JP4167559B2 - パウチ袋搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンベア等により連続的に供給されたパウチ袋を1枚ずつ分離し、パウチ袋に液体などの充填物を充填するパウチ袋充填包装装置にパウチ袋を自動搬送するパウチ袋搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えば詰め替え用の液体洗剤などを収容するパウチ袋が広く使用されている。この種のパウチ袋に詰め替え用の液体洗剤などを充填するパウチ袋充填システムではパウチ袋充填包装装置にパウチ袋を高速度で連続的に自動搬送するパウチ袋搬送装置が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
【0003】
パウチ袋には、パウチ袋本体の一つの角部にスパウト部(注ぎ口)を有するものと、スパウト部がないものとがあり、特許文献1は、スパウト部を有するパウチ袋の搬送装置であり、特許文献2は、スパウト部がないパウチ袋を積層したパウチ袋束を搬送する搬送装置である。
【0004】
ここで、スパウト部を有するパウチ袋について説明すると、パウチ袋には略矩形状のパウチ袋本体の一つの角部にスパウト部(注ぎ口)が形成されている。このスパウト部の部分は液体洗剤などを注ぎやすいように略チューブ状に成形されている。そのため、このスパウト部の部分はパウチ袋の本体部分の厚さよりも大きな厚さになっているため、スパウト部の向きを同一方向に揃えた状態で多数のパウチ袋を束ねた場合にはスパウト部の部分を積み重ねた部分の厚さがパウチ袋本体側に比べて大きくなり、バランスが悪くなる。
【0005】
そこで、ダンボールなどに箱詰めされるパウチ袋は複数枚、例えば7枚程度の比較的少数のパウチ袋をスパウト部の向きを同一方向に揃え、スパウト同士が重ならないようずらした状態で1束に束ねたのち、各パウチ袋の束のスパウト部の位置を反対側に向けた状態で、交互に積層されるようになっている。
【0006】
そして、パウチ袋はスパウト部が重なって嵩張らないように、7枚程度ずつのパウチ袋の束を交互に積み重ねた状態でダンボール箱に入れられパウチ風袋メーカーから納入される。さらに、ダンボール箱からパウチ袋搬送装置のコンベアにパウチ袋をセットする場合にはスパウト部を進行方向前側に配置し、尚且つ上側のパウチ袋を進行方向前側に揃えて人手にて供給される。
【0007】
特許文献1に示すパウチ袋搬送装置は、パウチ袋充填包装装置におけるパウチ袋の繰入れ部にパウチ袋を吸着する吸着部を備えた繰入れドラムが配設されている。そして、パウチ袋供給部により連続的に供給されたパウチ袋を、1枚ずつ分離し、前記繰入れドラムに前記パウチ袋を供給するようになっている。
【0008】
前記パウチ袋供給部の終端部位置には、パウチ袋をパウチ袋供給部によるパウチ袋の搬送方向と略直交する横送り方向に隣接された第1の移載位置に移載する第1の移載機構と、この第1の移載位置の前記パウチ袋を前記横送り方向に押し出して前記第1の移載位置に隣接され、かつ前記繰入れドラムと離間対向配置された第2の移載位置に移載する第2の移載機構と、前記第2の移載位置に配設され、前記第2の移載位置上の前記パウチ袋を前記繰入れドラムの前記吸着部に押し付ける吸着補助機構とを具備している。
【0009】
そして、パウチ袋供給部の終端部位置のパウチ袋を第1の移載機構によってパウチ袋供給部によるパウチ袋の搬送方向と略直交する横送り方向に隣接された第1の移載位置に移載される。さらに、第1の移載位置のパウチ袋は続いて第2の移載機構によって横送り方向に押し出されて第1の移載位置に隣接され、かつ繰入れドラムと離間対向配置された第2の移載位置に移載される。その後、第2の移載位置上のパウチ袋は第2の移載位置の吸着補助機構によって繰入れドラムの吸着部に押し付けられるようにしたものである。
【0010】
【特許文献1】
特開2003−137220号公報
【0011】
【特許文献2】
特開2002−293307号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のパウチ袋搬送装置のパウチ袋供給部としてのコンベアは1列である。従って、パウチ袋供給部にトラブルが発生した場合、パウチ袋の供給がストップしてしまうため、後続のパウチ袋充填包装装置を停止させなければならない。
【0013】
パウチ袋充填包装装置における、ヒートシール、温調、材料充填等は連続運転時に安定した最良の条件となるように設定されているため、パウチ袋充填包装装置を停止してしまうと、条件が変動してしまうことがある。従って、条件が安定するまで慣らし運転をする必要が生じるが、慣らし運転中の製品は品質が安定しないため廃却される事が多く、その間の充填液やパウチ袋が無駄になることが多かった。
【0014】
この発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、パウチ袋の供給を2列として高速処理が可能となり、万が一、一方のパウチ袋供給装置にトラブルが発生しても、他方のパウチ袋供給装置によって運転を続行でき、パウチ袋充填包装装置を停止させることがなく、処理能力を向上できるパウチ袋搬送装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記目的を達成するために、請求項1は、パウチ袋1を連続的に搬送するパウチ袋供給装置と、このパウチ袋供給装置から供給された前記パウチ袋1に充填物を充填するパウチ袋充填包装装置におけるパウチ袋繰入れ部に前記パウチ袋1を吸着する吸着部を備えた繰入れドラム41とを備え、
前記パウチ袋供給装置により連続的に供給されたパウチ袋1を、1枚ずつ分離し、前記パウチ袋充填包装装置の前記繰入れドラム41に前記パウチ袋1を供給するパウチ袋搬送装置において、
前記パウチ袋供給装置は、離間して平行に配置された左右一対の第1と第2のパウチ袋供給装置11a,11bからなり、第1と第2のパウチ袋供給装置11a,11b間には作業者の作業空間12を形成し、第1と第2のパウチ袋供給装置11a,11bの終端部に各パウチ袋供給装置11a,11bから供給された前記パウチ袋1を合流して前記繰入れドラム41に供給する合流供給部を設け、
前記合流供給部には、前記第1のパウチ袋供給装置11aの終端部位置の前記パウチ袋1を該パウチ袋供給装置による前記パウチ袋1の搬送方向と略直交する横送り方向に隣接された第1の移載位置A1に移載する左右一対の第1の移載機構39と、この第1の移載位置A1の前記パウチ袋1を前記横送り方向に押し出して前記第1の移載位置A1に隣接され、かつ前記繰入れドラム41と離間対向配置された第2の移載位置A2に移載する左右一対の第2の移載機構40と、前記第2の移載位置A2に配設され、該第2の移載位置A2上の前記パウチ袋1を前記繰入れドラム41の前記吸着部79に押し付ける吸着補助機構80とを設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項2は、請求項1の前記左右一対の第1の移載機構39、左右一対の第2の移載機構40及び左右一対の吸着補助機構80は、交互に動作して前記パウチ袋1の移載及び吸着を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項3は、請求項1の前記繰入れドラム41は、第1のパウチ袋供給装置11a側の第2の移載位置A2に移載された前記パウチ袋1を吸着する第1の吸着部37と、第2のパウチ袋供給装置11b側の第2の移載位置A2に移載された前記パウチ袋1を吸着する第2の吸着部38とを有し、前記繰入れドラム41の回転に伴って第1の吸着部37と第2の吸着部38によって前記パウチ袋1を交互に吸着することを特徴とする。
【0018】
請求項4は、請求項2の前記第1の吸着部37と前記第2の吸着部38は、前記繰入れドラム41の周方向に交互に複数個配置され、前記繰入れドラム41の回転に伴って前記第1の吸着部37と第2の吸着部38が交互に第2の移載位置A2に対向してパウチ袋1を吸着することを特徴とする。
【0019】
請求項5は、請求項3の前記第1の吸着部37と前記第2の吸着部38の少なくとも一方は、前記繰入れドラム41の軸方向に進退自在に設けられ、前記第1の吸着部37と第2の吸着部38は、隣接して配置された2箇所の第2の移載位置A2に移載されたパウチ袋1を個々に独立して吸着することを特徴とする。
【0022】
前記構成によれば、左右一対のパウチ袋供給装置から独立して連続的に搬送されるパウチ袋を合流供給部において合流した後、繰入れドラムの第1の吸着部と第2の吸着部によって分離して次の受け渡しドラムに供給することができる。
【0023】
しかも、合流供給部には一方のパウチ袋供給装置側の第2の移載位置と、他方のパウチ袋供給装置側の第2の移載位置とが隣接して独立して設けられているため、両パウチ袋供給装置から供給されたパウチ袋が混在することはなく、しかも、繰入れドラムの第1の吸着部と第2の吸着部によって独立して分離供給される。
【0024】
従って、一対のパウチ袋供給装置のうち、一方のパウチ袋供給装置にトラブルが発生した場合にも他方のパウチ袋供給装置を継続して運転させることができ、装置全体を運転停止する必要がない。従って、運転中に発生した一方のパウチ袋供給装置のトラブルを解除後再起動できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
図1はパウチ袋充填包装装置におけるパウチ袋搬送装置の概略的平面図を示し、11a,11bは第1と第2のパウチ袋搬送装置としての左右一対のコンベアである。この左右一対のコンベア11a,11bは離間して平行に配置されており、コンベア11aと11bとの間には作業者Oの作業空間12が設けられている。
【0027】
左右一対のコンベア11a,11bは、図2及び図3に示すように、略水平に設けられた長尺のフレーム13と、このフレーム13の長手方向に適宜間隔を存して配置された複数のガイドローラ14と、これらガイドローラ14に掛け渡され、矢印a方向に無端走行するベルト15とから構成されている。ガイドローラ14はフレーム13に支持された支軸14aの両端部に回転自在に支持された一対の溝付きローラ14bからなる。そして、ベルト15は、一対の溝付きローラ14bの溝にそれぞれ嵌合するように断面が円形に形成されている。
【0028】
フレーム13の下部にはブラケット16によってコンベア駆動機構17が取付けられている。コンベア駆動機構17には駆動モータ18が設けられ、この駆動モータ18には駆動プーリ19が設けられている。また、コンベア11a,11bのベルト15はコンベア駆動機構17の従動プーリ20が掛け渡されている。そして、駆動プーリ19と従動プーリ20との間には駆動ベルト21が掛け渡され、駆動プーリ19の回転をベルト15に伝達させている。なお、22は駆動ベルト21のテンションローラである。
【0029】
前述のように構成された左右一対のコンベア11a,11b上には各パウチ袋1はスパウト部1aを進行方向後ろ側に配置した状態で、尚且つ上側のパウチ袋1を進行方向前側に揃えてセットされて搬送されるようになっている。
【0030】
また、前記コンベア11a,11bの駆動モータ18はクラッチ・ブレーキ付モータで、例えばマイクロコンピュータおよびその周辺機器によって構成されるパウチ袋供給制御部23に接続されている。このパウチ袋供給制御部23にはパウチ袋1の有無を検出する光電スイッチ(パウチ袋検出部)24が接続されている。この光電スイッチ24はコンベア11a,11bの終端部に配設されている。そして、パウチ袋供給制御部23ではこの光電スイッチ24によるパウチ袋1の有無の検出結果に応じてコンベア11a,11bの駆動モータ18の動作を制御するようになっている。このとき、パウチ袋1の非検出時にはクラッチ・ブレーキを介し駆動モータ18をオン操作してコンベア11a,11bを駆動し、パウチ袋1を検出した時点でクラッチ・ブレーキを介し駆動モータ18をオフ操作してコンベア11a,11bを停止する状態で、コンベア11a,11bが間欠運転されるようになっている。
【0031】
さらに、図3及び図4に示すようにコンベア11a,11bの終端部にはパウチ袋1の分離を補助する羽根車28と、この羽根車28を回転させながら上下方向に駆動する羽根車駆動機構29とが配設されている。ここで、羽根車28には回転軸30上に周方向に沿って複数の羽根31が立設された状態で、固定されている。
【0032】
また、羽根車駆動機構29には図5に示すように羽根車28をシャフト32を中心に回動可能に支持する駆動アーム33と、この駆動アーム33をシャフト32を中心に回動駆動して羽根車28を上下方向に移動させるリンク機構34とが設けられている。そして、駆動軸51に取付けられたカム34aによってカム駆動するリンク機構34を介し、羽根車28が上下方向に移動されるようになっている。
【0033】
また、コンベア11a,11bの終端部にはこのコンベア11a,11bによるパウチ袋1の搬送方向と略直交する横送り方向にパウチ袋1を搬送するパウチ袋1の横送り搬送路35が配設されている。この横送り搬送路35にはコンベア11a,11bによるパウチ袋1の搬送方向と略直交する横送り方向に延設されたパウチ袋1の移動テーブル36が設けられている。
【0034】
コンベア11a側の移動テーブル36とコンベア11bの移動テーブル36は同一構造であるため、説明の便宜上、コンベア11a側の移動テーブル36について説明する。コンベア11aの終端部位置A0のパウチ袋1を横送り方向に隣接された第1の移載位置A1でパウチ袋1を吸着してパウチ袋1のずれを防止する第1の吸着部37と、この第1の移載位置A1に隣接された第2の移載位置A2でパウチ袋1を吸着してパウチ袋1のずれを防止する第2の吸着部38とが設けられている。ここで、第1の吸着部37には複数、本実施形態では2つのバキューム孔37a,37bが設けられている。
【0035】
そして、第1の移載位置A1に移載されたパウチ袋1はバキューム孔37a,37bからの吸引力によって吸着されて第1の吸着部37に吸着保持されるようになっている。さらに、第2の吸着部38にも同様に複数、本実施形態では2つのバキューム孔38a,38bが設けられている。そして、第2の移載位置A2に移載されたパウチ袋1はバキューム孔38a,38bからの吸引力によって吸着されて第2の吸着部38に吸着保持されるようになっている。
【0036】
また、横送り搬送路35にはコンベア11aの終端部位置A0のパウチ袋1を横送り方向に隣接された第1の移載位置A1に移載する第1の移載機構39と、この第1の移載位置A1のパウチ袋1を横送り方向に押し出して第1の移載位置A1に隣接された第2の移載位置A2に移載する第2の移載機構40とが設けられている。ここで、第2の移載位置A2の上方にはパウチ袋1に充填物を充填する図示しないパウチ袋充填包装装置におけるパウチ袋1の繰入れ部に配設された後述する繰入れドラム41が離間対向して配置されている。すなわち、一対のコンベア11a,11bの第1の移載機構39と第2の移載機構40とによって両コンベア11a,11bから搬送されるパウチ袋1を合流する合流供給部を構成している。
【0037】
また、図5及び図9に示すように、第1の移載機構39には、パウチ袋1を吸着するバキュームパッドである2つの吸着パッド42と、この吸着パッド42をコンベア11aの終端部位置A0と第1の移載位置A1との間で移動させる吸着パッド移動機構43と、吸着パッド42の動作を制御する吸着パッド制御部44とがそれぞれ設けられている。ここで、2つの吸着パッド42は細長い支持ブラケット45に取付けられている。この支持ブラケット45は長手方向をコンベア11aによるパウチ袋1の送り方向に向けて配置されている。そして、この支持ブラケット45の両端部に吸着パッド42がそれぞれ配設されている。
【0038】
また、吸着パッド移動機構43には吸着パッド42を上下方向に移動する図7及び図8に示す上下方向移動機構部46と、吸着パッド42をパウチ袋1の横送り方向に向けて往復駆動する図5及び図6に示す横送り機構部47とが設けられている。ここで、上下方向移動機構部46には図7示すように吸着パッド42を上下方向に平行移動する平行四辺形状の平行リンク機構48と、図8に示すようにこの平行リンク機構48をカム49によってカム駆動する駆動リンク機構50とが設けられている。そして、駆動軸51によって回転駆動されるカム49の回転動作にともない駆動リンク機構50を介して平行リンク機構48が駆動されて吸着パッド42を上下方向に平行移動するようになっている。
【0039】
さらに、横送り機構部47には図9に示すようにパウチ袋1の横送り方向に向けて略平行に延設された複数のガイド軸52と、このガイド軸52に沿ってパウチ袋1の横送り方向に移動可能に支持されたスライダ53と、このスライダ53をガイド軸52に沿ってスライド駆動する横送り駆動機構54とが設けられている。ここで、スライダ53には図10に示すように吸着パッド42の支持ブラケット45が固定されている。
【0040】
また、横送り駆動機構54には支軸55を中心に揺動可能に支持された略L字状の揺動アーム56が設けられている。この揺動アーム56の一端部にはリンクジョイント57の一端部が連結されている。このリンクジョイント57の他端部はスライダ53に連結されている。
【0041】
さらに、揺動アーム56の他端部は駆動軸51によって回転駆動されるカム機構58に連結されている。そして、駆動軸51によって図9中で時計回り方向に回転駆動されるカム機構58の回転動作にともない揺動アーム56が支軸55を中心に揺動駆動され、この揺動アーム56の揺動動作に連動してスライダ53が吸着パッド42とともにガイド軸52に沿ってパウチ袋1の横送り方向にスライド駆動されるようになっている。
【0042】
また、吸着パッド制御部44には図9に示すように吸着パッド42にバキューム管路59を介して連結された真空ポンプなどのバキューム源60と、このバキューム管路59の途中に介設された開閉バルブ61と、この開閉バルブ61を開閉操作するバルブコントローラ62とが設けられている。
【0043】
また、図4に示すように移動テーブル36の両側部にはパウチ袋ガイド部材63a,63bが第1の移載位置A1と第2の移載位置A2との間の横送り搬送路35に沿って延設されている。そして、第2の移載機構40には第1の移載位置A1から第2の移載位置A2までパウチ袋1を横送りする際に、パウチ袋ガイド部材63a,63bにパウチ袋1の端面を当てながらパウチ袋1の進行方向後端側を押圧して、進行方向前側のパウチ袋ガイド部材63cに当てることで、パウチ袋1の姿勢を矯正する姿勢矯正機構64が設けられている。
【0044】
この姿勢矯正機構64には、図7に示すように横送り搬送路35のパウチ袋1の移動軌道に挿脱可能に支持された略U字状のプッシャー65と、このプッシャー65を横送り搬送路35に沿って往復駆動するプッシャー駆動機構66とが設けられている。ここで、プッシャー65には2つのパウチ袋押圧爪65a,65bが設けられている。
【0045】
さらに、移動テーブル36には2つのプッシャー逃がし孔67a,67bが横送り搬送路35のパウチ袋1の移動軌道に沿って延設されている。そして、これらのプッシャー逃がし孔67a,67bにプッシャー65の2つのパウチ袋押圧爪65a,65bが挿通されるようになっている。
【0046】
また、プッシャー駆動機構66にはプッシャー65を上下方向に移動する図7及び図8に示す上下方向移動機構部68と、プッシャー65をパウチ袋1の横送り方向に向けて往復駆動する図5及び図6に示す横送り機構部69とが設けられている。ここで、上下方向移動機構部68には図7に示すようにプッシャー65を上下方向に平行移動する平行四辺形状の平行リンク機構70と、図8に示すようにこの平行リンク機構70をカム71によってカム駆動する駆動リンク機構72とが設けられている。そして、駆動軸51によって回転駆動されるカム71の回転動作にともない駆動リンク機構72を介して平行リンク機構70が駆動されてプッシャー65を上下方向に平行移動するようになっている。
【0047】
さらに、横送り機構部69には図9に示すようにパウチ袋1の横送り方向に向けて略平行に延設された複数のガイド軸73と、このガイド軸73に沿ってパウチ袋1の横送り方向に移動可能に支持されたスライダ74と、このスライダ74をガイド軸73に沿ってスライド駆動する横送り駆動機構75とが設けられている。ここで、スライダ74には図10に示すように横送りストローク延長機構77を介してプッシャー65が固定されている。
【0048】
また、プッシャー65の横送り駆動機構75にはスライダ74に一端部が連結されたリンクジョイント76が設けられている。このリンクジョイント76の他端部は揺動アーム56の一端部に吸着パッド42の横送り駆動機構54のリンクジョイント57と共通に連結されている。そして、駆動軸51によって図9中で時計回り方向に回転駆動されるカム機構58の回転動作にともない揺動アーム56が支軸55を中心に揺動駆動され、この揺動アーム56の揺動動作に連動してスライダ74がプッシャー65とともにガイド軸73に沿ってパウチ袋1の横送り方向にスライド駆動されるようになっている。これにより、吸着パッド42の横送り駆動機構54によるパウチ袋1の横送り動作と、プッシャー65の横送り駆動機構75によるパウチ袋1の横送り動作とを同一のカム機構58で駆動する駆動機構が構成されている。
【0049】
さらに、移動テーブル36には図9に示すように第2の移載位置A2上のパウチ袋1を繰入れドラム41の吸着パッド79に押し付ける吸着補助機構80が配設されている。この吸着補助機構80には吸着補助シリンダ(押し出し機構)80aと、この吸着補助シリンダ80aによって上方向にパウチ袋1を押し上げる押し上げ板80bとが設けられている。なお、移動テーブル36には吸着補助機構80の押し上げ板80c用の逃がし窓(図示しない)が形成されている。
【0050】
そして、吸着補助機構80の動作時には繰入れドラム41の回転動作に同期して吸着補助シリンダ80aによって押し上げ板80cを押し上げ操作することにより、第2の移載位置A2上のパウチ袋1が繰入れドラム41の吸着パッド79の方向に押し出し操作され、各吸着パッド79の吸着力によってパウチ袋1が吸着されるようになっている。なお、各吸着パッド79の吸引管路は図示しないディストリビューターを介してバキューム源と接続されており、決められた区間においてパウチ袋1を吸着することができるようになっている。そして、この吸着パッド79に吸着されたパウチ袋1が繰入れドラム41の回転に伴い後工程のパウチ袋充填包装装置に搬送されるようになっている。
【0051】
また、本実施形態のプッシャー65の横送り駆動機構75には図10に示すようにパウチ袋1の横送り動作時に空走距離を追加して横送りストロークを伸ばすための横送りストローク延長機構77が設けられている。この横送りストローク延長機構77にはスライダ74に対してリンクジョイント76と反対側に配置された横送り位置決めシリンダ78が設けられている。この横送り位置決めシリンダ78はパウチ袋1を第1移載位置A1から第2移載位置A2に横送りする動作の開始時にはこの横送り位置決めシリンダ78のピストンロッド78aが突出された状態で保持される。
【0052】
そして、パウチ袋1の横送り動作の途中で、ピストンロッド78aがシリンダ78内から押出し操作され、パウチ袋1が第2移載位置A2に横送りされた時点ではピストンロッド78aがシリンダ78内に引き込み操作された状態で保持される。さらに、プッシャー65の横送り駆動機構75のスライダ74がパウチ袋1の横送り動作の開始時の方向に戻り始めた後に横送り位置決めシリンダ78のピストンロッド78aが引き込まれた状態に切換え操作される。
【0053】
前述したように、一方のコンベア11a側の移動テーブル36には第1の移載機構39、第2の移載機構40及び吸着補助機構80が設けられ、パウチ袋1を第1移載位置A1、第2移載位置A2に移載して繰入れドラム41の吸着機構に押し付けるように構成されている。
【0054】
なお、一方のコンベア11a側と同一構造であるため説明を省略した他方のコンベア11b側の移動テーブル36にも同一構造の第1の移載機構39、第2の移載機構40及び吸着補助機構80が対称的に設けられている。そして、図1に示すように、第1移載位置A1、第2移載位置A2と対称的に設けられた第1移載位置B1、第2移載位置B2にパウチ袋1を移載して繰入れドラム41の吸着機構に押し付けるように構成されている。
【0055】
次に、第2の移載位置B2の上方に配置された繰入れドラム41について説明する。図12に示すように、繰入れドラム41には円板状の回転体41Aが設けられている。回転体41Aには周方向に60°間隔に第1の吸着機構81と第2の吸着機構82とが3個ずつ交互に配置されている。
【0056】
第1の吸着機構81はコンベア11bの第2の移載位置B2のパウチ袋1を吸着するために横移動しない構造であり、第2の吸着機構82はコンベア11aの第2の移載位置A2のパウチ袋1を吸着するために横移動する構造である。そして、回転体41Aの回転に伴って第1の吸着機構81がコンベア11bの第2の移載位置B2に対向してパウチ袋1を吸着した後、第2の吸着機構82がコンベア11aの第2の移載位置A2に対向してパウチ袋1を吸着することを繰り返すようになっている。
【0057】
図14に示すように、繰入れドラム41のフレーム83には横方向に回転軸84が回転自在に支持されている。この回転軸84の一端部には回転体41Aが嵌着され、他端部には大径の第1のギア85と小径のプーリ86が同軸的に嵌着されている。プーリ86には駆動機構(図示しない)から複数のプーリ87に掛け渡された複数のタイミングベルト88を介して動力が伝達されるようになっている。第1のギア85は第2のギア89と噛合され、次の工程の受け渡しドラム(図示しない)に動力を伝達するようになっている。
【0058】
回転体41Aに配設された3個の第1の吸着機構81は、同一構造であるため、その1つについて説明すると、図14及び図15(a)(b)に示すように、回転体41Aの外周縁部には第1の軸受91が設けられている。第1の軸受91には支持軸92が貫通して回転自在に軸支されている。支持軸92の一端部は回転体41Aの前面側に突出しており、その先端部にはアーム93の基端部が取付けられている。アーム93の先端部には支持軸92と平行にパッド支持軸94が取付けられ、このパッド支持軸94にはパウチ袋1を吸着するための吸着部としての一対の吸着パッド95が設けられている。これら吸着パッド95はチューブ(図示しない)を介してバキューム源60に接続されている。支持軸92の他端部は回転体41Aの裏面側に突出しており、その先端部には従動ギア96が嵌着されている。従って、従動ギア96の回転によって吸着パッド95は支持軸92を中心として回動するようになっている。
【0059】
回転体41Aには第1の軸受91と隣接して第2の軸受97が設けられている。この第2の軸受97には従動ギア96と噛合する駆動ギア98が噛合されている。この駆動ギア98の側面にはブラケット99が固定ねじによって固定され、このブラケット99には第1のカムフォロア100が回転自在に設けられている。
【0060】
回転体41Aの裏面側には吸着パッド揺動カム101が配置され、この吸着パッド揺動カム101はカム固定部材102によってフレーム83に固定されている。この吸着パッド揺動カム101は円板状で、回転体41Aの中心を曲率中心とする基準カム面101aの一部に外周方向に突出する突出カム面101bが設けられ、この突出カム面101bはコンベア11bの第2の移載位置B2の近傍に位置している。
【0061】
図12及び図14,図15(a)に示すように、駆動ギア98の回転軸102は回転体41Aの前面側に突出しており、この回転軸102の先端部にはアーム103を介してスプリング固定ピン104が突設されている。そして、このスプリング固定ピン104と回転体41Aの中心方向との間にはコイルスプリング105が引張り力を加えた状態で架設されている。従って、コイルスプリング105の付勢力によって回転軸102を介して駆動ギア98に回転力を与え、ブラケット99を介して第1のカムフォロア100を吸着パッド揺動カム101に圧接する方向に付勢している。
【0062】
従って、回転体41Aの回転に伴って第1のカムフォロア100が吸着パッド揺動カム101上を転動するようになっている。第1のカムフォロア100が基準カム面101aを転動しているときには第1のカムフォロア100は一定位置にある。しかし、第1のカムフォロア100が突出カム面101bに位置すると、第1のカムフォロア100がコイルスプリング105の付勢力に抗して突出カム面101bによって外周方向に押し上げられる。次に、第1のカムフォロア100が突出カム面101bから基準カム面101aに到達すると、コイルスプリング105の付勢力によって第1のカムフォロア100が突出カム面101bから基準カム面101aに落ち込む。従って、ブラケット99を介して駆動ギア98が回転し、この回転力が従動ギア96を介して支持軸92に伝達され、吸着パッド95が支持軸92を中心として回動するようになっている。
【0063】
次に、第2の吸着機構82について説明すると、図16及び図17に示すように、回転体41Aの外周縁部には第2の軸受111が設けられている。第2の軸受111には支持軸112が軸方向に進退自在及び回転自在に軸支されている。支持軸112の一端部は回転体41Aの前面側に突出しており、その先端部にはアーム113の基端部が取付けられている。アーム113の先端部には支持軸112と平行にパッド支持軸114が取付けられ、このパッド支持軸114にはパウチ袋1を吸着するための吸着部としての一対の吸着パッド115が設けられている。これら吸着パッド115はチューブ(図示しない)を介してバキューム源60に接続されている。支持軸112の他端部は回転体41Aの裏面側に突出しており、その先端部には連結部材106を介して第2のカムフォロア107が回転自在に設けられている。この第2のカムフォロア107は回転体41Aの裏面側で、フレーム83に固定された吸着パッド進退カム108と転接されている。この吸着パッド進退カム108は、図18に示すように、展開状態が山形形状の板状体を円弧状に湾曲した形状である。この吸着パッド進退カム108は回転体41Aの裏面側から離れる方向に突出する山形カム面108aと回転体41Aの裏面側に接近する谷形カム面108bが設けられ、この谷形カム面108bは、吸着パッド揺動カム101の突出カム面101bに対応して設けられている。
【0064】
さらに、回転体41Aには第2の軸受111と隣接してスプラインガイド109が設けられ、このスプラインガイド109にはスプラインシャフト109aが支持軸112と平行に設けられている。また、スプラインガイド109と隣側には回転体41Aに対してエアシリンダ110が固定され、このエアシリンダ110のロッド110aは支持軸112及びスプラインシャフト109aと平行に回転体41Aの裏面側に延長し、連結部材106に連結されている。従って、スプラインシャフト109aによって第2のカムフォロア107を支持した連結部材106が首振り(揺動)しないように拘束されている。また、エアシリンダ110に加わるエア圧によって第2のカムフォロア107は吸着パッド進退カム108の山形カム面108a、谷形カム面108bに弾性的に押圧されている。
【0065】
従って、第2のカムフォロア107が吸着パッド進退カム108の山形カム面108aと接触して支持軸112が後退したときには吸着パッド115がコンベア11bの第2の移載位置B2に対向し、第2のカムフォロア107が吸着パッド進退カム108の谷形カム面108bと接触して支持軸112が前進したときには吸着パッド115がコンベア11aの第2の移載位置A2に対向するようになっている。
【0066】
さらに、支持軸112の中間部には従動ギア116が嵌着され、従動ギア116の回動によって吸着パッド115は支持軸112を中心として揺動するようになっている。回転体41Aには第1の軸受111と隣接して第2の軸受117が設けられている。この第2の軸受117には従動ギア116と噛合する駆動ギア118が噛合されている。この駆動ギア118の側面にはブラケット119が固定ねじによって固定され、このブラケット119には前記吸着パッド揺動カム101と転接する第1のカムフォロア120が回転自在に設けられている。
【0067】
駆動ギア118の回転軸122は回転体41Aの前面側に突出しており、この回転軸122の先端部にはアーム123を介してスプリング固定ピン124が突設されている。そして、このスプリング固定ピン124と回転体41Aの中心方向との間にはコイルスプリング125が引張り力を加えた状態で架設されている。従って、コイルスプリング125の付勢力によって回転軸122を介して駆動ギア118に回転力を与え、ブラケット119を介して第1のカムフォロア100を吸着パッド揺動カム101に圧接する方向に付勢している。
【0068】
従って、回転体41Aの回転に伴って第1のカムフォロア120が吸着パッド揺動カム101上を転動するようになっている。第1のカムフォロア120が基準カム面101aを転動しているときには第1のカムフォロア120は一定位置にある。しかし、第1のカムフォロア120が突出カム面101bに位置すると、第1のカムフォロア120がコイルスプリング125の付勢力に抗して突出カム面101bによって外周方向に押し上げられる。次に、第1のカムフォロア120が突出カム面101bから基準カム面101aに到達すると、コイルスプリング125の付勢力によって第1のカムフォロア120が突出カム面101bから基準カム面101aに落ち込む。従って、ブラケット119を介して駆動ギア118が回転し、この回転力が従動ギア116を介して支持軸112に伝達され、吸着パッド115が支持軸112を中心として回動するようになっている。
【0069】
図19はコンベア11a,11b側の駆動リンク機構50の動力伝達系を示し、前記移動テーブル36を支持するフレーム130には第1の回転軸131と第2の回転軸132とが上下に離間して水平に軸支されている。第1の回転軸131の一端部には駆動ギア133が嵌着され、第2の回転軸132の一端部には駆動ギア133と噛合する従動ギア134が設けられている。そして、第1の回転軸131は駆動源(図示しない)から動力が伝達され、駆動ギア133及び従動ギア134を介して第2の回転軸132に回転が伝達されるようになっている。
【0070】
第1の回転軸131の他端部には第1のプーリ135が嵌着され、第2の回転軸132の他端部には第2のプーリ136が嵌着されている。そして、第1のプーリ135と一方のコンベア11a側の駆動リンク機構50の駆動軸51に嵌着したプーリ137との間にはタイミングベルト138が掛け渡されている。なお、139はテンションローラである。また、第2のプーリ136と他方のコンベア11b側の駆動リンク機構50の駆動軸51に嵌着したプーリ140との間にはタイミングベルト141が掛け渡されている。なお、142はテンションローラである。
【0071】
次に、前述のように構成されたパウチ袋搬送装置の作用について説明する。
【0072】
パウチ袋1は一対のコンベア11a,11bへ人手にて供給される。この場合、作業者Oはコンベア11aと11bとの間の作業空間12に入って作業することができ、このコンベア11a,11bによってパウチ袋1が連続的に供給される。このとき、コンベア11a,11bの終端部の光電スイッチ24によるパウチ袋1の有無の検出結果に応じてコンベア11a,11bの駆動モータ18の動作が制御される。そして、パウチ袋1の非検出時にはクラッチ・ブレーキを介し駆動モータ18がオン操作されてコンベア11a,11bが駆動され、パウチ袋1を検出した時点でクラッチ・ブレーキを介し駆動モータ18がオフ操作されてコンベア11a,11bが停止される。
【0073】
また、コンベア11a,11bの終端部にパウチ袋1が供給されると、コンベア11a,11b上のパウチ袋1に回転状態の羽根車28が接触され、パウチ袋1の分離が補助される。この状態で、一方のコンベア11aの第1の移載機構39がコンベア11aの終端部位置A0のパウチ袋1を横送り方向に隣接された第1の移載位置A1に移載する第1の横送り動作と、第2の移載機構40によって第1の移載位置A1のパウチ袋1をこの第1の移載位置A1に隣接された第2の移載位置A2に横送りする第2の横送り動作とが続いて行われる。
【0074】
また、他方のコンベア11bの第1の移載機構39がコンベア11bの終端部位置B0のパウチ袋1を横送り方向に隣接された第1の移載位置B1に移載する第1の横送り動作と、第2の移載機構40によって第1の移載位置B1のパウチ袋1をこの第1の移載位置B1に隣接された第2の移載位置B2に横送りする第2の横送り動作とが続いて行われる。
【0075】
このとき、一方のコンベア11aの第1の移載機構39が終端部位置A0のパウチ袋1を第1の移載位置A1に移載する第1の横送り動作時には、他方のコンベア11bの第1の移載機構39が第1の移載位置B1から終端部位置A0に復帰して次のパウチ袋1を吸着する動作に入る。また、一方のコンベア11aの第2の移載機構40が第1の移載位置A1のパウチ袋1を第2の移載位置A2に移載する第2の横送り動作時には、他方のコンベア11bの第2の移載機構40が第2の移載位置B2から第1の移載位置B1に復帰して次のパウチ袋1を移載する動作に入る。つまり、一方のコンベア11a側と他方のコンベア11B側とは交互に移載動作を行う。
【0076】
そして、第1の横送り動作時には第1の移載機構39の上下方向移動機構部46によってカム49の回転動作にともない駆動リンク機構50を介して平行リンク機構48が駆動されて吸着パッド42が上下方向に平行移動されるとともに、横送り機構部47の横送り駆動機構54によって揺動アーム56の揺動動作に連動してスライダ53が吸着パッド42とともにガイド軸52に沿ってパウチ袋1の横送り方向にスライド駆動される。これにより、吸着パッド42によってコンベア11a,11bの終端部位置A0,B0のパウチ袋1を吸着させて第1の移載位置A1,B1に移載させる第1の横送り動作が次の通り行われる。
【0077】
すなわち、この第1の移載機構39の動作時には、光電スイッチ24によるパウチ袋1の検出時点で、上下方向移動機構部46によって吸着パッド42がコンベア11a,11bの終端部位置A0,B0においてパウチ袋1に接する位置に下降される。このとき、開閉バルブ61が開操作されて吸着パッド42にコンベア11a,11bの終端部位置A0,B0のパウチ袋1が吸着される。
【0078】
その後、吸着パッド42によってパウチ袋1を吸着させた状態で、上下方向移動機構部46によって吸着パッド42が上昇される。続いて、横送り機構部47の横送り駆動機構54によって吸着パッド42が第1の移載位置A1,B1の方向に横送りされる。
【0079】
さらに、吸着パッド42が第1の移載位置A1,B1に移動した時点で、上下方向移動機構部46によって吸着パッド42が下降されてパウチ袋1が第1の移載位置A1,B1上に移動される。この状態で、開閉バルブ61が閉操作されて吸着パッド42からパウチ袋1が離され、パウチ袋1が第1の移載位置A1,B1上に移載される。このとき、パウチ袋1は移動テーブル36のバキューム孔37a,37bからの吸引力によって吸着されて第1の吸着部37に吸着保持され、パウチ袋1のずれが防止される。なお、この際パウチ袋1の姿勢は矯正しておらず、コンベア11a,11bへの人手による供給等による原因でパウチ袋1の姿勢に若干の曲がりがあっても構わない。
【0080】
その後、上下方向移動機構部46によって吸着パッド42が上昇されたのち、横送り機構部47の横送り駆動機構54によって吸着パッド42はコンベア11a,11bの終端部位置A0,B0の上方向の待機位置方向に戻される。
【0081】
また、第2の横送り動作時には第2の移載機構40のプッシャー駆動機構66における上下方向移動機構部68によってカム71の回転動作にともない駆動リンク機構72を介して平行リンク機構70が駆動されてプッシャー65が上下方向に平行移動されるとともに、横送り機構部69の横送り駆動機構75によって揺動アーム56の揺動動作に連動してスライダ74がプッシャー65とともにガイド軸73に沿ってパウチ袋1の横送り方向にスライド駆動される。さらに、パウチ袋1の横送り時には横送り位置決めシリンダ78のピストンロッド78aの進退動作が行われる。
【0082】
すなわち、この第2の移載機構40の動作時には、図20に示すように予めプッシャー65が横送り機構部69の横送り駆動機構75によってコンベア11a,11b側の移動限位置に移動され、かつ移動テーブル36の下に引き込められた待機位置で保持されている。このとき、横送りストローク延長機構77の横送り位置決めシリンダ78はピストンロッド78aが引き込まれた状態で保持される。そして、パウチ袋1が第1の移載位置A1,B1に移載された時点で、プッシャー駆動機構66における上下方向移動機構部68が駆動される。このとき、2つのパウチ袋押圧爪65a,65bはパウチ袋1の横送り進行方向後端よりもコンベア11a,11b側に離れた場所で移動テーブル36の下から逃がし孔67a,67bを通して移動テーブル36の上に突出させる押圧爪突出操作が行われる。
【0083】
続いて、第1の移載機構39の吸着パッド42がパウチ袋1から離れた時点で、押圧爪65a,65bをパウチ袋1の横送り方向に移動させてパウチ袋1の進行方向後端部を押圧するパウチ袋押し出し操作が行われる。このとき、プッシャー65の2つの押圧爪65a,65bは移動テーブル36の2つのプッシャー逃がし孔67a,67bに沿って第2の移載位置A2,B2の方向に移動される。そして、このプッシャー65の移動動作にともない第1の移載位置A1,B1のパウチ袋1が第2の移載位置A2,B2の方向に横送りされる。このとき、第1の移載位置A1,B1から第2の移載位置A2,B2までパウチ袋1を横送りする動作中、パウチ袋ガイド部材63a,63bにパウチ袋1の端面を当てながらプッシャー65の2つの押圧爪65a,65bによってパウチ袋1の進行方向後端側を2ヶ所で押圧し、進行方向前側のパウチ袋ガイド部材63cに当てることで、パウチ袋1の姿勢が自動的に矯正される。
【0084】
さらに、パウチ袋1が第2の移載位置A2,B2に移動した時点で、ピストンロッド78aがシリンダ78から突出された状態で保持される。このとき、パウチ袋1は移動テーブル36のバキューム孔38a,38bからの吸引力によって吸着されて第2の吸着部38に吸着保持され、パウチ袋1のずれが防止される。
【0085】
その後、上下方向移動機構部68によってプッシャー65が下降操作され、プッシャー65の2つの押圧爪65a,65bが逃がし孔67a,67bを通して移動テーブル36の下に移動される。
【0086】
続いて、プッシャー駆動機構66の横送り駆動機構75によってプッシャー65がコンベア11a,11b側の移動限位置に戻す戻し操作が行われる。このとき、プッシャー65が戻り始めた後に横送り位置決めシリンダ78のピストンロッド78aが引き込まれた状態に切換え操作される。これにより、パウチ袋1の横送り時に横送りストローク延長機構77によって空走距離を追加して横送りストロークを伸ばす動作が行われ、2つのパウチ袋押圧爪65a,65bをパウチ袋1の後端よりもコンベア11a,11b側に離れた場所に移動させることができる。
【0087】
また、第2の移載位置A2,B2上のパウチ袋1は繰入れドラム41に移載される。このパウチ袋1の受け渡し作業時には吸着補助機構80が駆動される。そして、図20に示すように繰入れドラム41の回転動作に同期して吸着補助シリンダ80aによって押し上げ板81bが押し上げ操作される。
【0088】
次に、第2の移載位置A2のパウチ袋1を繰入れドラム41の第1の吸着機構81によって吸着して次の受け渡しドラムに供給する動作と、第2の移載位置B2のパウチ袋1を繰入れドラム41の第2の吸着機構82によって吸着して次の受け渡しドラムに供給する動作について説明する。
【0089】
駆動機構から複数のプーリ87とタイミングベルト88によって動力が伝達され、プーリ86を介して回転軸84が回転すると、回転体41Aが回転する。回転体41Aには第1の吸着機構81と第2の吸着機構82が交互に配置されているため、回転体41Aの回転に伴って第1の吸着機構81と第2の吸着機構82が交互に移動テーブル36の上面に対向する。
【0090】
まず、第1の吸着機構81の動作について説明すると、回転体41Aに回転自在に軸支された駆動ギア98に固定された第1のカムフォロア100はコイルスプリング105によって吸着パッド揺動カム101に弾性的に押し付けられている。従って、回転体41Aの回転に伴って第1のカムフォロア100が吸着パッド揺動カム101上を転動する。第1のカムフォロア100が基準カム面101aを転動しているときには第1のカムフォロア100は一定位置にある。
【0091】
しかし、第1のカムフォロア100が突出カム面101bに位置すると、第1のカムフォロア100がコイルスプリング105の付勢力に抗して突出カム面101bによって外周方向に押し上げられた後、突出カム面101bから基準カム面101aに落ち込む。従って、第1のカムフォロア100の移動がブラケット99を介して駆動ギア98に伝達されて回転し、この回転力が従動ギア96を介して支持軸92に伝達され、吸着パッド95が支持軸92を中心として回動する。
【0092】
支持軸92にはアーム93を介して第2の移載位置B2のパウチ袋1に対向する吸着パッド95が設けられているため、吸着パッド95は支持軸92を中心として回動する。このとき、吸着パッド95は真空吸引され、回転体41Aは回転しているため、パウチ袋1を吸着して第2の移載位置B2から回転体41Aの回転方向に抜取る動作を行う。吸着パッド95に吸着されたパウチ袋1は回転体41Aの回転に伴って次の工程の受け渡しドラムに供給される。
【0093】
次に、第2の吸着機構82の動作について説明すると、回転体41Aにはエアシリンダ110が固定され、このエアシリンダ110のロッド110aは支持軸112及びスプラインシャフト109aと平行に回転体41Aの裏面側に延長し、連結部材106に連結されている。
【0094】
従って、エアシリンダ110に加わっているエア圧によって第2のカムフォロア107が吸着パッド進退カム108の山形カム面108a、谷形カム面108bに弾性的に押圧している。従って、回転体41Aの回転に伴って第2のカムフォロア107が吸着パッド進退カム108上を転動する。第2のカムフォロア107が吸着パッド進退カム108の山形カム面108aと接触しているときには支持軸112は後退しているため、吸着パッド115がコンベア11bの第2の移載位置B2に対向している。しかし、第2のカムフォロア107が吸着パッド進退カム108の谷形カム面108bと接触すると、エアシリンダ110によって支持軸112が前進し、吸着パッド115がコンベア11aの第2の移載位置A2に対向する。
【0095】
これと同時に、回転体41Aに回転自在に軸支された駆動ギア118に固定された第1のカムフォロア120はコイルスプリング125によって吸着パッド揺動カム101に弾性的に押し付けられている。従って、回転体41Aの回転に伴って第1のカムフォロア120が吸着パッド揺動カム101上を転動する。第1のカムフォロア120が基準カム面101aを転動しているときには第1のカムフォロア120は一定位置にある。
【0096】
しかし、第1のカムフォロア120が突出カム面101bに位置すると、第1のカムフォロア120がコイルスプリング125の付勢力に抗して突出カム面101bによって外周方向に押し上げられた後、突出カム面101bから基準カム面101aに落ち込む。従って、第1のカムフォロア120の移動がブラケット119を介して駆動ギア118に伝達されて回転し、この回転力が従動ギア116を介して支持軸112に伝達される。
【0097】
支持軸112にはアーム113を介して第2の移載位置A2のパウチ袋1に対向する吸着パッド115が設けられているため、吸着パッド115は支持軸112を中心として回動する。このとき、吸着パッド115は真空吸引され、回転体41Aは回転しているため、パウチ袋1を吸着して第2の移載位置A2から回転体41Aの回転方向に抜取る動作を行う。吸着パッド115に吸着されたパウチ袋1は回転体41Aの回転に伴って次の工程の受け渡しドラムに供給されるが、回転体41Aの回転に伴って第2のカムフォロア107が吸着パッド進退カム108を転動する。
【0098】
従って、第2のカムフォロア107が吸着パッド進退カム108の山形カム面108aを転動し、支持軸112は後退するため、パウチ袋1を吸着した吸着パッド115が受け渡しドラムに到達する前に、第1の吸着機構81の吸着パッド95と同じ位置に復帰してパウチ袋1を受け渡しドラムに供給することになる。
【0099】
このようにコンベア11a,11bから独立して連続的に搬送されるパウチ袋1を移動テーブル36の合流供給部において合流した後、繰入れドラム41の第1の吸着機構81と第2の吸着機構82によって分離して次の受け渡しドラムに供給することができる。
【0100】
しかも、移動テーブル36には一方のコンベア11a側の第2の移載位置A2と、他方のコンベア11b側の第2の移載位置B2とが隣接して独立して設けられているため、両コンベア11a,11bから供給されたパウチ袋1が混在することはなく、しかも、繰入れドラム41の第1の吸着機構81と第2の吸着機構82によって独立して分離供給される。
【0101】
従って、コンベア11a,11bのうち、一方のコンベアにトラブルが発生した場合にも他方のコンベアを継続して運転させることができ、装置全体を運転停止する必要がない。従って、運転中に発生した一方のコンベアのトラブル解除後再起動できる。
【0102】
また、本実施形態のパウチ袋搬送装置ではコンベア11a,11bの終端部の光電スイッチ24によるパウチ袋1の非検出時にコンベア11a,11bを駆動してパウチ袋1を搬送し、光電スイッチ24によるパウチ袋1の検出時点でパウチ袋供給制御部23によってコンベア11a,11bを停止する。そして、このコンベア11a,11bの停止時にはコンベア11a,11bの終端部位置A0のパウチ袋1を第1の移載機構39によってコンベア11a,11bによるパウチ袋1の搬送方向と略直交する横送り方向に隣接された第1の移載位置A1,B1に移載させ、さらに第1の移載位置A1,B1のパウチ袋1を続いて第2の移載機構40によって横送り方向に押し出して第2の移載位置A2,B2に移載させる。その後、第2の移載位置A2,B2上のパウチ袋1を第2の移載位置A2,B2の吸着補助機構80によって繰入れドラム41の吸着パッド95,115に押し付けるようにしたものである。そのため、コンベア11a,11bの終端部位置A0,B0のパウチ袋1をコンベア11a,11bによるパウチ袋1の搬送方向と略直交する横送り方向に搬送するようにしたので、パウチ袋1をコンベア11a,11bの進行方向に搬送してパウチ袋充填包装装置に移載する場合に比べてパウチ袋1の搬送ストロークを短くすることができる。その結果、パウチ袋充填包装装置にパウチ袋1を供給する作業を従来に比べて高速化することができる。
【0103】
さらに、コンベア11a,11bの終端部位置A0,B0のパウチ袋1を繰入れドラム41に搬送する搬送路を吸着パッド42による第1の移載機構39と、プッシャー65による第2の移載機構40との2段階に分ける構成にしたので、第1の移載機構39の吸着パッド42によってパウチ袋1を搬送する距離を短くすることができる。そのため、風袋が柔らかいパウチ袋1が変形し易い場合でも搬送不良の発生を少なくすることができる。
【0104】
また、第1の移載位置A1,B1と第2の移載位置A2,B2との間の横送り搬送路上における第1の移載位置A1,B1の第1の吸着部37でパウチ袋1を吸着してパウチ袋1のずれを防止し、同様に第2の移載位置A2,B2の第2の吸着部38でパウチ袋1を吸着してパウチ袋1のずれを防止するようにしたので、第1の移載位置A1,B1および第2の移載位置A2,B2に搬送されたパウチ袋1の姿勢の乱れを少なくすることができる。
【0105】
さらに、第2の移載機構40には第1の移載位置A1,B1から第2の移載位置A2,B2までパウチ袋1を横送りする際に、パウチ袋ガイド部材63a,63bにパウチ袋1の端面を当てながらパウチ袋1の進行方向後端側を押圧して、進行方向前側のパウチ袋ガイド部材63cに当てることで、パウチ袋1の姿勢を矯正する姿勢矯正機構64を設けている。そして、この姿勢矯正機構64の動作時には、プッシャー駆動機構66によってプッシャー65が駆動された際に、第1の移載位置A1,B1でプッシャー65を横送り搬送路におけるパウチ袋1の進行方向後端よりもコンベア11a,11b側に離れた位置に挿入させた状態で、プッシャー65をパウチ袋1の横送り方向に駆動させることにより、パウチ袋1の姿勢を自動的に矯正するようにしたので、パウチ袋1の搬送不良を一層、効果的に防止することができる。そのため、パウチ袋充填包装装置へのパウチ袋1の搬送を安定化させることができ、パウチ袋1を安定した姿勢でパウチ袋充填包装装置に供給することができる。
【0106】
また、繰入れドラム41の回転動作に同期して吸着補助機構80の吸着補助シリンダ80aによってパウチ袋1を繰入れドラム41の各吸着パッド95,115の方向に押し出し操作するようにしたので、パウチ袋充填包装装置の繰入ドラム41の吸着パッド95,115での吸着ミスによる搬送不良を無くすことができる。
【0107】
また、本実施形態の第2の移載機構40ではパウチ袋1の後端よりもコンベア11a,11b側に離れた場所で移動テーブル36の下から逃がし孔67a,67bを通して2つのパウチ袋押圧爪65a,65bを移動テーブル36の上に突出させる押圧爪突出操作を行わせるようにしたので、プッシャー65の2つの押圧爪65a,65bをパウチ袋1の後端ぎりぎりで上昇させた場合のようにパウチ袋1を押し上げてしまうことを確実に防止することができる。
【0108】
また、本実施の形態ではプッシャー65の横送り駆動機構75にパウチ袋1の横送り動作時に空走距離を追加して横送りストロークを伸ばすための横送りストローク延長機構77を設けたので、吸着パッド42の横送り駆動機構54によるパウチ袋1の横送り動作と、プッシャー65の横送り駆動機構75によるパウチ袋1の横送り動作とを同一のカム機構58で駆動する駆動機構を設けた場合であっても両者の横送りストロークの調整を簡単に行うことができる効果がある。
【0109】
さらに、プッシャー65の横送り駆動機構75による横送り動作ストロークと横送りストローク延長機構77の動作ストロークの合計ストロークを、プッシャー65の横送り駆動機構75による横送り動作ストローク単独で動作させた場合に比べて、プッシャー65の横送り駆動機構75による横送り動作ストロークを短くすることができる。そのため、プッシャー65の横送り駆動機構75によるパウチ袋1の横送り動作ストロークが長い場合に比べて単位時間あたりの移動距離を小さくすることができるので、加速度を小さくすることができる。その結果、プッシャー65の横送り駆動機構75の横送りストローク延長機構77を使用しない場合のように加速度が大きい場合に比べて機械の振動、可動部の寿命等への悪影響を軽減することができる。
【0110】
また、本実施の形態では第2の移載機構40を構成するリンクジョイント76を調整式とした為、パウチ袋1の幅の変更に伴う第2の移載機構40の位置調整が容易である。
【0111】
さらに、本実施の形態のパウチ袋供給装置の場合、人手によるパウチ袋1の供給において、スパウト部1aを進行方向後ろ側に設定した為、嵩張るスパウト部1aを供給済みのパウチ袋1の下に潜り込ませる必要がなく、迅速な対応が可能となりパウチ袋充填処理システムの処理能力をアップする事が可能になった。
【0112】
なお、この発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本実施の形態ではコンベア11a,11bの終端部に羽根車28を設けた構成を示したが、この羽根車28を省略する構成にしても良い。
【0113】
なお、前述した本発明の第1の実施形態は、コンベア11a,11bを連続的に走行してパウチ袋1を繰入れドラム41に供給するようにしたが、第2の実施形態は、コンベアを1列とし、複数枚のパウチ袋201aを積層した状態で搬送するパウチ袋搬送装置211と繰入れドラム41とを組合せ、パウチ袋201aを繰入れドラム41に供給できるようにしたものである。
【0114】
図21に示すように、パウチ袋搬送装置211は、複数枚のパウチ袋201aが積層されたパウチ袋束201を間欠的に搬送する間欠コンベア212と、この間欠コンベア212によるパウチ袋束201の搬送路の終端位置に配置され、間欠コンベア212によって搬送されるパウチ袋束201を間欠コンベア212の搬送面よりも上方の受け渡し位置まで押し上げ操作するパウチリフト装置213と、このパウチリフト装置213の上方に配置された第1の実施形態の繰入れドラム41とから構成されている。
【0115】
また、間欠コンベア212には無端状のベルト本体221の搬送面に搬送方向に沿って複数のストッパ222が適宜の間隔を存して並設されている。ここで、間欠コンベア212におけるパウチ袋束201の積み込み部に配置されたローラー224は間欠コンベア212によるパウチ袋束201の搬送路の終端位置に配置されたガイドローラー225よりも高い位置に配置されている。さらに、間欠コンベア212の無端状のベルト本体221はローラー224と、ガイドローラー225、このガイドローラー225の下方に配設されたガイドローラー226との間に架け渡されている。そして、この間欠コンベア212は反時計回り方向に間欠的に回転駆動されるようになっている。このとき、間欠コンベア212の積み込み部で積み込まれたパウチ袋束201はストッパ222に突き当てられて揃えた状態で搬送されるようになっている。
【0116】
また、パウチリフト装置213には、図22に示すようにパウチリフター外枠231と、パウチリフター内枠232と、パウチリフター外枠231を上下方向に移動操作する外枠移動機構233と、パウチリフター内枠232を上下方向に移動操作する内枠移動機構234とがそれぞれ設けられている。さらに、パウチリフター外枠231には図23に示すように移動フレーム235が設けられている。この移動フレーム235には複数、本実施形態では8つのガイドバーステー236の下端部が固定されている。
【0117】
また、各ガイドバーステー236の上端部には図24(a),(b)に示すようにガイドプレート支持部材236aが配設されている。このガイドプレート支持部材236aにはパウチ袋束201を受ける平板状のガイドプレート237が支軸238を中心に回動可能に枢支されている。ここで、各ガイドプレート237は図24(a)中に実線で示すように略水平位置に移動された状態で保持されてパウチ袋束201を受ける受け位置と、同図中に仮想線で示すようにパウチ袋束201の移動軌道から外れた上向きの退避位置に回動された回動位置との間で移動可能に支持されている。
【0118】
さらに、各ガイドプレート支持部材236aには各ガイドプレート237が略水平なパウチ袋受け位置に回動された状態で各ガイドプレート237の外端部を係止する略L字状に屈曲された爪状のストッパ部236bと、各ガイドプレート237をストッパ部236bに当接させる方向に付勢するばね部材238aとが設けられている。そして、各ガイドプレート237は常時はばね部材238aのばね力によってストッパ部236bに当接され、略水平なパウチ袋受け位置に回動された状態で保持されている。このとき、各ガイドプレート237の内端部はパウチリフト装置213におけるパウチリフター内枠232によって押し上げられるパウチ袋束201の移動軌道内に延出された状態で保持されている。そして、パウチ袋束201は各ガイドプレート237の内端部上に載置された状態で保持されるようになっている。
【0119】
また、外枠移動機構233はエアーシリンダ240によって形成されている。この外枠用エアーシリンダ240のピストンロッド241の先端部にはパウチリフター外枠231の移動フレーム235が取付けられている。
【0120】
また、パウチリフター内枠232には図23に示すようにパウチリフター外枠231の移動フレーム235の内側に配置された略H字状のパウチ袋押し上げ部材242が設けられている。このパウチ袋押し上げ部材242は略鉛直方向に延設された操作部材243の上端部に固定されている。
【0121】
さらに、内枠移動機構234はエアーシリンダ244によって形成されている。この内枠用エアーシリンダ244のピストンロッド245の先端部にはパウチリフター内枠232の操作部材243の下端部が取付けられている。
【0122】
また、図25は外枠移動機構233の外枠用エアーシリンダ240および内枠移動機構234のエアーシリンダ244の動作をそれぞれ制御するエアー回路(流体回路)を示すものである。このエアー回路には外枠移動機構233における外枠用エアーシリンダ240を制御する外枠用制御回路246と、内枠移動機構234における内枠用エアーシリンダ244を制御する内枠用制御回路247とが設けられている。そして、これらの外枠用制御回路246と、内枠用制御回路247とはエアーポンプなどのエアー供給源248に対して並列に接続されている。
【0123】
また、内枠用制御回路247には内枠用エアーシリンダ244の一端側の第1のポートに接続された第1のエアー管路249aと、エアーシリンダ244の他端側の第2のポートに接続された第2のエアー管路249bとが設けられている。これらの第1のエアー管路249aの他端部および第2のエアー管路249bの他端部はそれぞれソレノイドバルブによって形成された第1の切換え弁250の2つのポートにそれぞれ接続されている。さらに、第1の切換え弁250の流入ポートにはエアー供給源248側のエアー供給管路が接続され、排出ポートには図示しない排出管路が接続されている。
【0124】
なお、第1のエアー管路249aの中途部にはレギュレータ(圧力調整器)252が介設されている。そして、第1の切換え弁250はオフ状態ではエアーシリンダ244のピストンロッド245をシリンダ244内に引き込む方向にエアーを流す第1の切換え位置250aで保持され、オン操作時にはエアーシリンダ244のピストンロッド245をシリンダ244の外に引き出す方向にエアーを流す第2の切換え位置250bに切換え操作されるようになっている。
【0125】
このとき、第1の切換え弁250をオフし、第1の切換え位置250aに切換え操作することにより、パウチリフター内枠232が間欠コンベア212の搬送面よりも下方に移動された下降位置に移動されるようになっている。さらに、第1の切換え弁250をオン操作して第2の切換え位置250bに切換え操作することにより、パウチリフター内枠232が下降位置からパウチリフター外枠231のガイドプレート237の位置よりも上側に突出された上昇位置まで移動操作されるようになっている。
【0126】
また、パウチリフト装置213におけるパウチリフター内枠232のパウチ袋押し上げ部材242によってパウチ袋束201が押し上げ操作される場合には押し上げられるパウチ袋束201はパウチリフター外枠231の上側に突出された上昇位置まで押し上げられるようになっている。このとき、押し上げられるパウチ袋束201によってパウチリフター外枠231の各ガイドプレート237の内端部がパウチ袋束201の移動軌道から外れた上向きの退避位置に回動されることにより、パウチ袋束201が各ガイドプレート237の上側まで押し上げられ、パウチリフター外枠231上に残っているパウチ袋束201と新たに押し上げられたパウチ袋束201とが一体化されるようになっている。
【0127】
その後、各ガイドプレート237は略水平なパウチ袋受け位置に回動された状態に戻されるようになっている。そのため、この状態で、パウチリフター内枠232のパウチ袋押し上げ部材242が下降することにより、パウチリフター内枠232上のパウチ袋束201が各ガイドプレート237の内端部上に移載されるようになっている。
【0128】
また、外枠用制御回路246には外枠用エアーシリンダ240のピストンロッド241の移動方向を上下の2方向に切換えるソレノイドバルブによって形成された第2の切換え弁254と、外枠用エアーシリンダ240の上昇押し圧を3段階に切換える押し上げ圧力調整機構264とが組み込まれている。ここで、外枠用エアーシリンダ240の一端側の第1のポートに接続された第1のエアー管路253aと、エアーシリンダ240の他端側の第2のポートに接続された第2のエアー管路253bとはそれぞれ第2の切換え弁254の2つのポートにそれぞれ接続されている。
【0129】
さらに、外枠用エアーシリンダ240の押し上げ圧力調整機構264にはエアー供給源248側に接続された4つの分岐管路256a〜256dと、例えばソレノイドバルブによって形成された3つの3方切換え弁257〜259と、圧力調整用の3つのレギュレータ255a〜255cとがそれぞれ設けられている。ここで、各3方切換え弁257〜259にはそれぞれ2つの流入ポートと1つの流出ポートとが設けられている。
【0130】
なお、圧力調整用の3つのレギュレータ255a〜255cは例えば第1の圧力調整(中圧1)用のレギュレータ255aはエアー供給源248側からの供給圧力P0よりも小さい任意の設定圧力P1に設定されている。さらに、第2の圧力調整(中圧2)用のレギュレータ255bの設定圧力P2はP1>P2、第3の圧力調整(低圧)用のレギュレータ255cの設定圧力P3はP2>P3の関係にそれぞれ設定されている。
【0131】
また、第1の3方切換え弁257の一方の流入ポートにはエアー供給源248側に接続された分岐管路256dが接続され、他方の流入ポートには第1の圧力調整(中圧1)用のレギュレータ255aが介設された分岐管路256cが接続されている。そして、第1の3方切換え弁257はオフ状態では分岐管路256dを流出ポートに接続させる第1の切換え位置257aで保持され、オン操作時には分岐管路256cを流出ポートに接続させる第2の切換え位置257bに切換え操作されるようになっている。
【0132】
また、第2の3方切換え弁258の一方の流入ポートには第1の3方切換え弁257の流出ポート側が接続され、他方の流入ポートには第2の圧力調整(中圧2)用のレギュレータ255bが介設された分岐管路256bが接続されている。そして、第2の3方切換え弁258はオフ状態では第1の3方切換え弁257の流出ポート側をこの第2の3方切換え弁258の流出ポートに接続させる第1の切換え位置258aで保持され、オン操作時には分岐管路256bをこの第2の3方切換え弁258の流出ポートに接続させる第2の切換え位置258bに切換え操作されるようになっている。
【0133】
さらに、第3の3方切換え弁259の一方の流入ポートには第2の3方切換え弁258の流出ポート側が接続され、他方の流入ポートには第3の圧力調整(低圧)用のレギュレータ255cが介設された分岐管路256aが接続されている。そして、第3の3方切換え弁259はオフ状態では第2の3方切換え弁258の流出ポート側を流出ポートに接続させる第1の切換え位置259aで保持され、オン操作時には分岐管路256aをこの第3の3方切換え弁259の流出ポートに接続させる第2の切換え位置259bに切換え操作されるようになっている。
【0134】
また、第2の切換え弁254の流入ポートには第3の3方切換え弁259の流出ポート側が接続され、排出ポートには図示しない排出管路が接続されている。そして、第2の切換え弁254はオフ操作時にはエアーシリンダ240のピストンロッド241をシリンダ240内に引き込む方向にエアーを流す第1の切換え位置254aで保持され、オン操作時にはエアーシリンダ240のピストンロッド241をシリンダ240の外に引き出す方向にエアーを流す第2の切換え位置254bに切換え操作されるようになっている。
【0135】
このとき、ピストンロッド241の昇降動作にともないパウチリフター外枠231が昇降駆動され、パウチリフト装置213の運転中はパウチリフター外枠231を上方のパウチ袋201aの受け渡し位置まで押し上げ操作する方向に駆動されるようになっている。なお、機械立ち上げ時にはパウチリフター内枠232およびパウチリフター外枠231は共に間欠コンベア212の搬送面より下方で待機されている。
【0136】
また、図28に示すようにパウチリフト装置213の上方の受け渡し位置にはパウチリフター外枠231によって押し上げられたパウチ袋束201の最上位置のパウチ袋201aを1枚ずつ取出すパウチ袋取出部262が配置されている。このパウチ袋取出部262にはパウチリフト装置213の上方に配置された繰出しドラム41が設けられている。
【0137】
繰出しドラム41は第1の実施形態で説明したように、回転体41Aの周方向に第1の吸着機構81と第2の吸着機構82とが交互に配置され、回転体41Aの回転に伴って第1の吸着機構81と第2の吸着機構82とが交互にパウチ袋取出部262に対向するようになっている。なお、この場合、第2の吸着機構82の支持軸112を介して吸着パッド115を進退させる必要はない。従って、エアシリンダ110の後室側にエアを供給してロッド110aを常時突出した状態に保持することにより、第2のカムフォロア107が吸着パッド進退カム108から離間させることができる。すなわち、第2のカムフォロア107が吸着パッド進退カム108を空振りするため、支持軸112が後退した状態で固定されるため、第1の吸着機構81の吸着パッド95と第2の吸着機構82の吸着パッド115の位置を一定に揃えることができる。
【0138】
さらに、吸着パッド95と115が交互にパウチ袋取出部262の位置に対向するとき、パウチリフト装置213のパウチリフター外枠231によって押し上げられたパウチ袋束201の最上位置のパウチ袋201aはパウチ袋取出部262の位置に移動された吸着パッド95または115に押し付けられるようになっている。そのため、この状態でバキュームパッド261に作用するバキューム力によってパウチ袋束201の最上位置のパウチ袋201aが吸着パッド95または115に吸着されるようになっている。
【0139】
なお、吸着パッド95または115の吸引管路は図示しないディストリビューターを介してバキューム源と接続されており、決められた区間においてパウチ袋201aを吸着することができるようになっている。そして、吸着パッド95または115に吸着されたパウチ袋201aが繰入れドラム41の回転にともないパウチ袋束201から1枚だけ引き抜かれて受け渡されるようになっている。
【0140】
次に、第2の実施形態の作用について説明する。
【0141】
本実施形態のパウチ袋搬送装置211の動作時には複数枚のパウチ袋201aが積層されたパウチ袋束201が間欠コンベア212によってパウチリフト装置213まで搬送される。
【0142】
また、パウチリフト装置213の通常運転時にはパウチリフター外枠231はガイドプレート237上にパウチ袋束201を載せた状態で間欠コンベア212より上方に位置し、次工程の繰入れドラム41にパウチ袋201aを受け渡している。このとき、パウチリフター内枠232は間欠コンベア212より下方の待機位置で待機されている。
【0143】
また、パウチリフト装置213の動作中はパウチリフター外枠231は外枠移動機構233のエアーシリンダ240からの押圧力によってパウチ袋束201に上昇方向に押し圧をかけている。このとき、パウチリフト装置213の上方の受け渡し位置では繰入れドラム41が回転駆動している。そして、繰入れドラム41の回転にともないパウチ袋取出部262の位置にバキュームパッド261が移動された際に、パウチリフト装置213のパウチリフター外枠231によって押し上げられたパウチ袋束201の最上位置のパウチ袋201aがパウチ袋取出部262の位置に移動された吸着パッド95,115に押し付けられる。この状態で吸着パッド95,115に作用するバキューム力によってパウチ袋束201の最上位置のパウチ袋201aが吸着パッド95,115に吸着される。そして、この吸着パッド95,115に吸着されたパウチ袋201aが繰入れドラム41の回転にともないパウチ袋束201から1枚だけ引き抜かれて受け渡される。
【0144】
また、このパウチ袋201aの受け渡し動作によってパウチ袋201aが次工程に搬送され、パウチリフター外枠231上のパウチ袋束201の集積量が減少するのに伴い、パウチリフター外枠231は上昇する。ここで、パウチリフター外枠231のガイドプレート237上に集積されたパウチ袋201aの量が予め設定された規定量より少なくなると、パウチリフター内枠232が上昇する。このとき、パウチリフター内枠232のパウチ袋押し上げ部材242が間欠コンベア212上のパウチ袋束201の下面を押し上げる。
【0145】
さらに、上昇するパウチ袋押し上げ部材242上のパウチ袋束201はパウチリフター外枠231の上側に突出された上昇位置まで押し上げられる。このとき、押し上げられるパウチ袋束201によってパウチリフター外枠231の各ガイドプレート237の内端部がパウチ袋束201の移動軌道から外れた上向きの退避位置に回動され、パウチ袋束201が各ガイドプレート237の上側まで押し上げられる。これにより、パウチリフター外枠231上に残っているパウチ袋束201と新たに押し上げられたパウチ袋束201とが一体化される。
【0146】
その後、パウチリフター内枠232のパウチ袋押し上げ部材242が下降することにより、各ガイドプレート237が倒れ、各ガイドプレート237は略水平なパウチ袋受け位置に回動された状態に戻される。この状態で、パウチリフター内枠232上のパウチ袋束201がパウチリフター外枠231の各ガイドプレート237の内端部上に移載され、パウチリフター外枠231がパウチ袋束201の量に応じて適正な位置に下降する。
【0147】
この後、パウチリフター内枠232は間欠コンベア212の搬送面より下方の待機位置まで下降する。その後、間欠コンベア212により次のパウチ袋束201がパウチリフター内枠232の上方まで搬送され、同様の動作が繰り返される。
【0148】
また、パウチリフター外枠231によるパウチ袋束201の押し上げ動作中、パウチリフター外枠231の各ガイドプレート237上に積載されたパウチ袋201aの残量はパウチ袋量検出部(図示しない)によって検出される。
【0149】
以上の工程により、連続してパウチ袋201aを繰り入れ、なおかつ搬送方向を鉛直方向から水平方向に変換し、次工程に受け渡している。
【0150】
本実施形態ではパウチリフト装置213の運転時にパウチリフター外枠231の各ガイドプレート237上に積載されたパウチ袋201aの残量をパウチ袋量検出部によって検出し、パウチ袋201aの残量データに基いて外枠用制御回路246によってパウチリフター外枠231を上方向に押し上げる外枠用エアーシリンダ240の押し上げ圧力を調整している。そして、パウチ袋201aの残量が多い場合には外枠用エアーシリンダ240の押し上げ圧力を高め、パウチ袋201aの残量が少ない場合には外枠用エアーシリンダ240の押し上げ圧力を低下させるように制御しているので、パウチ袋取出部262の受け渡し位置に集積されているパウチ袋束201におけるパウチ袋201aの残り量が変化してもパウチ袋束201の最上面のパウチ袋201aに作用する上昇押圧を略一定に保持することができる。
【0151】
そのため、例えば、受け渡し位置に束ねて集積されているパウチ袋201の残り量が多く、パウチ袋201aの集積体としての重量が重くなる為、最上面のパウチ袋201aに作用する下方からの押し上げ圧力が弱くなる場合には、外枠用エアーシリンダ240の押し上げ圧力を高めることにより、繰入れドラム41の吸着パッド95,115に受け渡し位置のパウチ袋束201の最上位置のパウチ袋201aに押し付ける際に、パウチ袋201aの押し付け圧力が弱くなることを防止することができる。これにより、繰入れドラム41の吸着パッド95,115がパウチ袋の束201の最上面のパウチ袋201aを吸着できず、吸着不良が発生する現象や、不完全な吸着により搬送途中に吸着パッド95,115が外れてしまい、不完全な搬送が起きることを防止し、受け渡し不良を防止することができる。
【0152】
また、受け渡し位置に束ねて集積されているパウチ袋201aの残り量が少なくなり、パウチ袋201aの集積体としての重量が軽くなる場合には、外枠用エアーシリンダ240の押し上げ圧力を低下させることにより、受け渡し位置に束ねて集積されているパウチ袋束201の最上面のパウチ袋201aに作用する下方からの押し上げ圧力が強くなることを防止できる。そのため、この場合には受け渡し位置に束ねて集積されているパウチ袋束201の最上面のパウチ袋201aを引き出す際の抵抗が繰入れドラム41の吸着パッド95,115のバキュームカよりも大きくなることがないので、パウチ袋201aの吸着不良や、吸着パッド95,115からパウチ袋201aが途中で離れてしまうことを防止して搬送不良の発生を防止することができる。したがって、最上面のパウチ袋201aのみを1枚だけパウチ袋束201から分離する作業を安定に行なうことができ、パウチ袋201aの受け渡し不良の発生を低減することができる。
【0153】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、左右一対のパウチ袋供給装置から独立して連続的に搬送されるパウチ袋を合流供給部において合流した後、繰入れドラムの第1の吸着部と第2の吸着部によって分離して次の受け渡しドラムに供給することができる。
【0154】
しかも、合流供給部には一方のパウチ袋供給装置側の第2の移載位置と、他方のパウチ袋供給装置側の第2の移載位置とが隣接して独立して設けられているため、両パウチ袋供給装置から供給されたパウチ袋が混在することはなく、しかも、繰入れドラムの第1の吸着部と第2の吸着部によって独立して分離供給される。
【0155】
従って、一対のパウチ袋供給装置のうち、一方のパウチ袋供給装置が故障した場合にも他方のパウチ袋供給装置を継続して運転させることができ、装置全体を運転停止する必要がない。従って、運転中に故障した一方のパウチ袋供給装置を修理して再起動でき、処理能力を向上できる。
【0156】
また、受け渡しドラムにおける第2の吸着機構を第1の吸着機構の位置に揃えることも可能なため、第2の実施形態のパウチ袋供給装置も使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態のパウチ袋搬送装置の概略的平面図。
【図2】 同実施形態のパウチ袋搬送装置におけるパウチ袋供給部のコンベアの駆動機構を示す概略構成図。
【図3】 同実施形態のコンベアを示し、(a)は全体の側面図、(b)はA-A線に沿う断面図。
【図4】 同実施形態のパウチ袋搬送装置におけるパウチ袋の横送り搬送路を示す要部の平面図。
【図5】 同実施形態のパウチ袋搬送装置におけるパウチ袋の横送り搬送路の周辺部の構成を示す平面図。
【図6】 同実施形態のパウチ袋搬送装置における第1の移載位置の周辺部の構成を示す要部の平面図。
【図7】 同実施形態のパウチ袋搬送装置における吸着パッド移動機構およびプッシャー駆動機構の要部構成を示す正面図。
【図8】 同実施形態のパウチ袋搬送装置における羽根車の駆動機構の要部構成を示す正面図。
【図9】 同実施形態のパウチ袋搬送装置における第1の移載機構および第2の移載機構のパウチ袋横送り用の駆動機構の要部構成を示す正面図。
【図10】 同実施形態のパウチ袋搬送装置におけるパウチ袋横送り用の駆動機構の要部構成を示す正面図。
【図11】 同実施形態のパウチ袋搬送装置における羽根車の駆動機構の要部構成を示す側面図。
【図12】 同実施形態の回転体の正面図。
【図13】 同実施形態の回転体の裏面図。
【図14】 同実施形態の繰入れドラム及び第1の吸着機構の縦断側面図。
【図15】 同実施形態の第1の吸着機構を示し、(a)は端面図、(b)は裏面図。
【図16】 同実施形態の繰入れドラム及び第2の吸着機構の縦断側面図。
【図17】 同実施形態の第1の吸着機構の縦断平面図。
【図18】 同実施形態の吸着パッド進退カムの展開図。
【図19】 同実施形態の合流供給部の縦断正面図。
【図20】 同実施形態のパウチ袋搬送装置における移載機構の動作を説明するための概略構成図。
【図21】 本発明の第2の実施形態のパウチ袋搬送装置の概略構成を示す側面図。
【図22】 同実施形態のパウチ袋搬送装置におけるパウチリフト装置を示す要部の正面図。
【図23】 同実施形態のパウチリフト装置におけるパウチリフター外枠とパウチリフター内枠とを示す平面図。
【図24】 同実施形態のパウチリフト装置におけるパウチリフター外枠のガイドプレートの支持構造を示し、(a)は側面図、(b)は正面図。
【図25】 同実施形態のパウチリフト装置におけるパウチリフター外枠およびパウチリフター内枠の駆動部のエアー回路を示す概略構成図。
【図26】 同実施形態のパウチリフト装置におけるパウチリフター外枠によるパウチ袋の支持状態を示す平面図。
【図27】 同実施形態のパウチリフト装置におけるパウチ袋の支持状態を示す側面図。
【図28】 同実施形態のパウチリフト装置およびパウチ袋取出部の動作を説明するための説明図。
【符号の説明】
1…パウチ袋、11a,11b…コンベア、12…作業空間、A0,B0…コンベアの終端部位置、A1,B1…第1の移載位置、A2,B2…第2の移載位置、39…第1の移載機構、40…第2の移載機構、41…繰入れドラム、41A…回転体、95,115…吸着パッド
Claims (5)
- パウチ袋1を連続的に搬送するパウチ袋供給装置と、このパウチ袋供給装置から供給された前記パウチ袋1に充填物を充填するパウチ袋充填包装装置におけるパウチ袋繰入れ部に前記パウチ袋1を吸着する吸着部を備えた繰入れドラム41とを備え、
前記パウチ袋供給装置により連続的に供給されたパウチ袋1を、1枚ずつ分離し、前記パウチ袋充填包装装置の前記繰入れドラム41に前記パウチ袋1を供給するパウチ袋搬送装置において、
前記パウチ袋供給装置は、離間して平行に配置された左右一対の第1と第2のパウチ袋供給装置11a,11bからなり、第1と第2のパウチ袋供給装置11a,11b間には作業者の作業空間12を形成し、第1と第2のパウチ袋供給装置11a,11bの終端部に各パウチ袋供給装置11a,11bから供給された前記パウチ袋1を合流して前記繰入れドラム41に供給する合流供給部を設け、
前記合流供給部には、前記第1のパウチ袋供給装置11aの終端部位置の前記パウチ袋1を該パウチ袋供給装置による前記パウチ袋1の搬送方向と略直交する横送り方向に隣接された第1の移載位置A1に移載する左右一対の第1の移載機構39と、この第1の移載位置A1の前記パウチ袋1を前記横送り方向に押し出して前記第1の移載位置A1に隣接され、かつ前記繰入れドラム41と離間対向配置された第2の移載位置A2に移載する左右一対の第2の移載機構40と、前記第2の移載位置A2に配設され、該第2の移載位置A2上の前記パウチ袋1を前記繰入れドラム41の前記吸着部79に押し付ける吸着補助機構80とを設けたことを特徴とするパウチ袋搬送装置。 - 前記左右一対の第1の移載機構39、左右一対の第2の移載機構40及び左右一対の吸着補助機構80は、交互に動作して前記パウチ袋1の移載及び吸着を行うことを特徴とする請求項1記載のパウチ袋搬送装置。
- 前記繰入れドラム41は、第1のパウチ袋供給装置11a側の第2の移載位置A2に移載された前記パウチ袋1を吸着する第1の吸着部37と、第2のパウチ袋供給装置11b側の第2の移載位置A2に移載された前記パウチ袋1を吸着する第2の吸着部38とを有し、前記繰入れドラム41の回転に伴って第1の吸着部37と第2の吸着部38によって前記パウチ袋1を交互に吸着することを特徴とする請求項1記載のパウチ袋搬送装置。
- 前記第1の吸着部37と前記第2の吸着部38は、前記繰入れドラム41の周方向に交互に複数個配置され、前記繰入れドラム41の回転に伴って前記第1の吸着部37と第2の吸着部38が交互に第2の移載位置A2に対向してパウチ袋1を吸着することを特徴とする請求項2記載のパウチ袋搬送装置。
- 前記第1の吸着部37と前記第2の吸着部38の少なくとも一方は、前記繰入れドラム41の軸方向に進退自在に設けられ、前記第1の吸着部37と第2の吸着部38は、隣接して配置された2箇所の第2の移載位置A2に移載されたパウチ袋1を個々に独立して吸着することを特徴とする請求項3記載のパウチ袋搬送装置。
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