JP4167181B2 - 光ピックアップの調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ピックアップに用いられる光学部品の取付位置の調整方法に関するものである。
CDプレーヤ装置、DVDプレーヤ装置、あるいはDVD−ROM装置などの光記録再生装置には、光ディスクへの信号書込みや読出しを行う光ピックアップ装置が用いられている。
図7は、DVD再生装置に用いられている従来の光ピックアップ装置50の主要部品の配置を示す図である。同図において、51はレーザ光を発光し、CDの光ディスク信号を記録または再生するためのCD用半導体レーザ素子、52はDVDの光ディスク信号を記録または再生するためのDVD用半導体レーザ素子、53は上記CD用半導体レーザ素子51の出射側に配設された回折格子、54はダイクロイックプリズム、55はコリメータレンズ、56は立ち上げミラーで、上記CD用半導体レーザ素子51とDVD用半導体レーザ素子52とは、記録・再生する光ディスクに応じて切換えられ、他の光学部品は共通して用いられる。なお、周知のように、上記光ディスクの信号記録面には、同心円状に連なるようにトラック信号が形成されている。
次に、上記光ピックアップ装置50の動作について説明する。
CD用半導体レーザ素子51から出射された発散状態のレーザ光は、回折格子53を透過して0次回折光及び±1次回折光に分割された後、ダイクロイックプリズム54を通過してコリメータ55に入射し、このコリメータ55にて平行もしくは平行に近い光とされて立ち上げミラー56の反射面に導かれた後、紙面に垂直な方向に反射され、図示しないCD用光ディスクの信号記録面に集光される。上記0次回折光はレーザ光をCD用光ディスクの信号記録面に合焦させるためのフォーカシング動作と、信号読取りや書き込みのためのメインビームとして使用され、上記±1次回折光は同心円状に連なる信号より成るトラックからレーザ光が外れないようにするトラッキング動作を行うためのサブビームとして使用される。このとき、それぞれの回折光は、光ディスク上において、+1次回折光、0次回折光、−1次回折光の順で一直線にほぼ等間隔に並んで集光する。
一方、DVD用半導体レーザ素子52からのレーザ光はダイクロイックプリズム54に向けて照射され、ダイクロイックプリズム54の反射面54aにおいて反射されて上記コリメータ55に入射し、平行もしくは平行に近い光となり立ち上げミラー56の反射面に導かれた後、紙面に垂直な方向に反射され、図示しないDVD用光ディスクの信号記録面に集光される。
ところで、上記光ピックアップ装置50で使用されるダイクロイックプリズム54は、断面を直角二等辺三角形状に切断及び研磨加工した一対の柱状のガラスの底面同士を貼り合わせて四角柱状とした後、この四角柱を立方体形状に再度切断するなどの複雑な工程を経て作製されるため、極めて高価である。そこで、上記ダイクロイックプリズム54に代えて、安価で加工できる平行平板状のダイクロイックミラーを使用することが考えられるが、上記ダイクロイックミラーでは、ミラーに斜めに入射したレーザー光はミラーを通過した後に非点収差を生じてしまう。このため、光ディスク上の信号記録面にレーザ光スポットを集光させようとしても絞り切れず、楕円形等の歪んだスポット形状となってしまい、正確な情報の記録または再生の障害となってしまう。
そこで、上記CD用半導体レーザ素子と上記ダイクロイックミラーとの間に、非点収差補正板を配設して集光スポットの非点収差補正を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、図8に示すように、ダイクロイックプリズム54に代えてダイクロイックミラー64を使用するとともに、上記回折格子53に代えて、CD用半導体レーザ素子51と上記ダイクロイックミラー64との間に、レーザー光の光軸に対して上記ダイクロイックミラー64と同じ角度で傾きかつ上記光軸周りに捩じれた方向に向けられた平行平板状のハーフミラー63を配設し、上記ダイクロイックミラー64を通過した後に生じる非点収差を、上記平行平板状のハーフミラー63を通過したことにより生じる非点収差によって打ち消す方法も提案されている。なお、66はこの光ピックアップ装置60の他方のレーザ光源で上記DVD用半導体レーザ素子52に相当する(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、高価なダイクロイックプリズム54に代えてダイクロイックミラー64を使用した場合には、上記のようなハーフミラー63を追加することで非点収差については補正することはできるが、上記非点収差と同時に発生するにコマ収差を補正することは困難であった。また、上記ハーフミラー63を配置する際には、上記ハーフミラー63をダイクロイックミラー64と同じ角度で傾けて配置する必要があるため広い設置スペースが必要となり、近年の光ピックアップ装置の小型化の要求に逆行して、光ピックアップ装置が大型化してしまうといった問題点があった。
そこで、本出願人は、上記問題点を解決するため、非点収差とコマ収差とをともに小さくすることができるとともに、光学系を小型化することができる光ピックアップ装置を提案している(特願2003−408861号)。この光ピックアップ装置は、図9(a),(b)に示すように、パッケージ11aに収納された半導体レーザ素子11の発光光軸11Jの方向を、その光源11mを中心に、X軸と平行なX2軸周りに角度θだけ回転させて、主光軸10Jの方向であるZ軸に対して非平行になるように上記半導体レーザ素子11を配設するとともに、、ダイクロイックミラー13を上記X軸と平行なX1軸周りに角度αだけ回転傾斜させて配置し、更に、上記光源11mと上記ダイクロイックミラー13との間に、上記光源側の面12aが、上記主光軸10JからY方向にΔYずれた点を中心とし、X軸と直交する平面内において、上記X軸と平行な軸周りにほぼ円弧を描いた凸型の断面を有する収差補正用のレンズ12を配設したもので、これにより、上記ダイクロイックミラー13により生じる非点収差とコマ収差を、上記レンズ12により生じる非点収差とコマ収差により相殺することができる。
詳細には、光源11mから発光光軸11Jを角度θだけ傾けて発光された拡散光線は、上記レンズ12を透過してその光軸を主光軸10Jとする拡散光線となってダイクロイックミラー13に入射する。このレンズ12を透過した拡散光線には、第1の非点収差及び第1のコマ収差が生じる。すなわち、光源11mからの拡散光線を、X軸に直交する平面内で凸型の断面を有する収差補正用のレンズ12を透過させることにより、透過した拡散光線に第1の非点収差を生じさせることができる。そして、光源11mから発光光軸11Jを角度θだけ傾けるとともに、上記レンズ12のX3軸上にある円弧中心を、上記主光軸10JからY軸方向にΔYだけずらすことにより、上記レンズ12を透過した拡散光線に第1のコマ収差を生じさせることができる。
一方、ダイクロイックミラー13は、透過した拡散光線に第2の非点収差及び第2のコマ収差を発生させる。
上記レンズ12で発生させた第1の非点収差と第1のコマ収差とは、上記ダイクロイックミラー13で発生する第2の非点収差と第2のコマ収差と極性符号がそれぞれ異なるので、上記レンズ12を透過した光源11mからの拡散光線は、上記ダイクロイックミラー13を透過した時点では非点収差及びコマ収差が相殺される。したがって、上記ダイクロイックミラー13の透過後にZ軸と平行な光軸10Kを通る拡散光線の非点収差とコマ収差とを効果的に削減することができる。
特開平11−134693号公報 特開2001−6205号公報
ところで、パッケージ11a内での半導体レーザ素子11の取付精度、すなわち、発光点の位置精度や、上記レンズ12の寸法精度に対して、その仕様を緩和することで部品の製造コストを下げることが試みられているが、その反面、これらの誤差によって、上記収差の相殺精度が低下するといった問題点が生じてしまう。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、パッケージ内に配設された半導体レーザ素子の取付誤差やレンズの加工寸法誤差があった場合でも、上記収差を相殺するように光学部品の取付位置を調整する方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、XYZ三次元座標系におけるZ軸方向に平行な主光軸を有する拡散光線の光源を、その発光光軸が上記X軸と平行な軸周りに回転されて上記Z軸に非平行となるように配設し、かつ、上記拡散光線が入射する、X軸と平行な軸周りに回転傾斜した平行平板と上記光源との間に、少なくとも一方の面が、上記主光軸からY方向にずれた点を中心とし、X軸と直交する平面内において、上記Z軸に略直交するスクリーン上に照射された、上記レンズを透過しない光線の照射位置と上記レンズを透過した光線の照射位置との、少なくともY軸方向の相対位置を検出するとともに、上記検出された相対位置に基づいて、上記光源または上記レンズの一方または両方をX軸方向及びY軸方向のうちの少なくともY軸方向に移動させて、上記レンズを透過した上記拡散光線の光軸が上記Z軸と平行となるようにしたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光ピックアップの調整方法において、上記スクリーン上に照射された、上記レンズを透過しない光線の照射位置と上記スクリーン上に予め設定された第1の照射位置との、少なくともY軸方向の距離を検出して、上記光源またはスクリーンの位置を上記距離だけ移動させた後、上記スクリーン上に照射された、上記レンズを透過した光線の照射位置と上記スクリーン上に予め設定された第2の照射位置との、少なくともY軸方向の距離を検出して、上記光源または上記レンズを移動させて、上記光源と上記レンズとの相対位置を調整するようにしたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項または請求項に記載の光ピックアップの調整方法において、上記第1及び第2の照射位置の、X軸及びY軸のうち少なくともY軸方向に、それぞれ一対の光センサを配置し、上記光センサ対の作動出力に基づいて、上記相対位置を検出するようにしたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項〜請求項のいずれかに記載の光ピックアップの調整方法において、上記光源とスクリーン間の上記拡散光線の光軸上に凸型のレンズを配設して、上記レンズを透過しない拡散光線を平行光または収束光にするようにしたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の光ピックアップの調整方法において、上記凸型のレンズを上記拡散光線の光源を中心とする、X軸と平行な軸周りに、上記光源の回転角に応じた角度だけ回転させて配設したことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項〜請求項のいずれかに記載の光ピックアップの調整方法において、上記レンズを透過した拡散光線の光軸上に、X軸と平行な軸周りに上記平行平板と同じ角度だけ回転傾斜した調整用の平行平板を配設して、上記拡散光線の収差を低減するようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、発光光軸がZ軸に非平行となるように配設された光源と、上記拡散光線が入射する、X軸と平行な軸周りに回転傾斜した平行平板との間に、X軸と平行な軸周りにほぼ円弧を描いた凸型の断面を有するレンズを配設して成る光ピックアップの光学系を調整する際に、上記Z軸に略直交するスクリーン上に照射された、上記レンズを透過しない光線の照射位置と上記レンズを透過した光線の照射位置との、少なくともY軸方向の相対位置を検出するとともに、上記検出された相対位置に基づいて、上記光源または上記レンズの一方または両方をX軸方向及びY軸方向のうちの少なくともY軸方向に移動させて、上記レンズを透過した上記拡散光線の光軸が上記Z軸と平行となるようにしたので、パッケージ内に配設された半導体レーザ素子の取付誤差やレンズの加工寸法誤差があった場合でも、上記平行平板の透過後の拡散光線の非点収差とコマ収差とを効果的に削減することができる。
また、上記第1及び第2の照射位置にそれぞれ一対の光センサを配置し、上記光センサ対の作動出力に基づいて、上記相対位置を検出するようにしたので、上記光源と上記レンズとの相対位置を精度良く検出することができる。
このとき、上記光源とスクリーン間の上記拡散光線の光軸上に凸型のレンズを配設して、上記レンズを透過しない拡散光線を平行光または収束光とすれば、上記相対位置の検出精度を更に向上させることができる。
また、上記レンズを透過した拡散光線の光軸上に、X軸と平行な軸周りに上記平行平板と同じ角度だけ回転傾斜した調整用の平行平板を配設して調整すれば、上記拡散光線の収差を低減できるので、上記相対位置の検出精度を更に向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1〜図6は、本実施の形態に係る光ピックアップの調整方法を示す図で、各図において、11は半導体レーザ素子、12は収差補正用のレンズ、13はダイクロイックミラー、16は多数の光センサ(161,162,‥‥)が形成された拡散光線検出用のスクリーン、17は差動増幅器17a,17bを備え、上記スクリーン16の光センサ(161,162,‥‥)の出力に基づいて、上記スクリーン16上における上記拡散光線の位置を検出する位置検出手段である。
ここで、上記半導体レーザ素子11は、主光軸をZ軸方向としたとき、その発光光軸の方向が光源11mを中心に、X軸(紙面に垂直な軸)と平行な軸周りに角度θだけ回転させて、上記Z軸に対して非平行になるように配設されており、この半導体レーザ素子11の出射側に、上記光源11m側の面12aが主光軸からY方向にΔYずれた点を中心とし、X軸と直交する平面内において、上記X軸と平行な軸周りにほぼ円弧を描いた凸型の断面を有する収差補正用のレンズ12が配設されている。
図1は、半導体レーザ素子11のパッケージ11a内における発光点11mの位置精度と収差補正用のレンズ12の寸法精度が設計通りのときの、上記収差補正用のレンズ12を透過した拡散光線の経路を示す図で、この場合、同図の実線で示す上記拡散光線の光軸OaはZ軸に平行となる。したがって、上記光軸Oaの延長方向の、Z軸にほぼ直交する平面上に、例えば、CCDやC−MOSセンサ等の光センサより成る拡散光線検出用のスクリーン16を配置すれば、上記拡散光線はその光軸Oaがスクリーン16と交差する点Acにて検出される。一方、上記収差補正用のレンズ12を取り除いた場合には、拡散光線は、同図の一点鎖線で示すように、Z軸に対してX軸と平行な軸周りに角度θだけ傾いたまま直進するので、上記拡散光線はその光軸Obが上記スクリーン16と交差する点Bcにて検出される。このとき、上記スクリーン16上の点Ac−点Bc間の距離Sgは、半導体レーザ素子11の発光光軸と主光軸との角度をθとし、上記光源11mからの拡散光線の光軸Obとレンズ12との交点12mからスクリーン16までの距離をLgとすると、以下の式(1)で表わせる。
(数1)
Sg=Lg・tanθ ‥‥(1)
これに対して、半導体レーザ素子11の発光点11mの位置が、図2に示すように、例えば、+Y方向にずれているときには、上記収差補正用のレンズ12を取り除いた場合、同図の一点鎖線で示すように、発光点11mからの拡散光線は、その光軸Obmが上記スクリーン16と交差する点、すなわち、上記点Bcから+Y方向にずれた点Bmにて検出されることが判明した。また、上記発光点11mの位置が正確であっても、収差補正用のレンズ12の位置が、例えば、−Y方向にずれているときには、同図の二点鎖線で示すように、上記レンズ12を透過する時屈折した拡散光線の光軸OamはZ軸とは平行にならず、したがって、スクリーン16上の上記点Acから−Y方向にずれた点Amにて検出されることが判明した。
このことから、レンズ12が光源11mに対してY軸方向に関して適正な位置にある限り、上記レンズ12によって屈折した拡散光線の光軸OamはZ軸に平行になることが分かる。したがって、レンズ12がない場合の半導体レーザ素子11からのスクリーン16との交点位置に対して、レンズ12が配設されている場合の半導体レーザ素子11からの光線とスクリーン16との交点位置を測定して、上記光源11mの位置または上記レンズ12の位置のいずれか一方あるいは両方を調整すれば、光源11mに対するレンズ12の正確な位置を設定することができ、ひいてはレンズ12による収差相殺の効果を十分に発揮させることができる。
そこで、まず、図3に示すように、半導体レーザ素子11のY軸方向に関する位置を特定する。すなわち、収差補正用のレンズ12を取り除いた状態で、半導体レーザ素子11をZ軸方向に対してX軸周りにθだけ傾いた方向に発光させて、拡散光線の光軸Obmとスクリーン16との交差点Bmを検出した後、、上記交差点Bmが上記点Bcの位置にくるように、上記半導体レーザ素子11をY軸方向に距離M1だけ平行移動させるか、あるいは、上記スクリーン16をY軸方向に距離M2だけ平行移動させるとともに、上記移動距離M1または移動距離M2を測定する。測定方法としては、図4に示すように、スクリーン16上に形成された光センサ161,162の作動出力を位置検出手段17の差動増幅器17aにより検出する。すなわち、上記光センサ161,162を、上記発光点11mの位置が正確であるときの拡散光線とスクリーン16との交差点BcからY軸方向に等距離だけ離れた位置に配列された一対の光センサとすると、半導体レーザ素子11あるいはスクリーン16を移動させて、上記拡散光線が上記光センサ対(光センサ161,162)のほぼ中間に位置した時には、上記差動増幅器17aの出力が極小となる。したがって、半導体レーザ素子11あるいはスクリーン16の移動を開始してから、上記差動増幅器17aの出力が極小となるまでの移動距離M1または移動距離M2を求めることにより、半導体レーザ素子11のY軸方向に関する位置ズレを測定することができる。
このとき、図5に示すように、上記拡散光線の光軸上に、上記スクリーン16側に凸面を有する凸型のレンズ18aを配設し、上記拡散光線を平行光もしくは収束光として上記スクリーン16に照射するようにすれば、上記差動増幅器17aの出力変化が大きくなるので、上記移動距離M1または移動距離M2を正確に測定することができ、半導体レーザ素子11のY軸方向に関する位置ズレを更に精度良く特定することができる。
あるいは、上記拡散光線の光源11mを中心とする、X軸と平行な軸周りに、Z軸方向に対してθだけ傾いた凸型のレンズ18bを上記拡散光線の光軸上に配置すれば、上記拡散光線は凸型のレンズ18bの平面側である裏面に垂直に入射するので、上記拡散光線の平行度あるいは収束度を更に向上させることができるので、上記移動距離M1または移動距離M2を更に正確に測定することができる。
半導体レーザ素子11の位置特定が終了すると、次は、図6に示すように、上記半導体レーザ素子11の出射側に収差補正用のレンズ12を配置し、半導体レーザ素子11を発光させて上記レンズ12の位置特定を行う。
上記のように、収差補正用のレンズ12の位置が、Y方向にずれているときには、レンズ12を透過する時屈折した拡散光線はスクリーン16上の、上記光センサ対(光センサ161,162)から距離Sgだけ離れた位置にある点AcからY方向にずれた点Amにて検出されるので、拡散光線の光軸Oamとスクリーン16との交差点Amを検出した後、上記交差点Amが上記点Acの位置にくるように、上記レンズ12をY軸方向に距離N1だけ平行移動させるか、あるいは、上記スクリーン16をY軸方向に距離N2だけ平行移動させるとともに、上記移動距離N1または移動距離N2を測定する。具体的には、図4に示すように、上記点AcからY軸方向に等距離だけ離れた位置に配列された一対の光センサ163,164の作動出力を位置検出手段17の差動増幅器17bにより検出する。すなわち、上記レンズ12あるいはスクリーン16を移動させたとき、拡散光線が上記光センサ対(光センサ163,164)のほぼ中間に位置した時に上記差動増幅器17bの出力が極小となるので、上記レンズ12あるいはスクリーン16の移動を開始してから、上記差動増幅器17bの出力が極小となるまでの移動距離N1または移動距離N2距離を求めることにより、収差補正用のレンズ12のY軸方向に関する位置ズレを測定することができる。
このとき、上記拡散光線の光軸上で、上記レンズ12と上記スクリーン16との間に、上記図9(a),(b)で示したダイクロイックミラー13と同質基板の平行平板19をX軸と平行な軸周りに角度αだけ回転傾斜して配置し、上記レンズ12からの拡散光線を透過させるようにすれば、上記レンズ12によって生じた収差を低減することができるので、上記差動増幅器17bの出力変化を大きすることができる。したがって、上記移動距離N1または移動距離N2を正確に測定することができ、収差補正用のレンズ12のY軸方向に関する位置を更に精度良く特定することができる。
このように、本実施の形態では、発光光軸の方向をその光源11mを中心に、X軸と平行な軸周りに角度θだけ回転させて配設された半導体レーザ素子11と、上記光源11mからの拡散光線が入射する、X軸と平行な軸周りに回転傾斜したダイクロイックミラー13との間に、上記光源11m側の面12aが上記X軸と平行な軸周りにほぼ円弧を描いた凸型の断面を有する収差補正用のレンズ12を配設した構成の光ピックアップの光学系を調整する際に、Z軸に略直交するスクリーン16上に照射された、上記レンズ12を透過しない光線の照射位置Bmが上記スクリーン上に予め設定された照射位置Bcになるように、上記光源11mまたはスクリーン16の位置を移動させた後、上記スクリーン16上に照射された、上記レンズ12を透過した光線の照射位置Amが上記スクリーン16上に予め設定された照射位置Acになるように、上記光源11mまたは上記レンズ12を移動させて、上記レンズ12を透過した上記拡散光線の光軸Obmが上記Z軸と平行となるようにしたので、パッケージ11a内に配設された半導体レーザ素子11の取付誤差や収差補正用のレンズ12の加工寸法誤差があった場合でも、上記ダイクロイックミラー13の透過後の拡散光線の非点収差とコマ収差とを効果的に削減することができる。
なお、上記実施の形態では、レンズ12の凸型面12aの形状として、図9(a)に示すような、母線12kが直線である円筒形状のものを用いたが、この母線12kをY軸と平行な軸周りにほぼ円弧を描いてY軸に直交する平面内で凹型をなす曲線とし、上記凸型に加重したサドル状の表面形状としてもよいし、他方の面にもX軸と平行な周りにほぼ円弧状を描いてX軸に直交する平面内で凸型をなす曲線及び/またはY軸と平行な周りにほぼ円弧状を描いてY軸に直交する平面内で凹型をなす曲線となる曲面が形成されたものであってもよい。なお、このような、Y軸と平行な軸周りにほぼ円弧を描いてY軸に直交する平面内で凹型をなすレンズを用いた場合には、レンズの調整方向をY軸方向だけでなく、X軸方向にも平行移動させて位置調整する必要がある。
また、上述した、拡散光線の光路の途中に凸型のレンズ18a,18bや平行平板19等の挿入部品を配置した場合には、上記挿入部品の屈折率等による光路長の変化分を補正して、点Acや点Bcの位置を求めればよい。
以上説明したように、本発明によれば、パッケージ内に配設された半導体レーザ素子の取付誤差やレンズの加工寸法誤差があった場合でも、平行平板の透過後の拡散光線の非点収差とコマ収差とを効果的に削減することができるので、小型で高精度な光ピックアップ装置を安価に製造することができる。
半導体レーザ素子の拡散光線の経路を示す図である。 光源位置がずれた場合の拡散光線の経路を示す図である。 本発明の実施の形態に係る光ピックアップの調整方法を示す図である。 本実施の形態に係る光センサの配置を示す図である。 光ピックアップの光源位置の他の調整方法を示す図である。 本実施の形態に係る光ピックアップの調整方法を示す図である。 従来の光ピックアップ装置の主要部品の配置を示す図である。 従来の光ピックアップ装置の主要部品の配置を示す図である。 非点収差とコマ収差とをともに削減する構成の光ピックアップ装置における主要部品の配置を示す図である。
符号の説明
11 半導体レーザ素子、11a パッケージ、11m 光源、
12 収差補正用のレンズ、12a レンズの凸型面、13 ダイクロイックミラー、
16 スクリーン、161〜164 光センサ、17 位置検出手段、
18a,18b 凸型のレンズ、19 平行平板。

Claims (6)

  1. XYZ三次元座標系におけるZ軸方向に平行な主光軸を有する拡散光線の光源を、その発光光軸が上記X軸と平行な軸周りに回転されて上記Z軸に非平行となるように配設し、かつ、上記拡散光線が入射する、X軸と平行な軸周りに回転傾斜した平行平板と上記光源との間に、少なくとも一方の面が、上記主光軸からY方向にずれた点を中心とし、X軸と直交する平面内において、X軸と平行な軸周りにほぼ円弧を描いた凸型の断面を有するレンズを配設して成る光ピックアップの調整方法であって、上記Z軸に略直交するスクリーン上に照射された、上記レンズを透過しない光線の照射位置と上記レンズを透過した光線の照射位置との、少なくともY軸方向の相対位置を検出するとともに、上記検出された相対位置に基づいて、上記光源または上記レンズの一方または両方をX軸方向及びY軸方向のうちの少なくともY軸方向に移動させて、上記レンズを透過した上記拡散光線の光軸が上記Z軸と平行となるようにしたことを特徴とする光ピックアップの調整方法。
  2. 上記スクリーン上に照射された、上記レンズを透過しない光線の照射位置と上記スクリーン上に予め設定された第1の照射位置との、少なくともY軸方向の距離を検出して、上記光源またはスクリーンの位置を上記距離だけ移動させた後、上記スクリーン上に照射された、上記レンズを透過した光線の照射位置と上記スクリーン上に予め設定された第2の照射位置との、少なくともY軸方向の距離を検出して、上記光源または上記レンズを移動させて、上記光源と上記レンズとの相対位置を調整するようにしたことを特徴とする請求項に記載の光ピックアップの調整方法。
  3. 上記第1及び第2の照射位置の、X軸及びY軸のうち少なくともY軸方向に、それぞれ一対の光センサを配置し、上記光センサ対の作動出力に基づいて、上記相対位置を検出するようにしたことを特徴とする請求項または請求項に記載の光ピックアップの調整方法。
  4. 上記光源とスクリーン間の上記拡散光線の光軸上に凸型のレンズを配設して、上記レンズを透過しない拡散光線を平行光または収束光にするようにしたことを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載の光ピックアップの調整方法。
  5. 上記凸型のレンズを上記拡散光線の光源を中心とする、X軸と平行な軸周りに、上記光源の回転角に応じた角度だけ回転させて配設したことを特徴とする請求項に記載の光ピックアップの調整方法。
  6. 上記レンズを透過した拡散光線の光軸上に、X軸と平行な軸周りに上記平行平板と同じ角度だけ回転傾斜した調整用の平行平板を配設して、上記拡散光線の収差を低減するようにしたことを特徴とする請求項〜請求項のいずれかに記載の光ピックアップの調整方法。
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