JP4165410B2 - 乗員保護システム - Google Patents

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Description

本発明は、シートの乗員状態に応じて例えばエアバッグの袋体などの乗員保護具を駆動する乗員保護システムに関する。
図7に、従来の乗員保護システム(例えば、特許文献1参照)の配置図を示す。図8に、同乗員保護システムのブロック図を示す。これらの図に示すように、乗員保護システム100は、荷重センサ101a〜101dと乗員検知ECU(電子制御ユニット)102とエアバッグECU103とを備えている。
荷重センサ101a〜101dは、シートレール105とシートフレーム(図略)との間に介装されている。荷重センサ101a〜101dは、シート106の四隅に対応して配置されている。
乗員検知ECU102は、シート106裏面に固定されている。乗員検知ECU102と荷重センサ101a〜101dとは、各々ハーネスにより接続されている。エアバッグECU103は、インストルメントパネル(図略)下方に埋設されている。エアバッグECU103と乗員検知ECU102とは、ハーネスにより接続されている。
シート106に乗員が着座すると、荷重センサ101a〜101dは、荷重に対応した電圧データを、乗員検知ECU102のCPU102aに伝送する。電圧データは、A/Dコンバータ102bによりデジタル変換され、RAM102cに一時格納される。一方、ROM102dには、乗員状態判別プログラムが格納されている。RAM102cからの出力データは、乗員状態判別プログラムにより、乗員判別しきい値と比較される。比較の結果、出力データ≧乗員判別しきい値の場合、シート106の乗員は「大人」と判別される。この場合は、通信I/F102fを介して、エアバッグECU103に袋体104展開命令が伝送される。一方、比較の結果、出力データ<乗員判別しきい値の場合、シート106の乗員は「子供」と判別される。この場合は、袋体104展開命令は伝送されない。
ところで、シート106に荷重センサ101a〜101dを組み付ける際や、荷重センサ101a〜101dを組み付けたシート106を車両に組み付ける際において、荷重センサ101a〜101dに歪みが発生する場合がある。この場合、荷重センサ101a〜101dの検出データと、ROM102dに予め格納されている設計値との間に、誤差が発生してしまう。
この誤差は、較正検査ツールTにより補正される。補正は、例えば、荷重センサ101a〜101d組み付け後のシート106を車両に組み付けた後に行われる。データ補正プログラムは、予めROM102dに格納されている。補正は、シート103空席時における設計値と、荷重センサ101a〜101dの検出データとの較差を測定することにより行われる。また、シート103に大人と子供との中間の重さの重りを載せたときにおける設計値と、荷重センサ101a〜101dの検出データとの較差を測定することにより行われる。これらの較差は、補正値としてEEPROM102eに保存される。なお、前記乗員判別しきい値は、ROM102dの設計値にEEPROM102eの補正値を加算したものである。
特開2003−14528号公報
上述したように、乗員検知ECU102は、1)乗員状態判別機能、2)データ補正機能、3)補正値保存機能という三大機能を有している。しかしながら、乗員検知ECU102は、シート106裏面に固定される。このため、固定作業は煩雑である。また、乗員検知ECU102と、荷重センサ101a〜101dとは、各々ハーネスにより接続されている。つまり、スター型接続されている。このため、配線が複雑であり、シート106スライド時にシートレール105がハーネスを噛み込むことも考えられる。また、図示しない変位センサと乗員検知ECU102とを繋ぐハーネスについても、同様に、配線の複雑化が問題となっている。
本発明の乗員保護システムは、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、部品点数が少なく、配線が単純な乗員保護システムを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の乗員保護システムは、シートの状態を検出する複数のシートセンサと、該シートセンサの検出データに基づき乗員保護具を駆動する乗員保護ECUと、を備えてなる乗員保護システムであって、複数の前記シートセンサおよび前記乗員保護ECUは、デイジーチェーン方式のバスにより接続されており、前記複数のシートセンサの検出データは、前記デイジーチェーン方式のバスを介して乗員保護ECUに伝送され、複数の該シートセンサは、設計値と該シートセンサの検出データとの誤差に対する補正値を決定するデータ補正部と、決定された該補正値を保存する補正値保存部と、を持ち、該乗員保護ECUは、該シートセンサの検出データおよび該補正値に基づき該シート上の乗員状態を判別する乗員状態判別部と、加速度センサの検出データに基づいて該乗員状態に応じて前記乗員保護具を駆動する駆動判定部と、を持つことを特徴とする。
つまり、本発明の乗員保護システムは、シートセンサ各々により、前記乗員検知ECUの三大機能のうち2)データ補正機能、3)補正値保存機能を確保するものである。また、乗員保護ECUにより、前記乗員検知ECUの三大機能のうち1)乗員状態判別機能を確保するものである。本発明の乗員保護システムによると、乗員検知ECUが不要である。このため、部品点数が少なくて済む。また、シートセンサと乗員保護ECUとは、乗員検知ECUを介さずに、接続される。このため、配線が単純である。また、複数のシートセンサおよび乗員保護ECUは、デイジーチェーン方式のバスにより、一筆書き状に接続されている。この点においても、配線が単純である。
(2)また、上記課題を解決するため、本発明の乗員保護システムは、シートの状態を検出する複数のシートセンサと、該シートセンサの検出データに基づき乗員保護具を駆動する乗員保護ECUと、を備えてなる乗員保護システムであって、複数の前記シートセンサは、単一のマスタセンサと、少なくとも一つのスレイブセンサと、からなり、該スレイブセンサと該マスタセンサと該前記乗員保護ECUとは、デイジーチェーン方式のバスにより接続されており、該マスタセンサは、該マスタセンサのみに、設計値と各々のセンサの検出データとの誤差に対する補正値を決定するデータ補正部と、該センサ毎に決定された該補正値を保存する補正値保存部と、を持ち、該乗員保護ECUは、該シートセンサの検出データおよび該補正値に基づき該シート上の乗員状態を判別する乗員状態判別部と、加速度センサの検出データに基づいて該乗員状態に応じて前記乗員保護具を駆動する駆動判定部と、を持つことを特徴とする。
つまり、本発明の乗員保護システムは、マスタセンサにより、前記乗員検知ECUの三大機能のうち2)データ補正機能、3)補正値保存機能を確保するものである。また、乗員保護ECUにより、前記乗員検知ECUの三大機能のうち1)乗員状態判別機能を確保するものである。本発明の乗員保護システムによると、乗員検知ECUが不要である。このため、部品点数が少なくて済む。また、マスタセンサと乗員保護ECUとは、乗員検知ECUを介さずに、接続される。このため、配線が単純である。また、スレイブセンサ、マスタセンサ、乗員保護ECUは、デイジーチェーン方式のバスにより、一筆書き状に接続されている。この点においても、配線が単純である。また、マスタセンサのデータ補正部、補正値保存部は、マスタセンサ、スレイブセンサ兼用である。したがって、上記(3)の構成のように、各センサごとにデータ補正部、補正値保存部を配置する必要がない。
(3)また、上記課題を解決するため、本発明の乗員保護システムは、シートの状態を検出する複数のシートセンサと、該シートセンサの検出データに基づき乗員保護具を駆動する乗員保護ECUと、を備えてなる乗員保護システムであって、複数の前記シートセンサおよび前記乗員保護ECUは、デイジーチェーン方式のバスにより接続されており、前記複数のシートセンサの検出データは、前記デイジーチェーン方式のバスを介して乗員保護ECUに伝送され、該乗員保護ECUは、設計値と該シートセンサの検出データとの誤差に対する補正値を決定するデータ補正部と、該シートセンサの検出データおよび該補正値に基づき該シート上の乗員状態を判別する乗員状態判別部と、加速度センサの検出データに基づいて該乗員状態に応じて前記乗員保護具を駆動する駆動判定部と、を持ち、複数の該シートセンサは、該データ補正部により決定された該補正値を保存する補正値保存部を持つことを特徴とする。
つまり、本発明の乗員保護システムは、シートセンサ各々により、前記乗員検知ECUの三大機能のうち3)補正値保存機能を確保するものである。また、乗員保護ECUにより、前記乗員検知ECUの三大機能のうち1)乗員状態判別機能、2)データ補正機能を確保するものである。本発明の乗員保護システムによると、乗員検知ECUが不要である。このため、部品点数が少なくて済む。また、シートセンサと乗員保護ECUとは、乗員検知ECUを介さずに、接続される。このため、配線が単純である。また、複数のシートセンサおよび乗員保護ECUは、デイジーチェーン方式のバスにより、一筆書き状に接続されている。この点においても、配線が単純である。
本発明によると、部品点数が少なく、配線が単純な乗員保護システムを提供することができる。
以下、本発明の乗員保護システムの実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
まず、本実施形態の乗員保護システムの配置について説明する。図1に、本実施形態の乗員保護システムの配置図を示す。なお、説明の便宜上シートは透過して示す。本実施形態の乗員保護システム1は、荷重センサ20a〜20dとエアバッグECU9とを備えている。シートレール8は、アッパレール80とロワレール81とからなる。シートレール8は、車幅方向に並んで、二列配列されている。ロワレール81は、車両フロア(図略)に止着されている。アッパレール80は、ロワレール81に対し、前後方向にスライド可能である。シート(助手席)82は、アッパレール80と一体に、前後方向にスライド可能である。シート82のシートフレーム(図略)とアッパレール80との間には、荷重センサ20a〜20dが、介装されている。荷重センサ20a〜20dは、それぞれ本発明のシートセンサに含まれる。荷重センサ20aは、シート82座面の右前部分(以下、車両進行方向に対して左右を定義する)と、上下方向に対向する位置に配置されている。荷重センサ20bは、シート82座面の左前部分と、上下方向に対向する位置に配置されている。荷重センサ20cは、シート82座面の左後部分と、上下方向に対向する位置に配置されている。荷重センサ20dは、シート82座面の右後部分と、上下方向に対向する位置に配置されている。エアバッグECU9は、インストルメントパネル(図略)下方に埋設されている。エアバッグECU9は、本発明の乗員保護ECUに含まれる。エアバッグECU9と荷重センサ20a〜20dとは、デイジーチェーン方式のバスにより一筆書き状に接続されている。
次に、本実施形態の乗員保護システムの構成について説明する。図2に、本実施形態の乗員保護システムのブロック図を示す。図に示すように、荷重センサ20aは、検出部200aとA/Dコンバータ201aとBUS通信制御部202aとを備えている。検出部200aは、図示しないゲージ部とアンプと制御部とを備えている。このうち、ゲージ部には、四枚の歪みゲージが配置されている。四枚の歪みゲージは、ブリッジ回路を構成している。アンプは、ゲージ部から出力される電圧データを増幅する。制御部は、アンプのゲインを調整する。ゲイン調整により、アンプはリニアな出力特性を得ることができる。A/Dコンバータ201aは、アンプにより増幅された検出データをデジタル変換する。BUS通信制御部202aは、デジタル変換された検出データを伝送する。なお、その他の荷重センサ20b、20c、20dの構成は、荷重センサ20aの構成と同様である。したがって、これらのセンサの構成については、説明を割愛する。
エアバッグECU9は、BUS通信制御部90とCPU91とEEPROM92と通信I/F93と駆動回路94と駆動IC95とセーフィングセンサ96とGセンサ97とスイッチング素子98a〜98cとを備えている。CPU91は、本発明のデータ補正部と、乗員状態判別部と、駆動判定部とを兼ねる。EEPROM92は、本発明の補正値保存部に含まれる。
BUS通信制御部90と、荷重センサ20aのBUS通信制御部202aと、荷重センサ20bのBUS通信制御部202bと、荷重センサ20cのBUS通信制御部202cと、荷重センサ20dのBUS通信制御部202dとは、バスS1によりデイジーチェーン接続されている。BUS通信制御部90には、バスS1を介して、荷重センサ20a〜20dの検出データが伝送される。
CPU91は、RAM910とROM911とを備えている。RAM910には、荷重センサ20a〜20dの検出データが一時保管される。ROM911には、データ補正プログラム、乗員状態判別プログラム、エアバッグ展開判定プログラムが格納されている。また、ROM911には、シート82が空席か否かを判別する0点荷重しきい値の設計値W0thと、シート82上の乗員が大人か子供かを判別する乗員判別しきい値の設計値Wthとが格納されている。また、ROM911には、セーフィングセンサ96用の加速度しきい値G0thとGセンサ97用の加速度しきい値G1thとが格納されている。
EEPROM92には、例えば荷重センサ20a〜20dに故障が発生した場合、故障内容が記憶される。またEEPROM92には、後述する調整作業により、0点荷重しきい値の補正値ΔW0th、乗員判別しきい値の補正値ΔWthが記憶されている。EEPROM92は、電気的方法で記憶を消去し、書き換えることができる。
通信I/F93には、後述する調整作業の際、較正検査ツールTが接続される。通信I/F93により、CPU91と較正検査ツールTとの間において、双方向シリアル通信が可能となる。
セーフィングセンサ96およびGセンサ97は、車両前後方向の加速度(減速度)を検出可能な電気式センサである。駆動回路94は、セーフィングセンサ96から入力される加速度データに応じて、スイッチング素子98aに駆動信号を伝送する。
駆動IC95は、駆動回路950、951を備えている。このうち、駆動回路950は、セーフィングセンサ96およびGセンサ97から入力される加速度データに応じて、スイッチング素子98bに駆動信号を伝送する。また、駆動回路951は、セーフィングセンサ96およびGセンサ97から入力される加速度データに応じて、スイッチング素子98cに駆動信号を伝送する。なお、スイッチング素子98a〜98cは、スクイブ990と共に、電源線L1に直列に配置されている。
較正検査ツールTは、乗員保護システム1とは別体に配置される。較正検査ツールTは、0点荷重しきい値および乗員判別しきい値の調整のために、エアバッグECU9に接続される。較正検査ツールTは、図示しないCPU、ROM、RAM、キーボードなどから構成される操作部と、表示部とを備えている。ROMに記憶された調整用プログラムをCPUが読み出して実行することにより、上記EEPROM92に記憶された補正値ΔW0th、ΔWthを書き換えることができる。
次に、本実施形態の乗員保護システムの動きについて説明する。シート82上の荷重は、荷重センサ20a〜20dにより、検出される。一例として、荷重センサ20aについて説明する。荷重センサ20aにシート82右前部分から荷重が加わると、検出部200aのブリッジ回路を構成する四枚の歪みゲージの抵抗が変化する。このため微小な電圧が発生する。この微小な電圧データは、アンプにより増幅される。増幅されたアナログ電圧データは、信号線S2を介して、A/Dコンバータ201aに伝達される。A/Dコンバータ201aは、アナログ電圧データをデジタルデータに変換する。変換されたデジタルデータは、信号線S3、BUS通信制御部202a、バスS1を介して、エアバッグECU9のBUS通信制御部90に伝送される。伝送されたデジタルデータは、信号線S4を介して、CPU91のRAM910に伝送される。そして、RAM910において一時保管される。なお、他の三つの荷重センサ20b〜20dからのデジタルデータも、荷重センサ20aのデータ同様に、バスS1、BUS通信制御部90、信号線S4を介して、RAM910に一時保管される。RAM910から取り出された合計四つのデジタルデータは、CPU91において加算処理される。加算処理後のデジタルデータの総和値と、0点荷重しきい値(ROM911の設計値W0thとEEPROM92の補正値ΔW0thとの和)、乗員判別しきい値(ROM911の設計値WthとEEPROM92の補正値ΔWthとの和)とを、比較することにより、CPU91は乗員状態を判別する。具体的には、総和値が0点荷重しきい値以下の場合、シート82は空席であると判別する。また、総和値が0点荷重しきい値を超えかつ乗員判別しきい値以下の場合、乗員は子供であると判別する。さらにまた、総和値が乗員判別しきい値を超えている場合、乗員は大人であると判別する。
エアバッグECU9は、「大人判別」の場合に限り、シート82に対応する袋体991を展開可能とする。なお、袋体991は、本発明の乗員保護具に含まれる。一方、車両の加速度は、セーフィングセンサ96、Gセンサ97により、検出される。セーフィングセンサ96の加速度データは、信号線S5を介して、CPU91のRAM910に伝送される。そして、RAM910において一時保管される。加速度データの区間積分の移動平均値と、ROM911に格納されているセーフィングセンサ96用の加速度しきい値G0thとの比較の結果、移動平均値>G0thの場合、CPU91は駆動回路94の駆動を決定する。駆動信号は、信号線S6を介して、駆動回路94に伝送される。駆動回路94は、スイッチング素子98aをオンにする。
Gセンサ97の加速度データは、信号線S7を介して、CPU91のRAM910に伝送される。そして、RAM910において一時保管される。加速度データの区間積分の移動平均値と、ROM911に格納されているGセンサ97用の加速度しきい値G1thとの比較の結果、移動平均値>G1thの場合であって、かつ前記セーフィングセンサ96の加速度データの区間積分の移動平均値>G0thの場合、CPU91は駆動回路950、951の駆動を決定する。駆動信号は、信号線S8を介して、駆動回路950に伝送される。駆動回路950は、スイッチング素子98bをオンにする。並びに、駆動信号は、信号線S9を介して、駆動回路951に伝送される。駆動回路951は、スイッチング素子98cをオンにする。三つのスイッチング素子98a〜98cが全てオンになると、電源線L1が通電する。この通電により、スクイブ990が加熱され、インフレータ(図略)に着火する。インフレータの膨張圧により、「大人判別」されたシート82に対応する袋体991が展開される。
次に、本実施形態の乗員検知装置の調整作業について説明する。調整作業は、荷重センサ20a〜20dを組み付けたシート82を、車両に組み付けた後で行われる。調整作業においては、まず較正検査ツールTをエアバッグECU9の通信I/F93に接続する。次いで、信号線S10、通信I/F93、信号線S11を介して、較正検査ツールTからCPU91に、調整開始コマンドを伝送する。調整開始コマンドを受け、エアバッグECU9は調整可能な状態となる。
次に、シート82を空席状態とする。そして、信号線S11、通信I/F93、信号線S10を介して、荷重センサ20a〜20dの出力を較正検査ツールTにて受信する。
次に、較正検査ツールTにて、空席時の荷重総和つまり荷重センサ20a〜20dの出力総和(空席時の総検出荷重)W’0thを演算する。そして、この総検出荷重W’0thと前記ROM911に記憶されている設計値W0thとの差分(補正値ΔW0th)を演算する。その後、較正検査ツールTからの書き込みコマンドにより、信号線S12を介して、補正値ΔW0thをEEPROM92に書き込む。
次に、シート82に子供と大人との中間の重さの重りを載せる。そして、信号線S11、通信I/F93、信号線S10を介して、荷重センサ20a〜20dの出力を較正検査ツールTにて受信する。
次に、較正検査ツールTにて、荷重総和つまり荷重センサ20a〜20dの出力総和(総検出荷重)W’thを演算する。そして、この総検出荷重W’thと前記ROM911に記憶されている設計値Wthとの差分(補正値ΔWth)を演算する。その後、較正検査ツールTからの書き込みコマンドにより、信号線S12を介して、補正値ΔWthをEEPROM92に書き込む。
次に、エアバッグECU9に対する乗員状態判別検査を行う。乗員状態判別検査は、シート82に種々の荷重条件を設定することにより行われる。エアバッグECU9による判別結果は、較正検査ツールTに伝送される。作業者は、較正検査ツールTの表示部により、エアバッグECU9の判別結果の正否を確認する。なお、乗員状態判別検査においては、ROM911に記憶された0点荷重しきい値用の設計値W0thと、EEPROM92に書き込まれた補正値ΔW0thとの和が、0点荷重しきい値として用いられる。並びに、ROM911に記憶された乗員判別しきい値用の設計値Wthと、EEPROM92に書き込まれた補正値ΔWthとの和が、乗員判別しきい値として用いられる。このようにして、本実施形態の乗員検知装置の調整作業が行われる。
次に、本実施形態の乗員保護システムの効果について説明する。本実施形態の乗員保護システム1の場合、エアバッグECU9により、乗員検知ECUの三大機能、つまり1)乗員状態判別機能、2)データ補正機能、3)補正値保存機能が確保されている。したがって、乗員検知ECUが不要である。このため、部品点数が少なくて済む。また、荷重センサ20a〜20dとエアバッグECU9とは、乗員検知ECUを介さずに、接続される。このため、配線が単純である。
また、荷重センサ20a〜20dおよびエアバッグECU9は、デイジーチェーン方式のバスS1により、一筆書き状に接続されている。この点においても、配線が単純である。
<第二実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、荷重センサの代わりに変位センサがデイジーチェーン接続されている点、各変位センサ毎にデータ補正および補正値の保存を行う点である。
まず、本実施形態の乗員保護システムの変位センサについて説明する。図3に、本実施形態の乗員保護システムの変位センサが配置されたシートの模式図(正面図)を示す。なお、図中の方位は前出図1と対応している。図に示すように、変位センサ21aの検出部210aは、回転可能なリール215aと、ワイヤ216aとを備えている。リール215aには、ワイヤ216aの一端が止着されている。リール215aは、ワイヤ216aを巻き取る方向に付勢されている。また、リール215aには、リング状の磁石(図略)が止着されている。したがって、磁石もリール215aとともに回転可能である。また、磁石の外周側には、磁石とともに磁気回路を形成するヨーク(図略)が配置されている。ヨークは、ハウジング(図略)内周面に止着されている。また、ヨークのギャップには、ホールIC(図略)が配置されている。一方、ワイヤ216aの他端は、シート82のクッションフレーム820に止着されている。図3(b)に示すように、シート82に乗員が座るとクッションフレーム820が下方に沈み込む。このため、ワイヤ216aは、リール215aにより巻き取られる。リール215aが回転すると、共に磁石も回転する。磁石が回転すると、ヨークのギャップの磁束密度が変化する。ホールICは、ギャップの磁束密度を電圧に変換して検出する。したがって、ホールICの出力電圧から、クッションフレーム820の変位を測定することができる。なお、シート前部には、変位センサ21aと車幅方向に対向して変位センサ21bが配置されている。また、シート後部にも、シート前部の一対の変位センサ21a、21bに対向して、一対の変位センサが配置されている。
次に、本実施形態の乗員保護システムの構成について説明する。図4に、本実施形態の乗員保護システムのブロック図を示す。なお、図1と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、変位センサ21aは、検出部210aとA/Dコンバータ211aとBUS通信制御部212aとCPU213aとEEPROM214aとを備えている。CPU213aは、本発明のデータ補正部に含まれる。EEPROM214aは、本発明の補正値保存部に含まれる。検出部210aは、前述のホールICにより、クッションフレーム820の変位を、電圧として検出する。A/Dコンバータ211は、電圧データをデジタル変換する。CPU213aは、図示しないRAMとROMとを備えている。RAMには、変位センサ21aの検出データが一時保管される。ROMには、データ補正プログラムが格納されている。また、ROMには、シート82が空席か否かを判別する0点変位しきい値の設計値La0thと、シート82上の乗員が大人か子供かを判別する乗員判別しきい値の設計値Lathとが格納されている。EEPROM214aには、後述する調整作業により、0点変位しきい値の補正値ΔLa0th、乗員判別しきい値の補正値ΔLathが記憶されている。EEPROM214aは、電気的方法で記憶を消去し、書き換えることができる。BUS通信制御部212aは、デジタル変換された検出データ、および0点変位しきい値の補正値ΔLa0th、乗員判別しきい値の補正値ΔLath、および0点変位しきい値の設計値La0th、乗員判別しきい値の設計値Lathを伝送する。なお、その他の変位センサ21b、21c、21dの構成は、変位センサ21aの構成と同様である。したがって、これらのセンサの構成については、説明を割愛する。また、変位センサ21a〜21dは、本発明のシートセンサに含まれる。
エアバッグECU9の構成は、CPU91のROM911にデータ補正プログラムが格納されていない点、較正検査ツールT用の通信I/Fが配置されていない点以外は、前出図2同様である。したがって、エアバッグECU9の構成についての説明は割愛する。なお、CPU91は、本発明の乗員状態判別部と、駆動判定部とを兼ねる。
較正検査ツールTは、乗員保護システム1とは別体に配置される。較正検査ツールTは、0点変位しきい値および乗員判別しきい値の調整のために、バスS1に接続される。較正検査ツールTは、図示しないCPU、ROM、RAM、キーボードなどから構成される操作部と、表示部とを備えている。ROMに記憶された調整用プログラムをCPUが読み出して実行することにより、変位センサ21a〜21d各々のEEPROMに記憶された補正値を書き換えることができる。
次に、本実施形態の乗員保護システムの動きについて説明する。クッションフレーム820つまりシート82の変位は、変位センサ21a〜21dにより、検出される。一例として、変位センサ21aについて説明する。変位センサ21aの検出部210a内の磁石が回転すると、ホールICに、ホール効果による微小な電圧が発生する。この微小な電圧データは、ホールIC内のアンプ(図略)により増幅される。増幅されたアナログ電圧データは、信号線S20を介して、A/Dコンバータ211aに伝達される。A/Dコンバータ211aは、アナログ電圧データをデジタルデータに変換する。変換されたデジタルデータは、信号線S21、BUS通信制御部212a、バスS1を介して、エアバッグECU9のBUS通信制御部90に伝送される。伝送されたデジタルデータは、信号線S4を介して、CPU91のRAM910に伝送される。そして、RAM910において一時保管される。また、変位センサ21aのEEPROM214aの補正値ΔLa0th、ΔLathは、信号線S25、BUS通信制御部212a、バスS1、BUS通信制御部90、信号線S4を介して、CPU91に伝送される。そして、RAM910において一時保管される。同様に、変位センサ21aのROMの設計値La0th、Lathは、信号線S23、BUS通信制御部212a、バスS1、BUS通信制御部90、信号線S4を介して、CPU91に伝送される。そして、RAM910において一時保管される。
なお、他の三つの変位センサ21b〜21dのデジタルデータおよび補正値ΔLb0th、ΔLc0th、ΔLd0th、ΔLbth、ΔLcth、ΔLcthおよび設計値Lb0th、Lc0th、Ld0th、Lbth、Lcth、Lcthも、変位センサ21aの各データ同様に、バスS1、BUS通信制御部90、信号線S4を介して、RAM910に一時保管される。
RAM910から取り出された合計四つのデジタルデータは、CPU91において加算処理される。加算処理後のデジタルデータの総和値と、0点変位しきい値(設計値La0th〜Ld0th総和と補正値ΔLa0th〜ΔLd0th総和との和)、乗員判別しきい値(設計値Lath〜Ldth総和と補正値ΔLath〜ΔLdth総和との和)とを、比較することにより、CPU91は乗員状態を判別する。具体的には、総和値が0点変位しきい値以下の場合、シート82は空席であると判別する。また、総和値が0点変位しきい値を超えかつ乗員判別しきい値以下の場合、乗員は子供であると判別する。さらにまた、総和値が乗員判別しきい値を超えている場合、乗員は大人であると判別する。
エアバッグECU9は、「大人判別」の場合に限り、シート82に対応する袋体991を展開可能とする。なお、これ以降、袋体991展開までの処理は、第一実施形態と同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。
次に、本実施形態の乗員検知装置の調整作業について説明する。一例として、変位センサ21aについて説明する。調整作業は、変位センサ21a〜21dを組み付けたシート82を、車両に組み付けた後で行われる。調整作業においては、まず較正検査ツールTをバスS1に接続する。次いで、信号線S10、バスS1、BUS通信制御部212a、信号線S23を介して、較正検査ツールTからCPU213aに、調整開始コマンドを伝送する。調整開始コマンドを受け、変位センサ21aは調整可能な状態となる。
次に、シート82を空席状態とする。そして、検出部210aから、信号線S20、A/Dコンバータ211a、信号線S21、BUS通信制御部212a、バスS1、信号線S10を介して、変位センサ21aの出力を較正検査ツールTにて受信する。
次に、較正検査ツールTにて、空席時の変位つまり変位センサ21aの出力L’a0thを演算する。そして、この出力L’a0thとCPU213aのROMに記憶されている設計値La0thとの差分(補正値ΔLa0th)を演算する。その後、較正検査ツールTからの書き込みコマンドにより、信号線S24を介して、補正値ΔLa0thをEEPROM214aに書き込む。
次に、シート82に子供と大人との中間の重さの重りを載せる。そして、検出部210aから、信号線S20、A/Dコンバータ211a、信号線S21、BUS通信制御部212a、バスS1、信号線S10を介して、変位センサ21aの出力を較正検査ツールTにて受信する。
次に、較正検査ツールTにて、変位つまり変位センサ21aの出力L’athを演算する。そして、この出力L’athとCPU213aのROMに記憶されている設計値Lathとの差分(補正値ΔLath)を演算する。その後、較正検査ツールTからの書き込みコマンドにより、信号線S24を介して、補正値ΔLathをEEPROM214aに書き込む。
次に、エアバッグECU9に対する乗員状態判別検査を行う。乗員状態判別検査は、シート82に種々の変位条件を設定することにより行われる。エアバッグECU9による判別結果は、較正検査ツールTに伝送される。作業者は、較正検査ツールTの表示部により、エアバッグECU9の判別結果の正否を確認する。なお、乗員状態判別検査においては、各変位センサ21a〜21dのROMに記憶された0点変位しきい値用の設計値La0th〜Ld0th総和と、各変位センサ21a〜21dのEEPROMに書き込まれた補正値ΔLa0th〜ΔLd0th総和との和が、0点変位しきい値として用いられる。並びに、各変位センサ21a〜21dのROMに記憶された乗員判別しきい値用の設計値Lath〜Ldth総和と、各変位センサ21a〜21dのEEPROMに書き込まれた補正値ΔLath〜ΔLdth総和との和が、乗員判別しきい値として用いられる。このようにして、本実施形態の乗員検知装置の調整作業が行われる。
次に、本実施形態の乗員保護システムの効果について説明する。本実施形態の乗員保護システム1の場合、変位センサ21a〜21d各々により、乗員検知ECUの三大機能における2)データ補正機能、3)補正値保存機能が確保されている。また、エアバッグECU9により、乗員検知ECUの三大機能における1)乗員状態判別機能が確保されている。したがって、乗員検知ECUが不要である。このため、部品点数が少なくて済む。また、変位センサ21a〜21dとエアバッグECU9とは、乗員検知ECUを介さずに、接続される。このため、配線が単純である。
また、変位センサ21a〜21dおよびエアバッグECU9は、デイジーチェーン方式のバスS1により、一筆書き状に接続されている。この点においても、配線が単純である。さらに、較正検査ツールTもバスS1に接続される。このため、較正検査ツールT用の通信I/Fが不要である。
<第三実施形態>
本実施形態と第二実施形態との相違点は、四つの変位センサが、一つのマスタ変位センサと、三つのスレイブ変位センサとから構成されている点である。
まず、本実施形態の乗員保護システムの構成について説明する。図5に、本実施形態の乗員保護システムのブロック図を示す。なお、図4と対応する部位については同じ符号で示す。図に示すように、エアバッグECU9とマスタ変位センサ22aとスレイブ変位センサ22b〜22dとは、バスS1によりデイジーチェーン接続されている。
マスタ変位センサ22aは、検出部220aとA/Dコンバータ221aとBUS通信制御部222aとCPU223aとEEPROM224aとBUS通信部225aとを備えている。CPU223aは、本発明のデータ補正部に含まれる。EEPROM224aは、本発明の補正値保存部に含まれる。マスタ変位センサ22aは、本発明のマスタセンサに含まれる。CPU223aは、図示しないRAMとROMとを備えている。RAMには、マスタ変位センサ22a、スレイブ変位センサ22b〜22d各々の検出データが一時保管される。ROMには、データ補正プログラムが格納されている。また、ROMには、各々のセンサ毎に、0点変位しきい値の設計値La0th、Lb0th、Lc0th、Ld0thと、乗員判別しきい値の設計値Lath、Lbth、Lcth、Ldthとが格納されている。EEPROM224aには、後述する調整作業により、各々のセンサ毎に、0点変位しきい値の補正値ΔLa0th、ΔLb0th、ΔLc0th、ΔLd0th、乗員判別しきい値の補正値ΔLath、ΔLbth、ΔLcth、ΔLdthが記憶されている。EEPROM224aは、電気的方法で記憶を消去し、書き換えることができる。BUS通信制御部222aは、デジタル変換された検出データ、および各センサ毎の0点変位しきい値の補正値ΔLa0th、ΔLb0th、ΔLc0th、ΔLd0th、乗員判別しきい値の補正値ΔLath、ΔLbth、ΔLcth、ΔLdthおよび各センサ毎の0点変位しきい値の設計値La0th、Lb0th、Lc0th、Ld0th、乗員判別しきい値の設計値Lath、Lbth、Lcth、Ldthを伝送する。
スレイブ変位センサ22bは、検出部220bとA/Dコンバータ221bとBUS通信制御部222bとを備えている。スレイブ変位センサ22bは、本発明のスレイブセンサに含まれる。BUS通信制御部222bは、デジタル変換された検出データを伝送する。なお、スレイブ変位センサ22c、22dの構成は、スレイブ変位センサ22bの構成と同様である。したがって、これらのセンサの構成については、説明を割愛する。
エアバッグECU9、較正検査ツールTの構成は、前出図4同様である。したがって、エアバッグECU9、較正検査ツールTの構成についての説明は割愛する。なお、エアバッグECU9のCPU91は、本発明の乗員状態判別部と、駆動判定部とを兼ねる。
次に、本実施形態の乗員保護システムの動きについて説明する。シートの変位は、マスタ変位センサ22aと、スレイブ変位センサ22b〜22dとにより、検出される。マスタ変位センサ22aの場合、検出部220aの出力する電圧データは、信号線S30を介して、A/Dコンバータ221aに伝送される。A/Dコンバータ221aは、アナログ電圧データをデジタルデータに変換する。変換されたデジタルデータは、信号線S31、BUS通信制御部222a、バスS1を介して、エアバッグECU9のBUS通信制御部90に伝送される。伝送されたデジタルデータは、信号線S4を介してCPU91に伝送され、RAM910に一時保管される。
スレイブ変位センサ22bの場合、検出部220bの出力する電圧データは、信号線S40を介して、A/Dコンバータ221bに伝送される。A/Dコンバータ221bは、アナログ電圧データをデジタルデータに変換する。変換されたデジタルデータは、信号線S41、BUS通信制御部222b、バスS1を介して、マスタ変位センサ22aのBUS通信部225aに伝送される。伝送されたデジタルデータは、マスタ変位センサ22a内において、信号線S36、CPU223a、信号線S33を介して、BUS通信制御部222aに伝送される。BUS通信制御部222aに伝送されたデジタルデータは、バスS1を介して、エアバッグECU9のBUS通信制御部90に伝送される。伝送されたデジタルデータは、信号線S4を介してCPU91に伝送され、RAM910に一時保管される。なお、他の二つのスレイブ変位センサ22c、22dのデジタルデータも、スレイブ変位センサ22bのデータ同様に、バスS1、BUS通信制御部90、信号線S4を介して、RAM910に一時保管される。
また、マスタ変位センサ22aのCPU223aのROMに格納されている各センサ毎の設計値La0th〜Ld0th、Lath〜Ldthは、信号線S33、BUS通信制御部222a、バスS1、BUS通信制御部90、信号線S4を介して、CPU91に伝送される。そして、RAM910において一時保管される。
並びに、マスタ変位センサ22aのEEPROM224aに格納されている各センサ毎の補正値ΔLa0th〜ΔLd0th、ΔLath〜ΔLdthは、信号線S35、BUS通信制御部222a、バスS1、BUS通信制御部90、信号線S4を介して、CPU91に伝送される。そして、RAM910において一時保管される。なお、これ以降、袋体991展開までの処理は、第二実施形態と同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。
次に、本実施形態の乗員検知装置の調整作業について説明する。調整作業は、マスタ変位センサ22a、スレイブ変位センサ22b〜22dを組み付けたシートを、車両に組み付けた後で行われる。調整作業においては、まず較正検査ツールTをバスS1に接続する。次いで、信号線S10、バスS1、BUS通信制御部222a、信号線S33を介して、較正検査ツールTからCPU223aに、調整開始コマンドを伝送する。調整開始コマンドを受け、マスタ変位センサ22aは調整可能な状態となる。
次に、シートを空席状態とする。そして、検出部220aから、信号線S30、A/Dコンバータ221a、信号線S31、BUS通信制御部222a、バスS1、信号線S10を介して、マスタ変位センサ22aの出力を較正検査ツールTにて受信する。
次に、較正検査ツールTにて、空席時の変位つまりマスタ変位センサ22aの出力L’a0thを演算する。そして、この出力L’a0thと、CPU223aのROMに記憶されているマスタ変位センサ22a用の設計値La0thと、の差分(補正値ΔLa0th)を演算する。その後、較正検査ツールTからの書き込みコマンドにより、信号線S34を介して、マスタ変位センサ22a用補正値ΔLa0thをEEPROM224aに書き込む。
次に、スレイブ変位センサ22bの検出部220bから、信号線S40、A/Dコンバータ221b、信号線S41、BUS通信制御部222b、バスS1、マスタ変位センサ22aのBUS通信部225a、信号線S36、CPU223a、信号線S33、BUS通信制御部222a、バスS1、信号線S10を介して、スレイブ変位センサ22bの出力を較正検査ツールTにて受信する。
次に、較正検査ツールTにて、空席時の変位つまりスレイブ変位センサ22bの出力L’b0thを演算する。そして、この出力L’b0thと、CPU223aのROMに記憶されているスレイブ変位センサ22b用の設計値Lb0thと、の差分(補正値ΔLb0th)を演算する。その後、較正検査ツールTからの書き込みコマンドにより、信号線S34を介して、スレイブ変位センサ22b用の補正値ΔLb0thをEEPROM224aに書き込む。なお、スレイブ変位センサ22c、22dについても、スレイブ変位センサ22b同様の作業を行う。
次に、シートに子供と大人との中間の重さの重りを載せる。そして、検出部220aから、信号線S30、A/Dコンバータ221a、信号線S31、BUS通信制御部222a、バスS1、信号線S10を介して、マスタ変位センサ22aの出力を較正検査ツールTにて受信する。
次に、較正検査ツールTにて、変位つまりマスタ変位センサ22aの出力L’athを演算する。そして、この出力L’athと、CPU223aのROMに記憶されているマスタ変位センサ22a用の設計値Lathと、の差分(補正値ΔLath)を演算する。その後、較正検査ツールTからの書き込みコマンドにより、信号線S34を介して、補正値ΔLathをEEPROM224aに書き込む。
次に、スレイブ変位センサ22bの検出部220bから、信号線S40、A/Dコンバータ221b、信号線S41、BUS通信制御部222b、バスS1、マスタ変位センサ22aのBUS通信部225a、信号線S36、CPU223a、信号線S33、BUS通信制御部222a、バスS1、信号線S10を介して、スレイブ変位センサ22bの出力を較正検査ツールTにて受信する。
次に、較正検査ツールTにて、変位つまりスレイブ変位センサ22bの出力L’bthを演算する。そして、この出力L’bthと、CPU223aのROMに記憶されているスレイブ変位センサ22b用の設計値Lbthと、の差分(補正値ΔLbth)を演算する。その後、較正検査ツールTからの書き込みコマンドにより、信号線S34を介して、スレイブ変位センサ22b用の補正値ΔLbthをEEPROM224aに書き込む。なお、スレイブ変位センサ22c、22dについても、スレイブ変位センサ22b同様の作業を行う。
次に、エアバッグECU9に対する乗員状態判別検査を行う。乗員状態判別検査は、シートに種々の変位条件を設定することにより行われる。エアバッグECU9による判別結果は、較正検査ツールTに伝送される。作業者は、較正検査ツールTの表示部により、エアバッグECU9の判別結果の正否を確認する。なお、乗員状態判別検査においては、CPU223aのROMに記憶された0点変位しきい値用の設計値La0th〜Ld0th総和と、EEPROM224aに書き込まれた補正値ΔLa0th〜ΔLd0th総和との和が、0点変位しきい値として用いられる。並びに、CPU223aのROMに記憶された乗員判別しきい値用の設計値Lath〜Ldth総和と、EEPROM224aに書き込まれた補正値ΔLath〜ΔLdth総和との和が、乗員判別しきい値として用いられる。このようにして、本実施形態の乗員検知装置の調整作業が行われる。
次に、本実施形態の乗員保護システムの効果について説明する。本実施形態の乗員保護システム1の場合、マスタ変位センサ22aにより、乗員検知ECUの三大機能における2)データ補正機能、3)補正値保存機能が確保されている。また、エアバッグECU9により、乗員検知ECUの三大機能における1)乗員状態判別機能が確保されている。したがって、乗員検知ECUが不要である。このため、部品点数が少なくて済む。また、マスタ変位センサ22a、スレイブ変位センサ22b〜22dとエアバッグECU9とは、乗員検知ECUを介さずに、接続される。このため、配線が単純である。
また、マスタ変位センサ22a、スレイブ変位センサ22b〜22dおよびエアバッグECU9は、デイジーチェーン方式のバスS1により、一筆書き状に接続されている。この点においても、配線が単純である。さらに、較正検査ツールTもバスS1に接続される。このため、較正検査ツールT用の通信I/Fが不要である。さらにまた、各センサ毎にCPU、EEPROMを配置する場合と比較して、センサ(スレイブ変位センサ22b〜22d)の回路構成を単純化できる。
<第四実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、各荷重センサにEEPROMが配置されている点である。
まず、本実施形態の乗員保護システムの構成について説明する。図6に、本実施形態の乗員保護システムのブロック図を示す。なお、図2と対応する部位については同じ符号で示す。荷重センサ20aには、EEPROM203aが配置されている。EEPROM203aは、本発明の補正値保存部に含まれる。EEPROM203aには、後述する調整作業により、0点荷重しきい値の補正値ΔWa0th、乗員判別しきい値の補正値ΔWathが記憶されている。EEPROM203aは、電気的方法で記憶を消去し、書き換えることができる。BUS通信制御部202aは、A/Dコンバータ201aによりデジタル変換された検出データ、および0点荷重しきい値の補正値ΔWa0th、乗員判別しきい値の補正値ΔWathを伝送する。なお、その他の荷重センサ20b、20c、20dの構成は、荷重センサ20aの構成と同様である。したがって、これらのセンサの構成については、説明を割愛する。
エアバッグECU9の構成は、補正値用のEEPROMが配置されていない点、較正検査ツールT用の通信I/Fが配置されていない点、ROM911に各荷重センサ毎の0点荷重しきい値の設計値Wa0th、Wb0th、Wc0th、Wd0th、および乗員判別しきい値の設計値Wath、Wbth、Wcth、Wdthが格納されている点以外は、前出図2同様である。したがって、エアバッグECU9の構成についての説明は割愛する。なお、エアバッグECU9のCPU91は、本発明のデータ補正部と、乗員状態判別部と、駆動判定部とを兼ねる。
較正検査ツールTは、乗員保護システム1とは別体に配置される。較正検査ツールTは、0点荷重しきい値および乗員判別しきい値の調整のために、バスS1に接続される。較正検査ツールTは、図示しないCPU、ROM、RAM、キーボードなどから構成される操作部と、表示部とを備えている。ROMに記憶された調整用プログラムをCPUが読み出して実行することにより、荷重センサ20a〜20d各々のEEPROMに記憶された補正値ΔWa0th、ΔWb0th、ΔWc0th、ΔWd0th、ΔWath、ΔWbth、ΔWcth、ΔWdthを書き換えることができる。
次に、本実施形態の乗員保護システムの動きについて説明する。シート上の荷重は、荷重センサ20a〜20dにより、検出される。一例として、荷重センサ20aについて説明する。検出部200aのアナログ電圧データは、信号線S2を介して、A/Dコンバータ201aに伝達される。A/Dコンバータ201aは、アナログ電圧データをデジタルデータに変換する。変換されたデジタルデータは、信号線S3、BUS通信制御部202a、バスS1を介して、エアバッグECU9のBUS通信制御部90に伝送される。伝送されたデジタルデータは、信号線S4を介して、CPU91のRAM910に伝送される。そして、RAM910において一時保管される。また、EEPROM203aに格納されている補正値ΔWa0th、ΔWathは、信号線S50、BUS通信制御部202a、バスS1を介して、エアバッグECU9のBUS通信制御部90に伝送される。伝送されたデジタルデータは、信号線S4を介して、CPU91のRAM910に伝送される。そして、RAM910において一時保管される。なお、他の三つの荷重センサ20b〜20dからのデジタルデータおよび補正値も、荷重センサ20aのデータおよび補正値同様に、バスS1、BUS通信制御部90、信号線S4を介して、RAM910に一時保管される。RAM910から取り出された合計四つのデジタルデータは、CPU91において加算処理される。また、RAM910から取り出された補正値ΔWa0th〜ΔWd0th、並びに補正値ΔWath〜ΔWdthも、各々加算処理される。加算処理後のデジタルデータの総和値と、0点荷重しきい値(ROM911の設計値Wa0th〜Wd0th総和とRAM910の補正値ΔWa0th〜ΔWd0th総和との和)、乗員判別しきい値(ROM911の設計値Wath〜Wdth総和とRAM910の補正値ΔWath〜ΔWdth総和との和)とを、比較することにより、CPU91は乗員状態を判別する。これ以降、袋体991展開までの処理は、第一実施形態と同様である。したがって、ここでは説明を割愛する。
次に、本実施形態の乗員検知装置の調整作業について説明する。一例として、荷重センサ20aについて説明する。調整作業は、荷重センサ20a〜20dを組み付けたシートを、車両に組み付けた後で行われる。調整作業においては、まず較正検査ツールTをバスS1に接続する。次いで、信号線S10、バスS1、BUS通信制御部90、信号線S4を介して、較正検査ツールTからCPU91に、調整開始コマンドを伝送する。調整開始コマンドを受け、エアバッグECU9は調整可能な状態となる。
次に、シートを空席状態とする。そして、検出部200aから、信号線S2、A/Dコンバータ201a、信号線S3、BUS通信制御部202a、バスS1、信号線S10を介して、荷重センサ20aの出力を較正検査ツールTにて受信する。
次に、較正検査ツールTにて、空席時の荷重つまり荷重センサ20aの出力W’a0thを演算する。そして、この出力W’a0thとCPU91のROM911に記憶されている設計値Wa0thとの差分(補正値ΔWa0th)を演算する。その後、較正検査ツールTからの書き込みコマンドにより、信号線S50を介して、補正値ΔWa0thをEEPROM203aに書き込む。
次に、シートに子供と大人との中間の重さの重りを載せる。そして、検出部200aから、信号線S2、A/Dコンバータ201a、信号線S3、BUS通信制御部202a、バスS1、信号線S10を介して、荷重センサ20aの出力を較正検査ツールTにて受信する。
次に、較正検査ツールTにて、荷重つまり荷重センサ20aの出力W’athを演算する。そして、この出力W’athとCPU91のROM911に記憶されている設計値Wathとの差分(補正値ΔWath)を演算する。その後、較正検査ツールTからの書き込みコマンドにより、信号線S50を介して、補正値ΔWathをEEPROM203aに書き込む。なお、他の荷重センサ20b〜20dについても同様の作業を行う。
次に、エアバッグECU9に対する乗員状態判別検査を行う。乗員状態判別検査は、シートに種々の荷重条件を設定することにより行われる。エアバッグECU9による判別結果は、較正検査ツールTに伝送される。作業者は、較正検査ツールTの表示部により、エアバッグECU9の判別結果の正否を確認する。なお、乗員状態判別検査においては、エアバッグECU9のROM911に記憶された0点荷重しきい値用の設計値Wa0th〜Wd0th総和と、各荷重センサ20a〜20dのEEPROMに書き込まれた補正値ΔWa0th〜ΔWd0th総和との和が、0点荷重しきい値として用いられる。並びに、エアバッグECU9のROM911に記憶された乗員判別しきい値用の設計値Wath〜Wdth総和と、各荷重センサ20a〜20dのEEPROMに書き込まれた補正値ΔWath〜ΔWdth総和との和が、乗員判別しきい値として用いられる。このようにして、本実施形態の乗員検知装置の調整作業が行われる。
次に、本実施形態の乗員保護システムの効果について説明する。本実施形態の乗員保護システム1の場合、荷重センサ20a〜20d各々により、乗員検知ECUの三大機能における3)補正値保存機能が確保されている。また、エアバッグECU9により、乗員検知ECUの三大機能における1)乗員状態判別機能、2)データ補正機能が確保されている。したがって、乗員検知ECUが不要である。このため、部品点数が少なくて済む。また、荷重センサ20a〜20dとエアバッグECU9とは、乗員検知ECUを介さずに、接続される。このため、配線が単純である。
また、荷重センサ20a〜20dおよびエアバッグECU9は、デイジーチェーン方式のバスS1により、一筆書き状に接続されている。この点においても、配線が単純である。さらに、較正検査ツールTもバスS1に接続される。このため、較正検査ツールT用の通信I/Fが不要である。
<その他>
以上、本発明の乗員保護システムの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。例えば、上記実施形態においては、乗員保護ECUとしてエアバッグECUを用いたが、例えばシートベルトプリテンショナーECUを用いてもよい。また、荷重センサ20a〜20d、変位センサ21a〜21dの配置数も特に限定しない。また、上記実施形態においては、データ補正として、0点荷重しきい値、0点変位しきい値、乗員判別しきい値の補正を行ったが、例えば荷重センサ20a〜20d、変位センサ21a〜21dの感度調整を行ってもよい。この場合、具体的には、各センサのアンプのゲインを調整してもよい。また、データ補正部として、CPUではなく、ロジック回路を設けてもよい。
第一実施形態の乗員保護システムの配置図である。 同実施形態の乗員保護システムのブロック図である。 第二実施形態の乗員保護システムの変位センサが配置されたシートの模式図(正面図)である。 第二実施形態の乗員保護システムのブロック図である。 第三実施形態の乗員保護システムのブロック図である。 第四実施形態の乗員保護システムのブロック図である。 従来の乗員保護システムの配置図である。 同乗員保護システムのブロック図である。
符号の説明
1:乗員保護システム、20a〜20d:荷重センサ(シートセンサ)、200a:検出部、201a:A/Dコンバータ、202a〜202d:BUS通信制御部、203a:EEPROM(補正値保存部)、21a〜21d:変位センサ(シートセンサ)、210a:検出部、211a:A/Dコンバータ、212a:BUS通信制御部、213a:CPU(データ補正部)、214a:EEPROM(補正値保存部)、215a:リール、216a:ワイヤ、22a:マスタ変位センサ(マスタセンサ)、22b〜22d:スレイブ変位センサ(スレイブセンサ)、220a:検出部、220b:検出部、221a:A/Dコンバータ、221b:A/Dコンバータ、222a:BUS通信制御部、222b:BUS通信制御部、223a:CPU(データ補正部)、224a:EEPROM(補正値保存部)、225a:BUS通信部、8:シートレール、80:アッパレール、81:ロワレール、82:シート、820:クッションフレーム、9:エアバッグECU(乗員保護ECU)、90:BUS通信制御部、91:CPU(データ補正部、乗員状態判別部、駆動判定部)、910:RAM、911:ROM、92:EEPROM(補正値保存部)、93:通信I/F、94:駆動回路、95:駆動IC、950:駆動回路、951:駆動回路、96:セーフィングセンサ、97:Gセンサ、98a〜98c:スイッチング素子、990:スクイブ、991:袋体(乗員保護具)、T:較正検査ツール。

Claims (3)

  1. シートの状態を検出する複数のシートセンサと、該シートセンサの検出データに基づき乗員保護具を駆動する乗員保護ECUと、を備えてなる乗員保護システムであって、
    複数の前記シートセンサおよび前記乗員保護ECUは、デイジーチェーン方式のバスにより接続されており、
    前記複数のシートセンサの検出データは、前記デイジーチェーン方式のバスを介して乗員保護ECUに伝送され、
    複数の該シートセンサは、設計値と該シートセンサの検出データとの誤差に対する補正値を決定するデータ補正部と、決定された該補正値を保存する補正値保存部と、を持ち、
    該乗員保護ECUは、該シートセンサの検出データおよび該補正値に基づき該シート上の乗員状態を判別する乗員状態判別部と、加速度センサの検出データに基づいて該乗員状態に応じて前記乗員保護具を駆動する駆動判定部と、を持つことを特徴とする乗員保護システム。
  2. シートの状態を検出する複数のシートセンサと、該シートセンサの検出データに基づき乗員保護具を駆動する乗員保護ECUと、を備えてなる乗員保護システムであって、
    複数の前記シートセンサは、単一のマスタセンサと、少なくとも一つのスレイブセンサと、からなり、
    該スレイブセンサと該マスタセンサと該前記乗員保護ECUとは、デイジーチェーン方式のバスにより接続されており、
    該マスタセンサは、該マスタセンサのみに、設計値と各々のセンサの検出データとの誤差に対する補正値を決定するデータ補正部と、該センサ毎に決定された該補正値を保存する補正値保存部と、を持ち、
    該乗員保護ECUは、該シートセンサの検出データおよび該補正値に基づき該シート上の乗員状態を判別する乗員状態判別部と、加速度センサの検出データに基づいて該乗員状態に応じて前記乗員保護具を駆動する駆動判定部と、を持つことを特徴とする乗員保護システム。
  3. シートの状態を検出する複数のシートセンサと、該シートセンサの検出データに基づき乗員保護具を駆動する乗員保護ECUと、を備えてなる乗員保護システムであって、
    複数の前記シートセンサおよび前記乗員保護ECUは、デイジーチェーン方式のバスにより接続されており、
    前記複数のシートセンサの検出データは、前記デイジーチェーン方式のバスを介して乗員保護ECUに伝送され、
    該乗員保護ECUは、設計値と該シートセンサの検出データとの誤差に対する補正値を決定するデータ補正部と、該シートセンサの検出データおよび該補正値に基づき該シート上の乗員状態を判別する乗員状態判別部と、加速度センサの検出データに基づいて該乗員状態に応じて前記乗員保護具を駆動する駆動判定部と、を持ち、
    複数の該シートセンサは、該データ補正部により決定された該補正値を保存する補正値保存部を持つことを特徴とする乗員保護システム。
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