JP4167571B2 - 室内アンテナ - Google Patents
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Description
この室内アンテナによれば,卓上アンテナとして使用する時は,支持手段により支え位置に保持されるスタンドで本体をその後側から支持可能であるので,被設置面に載置して使用する状態での安定性が確保されている。
又,この室内アンテナを壁面等に取り付けて使用する場合は,本体の背部にスタンドを格納した状態で,このスタンドの壁掛け部を利用して壁掛け使用状態とできるから,この状態での被設置面からの出幅が小さくコンパクト化を図ることができる。
更に,この室内アンテナは,例えばUHFアンテナ素子の取付位置は,卓上に載置した場合も,壁面に取り付けた場合も,アンテナ素子の取付位置が固定されるため,より細かな感度調整ができない構造となっていた。
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,卓上使用状態での安定性を確保すると共に,壁面使用状態においても容易に取付け可能な室内アンテナを提供することにある。
他の目的は,アンテナ素子の感度調整がより細かくできる室内アンテナを提供する。
他の目的は,構成部品の少ない安価な室内アンテナを提供することにある。
他の目的は,梱包容積及び梱包に要する資材を少なくできる室内アンテナを提供することにある。
アンテナ部は,略U字型で,その両側の基端部が同一軸線上で互いに対向するように形成されたアンテナカバーと,当該アンテナカバーの内部に配置されたアンテナ素線と,からなり,前記基端部の軸線方向中央には,当該基端部の周方向の全周若しくは一部にかけて,当該基端部より外径が大きい止部が設けられており,
前記本体ベースは,基体と,当該基体に被せるカバーとから成り,
前記基体の周囲には前記カバーの開口端と合着される側壁が形成され,該側壁及び前記カバーの開口端には,前記アンテナ部の基端部を回動自在に支持するための一対の軸受部が形成されており,
しかも,前記基体において,前記軸受部より内側には,前記基端部において前記止部よりも内側に位置する部分を,前記基端部の軸線方向に対して直交する方向に圧接して,前記基端部の回動を所定の力で保持する弾性支持片が形成され,更に,該弾性支持片よりも内側には,前記基端部の先端を挿通可能な透孔を有する支持片が形成されており,
前記本体ベースのカバーには,当該カバーを前記基体に被せた際に,前記基体の側壁と前記弾性支持片との間に配置されて,前記基端部に形成された止部を前記弾性支持片との間に位置決めする止片が一体形成されていることを特徴とする。
また,請求項2に記載の発明は,前記支持片において,前記透孔周囲の上端部には,前記アンテナ素線を通すためのアンテナ素線挿通部が設けられていることを特徴とする。
また,このアンテナを壁面で使用する場合には,アンテナ部が上下に回動自在となるので,細かい感度調整が可能になると共に,壁面から突出する出幅を小さくして,コンパクト化が可能な室内アンテナを提供できる。
また,アンテナ部の基端部は,単に本体ベースの軸支部に回動自在に支持されるだけでなく,その軸支部よりも内側で,その回転を抑える弾性支持片により支持され,しかも,基端部の先端は,弾性支持片よりも更に内側に形成された支持片の透孔に挿通される。
このため,アンテナ部の感度調整のときに,当該アンテナ部の細かい調整に対して,アンテナ部を僅かな力で確実に固定できると共に,アンテナ部を繰り返し動かしてもその状態を維持する保持力を保つことができる。よって,細かい感度調整が可能となり,信頼性の高い室内アンテナを提供できる。
更に加えて,アンテナ部は,本体ベースに近接若しくは当接させて,コンパクトに収容できることから,このアンテナ全体の梱包容積及び梱包に要する資材も少なくでき,この点においても安価な室内アンテナを提供できる。
次に,請求項2に記載の室内アンテナによれば,支持片の上端部にアンテナ素線挿通部が設けられているので,アンテナ部を本体ベースの基体に取り付けるために,アンテナ部の基端部の先端を支持片の透孔に挿入する際,アンテナ素線挿通部を介してアンテナ部のアンテナ素線を透孔に挿入できる。このため,アンテナ素線をアンテナ部に組み込んだまま,アンテナ部を基体に取り付けることができるようになり,製造時の工数を少なくできる。
図1は本願の室内アンテナの斜視図である。図2は本願の室内アンテナの分解図である。図3は本願にかかるアンテナ部の枢着部を示す。(a)は側面から要部拡大図。(b)A−A線の一部断面図。(c)B−B線の一部断面図である。図4は枢着部の要部拡大図である。図5はアンテナ部を取り付ける手順を示す概略図である。図6は本願の室内アンテナを壁面に取り付ける例を示す。
基体10において,11・11は基体の略外周を囲うように形成した側壁10aに設けた軸受部であり,12・12は前記軸受部の軸線に対して左右(図2で示せば上下に)に配置した弾性支持片である。13・13は透孔13aを有した支持片である。
15,15はロッドアンテナ固着部であり,ロッドアンテナ4・4を螺子15a,15aで螺着している。15b・15bは接続端子であり,前記固着部15と前記螺子15a・15aとでもって固着されている。これらの接続端子にはアンテナ素線の先端部42a,42bが接続されている。
16は同軸ケーブル固着部であり,当該同軸ケーブル固着部16の中心部には略U字形の溝が形成され,当該U字溝には適宜に突部を備えさせると共に,全体的に略く字状に形成されており,この固着部のU字溝に同軸ケーブルを嵌め込む事により取り付けと,引く抜け防止を行うのである。
尚,弾性支持片12・12,支持片13・13,固着部15・15,同軸ケーブル固着部16等は前記基体10と一体成形されている。
23はカバー20の表面側から内側方向に形成した凹部であり,当該凹部には後述する切換手段(本願の実施例では,ロータリースイッチ)をカバー20の内側方向から取り付けるように構成されている。
アンテナ部3は上述のようにその材質が合成樹脂材料から形成されており,当該アンテナ部3のアンテナカバーは弾性を有しており,アンテナの形状は夫々ある程度自在に変形することができる。そこで,基端部30・30をその軸線方向に対して外側方向に広げながら,当該基端部の内側基端部30aを基体10に設けられた弾性支持片12・12に嵌着させる。
更に,基端部30の外側基端部30bは基体10に形成した軸受部11に当接するように構成されると共に,基端部30の一部もしくは全周にわたって,当該基端部30の外径よりやや大きく形成した止部31が形成されており,当該止部31は前記弾性支持片12の側面12bに対して当接するかもしくは近傍となるように配置されている。こうしてアンテナ部3は,基体10に枢着され,アンテナ部の前後の回動を所定の保持力を有しながら自在とし,基端部30の軸線に対して直交する方向に対する移動を制限すると共に,基端部30・30に加えられる内側方向の力に対しての移動を制限する。
このとき,カバー20の開口端20aには前記アンテナ部3と基体10の取付部の相対向する箇所に,カバーの軸受部21・21が形成されており,カバー20を基体10に取り付けたときに,当該カバーの軸受部21・21と基体の軸受部11・11とで前記基端部30とで挿通孔を構成するようになっている。更に,上述のようにカバーの軸受部21・21の近傍には,当該軸受部21・21の軸線に対して左右(図2で示せば上下に)に配置した止片22・22がカバーと一体的に形成されている。この止片22・22はカバー20を基体10に合着させたときに,図3で示すように前記止部31の外側方向に当接若しくは近傍となるように配置してあり,この結果アンテナ部3の止部31は基体に設けた前記弾性支持片12・12と,カバー20に設けた止片22・22とに挟まれるように配置され,これによって,上記アンテナ部3は,基端部30の軸線の外側方向に対する引き抜けを防止するのである。
本願所実施例においては,基体の底部に透孔18が形成されており,ナット等を固着するときに,当該透孔18から指先等でもって前記切換手段を固定しながら作業ができるので,組立作業が容易となるように構成されている。
更に,このアンテナを壁面で使用する場合のおいては,アンテナ部が上下に回動自在となることから,上記実施例と同様に細かい感度調整が可能になると共に,壁面から突出する出幅を小さくすることができコンパクト化が可能になるのである。
又,アンテナ部3は基端部30と弾性支持片12・12とを適宜な圧力でもって保持していることから,アンテナ部3の感度調整のときに当該アンテナ部の細かい調整に対して,僅かな力で持って確実に固定することできるし,アンテナ部を繰り返し動かしてもその状態を維持する保持力を保つ信頼性の高い室内アンテナを提供できるのである。
Claims (2)
- 本体ベースとアンテナ部とからなる室内アンテナにおいて,
アンテナ部は,略U字型で,その両側の基端部が同一軸線上で互いに対向するように形成されたアンテナカバーと,当該アンテナカバーの内部に配置されたアンテナ素線と,からなり,前記基端部の軸線方向中央には,当該基端部の周方向の全周若しくは一部にかけて,当該基端部より外径が大きい止部が設けられており,
前記本体ベースは,基体と,当該基体に被せるカバーとから成り,
前記基体の周囲には前記カバーの開口端と合着される側壁が形成され,該側壁及び前記カバーの開口端には,前記アンテナ部の基端部を回動自在に支持するための一対の軸受部が形成されており,
しかも,前記基体において,前記軸受部より内側には,前記基端部において前記止部よりも内側に位置する部分を,前記基端部の軸線方向に対して直交する方向に圧接して,前記基端部の回動を所定の力で保持する弾性支持片が形成され,更に,該弾性支持片よりも内側には,前記基端部の先端を挿通可能な透孔を有する支持片が形成されており,
前記本体ベースのカバーには,当該カバーを前記基体に被せた際に,前記基体の側壁と前記弾性支持片との間に配置されて,前記基端部に形成された止部を前記弾性支持片との間に位置決めする止片が一体形成されていることを特徴とする室内アンテナ。 - 前記支持片において,前記透孔周囲の上端部には,前記アンテナ素線を通すためのアンテナ素線挿通部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の室内アンテナ。
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