JP2005159499A - 画像データ処理装置、画像データ処理プログラム、画像データ処理方法、制御装置、制御プログラム、及び、制御方法 - Google Patents

画像データ処理装置、画像データ処理プログラム、画像データ処理方法、制御装置、制御プログラム、及び、制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スキャナ機能あるいはプリンタ機能を備えた画像データ処理装置において、ユーザの機密管理情報に対応した機密処理を行うことで機密保持を図る。
【解決手段】スキャナ装置はログインするユーザの識別情報を取得する(S10)。そして、このユーザからの指示に従い、画像を撮像して画像データを生成する(S12)。スキャナ装置には、予め入力が想定される画像に対応した入力フォームが保持されている。また、ユーザ識別情報に対応づけられた非開示領域情報がこの入力フォームと関連づけられて保持されている。スキャナ装置は、撮像して得た画像データが入力フォームと一致するかを調べ(S14)、一致する場合にはそのユーザに対応する非開示領域情報を呼び出す(S16)。そして、非開示領域を取り除いて詰めた画像データを生成する。なお、プリンタ装置においても、同様にして機密処理を行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像の撮像または印刷画像の印刷に関連した画像データ処理技術、特に、画像データに対して機密処理を行う技術に関する。
スキャナ装置や、プリンタ装置、あるいは、これらを重ね持った複写機などの画像データ処理装置においては、従来、画像データの機密保護は、ユーザに依存することなく、一律の処理を行っていた。
下記特許文献1には、画像データに機密管理情報が付加されていると、対応する機密領域の印刷処理を省略し、機密領域以外の領域に関する印刷画像を形成する技術が開示されている。
特開2002−215371号公報
画像データの機密管理は、必ずしも、全ユーザに対して一律ではない。一例としては、プリンタ装置を用いるユーザ毎に、画像データの印刷処理範囲を変更したい状況を挙げることができる。
本発明の目的は、画像データ処理装置において、各ユーザの機密管理情報に対応した機密処理を可能とする技術を確立することにある。
本発明の別の目的は、画像データ処理装置の撮像機能により生成される画像データに対し、それを操作するユーザの機密管理情報に対応した機密処理を行うことにある。
本発明のさらに別の目的は、画像データ処理装置の印刷処理機能により印刷される印刷画像を、それを操作するユーザの機密管理情報に対応して形成することにある。
本発明の画像データ処理装置は、ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理装置であって、前記ユーザの識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行う機密処理手段と、を備える。
画像データ処理装置は、撮像により画像データを生成するスキャナ装置、画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成するプリンタやファクシミリ等の画像形成装置、あるいは、これらを組み合わせた複写機等の複合機である。制御部としてのPC(パーソナルコンピュータ)等が画像データ処理装置の一部分として組み合わされたものであってもよい。いずれにせよ、この画像データ処理装置は、操作者がログイン等により適当なユーザ権限を獲得して画像データ処理を行うことができる機能を備えている。
ユーザの識別情報とは、ユーザ名等のユーザを特定可能な情報である。識別情報取得手段は、このユーザの識別情報を、ユーザのログイン時などに取得する。画像データ取得手段は、機密管理情報をもつ画像データを取得する。この画像データは、ネットワーク等を介して外部装置から取得されてもよいし、撮像機能に基づいて取得されてもよい。機密管理情報とは、画像データの一部若しくは全部又は画像データに付随した部分が機密にすべきであることを示す情報であり、機密管理情報に対応した機密処理の内容を規定する情報を含んでいてもよい。機密管理情報は、ユーザの識別情報と対応づけて与えられる。すなわち、各ユーザに対し、そのユーザに対応した機密管理情報が与えられることになる。もちろん、複数のユーザに同じ内容の機密管理情報を割り当てることも可能である。つまり、ユーザとは複数のユーザが集まったユーザグループを指すものであってもよい。また、特記されているユーザ以外のユーザを対象とする標準の機密管理情報を設定することも可能である。機密処理手段は、各ユーザに対応した機密管理情報に従って機密処理を行う。したがって、画像データ処理装置において、各ユーザの機密管理情報に対応した機密処理が可能となる。すなわち、各ユーザに対応したきめ細かなセキュリティ管理を行うことが可能となり、安全性の向上や信頼性の向上を図ることができる。
望ましくは、本発明の画像データ処理装置において、前記機密管理情報は、画像データの非開示領域を示す情報である。すなわち、機密管理情報は、画像データの一部または全部の領域が開示可能、あるいは、開示禁止であることを示す情報である。機密処理手段は、ユーザ毎に設定された非開示(開示)領域に従って、対応領域を非開示にする機密処理を行う。非開示にする機密処理内容は特に限定されず、例えば、その部分を黒塗りしたり、ぼかしたりするような処理を行ってもよい。このため、非開示領域の処理対象となるユーザは、その非開示領域の内容を撮像、あるいは、印刷することができなくなるため、十分な機密保持図られる。
望ましくは、本発明の画像データ処理装置において、前記機密処理は、前記非開示領域を前記画像データから取り除いて、除いた領域を詰める処理である、これにより、機密処理後の画像データからは、取り除かれた部分がどの程度の面積をしめていたかを知ることができなくなる。場合によっては、取り除かれた部分が存在していたこと自体を知ることができなくなり、高度な機密管理が可能となる。
望ましくは、本発明の画像データ処理装置において、前記機密処理は、前記非開示領域を空白化する処理である。この処理によれば、機密処理後の画像データには処理前と同じ面積の領域が残るが、非開示領域に含まれていた画像データの内容を知ることはできなくなる。したがって、もとの画像データに対応する画像の大きさを維持しつつ、機密を保護する処理が可能となる。
望ましくは、本発明の画像データ処理装置において、前記機密管理情報は、複数のユーザの識別情報とそれぞれ対応づけられた情報であり、前記機密処理は、前記非開示領域を、その領域を参照可能なユーザのみが復号可能な方式で暗号化する処理である。例えば、非開示領域が設定されているユーザが撮像処理を行う場合、そのユーザに対しては復号不可能で、他の許可されたユーザに対しては復号可能な方式で非開示領域を暗号化する。暗号化は、例えば各ユーザの公開鍵を利用することで実施できる。各ユーザの共通鍵を、他のユーザに知られず管理する手段を設けるのであれば、その共通鍵で暗号化を行ってもよい。また、例えば、非開示領域が設定されているユーザが印刷処理を行う場合、そのユーザには復号できず、他の許可されたユーザだけが解読方法を知っている方式で、暗号化を行うことも有効である。
望ましくは、本発明の画像データ処理装置において、前記画像データ処理手段は、前記画像の撮像に基づいて画像データを生成する手段であり、前記画像データ取得手段は、少なくとも一つの入力フォームを、ユーザ識別情報と対応づけられた前記入力フォームの機密管理情報とともに保持する保持手段と、前記撮像により得られた画像データが入力フォームと対応するか否かを判定し、対応すると判定した場合に入力フォームの機密管理情報を前記画像データの機密管理情報に対応づける対応付け手段と、を備え、これにより、当該画像データ処理装置は、前記入力フォームに対応して前記機密処理がなされた画像データを生成する。
画像データ処理装置が撮像機能を備えている場合に、定められた内容をもつ入力フォームが保持手段によって保持される。そして、この入力フォーム中の一部または全部は、ユーザ識別情報と対応づけられた機密管理情報に関連づけられている。対応付け手段は、この入力フォームの情報を用いることで、撮像により得られた画像データからユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを生成する。なお、当初撮像により得られた画像データは、標準的には消去等の閲覧不能処理を受ける。この構成によれば、特に、予め機密処理したい画像の内容が明らかである場合に、実現したい機密管理情報をもつ入力フォームを記憶させておくことで、適切な機密処理を実施できる。
望ましくは、本発明の画像データ処理装置において、前記画像データ処理手段は、画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する手段であり、これにより、当該画像データ処理装置は、前記機密処理がなされた画像データに基づく印刷画像を形成する。なお、画像データ処理装置は、画像データ処理手段として、画像の撮像に基づいて画像データを生成する手段と、画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する手段を共に備え、それぞれに対応する機密処理機能を共に備えていてもよい。
本発明の画像データ処理プログラムは、ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理装置において実行されるプログラムであって、前記ユーザの識別情報を取得する識別情報取得手順と、前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得する画像データ取得手順と、前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行う機密処理手順と、を含む。
本発明の画像データ処理方法は、ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理装置が実行する方法であって、前記ユーザの識別情報を取得する識別情報取得ステップと、前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得する画像データ取得ステップと、前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行う機密処理ステップと、を含む。
本発明の制御装置は、ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理システムを制御する制御装置であって、前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報を取得させる指令を行う手段と、前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得させる指令を行う手段と、前記画像データ処理システムに対し、前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行わせる指令を行う手段と、を備える。制御装置は、画像データ処理システムに組み込まれていてもよいし、PC等の別筐体を利用して構成されていてもよい。
本発明の制御プログラムは、ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理システムを制御する制御装置で実行されるプログラムであって、前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報を取得させる指令を行う手順と、前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得させる指令を行う手順と、前記画像データ処理システムに対し、前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行わせる指令を行う手順と、を含む。
本発明の制御方法は、ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理システムを制御する制御装置が実施する方法であって、前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報を取得させる指令を行うステップと、前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得させる指令を行うステップと、前記画像データ処理システムに対し、前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行わせる指令を行うステップと、を含む。
以下に本発明の代表的な実施の形態を、[1]スキャナ装置と[2]プリンタ装置を例に挙げて説明する。
[1]スキャナ装置の例
図1は、本実施の形態に係る画像データ処理装置としてのスキャナ装置10の概略構成例を示す機能ブロック図である。スキャナ装置10は、単一の筐体からなっていてもよいし、PC等の演算制御装置と組み合わされて構成されていてもよい。
スキャナ装置10は、入出力部12を備えている。入出力部12は、データや指令信号の入出力を行うために設けられており、LAN(ローカルエリアネットワーク)40を通じて外部装置と通信する機能や、モニタ等に表示を行う機能を備えている。ユーザ入力部14は、キーボード等の入力装置を介してユーザ指令を受け付ける。また、撮像部16は、CCD(電荷結合素子)等の撮像素子を用いて、用紙上などに記された画像を撮像し、電子的な画像データを生成する。
さらに、スキャナ装置10は、対応付け部18、制御部20、記憶部22,機密処理部26を備えている。対応付け部18は、撮像により得られた画像データを、記憶部22が記憶する入力フォーム・機密管理情報24と対応づける。ここで、入力フォームは、撮像される画像の典型的な内容的形式を取り扱った電子データである。具体的には、画像中に定められた項目を含むものや、定められた大きさの枠をもつもの、定められたマークが含まれているもの等を入力フォームとして登録しておくことができる。この入力フォームの項目、枠、位置などに基づく所定の単位に対しては、ユーザ識別情報と対応づけられた機密管理情報が対応づけられて記憶されている。また、機密管理情報は、機密情報の管理に用いられる情報であり、機密情報の範囲、機密レベル、推奨される機密処理内容などを含むことができる。具体例としては、非開示にすべき領域についての情報が挙げられる。この機密管理情報は、ユーザ毎に設定可能である。すなわち、機密管理情報をユーザの識別情報と対応づけて管理できる。
半導体メモリやハードディスク等により構成される記憶部22は、この入力フォーム及び対応する機密管理情報からなる入力フォーム・機密管理情報24を記憶している。そして、対応付け部18は、撮像により生成された画像データと入力フォームが対応するかどうかを判定し、対応する場合にはその画像データに対し機密管理情報を関連づける。
制御部20は、スキャナ装置10の各構成部を制御する。この制御部20は演算機能を備えたMPU等のハードウエアと、その動作を規定するソフトウエア(プログラム)とによって構成されている。
機密処理部26は、対応付け部18によって入力フォームとの対応づけがなされた画像データに対して機密処理を行う。機密処理部26は、典型的な機密処理を行う構成として、画像データの一部または全部の領域を非開示にするための詰め処理部28、空白化部30、暗号化部32を備えている。詰め処理部28は、非開示領域の内容を取り除くだけでなく、非開示領域が存在していた領域を面積的な意味で取り除いてしまう処理を行う。すなわち、非開示領域を詰めるような処理を行う。
空白化部30は、非開示領域の内容を取り除く処理を行う。つまり、詰め処理部28とは異なり、非開示領域の存在していた面積空間はそのまま残し、内容だけを取り除く。
暗号化部32は、非開示領域の内容を暗号化する。暗号化は、この領域を閲覧できるユーザだけが復号可能となるように行われる。典型的には、暗号化は秘密鍵・公開鍵方式が用いられ、閲覧できるユーザの公開鍵を使った暗号化が実施される。
次に、図2を用いて、このスキャナ装置10の動作過程を説明する。ユーザは、典型的にはユーザ入力部14を通じてスキャナ装置10にログインする。そして、ログイン時には、ユーザ識別情報としてのユーザ名や、正規ユーザであることを認証するためのパスワード等を入力する。制御部20は、ユーザ名とパスワードとを対応づけてログインを許すとともに、そのユーザ識別情報を取得する(S10)。
ユーザは、そのユーザ権限のもとでユーザ入力部14を操作し、画像の撮像を指示する。そして、スキャナ装置10は、このユーザ指示に基づいて、撮像部16による撮像を行い、画像データを生成する(S12)。
続いて、制御部20は、対応付け部18に対し、この画像データが記憶部22に記憶された入力フォームと一致しているかどうかの判定を行わせる(S14)。そして、一致していない場合には、特別な処理は行わない。一方、一致している場合には、入力フォーム・機密管理情報24に基づいて、画像データと機密管理情報(この例では非開示領域情報である)とが対応づけられることになる。そこで、機密処理部26は、この操作を行ったユーザに対応する非開示領域情報を呼び出す(S16)。そして、詰め処理部28において、この非開示領域を詰める処理を行う。こうして、機密処理がなされた画像データが生成される(S18)。
図3には、具体的な撮像される画像の例として、病院において用いられるカルテを示した。このカルテ50は、その用紙上に枠で囲まれた4つの群を有している。第1群52は、患者の氏名、患者番号、主治医名、主治医番号からなる。また、第2群54は、患者の生年月日、住所、職歴が記されている。そして、患者の病歴が第3群56に、家族の病歴が第4群58に記載されている。
医師、看護士、病院職員は、このカルテ50に対し、筆記具を用いて必要な項目を書き込んでいく。そして、適当な段階で、このカルテ50は、スキャナ装置10を用いて撮像され、電子データとして保管される。この場合、カルテの全群を、この電子情報にアクセスするものに対し公開することは好ましくない。そこで、下記の表1に示すように、各群に対しては、ユーザ種別に応じて閲覧や書き込み等の処理を行いうる範囲が設定されている。
Figure 2005159499
例えば、病院の院長としてのユーザは、特に条件を付けられることなく、第1群から第4群までを処理することができる。また、主治医としてのユーザは、主治医番号が一致する患者のカルテに対しては、第1群から第4群までを処理可能であるが、主治医以外の医師としてのユーザは、主治医番号が不一致となるため第1群と第3群しか処理することができない。同様にして、看護士としてのユーザにとっては第1群と第3群が処理可能範囲であり、会計職員としてのユーザにとっては第1群と第2群が処理可能範囲であり、その他のユーザにとっては第1群のみが処理可能範囲である。これらの情報は、カルテ50を識別する入力フォームとともに記憶部22に入力フォーム・機密管理情報24として記憶されている。
これらの各ユーザが、スキャナ装置10を用いてカルテ50の撮像を指示した場合、上記の処理可能範囲に含まれていない領域は非開示領域であるとして扱われる。図4は、会計職員としてのユーザがスキャナ装置10を利用した場合に生成されるカルテデータ60を示している。カルテ50の撮像により得られた画像データとしてのカルテデータ60においては、詰め処理部28によって非開示領域である第3群と第4群が取り除かれ詰められる処理がなされている。したがって、このカルテデータ60からは、第1群と第2群の情報のみしか得られず、患者の病歴や家族の病歴についての情報を知ることができない。
なお、この例において、入力フォームの各群の大きさは必ずしも固定されている必要はない。例えば過去に通院した経歴をもつ患者のカルテを、既に電子化された情報に基づいて作成した場合、本人病歴を示す第3群の大きさは、標準値よりも大きなものとなる可能性がある。このような状況に対応するため、単に枠の数や配置位置を見るのではなく、枠内の文字情報等を解析して入力フォームの一致を判定することができる。また、このように第3群の大きさが可変であるような場合には、機密処理において単にそこに含まれる文字を取り除いただけでは、多くの病歴を抱えていることが示唆されてしまう。図4に示した詰め処理部28による機密処理には、このような問題を回避する効果もある。
[2]プリンタ装置の例
図5は、本実施の形態に係る画像データ処理装置としてのプリンタ装置70の概略構成例を示す機能ブロック図である。プリンタ装置70の主たる構成は、スキャナ装置10と同じであり、同一の構成には同一の番号を付して説明を省略する。プリンタ装置70において特徴的な点は、撮像部16の代わりに印刷部72を備えている点である。印刷部72は、画像データに基づいて、電子写真方式などにより用紙上に印刷画像を形成する機能をもつ。また、プリンタ装置70の記憶部74には、スキャナ装置10の記憶部22とは異なり、入力フォーム・機密管理情報24が記憶されていない。その代わりに、入出力部12を介して外部のPC等から、機密管理情報と対応づけられた画像データが入力される。なお、この画像データを記憶部74に記憶してもよい。
図6は、このプリンタ装置70を用いた印刷処理の流れを示すフローチャートである。プリンタ装置70に対しては、典型的には、外部装置からユーザログインが行われる。プリンタ装置70は、このログイン時にユーザの識別情報を取得する(S20)。そして、ユーザはこのユーザ権限の下で、印刷処理指令及び印刷に用いる画像データの入力指令を行う。画像データにはユーザ識別情報と対応づけられた機密管理情報(この例では非開示領域情報)が与えられている(S22)。機密処理部26はこのユーザに対応する非開示領域情報を呼び出し(S24)、詰め処理部28において非開示領域を詰めた画像データを生成する(S26)。印刷部72は、この詰めた画像データに基づいて印刷処理を行い、用紙上に印刷画像を形成する(S28)。
図7は、印刷指令とともに入力される画像データの例としてのカルテデータ80を示している。このカルテデータ80は、図3に示したカルテ50と同様の内容を含む第1群82、第2群84、第3群86、第4群88を有している。各ユーザに対しては、表1と同じ処理可能範囲が設定されている。
図8は、看護士としてのユーザが、このプリンタ装置70を用いてカルテデータ80の印刷を実施した場合に形成される印刷画像としてのカルテ90を示している。カルテ90には、看護士の処理可能範囲である第1群と第3群のみが印刷され、非開示領域に相当する残りの第2群と第4群は詰め処理が行われている。したがって、看護士は、第2群に記されたユーザの住所等の情報や、家族病歴の情報を見ることができない。言い換えれば、看護士に対して患者のプライバシーが保護されている。
これに対し、院長や主治医としてのユーザが、プリンタ装置70を用いてカルテデータ80の印刷を実行した場合には、非開示領域が設定されていないため、第1群から第4群までの全群が印刷される。すなわち、院長や主治医は、診察等に必要な全ての情報を閲覧することができる。このように、各ユーザに応じた適切な機密管理情報を設定しておくことで、機密保持を考慮した印刷画像の印刷が行われる。
スキャナ装置の構成概略例を示す機能ブロック図である。 スキャナ装置を用いた撮像処理過程を示すフローチャートである。 用紙に記されたカルテの例を示す図である。 カルテを撮像し機密処理が行われたカルテデータの例を示す図である。 プリンタ装置の構成概略例を示す機能ブロック図である。 プリンタ装置を用いた撮像処理過程を示すフローチャートである。 印刷処理に用いられるカルテデータの例を示す図である。 機密処理がなされて用紙に印刷されたカルテの例を示す図である。
符号の説明
10 スキャナ装置、12 入出力部、14 ユーザ入力部、16 撮像部、18 対応付け部、20 制御部、22 記憶部、24 入力フォーム・機密管理情報、26 機密処理部、28 詰め処理部、30 空白化部、32 暗号化部、50 カルテ、60 カルテデータ、70 プリンタ装置、72 印刷部、74 記憶部、80 カルテデータ、90 カルテ。

Claims (12)

  1. ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理装置であって、
    前記ユーザの識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行う機密処理手段と、
    を備える、ことを特徴とする画像データ処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像データ処理装置において、
    前記機密管理情報は、画像データの非開示領域を示す情報である、ことを特徴とする画像データ処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像データ処理装置において、
    前記機密処理は、前記非開示領域を前記画像データから取り除いて、除いた領域を詰める処理である、ことを特徴とする画像データ処理装置。
  4. 請求項2に記載の画像データ処理装置において、
    前記機密処理は、前記非開示領域を空白化する処理である、ことを特徴とする画像データ処理装置。
  5. 請求項2に記載の画像データ処理装置において、
    前記機密管理情報は、複数のユーザの識別情報とそれぞれ対応づけられた情報であり、
    前記機密処理は、前記非開示領域を、その領域を参照可能なユーザのみが復号可能な方式で暗号化する処理である、ことを特徴とする画像データ処理装置。
  6. 請求項1に記載の画像データ処理装置において、
    前記画像データ処理手段は、前記画像の撮像に基づいて画像データを生成する手段であり、
    前記画像データ取得手段は、
    少なくとも一つの入力フォームを、ユーザ識別情報と対応づけられた前記入力フォームの機密管理情報とともに保持する保持手段と、
    前記撮像により得られた画像データが入力フォームと対応するか否かを判定し、対応すると判定した場合に入力フォームの機密管理情報を前記画像データの機密管理情報に対応づける対応付け手段と、
    を備え、
    これにより、当該画像データ処理装置は、前記入力フォームに対応して前記機密処理がなされた画像データを生成する、ことを特徴とする画像データ処理装置。
  7. 請求項1に記載の画像データ処理装置において、
    前記画像データ処理手段は、画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する手段であり、
    これにより、当該画像データ処理装置は、前記機密処理がなされた画像データに基づく印刷画像を形成する、ことを特徴とする画像データ処理装置。
  8. ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理装置において実行されるプログラムであって、
    前記ユーザの識別情報を取得する識別情報取得手順と、
    前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得する画像データ取得手順と、
    前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行う機密処理手順と、
    を含む、ことを特徴とする画像データ処理プログラム。
  9. ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理装置が実行する方法であって、
    前記ユーザの識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
    前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行う機密処理ステップと、
    を含む、ことを特徴とする画像データ処理方法。
  10. ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理システムを制御する制御装置であって、
    前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報を取得させる指令を行う手段と、
    前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得させる指令を行う手段と、
    前記画像データ処理システムに対し、前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行わせる指令を行う手段と、
    を備える、ことを特徴とする制御装置。
  11. ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理システムを制御する制御装置で実行されるプログラムであって、
    前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報を取得させる指令を行う手順と、
    前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得させる指令を行う手順と、
    前記画像データ処理システムに対し、前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行わせる指令を行う手順と、
    を含む、ことを特徴とする制御プログラム。
  12. ユーザの権限の下に画像の撮像に基づいて画像データを生成する、または、ユーザの権限の下に画像データに基づいて印刷処理を行い印刷画像を形成する画像データ処理手段を備えた画像データ処理システムを制御する制御装置が実施する方法であって、
    前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報を取得させる指令を行うステップと、
    前記画像データ処理システムに対し、前記ユーザの識別情報と対応づけられた機密管理情報をもつ前記画像データを取得させる指令を行うステップと、
    前記画像データ処理システムに対し、前記画像データに対し前記ユーザに対応する機密管理情報に基づいて機密処理を行わせる指令を行うステップと、
    を含む、ことを特徴とする制御方法。
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