JPH0596667A - 製函機 - Google Patents

製函機

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JPH0596667A
JPH0596667A JP3290613A JP29061391A JPH0596667A JP H0596667 A JPH0596667 A JP H0596667A JP 3290613 A JP3290613 A JP 3290613A JP 29061391 A JP29061391 A JP 29061391A JP H0596667 A JPH0596667 A JP H0596667A
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box
corrugated cardboard
sheet
cardboard sheet
suction
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Nobuteru Umeda
宜暉 梅田
Atsuya Yogo
篤也 余吾
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Fuji Machinery Co Ltd
Original Assignee
Fuji Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械自体を小型化して、据付け時の省スペー
ス化を図る。 【構成】 機枠11の上部に、段ボールシート群をシー
ト取出し位置に向けて移送する一対のチェンコンベヤ1
3,14が配置される。シート取出し位置に、コンベヤ
13,14により移送される段ボールシート群の前端側
の段ボールシートを順次取出す取出し装置15が配置さ
れる。前記チェンコンベヤ13,14および取出し装置
15からなる整列供給装置16の下方に臨む機枠11の
内部に、段ボールシートの開函装置70と、開函装置7
0により開函された箱体の下部フラップを折込む折込み
部材と、下部フラップを封函する封函装置とが、前記チ
ェンコンベヤ13,14による段ボールシートの移送方
向と反対方向に順次配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、供給部に集積された折
畳み段ボールシートを順次取出し、該シートを箱状に開
函した後、その底部フラップを折込むことにより上方に
開口する包装箱を組立てるようにした製函機に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】平面的に折畳まれた段ボールシートを供給
部(シートマガジン等)に所定数起立状態で集積し、この
シート群から1枚づつ取出した段ボールシートを箱状に
開函すると共に、この開函された箱体の底部フラップを
折込んで封函することにより、上方に開口する包装箱を
組立てる製函機が知られている。この製函機としては、
例えば特開昭61−121号公報や特開昭55−640
25号公報に開示される如く、段ボールシートの組立て
ラインの側方に、段ボールシートが集積されるシートマ
ガジンを備えている。そして、シートマガジンに集積さ
れている段ボールシートを、組立てライン側に設けた取
出し装置により組立てライン側に1枚づつ取出すと共
に、この取出しの際に該シートを箱状に開函するよう構
成されている。次いで、開函された箱体が組立てライン
を搬送される間に、該箱体の底部フラップが折込まれて
上方に開口する包装箱が組立てられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の製函機
では、折畳まれた段ボールシートを開函すると共に、そ
の底部フラップの折込みを行なう組立てラインに対し、
段ボールシートが集積されるシートマガジンが側部に突
出的に配設される。このため、機械自体が大型化し、据
付けに際して大きなスペースを必要とする欠点が指摘さ
れる。
【0004】
【発明の目的】この発明は、前述した製函機に内在して
いる前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案さ
れたものであって、機械自体を小型化し、据付けに際し
ての省スペース化を図り得る製函機を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を克服し、所
期の目的を達成するため本発明は、平面的に折畳まれた
段ボールシートを箱状に開函し、この開函された箱体の
底部フラップを折込むことにより上方に開放する包装箱
を組立てる製函機であって、起立状態でその上端が移送
方向に前傾するよう集積された前記段ボールシートをシ
ート取出し位置に向けて移送する移送手段と、取出し位
置に移送された段ボールシートを順次取出して下方に供
給する取出し装置とを機枠の上部に配置し、前記移送手
段および取出し装置の下方に臨む機枠内部に、該取出し
装置から落下供給されて移送手段による移送方向と反対
方向に移送される段ボールシートに対し、該シートの折
り目を介して連設される対向面を第1吸着手段および第
2吸着手段により吸着保持した状態で、該第2吸着手段
を第1吸着手段から離間移動することにより段ボールシ
ートを開函する開函装置と、開函された箱体の底部フラ
ップを折込む折込み部材と、折込まれた底部フラップを
封函する封函装置とを配置したことを特徴とする。
【0006】
【作用】機枠の上部に配置した移送手段に起立状態でそ
の上端が移送方向に前傾するよう集積された折畳み段ボ
ールシートは、該移送手段によりシート取出し位置まで
移送される。またシート取出し位置まで移送された段ボ
ールシートは、取出し装置によりその移送方向前端側か
ら順次取出されると共に、機枠内部に落下供給された後
は、前記移送手段による移送方向と反対方向に移送され
る。そしてこの段ボールシートは、先ず取出し装置の下
方に配置した開函装置において、その折り目を介して連
設される対向面が第1吸着手段と第2吸着手段とにより
吸着保持される。次いで、第2吸着手段を第1吸着手段
から離間移動することにより、第1吸着手段で吸着保持
されたシート面から第2吸着手段で吸着保持したシート
面が離間し、これによって段ボールシートは箱状に開函
される。更に、開函された箱体の底部フラップは、機枠
の内部に配設した折込み部材を介して箱体内側に向けて
折込まれると共に封函装置により封函されて、上方に開
口する包装箱が組立てられる。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係る製函機につき、好適な実
施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
図1は、実施例に係る製函機を示す概略斜視図である。
なお、説明の便宜上、「左右」とは段ボールシートの移送
方向と交差する方向を指称するものとする。
【0008】(製函機の全体構造について)図1に示す如
く、製函機10は、矩形状に形成した機枠11の上部に
配設され、平面的に折畳まれた複数の段ボールシート1
2を移送する移送手段13,14および段ボールシート
群の前端側(移送方向下流側)からシートを1枚づつ取出
す取出し装置15とを備える整列供給装置16と、前記
整列供給装置16の下方に臨む機枠内部において、整列
供給装置16にて供給された段ボールシート12の供給
位置から前記移送手段13,14における段ボールシー
ト12の移送方向に反する方向に順次配置される製函装
置17と封函装置66とから基本的に構成される。前記
製函装置17は、整列供給装置16から落下供給された
段ボールシート12を箱状に組立てるよう機能し、また
前記封函装置66は、製函装置17により組立てられた
包装箱を下流側に向けて移送して機械より排出するため
の移送コンベヤ18を備え、該コンベヤ18により包装
箱が移送される間に、その底部を封函するよう機能す
る。
【0009】(整列供給装置の移送手段について)前記機
枠11の上部には、図5に示す如く、その長手方向(段
ボールシート12の移送方向)に沿って延在するチェン
コンベヤからなる一対の移送手段13,14が、短手方
向に所定間隔離間して平行に配設される。すなわち、チ
ェンコンベヤ13,14上に、平面的に折畳まれた複数
の段ボールシート12を、コンベヤ走行方向と交差しか
つ前傾姿勢で載置した状態で、該コンベヤ13,14を
駆動することにより、段ボールシート群を移送して前端
側の段ボールシート12をシート取出し位置(後述)に供
給するよう構成している。なおチェンコンベヤ13,1
4の構成は同一であるので、一方(図5において上側)の
チェンコンベヤ14の構造についてのみ説明し、他方の
チェンコンベヤ13に関しては同一部材に同一符号を付
して示す。
【0010】前記機枠11の長手方向両端に配設された
水平な上部ステー19,19間に、図2に示す如く、チ
ェンコンベヤ14を構成する移動フレーム20が架設さ
れ、該移動フレーム20は後述する機構により機枠11
の短手方向に移動自在に構成されている。この移動フレ
ーム20の長手方向両端部にスプロケット21,22が
回転自在に枢支されると共に、両スプロケット21,2
2間に無端チェン23が巻掛けられている。無端チェン
23の上部搬送面は、移動フレーム20の上面から突出
しており、該無端チェン23上に載置した段ボールシー
ト12をチェン23の走行により移送し得るよう設定し
てある。なおシート移送方向下流側のスプロケット22
は、前記機枠11に上部ステー19と平行に固定され
て、移動フレーム20,20に共通的に挿通される固定
軸24(後述)に枢支されるようになっている。
【0011】また、段ボールシート12の移送方向上流
側のスプロケット21は、図1に示す如く、移動フレー
ム20に配設した駆動モータ25により回転駆動される
よう構成してある。すなわち、左右のチェンコンベヤ1
3,14は、夫々独立した駆動モータ25,25により走
行駆動されるようになっている。従って、チェンコンベ
ヤ13,14を同期的に走行させることにより、無端チ
ェン23,23に前傾姿勢で載置されている段ボールシ
ート群を、姿勢を変えることなく平行に移送することが
できる。また、左右何れか一方のチェンコンベヤ13
(14)のみを走行させることにより、段ボールシート群
における一方の無端チェン23に載置されている端部側
のみを移送して、段ボールシート12の姿勢を変えるこ
ともできる。
【0012】(移動フレームの間隔調節機構について)前
記各上部ステー19の上方には、図5に示す如く、該ス
テー19と平行な逆ねじ軸26が機枠11に回転自在に
枢支され、この逆ねじ軸26に軸方向中央を挟んで対称
的に形成した逆ねじ部が、対応の移動フレーム20,2
0に固定したナット27,27に螺挿されている。また
機枠11には、回転ハンドルやモータ等により駆動され
るスプロケット−チェンからなる連繋手段(何れも図示
せず)を介して両逆ねじ軸26,26を、同期的に正逆方
向に回転し得る調節手段が設けられている。従って、該
調節手段により逆ねじ軸26,26を回転させることに
より、逆ねじ軸26,26の逆ねじ作用下に、一対の移
動フレーム20,20は平行状態を保持したまま機枠1
1の短手方向に相互に近接および離間移動する。これに
より、段ボールシート12の幅方向(移送方向と交差す
る方向)の寸法が変わった場合は、両移動フレーム20,
20を移動させることにより、常に段ボールシート12
の左右の下端部近傍に無端チェン23,23を臨ませる
ことができる。
【0013】なお、移動フレーム20の外側(他方の移
動フレーム20から離間する側)に、該移動フレーム2
0と平行に延在する案内バー28が、図2に示す如く、
無端チェン23の搬送面より上方に臨むよう配設してあ
る。この案内バー28は、チェンコンベヤ13,14に
より移送される段ボールシート群の左右端部を案内する
と共に、段ボールシート群の左右方向の不整列を規制す
るべく機能する(図15参照)。また案内バー28の下流
側端部に、図2に示す如く、ガイド29が垂設され、該
ガイド29は、前記取出し装置15により取出された段
ボールシート12を、製函装置17に垂直に案内するべ
く機能する。
【0014】(整列供給装置の取出し装置について)図3
に示す如く、シート移送方向下流側の機枠内に、左右に
対向的に配設された一対のリンク機構30,31と、該
リンク機構30,31により所要の動作が付与される複
数(実施例では2個)の吸着カップ32,33とからなる
取出し装置15が配設されている。なおリンク機構3
0,31の構造は左右対称であるので、一方(図3におい
て左側)のリンク機構30の構造についてのみ説明し、
他方のリンク機構31に関しては同一部材に同一符号を
付して示すものとする。
【0015】前記機枠11に、前記上部ステー19と平
行な固定軸24が配設され、該固定軸24は前記移動フ
レーム20,20における下流側のスプロケット22,2
2を支持する機能も兼ねるようになっている。すなわ
ち、各移動フレーム20内に臨む固定軸24にスプロケ
ット22が回転自在で、かつ軸方向に移動自在に配設さ
れ、移動フレーム20の移動に伴ってスプロケット22
も追従移動し得るよう構成される。
【0016】前記固定軸24の機枠内部に臨む端部に、
L字形に形成したレバー34の一方の腕部34aが回転
自在に枢支され、該レバー34の他方の腕部34bは揺
動板35の長手方向一端に枢支してある。また固定軸2
4に近接する機枠内面に突出軸36が突設され、該突出
軸36に連杆37の一端が枢支されると共に、該連杆3
7の他端が前記揺動板35の長手方向の他端に枢支して
ある。そして、リンク機構30,31の揺動板35,35
間に連結バー38が架設されると共に、左側のリンク機
構30のレバー34における腕部34b先端に、機枠1
1に直立的に配設したエアシリンダ39のピストンロッ
ド39aが接続されている。すなわち、該エアシリンダ
39を正逆付勢することにより、レバー34が固定軸2
4を支点として揺動し、これに伴って一対の揺動板3
5,35間に架設した連結バー38を、シート移送方向
に進退移動させるようになっている。
【0017】前記連結バー38には、段ボールシート1
2の移送中心を挟む左右に対称的に吸着カップ32,3
3が配設され(図5参照)、両吸着カップ32,33は、
前記チェンコンベヤ13,14により移送される段ボー
ルシート群を指向している。そして吸着カップ32,3
3は、前記エアシリンダ39の正逆付勢により、段ボー
ルシート12の取出し位置(図9)と放出位置(図10)と
に位置決めされるよう設定される。なお吸着カップ3
2,33は、連結バー38の長手方向に移動調節自在に
配設され、段ボールシート12の寸法変更に対応し得る
ようになっている。また、放出位置は取出し位置より下
方レベルとなるよう設定されているので、後述する如
く、吸着カップ32,33が取出し位置から放出位置に
移動した際に、該吸着カップ32,32で吸着保持した
段ボールシート12の上端を、規制バー44(後述)から
離脱させることができる。
【0018】(真空スイッチについて)前記吸着カップ3
2,33は、図3に示す如く、ホース40,40を介して
図示しない真空吸引源に接続され、該吸引源を適宜のタ
イミングでON−OFF制御することにより、各吸着カ
ップ32,33による段ボールシート12の吸着保持と
吸着解除とを行なうよう設定してある。またホース4
0,40の経路中には、真空スイッチ41,42が対応的
に配設され、該スイッチ41,42は、段ボールシート
12の取出しに際し、前記吸着カップ32,33に生ず
る負圧が予め設定された値に達した際にON作動するよ
う設定されている。従って、シート取出し位置に臨む吸
着カップ32,33に対して段ボールシート12が密着
当接した際に生ずる負圧の値を、前記設定値とすること
により、真空スイッチ41,42のON作動によって段
ボールシート12の吸着保持を確認することができるも
のである。
【0019】また段ボールシート12の取出しに際し、
前記真空スイッチ41,42がON作動しない場合は、
吸着カップ32,33と段ボールシート12とが密着当
接していないと判断し、前記チェンコンベヤ13,14
による段ボールシート12の移送を該真空スイッチ4
1,42がON作動するまで継続するよう設定されてい
る。これにより、吸着カップ32,33に段ボールシー
ト12を確実に吸着保持させて、シート取出しを確実に
行なわせ得るようになっている。
【0020】なお、段ボールシート12の移送中心を挟
んで左側に配設された吸着カップ32および真空スイッ
チ41により、前記左側のチェンコンベヤ13の駆動制
御がなされ、また右側に配設された吸着カップ33およ
び真空スイッチ42により、右側のチェンコンベヤ14
の駆動制御が個別に行なわれるようになっている。すな
わち、例えば左右両側の吸着カップ32,33に対応す
る真空スイッチ41,42が何れもON作動しない場合
は、前記両チェンコンベヤ13,14を駆動して段ボー
ルシート群をシート取出し位置(吸着カップ32,33)
に向けて移送する。また例えば左側の吸着カップ32の
真空スイッチ41のみがON作動しない場合は、左側の
チェンコンベヤ13のみを駆動し、該コンベヤ13に載
置されている段ボールシート12の左側端部を吸着カッ
プ32に向けて移送するようになっている(図15参
照)。
【0021】(規制バーについて)前記機枠11における
取出し装置15が配設される部位の左右両側に、図1に
示す如く、上方に延びる延出部43,43が対向的に形
成され、各延出部43に上方に向かうにつれてチェンコ
ンベヤ13,14から離間する傾斜をもって案内溝43
aが形成されている。そして両延出部43,43間に、
案内溝43a,43aに沿って昇降調節自在に規制バー
44が架設される。この規制バー44は、前記取出し装
置15の吸着カップ32,33をシート取出し位置から
放出位置に移動させる際に、該吸着カップ32,33で
吸着保持した段ボールシート12の上端部の移動を規制
することにより、該段ボールシート12の下端部の段ボ
ールシート群からの引き離しを確実に行なうべく機能す
る。また、チェンコンベヤ13,14に集積される段ボ
ールシート群の前端側に位置する段ボールシート12を
規制バー44に当接させることにより、チェンコンベヤ
13,14に、段ボールシート群を上端が移送方向に前
傾した状態で載置し得るよう構成される(図8参照)。
【0022】(製函装置について)前記取出し装置15の
下方に、図1および図4に示す如く、該取出し装置15
を介して落下供給される折畳まれた段ボールシート12
を開函する開函装置70と、該開函装置70により開函
された包装箱の下部フラップを折込む折込み部材58,
59,60とを備える製函装置17が配設されている。
なお製函装置17では、箱状に開函された包装箱を所定
方向に移送しつつ下部フラップの折込みを行なうように
なっているが、この場合の包装箱移送方向は、前記チェ
ンコンベヤ13,14による段ボールシート12の移送
方向とは逆方向となるよう設定されている。
【0023】ここで、前記整列供給装置16から製函装
置17に供給される折畳まれた段ボールシート12は、
図17に示す如く、前面12a,後面12bおよび両側
面12c,12dからなる4面を夫々折り目12eによ
り画成することにより構成されている。また、前面12
aおよび後面12bの上下両端部に、上部フラップ12
fと下部フラップ12gとが夫々連設されると共に、両
側面12c,12dの上下両端部に、上部フラップ12
hと下部フラップ12iとが夫々連設されている。な
お、前面12aおよび後面12bとは、製函装置17に
よる包装箱の移送方向に対して指称するものとする。
【0024】(開函装置における移動台について)前記取
出し装置15の下方に臨む機枠11には、図6に示す如
く、その左右両側に支持フレーム45,45が平行に配
設され、各支持フレーム45にスプロケット−チェンか
らなる移送機構46が夫々配設されている。両移送機構
46,46は、前記チェンコンベヤ13,14の走行方向
と平行に走行するよう設定され、両支持フレーム45,
45間に移動自在に架設した移動台47を、待機位置と
送出位置との間を進退移動させるよう構成してある。ま
た一方の支持フレーム45には、移送機構46,46の
走行により進退移動する移動台47を検出可能な複数の
検知手段(何れも図示せず)が配設される。そして、これ
らの検知手段により、移動台47が待機位置,送出位置,
第1位置(待機位置から所定距離だけ前進した位置)およ
び第2位置(送出位置から所定距離だけ手前の位置)に到
来したことを検出して、後述する各種装置の作動制御を
行なうようになっている。(開函装置における移動台に
ついて)
【0025】前記移動台47の一方の支持フレーム45
に近接する位置に、図16に示す如く、取付け板71が
立設されると共に、該取付け板71の後面側にエアシリ
ンダ48が水平に配設され、そのピストンロッドを取付
け板71の前面側に突出させている。ピストンロッドに
おける取付け板71の前面に臨む先端にブラケット50
が配設され、該ブラケット50に、図示しない真空吸引
源に連通接続した複数(実施例では2個)の第1吸着カッ
プ49が移動台47の移動方向と交差する方向に整列し
て配設されている。この第1吸着カップ49は、移動台
47の移動方向前方を指向すると共に、該移動台47が
待機位置に臨む状態で、前記取出し装置15による段ボ
ールシート12の放出位置より後側(移動台47におけ
る移動方向後側)に位置するよう位置決めされている。
なおブラケット50の後面側には、取付け板71に摺動
自在に挿通したガイドロッド50aが配設され、該ロッ
ド50aは、エアシリンダ48を付勢することにより開
函後の包装箱を移送コンベヤ18に向けて押出す際に、
ブラケット50が回動するのを防止するべく機能する。
【0026】前記ブラケット50には、第1吸着カップ
49の前端面より僅かに後退した位置に、前記シート放
出位置から落下供給された段ボールシート12の後面1
2bと対向して平行に臨む支持板67が配設されてい
る。そしてこの支持板67は、第1吸着カップ49,4
9と第2吸着カップ57(後述)とによる段ボールシート
12の吸着に際し、該段ボールシート12の位置規制を
行なって吸着カップ49,49,57によるシート吸着を
確実に行なわせるようにすると共に、第1吸着カップ4
9,49にて吸着されたシート後面12bを所要面積で
支持するよう機能する。また前記エアシリンダ48は、
移動台47の長手方向に位置決め調節可能に配設され、
第1吸着カップ49,49を、段ボールシート12にお
ける後面12bの幅方向中央を挟んで対称的に臨ませる
ことができるよう構成されている(図16(b)参照)。
【0027】(支持バーについて)前記移動台47の下方
に臨む機枠11に、図1および図6に示す如く、該機枠
11の短手方向に所定間隔離間して支持バー51,51
が水平に配設され、該支持バー51,51は待機位置に
臨む移動台47より前方に延出している。そして、この
支持バー51,51は、前記取出し装置15を介して落
下供給される段ボールシート12の下部フラップ12g
の下端部を支持して、前記第1吸着カップ49,49の
前面に段ボールシート12を直立状態で臨ませるべく機
能する。また一方の支持バー51の適宜位置にシート検
知手段(図示せず)が配設され、支持バー51,51に段
ボールシート12の下端部が当接し、該検知手段が第1
吸着カップ49,49の前面側に段ボールシート12が
供給されたことを検出した際に、前記真空吸引源をON
作動するよう設定されている。なお、支持バー51,5
1は機枠11に対して昇降調節自在に構成され、段ボー
ルシート12の高さ寸法に応じて該支持バー51,51
の高さを調節することにより、製函された箱体底面の搬
送高さが常に一定の位置に設定可能になっている。
【0028】(開函装置における第2吸着カップについ
て)前記支持フレーム45とエアシリンダ48との間に
臨む移動台47に、図6および図7に示す如く、ロータ
リーアクチュエータ52が配設され、このロータリーア
クチュエータ52により水平に旋回駆動される保持体5
3に、移動台47の移動方向前方に延出して、上下に所
定間隔離間する一対の旋回バー54,54が平行に配設
されている。そしてこの旋回バー54,54は、ロータ
リーアクチュエータ52の正逆付勢によって、移動台4
7と直交する待機位置(図16(a)に二点鎖線で示す位
置)と、移動台47の前側に略平行に臨む作動位置(図1
6(a)に実線で示す位置)とに位置決めされるようにな
っている。なおロータリーアクチュエータ52は、支持
バー51に配設した前記シート検知手段の検出作動によ
り正転方向に付勢されて、旋回バー54,54を作動位
置に向けて旋回させるよう設定してある。
【0029】前記旋回バー54,54に可動体55が軸
方向に沿って摺動自在に配設され、該可動体55は、図
7に示す如く、旋回バー54,54に巻装した圧縮ばね
56,56により常にはアクチュエータ52から離間す
る方向に付勢されている。また可動体55に、ピン72
を介してホルダ73が水平旋回自在に配設され、このホ
ルダ73の機枠内側を指向する側に第2吸着カップ57
が配設されると共に、ホルダ73の他側に図示しない真
空吸引源が連通接続されて、第2吸着カップ57に吸引
作用を付与し得るよう構成されている。そして旋回バー
54,54を作動位置に移動した際に、該吸着カップ5
7は、前記第1吸着カップ49,49の前面側に供給さ
れた段ボールシート12の側面12c(第1吸着カップ
49,49に吸着保持される後面12bと折り目12e
を介して連設されている側面)に当接されるよう位置決
めされている。そして、段ボールシート12を第1吸着
カップ49,49と第2吸着カップ57とにより挟持し
た際に、各カップ49,49,57がシート12に密着
し、これにより前記真空吸引源による吸引作用下にシー
ト12を吸着保持する。
【0030】なお、第1吸着カップ49,49および第
2吸着カップ57の真空吸引源との接続吸引管路に真空
スイッチ(何れも図示せず)が夫々配設され、各真空スイ
ッチは、第1吸着カップ49,49および第2吸着カッ
プ57が段ボールシート12の後面12bおよび側面1
2cに密着当接した際に生じた負圧を検出してON作動
するよう設定される。そして、両真空スイッチが何れも
ON作動したタイミングで、前記ロータリーアクチュエ
ータ52が逆転方向に付勢されて、前記旋回バー54,
54を作動位置から待機位置に復帰させるよう構成して
ある。また前記保持体53には、旋回バー54が作動位
置に臨んだ際に、図16(a)に示す如く、段ボールシー
ト12を前記第1吸着カップ49に押付けるべく機能す
る押圧部材68が配設されている。
【0031】すなわち、開函装置70では、前記取出し
装置15を介してエアシリンダ48の前側面に段ボール
シート12が供給された際に、ロータリーアクチュエー
タ52を付勢して旋回バー54,54を正転方向に旋回
させることにより、可動体55の第2吸着カップ57
を、段ボールシート12における移動台47の移動方向
前側に臨む側板12cに当接させることができる。そし
て、エアシリンダ48に配設した第1吸着カップ49,
49で段ボールシート12の後面12bを吸着保持する
と共に、可動体55に配設した第2吸着カップ57で段
ボールシート12の側面12cを吸着保持した後、ロー
タリーアクチュエータ52を逆付勢することにより、旋
回バー54,54が逆転方向に旋回するにつれて段ボー
ルシート12は、後面12bと側面12cとの折り目1
2eから開拡されて箱状に開函される(図16(b)参
照)。なお、旋回バー54の回動手段としてはロータリ
ーアクチュエータに限定されるものでなく、直線運動を
回転運動に変換し得る手段を設けることにより、例えば
エアシリンダ等のリニアアクチュエータも使用し得る。
【0032】(底部フラップの折込み部材について)前記
移動台47の底面には、図2および図7に示す如く、ロ
ータリーアクチュエータ69により移動台47の移動方
向に所要範囲で回動される後部折込み部材58が配設さ
れ、該後部折込み部材58は、常には前記第1吸着カッ
プ49,49の前端面と略同一位置に臨むよう設定され
る。そして、前記旋回バー54の往復旋回により段ボー
ルシート12が開函されたときに作動し、包装箱の後部
に垂下する下部フラップ12gを内側に折込むよう構成
される。また、移動台47の移動方向前方に臨む機枠1
1に、前部折込み部材59が配設固定され、該前部折込
み部材59は、移動台47により移送される包装箱の前
部に垂下する下部フラップ12gを内側に折込むべく機
能する。なお前部折込み部材59の移動台47を指向す
る端部に、包装箱の移送方向と交差するバー59aが配
設され、下部フラップ12gは該バー59aに当接して
折込みが開始される。
【0033】前記前部折込み部材59が配設される機枠
11に、図6に示す如く、該折込み部材59を挟む左右
両側に臨む一対の側部折込み部材60,60が回動自在
に枢支されている。この側部折込み部材60,60は、
駆動手段61により正逆方向に回転駆動されて、その開
放端を相互に近接および離間し得るよう設定してある。
そして、両側部折込み部材60,60を相互に近接移動
した際に、包装箱の両側部に垂下する下部フラップ12
i,12iを内側に折込むようになっている。すなわち
前記開函装置70により開函された箱体は、移動台47
が待機位置から送出位置に移動する間に、底部に垂下す
る4枚の下部フラップ12g,12iが折込まれるよう
構成される。なお、下部フラップ12g,12iが折込
まれた包装箱は、前記第1吸着カップ49,49のエア
シリンダ48をピストンロッドの延出方向に付勢するこ
とにより、該吸着カップ49,49および支持板67を
介して前記移送コンベヤ18に供給される。
【0034】(移送コンベヤについて)前記製函装置17
における移動台47の移動方向前方に、図1および図6
に示す如く、搬送面が垂直となるよう設定した一対のベ
ルトコンベヤ62,62が左右に所定間隔離間して対向
的に配設されている。そして、製函装置17から供給さ
れた包装箱を、両ベルトコンベヤ62,62で挟持した
状態で移送するようにしている。なおベルトコンベヤ6
2,62は、平行状態を保持して相互に近接および離間
移動自在に構成されると共に、前記整列供給装置16に
おけるチェンコンベヤ13,14の調節手段の操作によ
って、両チェンコンベヤ13,14と同期して間隔調節
が行なわれるようになっている。
【0035】前記ベルトコンベヤ62,62の間には、
両コンベヤ62,62により移送される包装箱の折畳ま
れた底部フラップが開拡するのを防止する案内部材63
が配設されている。またベルトコンベヤ62,62の間
に、図2に示す如く、供給源64から引出したテープ6
5を下部フラップ12i,12iに貼着し、該フラップ
12i,12iを包装箱本体に固定する封函装置66が
配設されている。
【0036】
【実施例の作用】次に、このように構成した実施例に係
る製函機の作用につき説明する。
【0037】前記製函機10の待機状態では、図8に示
す如く、整列供給装置16における取出し装置15は、
その吸着カップ32,33が段ボールシート12の取出
し位置に臨んでいる。また製函装置17においては、移
動台47が待機位置に位置決めされると共に、旋回バー
54,54は移動台47と直交する待機位置に臨んでい
る。そして、平面的に折畳まれた複数の段ボールシート
12を、前記一対のチェンコンベヤ13,14に直交す
る起立状態で載置すると共に、その前端の段ボールシー
ト12を前記規制バー44に当接させる。これにより、
チェンコンベヤ13,14には、上端部を移送方向に前
傾させた状態で段ボールシート群が載置される。
【0038】(段ボールシートの取出し工程について)こ
の状態で製函機10を稼動させると、前記吸着カップ3
2,33に接続される真空吸引源がON作動し、該吸着
カップ32,33に吸引作用が付与される。なお、この
とき図8に示すように、吸着カップ32,33は段ボー
ルシート12に密着当接していないので、該吸着カップ
32,33に生ずる負圧は、予め設定された値(吸着カッ
プ32,33と段ボールシート12とが密着当接した際
に生ずる負圧の値)に達しておらず、前記真空スイッチ
41,42は何れもOFF状態となっている。また前記
チェンコンベヤ13,14が、各駆動モータ25,25に
より走行駆動され、両コンベヤ13,14に載置されて
いる段ボールシート群がシート取出し位置に向けて移送
される。
【0039】段ボールシート群の移送が進行して、図9
に示す如く、その前端の段ボールシート12がシート取
出し位置に臨む吸着カップ32,33に当接すると、該
吸着カップ32,33に生ずる負圧により段ボールシー
ト12は吸着保持される。そして、該負圧が前記設定値
に達したときに真空スイッチ41,42がON作動し、
これによりエアシリンダ39が付勢されて、図10に示
す如く、一対のリンク機構30,31の作動により吸着
カップ32,33は段ボールシート12を吸着保持した
状態で放出位置まで後退する。このとき、該段ボールシ
ート12の上端部近傍は前記規制バー44により移動が
規制されているので、段ボールシート12の吸着カップ
32,33で吸着される部位は、後続の段ボールシート
群から確実に分離される。また放出位置は取出し位置に
対して下方のレベルとなるよう設定してあるので、分離
された段ボールシート12の上端部は規制バー44から
離脱する。なお、前記真空スイッチ41,42がON作
動した時点で、前記チェンコンベヤ13,14の走行が
停止して、段ボールシート群の移送は停止される。
【0040】前記吸着カップ32,33の放出位置への
到来を適宜の検知手段が検出すると、前記真空吸引源が
OFF作動し、該吸着カップ32,33による段ボール
シート12の吸着を解除する。これにより、図11に示
す如く、該段ボールシート12は自重により待機中に係
る前記移動台47の前面側に垂直に落下供給される。
【0041】なお、前記チェンコンベヤ13,14は、
シート取出し位置に臨む吸着カップ32,32に配設し
た真空スイッチ41,42がON作動するまでの間は走
行駆動されるようになっている。従って、例えばチェン
コンベヤ13,14に、段ボールシート12が移送方向
と交差する方向に対して傾いた状態で載置されている場
合であっても、該段ボールシート12を両吸着カップ3
2,33に確実に当接させることができる。
【0042】すなわち、例えば図15(a)に示す如く、
段ボールシート12の左側(チェンコンベヤ13に対応
する側)の端部が、右側(チェンコンベヤ14に対応する
側)の端部に対して移送方向後方に位置するよう傾いて
いる場合は、先ず右側の吸着カップ33に段ボールシー
ト12が当接し、該吸着カップ33に接続される対応の
真空スイッチ42がON作動して、右側のチェンコンベ
ヤ14の走行が停止する。しかし、このとき左側の吸着
カップ32には、段ボールシート12が未だ当接してい
ないので、該吸着カップ32に接続される対応の真空ス
イッチ41はON作動しない。このため、図15(b)に
示す如く、左側のチェンコンベヤ13のみが引続き走行
駆動され、該コンベヤ13に載置されている段ボールシ
ート12の左側の端部が吸着カップ32に向けて移送さ
れる。これにより左側の吸着カップ32にも、段ボール
シート12が確実に当接して吸着保持される。そして、
両真空スイッチ41,42が何れもON作動したことを
条件として、取出し装置15の前記エアシリンダ39が
付勢され、吸着カップ32,33に吸着保持した段ボー
ルシート12が後続の段ボールシート群から分離されて
取出されるものである。
【0043】(製函工程について)前記取出し装置15に
より落下供給された段ボールシート12は、前記支持バ
ー51,51に載置された状態で、移動台47に配設し
た前記第1吸着カップ49,49の前面側に臨み、該吸
着カップ49,49および支持板67により略直立状態
で支持される(図11参照)。この状態を前記支持バー5
1に配設した検知手段が検出すると、前記移送機構4
6,46により移動台47が前進を開始すると共に、第
1吸着カップ49,49に接続された真空吸引源がON
作動し、該吸着カップ49,49に吸引作用が付与され
る。なお、このときには第1吸着カップ49,49と段
ボールシート12とは密着していないので、該シート1
2の吸着保持はなされない。
【0044】前記移送機構46,46により移動台47
が所定の第1位置(待機位置から所定距離だけ前進した
位置)に到来したことを、前記検知手段(図示せず)が検
出すると、図16(a)に示す如く、前記ロータリーアク
チュエータ52が正転方向に付勢され、旋回バー54,
54を段ボールシート12に向けて旋回させることによ
り、該バー54,54に配設した第2吸着カップ57が
段ボールシート12の側面12cに当接する。このと
き、前記保持体53に配設した押圧部材68および第2
吸着カップ57により段ボールシート12を、前記第1
吸着カップ49,49に押付けることにより、シート1
2の後面12bが第1吸着カップ49,49に吸着保持
される。また第2吸着カップ57も、該カップ57に接
続される真空吸引源の吸引作用により、段ボールシート
12の側面12cを吸着保持する。そして、第1吸着カ
ップ49,49および第2吸着カップ57によるシート
12の吸着保持を前記対応の真空スイッチが検出する
と、全ての真空スイッチがON作動したことを条件とし
て、ロータリーアクチュエータ52が逆付勢され、旋回
バー54,54が待機位置に復帰する。
【0045】このとき、段ボールシート12の後面12
bは、前記第1吸着カップ49,49により吸着保持さ
れているので、図16(b)に示す如く、旋回バー54,
54の旋回に伴って段ボールシート12の側面12c
は、折り目12eを支点として後面12bから離間する
方向に開拡し、これにより段ボールシート12は箱状に
開函される(図12参照)。すなわち、実施例に係る開函
装置70では、段ボールシート12を第1吸着カップ4
9,49および第2吸着カップ57により吸着保持した
状態で開函するので、確実な開函を達成し得ると共に、
シート表面が損傷するおそれもない。
【0046】ここで、旋回バー54の旋回により開函さ
れる段ボールシート12の開函支点となる折り目12e
(後面12bと側面12cとを画成する折り目12e)
と、旋回バー54の旋回中心とは位置的にずれている。
このため、作動位置に臨む旋回バー54の第2吸着カッ
プ57が吸着する段ボールシート12(側面12c)の吸
着位置から旋回中心までの離間距離と、段ボールシート
12が開函した際の前記吸着位置から旋回中心までの離
間距離とは異なることとなる。そこで実施例では、旋回
バー54に対して可動体55を摺動自在に配設すると共
に、可動体55に対して第2吸着カップ57を旋回可能
に配設してある。これにより、前記吸着位置が変位する
場合は、図16(b)に示す如く、吸着位置の変位に伴っ
て可動体55および第2吸着カップ57が対応的に移動
し、段ボールシート12に対して第2吸着カップ57が
「こじれる」ことを防止し得る。従って、旋回バー54の
旋回中に段ボールシート12から第2吸着カップ57が
外れることはなく、該段ボールシート12を確実に開函
することができるものである。
【0047】(下部フラップの折込み工程について)次い
で、前記旋回バー54が待機位置に戻ることにより段ボ
ールシート12の開函が確認されると、図13に示す如
く、前記ロータリーアクチュエータ69が付勢され、後
部折込み部材58が作動して、包装箱の後部に臨む下部
フラップ12gが内側に折込まれる。また前記移動台4
7が引続いて前進移動することにより、包装箱の前部に
臨む下部フラップ12gが機枠11に配設した前部折込
み部材59に当接し、該フラップ12gの折込みがなさ
れる。更に、移動台47が所定の第2位置(送出位置の
手前側の所定位置)に到来したことを、前記検知手段(図
示せず)が検出すると共に、前記後部折込み部材58が
待機位置に戻ったことを確認した後、前記側部折込み部
材60,60の駆動手段61が付勢されて、両部材60,
60により包装箱の両側部に臨む下部フラップ12i,
12iの折込みが行なわれる。
【0048】前記移動台47が更に移動し、該移動台4
7が送出位置に到来したことを適宜の検知手段が検出す
ると、前記吸着カップ49,49,57の真空吸引源がO
FF作動して包装箱の吸着が解除されると共に、前記エ
アシリンダ48がピストンロッドを延出する方向に付勢
され、第1吸着カップ49,49および支持板67を介
して包装箱を移送コンベヤ18に向けて押し出す。この
包装箱は、一対のベルトコンベヤ62,62の間に供給
され、図14に示す如く、以後は該コンベヤ62,62
に挟持された状態で移送される。なお、ベルトコンベヤ
62,62による移送途中に、前記封函装置66を介し
て包装箱底面にテープ65が貼着されることにより、そ
の底部が封函される。
【0049】前記包装箱を移送コンベヤ18に向けて押
し出した移動台47は、前記移送機構46,46の逆転
駆動により待機位置に戻される。そして、該移動台47
の待機位置への復帰を確認すると、前記取出し装置15
による次の段ボールシート12の取出しが行なわれる。
【0050】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る製函機
によれば、段ボールシートの移送手段および取出し装置
と、段ボールシートの開函装置,折込み部材および封函
装置とを上下の関係でもって機枠に配置すると共に、機
枠の上部と下部とでの段ボールシートの移送方向が反対
となるよう設定したので、機枠の側部に突出する部位を
生ずることがなく、機械自体を小型化することができ、
据付けに際しての省スペース化を図り得る。また開函装
置では、第1吸着手段と第2吸着手段とで段ボールシー
トを吸着保持したもとで開函するので、開函に際してシ
ートに損傷を与えることなく、確実な開函を達成し得る
利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る製函機を示す概略斜視図である。
【図2】製函機の縦断側面図である。
【図3】整列供給装置の取出し装置を示す要部概略斜視
図である。
【図4】製函機を一部破断して示す側面図である。
【図5】製函機の平面図である。
【図6】製函機の横断平面図である。
【図7】製函装置における開函装置を示す要部概略斜視
図である。
【図8】製函機による段ボールシートの製函工程を示す
説明図である。
【図9】製函機による段ボールシートの製函工程を示す
説明図である。
【図10】製函機による段ボールシートの製函工程を示
す説明図である。
【図11】製函機による段ボールシートの製函工程を示
す説明図である。
【図12】製函機による段ボールシートの製函工程を示
す説明図である。
【図13】製函機による段ボールシートの製函工程を示
す説明図である。
【図14】製函機による段ボールシートの製函工程を示
す説明図である。
【図15】取出し装置による傾いた姿勢の段ボールシー
トの取出し工程を示す説明図である。
【図16】開函装置による段ボールシートの開函工程を
示す説明図である。
【図17】折畳まれている段ボールシートの概略斜視図
である。
【符号の説明】
10 製函機 11 機枠 12 段ボールシート 12b 後面 12c 側面 12e 折り目 12g,12i 下部フラップ 13,14 チェンコンベヤ 15 取出し装置 49 第1吸着カップ 57 第2吸着カップ 58 後部折込み部材 59 前部折込み部材 60 側部折込み部材 66 封函装置 70 開函装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面的に折畳まれた段ボールシートを箱
    状に開函し、この開函された箱体の底部フラップを折込
    むことにより上方に開放する包装箱を組立てる製函機で
    あって、 起立状態でその上端が移送方向に前傾するよう集積され
    た前記段ボールシートをシート取出し位置に向けて移送
    する移送手段と、取出し位置に移送された段ボールシー
    トを順次取出して下方に供給する取出し装置とを機枠の
    上部に配置し、 前記移送手段および取出し装置の下方に臨む機枠内部
    に、該取出し装置から落下供給されて移送手段による移
    送方向と反対方向に移送される段ボールシートに対し、
    該シートの折り目を介して連設される対向面を第1吸着
    手段および第2吸着手段により吸着保持した状態で、該
    第2吸着手段を第1吸着手段から離間移動することによ
    り段ボールシートを開函する開函装置と、開函された箱
    体の底部フラップを折込む折込み部材と、折込まれた底
    部フラップを封函する封函装置とを配置したことを特徴
    とする製函機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH06305058A (ja) * 1993-04-26 1994-11-01 Toyo Suisan Kaisha Ltd 段ボール箱折組立機
JP2006111280A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 General Packer Co Ltd 包装袋の供給用コンベア
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CN109250205A (zh) * 2017-07-14 2019-01-22 达和机械(昆山)有限公司 自动开箱封箱机

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