JP4167009B2 - 砥石 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,砥石にかかり,特に,砥粒を結合剤で固定して形成された砥石に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,被加工物を研削加工等するために用いられる砥石は,硬質な砥粒と粉末状の結合剤とを混合し,この混合物を焼成若しくは結合させて製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の砥石では,砥石内部の砥粒の分布は,砥粒と結合剤の混合状態や焼成・結合時の条件等に依存した確率論的なものとなり,その調整は非常に困難であった。このため,砥粒分布に所定の方向性を持たせることができないという問題があった。従って,砥粒の分布に加工方向や負荷方向に応じた方向性を持たせて,砥石の加工性能を向上させることができなかった。
【0004】
また,砥石内で砥粒を略均一に分散させることが困難であるという問題があった。このため,砥粒分布にむらが生じ,砥石の加工精度を低下させる原因となっていた。さらに,集中度,気孔率,密度比等の砥石物性の制御も困難であるという問題もあった。
【0005】
本発明は,従来の砥石が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,砥粒分布が方向性を有し,均一性・分散性も高く,砥石物性を容易に制御することも可能な,新規かつ改良された砥石を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,複数の砥粒を砥石作用面に対して略直列状に配列させた複数の柱状砥粒ユニットと、複数の柱状ユニットとを結合してなり、複数の柱状ユニットは中空細管であることを特徴とする,砥石が提供される。
【0007】
かかる構成により,柱状砥粒ユニットは,複数の砥粒を相互に密接させながら所定方向に並べて配置することができる。このため,かかる柱状砥粒ユニットを複数結合して形成された砥石の内部では,砥粒分布に所定の方向性を持たせて,かかる方向に密度の高い状態で砥粒を分布させることができる。さらに,この砥粒分布の方向性が,加工面と干渉する砥石作用面に対して略垂直方向となるようにすることが好ましい。これにより,作用面に対して略垂直方向の加重に対する砥石の物性値が砥粒自体の物性値に近い高い値となるので,加工面への砥粒の切り込み易さを向上できる。一方,作用面に対して略水平方向の加重に対する砥石の物性値は,結合層の強度や砥粒間の密着力に依存する低い物性値になるので,砥粒が容易に剥離し,発刃作用が高まる。
【0008】
また,上記柱状砥粒ユニットは,外皮細管と,外皮細管の内部に固定材料とともに詰め込まれた複数の砥粒と,からなる,如く構成すれば,外皮細管は砥粒および固定材料を周囲から被覆して,砥粒を好適に固定できる。このため,柱状砥粒ユニットは,砥粒分布の方向性を安定的に維持できる。また,固定材料は,結合剤,充填剤などとして機能し,外皮細管と砥粒の隙間若しくは砥粒相互間の隙間を埋めて,砥粒を固定することができる。
【0009】
さらに,上記外皮細管は結合剤を含む,如く構成すれば,外皮細管を溶融させることで結合剤が生じ,この結合剤を用いて相隣接する柱状砥粒ユニット同士を結合できる。このため,複数の柱状砥粒ユニットを連結させて砥石を形成する際に,新たに結合剤を使わない,若しくは節約することができる。
【0010】
また,上記複数の柱状砥粒ユニットは,セグメントに挿入されて結合される,如く構成すれば,セグメントは,挿入された柱状砥粒ユニットを固定する基台として機能する。このため,かかるセグメントに複数の柱状砥粒ユニットを挿入して固定することで,複数の柱状砥粒ユニットがセグメントを介して間接的に連結されるので,砥粒分布の方向性を有する砥石を容易に形成することができる。
【0011】
さらに,上記複数の柱状砥粒ユニットは,上記セグメントに略均等に配置されるように構成すれば,柱状砥粒ユニットがセグメントに略等間隔で配置されるので,砥石全体での砥粒分布の均一性・分散性を得ることができる。
【0012】
さらに,上記柱状砥粒ユニットは,上記セグメントに形成された貫通孔に挿入されて固定されるように構成すれば,柱状砥粒ユニットを貫通孔に挿入するだけで容易にセグメントに固定できる。さらに,複数の貫通孔を作用面と垂直方向に形成しておけば,複数の柱状砥粒ユニットを略同一の当該垂直方向に揃えて固定することが容易となる。
【0013】
さらに,上記貫通孔は,複数の棒を埋め込んだ上記セグメントを焼成して当該棒を焼き消すことによって形成されるように構成すれば,上記貫通孔を容易かつ好適に形成できる。
【0014】
また,上記複数の柱状砥粒ユニットと,複数の柱状ユニットとを,結合してなる,如く構成すれば,柱状砥粒ユニットが砥石内で主に砥粒層を構成するのに対し,柱状ユニットは,主に結合剤などからなり砥粒を含有しておらず,砥石内の結合層を構成することとなる。このため,砥石を構成する柱状砥粒ユニットと柱状ユニットの割合を調整することで,砥石内の砥粒の密度,即ち,集中度を容易に制御できる。また,柱状砥粒ユニットと柱状ユニットの配置を調整することで,砥石内の砥粒の分布態様を容易に制御できる。
【0015】
さらに,複数の柱状ユニットは中空細管である,如く構成すれば,砥石は内部に複数の空隙を含有することができる。よって,砥石は,作用面上に気孔を備えることができるので,加工時に発生した切屑の排出性を向上することができる。また,砥石に含まれる柱状ユニットの割合を調整することで,砥石内の空隙を増減させて,砥石の気孔率を制御することもできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0017】
(第1の実施の形態)
以下に,本発明の第1の実施形態にかかる砥石について説明する。
【0018】
まず,図1に基づいて,本実施形態にかかる砥石の構成について説明する。なお,図1は,本実施形態にかかる砥石30の構成を示す斜視図である。
【0019】
図1に示すように,砥石30は,砥粒層である複数の柱状砥粒ユニット10と,結合層であるセグメント(基台)20とから構成される。
【0020】
柱状砥粒ユニット10は,内部に複数の砥粒12を例えば略直列的に配列して固定することで,砥粒12の分布に例えば1つの方向性を持たせた略棒状,略針状または略繊維状の砥粒層である。この柱状砥粒ユニット10は,本実施形態にかかる大きな特徴であり,詳細は後述する。
【0021】
セグメント20は,結合剤等からなる結合層であり,上記複数の柱状砥粒ユニット10を固定する基台としての機能を有する。このセグメント20を構成する結合剤(ボンド剤)は,例えば,フェノール樹脂,エポキシ樹脂,ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂等からなるレジンボンド,Cu,Ni等の金属粉末等からなるメタルボンド,双方を組み合わせたメタルレジンボンド,可溶性粘度等からなるビトリファイドボンド,または天然若しくは合成ゴム等からなるゴムボンドなどである。なお,図1に示すセグメント20は,砥石30全体に占める一部を例えば略直方体形状として模式的に表したものであり,セグメント20は,かかる形状,大きさ等に限定されるものではない。
【0022】
かかるセグメント20は,例えば所定の方向に複数の貫通孔22が形成されており,この貫通孔22に挿入された柱状砥粒ユニット10を保持・固定することができる。なお,この貫通孔22は,柱状砥粒ユニット10が好適に嵌合して固定されるように,柱状砥粒ユニット10の径や形状などに応じて口径などが調整されている。
【0023】
また,かかる貫通孔22は,被加工物の加工面に対して(即ち,加工面と干渉する砥石30作用面に対して),例えば略垂直な方向に形成されていることが好ましい。かかる構成により,セグメント20は,複数の柱状砥粒ユニット10をその長手方向が加工面に対して略垂直となるような方向で固定できる。このため,砥石30内で複数の砥粒12が加工面に対して略垂直方向の方向性を有して分布することができる。
【0024】
ここで,かかる貫通孔22をセグメント20に形成する方法の例について説明する。まず,セグメント20に,目的とする貫通孔22に応じた形状の炭素などからなる棒(図示せず。)を複数埋め込み,次いで,セグメント20を例えば焼成して,当該棒を焼き消す。これにより,当該棒が埋め込まれていた部分が空洞となり,セグメント20に貫通孔22を形成することができる。
【0025】
次に,図1および図2に基づいて,本実施形態の特徴である柱状砥粒ユニットについて詳細に説明する。なお,図2は,本実施形態にかかる柱状砥粒ユニット10を示す長手方向の断面図である。
【0026】
図1および図2に示すように,柱状砥粒ユニット10は,例えば,複数の砥粒12と,固定材料14と,外皮細管16とから構成される。
【0027】
砥粒12は,例えば,炭化珪素(C,GC),アルミナ(A,WA,PA,HAAE,AZ,SG)等の一般砥粒や,ダイヤモンド(D,SD),立方晶窒化ホウ素(CBN)等の超砥粒などから構成される任意の研削材である。また,この砥粒12の粒度も,粗粒,微粒を問わず,任意の粒度であってよい。
【0028】
固定材料14は,砥粒12とともに外皮細管16の内部に詰め込まれる充填剤であり,砥粒12間の隙間若しくは砥粒12と外皮細管16との隙間を埋めることにより,上記砥粒12を固定する機能を有する。この固定材料16は,例えば,各種結合剤,二硫化モリブデンなどの固体潤滑剤,コーティングに用いる補材,カーボン,ジルコニア,シリカ若しくはアルミナ等のフィラーからなる粉末若しくは固形物などの単体または混合物で構成される。
【0029】
外皮細管16は,例えば微細径の管状部材であり,内部に充填された砥粒12および固定材料14を被覆して保持する機能を有する。この外皮細管16は,短手方向の断面形状が,図1に示すような例えば略円形状であるが,かかる例に限定されず,略方形,略多角形,略楕円など任意の形状であってもよい。また,かかる外皮細管16は,例えば,ガラス,各種樹脂,金属類または各種の結合剤など任意の材料で構成可能であるが,砥粒12との密着強度,砥粒12に対する濡れ性および結合剤との密着性などを考慮して決定されることが好ましい。
【0030】
また,上記外皮細管16及び/又は固定材料14(以下では,外皮細管16等という。)の材質としては,SD,CBNなどをコーティング(被覆)してSDC,CBNC等のコーティング砥粒とするために用いられるコーティング材料(例えばニッケル,銅等)などを適用してもよい。これにより,外皮細管16等を,砥粒12の保持力を高めるための被覆剤として機能させることもできる。
【0031】
以上のような構成の,柱状砥粒ユニット10は,内部には複数の砥粒12が相互に接触しながら密に並び,かかる砥粒12群を固定材料14および外皮細管16が周囲から被覆して保持するような構造を有する。かかる構造により,複数の砥粒12が例えば一方向(即ち,柱状砥粒ユニット10の長手方向)に略直列状に配列されることとなる。このため,かかる柱状砥粒ユニット10を複数連結させて砥石30を形成することで,砥石30内部の砥粒12分布に方向性を持たせることができる。
【0032】
また,このような柱状砥粒ユニット10を製造する場合には,例えば,まず,ある程度の内径を有する中空の管(図示せず。)に上記砥粒12および固定材料14を詰め込む。次いで,この中空の管を上記のような外皮細管16の太さとなるまで引き延ばして,例えば微細径の略棒状または略繊維状の連続した組織を形成する。さらに,この組織を任意の長さに切断するなどして,柱状砥粒ユニット10が得られる。
【0033】
かかる製造時においては,詰め込む砥粒12と固定材料14との混合比率,上記中空の管の形状(外径および内径等)または当該中空の管を引き延ばすときの絞り率(即ち,中空の管の径と,外皮細管16の径との比)などを調整することが好ましい。これにより,砥粒12径などに応じて,柱状砥粒ユニット10の太さ若しくは形状,含まれる砥粒12の割合,配列状態若しくは被覆状態などを制御することができる。
【0034】
次に,図3に基づいて,本実施形態にかかる上記柱状砥粒ユニットおよびセグメントで構成された砥石の特徴について説明する。なお,図3は,本実施形態にかかる砥石30の作用面(被加工物と干渉して加工面を例えば研削加工する面)を示す拡大平面図である。
【0035】
図3に示すように,砥石30は,複数の柱状砥粒ユニット10が作用面に対して略垂直方向(即ち,図3では,紙面垂直方向)にセグメント20に挿入されて固定されている。個々の柱状砥粒ユニット10は上記のように内部の砥粒12が所定の方向性を有して配列されているので,砥石30全体としても砥粒12の分布に所定の方向性(例えば,加工面に対して略垂直方向の方向性)を有することができる。
【0036】
また,複数の柱状砥粒ユニット10は,相互に所定の間隔を隔てて例えば均等に配置されており,その間には砥粒12を含まないセグメント20が存在している。このように,柱状砥粒ユニット10を例えば略均等な間隔で配置することにより,研削加工を実行する砥粒12を,砥石30作用面内に例えば略均一に分散させることができる。即ち,砥石30は,例えば作用面と略平行な方向には,砥粒12の十分な均一性,分散性を有することとなる。よって,従来の砥石のように砥粒分布の密度差が原因で加工面位置によって研削量にむらが生ずることがなく,加工面全体を略均等に研削加工できる。
【0037】
さらに,貫通孔22を形成する位置によって柱状砥粒ユニット10相互の間隔を調整することができるので,作用面における砥粒層と結合層の存在割合を容易に調整できる。また,上記のように,砥粒12と固定材料14との混合比によって柱状砥粒ユニット10内部に含まれる砥粒12の割合を増減することもできる。これらにより,砥石30全体に占める砥粒12の割合,即ち,集中度を制御することができる。従って,砥石30作用面に露出する砥粒12の粗密を調整することができ,砥石30の加工性能を変化させることができる。
【0038】
また,外皮細管16等の材質を好適に選択することで,砥粒12との密着強度,砥粒12に対する濡れ性,およびセグメント20と砥粒12との密着性などを制御することもできる。例えば,上記のように,外皮細管16等をコーティング材料で構成し,砥粒12をコーティングすることで,セグメント20と砥粒12との密着性を高めることができる。これにより,砥粒12の保持力がより強化されるとともに,砥石30の耐熱性・放熱性を向上することもできる。
【0039】
このように,砥石30は,セグメント20および外皮細管16等を備えることによって,砥粒12以外に例えば2以上の材料層を有することができる。このため,外皮細管16等とセグメント20の有する物性を,砥粒12の保持性と切り離して付加することもできる。
【0040】
次に,図4に基づいて,本実施形態にかかる砥石を用いた研削加工時における柱状砥粒ユニットの作用について説明する。なお,図4(a)は,鉛直荷重が作用した場合の柱状砥粒ユニット10内の応力関係を示す説明図であり,図4(b)は,水平荷重が作用した場合の柱状砥粒ユニット10内の応力関係を示す説明図である。また,図4中で,太矢印は柱状砥粒ユニット10に作用する負荷の方向を表し,細矢印は柱状砥粒ユニット10内に作用する応力の方向を表す。
【0041】
図4(a)に示すように,一端が被加工物40に接触している柱状砥粒ユニット10に鉛直荷重(長手方向の負荷)が働いた場合,柱状砥粒ユニット10内部では,その長手方向に圧縮応力が作用する。この場合,砥粒12同士が接触または極めて近接して荷重方向に略直列状に配置されているため,圧縮応力に対する柱状砥粒ユニット10の物性値は,砥粒12を構成する材料自体が有する物性値に近づくこととなる。
【0042】
例えば,かかる物性値としてヤング率の例を挙げて説明すると,柱状砥粒ユニット10全体としてのヤング率は,砥粒12として例えばダイヤモンド砥粒を用いた場合には,ダイヤモンドのヤング率である例えば約1000GPaと同程度となる。また,砥粒12として例えば一般砥粒を用いた場合でも,例えば数100GPa程度を確保できる。このようなヤング率の値は,一般的な例えばガラスまたは金属等の結合剤のヤング率(例えば約数10Gpa),レジンボンドのヤング率(例えば約数GPa)などに比べて,非常に高い値である。よって,柱状砥粒ユニット10の長手方向の圧縮強度は,従来の砥石の圧縮強度と比して非常に大きいといえる。
【0043】
このように,柱状砥粒ユニット10は,鉛直荷重に対しては非常に硬質である。よって,かかる柱状砥粒ユニット10で構成された砥石30は,被加工物40への押し込み変形に対する抗力が向上しており,結果的として,加工面に対する砥粒12の切り込み性能を向上させることができる。
【0044】
一方,図4(b)に示すように,柱状砥粒ユニット10の例えば下端部に水平荷重(短手方向の負荷)が働いた場合には,柱状砥粒ユニット10内部では,その短手方向に剪断応力が作用する。かかる剪断応力は,例えば最下端の砥粒12を固定材料14および外皮細管16から引き剥がす,若しくは,固定材料14および外皮細管16を破砕するよう作用する。この場合には,柱状砥粒ユニット10の物性値は,固定材料14および外皮細管16自体の物性値,または,固定材料14と砥粒12の界面での密着力などに依存することとなり,上記鉛直荷重の場合とは全く異なった例えば低い物性値を取り得る。
【0045】
このため,固定材料14および外皮細管16として,例えば,破砕性に優れた材料や,砥粒12との密着強度の低い材料を用いれば,研削加工中に砥粒12が容易に脱落して,発刃作用が活発になる。さらに,複数の砥粒12が密接して配列されているので,下端の砥粒12が脱落してもすぐに次の砥粒12が作用面に露出することができ,発刃作用がより向上する。このような柱状砥粒ユニット10の優れた発刃作用により,砥石30の加工性能・加工精度が向上する。
【0046】
このように,柱状砥粒ユニット10を用いた砥石30は,砥粒12の分布に方向性があるので,負荷方向に応じて異なる物性値を実現することができる。即ち,砥石30の物性が異方性を有する。従って,例えば,加工態様,加工方向,被加工物の種類および仕上げ形状などに応じて,かかる砥石30物性の異方性を好適に調整することで,砥石30は,砥粒12を効率的かつ効果的に配置できるとともに,加工性能の向上を図ることができる。
【0047】
次に,図5に基づいて,本実施形態にかかる柱状砥粒ユニットを適用した砥石の具体例について説明する。なお,図5(a)は,本実施形態にかかる柱状砥粒ユニット10を適用したグラインダー用砥石30aを示す斜視図および刃先部分を拡大した説明図であり,図5(b)は,本実施形態にかかる柱状砥粒ユニット10を適用したブレード30bを示す正面図および刃先部分を拡大した説明図である。
【0048】
図5(a)に示すように,グラインダー用砥石(グライディングホイール)30aは,例えば平面研削装置(グラインダー)などに設けられる例えば略円筒状の研磨または研削用砥石であり,刃先部分に複数の柱状砥粒ユニット10を備える。この複数の柱状砥粒ユニット10は,例えばその長手方向が被加工物40に対して略垂直となるような略同一の方向に,例えば略均等な間隔で配置されている。
【0049】
かかる構成により,グラインダー用砥石30a全体としては,内部に含まれる砥粒12が加工面に対して略垂直方向の方向性を有することができるとともに,砥粒12の均一性・分散性にも優れる。従って,グラインダー用砥石30aは,被加工物40を好適に研削・研磨加工できる。
【0050】
また,図5(b)に示すように,ブレード30bは,例えば,ダイシング装置などに設けられる略リング状の切削または切断加工用砥石であり,刃先部分に複数の柱状砥粒ユニット10を備える。この複数の柱状砥粒ユニット10は,例えば,それぞれの長手方向がブレード30bの外周面に対して略垂直となるような方向(即ち,リング形状の法線方向)に,例えば略均等な中心角ごとに配置されている。従って,ブレード30b全体としては,刃先部分に含まれる砥粒12が,外周面にかけて略放射状に広がるような方向性を有して分布することとなる。
【0051】
かかる構成により,ブレード30bを高速回転させて被加工物40を切断加工する場合,加工点に至った砥粒12は,上記図4で説明したのと同様な原理で,法線方向に対しては被加工物40に好適に切り込める一方,接線方向の負荷によって容易に脱落する。従って,外周面の砥粒12が効果的に被加工物40を削り取ることができるので,ブレード30bは被加工物40を好適に切断加工できる。
【0052】
(第2の実施の形態)
次に,本発明の第2の実施形態にかかる砥石30について説明する。第2の実施形態にかかる砥石30は,上記第1の実施形態にかかる砥石30と比して,複数の柱状砥粒ユニット10を結合させる態様が異なる点と,柱状ユニットを用いる点で相違するのみであり,その他の機能構成は第1の実施形態の場合と略同一であるので,その説明は省略する。
【0053】
まず,図6に基づいて,本実施形態にかかる砥石の構成について説明する。なお,図6は,本実施形態にかかる砥石30の構成を示す斜視図である。
【0054】
図6に示すように,砥石30は,第1の実施形態と略同一な構成の複数の柱状砥粒ユニット10と,本実施形態の特徴である複数の柱状ユニット50とから構成される。
【0055】
柱状ユニット50は,上記外皮細管16と例えば略同一な形状および大きさを有する中空細管などであり,例えば内部に空隙を有する。この柱状ユニット50の断面形状は,例えば上記外皮細管16の断面形状と同様な,例えば,図6に示すような略円形状(ドーナツ型形状)である。また,柱状ユニット50断面の内外径差は,必要とされる気孔の大きさに応じて決定されるが,例えば外皮細管16の内外径差と略同一であるようにしてもよい。
【0056】
また,この柱状ユニット50は,上記外皮細管16と同様に,ガラス,各種樹脂,金属類または上記各種の結合剤など,任意の材料で構成可能であるが,結合剤を含有することが好ましい。なお,この柱状ユニット50は,上記柱状砥粒ユニット10とは異なり,内部に砥粒12を含有していない。
【0057】
かかる柱状ユニット50は,添加された結合剤,若しくは,自身が融解することにより生じた結合剤によって,複数の柱状砥粒ユニット10を相互に結合する結合層として機能する。さらに,この柱状ユニット50は,例えば中空であるので,砥石30内部に空隙を提供して気孔52を形成することもできる。
【0058】
以上のような構成の複数の柱状ユニット50と複数の柱状砥粒ユニット10とを,それぞれの長手方向を揃えて束ね合わせて,例えば添加された結合剤によって相互に連結することで砥石30が形成される。なお,かかる連結時には,結合剤を添加する代わりに,柱状砥粒ユニット10の外皮細管16および柱状ユニット50の表面を溶融させ,例えば双方に含有されていた結合剤によって,相隣接する柱状ユニット50および柱状砥粒ユニット10同士を結合するようにしてもよい。これにより,結合剤を節約できるとともに,結合剤を双方のユニット間に添加する時間と労力を低減できるので,砥石30の製造が容易かつ効率的になる。
【0059】
また,砥石30は,柱状砥粒ユニット10および柱状ユニット50の長手方向が加工面に対して略垂直となるように,作用面の方向を設定することが好ましい。これにより,柱状砥粒ユニット10の内部に略直列状に配列された砥粒12が,加工面に対して略垂直方向となるような方向性を有することができるので,上記図4で説明したような,砥石30物性の異方性を実現でき,加工性能が高まる。
【0060】
次に,以上のような構成の本実施形態にかかる砥石30の特徴について,図7に基づいて説明する。なお,図7は,本実施形態にかかる砥石30の作用面を示す拡大平面図である。
【0061】
図7に示すように,砥石30の作用面では,柱状砥粒ユニット10および柱状ユニット50の断面が,交互に例えば略同一のパターンで配置されている。このため,砥粒層である柱状砥粒ユニット10が,砥石内30で偏在することがなく,作用面全体では例えば略均等に分散して配される。従って,被加工物40と干渉する砥粒12が,作用面上において均一性・分散性を有することができる。
【0062】
また,混合する柱状砥粒ユニット10と柱状ユニット50の本数を調整することで,作用面上の砥粒12の密度を調整することができる。即ち,柱状砥粒ユニット10に対する柱状ユニット50の割合(以下では,柱状ユニット50の混合割合という。)を増加させれば,砥粒12の密度が低くなり,一方,柱状ユニット50の混合割合を減少させれば,砥粒12の密度が高くなる。かかる柱状ユニット50の混合割合の調整と,上記のような砥粒12と固定材料14との混合比の調整とを組み合わせることにより,砥石30の集中度を制御することができる。
【0063】
さらに,柱状ユニット50は中空であるので,砥石30内に砥粒層と結合層の間の空隙である気孔(Pore)52を形成できる。このため,かかる砥石30による加工時には,作用面に露出した気孔52が例えばチップポケットとして機能し,研削によって生じた切屑の排出性を高める(切屑の逃げを可能にする)ことができる。また,かかる気孔52の存在密度である気孔率は,柱状ユニット50の混合割合および内外径差を増減することで制御できる。また,かかる気孔52の分布も,柱状ユニット50の配置を調整することで制御できる。
【0064】
以上のように,本実施形態にかかる砥石30は,上記第1の実施形態にかかる砥石30と同様に,砥粒30分布に方向性を持たせ,砥粒12を作用面上に均一に分散でき,砥石30物性の異方性により効果的な加工を実現できる。さらに,本実施形態にかかる砥石30は,砥石30内に気孔52を好適に形成できるとともに,気孔率,集中度などの砥石30物性も容易に制御できる。
【0065】
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0066】
例えば,上記第1の実施形態では,略直方体形状(図1に示す。)を有するセグメント20の例を挙げて説明したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,セグメント20は,砥石30の用途などに応じて,略平板状,湾曲した形状,部分的な切り欠きを有する形状など,任意の形状であってもよい。また,セグメント20の貫通孔22は,必ずしも略等間隔で形成されなくともよく,貫通孔22の方向も任意の方向であってもよい。また,貫通孔22の形成方法も上記方法に限定されない。また,セグメント20に形成される孔は,貫通孔22に限定されず,非貫通孔などであってもよい。
【0067】
また,上記第1の実施形態では,セグメント20に柱状砥粒ユニット10を結合する場合,柱状砥粒ユニット10を貫通孔22に挿入して固定する方法を用いたが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,貫通孔22が形成されていない比較的軟質なセグメント20を形成した上で,柱状砥粒ユニット10を押し込むようにしてセグメント20内部に挿入し,その後,焼成するなどして柱状砥粒ユニット10とセグメント20を結合させる方法などであってもよい。
【0068】
また,上記第1の実施形態では,セグメント20を用いて柱状砥粒ユニット10を固定したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,複数の柱状砥粒ユニット10を例えば所定間隔を空けて離隔させて配置した上で,かかる複数の柱状砥粒ユニット10間に結合剤などを充填して焼成するなどして,柱状砥粒ユニット10を結合層内に固定するようにしてもよい。
【0069】
また,上記実施形態では,柱状砥粒ユニット10を砥石30全体に均等に配置して,砥粒12分布の均一性・分散性を得たが,本発明は,かかる例に限定されない。例えば,砥石30内で,ある部分には柱状砥粒ユニット10を密に配置する一方,別の部分には柱状砥粒ユニット10を粗に配置することで,砥石30に含まれる砥粒12の分布密度に敢えて差を設けてもよい。
【0070】
また,上記実施形態にかかる柱状砥粒ユニット10では,複数の砥粒12は外皮細管16内に例えば一列となって略直列状に配列されていたが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,図8に示すように,砥粒12が,外皮細管16内に例えば2列,3列‥など複数列で略直列状に配列されていてもよい。かかる構成によっても,砥石30全体としては,砥粒12の分布に例えば所定方向の方向性を持たせることができる。
【0071】
また,上記実施形態では,柱状砥粒ユニット10は固定材料14および外皮細管16を有していたが,本発明はかかる例に限定されない。柱状砥粒ユニット10は,複数の砥粒12を略直列状に配列させて固定したものであればよく,例えば,図9に示すように,外皮細管16を用いることなく,各種の樹脂18内に砥粒12を略直列状に並ぶように封じ込めて,例えば棒状,針状または繊維状の組織としたものであってもよい。
【0072】
かかる別態様(図9)の柱状砥粒ユニット10の製造方法について,具体例を挙げて説明する。上記別態様の柱状砥粒ユニット10は,例えば,結合層を製造しうる2種類の樹脂溶液A,Bを用いて,樹脂溶液Aに砥粒12を懸濁した後,他方の樹脂溶液B中に樹脂溶液Aをノズルから押し出して製造することができる。また,例えば,砥粒12を懸濁した未重合の樹脂溶液Cを,ノズルから空中に引き出しながら重合させて製造することもできる。なお,上記樹脂溶液は,例えば2液混合式のエポキシ樹脂やポリイミド等の熱硬化性合成樹脂を主原料としたものなどである。かかる製造方法では,樹脂溶液の混合濃度を変えることで,柱状砥粒ユニット10に含まれる砥粒12の割合や並び方・被覆状態を制御でき,また,押し出しノズル径を調整することで,柱状砥粒ユニット10の形状を砥粒12径などに応じて制御することができる。
【0073】
また,上記実施形態では,柱状砥粒ユニット10を適用した砥石30の例としてグラインダー用砥石30aおよびブレード30bについて説明したが,本発明はかかる例に限定されない。例えば,研削,研磨,切削または切断加工などを行うものであれば,任意の形状,大きさ,用途を有する各種の砥石30であってもよい。また,グラインダー用砥石30aおよびブレード30bに設けられた柱状砥粒ユニット10の設置方向,設置位置は,図5に示した例に限定されない。
【0074】
また,柱状ユニット50の短手方向の断面形状は,図6のような略円形状に限定されず,略方形,略多角形,略楕円など任意の形状であってよい。また,柱状ユニット50の内部の空隙も,任意の形状および径を有してもよく,また,1つの柱状ユニット50に例えば複数の空隙が形成されていてもよい。さらに,柱状ユニット50は,内部に空隙を延長形成する代わりに,全体を多孔質材料で形成し,砥石30の気孔率を調整可能にしてもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,砥石内の砥粒分布に方向性を持たせることができる。砥粒分布が加工面に対して略垂直な方向性を有することにより,砥石物性が加工状態に応じた好適な異方性を有するので,加工時において,砥粒の切り込み性能が高まるとともに,砥石の発刃作用が向上する。また,砥石内に砥粒を均一に分散させることができるとともに,略均一な気孔分布も得られる。さらに,集中度・気孔率などの砥石物性を容易に制御することもできる。以上により,砥粒を効率的かつ効果的に配することができるとともに,砥石の加工性能および加工品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は,第1の実施形態にかかる砥石の構成を示す斜視図である。
【図2】図2は,第1の実施形態にかかる柱状砥粒ユニットを示す長手方向の断面図である。
【図3】図3は,第1の実施形態にかかる砥石の作用面を示す拡大平面図である。
【図4】図4(a)は,鉛直荷重が作用した場合の柱状砥粒ユニット内の応力関係を示す説明図である。図4(b)は,水平荷重が作用した場合の柱状砥粒ユニット内の応力関係を示す説明図である。
【図5】図5(a)は,第1の実施形態にかかる柱状砥粒ユニットを適用したグラインダー用砥石を示す斜視図および刃先部分を拡大した説明図である。図5(b)は,第1の実施形態にかかる柱状砥粒ユニットを適用したブレードを示す正面図および刃先部分を拡大した説明図である。
【図6】図6は,第2の実施形態にかかる砥石の構成を示す斜視図である。
【図7】図7は,第2の実施形態にかかる砥石の作用面を示す拡大平面図である。
【図8】図8は,別の態様の柱状砥粒ユニットを示す長手方向の断面図である。
【図9】図9は,さらに別の態様の柱状砥粒ユニットを示す長手方向の断面図である。
【符号の説明】
10 : 柱状砥粒ユニット
12 : 砥粒
14 : 固定材料
16 : 外皮細管
20 : セグメント
22 : 貫通孔
30 : 砥石
30a: グラインダー用砥石
30b: ブレード
40 : 被加工物
50 : 柱状ユニット
52 : 気孔

Claims (3)

  1. 複数の砥粒を砥石作用面に対して略直列状に配列させた複数の柱状砥粒ユニットと、複数の柱状ユニットとを結合してなり、
    前記複数の柱状ユニットは中空細管であることを特徴とする,砥石。
  2. 前記柱状砥粒ユニットは,外皮細管と,前記外皮細管の内部に固定材料とともに詰め込まれた前記複数の砥粒と,からなることを特徴とする,請求項1に記載の砥石。
  3. 前記複数の柱状砥粒ユニットは,セグメントに挿入されて結合されることを特徴とする,請求項1又は2に記載の砥石。
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