をさらに設け、この動画像処理出力部が、無線または有線により外部の表示機器としての動画像出力部15と接続されるようにしてもよい。
以上説明した各実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
本発明の一実施例の携帯電話端末を示したブロック図である。 図1に示した携帯電話端末の動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示したステップS3の一例を説明するためのシーケンス図である。 図2に示したステップS9の一例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の他の実施例の携帯電話端末を示したブロック図である。 本発明の他の実施例の携帯電話端末を示したブロック図である。 本発明の他の実施例の携帯電話端末の使用形態の一例を示したブロック図である。 本発明の他の実施例の携帯電話端末を示したブロック図である。 本発明の他の実施例の携帯電話端末の使用形態の一例を示したブロック図である。 本発明の他の実施例の携帯電話端末を示したブロック図である。 図10に示した携帯電話端末の動作を説明するためのフローチャートである。 図11に示したステップS103の一例を説明するためのシーケンス図である。 図11に示したステップS109の一例を説明するためのシーケンス図である。 従来の携帯電話端末を示したブロック図である。
符号の説明
1 携帯電話端末
2 音声処理ブロック
3 音声処理カウンタ
4 音声処理部
5 音声入力部
6 音声出力部
7 音声処理用CPU
8 送受信アンテナ
9 携帯電話用無線部
10 システム処理部
11 動画像処理ブロック
12 同期制御部
13 動画像処理カウンタ
14 動画像入力部
15 動画像出力部
16 動画像処理部
17 動画像処理用CPU
18 CPU通信路
19 携帯電話端末
19a 動画像処理信号出力部
20 表示機器
21 動画像出力部
22 携帯電話端末
22a 音響信号出力部
23 音声出力機器
24 音声出力部
25 携帯電話端末
26 携帯電話網
27 インターネット網
28 音声処理端末
29 通信部
30 通信部
31 携帯電話端末
32 動画像処理端末
33 音声処理ブロック
34 同期制御部
35 通信部
36 動画像処理ブロック
37 通信部

Claims (22)

  1. 音響を示す音響情報を処理する音響処理部および前記音響処理部による音響処理を制御する音響処理制御部とを含む音響処理ブロックを用いて音響処理を行う携帯電話端末において、
    動画像を示す動画像情報を処理する動画像処理部と、
    前記動画像処理部による動画像処理を制御する動画像処理制御部と、
    前記音響処理ブロックと前記動画像処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間を計算する伝送時間計算処理を行い、その後、前記伝送時間に基づいて前記動画像処理と前記音響処理との間の同期誤差を補償して、前記動画像処理部による動画像処理と前記音響処理部による音響処理とを同期させる同期処理を行う同期制御部とを含むことを特徴とする携帯電話端末。
  2. 請求項1に記載の携帯電話端末において、
    前記動画像処理部による動画像処理の進度をカウント値で示す動画像処理カウンタをさらに含み、
    前記音響処理ブロックは、前記音響処理部による音響処理の進度をカウント値で示す音響処理カウンタをさらに含み、
    前記同期制御部は、前記同期処理として、前記動画像処理制御部を介して前記音響処理カウンタのカウント値を取得し、取得した音響処理カウンタのカウント値と該音響処理カウンタのカウント値を取得した際の前記動画像処理カウンタのカウント値と所望のタイミングでの前記動画像処理カウンタのカウント値と前記伝送時間計算処理で計算した伝送時間とに基づき前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値を計算し、計算した前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値と前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値との差が小さくなるように、前記動画像処理制御部を介して前記動画像処理部の処理速度を制御することを特徴とする携帯電話端末。
  3. 請求項1または2に記載の携帯電話端末において、前記同期制御部は、前記伝送時間計算処理および前記同期処理を間欠的に行うことを特徴とする携帯電話端末。
  4. 請求項1に記載の携帯電話端末において、前記同期制御部は、前記同期処理として、前記音響処理の開始を指示する音響処理開始信号を、前記動画像処理制御部を介して前記音響処理ブロックに伝送し、前記音響処理開始信号の伝送から、前記伝送時間計算処理で計算した伝送時間が経過したタイミングで前記動画像処理の開始を指示する動画像処理開始指示信号を前記動画像処理制御部に伝送することを特徴とする携帯電話端末。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯電話端末において、前記音響処理ブロックは、前記音響処理部の出力を外部に出力する音響処理信号出力部をさらに含み、前記音響処理信号出力部は、無線または有線により外部の音響出力機器と接続されることを特徴とする携帯電話端末。
  6. 請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯電話端末において、前記音響処理ブロックは、外部の音響処理端末に含まれ、前記動画像処理制御部は、無線または有線により前記音響処理ブロックと接続されることを特徴とする携帯電話端末。
  7. 請求項1ないし4のいずれかに記載の携帯電話端末において、
    前記音響処理ブロックは、携帯電話システムを経由して複数の前記動画像処理制御部と接続可能な外部の音響処理端末に含まれ、
    前記同期制御部は、前記動画像処理制御部を介して前記動画像処理部を制御することによって、前記音響処理に対して前記動画像処理の同期を行うことを特徴とする携帯電話端末。
  8. 動画像を示す動画像情報を処理する動画像処理部および前記動画像処理部による動画像処理を制御する動画像処理制御部とを含む動画像処理ブロックを用いて動画像処理を行う携帯電話端末において、
    音響を示す音響情報を処理する音響処理部と、
    前記音響処理部による前記音響処理を制御する音響処理制御部と、
    前記動画像処理ブロックと前記音響処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間を計算する伝送時間計算処理を行い、その後、前記伝送時間に基づいて前記動画像処理と前記音響処理との間の同期誤差を補償して、前記動画像処理部による動画像処理と前記音響処理部による音響処理とを同期させる同期処理とを行う同期制御部とを含むことを特徴とする携帯電話端末。
  9. 請求項に記載の携帯電話端末において、
    前記音響処理部による音響処理の進度をカウント値で示す音響処理カウンタをさらに含み、
    前記動画像処理ブロックは、前記動画像処理部による動画像処理の進度をカウント値で示す動画像処理カウンタをさらに含み、
    前記同期制御部は、前記同期処理として、前記音響処理制御部を介して前記動画像処理カウンタのカウント値を取得し、取得した動画像処理カウンタのカウント値と該動画像処理カウンタのカウント値を取得した際の前記音響処理カウンタのカウント値と所望のタイミングでの前記音響処理カウンタのカウント値と前記伝送時間計算処理で計算した伝送時間とに基づき前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値を計算し、計算した前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値と前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値との差が小さくなるように、前記音響処理制御部を介して前記音響処理部の処理速度を制御することを特徴とする携帯電話端末。
  10. 請求項8または9に記載の携帯電話端末において、前記同期制御部は、前記伝送時間計算処理および前記同期処理を間欠的に行うことを特徴とする携帯電話端末。
  11. 請求項に記載の携帯電話端末において、前記同期制御部は、前記同期処理として、前記動画像処理の開始を指示する動画像処理開始信号を、前記音響処理制御部を介して前記動画像処理ブロックに伝送し、前記動画像処理開始信号の伝送から、前記伝送時間計算処理で計算した伝送時間が経過したタイミングで前記音響処理の開始を指示する音響開始指示信号を前記音響処理制御部に伝送することを特徴とする携帯電話端末。
  12. 請求項8ないし11のいずれかに記載の携帯電話端末において、前記動画像処理ブロックは、前記動画像処理部の出力を外部に出力する動画像処理信号出力部をさらに含み、前記動画像処理出力部は、無線または有線により外部の表示機器と接続されることを特徴とする携帯電話端末。
  13. 請求項8ないし11のいずれかに記載の携帯電話端末において、前記動画像処理ブロックは、外部の動画処理端末に含まれ、前記音響処理制御部は、無線または有線により前記動画像処理ブロックと接続されることを特徴とする携帯電話端末。
  14. 請求項8ないし11のいずれかに記載の携帯電話端末において、
    前記動画像処理ブロックは、携帯電話システムを経由して複数の前記音響処理制御部と接続可能な外部の動画処理端末に含まれ、
    前記同期制御部は、前記音響処理制御部を介して前記音響処理部を制御することによって、前記動画像処理に対して前記音響処理の同期を行うことを特徴とする携帯電話端末。
  15. 音響を示す音響情報を処理する音響処理部および前記音響処理部による音響処理を制御する音響処理制御部とを含む音響処理ブロックを用いて音響処理を行い、動画像を示す動画像情報を処理する動画像処理部と、前記動画像処理部による動画像処理を制御する動画像処理制御部とを含む携帯電話端末が行う同期制御方法であって、
    前記音響処理ブロックと前記動画像処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間を計算する伝送時間計算ステップと、
    前記伝送時間計算ステップで計算した信号の伝送時間に基づいて前記動画像処理と前記音響処理との間の同期誤差を補償して、前記動画像処理部による動画像処理と前記音響処理部による音響処理とを同期させる同期処理を行う同期制御ステップとを含むことを特徴とする携帯電話端末の同期制御方法。
  16. 請求項15に記載の携帯電話端末の同期制御方法において、
    前記携帯電話端末は、前記動画像処理部による動画像処理の進度をカウント値で示す動画像処理カウンタをさらに含み、前記音響処理ブロックは、前記音響処理部による音響処理の進度をカウント値で示す音響処理カウンタをさらに含み、
    前記同期制御ステップは、前記同期処理として、前記動画像処理制御部を介して前記音響処理カウンタのカウント値を取得し、取得した音響処理カウンタのカウント値と該音響処理カウンタのカウント値を取得した際の前記動画像処理カウンタのカウント値と所望のタイミングでの前記動画像処理カウンタのカウント値と前記伝送時間計算ステップで計算した伝送時間とに基づき前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値を計算し、計算した前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値と前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値との差が小さくなるように、前記動画像処理制御部を介して前記動画像処理部の処理速度を制御することを特徴とする携帯電話端末の同期制御方法。
  17. 請求項15または16に記載の携帯電話端末の同期制御方法において、前記伝送時間計算ステップと前記同期制御ステップとは、間欠的に実行されることを特徴とする携帯電話端末の同期制御方法。
  18. 請求項15に記載の携帯電話端末の同期制御方法において、前記同期制御ステップは、前記同期処理として、前記音響処理の開始を指示する音響処理開始信号を、前記動画像処理制御部を介して前記音響処理ブロックに伝送し、前記音響処理開始信号の伝送から、前記伝送時間計算ステップで計算した伝送時間が経過したタイミングで前記動画像処理の開始を指示する動画像処理開始指示信号を前記動画像処理制御部に伝送することを特徴とする携帯電話端末の同期制御方法。
  19. 動画像を示す動画像情報を処理する動画像処理部および前記動画像処理部による動画像処理を制御する動画像処理制御部とを含む動画像処理ブロックを用いて動画像処理を行い、音響を示す音響情報を処理する音響処理部と、前記音響処理部による前記音響処理を制御する音響処理制御部とを含む携帯電話端末が行う同期制御方法であって、
    前記動画像処理ブロックと前記音響処理制御部との間で伝送される信号の伝送時間を計算する伝送時間計算ステップと、
    前記伝送時間計算ステップで計算した伝送時間に基づいて前記動画像処理と前記音響処理との間の同期誤差を補償して、前記動画像処理部による動画像処理と前記音響処理部による音響処理とを同期させる同期処理を行う同期制御ステップとを含むことを特徴とする携帯電話端末の同期制御方法。
  20. 請求項19に記載の携帯電話端末の同期制御方法において、
    前記携帯電話端末は、前記音響処理部による音響処理の進度をカウント値で示す音響処理カウンタをさらに含み、前記動画像処理ブロックは、前記動画像処理部による動画像処理の進度をカウント値で示す動画像処理カウンタをさらに含み、
    前記同期制御ステップは、前記同期処理として、前記音響処理制御部を介して前記動画像処理カウンタのカウント値を取得し、取得した動画像処理カウンタのカウント値と該動画像処理カウンタのカウント値を取得した際の前記音響処理カウンタのカウント値と所望のタイミングでの前記音響処理カウンタのカウント値と前記伝送時間計算ステップで計算した伝送時間とに基づき前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値を計算し、計算した前記所望のタイミングでの動画像処理カウンタのカウント値と前記所望のタイミングでの音響処理カウンタのカウント値との差が小さくなるように、前記音響処理制御部を介して前記音響処理部の処理速度を制御することを特徴とする携帯電話端末の同期制御方法。
  21. 請求項19または20に記載の携帯電話端末の同期制御方法において、前記伝送時間計算ステップと前記同期制御ステップとは、間欠的に実行されることを特徴とする携帯電話端末の同期制御方法。
  22. 請求項19に記載の携帯電話端末の同期制御方法において、前記同期制御ステップは、前記同期処理として、前記動画像処理の開始を指示する動画像処理開始信号を、前記音響処理制御部を介して前記動画像処理ブロックに伝送し、前記動画像処理開始信号の伝送から、前記伝送時間計算ステップで計算した伝送時間が経過したタイミングで前記音響処理の開始を指示する音響開始指示信号を前記音響処理制御部に伝送することを特徴とする携帯電話端末の同期制御方法。
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