JP4165743B2 - カードリードライタ装置およびその動作制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、定められた加熱/冷却処理を施すことにより、文字や絵柄等の画像の消去/印字処理を繰り返し行なうことができるリライト層を有するカードリードライタ装置およびその動作制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、種々のカードが広い分野で使用されているが、それらの中には、テレフォンカードやポイントカード等、カードを使用する都度、流動的な可変情報(残高やポイント等)を更新してカードに表示させる形式のものがある。この種のカードにおける情報表示方式としては、サーマルプリンタにより情報を単に印字する方法が挙げられる。ところが、この方法では印字された画像が全て残るので、印字行数を確保するために印字画像を小さくしたり、印字エリアを広くする等の必要が生じ、その結果、印字画像が見にくくなったり、模様や名前等の可変情報以外の固定的な画像を表示するエリアが狭くなったりするといった不都合な面があった。
【0003】
そこで、近年、前回の画像が消去されるとともに、同一箇所に最新の画像のみが印字されるリライタブルカードが提供されている。このリライタブルカードは、樹脂製基材にリライト層として積層された熱可逆性記録材料に対し、同材料に定められた加熱/冷却処理をカード処理装置によって施すことにより、画像のサーマル消去/印字、すなわちサーマルリライトが繰り返し行われるようになされている。サーマルリライト処理を行なうカード処理装置は、まず、熱スタンプやサーマルバー等で構成されるサーマル消去ヘッドによりリライト層を消去温度に一様に加熱して画像を消去する。次いで、複数の発熱体が直線状に配列されたサーマル印字ヘッドを、発熱体の配列方向と直交する方向に走査させながら発熱体に選択的に通電することにより、リライト層を印字温度に加熱して任意の画像を印字するといった構成が一般的である。
【0004】
ところで、上記カード処理装置では、サーマル消去ヘッドによりリライト層を消去温度に一様に加熱して画像を消去するプロセス(以下、消去プロセスという)において、消去ヘッドを90℃程度に加熱した後、実際の消去を開始するといった動作が求められる。ところがこのような消去プロセスでは、消去ヘッドが室温(例えば25℃前後)から消去温度に昇温するまでに時間がかかるので処理速度が遅かった。このような問題は、装置の電源を投入した時点で消去ヘッドに通電がなされ、常に消去温度に保持しておく手段を採れば解決はされるものの、この場合には、消去処理時以外にも消去ヘッドに通電がなされていることにより、無駄な電力が消費される。
【0005】
そこで、消費電力を削減し、かつカード処理時間を短縮すべく、カードリーダ内にカードが取り込まれた場合にのみ、サーマル消去ヘッドへの通電を開始し、消去プロセス開始までに消去温度まで加熱し、消去プロセスが終了するであろう所定時間経過後、通電を遮断する一方、メンテナンスを容易に行なえるように、カード搬送に異常を検知した場合には、サーマル消去ヘッドへの通電を遮断する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、同様に、消費電力を削減しつつ、確実に消去プロセスを実行するために、カードが取り込まれていないときは、サーマル消去ヘッドを消去温度より低い所定の温度(以下、待機温度という)に保持し、カードが取り込まれたことを検知すると、サーマル消去ヘッドに通電して消去温度まで上昇させる技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−150224号公報
【特許文献2】
特開平6−47990号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のカード処理装置(特許文献1)では、カードリーダ内にカードが取り込まれたことを検知してから、サーマル消去ヘッドへの通電を開始しているので、全体の処理時間を速くしようとすると、カードの取り込みから消去プロセス開始までの時間が短くなり、サーマル消去ヘッドを消去温度までに加熱することが難しくなるという問題がある。
【0009】
また、従来のカード処理装置(特許文献2)では、カードが取り込まれたことを検知すると、待機温度から消去温度まで上昇させるようにしているので、消去温度までの加熱時間を短縮することはできるが、カードエンドを検知すると、サーマル消去ヘッドを待機温度まで下げてしまう。ゆえに、例えば、所定の時間間隔で断続してカードが取り込まれるような場合には、待機温度から消去温度への加熱(通電)、消去温度から待機温度までの冷却(非通電)を繰り返し行なうことなる。このため、サーマル消去ヘッド自体に負担がかかり、劣化につながるという問題がある。
【0010】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、消去ヘッドへ負担をかけることなく、消去電力を削減することができ、かつ処理時間を短縮することができ、また、確実にクリーニング動作を行なうことができるカードリードライタ装置およびその動作制御方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカードリードライタ装置は、装置内に取り込んだリライタブルカードのリライト層を加熱して該リライト層に画像のサーマル消去/印字処理を施し、この後、リライタブルカードを装置外に排出するよう構成されたカードリードライタ装置であって、前記リライト層を加熱して画像をサーマル消去処理するサーマル消去手段と、前記サーマル消去処理の実行可能状態になると、前記サーマル消去手段を昇温して消去温度に保持し、一定の時間経過後、待機温度に移行させて保持する一方、前記サーマル消去手段が消去温度に保持された状態で、少なくとも、印字コマンドの受信、リセットコマンドの受信、あるいは前記リライタブルカードの挿入動作のいずれか1つが行なわれた場合、その時点から前記サーマル消去手段を消去温度に保持した状態を所定の時間分だけ延長する制御手段とを具備することを特徴としている。
【0012】
上記カードリードライタ装置によれば、制御手段により、前記サーマル消去処理の実行可能状態になると、前記サーマル消去手段を昇温して消去温度に保持し、一定の時間経過後、待機温度に移行させて保持するので、消去ヘッドへ負担をかけることなく、消去電力が削減される。一方、前記サーマル消去手段が消去温度に保持された状態で、少なくとも、印字コマンドの受信、リセットコマンドの受信、あるいは前記リライタブルカードの挿入動作のいずれか1つが行なわれた場合、その時点から前記サーマル消去手段を消去温度に保持した状態を所定の時間分だけ延長するので、サーマル消去処理が断続して行なわれような状況であっても、消去温度に保持されているので、すぐに消去プロセスを実行することができ、処理時間が短縮される。
【0013】
本発明では、上記カードリードライタ装置において、少なくとも、クリーニングコマンドの受信、エラーコマンドの受信、メンテナンス動作のいずれかが行なわれた場合、前記制御手段により、前記サーマル消去手段への通電を遮断することを好ましい形態としている。この形態によれば、確実にクリーニング動作を行なうことができる。
【0014】
また、本発明に係るカードリードライタ装置の動作制御方法は、装置内に取り込んだリライタブルカードのリライト層を加熱して該リライト層に画像のサーマル消去/印字処理を施し、この後、リライタブルカードを装置外に排出するよう構成されたカードリードライタ装置の動作制御方法において、前記リライト層をサーマル消去手段により加熱して画像を消去するサーマル消去処理の実行可能状態になると、前記サーマル消去手段を昇温して消去温度に保持し、一定の時間経過後、待機温度に移行させて保持する一方、前記サーマル消去手段が消去温度に保持された状態で、少なくとも、印字コマンドの受信、リセットコマンドの受信、あるいは前記リライタブルカードの挿入動作のいずれか1つが行なわれた場合、その時点から前記サーマル消去手段を消去温度に保持した状態を所定の時間分だけ延長することを特徴としている。
【0015】
上記カードリードライタ装置の動作パラメータ設定方法によれば、前記サーマル消去処理の実行可能状態になると、前記サーマル消去手段を昇温して消去温度に保持し、一定の時間経過後、待機温度に移行させて保持するので、消去ヘッドへ負担をかけることなく、消去電力が削減される。一方、前記サーマル消去手段が消去温度に保持された状態で、少なくとも、印字コマンドの受信、リセットコマンドの受信、あるいは前記リライタブルカードの挿入動作のいずれか1つが行なわれた場合、その時点から前記サーマル消去手段を消去温度に保持した状態を所定の時間分だけ延長するので、サーマル消去処理が断続して行なわれような状況であっても、消去温度に保持されているので、すぐに消去プロセスを実行することができ、処理時間が短縮される。
【0016】
さらに、カードリードライタ装置の動作制御方法において、少なくとも、クリーニングコマンドの受信、エラーコマンドの受信、メンテナンス動作のいずれかが行なわれた場合、前記サーマル消去手段への通電を遮断することを好ましい形態としている。この形態によれば、確実にクリーニング動作を行なうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の一実施形態によるカード処理装置の基本構成を示す透視図である。図において、カード処理装置は、図1に示すように、前端部に設けられたカード挿入口10にリライタブルカード(以下、単にカードと略称する)Cを挿入すると、まず、後端部の待機位置までカードCを搬送する。この状態から消去/印字の処理コマンドが発せられると、カードCを前方に搬送しながら、カードCの裏面に設けられた磁気ストライプに対して各種データの読出し/書込みを行なう一方、カードCの表面に設けられたリライト層に対し、画像の消去と印字をこの順で行なう。
【0018】
カードCは、例えば「JIS X 6303」で規定される長方形状のICカードであって、PVC(塩化ビニール)等の樹脂製基材の表面には、熱可逆性記録材料が積層されてなるリライト層が設けられており、裏面には、磁気ストライプが設けられている。リライト層を構成する熱可逆性記録材料は、加熱することにより可逆で、簡便・安易に高解像度の画像を繰り返し消去/印字する、すなわちリライトすることができる記録材料である。
【0019】
カード処理装置には、図1に示すように、左右一対の下側サイドフレーム9,9間の中央には、前側から順に、第1,第2,第3の搬送ローラ対(搬送手段)11,12,13が配置されている。なお、以下、左右とは、カード処理装置の前端から見た方向を指す。各搬送ローラ対11〜13は、いずれも下側の駆動ローラ14と上側の従動ローラ15とで構成され、これら上下のローラ14,15間にカードCを挟み、駆動ローラ14の回転方向にしたがって、カードCを、前方から後方あるいは後方から前方に搬送する。
【0020】
また、第2の搬送ローラ対12と第3の搬送ローラ対13との間には、前側から、印字プラテンローラ16および消去プラテンローラ17が配置され、さらに、印字プラテンローラ16の上方には印字ヘッド40が、消去プラテンローラ17の上方には消去ヘッド50が、それぞれ配置されている。
【0021】
印字ヘッド40は、複数の発熱体が配列されたサーマルヘッドであり、カードCのリライト層1に圧接しながら画像の印字部分に対応する発熱体に電流を流すことにより、リライト層1を印字温度に加熱して画像をサーマル印字する構成である。一方、消去ヘッド50はサーマルバーであって、消去温度に一様に加熱された状態でリライト層1に圧接することにより画像を消去する構成である。なお、消去ヘッド50は、熱ロールや熱版により構成されていてもよい。
【0022】
図1に示すように、第1〜第3の搬送ローラ対11〜13における上下のローラ14,15の間、印字プラテンローラ16と印字ヘッド40との間、および消去プラテンローラ17と消去ヘッド50との間を水平に結ぶカードCの搬送路19が形成される。この搬送路19をカードCがスムーズに搬送されるように、下側サイドフレーム9,9の内面には、溝状のカードガイド9aが形成されている。
【0023】
第1〜第3の搬送ローラ対11〜13の各駆動ローラ14および各プラテンローラ16,17は、下側サイドフレーム9,9に回転自在に支持された駆動軸20と一体回転する。これら駆動軸20は左側の下側サイドフレーム9を貫通し、その突出端部には、駆動ギヤ21がそれぞれ固定されている。下側サイドフレーム9,9の前端部であってカード挿入口10のやや後方には、メインモータ22が固定されている。メインモータ22が駆動すると、各駆動軸20が同一方向に回転し、第1〜第3の搬送ローラ対11〜13の各駆動ローラ14および各プラテンローラ16,17が回転する。カードCは、これら駆動ローラ14およびプラテンローラ16,17の回転方向にしたがって、搬送路19を搬送される。第2の搬送ローラ対12の駆動ローラ14の右側には、カードCの磁気ストライプ3に対して磁気データの読取り/書込みを行なうための磁気ヘッド24が配置されている。
【0024】
カードCの搬送経路には、図1に示すように、搬送されるカードCを検出する第1,第2,第3,第4のカードセンサ31,32,33,34が、前から順に設けられている。第1〜第4のカードセンサ31〜34の隣り合う間隔はカードCの長さよりも短く、常にカードCの位置および搬送方向が検出可能に構成されている。また、これら第1〜第4のカードセンサ31〜34は光センサ等を用いた非接触型であり、カードCの搬送に負荷を生じさせないものである。
【0025】
図1に示すように、下側サイドフレーム9には、左右一対の上側サイドフレーム35が取り付けられている。これら上側サイドフレーム35は、前方を開き側として一体的に開閉するよう下側フレーム9にピン結合されており、その所定箇所には、揺動軸42,52を介して、前後方向に延びるアーム41,51がそれぞれ揺動可能に支持されている。これらアーム41,51の揺動端部である前端部に、前記印字ヘッド40および消去ヘッド50がそれぞれ取り付けられている。印字ヘッド40および消去ヘッド50は、図示しない圧縮バネにより、それぞれアーム41,51を介して常に下方に付勢されている。
【0026】
図1に示すように、下側サイドフレーム9と上側サイドフレーム35とが接している部分には、メカニカルカバー開閉センサ60が設けられている。該メカニカルカバー開閉センサ60は、上側サイドフレーム35が前方を開き側として開閉されるのを検知する。また、カード挿入口10の下方には、環境温度センサ69が設けられている。この環境温度センサ69は、当該装置がおかれる室内等の環境温度を測定する。環境温度センサ69は、環境温度を正確に測定する上で、装置内の温度上昇の影響を最も受けにくい箇所に配置されていることが望ましい。装置内に収納する場合には、その近傍に装置外へ通じる開口を設けるとよい。
【0027】
制御ブロック100は、上記カード処理装置の各部の動作を制御する電子回路が形成されたプリント基板である。これら上記カード処理装置のメカニカル部分および制御基板100は、筐体80内に内蔵されている。筐体80の上部には、メンテナンス時に内部のメカニカル部分にアクセスすべく、上方に開閉可能となっているトップカバー81が設けられている。該トップカバー81の内側には、該カバーの開閉を検知するためのトップカバー開閉センサ62が設けられている。また、カード処理装置のカード挿入口10の近傍には、クリーニングスイッチ61が設けられている。該クリーニングスイッチ61は、アルコールを塗布した専用カードにより印字ヘッド40および消去ヘッド50をクリーニングする際にユーザにより押下されるものである。
【0028】
次に、カード処理装置の制御ブロック100について説明する。図2は、上記カード処理装置の制御ブロックの構成を示すブロック図である。CPU70は、シリアルIO、パラレルIO、タイマ、ADコンバータ、ウォッチドッグタイマ等の周辺機能を内蔵したマイクロコントローラである。このCPU70には、制御プログラムや固定データを格納したROM71が接続され、CPU70は、ROM71に格納されたプログラムにしたがって各種制御を行なう。また、CPU70には、印字データ、コマンドデータ、各種設定値および基準値等を必要に応じて格納することができるRAM72と、消去/印字コマンド等を上位装置から受信してCPU70に発行するシリアルインターフェース73が接続されている。シリアルインターフェース73においては、上位装置から受信したコマンドはパラレルデータに変換され、そのコマンドデータは、CPU70によりRAM72のコマンドバッファ領域に格納される。
【0029】
CPU70には、第1〜第4のカードセンサ31〜34の検出信号が供給され、これらカードセンサ31〜34の検出信号に基づいて、CPU70はメインモータ制御回路74に制御信号を出力し、メインモータ22の回転速度、回転方向、起動/停止等の動作を制御する。メインモータ22には、FG(回転信号発生器)75が取り付けられており、FG75から出力されるパルスのパルス幅を計測することにより、メインモータ22の回転速度を検出することが可能となっている。また、CPU70は、第2〜第4のカードセンサ32〜34およびカムセンサ66a,66b(これまでの図面では図示略)の出力に基づき、カムモータ制御回路76を介してカムモータ77(これまでの図面では図示略)に駆動/停止信号を出力してカムギヤ60の回転角を制御する。磁気ヘッド24には、カードCの磁気ストライプ3に書き込まれた磁気データを読み取る読取り回路78と、磁気ストライプ3に磁気データを書き込む書込み回路79とが接続されており、CPU70は、磁気ヘッド24およびこれら回路78,79を介して磁気ストライプ3に対する磁気データの読取り/書込みを行なう。
【0030】
また、CPU70は、画像(ビットマップ)データを作成し、そのデータを、カードCの搬送距離と同期させながら印字ヘッド制御回路80を介して印字ヘッド40に転送する。これにより、任意の画像がカードCのリライト層に印字される。さらに、CPU70は、消去ヘッド制御回路81を介して消去ヘッド50を所定の消去温度に加熱する。消去ヘッド50には、消去ヘッド50の温度を検出する温度センサ82が内蔵されており、消去ヘッド50の温度は、CPU70に内蔵されたA/Dコンバータによりデジタル値として検出可能である。CPU70は、検出した消去ヘッド50の温度や、ROM71またはRAM72に格納された設定値データ、各種センサからの検出信号などに基づいて、消去ヘッド制御回路81を介して、消去ヘッド50に対する通電を制御する。すなわち、消去ヘッド50の温度は、リライト層を形成する熱可逆性記録材料を透明にする所定の消去温度、および消去温度よりやや低い待機温度に制御される。
【0031】
CPU70は、基本的には、電源投入により、消去ヘッド50を消去温度まで昇温させ、その状態を所定時間T0(例えば、3分)だけ保持する(以下、この状態を消去温度維持モードという)。該消去温度維持モードは、電源投入時に限らず、例えば、スイッチやプログラム選択等によって必要なときに動作させることができる。消去温度維持モードは、所定時間T0経過後に終了し、その後、待機温度に移行する。また、消去温度維持モード中にOFFコマンドを受信した場合には、その時点で消去温度維持モードを終了し、待機温度に移行するようになっている。
【0032】
さらに、CPU70には、環境温度センサ69の検出信号が供給され、その検出信号は、CPU70内のA/Dコンバータに入力されてデジタル値に変換される。CPU70は、環境温度センサ69の測定値に基づき、消去/印字処理のプロセスならびに印字ヘッド40および消去ヘッド50への通電等を制御する。
【0033】
また、CPU70には、メカニカルカバー開閉センサ60の検出信号が供給され、その検出信号は、CPU70内のA/Dコンバータに入力されてデジタル値に変換される。CPU70は、メカニカルカバー開閉センサ60の検出信号に基づき、メカニカルカバー35の開閉を判断し、該判断結果に基づいて、消去/印字処理のプロセスならびに消去ヘッド50に対する通電等を制御する。また、CPU70には、クリーニングスイッチ61の検出信号が供給され、その検出信号は、CPU70内のA/Dコンバータに入力されてデジタル値に変換される。CPU70は、クリーニングスイッチ61の検出信号に基づいて、クリーニングスイッチ61の押下を判断する。さらに、CPU70には、トップカバー開閉センサ62の検出信号が供給され、その検出信号は、CPU70内のA/Dコンバータに入力されてデジタル値に変換される。CPU70には、トップカバー開閉センサ62の検出信号に基づき、トップカバー81の開閉を判断し、該判断結果に基づいて、消去/印字処理のプロセスならびに消去ヘッド50に対する通電等を制御する。
【0034】
B.実施形態の動作
次に、本発明の実施形態によるカード処理装置の動作について説明する。なお、以下では、本発明に係る消去ヘッド50への通電制御(待機温度の維持、消去温度への加熱、維持)について説明する。ここで、図3ないし図7は、本実施形態によるカード処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【0035】
(1)電源投入時
まず、電源投入時の動作について説明する。ここで、図8は、電源投入時の動作を説明するためのタイミングチャートである。まず、ステップS10で、電源が投入されると(時刻t0)、CPU70は、ステップS11で、リセットをかける。次に、ステップS12で、メカニカルカバー35が開いているか否かを判断する。ここで、メカニカルカバー81が開いていれば、ステップS28で、消去ヘッド50への通電をOFFとし、メカニカルカバー81が閉じられるまで継続する。そして、メカニカルカバー81が閉じられると、ステップS11へ進み、当該装置をリセットする。
【0036】
一方、メカニカルカバー81が閉じていれば、待機温度(例えば70℃)まで消去ヘッド50を加熱する。次いで、ステップS14で、トップカバー81が開いているか否かを判断し、開いていれば、ステップS13で、待機温度を維持する。
【0037】
一方、トップカバー81が開いていなければ、ステップS15で、カードCに対する処理回数を確認し、ステップS16で、処理回数がクリーニング警告設定回数以上であるか否かを判断する。なお、処理回数とは、印字動作や磁気データの書込み/読込み動作を行なった回数である。ここで、処理回数がクリーニング警告設定回数以上になった場合には、ステップS30へ進み、クリーニング警告ランプ(図示略)を点滅させ、ステップS31で、消去ヘッド50を待機温度にする。そして、図4のステップS20以降へ進む。ステップS20以降の処理については後述する。
【0038】
一方、処理回数がクリーニング警告設定回数に達していなければ、ステップS17で、消去温度維持経過時間T1を「0」にリセットして計時を開始する。そして、ステップS18で、消去温度(例えば90℃)まで消去ヘッド50を加熱し、ステップS19で、消去温度にして待機する。以下、図4に示すステップS20〜S26では、各種コマンド、各種センサからの検出信号の発生に従って、それぞれの処理へ進む。これら処理については後述する。
【0039】
図4に示すステップS20〜S26で、いずれのコマンド、センサからの検出信号が検知されない場合には、ステップS27で、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達したか否かを判断する。そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達していなければ、ステップS20に戻り、ステップS20〜S26で、各種コマンド、各種センサからの検出信号を判断するルーチンを実行する。これにより、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t0〜t1の間)。
【0040】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t1)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、ステップS20〜S26で、各種コマンド、各種センサからの検出信号を判断するルーチンと、ステップS27で、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達したかを判断するステップとを実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t1以降)。
【0041】
(2)待機時―印字コマンド
次に、消去ヘッド50を待機温度に維持している状態で、印字コマンドが検出された場合の動作について説明する。図9(a)は、消去ヘッド50を待機温度に維持している状態で、印字コマンドが検出された場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。消去ヘッド50を待機温度に維持している状態において、図4に示すステップS25で、印字コマンドを検知すると(t2)、ステップS33で、消去温度維持経過時間T1を「0」に(再)セットして計時を開始する。次に、図7に示すステップS48で、現在の消去ヘッド50の状態が、待機温度であるか消去温度であるかを判断する。ここでは、待機温度としているので、ステップS49で、消去ヘッド50を消去温度まで昇温する。
【0042】
次に、ステップS50で、印字動作があるか否かを判断する。なお、印字動作がないとは、カードCが装置に投入されないか、あるいは印字コマンドが検出されないことを指す。この場合、印字動作がないとすると、ステップS51へ進み、消去温度維持設定時間T0が3分以下であるか否かを判断する。そして、消去温度維持設定時間T0が3分以下である場合には、ステップS52で、消去温度維持設定時間T0を3分にセットし、ステップS53で、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達したか否かを判断する。そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達していなければ、図3に示すステップS19へ戻り、消去ヘッド50を消去温度にして待機する。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t2〜t3の間)。
【0043】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t3)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した、ステップS20〜S27を実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t3以降)。
【0044】
(3)消去温度維持時―印字コマンド
次に、消去ヘッド50を消去温度に維持している状態で、印字コマンドが検出された場合の動作について説明する。図9(b)は、消去ヘッド50を消去温度に維持している状態で、印字コマンドが検出された場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。消去ヘッド50を消去温度に維持している状態において、図4に示すステップS25で、印字コマンドを検知すると(t4)、ステップS33で、消去温度維持経過時間T1を「0」に(再)セットして計時を開始する。次に、図7に示すステップS48で、現在の消去ヘッド50の状態が、待機温度であるか消去温度であるかを判断する。ここでは、消去温度としているので、そのまま、ステップS50以降へ進む。
【0045】
この場合も、上述した待機温度での維持状態と同じく印字動作がないとすると、ステップS51、ステップS52、ステップS53へと進み、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達したか否かを判断する。そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達していなければ、図3に示すステップS19へ戻り、消去ヘッド50を消去温度にして待機する。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t4〜t5の間)。
【0046】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t5)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した、ステップS20〜S27を実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t5以降)。
【0047】
(4)待機時―カードが第2センサ通過(カード投入)
次に、消去ヘッド50を待機温度に維持している状態で、カードCが投入され、第2センサ32を通過した場合の動作について説明する。図10(a)は、消去ヘッド50を待機温度に維持している状態でカードが第2センサを通過した場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。消去ヘッド50を待機温度に維持している状態において、図4に示すステップS26で、カードCが第2センサ32を通過したことを検知すると(t6)、ステップS33で、消去温度維持経過時間T1を「0」に(再)セットして計時を開始する。次に、図7に示すステップS48で、現在の消去ヘッド50の状態が、待機温度であるか消去温度であるかを判断する。ここでは、待機温度としているので、ステップS49で、消去ヘッド50を消去温度まで昇温する。
【0048】
以下、印字動作がなければ、ステップS50、ステップS51、ステップS52へと進み、前述した処理を行なった後、ステップS53で、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達したか否かを判断する。そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達していなければ、図3に示すステップS19へ戻り、消去ヘッド50を消去温度にして待機する。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t6〜t7の間)。
【0049】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t7)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した、ステップS20〜S27を実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t7以降)。
【0050】
(5)消去温度維持時―カードが第2センサ通過(カード投入)
次に、消去ヘッド50を消去温度に維持している状態で、カードCが投入され、第2センサ32を通過した場合の動作について説明する。図10(b)は、消去ヘッド50を消去温度に維持している状態で、第2センサ32を通過した場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。消去ヘッド50を消去温度に維持している状態において、図4に示すステップS26で、カードCが第2センサ32を通過したことを検知すると(時刻t8)、ステップS33で、消去温度維持経過時間T1を「0」に(再)セットして計時を開始する。次に、図7に示すステップS48で、現在の消去ヘッド50の状態が、待機温度であるか消去温度であるかを判断する。ここでは、消去温度としているので、そのまま、ステップS50以降へ進む。
【0051】
この場合も、上述した待機温度維持状態と同じく印字動作がないとすると、ステップS51、ステップS52、ステップS53へと進み、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達したか否かを判断する。そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達していなければ、図3に示すステップS19へ戻り、消去ヘッド50を消去温度にしたまま待機する。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t8〜t9の間)。
【0052】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t9)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した、ステップS20〜S27を実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t9以降)。
【0053】
(6)印字終了後
次に、カードCのリライト層への印字が終了した場合の動作について説明する。図11は、カードCのリライト層への印字が終了した場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。なお、カードCのリライト層への印字は、カードCが挿入され、かつ印字コマンドが検知されると実行される。したがって、印字中においては、消去ヘッド50は、消去温度に維持されている状態にある(図11を参照)。すなわち、図4に示すステップS25で、印字コマンドが検知されるか、またはステップS26でカードCが第2センサ32を通過したことが検知されると、ステップS33へ進み、消去温度維持経過時間T1を「0」に(再)セットして計時を開始し、次に、図7に示すステップS48以降へ進む。そして、ステップS50で、印字動作であるか否かを判断する。この場合、印字動作が行なわれるので、ステップS54で、印字終了後に、処理回数を「1」インクリメントし、ステップS55で、消去温度維持設定時間T0を設定値に戻す。
【0054】
次に、図3に示すステップS15へ戻り、前述したように、処理回数を確認し、ステップS16で、処理回数がクリーニング警告設定回数以上であるか否かを判断する。ここで、処理回数がクリーニング警告設定回数に達していなければ、ステップS17で、消去温度維持経過時間T1を「0」にリセットして計時を開始する(時刻t10)。そして、ステップS18で、消去温度(℃)まで消去ヘッド50を加熱し、ステップS19で、消去温度にして待機する。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t10以降)。
【0055】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t11)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した、ステップS20〜S27を実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t11以降)。
【0056】
(7)待機時―リセット
次に、消去ヘッド50が待機温度に維持されている状態で、リセットコマンドが検知された場合の動作について説明する。これは、ユーザなどが何らかの理由で、トップカバー81を開けてメンテナンスを行なった後、リセットを行なったような状況に相当する。図12(a)は、消去ヘッド50が待機温度に維持されている状態でリセットコマンドが検知された場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。トップカバー81が開けられており、消去ヘッド50が待機温度に維持されている状態において、図4に示すステップS24で、リセットコマンドが検知されると(時刻t12)、図3に示すステップS11へ戻り、当該装置をリセットする。次に、ステップS12、ステップS13、ステップS14へと進む。この場合、トップカバー81が開けられているので、ステップS13とS14で、待機温度に維持される(時刻t12〜t13)。
【0057】
上記状態において、トップカバー81が閉じられると(時刻t13)、ステップS15以降へ進み、ステップS17で、消去温度維持経過時間T1を「0」にリセットして計時を開始する(時刻t13)。そして、ステップS18で、消去温度まで消去ヘッド50を加熱し、ステップS19で、消去温度にして待機する。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t13以降)。
【0058】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t14)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した、ステップS20〜S27を実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t14以降)。
【0059】
(8)消去温度維持時―リセット
次に、消去ヘッド50が消去温度に維持されている状態で、リセットコマンドが検知された場合の動作について説明する。図12(b)は、消去ヘッド50が消去温度に維持されている状態でリセットコマンドが検知された場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。消去ヘッド50が消去温度に維持されている状態において、図4に示すステップS24で、リセットコマンドが検知されると(時刻t15)、図3に示すステップS11へ戻り、当該装置をリセットする。
【0060】
次に、ステップS12以降へと進み、ステップS17で、消去温度維持経過時間T1を「0」にリセットして計時を開始する(時刻t15)。そして、ステップS19で、消去温度にして待機する。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t15以降)。
【0061】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t16)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した、ステップS20〜S27を実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t16以降)。
【0062】
(9)連続
次に、消去温度維持状態が終了し、待機温度へ移行した直後に、印字コマンドや第2センサ32、リセットコマンドが検知された場合の動作について説明する。図13は、消去温度維持終了直後から再度消去温度維持状態へ移行する場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。例えば、図4に示すステップS27で、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達し、消去温度に維持された状態が終了すると(時刻t17)、ステップS31で、待機温度へ移行する(時刻t17〜t18)。
【0063】
この移行プロセスで、印字コマンドや第2センサ32、リセットコマンドが検知されると(時刻t18)、消去ヘッド50は、待機温度に達する前に、前述したように、ステップS19で、消去温度にして待機する。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t18以降)。
【0064】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t19)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した、ステップS20〜S27を実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t19以降)。
【0065】
(10)消去温度維持中のトップカバーオープン
次に、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、トップカバー81を開けた場合の動作について説明する。図14(a)は、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、トップカバー81を開けた場合の動作を示すタイミングチャートである。消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、トップカバー81が開けられると(時刻t20)、ステップS23で、トップカバー81が開けられたことが検知され、図6に示すステップS39へ進み、現在の消去ヘッド50の状態が、待機温度であるか消去温度であるかを判断する。ここでは、消去温度としているので、ステップS40へ進み、E=1にセットし、ステップS41で、消去ヘッド50を待機温度にする(時刻t20以降)。
【0066】
次に、ステップS43で、トップカバー81が閉じられたか否かを判断し、閉じられていない場合には、ステップS44で、メカニカルカバー35が開いているか否かを判断する。この場合、メカニカルカバー35は開いていないとすると、ステップS41へ戻り、待機温度で待機する。以下、トップカバー81が閉じられるまで、待機温度の状態が継続する(時刻t20〜t21)。
【0067】
そして、トップカバー81が閉じられると(時刻t21)、ステップS47へ進み、Eの値が「1」であるか「0」であるかを判断する。この場合、Eは「1」にセットされているので、図3のステップS15へ戻り、ステップS17で、消去温度維持経過時間T1を「0」にリセットして計時を開始する(時刻t21)。そして、ステップS19で、消去温度にして待機する。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t21以降)。
【0068】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t22)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した、ステップS20〜S27を実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t22以降)。
【0069】
(11)待機温度維持中のトップカバーオープン
次に、消去ヘッド50を待機温度に維持した状態で、トップカバー81を開けた場合の動作について説明する。図14(b)は、消去ヘッド50を待機温度に維持した状態で、トップカバー81を開けた場合の動作を示すタイミングチャートである。消去ヘッド50を待機温度に維持した状態で、トップカバー81が開けられると(時刻t23)、ステップS23で、トップカバー81が開けられたことが検知され、図6に示すステップS39へ進み、現在の消去ヘッド50の状態が、待機温度であるか消去温度であるかを判断する。ここでは、待機温度としているので、ステップS42へ進み、E=0にセットし、ステップS43で、トップカバー81が閉じられたか否かを判断し、閉じられていない場合には、ステップS44で、メカニカルカバー35が開いているか否かを判断する。この場合、メカニカルカバー35は開いていないとすると、ステップS41へ戻り、待機温度で待機する。以下、トップカバー81が閉じられるまで、待機温度の状態が継続する(時刻t23〜t24)。
【0070】
そして、トップカバー81が閉じられると(時刻t24)、ステップS47へ進む。この場合、Eは「0」にセットされているので、図3のステップS31へ戻り、ステップS31で、消去ヘッド50を待機温度に維持する。この場合、消去温度維持経過時間T1は「0」にセットされないので、経過時間に関係なく、消去ヘッド50は待機温度に維持される(時刻t24以降)。
【0071】
(12)消去温度維持中のメカニカルカバーオープン
次に、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、メカニカルカバー35を開けた場合の動作について説明する。この場合、当然、トップカバー81も開いている。図15(a)は、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、メカニカルカバー35(トップカバー81を含む)を開けた場合の動作を示すタイミングチャートである。消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、まず、トップカバー81が開けられると(時刻t25)、ステップS23で、トップカバー81が開けられたことが検知され、図6に示すステップS39へ進み、現在の消去ヘッド50の状態が、待機温度であるか消去温度であるかを判断する。ここでは、消去温度としているので、ステップS40へ進み、E=1にセットし、ステップS41で、消去ヘッド50を待機温度にする(時刻t25以降)。
【0072】
次に、ステップS43で、トップカバー81が閉じられたか否かを判断し、閉じられていない場合には、ステップS44で、メカニカルカバー35が開いているか否かを判断する。まだ、メカニカルカバー35が開けられていない場合には、ステップS41へ戻り、待機温度で待機する(時刻t25〜t26)。その後、メカニカルカバー35が開けられると(時刻t26)、ステップS45へ進み、消去ヘッド50への通電をOFFにする。そして、ステップS46で、メカニカルカバー35が閉じられたか否かを判断し、メカニカルカバー35が閉じられるまで、ステップS45で、通電OFFの状態とする。
【0073】
その後、メカニカルカバー35が閉じられると(時刻t27)、図3のステップS11へ進み、当該装置をリセットする。次に、ステップS12で、メカニカルカバー35が開いているか否かを判断する。メカニカルカバー35は閉じられているので、ステップS13で、消去ヘッド50を待機温度に維持する。この状態は、トップカバー81が閉じられるまで、ステップS13、S14で維持される(時刻t27〜t28)。
【0074】
その後、トップカバー81が閉じられると(時刻t28)、ステップS15以降へ進み、ステップS17で、消去温度維持経過時間T1を「0」にリセットして計時を開始する。そして、ステップS19で、消去温度にして待機する。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t28以降)。
【0075】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t29)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した、ステップS20〜S27を実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t29以降)。
【0076】
(13)待機温度維持中のメカニカルカバーオープン
次に、消去ヘッド50を待機温度に維持した状態で、メカニカルカバー35を開けた場合の動作について説明する。この場合、当然、トップカバー81も開いている。図15(b)は、消去ヘッド50を待機温度に維持した状態で、メカニカルカバー35(トップカバー81を含む)を開けた場合の動作を示すタイミングチャートである。まず、トップカバー81が開けられると(時刻t30)、ステップS23で、トップカバー81が開けられたことが検知され、図6に示すステップS39へ進み、現在の消去ヘッド50の状態が、待機温度であるか消去温度であるかを判断する。ここでは、待機温度としているので、ステップS42へ進み、E=0にセットし、ステップS43で、トップカバー81が閉じられたか否かを判断し、閉じられていない場合には、ステップS44で、メカニカルカバー35が開いているか否かを判断する。この場合、メカニカルカバー35は開いていないので、ステップS41へ戻り、待機温度で待機する。以下、トップカバー81が閉じられるか、メカニカルカバー35が開けられるまで、待機温度の状態が継続する(時刻t30〜t31)。
【0077】
その後、メカニカルカバー35が開けられると(時刻t31)、ステップS45へ進み、消去ヘッド50への通電をOFFにする。そして、ステップS46で、メカニカルカバー35が閉じられたか否かを判断し、メカニカルカバー35が閉じられるまで、ステップS45で、通電OFFの状態とする。
【0078】
その後、メカニカルカバー35が閉じられると(時刻t32)、図3のステップS11へ進み、当該装置をリセットする。次に、ステップS12で、メカニカルカバー35が開いているか否かを判断する。メカニカルカバー35は閉じられているので、ステップS13で、消去ヘッド50を待機温度に維持する。この状態は、トップカバー81が閉じられるまで、ステップS13、S14で維持される(時刻t32〜t33)。
【0079】
その後、トップカバー81が閉じられると(時刻t33)、ステップS15以降へ進み、ステップS17で、消去温度維持経過時間T1を「0」にリセットして計時を開始する。そして、ステップS19で、消去温度にして待機する。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t33以降)。
【0080】
そして、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達すると(時刻t34)、図3に示すステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した、ステップS20〜S27を実行する。これにより、消去ヘッド50は、何らかのコマンドやセンサからの検出信号が検知されるまで待機温度に維持される(時刻t34以降)。
【0081】
(14)消去温度維持中のクリーニングスイッチ
次に、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、クリーニングスイッチ61が押下された場合の動作について説明する。図16は、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、クリーニングスイッチ61が押下された場合の動作を示すタイミングチャートである。この場合、印字コマンドが検知されることにより、消去ヘッド50が消去温度に維持された状態になったとする。消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、クリーニングスイッチ61が押下されると(時刻t36)、ステップS20で、クリーニングスイッチ61が押下されたことが検知され、図5のステップS34へ進み、消去ヘッド50への通電をOFFとする。
【0082】
次に、消去ヘッド50が78℃以下になったか否かを判断する。これは、クリーニング動作では、アルコールを塗布した専用カードにより行なうが、アルコールは78℃で揮発するため、消去ヘッド50が78℃以下に降下するまで行なえないからである。そして、消去ヘッド50が78℃以下になっていない場合には、ステップS36で、冷却動作を行なう。そして、消去ヘッド50が78℃以下になると、ステップS37へ進み、クリーニング動作を行なう。そして、クリーニングが終了すると(時刻t37)、ステップS38で、処理回数をリセットする。その後、図3のステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去ヘッド50は、待機温度に維持される。
【0083】
(15)消去温度維持中のOFFコマンド
次に、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、OFFコマンドが検知された場合の動作について説明する。図17は、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、OFFコマンドが検知された場合の動作を示すタイミングチャートである。この場合、印字コマンドが検知されることにより、消去ヘッド50が消去温度に維持された状態になったとする。CPU70は、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、ステップS21で、OFFコマンドを検知すると(時刻t40)、図3のステップS31へ進み、消去ヘッド50を待機温度にする。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去ヘッド50は、待機温度に維持される(時刻t40以降)。
【0084】
(16)消去温度維持中のエラーステータス
次に、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、エラーステータスが検知された場合の動作について説明する。図18は、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、エラーステータスが検知された場合の動作を示すタイミングチャートである。この場合、印字コマンドが検知されることにより、消去ヘッド50が消去温度に維持された状態になったとする。また、ユーザは、エラーが発生すると、メンテナンスのため、少なくとも、トップカバー81を開けるものとする。
CPU70は、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、ステップS22で、エラーステータスを検知すると(時刻t43)、ステップS32で、消去ヘッド50への通電をOFFとする。次に、図3のステップS11へ進み、当該装置をリセットする(時刻t44)。次に、ステップS12、ステップS13と進み、消去ヘッド50を待機温度に維持する。この状態は、トップカバー81が閉じられるまで、ステップS13、S14で維持される(時刻t44以降)。
【0085】
その後、トップカバー81が閉じられると(時刻t45)、ステップS15以降へ進み、ステップS17で、消去温度維持経過時間T1を「0」にリセットして計時を開始する。そして、ステップS19で、消去温度にして待機する(時刻t45)。以下、前述した図4に示すステップS20以降へ進む。ここでは、他のコマンドやセンサからの検出信号はないものとする。したがって、この場合、消去温度維持経過時間T1が消去温度維持設定時間T0に達するまで、消去ヘッド50は、消去温度に維持される(時刻t45以降)。
【0086】
上述した実施形態によれば、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、少なくとも、印字コマンド、リセットコマンドが検知された場合、あるいはカード挿入動作が行なわれた場合に、消去ヘッドを消去温度に維持する状態を継続し、これらの動作が行なわれない場合には、消去ヘッドを待機温度に移行させるようにしたので、消去ヘッドを消去温度に維持する時間を常に一定時間確保することができるとともに、消費電力を削減しつつ、消去処理時間を短縮することができる。また、消去ヘッド50を消去温度に維持した状態、あるいは待機温度で維持した状態で、クリーニングコマンド、エラーコマンドが検知された場合、あるいはメカニカルカバー35またはトップカバー81のオープン動作が行なわれた場合に、消去ヘッド50への通電を遮断するようにしたので、クリーニング動作を確実に行なうことができるとともに、メンテナンス作業を安全に行なうことができる。
【0087】
本実施形態では、待機温度に維持している状態から消去温度維持モードに移行したときの消去温度維持設定時間と、消去温度維持モード中に所定の条件が発生したことによって行なわれるモード延長時間とを同一としたが、各々、別の時間としてもよい。
【0088】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、制御手段により、前記サーマル消去処理の実行可能状態になると、前記サーマル消去手段を昇温して消去温度に保持し、一定の時間経過後、待機温度に移行させて保持するようにしたので、消去ヘッドへ負担をかけることなく、消去電力が削減することができ、一方、前記サーマル消去手段が消去温度に保持された状態で、少なくとも、印字コマンドの受信、リセットコマンドの受信、あるいは前記リライタブルカードの挿入動作のいずれか1つが行なわれた場合、その時点から前記サーマル消去手段を消去温度に保持した状態を所定の時間分だけ延長するようにしたので、サーマル消去処理が断続して行なわれような状況であっても、消去温度に保持されているので、すぐに消去プロセスを実行することができ、処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるカード処理装置の基本構成を示す透視図である。
【図2】 カード処理装置の制御ブロックの構成を示すブロック図である。
【図3】 カード処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】 カード処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】 カード処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】 カード処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】 カード処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 カード処理装置の電源投入時の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】 消去ヘッド50を待機温度に維持している状態で印字コマンドが検知された場合の動作、および消去温度に維持している状態で印字コマンドが検知された場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】 消去ヘッド50を待機温度に維持している状態でカードが第2センサを通過した場合の動作、および消去温度に維持している状態で第2センサ32を通過した場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】 カードCのリライト層への印字が終了した場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図12】 消去ヘッド50が待機温度に維持されている状態でリセットコマンドが検知された場合の動作、および消去温度に維持されている状態でリセットコマンドが検知された場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図13】 消去温度維持終了直後から再度消去温度維持状態へ移行する場合の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】 消去ヘッド50を消去温度に維持した状態でトップカバー81を開けた場合の動作、および待機温度に維持した状態で、トップカバー81を開けた場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図15】 消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、メカニカルカバー35(トップカバー81を含む)を開けた場合の動作、および待機温度に維持した状態で、メカニカルカバー35(トップカバー81を含む)を開けた場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図16】 消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、クリーニングスイッチ61が押下された場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図17】 消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、OFFコマンドが検知された場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図18】 消去ヘッド50を消去温度に維持した状態で、エラーステータスが検知された場合の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
24…磁気ヘッド、3…磁気ストライプ、31〜34…第1〜第4のカードセンサ、40…印字ヘッド、50…消去ヘッド(サーマル消去手段)、70…CPU(制御手段)、C…リライタブルカード。
Claims (4)
- 装置内に取り込んだリライタブルカードのリライト層を加熱して該リライト層に画像のサーマル消去/印字処理を施し、この後、リライタブルカードを装置外に排出するよう構成されたカードリードライタ装置であって、
前記リライト層を加熱して画像をサーマル消去処理するサーマル消去手段と、
前記サーマル消去処理の実行可能状態になると、前記サーマル消去手段を昇温して消去温度に保持し、一定の時間経過後、待機温度に移行させて保持する一方、前記サーマル消去手段が消去温度に保持された状態で、少なくとも、印字コマンドの受信、リセットコマンドの受信、あるいは前記リライタブルカードの挿入動作のいずれか1つが行なわれた場合、その時点から前記サーマル消去手段を消去温度に保持した状態を所定の時間分だけ延長する制御手段と
を具備することを特徴とするカードリードライタ装置。 - 前記制御手段は、少なくとも、クリーニングコマンドの受信、エラーコマンドの受信、メンテナンス動作のいずれかが行なわれた場合、前記サーマル消去手段への通電を遮断することを特徴とする請求項1記載のカードリードライタ装置。
- 装置内に取り込んだリライタブルカードのリライト層を加熱して該リライト層に画像のサーマル消去/印字処理を施し、この後、リライタブルカードを装置外に排出するよう構成されたカードリードライタ装置の動作制御方法において、
前記リライト層をサーマル消去手段により加熱して画像を消去するサーマル消去処理の実行可能状態になると、前記サーマル消去手段を昇温して消去温度に保持し、一定の時間経過後、待機温度に移行させて保持する一方、前記サーマル消去手段が消去温度に保持された状態で、少なくとも、印字コマンドの受信、リセットコマンドの受信、あるいは前記リライタブルカードの挿入動作のいずれか1つが行なわれた場合、その時点から前記サーマル消去手段を消去温度に保持した状態を所定の時間分だけ延長することを特徴とするカードリードライタ装置の動作制御方法。 - 少なくとも、クリーニングコマンドの受信、エラーコマンドの受信、メンテナンス動作のいずれかが行なわれた場合、前記サーマル消去手段への通電を遮断することを特徴とする請求項3記載のカードリードライタ装置の動作制御方法。
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