JP4168262B2 - 秘匿化すべき部分を含む文書ファイルの処理装置、画像形成媒体、処理方法、およびそのプログラム - Google Patents

秘匿化すべき部分を含む文書ファイルの処理装置、画像形成媒体、処理方法、およびそのプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、秘匿化すべき部分を含む文書ファイルの処理装置、画像形成媒体、処理方法、およびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
文書ファイルのアクセスを制限する場合に、アクセス権が与えられていない閲覧者に対しては、暗号化された文書ファイルの復号化を禁止したり、文書ファイルの内容をベタ塗り画像などで秘匿化することにより、文書ファイルの閲覧を制限していた。
また、複数の閲覧者が文書ファイルを共有し共同で編集作業を行う場合には、文書ファイルの部分毎にアクセス権を設定したいという要望があった。この要望に対し、文書ファイルの一部に対してアクセス権に応じたマスキング処理を行うことによりアクセス制限を行う方法や、文書ファイルの一部をアクセス権に応じて表示/非表示とすることによりアクセス制限を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2)。
しかしながら、アクセス権が設定された部分(以下、機密部分)について、その内容を全く知ることができないように閲覧を禁止するのではなく、例えば機密部分の概要のみを開示して、その詳細を知られないようにしたい場合もある。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−214862号公報
【特許文献2】
特開平11−025076号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した背景からなされたものであり、アクセス制限が設定された機密部分に対して、多様な閲覧制限を可能にする処理装置、画像形成媒体、処理方法、およびそのプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
[処理装置]
上記目的を達成するために、本発明にかかる処理装置は、情報の属性に応じて複数のレイヤに振り分けられた文書ファイルから、テキストデータが振り分けられたテキストレイヤの要素データと、画像データが振り分けられた画像レイヤの要素データとを少なくとも取得するデータ取得手段と、前記データ取得手段により取得された要素データに対する秘匿化処理を制御する制御手段と、前記制御手段による制御に応じて、前記データ取得手段により取得された複数のレイヤの要素データに対してスクランブル処理を施す秘匿化手段と、前記秘匿化手段によりスクランブル処理が施された複数のレイヤの要素データに基づいて、出力データを生成する出力データ生成手段とを有し、前記秘匿化手段は、前記制御手段により、テキストレイヤ及び画像レイヤの両方の要素データを秘匿化するように制御された場合、テキストレイヤの要素データと、画像レイヤの要素データとで、互いに異なる処理係数に基づいて、スクランブル処理を施す。
【0006】
好適には、前記秘匿化手段は、前記画像レイヤの要素データに対して、該要素データが分割された画像要素であって近傍にある画像要素を相互に置換する。
【0009】
好適には、前記秘匿化手段は、前記秘匿化手段は、前記テキストレイヤの要素データに対して、該要素データの文字列を文字単位で置換する。
【0010】
好適には、前記秘匿化手段は、前記秘匿化手段は、前記テキストレイヤの要素データに対して、該要素データの文字列をパラグラフ単位で置換する。
【0018】
好適には、前記出力データ生成手段は、各レイヤの要素データを重ね合わせて出力データを生成する。
【0024】
[プログラム]
また、本発明にかかるプログラムは、コンピュータを含む、秘匿化すべき部分を含む文書ファイルの処理装置において、情報の属性に応じて複数のレイヤに振り分けられた文書ファイルから、テキストデータが振り分けられたテキストレイヤの要素データと、画像データが振り分けられた画像レイヤの要素データとを少なくとも取得するステップと、前記取得された要素データに対する秘匿化処理を制御するステップと、前記制御に応じて、前記取得された複数のレイヤの要素データに対してスクランブル処理を施すステップと、前記スクランブル処理が施された複数のレイヤの要素データに基づいて、出力データを生成するステップとを前記処理装置のコンピュータに実行させ、前記スクランブル処理を施すステップは、前記制御により、テキストレイヤ及び画像レイヤの両方の要素データを秘匿化するように制御された場合、テキストレイヤの要素データと、画像レイヤの要素データとで、互いに異なる処理係数に基づいて、スクランブル処理を施すステップを含む
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明にかかる処理方法が適応される処理装置2のハードウェア構成を例示する図である。
図1に示すように、処理装置2は、CPU202およびメモリ204などを含む制御装置20、通信装置22、プリンタ23、HDD・CD装置などの記録装置24、および、LCD表示装置あるいはCRT表示装置およびマウス・キーボード・タッチパネルなどを含むユーザインターフェース装置(UI装置)26から構成される。
本実施形態における処理装置2は、上記構成により、アクセス制限が設定された機密部分を含む文書ファイルを、通信装置22または記録装置24を用いて取得し、取得された文書ファイルを閲覧者の権限に応じて秘匿化し、UI装置26またはプリンタ23を制御して表示または印刷する。
【0026】
[画像処理プログラム5]
図2は、制御装置20(図1)により実行され、本発明にかかる処理方法を実現する画像処理プログラム5の構成を示す図である。
図2に示すように、画像処理プログラム5は、入力部510、データ取得部520、制御部530、出力形式選択部540、レイヤ分割部550、秘匿化部560、および画像出力部570(出力データ生成手段)から構成される。また、秘匿化部560は、スクランブル処理部562、文字置換部564、暗号化部566およびマスク部568を有し、画像出力部570は、表示部572および印刷部574を有する。
画像処理プログラム5は、例えば記録媒体240(図1)またはネットワークを介して制御装置20に供給され、メモリ204にロードされて実行される。
【0027】
画像処理プログラム5において、入力部510は、UI装置26(図1)を介して、文書ファイルの指定操作およびパスワードの入力操作を受け付け、文書ファイルの指定情報および入力されたパスワードをデータ取得部520に出力する。また、入力部510は、出力形式の選択操作を受け付けて、選択された出力形式の指定情報を出力形式選択部540に出力する。
【0028】
データ取得部520は、入力部510から入力された文書ファイルの指定情報に応じて、通信装置22または記録装置24を介して文書ファイルを取得し、レイヤ分割部550に対して出力する。例えば、他の端末上で文書ファイルが作成された場合に、データ取得部520は、通信装置22を介して文書ファイルを取得し、この処理装置2上の文書編集プログラムにより文書ファイルが作成された場合に、データ取得部520は、文書編集プログラムにより記録装置24に格納された文書ファイルを読み出す。
データ取得部520により取得される文書ファイルは、複数のレイヤからなる文書ファイルであり、文書ファイルを構成する各レイヤは、情報の属性に応じて振り分けられた要素データを有する。情報の属性とは、データの種類やデータの内容などであり、例えば、テキスト、コンピュータグラフィックス、およびラスタ画像などである。本例の文書ファイルは、テキストデータが含まれるテキストレイヤ、および、コンピュータグラフィクス(CG)またはラスタ画像の画像データが含まれる画像レイヤから構成される。なお、画像レイヤは、さらにコンピュータグラフィックスの画像データが含まれるCGレイヤと、ラスタ画像の画像データが含まれるラスタ画像レイヤとに分けられてもよい。
また、データ取得部520は、文書ファイルに添付されているアクセス権情報と、入力部510から入力されたパスワードとを制御部530に対して出力する。
【0029】
制御部530は、データ取得部520から入力されたアクセス権情報およびパスワードに基づいて、文書ファイルに対する権限を決定し、決定された権限に応じて文書ファイルの各レイヤに対する秘匿化処理を秘匿化部560に対して指示する。例えば、制御部530は、文書ファイルに対する閲覧権限が与えられていない範囲を指定して、秘匿化部560に対して秘匿化処理を施すよう指示する。
出力形式選択部540は、入力部510から入力された出力形式の指定情報に応じて、文書ファイルの出力形式を選択し、選択された出力形式で文書ファイルを出力するよう秘匿化部560を指示する。例えば、出力形式選択部540は、秘匿化処理が施されたレイヤおよび秘匿化処理が禁止されたレイヤの要素データを重ね合わせて出力させる合成出力と、秘匿化処理が禁止されたレイヤの要素データのみを出力させる単独出力との中から、閲覧者の操作に応じて出力させる形式を選択する。
【0030】
レイヤ分割部550は、データ取得部520から入力された文書ファイルを、レイヤ毎の要素データ(テキストデータおよび画像データなど)に分割し、秘匿化部560に対して出力する。なお、本例の場合に、レイヤ分割部550は、予め各レイヤに対応付けられた要素データ(構造化文書など)をデータ取得部520から取得するが、レイヤ分割部550が、文書ファイルを解析して、各レイヤの要素データに分割してもよい。
【0031】
秘匿化部560は、レイヤ分割部550から入力された各レイヤの要素データを、制御部530による制御に応じて秘匿化し、画像出力部570に対して出力する。例えば、秘匿化部560は、テキストレイヤまたは画像レイヤのいずれか一方の要素データのみを秘匿化する。また、秘匿化部560は、テキストレイヤおよび画像レイヤの両方の要素データを秘匿してもよいが、この場合には、レイヤ毎に異なる秘匿化処理を、テキストレイヤの要素データ(テキストデータ)および画像レイヤの要素データ(画像データ)に対して施す。例えば、秘匿化部560は、テキストレイヤの要素データに対して文字置換による秘匿化処理を施し、画像レイヤの要素データに対してスクランブル処理による秘匿化処理を施す。また、テキストレイヤおよび画像レイヤの両方にスクランブル処理を行う場合には、秘匿化部560は、テキストレイヤの要素データに対するスクランブル処理と、画像レイヤの要素データに対する暗号化処理とで、互いに異なる処理係数に基づいてスクランブル処理(秘匿化処理)を行う。
【0032】
具体的には、スクランブル処理部562は、テキストレイヤまたは画像レイヤの要素データに対応するテキスト画像またはイメージ画像を分割し、分割された画像要素を相互に置換してスクランブル化し、画像出力部570に対して出力する。画像要素間で相互に置換する場合に、スクランブル処理部562は、スクランブル化した後でも画像の概略が認識できるように、近傍にある画像要素間で相互に置換する。特に、スクランブル処理の対象が画像レイヤである場合に、画像データの内容を秘匿化すると共に、画像データに含まれる色を閲覧者に知得させることができるので好適である。
また、文字置換部564は、テキストレイヤの要素データ(テキストデータ)を、他のテキストデータに置換し、画像出力部570に対して出力する。例えば、文字置換部564は、文字置換後の見た目を損なわないように、置換前のテキストデータのほぼ同じ大きさのテキストデータを用いて置換する。また、文字置換部564は、テキストレイヤの機密部分に含まれるテキストデータを相互に置換して、文字列の内容を秘匿化してもよい。このように、文字置換部564は、文字列を文字単位またはパラグラフ単位で置換して、機密部分全体として機密部分の内容が理解できない不可読な画像に変換することにより、機密部分の文字列が配置されていた範囲や大きさを閲覧者に知得させると共に、この文字列の内容を秘匿化することができる。
また、秘匿化部560は、レイヤ毎に異なる秘匿化処理を施すことにより、多様な閲覧制限を行うことができる。
暗号化部566は、テキストレイヤまたは画像レイヤの要素データを暗号化して、画像出力部570に対して出力する。なお、暗号化部566は、複数のレイヤについて暗号化を行う場合には、暗号鍵の管理上の観点から、同一の暗号化方式で同一の暗号鍵を用いて暗号化することが望ましいが、多様なアクセス制限を実現するために、レイヤ毎に異なる暗号化鍵または暗号化方式を用いて暗号化してもよい。
マスク部568は、テキストレイヤまたは画像レイヤの要素データをマスクするマスク画像を生成し、画像出力部570に対して出力する。マスク画像は、例えば、ベタ塗り画像またはハッチング画像である。
【0033】
画像出力部570は、秘匿化部560から入力された各レイヤの要素データを互いに重ね合わせて出力データ生成する。
表示部572は、秘匿化部560から入力されたテキストレイヤのテキストデータおよび画像レイヤの画像データに基づいて、テキストデータに対応するテキスト画像と、画像データに対応するイメージ画像とを重ね合わせて生成された出力データを、UI装置26に表示させる。
また、印刷部574は、プリンタ23を制御して、秘匿化部560から入力されたテキストレイヤのテキストデータおよび画像レイヤの画像データに基づいて、テキストデータに対応するテキスト画像と、画像データに対応するイメージ画像とを重ね合わせて印刷媒体(画像形成媒体)に印刷させる。
なお、本実施形態の画像出力部570は、表示部572および印刷部574を有するが、これに限定されるものではなく、例えば、表示部572または印刷部574のいずれか一方のみを有してもよいし、他の画像出力手段を有してもよい。
【0034】
図3は、データファイル取得部520により取得される文書ファイル600を例示する図である。
図3に例示するように、文書ファイル600には、アクセス制限が設定された表602およびグラフ604が含まれる。表602には、枠画像(画像データ)の中に、文字および数字(テキストデータ)が配置されいる。また、グラフ604には、棒グラフ(画像データ)の近傍に、数字(テキストデータ)が配置されている。
このように、文書ファイル600には、互いに関連性を有する画像データ(枠など)とテキストデータ(数値など)とが混在し、互いに連携して一つの情報を表している。
【0035】
図4は、レイヤ分割部550により分割されたレイアの要素データを例示する図である。図4(A)は、テキストレイヤ610に含まれる要素データ(テキストデータ)を例示し、図4(B)は、画像レイヤ620に含まれる要素データ(画像データ)を例示する。
本図におけるテキストレイヤ610および画像レイヤ620は、図3に例示した文書ファイル600を構成するものであり、それぞれのレイヤに属するテキストデータおよび画像データは、文書ファイル600上にあるものと同じ位置に配置されている。
すなわち、図4(A)に例示するように、テキストレイヤ610には、表602(図3)を構成する文字列612、および、グラフ604(図3)を構成する文字列614などのテキストデータが含まれる。
また、図4(B)に例示するように、画像レイヤ620には、表602(図3)を構成する枠画像622、および、グラフ604(図3)を構成する棒グラフ画像624が含まれる。
【0036】
図5は、秘匿化部560により秘匿化されたテキストレイヤ620の要素データ(テキストデータ)を例示する図である。
秘匿化部560は、図4(A)に例示されたテキストレイヤ610の要素データに対して秘匿化処理を施して、図5に例示する秘匿化後のテキストレイヤ710を生成する。
具体的には、文字置換部564が、図4(A)に例示された文字列612を文字「X」に置換して秘匿化後の文字列712を生成し、暗号化部566が、図4(A)に例示された文字列614のテキストデータを暗号化して、秘匿化後の文字列714を生成する。なお、他のテキストデータについては、アクセス制限が設定されていないので、秘匿化処理が施されていない。
【0037】
図6は、画像出力部570により出力される秘匿化後の文書ファイル800を例示する図である。
本例の場合、画像出力部570は、秘匿化部560により秘匿化処理が施されたテキストレイヤ710(図5)と、制御部530により秘匿化処理が禁止された画像レイヤ620(図4(B))とを重ね合わせて、本図に例示する文書ファイル800を生成し、生成された文書ファイル800を表示または印刷する。
すなわち、画像出力部570は、テキストレイヤ710の文字置換が施された文字列712(図5)と、画像レイヤ620の枠画像622(図4(B))とを重ね合わせて、秘匿化後の表802を生成する。同様に、画像出力部570は、テキストレイヤ710の暗号化処理が施された文字列714(図5)と、画像レイヤ620の棒グラフ画像624とを重ね合わせて、秘匿化後のグラフ804を生成する。
【0038】
図7は、画像レイアの解像度を下げて秘匿化した場合の文書ファイルを例示する図である。図7(A)は、秘匿化前の文書ファイル650を例示し、図7(B)は、秘匿化後の文書ファイル850を例示する。
図7(A)に例示するように、文書ファイル650には、アクセス制限が設定されたプリンタのCG画像652および商品使用の内容を示す表654と、アクセス制限が設定されていない文字列とが含まれている。
本例の場合、秘匿化部560は、画像レイアに属するCG画像652に対して、解像度を下げる処理を施してCG画像652を秘匿化し、表654を構成する文字列(テキストレイヤ)に対して文字置換処理を施して秘匿化する。また、表654を構成する枠画像(画像レイヤ)に対しては、秘匿化処理が禁止されている。これにより、図7(B)に例示する文書ファイル850が生成される。
このように、秘匿化部560は、機密部分の画像の解像度を下げて秘匿化することにより、機密部分の概略を示すと共に、その詳細な内容を秘匿化することができる。
【0039】
[全体動作]
次に、処理装置2の動作を説明する。
図8は、処理装置2(画像処理プログラム5)の文書出力処理(S10)を示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップ110(S110)において、入力部510は、UI装置26(図1)を介して、表示または印刷させる文書ファイルの選択操作と、閲覧者のパスワードとを受け付け、データ取得部520に対して出力する。ステップ120(S120)において、データ取得部520は、文書ファイルの選択操作に応じて、アクセス制限が設定された機密部分を含む文書ファイルを、通信装置22(図1)または記録装置24(図1)を介して取得し、レイヤ分割部550に対して出力する。
また、データ取得部520は、文書ファイルに添付されていたアクセス権情報と、閲覧者により入力されたパスワードとを制御部530に対して出力する。
【0040】
ステップ130(S130)において、レイヤ分割部550は、データ取得部520から入力された文書ファイルを、テキストレイヤと画像レイヤとに分割し、秘匿化部560に対して出力する。
ステップ140(S140)において、制御部530は、データ取得部520から入力されたアクセス権情報およびパスワードに基づいて、この文書ファイルに対する権限を判定し、閲覧権限が与えられていない範囲を指定してテキストレイヤおよび画像レイヤまたはこれらのいずれかを秘匿化するよう秘匿化部560に対して指示する。
ステップ150(S150)において、画像処理プログラム5は、文書ファイルのいずれかの部分に対してアクセス制限が設定されている場合に、S160の処理に移行し、これ以外の場合に、S180の処理に移行する。すなわち、画像処理プログラム5は、文書ファイル全体に対してアクセスが許可されている場合に、秘匿化処理を行わずに文書ファイルを表示または印刷させる。
【0041】
ステップ160(S160)において、入力部510は、出力形式の選択操作を受け付けて、出力形式の指定情報を出力形式選択部540に対して出力する。出力形式選択部540は、入力部510から入力された出力形式の指定情報に応じて、合成出力または単独出力により文書ファイルを出力するように秘匿化部560に指示する。
ステップ170(S170)において、秘匿化部560は、レイヤ分割部550から入力された各レイヤの要素データ(テキストデータおよび画像データ)の中の、制御部530により秘匿化処理を行うよう指示されたレイヤの要素データ(閲覧権限がない範囲)を秘匿化する。
秘匿化部560は、出力形式選択部540により指示された出力形式に応じて、秘匿化処理が施されたレイヤおよび秘匿化処理が施されていないレイヤまたはこれらのいずれかの要素データを画像出力部570に対して出力する。
【0042】
ステップ180(S180)において、画像出力部570は、秘匿化部560から入力された各レイヤの要素データを重ね合わせて、出力する文書ファイル(出力データ)を生成する。
ステップ190(S190)において、表示部572または印刷部574は、生成された文書ファイルを表示または印刷する。
【0043】
以上説明したように、本実施形態の処理装置2は、文書ファイルを複数のレイヤに分割し、それぞれのレイヤに対して異なる秘匿化処理(秘匿化処理を施さないことを含む)を施すことにより、多様な閲覧制限を行うことができる。特に、処理装置2は、テキストレイヤに対して秘匿化処理を施し、画像レイヤに対しては秘匿化処理を禁止することにより、文書ファイルの外形を残して、詳細な内容を秘匿化することができる。
また、処理装置2は、閲覧者の選択に応じて、秘匿化処理が施されたレイヤを非表示にすることができるので、閲覧が許可されたレイアの要素データを、見た目を損なわずに表示または印刷することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる処理装置によれば、文書ファイルに対して多様なアクセス制限を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる処理方法が適応される処理装置2のハードウェア構成を例示する図である。
【図2】制御装置20(図1)により実行され、本発明にかかる処理方法を実現する画像処理プログラム5の構成を示す図である。
【図3】データファイル取得部520により取得される文書ファイル600を例示する図である。
【図4】(A)は、レイヤ分割部550により分割されたテキストレイヤ610に含まれる要素データ(テキストデータ)を例示し、(B)は、レイヤ分割部550により分割された画像レイヤ620に含まれる要素データ(画像データ)を例示する図である。
【図5】秘匿化部560により秘匿化されたテキストレイヤ620の要素データ(テキストデータ)を例示する図である。
【図6】画像出力部570により出力される秘匿化後の文書ファイル800を例示する図である。
【図7】(A)は、秘匿化前の文書ファイル650を例示し、(B)は、画像レイアの解像度を下げて秘匿化した後の文書ファイル850を例示する図である。
【図8】処理装置2(画像処理プログラム5)の文書出力処理(S10)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2・・・処理装置
5・・・画像処理プログラム
510・・・入力部
520・・・データ取得部
530・・・制御部
540・・・出力形式選択部
550・・・レイヤ分割部
560・・・秘匿化部
562・・・スクランブル処理部
564・・・文字置換部
566・・・暗号化部
568・・・マスク部
570・・・画像出力部
572・・・表示部
574・・・印刷部
610・・・テキストレイヤ
620・・・画像レイヤ

Claims (6)

  1. 情報の属性に応じて複数のレイヤに振り分けられた文書ファイルから、テキストデータが振り分けられたテキストレイヤの要素データと、画像データが振り分けられた画像レイヤの要素データとを少なくとも取得するデータ取得手段と、
    前記データ取得手段により取得された要素データに対する秘匿化処理を制御する制御手段と、
    前記制御手段による制御に応じて、前記データ取得手段により取得された複数のレイヤの要素データに対してスクランブル処理を施す秘匿化手段と、
    前記秘匿化手段によりスクランブル処理が施された複数のレイヤの要素データに基づいて、出力データを生成する出力データ生成手段と
    を有し、
    前記秘匿化手段は、前記制御手段により、テキストレイヤ及び画像レイヤの両方の要素データを秘匿化するように制御された場合、テキストレイヤの要素データと、画像レイヤの要素データとで、互いに異なる処理係数に基づいて、スクランブル処理を施す
    秘匿化すべき部分を含む文書ファイルの処理装置。
  2. 前記秘匿化手段は、前記画像レイヤの要素データに対して、該要素データが分割された画像要素であって近傍にある画像要素を相互に置換する
    請求項1に記載の、秘匿化すべき部分を含む文書ファイルの処理装置。
  3. 前記秘匿化手段は、前記テキストレイヤの要素データに対して、該要素データの文字列を文字単位で置換する
    請求項1に記載の、秘匿化すべき部分を含む文書ファイルの処理装置。
  4. 前記秘匿化手段は、前記テキストレイヤの要素データに対して、該要素データの文字列をパラグラフ単位で置換する
    請求項1に記載の、秘匿化すべき部分を含む文書ファイルの処理装置。
  5. 前記出力データ生成手段は、各レイヤの要素データを重ね合わせて出力データを生成する
    請求項1〜のいずれかに記載の、秘匿化すべき部分を含む文書ファイルの処理装置。
  6. コンピュータを含む、秘匿化すべき部分を含む文書ファイルの処理装置において、
    情報の属性に応じて複数のレイヤに振り分けられた文書ファイルから、テキストデータが振り分けられたテキストレイヤの要素データと、画像データが振り分けられた画像レイヤの要素データとを少なくとも取得するステップと、
    前記取得された要素データに対する秘匿化処理を制御するステップと、
    前記制御に応じて、前記取得された複数のレイヤの要素データに対してスクランブル処理を施すステップと、
    前記スクランブル処理が施された複数のレイヤの要素データに基づいて、出力データを生成するステップと
    を前記処理装置のコンピュータに実行させ、
    前記スクランブル処理を施すステップは、前記制御により、テキストレイヤ及び画像レイヤの両方の要素データを秘匿化するように制御された場合、テキストレイヤの要素データと、画像レイヤの要素データとで、互いに異なる処理係数に基づいて、スクランブル処理を施すステップを含む
    プログラム。
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