JP2003014564A - シートセンサ、及び乗員検知システム - Google Patents

シートセンサ、及び乗員検知システム

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JP2003014564A
JP2003014564A JP2001195817A JP2001195817A JP2003014564A JP 2003014564 A JP2003014564 A JP 2003014564A JP 2001195817 A JP2001195817 A JP 2001195817A JP 2001195817 A JP2001195817 A JP 2001195817A JP 2003014564 A JP2003014564 A JP 2003014564A
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JP2001195817A
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Hiroaki Maehara
弘明 前原
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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  • Seats For Vehicles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度の変化による検知誤差を解消することの
できるシートセンサを提供すること。 【解決手段】 感圧部24が複数マトリックス状に配置
された平面体23を含んで構成されたシートセンサ22
Bにおいて、平面体23を複数のエリアE1〜E5 に分
割し、温度検知素子25b1 〜25b5 を各エリアE1
〜E5 それぞれに配置し、各エリア毎に検知される感圧
部24の温度情報に基づいて、感圧部24から得られる
圧力値の補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートセンサ、及び
乗員検知システムに関し、より詳細には、車両などのシ
ートに装備されるシートセンサ、及び該シートセンサを
用い、乗員の有無や、乗員の体格などの二次情報を得る
ための乗員検知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗員検知システムは、エアバック
システムの制御などに用いられ、乗員の有無を検知する
ことによって、助手席エアバックの不必要な展開を回避
したり、またシートに着座している乗員の体格を検知す
ることによって、乗員の体格に合致したエアバックの展
開を実現するものがあった。
【0003】前記乗員検知システムでは、乗員の有無
や、乗員の体格などの情報を得るために、シートに加わ
る圧力を検知する圧力センサを用いる場合がある。該圧
力センサとしては、図11に示すようなシートセンサ2
がある。図11はシートセンサを含んで構成される乗員
検知システムの要部を概略的に示したブロック図であ
り、図12(a)はシートセンサを組み込んだシートを
示した側面図であり、図12(b)はその平面図であ
る。
【0004】図中1は乗員検知システムを示しており、
乗員検知システム1はシートセンサ2と、マイコン6、
シートセンサ2からの信号を演算処理に必要な電気信号
のかたちへ変換するなどの処理を行う入力回路7、出力
回路8、及びマイコン6などに電力を供給する電源回路
9を備えた乗員検知制御ユニット5とを含んで構成され
ている。
【0005】シート10のシートクッション11上方部
に設けられたシートセンサ2は、外部から作用する圧力
を検知する感圧部4がマトリックス状に配置された平面
体3を含んで構成され、これら各感圧部4は乗員検知制
御ユニット5を構成する入力回路7に接続されている。
【0006】感圧部4は、図13に示したように、圧力
の変化に伴う抵抗値変化を生じるものであり、この抵抗
値変化を電気的に検出することで、各感圧部4に加わる
圧力を測定することができるようになっている。入力回
路7は、各感圧部4に加わる圧力情報を検知し、マイコ
ン6へ出力するようになっている。
【0007】マイコン6は、入力回路7を介して入力さ
れる、各感圧部4に加わる圧力情報(シート10のどの
場所でどの程度の圧力が加わっているのかといった、圧
力分布に関する情報)に基づいて、シート10に人が着
座しているのか、又は物が置いてあるのかといった判断
を行ったり、シート10に着座している人の体格などの
情報を取得することができるようになっている。
【0008】例えば、シート10の左端から右端までの
圧力分布が、図14に示したように、同程度で、所定値
以上のピークが2回形成され、なおかつそのピーク幅W
が所定の範囲内となっている場合には、シート10に人
が着座していると判断することができ、さらにはピーク
値H1 、H2 の大きさや、ピーク幅Wの広さなどから、
シート10に着座している人の体格などの情報を取得す
ることができる。
【0009】また、マイコン6は、上記したような判断
結果や取得情報を、出力回路8を介して、エアバックシ
ステムの制御用コンピュータ12へ出力するようになっ
ており、これによって、助手席エアバックの不必要な展
開を回避したり、乗員の体格にあったエアバックの展開
を実現することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】これら感圧部4は、加
わる圧力に応じた出力(抵抗値の変化)が得られる点で
優れているが、温度や湿度により、電気抵抗値などの電
気的特性値が大きく変化してしまうため、例えば、温度
が変わると電気抵抗値などが変化し、同一圧力であった
としても検出される圧力値が異なってしまう場合があ
る。
【0011】また、温度が高過ぎたり(例えば、55℃
以上)、逆に低過ぎたり(例えば、−10℃以下)、ま
た湿度が高過ぎたり(例えば、85%以上)すると、感
圧部4が正常に機能しなくなる虞があるため、正確な圧
力分布に関する情報を取得することができず、乗員の有
無や、乗員の体格などを的確に判断することができない
場合がある。
【0012】また、通常、オペアンプなどを含んで構成
される入力回路7も、温度変化の影響を受けやすいた
め、やはり温度が高過ぎたり、低過ぎたりすると、検知
精度に悪影響を及ぼし、乗員の有無や、乗員の体格など
を的確に判断することができない場合がある。
【0013】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、温度や湿度の変化による検知誤差を解消すること
のできるシートセンサ、及び温度や湿度の変化があった
としても、乗員の有無や、乗員の体格などを的確に判断
することのできる乗員検知システムを提供することを目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係るシートセンサ(1)は、圧
力検知素子が複数マトリックス状に配置された平面体を
含んで構成されたシートセンサにおいて、前記平面体が
複数のエリアに分割され、温度検知素子が各エリアに少
なくとも1つ配置されていることを特徴としている。
【0015】上記したシートセンサ(1)によれば、圧
力検知素子が複数配置された平面体が複数のエリアに分
割され、温度検知素子が各エリアに少なくとも1つ配置
されている。すなわち、前記平面体に前記温度検知素子
がバランス良く配置されているので、前記平面体に配置
された前記圧力検知素子の温度を精度良く検知すること
ができる。従って、温度変化による圧力値検知誤差の解
消を図ることができる。
【0016】また、本発明に係るシートセンサ(2)
は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置された平
面体を含んで構成されたシートセンサにおいて、温度検
知素子が各圧力検知素子の近傍に少なくとも1つ配置さ
れていることを特徴としている。
【0017】上記したシートセンサ(2)によれば、温
度検知素子が各圧力検知素子の近傍に少なくとも1つ配
置されているので、前記圧力検知素子の温度をより一層
正確に検知することができる。従って、温度変化による
圧力値検知誤差をより確実に解消することができる。
【0018】また、本発明に係るシートセンサ(3)
は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置された平
面体を含んで構成されたシートセンサにおいて、湿度検
知素子が前記平面体の中央部に配置されていることを特
徴としている。
【0019】上記したシートセンサ(3)によれば、圧
力検知素子が配置された平面体の中央部に湿度検知素子
が配置され、前記圧力検知素子の湿度を検知することが
できるので、湿度変化による圧力値検知誤差の解消を図
ることができる。
【0020】また、本発明に係るシートセンサ(4)
は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置された平
面体を含んで構成されたシートセンサにおいて、前記平
面体が複数のエリアに分割され、湿度検知素子が各エリ
アに少なくとも1つ配置されていることを特徴としてい
る。
【0021】上記したシートセンサ(4)によれば、圧
力検知素子が複数配置された平面体が複数のエリアに分
割され、湿度検知素子が各エリアに少なくとも1つ配置
されている。すなわち、前記平面体に前記湿度検知素子
がバランス良く配置されているので、前記平面体に配置
された前記圧力検知素子の湿度を精度良く検知すること
ができる。従って、湿度変化による圧力値検知誤差の解
消を図ることができる。
【0022】また、本発明に係るシートセンサ(5)
は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置された平
面体を含んで構成されたシートセンサにおいて、湿度検
知素子が各圧力検知素子の近傍に少なくとも1つ配置さ
れていることを特徴としている。
【0023】上記したシートセンサ(5)によれば、湿
度検知素子が各圧力検知素子の近傍に少なくとも1つ配
置されているので、前記圧力検知素子の湿度をより一層
正確に検知することができる。従って、湿度変化による
圧力値検知誤差をより確実に解消することができる。
【0024】また、本発明に係る乗員検知システム
(1)は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置さ
れると共に、温度検知素子が配置された平面体を含んで
構成されるシートセンサと、該シートセンサからの信号
を演算処理可能な電気信号のかたちに変換する入力手段
とを備えた乗員検知システムにおいて、前記温度検知素
子からの温度情報に基づいて、前記入力手段を介して得
られる圧力値を補正する第1の補正手段を備えているこ
とを特徴としている。
【0025】シートセンサ2(図11、図12(a))
からの信号を演算処理可能な電気信号のかたちに変換す
る入力回路7(図11、入力手段に相当)を構成する乗
員検知制御ユニット5(図11、図12(a))につい
ては、図12(a)に示したように、通常、シートセン
サ2と同じようにシート10(図12(a))内へ装備
されるため、シートセンサ2の温度と入力回路7の温度
とは同程度と考えることができる。
【0026】上記した乗員検知システム(1)によれ
ば、シートセンサに温度検知素子が設けられているの
で、前記シートセンサの温度はもちろん、該シートセン
サの近くに装備される入力手段の温度についても精度良
く検知することができる。さらに、検知された前記入力
手段の温度に基づいて、該入力手段を介して得られる圧
力値が補正されるので、前記入力手段の温度変化による
圧力値検知誤差を解消することができる。従って、乗員
の有無や、乗員の体格などを的確に判断することのでき
る乗員検知システムを実現することができる。
【0027】また、本発明に係る乗員検知システム
(2)は、上記シートセンサ(1)を含んで構成される
乗員検知システムであって、少なくとも2以上の異なる
エリアに配置された前記温度検知素子からの温度情報に
基づいて、前記圧力検知素子から得られる圧力値を補正
する第2の補正手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0028】上記した乗員検知システム(2)によれ
ば、圧力検知素子が複数配置された平面体が複数のエリ
アに分割され、温度検知素子が各エリアに少なくとも1
つ配置されている。すなわち、前記平面体に前記温度検
知素子がバランス良く配置されているので、前記平面体
に配置された前記圧力検知素子の温度を精度良く検知す
ることができ、例えば、2以上の前記温度検知素子で検
知された平均温度を、前記圧力検知素子の温度とするこ
とができる。
【0029】さらに、検知された前記圧力検知素子の温
度情報(例えば、2以上の前記温度検知素子で検知され
た平均温度)に基づいて、前記圧力検知素子から得られ
る圧力値が補正されるので、前記圧力検知素子の温度変
化による圧力値検知誤差を解消することができる。従っ
て、乗員の有無や、乗員の体格などを的確に判断するこ
とのできる乗員検知システムを実現することができる。
【0030】また、本発明に係る乗員検知システム
(3)は、上記シートセンサ(1)を含んで構成される
乗員検知システムであって、各エリアに配置された前記
温度検知素子からの温度情報に基づいて、前記圧力検知
素子から得られる圧力値を各エリア毎に補正する第3の
補正手段を備えていることを特徴としている。
【0031】上記した乗員検知システム(3)によれ
ば、圧力検知素子が複数配置された平面体が複数のエリ
アに分割され、温度検知素子が各エリアに少なくとも1
つ配置されているので、各圧力検知素子の温度を各エリ
ア毎に精度良く検知することができる。さらに、各エリ
ア毎に検知された前記圧力検知素子の温度情報に基づい
て、前記圧力検知素子から得られる圧力値が補正される
ので、前記圧力検知素子の温度変化による圧力値検知誤
差を解消することができる。従って、乗員の有無や、乗
員の体格などを的確に判断することのできる乗員検知シ
ステムを実現することができる。
【0032】また、本発明に係る乗員検知システム
(4)は、上記シートセンサ(1)と、該シートセンサ
からの信号を演算処理可能な電気信号のかたちに変換す
る入力手段とを備えた乗員検知システムであって、少な
くとも2以上の異なるエリアに配置された前記温度検知
素子からの温度情報に基づいて、前記入力手段を介して
得られる圧力値を補正する第4の補正手段を備えている
ことを特徴としている。
【0033】上記した乗員検知システム(4)によれ
ば、シートセンサを構成する圧力検知素子が配置された
平面体に温度検知素子が設けられているので、前記シー
トセンサの温度はもちろん、該シートセンサの近くに装
備される入力手段の温度についても精度良く検知するこ
とができ、例えば、2以上の前記温度検知素子で検知さ
れた平均温度を、前記入力手段の温度とすることができ
る。
【0034】さらに、検知された前記入力手段の温度
(例えば、2以上の前記温度検知素子で検知された平均
温度)に基づいて、前記入力手段を介して得られる圧力
値が補正されるので、前記入力手段の温度変化による圧
力値検知誤差を解消することができる。従って、乗員の
有無や、乗員の体格などを的確に判断することのできる
乗員検知システムを実現することができる。
【0035】また、本発明に係る乗員検知システム
(5)は、上記シートセンサ(2)を含んで構成される
乗員検知システムであって、各圧力検知素子から得られ
る圧力値を、前記圧力検知素子の近傍に配置された前記
温度検知素子からの温度情報に基づいて補正する第5の
補正手段を備えていることを特徴としている。
【0036】また、本発明に係る乗員検知システム
(6)は、上記乗員検知システム(5)において、前記
第5の補正手段により補正された、前記圧力検知素子か
ら得られる圧力値に基づいて、乗員の有無判断などの所
定の処理を行う第1の処理手段と、前記温度検知素子か
らの温度情報に基づいて、各圧力検知素子の温度が所定
の範囲内にあるか否かを判断する第1の判断手段とを備
え、前記第1の処理手段が、前記第1の判断手段からの
判断により、温度が前記所定の範囲内でないと判断され
た前記圧力検知素子から得られる圧力値を、処理用のデ
ータとして用いないものであることを特徴としている。
【0037】また、本発明に係る乗員検知システム
(7)は、上記乗員検知システム(6)において、温度
が前記所定の範囲内でないと判断された圧力検知素子の
配置場所に加わる圧力値を、前記配置場所の周辺に配置
された圧力検知素子から得られる圧力値に基づいて求め
る第1の算出手段を備え、前記第1の処理手段が、前記
第1の算出手段からの算出結果を考慮に入れて、前記所
定の処理を行うものであることを特徴としている。
【0038】上記した乗員検知システム(5)〜(7)
のいずれかによれば、温度検知素子が各圧力検知素子の
近傍に少なくとも1つ配置されているので、前記圧力検
知素子の温度をより一層正確に検知することができる。
さらに、検知された前記圧力検知素子の温度情報に基づ
いて、前記圧力検知素子から得られる圧力値が補正され
るので、前記圧力検知素子の温度変化による圧力値検知
誤差をより確実に解消することができる。従って、乗員
の有無や、乗員の体格などをより一層的確に判断するこ
とのできる乗員検知システムを実現することができる。
【0039】また、上記した乗員検知システム(6)又
は(7)によれば、温度が所定の範囲内(例えば、−1
0〜55℃)にない(すなわち、正常に機能しない)と
判断した前記圧力検知素子から得られる圧力値について
は、乗員の有無における判断などに用いないので、該判
断などを的確に行うことができる。
【0040】さらに、上記した乗員検知システム(7)
によれば、温度が前記所定の範囲内でない(すなわち、
正常に機能しない)と判断した前記圧力検知素子の配置
場所に加わる圧力値を、前記配置場所の周辺に配置され
た別の圧力検知素子から得られる圧力値に基づいて求
め、この算出結果を考慮に入れて、乗員の有無における
判断などを行うので、より一層的確に前記判断などを行
うことができる。
【0041】例えば、後述する図9(a)、(b)に示
したように、前記圧力検知素子に相当する感圧部24c
1 〜24c5 がマトリックス状に配置され、感圧部24
1の温度が前記所定の範囲内でない場合には、正常に
機能する感圧部24c2 、24c3 から得られる圧力値
の平均値と、同じく正常に機能する感圧部24c4 、2
4c5 から得られる圧力値の平均値とのうち、大きい値
を感圧部24c1 の配置場所に加わる圧力値とする。
【0042】因に、感圧部24c1 の配置場所に加わる
圧力値を、感圧部24c1 を取り囲む感圧部24c2
24c5 から得られる圧力値の平均値としないのは、シ
ート上に人が着座した場合に、ある一定以上の大きさの
圧力が加わる場所というのは、広範囲ではなく、比較的
狭い範囲に限定され、感圧部24c2 、24c3 に加わ
る圧力値がある一定以上の大きさであったとしても、他
方、感圧部24c4 、24c5 に加わる圧力値がほとん
ど零に近いことがあるからである。
【0043】また、本発明に係る乗員検知システム
(8)は、上記シートセンサ(2)と、該シートセンサ
からの信号を演算処理可能な電気信号のかたちに変換す
る入力手段とを備えた乗員検知システムであって、少な
くとも2以上の前記温度検知素子からの温度情報に基づ
いて、前記入力手段を介して得られる圧力値を補正する
第6の補正手段を備えていることを特徴としている。
【0044】上記した乗員検知システム(8)によれ
ば、シートセンサを構成する圧力検知素子が配置された
平面体に温度検知素子が設けられているので、前記シー
トセンサの温度はもちろん、該シートセンサの近くに装
備される入力手段の温度についても精度良く検知するこ
とができ、例えば、2以上の前記温度検知素子で検知さ
れた平均温度を、前記入力手段の温度とすることができ
る。
【0045】さらに、検知された前記入力手段の温度
(例えば、2以上の前記温度検知素子で検知された平均
温度)に基づいて、前記入力手段を介して得られる圧力
値が補正されるので、前記入力手段の温度変化による圧
力値検知誤差を解消することができる。従って、乗員の
有無や、乗員の体格などを的確に判断することのできる
乗員検知システムを実現することができる。
【0046】また、本発明に係る乗員検知システム
(9)は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置さ
れた平面体を含んで構成されたシートセンサと、車室内
に配置された、車室内の温度を検知するための温度検知
手段からの温度情報に基づいて、前記圧力検知素子から
得られる圧力値を補正する第7の補正手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0047】上記した乗員検知システム(9)によれ
ば、車室内の温度を検知するための温度検知手段からの
温度情報に基づいて、決して精度が高いとは言えない
が、圧力検知素子の温度を検知することができる。さら
に、検知された前記圧力検知素子の温度情報(すなわ
ち、前記温度検知手段で検知された車室内の温度)に基
づいて、前記圧力検知素子から得られる圧力値が補正さ
れるので、前記圧力検知素子の温度変化による圧力値検
知誤差を解消することができる。従って、乗員の有無
や、乗員の体格などを的確に判断することのできる乗員
検知システムを実現することができる。
【0048】また、上記した乗員検知システム(9)に
よれば、上記乗員検知システム(1)〜(8)のいずれ
かのように、シートセンサに前記温度検知素子を配置す
るのではなく、車室内の設置し易い場所に前記温度検知
手段を取りつければ良いので、コストの削減化を図るこ
とができ、特に複数のシートセンサに前記温度検知素子
を設ける必要がある場合、より一層その効果を発揮す
る。
【0049】また、本発明に係る乗員検知システム(1
0)は、上記乗員検知システム(1)〜(9)のいずれ
かにおいて、各圧力検知素子、及び/又は前記入力手段
の温度特性に関する情報が記憶された記憶手段を備え、
前記第1〜前記第7の補正手段のいずれかが、前記記憶
手段に記憶された温度特性に関する情報に基づいて補正
を行うものであることを特徴としている。
【0050】「発明が解決しようとする課題」の項目で
説明したように、圧力検知素子や入力手段は、温度によ
り電気抵抗などの電気的特性が大きく変化するものであ
り、またこの変化の仕方は、個々の製品、感圧部4や入
力回路7(図11)によって異なる場合があり、同じ平
面体に配置された感圧部4だからといって、全ての感圧
部4が同じ温度特性を有しているとは限らない。従っ
て、各感圧部4で検知される圧力値や入力回路7を介し
て得られる圧力値の補正を個々の製品の特性にあわせて
行った方が、より精度良く補正を行うことができる。
【0051】上記した乗員検知システム(10)によれ
ば、予め測定し、記憶させておいた各圧力検知素子、及
び/又は前記入力手段の温度特性に関する情報に基づい
て、各圧力検知素子から得られる圧力値の補正が行われ
るので、前記圧力検知素子の温度変化、及び/又は前記
入力手段の温度変化による圧力値検知誤差を精度良く解
消することができる。
【0052】また、本発明に係る乗員検知システム(1
1)は、上記シートセンサ(2)を含んで構成される乗
員検知システムであって、前記温度検知素子からの温度
情報に基づいて、乗員の有無判断などの所定の処理を行
う第2の処理手段を備えていることを特徴としている。
【0053】上記した乗員検知システム(11)によれ
ば、前記温度検知素子からの温度情報(すなわち、シー
トにおける温度分布情報)に基づいて、乗員の有無判断
などを行うことができる。例えば、図14に示したよう
な圧力分布と同じような温度分布が得られた場合には、
その温度分布を人の体温分布と捉え、シートに人が着座
していると判断することができる。
【0054】また、本発明に係る乗員検知システム(1
2)は、上記乗員検知システム(5)において、前記第
5の補正手段により補正された、前記圧力検知素子から
得られる圧力値、及び前記温度検知素子からの温度情報
に基づいて、乗員の有無判断などの所定の処理を行う第
3の処理手段を備えていることを特徴としている。
【0055】上記した乗員検知システム(12)によれ
ば、前記圧力検知素子から得られる圧力値(すなわち、
シートに加わる圧力分布情報)だけでなく、前記温度検
知素子からの温度情報(すなわち、シートにおける温度
分布情報)を加味して、乗員の有無判断などを行うの
で、乗員の有無や、乗員の体格などをより一層的確に判
断することができる。
【0056】また、本発明に係る乗員検知システム(1
3)は、上記乗員検知システム(11)又は(12)に
おいて、シートの背もたれ部に配置された温度検知素子
を備え、前記第2又は前記第3の処理手段が、前記温度
検知素子からの温度情報を考慮に入れて、前記所定の処
理を行うものであることを特徴としている。
【0057】上記した乗員検知システム(13)によれ
ば、シートの背もたれ部に配置された温度検知素子から
の温度情報(すなわち、シートの背もたれ部における温
度情報)を考慮に入れて、乗員の有無判断などを行うの
で、乗員の有無や、乗員の体格などをより一層的確に判
断することができる。
【0058】また、本発明に係る乗員検知システム(1
4)は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置され
ると共に、温度検知素子が配置された平面体を含んで構
成されたシートセンサと、前記温度検知素子からの温度
情報に基づいて、前記圧力検知素子の温度が所定の範囲
内であるか否かを判断する第2の判断手段と、該第2の
判断手段からの判断結果に基づいて、使用者に対し、警
告を促す第1の警告手段とを備えていることを特徴とし
ている。
【0059】上記した乗員検知システム(14)によれ
ば、圧力検知素子の温度が所定の範囲内(例えば、−1
0〜55℃)であるか否かを判断する第2の判断手段を
備え、該第2の判断手段からの判断結果に基づいて、使
用者に対し、警告が促されるため、システムの異常を運
転者やその他の乗員へ知らせることができ、安全性の向
上が図られる。
【0060】また、本発明に係る乗員検知システム(1
5)は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置され
ると共に、温度検知素子が配置された平面体を含んで構
成されたシートセンサと、前記温度検知素子からの温度
情報に基づいて、前記圧力検知素子の温度が所定の範囲
内であるか否かを判断する第3の判断手段と、該第3の
判断手段からの判断結果に基づいて、エアバックシステ
ムを構成する制御コンピュータなどの外部へ、所定の信
号を送出する第1の送出手段とを備えていることを特徴
としている。
【0061】圧力検知素子の温度が所定の範囲内(例え
ば、−10〜55℃)にない場合には、乗員の有無判断
などを的確に行うことができない場合があり、乗員が存
在するにも拘らず、乗員無しと判断を過ってしまうと、
エアバックの展開が必要なときに、エアバックが展開し
ないといった最悪の事態が生じる虞がある。
【0062】上記した乗員検知システム(15)によれ
ば、前記圧力検知素子の温度が所定の範囲内であるか否
かを判断する第3の判断手段と、該第3の判断手段から
の判断結果に基づいて、エアバックシステムを構成する
制御コンピュータなどの外部へ、所定の信号を送出する
第1の送出手段とを備えているので、例えば、前記圧力
検知素子の温度が70℃となった場合には、システムが
正常に機能しないことを示す信号を外部へ送出すること
ができる。従って、例えば、エアバックシステム側で、
前記信号を受信したときに、衝突が生じた場合には、エ
アバックを展開するようにしておけば、乗員が存在する
にも拘らず、エアバックが展開しないといった最悪の事
態が生じるのを回避することができる。
【0063】また、本発明に係る乗員検知システム(1
6)は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置され
ると共に、温度検知素子が配置された平面体を含んで構
成されたシートセンサと、前記温度検知素子からの温度
情報に基づいて、シートの温度が所定の温度以上である
か否かを判断する第4の判断手段と、乗員の有無を判断
する乗員有無判断手段と、前記第4の判断手段によりシ
ートの温度が前記所定の温度以上であると判断され、な
おかつ前記乗員有無判断手段により乗員が存在すると判
断された場合、その旨を外部へ知らせる第1の告知手段
とを備えていることを特徴としている。
【0064】最近、車室内に取り残された幼児や乳児が
熱射病や脱水症などによって、死亡するといった事故、
事件が多発している。これは、特に夏場に多く発生する
が、車室内の温度が非常に高くなってしまうためであ
る。上記した乗員検知システム(16)によれば、シー
トの温度が所定の温度(例えば、40℃)以上であるに
も拘らず、車室内に乗員が存在する場合には、その旨を
外部へ知らせることができるので、上記したような事
故、事件が生じるのを防ぐことができる。
【0065】また、本発明に係る乗員検知システム(1
7)は、上記シートセンサ(3)を含んで構成される乗
員検知システムであって、前記湿度検知素子からの湿度
情報に基づいて、前記圧力検知素子から得られる圧力値
を補正する第8の補正手段を備えていることを特徴とし
ている。
【0066】上記した乗員検知システム(17)によれ
ば、圧力検知素子が配置された平面体の中央部に湿度検
知素子が配置され、前記圧力検知素子の湿度を検知する
ことができる。さらに、検知された前記圧力検知素子の
湿度情報に基づいて、前記圧力検知素子から得られる圧
力値が補正されるので、前記圧力検知素子の湿度変化に
よる圧力値検知誤差を解消することができる。従って、
乗員の有無や、乗員の体格などを的確に判断することの
できる乗員検知システムを実現することができる。
【0067】また、本発明に係る乗員検知システム(1
8)は、上記シートセンサ(4)を含んで構成される乗
員検知システムであって、少なくとも2以上の異なるエ
リアに配置された前記湿度検知素子からの湿度情報に基
づいて、前記圧力検知素子から得られる圧力値を補正す
る第9の補正手段を備えていることを特徴としている。
【0068】上記した乗員検知システム(18)によれ
ば、圧力検知素子が複数配置された平面体が複数のエリ
アに分割され、湿度検知素子が各エリアに少なくとも1
つ配置されている。すなわち、前記平面体に前記湿度検
知素子がバランス良く配置されているので、前記平面体
に配置された前記圧力検知素子の湿度を精度良く検知す
ることができ、例えば、2以上の前記湿度検知素子で検
知された平均湿度を、前記圧力検知素子の湿度とするこ
とができる。
【0069】さらに、検知された前記圧力検知素子の湿
度情報(例えば、2以上の前記湿度検知素子で検知され
た平均湿度)に基づいて、前記圧力検知素子から得られ
る圧力値が補正されるので、前記圧力検知素子の湿度変
化による圧力値検知誤差を解消することができる。従っ
て、乗員の有無や、乗員の体格などを的確に判断するこ
とのできる乗員検知システムを実現することができる。
【0070】また、本発明に係る乗員検知システム(1
9)は、上記シートセンサ(4)を含んで構成される乗
員検知システムであって、各エリアに配置された前記湿
度検知素子からの湿度情報に基づいて、前記圧力検知素
子から得られる圧力値を各エリア毎に補正する第10の
補正手段を備えていることを特徴としている。
【0071】上記した乗員検知システム(19)によれ
ば、圧力検知素子が複数配置された平面体が複数のエリ
アに分割され、湿度検知素子が各エリアに少なくとも1
つ配置されているので、各圧力検知素子の湿度を各エリ
ア毎に精度良く検知することができる。さらに、各エリ
ア毎に検知された前記圧力検知素子の湿度情報に基づい
て、前記圧力検知素子から得られる圧力値が補正される
ので、前記圧力検知素子の湿度変化による圧力値検知誤
差を解消することができる。従って、乗員の有無や、乗
員の体格などを的確に判断することのできる乗員検知シ
ステムを実現することができる。
【0072】また、本発明に係る乗員検知システム(2
0)は、上記シートセンサ(5)を含んで構成される乗
員検知システムであって、各圧力検知素子から得られる
圧力値を、前記圧力検知素子の近傍に配置された前記湿
度検知素子からの湿度情報に基づいて補正する第11の
補正手段を備えていることを特徴としている。
【0073】また、本発明に係る乗員検知システム(2
1)は、上記乗員検知システム(20)において、前記
第11の補正手段により補正された、前記圧力検知素子
から得られる圧力値に基づいて、乗員の有無判断などの
所定の処理を行う第4の処理手段と、前記湿度検知素子
からの湿度情報に基づいて、各圧力検知素子の湿度が所
定の湿度以上であるか否かを判断する第5の判断手段と
を備え、前記第4の処理手段が、前記第5の判断手段か
らの判断により、湿度が前記所定の湿度以上であると判
断された前記圧力検知素子から得られる圧力値を、処理
用のデータとして用いないものであることを特徴として
いる。
【0074】また、本発明に係る乗員検知システム(2
2)は、上記乗員検知システム(21)において、湿度
が前記所定の湿度以上であると判断された前記圧力検知
素子の配置場所に加わる圧力値を、前記配置場所の周辺
に配置された前記圧力検知素子から得られる圧力値に基
づいて求める第2の算出手段を備え、前記第4の処理手
段が、前記第2の算出手段からの算出結果を考慮に入れ
て、前記所定の処理を行うものであることを特徴として
いる。
【0075】上記した乗員検知システム(20)〜(2
2)のいずれかによれば、湿度検知素子が各圧力検知素
子の近傍に少なくとも1つ配置されているので、前記圧
力検知素子の湿度をより一層正確に検知することができ
る。さらに、検知された前記圧力検知素子の湿度情報に
基づいて、前記圧力検知素子から得られる圧力値が補正
されるので、前記圧力検知素子の湿度変化による圧力値
検知誤差をより確実に解消することができる。従って、
乗員の有無や、乗員の体格などをより一層的確に判断す
ることのできる乗員検知システムを実現することができ
る。
【0076】また、上記した乗員検知システム(21)
又は(22)によれば、湿度が所定の湿度(例えば、8
5%)以上である(すなわち、正常に機能しない)と判
断した前記圧力検知素子から得られる圧力値について
は、乗員の有無における判断などに用いないので、該判
断などを的確に行うことができる。
【0077】さらに、上記した乗員検知システム(2
2)によれば、湿度が前記所定の湿度以上である(すな
わち、正常に機能しない)と判断した前記圧力検知素子
の配置場所に加わる圧力値を、前記配置場所の周辺に配
置された別の圧力検知素子から得られる圧力値に基づい
て求め、この算出結果を考慮に入れて、乗員の有無にお
ける判断などを行うので、より一層的確に前記判断など
を行うことができる。
【0078】例えば、後述する図9(a)、(b)に示
したように、前記圧力検知素子に相当する感圧部24c
1 〜24c5 がマトリックス状に配置され、感圧部24
1の湿度が前記所定の湿度以上である場合には、正常
に機能する感圧部24c2 、24c3 から得られる圧力
値の平均値と、同じく正常に機能する感圧部24c4
24c5 から得られる圧力値の平均値とのうち、大きい
値を感圧部24c1 の配置場所に加わる圧力値とする。
【0079】また、本発明に係る乗員検知システム(2
3)は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置され
た平面体を含んで構成されたシートセンサと、車室内に
配置された、車室内の湿度を検知するための湿度検知手
段からの湿度情報に基づいて、前記圧力検知素子から得
られる圧力値を補正する第12の補正手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0080】上記した乗員検知システム(23)によれ
ば、車室内の湿度を検知するための湿度検知手段からの
湿度情報に基づいて、決して精度が高いとは言えない
が、圧力検知素子の湿度を検知することができる。さら
に、検知された前記圧力検知素子の湿度情報(すなわ
ち、前記湿度検知手段で検知された車室内の湿度)に基
づいて、前記圧力検知素子から得られる圧力値が補正さ
れるので、前記圧力検知素子の湿度変化による圧力値検
知誤差を解消することができる。従って、乗員の有無
や、乗員の体格などを的確に判断することのできる乗員
検知システムを実現することができる。
【0081】また、上記した乗員検知システム(23)
によれば、上記乗員検知システム(17)〜(22)の
いずれかのように、シートセンサに前記湿度検知素子を
配置するのではなく、車室内の設置し易い場所に前記湿
度検知手段を取りつければ良いので、コストの削減化を
図ることができ、特に複数のシートセンサに前記湿度検
知素子を設ける必要がある場合、より一層その効果を発
揮する。
【0082】また、本発明に係る乗員検知システム(2
4)は、上記乗員検知システム(17)〜(23)のい
ずれかにおいて、各圧力検知素子の湿度特性に関する情
報が記憶された記憶手段を備え、前記第8〜前記第12
の補正手段のいずれかが、前記記憶手段に記憶された湿
度特性に関する情報に基づいて補正を行うものであるこ
とを特徴としている。
【0083】「発明が解決しようとする課題」の項目で
説明したように、圧力検知素子は湿度により電気抵抗な
どの電気的特性が大きく変化するものであり、またこの
変化の仕方は、個々の製品、感圧部4(図11)によっ
て異なる場合があり、同じ平面体に配置された感圧部4
だからといって、全ての感圧部4が同じ湿度特性を有し
ているとは限らない。従って、各感圧部4で検知される
圧力値の補正を個々の感圧部4の特性にあわせて行った
方が、より精度良く補正を行うことができる。
【0084】上記した乗員検知システム(24)によれ
ば、予め測定し、記憶させておいた各圧力検知素子の湿
度特性に関する情報に基づいて、各圧力検知素子から得
られる圧力値の補正が行われるので、前記圧力検知素子
の湿度変化による圧力値検知誤差を精度良く解消するこ
とができる。
【0085】また、本発明に係る乗員検知システム(2
5)は、上記乗員検知システム(20)において、前記
第11の補正手段により補正された、前記圧力検知素子
から得られる圧力値、及び前記湿度検知素子からの湿度
情報に基づいて、乗員の有無判断などの所定の処理を行
う第5の処理手段を備えていることを特徴としている。
【0086】上記した乗員検知システム(25)によれ
ば、前記圧力検知素子から得られる圧力値(すなわち、
シートに加わる圧力分布情報)だけでなく、前記湿度検
知素子からの湿度情報(すなわち、シートにおける湿度
分布情報)を加味して、乗員の有無判断などを行うの
で、乗員の有無や、乗員の体格などをより一層的確に判
断することができる。
【0087】また、本発明に係る乗員検知システム(2
6)は、上記乗員検知システム(25)において、シー
トの背もたれ部に配置された湿度検知素子を備え、前記
第5の処理手段が、前記湿度検知素子からの湿度情報を
考慮に入れて、前記所定の処理を行うものであることを
特徴としている。
【0088】上記した乗員検知システム(26)によれ
ば、シートの背もたれ部に配置された湿度検知素子から
の湿度情報(すなわち、シートの背もたれ部における湿
度情報)を考慮に入れて、乗員の有無判断などを行うの
で、乗員の有無や、乗員の体格などをより一層的確に判
断することができる。
【0089】また、本発明に係る乗員検知システム(2
7)は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置され
ると共に、湿度検知素子が配置された平面体を含んで構
成されたシートセンサと、前記湿度検知素子からの湿度
情報に基づいて、前記圧力検知素子の湿度が所定の湿度
以上であるか否かを判断する第6の判断手段と、該第6
の判断手段からの判断結果に基づいて、使用者に対し、
警告を促す第2の警告手段とを備えていることを特徴と
している。
【0090】上記した乗員検知システム(27)によれ
ば、圧力検知素子の湿度が所定の湿度(例えば、85
%)以上であるか否かを判断する第6の判断手段を備
え、該第6の判断手段からの判断結果に基づいて、使用
者に対し、警告が促されるため、システムの異常を運転
者やその他の乗員へ知らせることができ、安全性の向上
が図られる。
【0091】また、本発明に係る乗員検知システム(2
8)は、圧力検知素子が複数マトリックス状に配置され
ると共に、湿度検知素子が配置された平面体を含んで構
成されたシートセンサと、前記湿度検知素子からの湿度
情報に基づいて、前記圧力検知素子の湿度が所定の湿度
以上であるか否かを判断する第7の判断手段と、該第7
の判断手段からの判断結果に基づいて、エアバックシス
テムを構成する制御コンピュータなどの外部へ、所定の
信号を送出する第2の送出手段とを備えていることを特
徴としている。
【0092】圧力検知素子の湿度が所定の湿度(例え
ば、85%)以上である場合には、乗員の有無判断など
を的確に行うことができない場合があり、乗員が存在す
るにも拘らず、乗員無しと判断を過ってしまうと、エア
バックの展開が必要なときに、エアバックが展開しない
といった最悪の事態が生じる虞がある。
【0093】上記した乗員検知システム(28)によれ
ば、前記圧力検知素子の湿度が所定の湿度以上であるか
否かを判断する第7の判断手段と、該第7の判断手段か
らの判断結果に基づいて、エアバックシステムを構成す
る制御コンピュータなどの外部へ、所定の信号を送出す
る第2の送出手段とを備えているので、例えば、前記圧
力検知素子の湿度が100%となった場合には、システ
ムが正常に機能しないことを示す信号を外部へ送出する
ことができる。従って、例えば、エアバックシステム側
で、前記信号を受信したときに、衝突が生じた場合に
は、エアバックを展開するようにしておけば、乗員が存
在するにも拘らず、エアバックが展開しないといった最
悪の事態が生じるのを回避することができる。
【0094】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシートセン
サ、及び乗員検知システムの実施の形態を図面に基づい
て説明する。
【0095】図1は、実施の形態(1)に係る乗員検知
システムの要部を概略的に示したブロック図であり、図
中21は乗員検知システムを示しており、乗員検知シス
テム21はシートセンサ22と、乗員検知制御ユニット
26とを含んで構成されている。乗員検知制御ユニット
26はマイコン27、シートセンサ22からの信号を演
算処理可能な電気信号のかたちに変換するなどの処理を
行う入力回路28、出力回路29、及びマイコン27な
どに電力を供給する電源回路30を備えている。なお、
電源回路30は車載バッテリから電力が供給されるよう
になっている。
【0096】シート10(図12)のシートクッション
11(図12)上方部に設けられるシートセンサ22
は、外部から作用する圧力を検知する感圧部24がマト
リックス状に配置された平面体23を含んで構成され、
これら各感圧部24は乗員検知制御ユニット26を構成
する入力回路28に接続され、シートセンサ22に加わ
る圧力情報がマイコン27へ入力されるようになってい
る。
【0097】また、平面体23の中央部には温度検知素
子25が配置され、この温度検知素子25も入力回路2
8に接続され、温度検知素子25により検知される温度
情報がマイコン27へ入力されるようになっている。
【0098】また、マイコン27は出力回路29を介し
て、エアバックシステムの制御用コンピュータ31やブ
ザー音発生手段32と接続されており、またマイコン2
7は、イグニッションスイッチのON/OFF信号を取
り込むことができるようになっている。
【0099】次に実施の形態(1)に係る乗員検知シス
テム21を構成する乗員検知制御ユニット26における
マイコン27の行う処理動作を、図2、図3に示したフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0100】まず、イグニッションスイッチがONであ
るか否かを判断し(ステップS1)、イグニッションス
イッチがONであると判断すれば、温度検知素子25で
検知される温度情報(すなわち、シートセンサ22を構
成する感圧部24の温度に関する情報)を取得し(ステ
ップS2)、その温度が所定の範囲内(例えば、−10
〜55℃)であるか否かを判断する(ステップS3)。
【0101】感圧部24の温度が前記所定の範囲内であ
ると判断すれば、各感圧部24で検知される圧力情報
(すなわち、各感圧部24に加わる圧力値に関する情
報)を取得し(ステップS4)、ステップS2で取得し
た温度情報に基づいて、各感圧部24に加わる圧力値の
温度による補正を行う(ステップS5)。なお、このと
き行う補正は、感圧部24の温度変化による圧力値検知
誤差、及び入力回路28の温度変化による圧力値検知誤
差の両方を解消する補正である。
【0102】圧力値を補正することによって、図14に
示したような、シートセンサ22に加わる正確な圧力分
布を求めることができるので、この圧力分布に基づい
て、シートセンサ22が装備されているシートに人が着
座しているか否かを判断し(ステップS6)、人が着座
していると判断すれば、その人の身体が大きいか否かを
判断する(ステップS7)。
【0103】着座している人の身体が大きいと判断すれ
ば、前記シートに身体の大きい人が着座していることを
示す信号を出力回路29を介して、エアバックシステム
を構成する制御用コンピュータ31へ送出し(ステップ
S8)、一方、身体が大きくないと判断すれば、その人
の身体は中くらいであるか否かを判断する(ステップS
9)。
【0104】着座している人の身体が中くらいであると
判断すれば、前記シートに身体の中くらいの人が着座し
ていることを示す信号を出力回路29を介して、制御用
コンピュータ31へ送出し(ステップS10)、一方、
身体が中くらいでないと判断すれば、当該シートには身
体の小さい人が着座しているものと看做し、その旨を示
す信号を出力回路29を介して、制御用コンピュータ3
1へ送出する(ステップS11)。
【0105】他方、ステップS6において、前記シート
に人が着座していないと判断すれば、その旨を示す信号
を出力回路29を介して、制御用コンピュータ31へ送
出する(ステップS12)。
【0106】また、ステップS3において、感圧部24
の温度が前記所定の範囲内でないと判断すれば、感圧部
24が正常に機能しない、すなわちシステムが正常に機
能しないことを示す信号を出力回路29を介して、エア
バックシステムを構成する制御用コンピュータ31へ送
出する(ステップS13)。これにより、エアバックシ
ステム側で、前記信号を受信した後に、衝突が生じた場
合には、エアバックを展開するようにしておけば、乗員
が存在するにも拘らず、エアバックが展開しないといっ
た事態が生じるのを回避することができる。なお、別の
実施の形態では、感圧部24が正常に機能しなくなった
場合に、その旨を運転者やその他の乗員へ伝えるよう
に、アラーム音などを鳴らすようにしても良い。
【0107】また、ステップS1において、イグニッシ
ョンスイッチがOFFであると判断すれば、シートセン
サ22からの温度情報(すなわち、シートセンサ22を
構成する感圧部24の温度に関する情報)を取得し(ス
テップS21)、その温度が所定の温度(例えば、40
℃)以上であるか否かを判断する(ステップS22)。
【0108】感圧部24の温度が前記所定の温度以上で
あると判断すれば、シートセンサ22からの圧力情報
(すなわち、各感圧部24に加わる圧力値に関する情
報)を取得し(ステップS23)、ステップS21で取
得した温度情報に基づいて、各感圧部24に加わる圧力
値の温度による補正を行う(ステップS24)。なお、
このとき行う補正は、感圧部24の温度変化による圧力
値検知誤差、及び入力回路28の温度変化による圧力値
検知誤差の両方を解消する補正である。
【0109】圧力値を補正することによって、シートセ
ンサ22に加わる正確な圧力分布を求めることができる
ので、この圧力分布に基づいて、シートセンサ22が装
備されているシートに人が着座しているか否か、すなわ
ち車室内に乗員が存在するか否かを判断し(ステップS
25)、車室内に乗員が存在すると判断すれば、フラグ
fが0であるか否かを判断する(ステップS26)。
【0110】フラグfが0であると判断すれば、タイマ
tを起動させ(ステップS27)、フラグfを1にセッ
トして(ステップS28)、その後、ステップS21へ
戻る。一方、フラグfが0でないと判断すれば、タイマ
tが所定の時間t’(例えば、3分間)以上であるか否
かを判断し(ステップS29)、所定の時間t’以上で
ないと判断すれば、ステップS21へ戻る。
【0111】一方、タイマtが所定の時間t’以上であ
る、すなわちイグニッションスイッチがOFFであり、
なおかつ高温になっている車室内に、長時間乗員がいる
と判断すれば、当該車室内に幼児や乳児が取り残されて
いるものと看做し、ブザー音を鳴らすように、ブザー音
発生手段32を制御し(ステップS30)、その後フラ
グfを0にセットする(ステップS31)。
【0112】また、ステップS22において、温度が所
定の温度以上でないと判断したり、ステップS25にお
いて、車室内に乗員が存在しないと判断した場合には、
ステップS32へ進んで、フラグfが1であるか否かを
判断し、フラグfが1であると判断すれば、ステップS
31へ進んで、フラグfを0にセットする。
【0113】上記実施の形態(1)に係る乗員検知シス
テムによれば、シートセンサ22に温度検知素子25が
設けられているので、シートセンサ22(感圧部24)
の温度はもちろん、シートセンサ22の近くに装備され
る乗員検知制御ユニット26を構成する入力回路28の
温度についても正確に検知することができる。さらに、
検知された感圧部24の温度情報、及び入力回路28の
温度情報に基づいて、感圧部24の温度変化による圧力
値検知誤差、及び入力回路28の温度変化による圧力値
検知誤差の両方を解消するように、各感圧部24に加わ
る圧力値の補正が行われる。従って、乗員の有無や、乗
員の体格などを的確に判断することのできる乗員検知シ
ステムを実現することができる。
【0114】また、上記実施の形態(1)に係る乗員検
知システムでは、平面体23の中央部にのみ温度検知素
子25を配置したシートセンサ22を採用しているが、
別の実施の形態に係る乗員検知システムでは、図4に示
したように、平面体23を複数のエリア(ここでは中央
部、及び四隅の計5エリア)に分割し、分割した各エリ
アに温度検知素子25aを配置したシートセンサ22A
を採用しても良く、その場合の感圧部24の温度や、入
力回路28の温度については、これら4つの温度検知素
子25aからの平均温度を算出すれば良い。
【0115】図5は、実施の形態(2)に係る乗員検知
システムの要部を概略的に示したブロック図である。但
し、図1に示した乗員検知システムと同様の構成部分に
ついては同符号を付し、ここではその説明を省略する。
【0116】図中21Bは乗員検知システムを示してお
り、乗員検知システム21Bはシートセンサ22Bと、
乗員検知制御ユニット26Bとを含んで構成されてい
る。乗員検知制御ユニット26Bはマイコン27B、シ
ートセンサ22Bからの信号を演算処理可能な電気信号
のかたちに変換するなどの処理を行う入力回路28B、
出力回路29、及びマイコン27Bなどに電力を供給す
る電源回路30を備えている。
【0117】シート10(図12)のシートクッション
11(図12)上方部に設けられるシートセンサ22B
は、外部から作用する圧力を検知する感圧部24がマト
リックス状に配置された平面体23を含んで構成され、
これら各感圧部24は乗員検知制御ユニット26Bを構
成する入力回路28Bに接続され、シートセンサ22B
に加わる圧力情報がマイコン27Bへ入力されるように
なっている。
【0118】平面体23は複数のエリアE1 〜E5 (こ
こでは、中央部と四隅)に分割され、各エリアE1 〜E
5 に温度検知素子25b1 〜25b5 が配置され、これ
ら温度検知素子25b1 〜25b5 も入力回路28Bに
接続され、温度検知素子25b1 〜25b5 により検知
される温度情報がマイコン27Bへ入力されるようにな
っている。
【0119】また、マイコン27Bは出力回路29を介
して、エアバックシステムの制御用コンピュータ31や
ブザー音発生手段32と接続されており、またマイコン
27Bは、イグニッションスイッチのON/OFF信号
を取り込むことができるようになっている。
【0120】次に実施の形態(2)に係る乗員検知シス
テム21Bを構成する乗員検知制御ユニット26Bにお
けるマイコン27Bの行う処理動作を、図6に示したフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0121】まず、イグニッションスイッチがONであ
るか否かを判断し(ステップS41)、イグニッション
スイッチがONであると判断すれば、各エリアE1 〜E
5 に配置された各温度検知素子25b1 〜25b5 で検
知される温度情報(すなわち、シートセンサ22Bを構
成する感圧部24の温度に関する情報)を取得し(ステ
ップS42)、それら温度が所定の範囲内(例えば、−
10〜55℃)であるか否かを判断する(ステップS4
3)。
【0122】感圧部24の温度が前記所定の範囲内であ
る、すなわち温度検知素子25b1〜25b5 から検知
される温度が全て前記所定の範囲内であると判断すれ
ば、感圧部24で検知される圧力情報(すなわち、各感
圧部24に加わる圧力値に関する情報)を取得し(ステ
ップS44)、ステップS42で取得した各エリアの温
度情報に基づいて、エリア別に各感圧部24に加わる圧
力値の温度による補正を行う(ステップS45)。
【0123】例えば、エリアE1 に配置されている感圧
部24に加わる圧力値の補正については、温度検知素子
25b1 で検知される温度情報に基づいて行い、またエ
リアE2 に配置されている感圧部24に加わる圧力値の
補正については、温度検知素子25b2 で検知される温
度情報に基づいて行う。
【0124】なお、ステップS45で行う補正は、感圧
部24の温度変化による圧力値検知誤差、及び入力回路
28Bの温度変化による圧力値検知誤差の両方を解消す
る補正である。また、入力回路28Bの温度について
は、温度検知素子25b1 〜25b5 で検知される平均
温度を採用すれば良い。
【0125】ステップS45における処理で、圧力値を
補正することによって、図14に示したような、シート
センサ22Bに加わる正確な圧力分布を求めることがで
きるので、この圧力分布に基づいて、シートセンサ22
Bが装備されているシートに人が着座しているか否かを
判断し(ステップS46)、人が着座していると判断す
れば、その人の身体が大きいか否かを判断する(ステッ
プS47)。
【0126】着座している人の身体が大きいと判断すれ
ば、前記シートに身体の大きい人が着座していることを
示す信号を出力回路29を介して、エアバックシステム
を構成する制御用コンピュータ31へ送出し(ステップ
S48)、一方、身体が大きくないと判断すれば、その
人の身体は中くらいであるか否かを判断する(ステップ
S49)。
【0127】着座している人の身体が中くらいであると
判断すれば、前記シートに身体の中くらいの人が着座し
ていることを示す信号を出力回路29を介して、制御用
コンピュータ31へ送出し(ステップS50)、一方、
身体が中くらいでないと判断すれば、当該シートには身
体の小さい人が着座しているものと看做し、その旨を示
す信号を出力回路29を介して、制御用コンピュータ3
1へ送出する(ステップS51)。
【0128】他方、ステップS46において、前記シー
トに人が着座していないと判断すれば、その旨を示す信
号を出力回路29を介して、制御用コンピュータ31へ
送出する(ステップS52)。
【0129】また、ステップS43において、感圧部2
4の温度が前記所定の範囲内でないと判断すれば、感圧
部24が正常に機能しない、すなわちシステムが正常に
機能しないことを示す信号を出力回路29を介して、エ
アバックシステムを構成する制御用コンピュータ31へ
送出する(ステップS53)。これにより、エアバック
システム側で、前記信号を受信したと後に、衝突が生じ
た場合には、エアバックを展開するようにしておけば、
乗員が存在するにも拘らず、エアバックが展開しないと
いった事態が生じるのを回避することができる。なお、
別の実施の形態では、感圧部24が正常に機能しなくな
った場合に、その旨を運転者やその他の乗員へ伝えるよ
うに、アラーム音などを鳴らすようにしても良い。ま
た、ステップS41において、イグニッションスイッチ
がOFFであると判断すれば、図3に示したステップS
21へ進む。
【0130】上記実施の形態(2)に係る乗員検知シス
テムによれば、シートセンサ22Bを構成する平面体2
3が複数のエリアE1 〜E5 に分割され、温度検知素子
25b1 〜25b5 が各エリアE1 〜E5 に配置されて
いるので、各感圧部24の温度をエリア別に正確に検知
することができ、またシートセンサ22Bの近くに装備
される乗員検知制御ユニット26Bを構成する入力回路
28Bの温度についても正確に検知することができる。
【0131】さらに、検知された感圧部24の温度情
報、及び入力回路28Bの温度情報に基づいて、感圧部
24の温度変化による圧力値検知誤差、及び入力回路2
8Bの温度変化による圧力値検知誤差の両方を解消する
ように、各感圧部24に加わる圧力値の補正が行われ
る。従って、乗員の有無や、乗員の体格などをより的確
に判断することのできる乗員検知システムを実現するこ
とができる。
【0132】図7は、実施の形態(3)に係る乗員検知
システムの要部を概略的に示したブロック図である。但
し、図1に示した乗員検知システムと同様の構成部分に
ついては同符号を付し、ここではその説明を省略する。
【0133】図中21Cは乗員検知システムを示してお
り、乗員検知システム21Cはシートセンサ22Cと、
乗員検知制御ユニット26Cとを含んで構成されてい
る。乗員検知制御ユニット26Cはマイコン27C、シ
ートセンサ22Cからの信号を演算処理可能な電気信号
のかたちに変換するなどの処理を行う入力回路28C、
出力回路29、及びマイコン27Cなどに電力を供給す
る電源回路30を備えている。
【0134】シート10(図12)のシートクッション
11(図12)上方部に設けられるシートセンサ22C
は、外部から作用する圧力を検知する感圧部24がマト
リックス状に配置された平面体23を含んで構成され、
これら各感圧部24は乗員検知制御ユニット26Cを構
成する入力回路28Cに接続され、シートセンサ22C
に加わる圧力情報がマイコン27Cへ入力されるように
なっている。
【0135】各感圧部24の近傍には温度検知素子25
cが配置され、これら温度検知素子25cも入力回路2
8Cに接続され、温度検知素子25cにより検知される
温度情報がマイコン27Cへ入力されるようになってい
る。
【0136】また、マイコン27Cは出力回路29を介
して、エアバックシステムの制御用コンピュータ31や
ブザー音発生手段32と接続されており、またマイコン
27Cは、イグニッションスイッチのON/OFF信号
を取り込むことができるようになっている。
【0137】次に実施の形態(3)に係る乗員検知シス
テム21Cを構成する乗員検知制御ユニット26Cにお
けるマイコン27Cの行う処理動作を、図8に示したフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0138】まず、イグニッションスイッチがONであ
るか否かを判断し(ステップS61)、イグニッション
スイッチがONであると判断すれば、各感圧部24の近
傍に配置された温度検知素子25cで検知される温度情
報(すなわち、シートセンサ22を構成する各感圧部2
4の温度に関する情報)を取得する(ステップS6
2)。
【0139】取得した温度情報に基づいて、温度が所定
の範囲内(例えば、−10〜55℃)でない感圧部2
4、すなわち正常に機能しない感圧部24が所定の個数
(例えば、3個)以上あるか否かを判断し(ステップS
63)、正常に機能しない感圧部24が前記所定の個数
以上は存在しないと判断すれば、感圧部24で検知され
る圧力情報(すなわち、各感圧部24に加わる圧力値に
関する情報)を取得し(ステップS64)、ステップS
62で取得した各感圧部24の温度情報に基づいて、各
感圧部24に加わる圧力値の温度による補正を行う(ス
テップS65)。
【0140】例えば、ある感圧部24に加わる圧力値の
補正については、当該感圧部24の近傍に配置された温
度検知素子25cで検知される温度情報に基づいて行
い、他方、別の感圧部24に加わる圧力値の補正につい
ては、当該別の感圧部24の近傍に配置された温度検知
素子25cで検知される温度情報に基づいて行う。
【0141】なお、ステップS65で行う補正は、感圧
部24の温度変化による圧力値検知誤差、及び入力回路
28Cの温度変化による圧力値検知誤差の両方を解消す
る補正である。また、入力回路28Cの温度について
は、平面体23に配置されている全部もしくは一部の温
度検知素子25cで検知される平均温度を採用すれば良
い。
【0142】次に、ステップS62における処理で取得
した温度情報に基づいて、温度が所定の範囲内(例え
ば、−10〜55℃)でない感圧部24、すなわち正常
に機能しない感圧部24が存在するか否かを判断し(ス
テップS66)、正常に機能しない感圧部24が存在す
ると判断すれば、正常に機能しない感圧部24の配置場
所に加わる圧力値を、周辺に配置された別の感圧部24
から得られる圧力値に基づいて推定して(ステップS6
7)、ステップS68へ進み、一方、正常に機能しない
感圧部24が存在しないと判断すれば、ステップS67
を飛ばして、そのままステップS68へ進む。
【0143】例えば、図9(a)、(b)に示したよう
に、感圧部24c1 が正常に機能しない場合には、感圧
部24c2 、24c3 から得られる圧力値の平均値と、
感圧部24c4 、24c5 から得られる圧力値の平均値
とのうち、大きい値を感圧部24c1 の配置場所に加わ
る圧力値とする。
【0144】ステップS68では、ステップS65にお
ける処理で圧力値を補正したり、ステップS67におけ
る処理で圧力値を推定することによって、図14に示し
たような、シートセンサ22Cに加わる正確な圧力分布
を求めることができるので、この圧力分布に基づいて、
シートセンサ22Cが装備されているシートに人が着座
しているか否かを判断し(ステップS68)、人が着座
していると判断すれば、その人の身体が大きいか否かを
判断する(ステップS69)。
【0145】着座している人の身体が大きいと判断すれ
ば、前記シートに身体の大きい人が着座していることを
示す信号を出力回路29を介して、エアバックシステム
を構成する制御用コンピュータ31へ送出し(ステップ
S70)、一方、身体が大きくないと判断すれば、その
人の身体は中くらいであるか否かを判断する(ステップ
S71)。
【0146】着座している人の身体が中くらいであると
判断すれば、前記シートに身体の中くらいの人が着座し
ていることを示す信号を出力回路29を介して、制御用
コンピュータ31へ送出し(ステップS72)、一方、
身体が中くらいでないと判断すれば、当該シートには身
体の小さい人が着座しているものと看做し、その旨を示
す信号を出力回路29を介して、制御用コンピュータ3
1へ送出する(ステップS73)。
【0147】他方、ステップS68において、前記シー
トに人が着座していないと判断すれば、その旨を示す信
号を出力回路29を介して、制御用コンピュータ31へ
送出する(ステップS74)。
【0148】また、ステップS63において、感圧部2
4の温度が前記所定の範囲内でないと判断すれば、感圧
部24が正常に機能しない、すなわちシステムが正常に
機能しないことを示す信号を出力回路29を介して、エ
アバックシステムを構成する制御用コンピュータ31へ
送出する(ステップS75)。これにより、エアバック
システム側で、前記信号を受信した後に、衝突が生じた
場合には、エアバックを展開するようにしておけば、乗
員が存在するにも拘らず、エアバックが展開しないとい
った事態が生じるのを回避することができる。なお、別
の実施の形態では、感圧部24が正常に機能しなくなっ
た場合に、その旨を運転者やその他の乗員へ伝えるよう
に、アラーム音などを鳴らすようにしても良い。また、
ステップS61において、イグニッションスイッチがO
FFであると判断すれば、図3に示したステップS21
へ進む。
【0149】上記実施の形態(3)に係る乗員検知シス
テムによれば、温度検知素子25cが各感圧部24の近
傍に配置され、感圧部24の温度をより一層正確に検知
することができ、またシートセンサ22Cの近くに装備
される乗員検知制御ユニット26Cを構成する入力回路
28Cの温度についても正確に検知することができる。
【0150】さらに、検知された感圧部24の温度情
報、及び入力回路28Cの温度情報に基づいて、感圧部
24の温度変化による圧力値検知誤差、及び入力回路2
8Cの温度変化による圧力値検知誤差の両方を解消する
ように、各感圧部24に加わる圧力値の補正が行われ
る。従って、乗員の有無や、乗員の体格などをより一層
的確に判断することのできる乗員検知システムを実現す
ることができる。
【0151】上記実施の形態(3)に係る乗員検知シス
テムでは、感圧部24から得られる圧力値(シートに加
わる圧力分布情報)に基づいて、乗員の有無や乗員の体
格などの情報を取得するようになっているが、別の実施
の形態に係る乗員検知システムでは、平面体23に配置
された温度検知素子25cから得られる温度情報(シー
トにおける温度分布情報)に基づいて、乗員の有無など
を判断したり、又は圧力分布情報と温度分布情報とを組
み合わせて判断しても良く、さらに別の実施の形態に係
る乗員検知システムでは、シートの背もたれ部に温度検
知素子を配置し、その温度検知素子から得られる温度情
報を考慮に入れるようにしても良い。
【0152】また、上記実施の形態(1)〜(3)のい
ずれかに係る乗員検知システムにおいては、個々の感圧
部24や入力回路28、28A〜28Cの温度特性を考
慮するようになっていないが、別の実施の形態に係る乗
員検知システムでは、図10に示したように、乗員検知
制御ユニット26に、平面体23に配置される個々の感
圧部28の温度特性、及び入力回路28の温度特性に関
する情報が記憶されたEEPROM33を装備し、マイ
コン27DがEEPROM33に記憶された情報に基づ
いて感圧部24から得られる圧力値を補正するようにし
ても良く、これにより更なる補正精度の向上を図ること
ができる。
【0153】また、上記実施の形態(1)〜(3)のい
ずれかに係る乗員検知システムでは、平面体23に配置
された温度検知素子25、25a〜25cで検知される
温度情報に基づいて、感圧部24の温度変化による圧力
値検知誤差を解消する補正を行っているが、別の実施の
形態に係る乗員検知システムでは、温度検知素子25、
25a〜25cを配置するように、平面体23に湿度検
知素子を配置し、該湿度検知素子で検知される湿度情報
に基づいて、感圧部24の湿度変化による圧力値検知誤
差を解消する補正を行うようにしても良く、さらに別の
実施の形態に係る乗員検知システムでは、平面体23に
温度検知素子、湿度検知素子の両方を配置して、温度変
化、湿度変化両方による圧力値検知誤差を解消する補正
を行うようにしても良い。
【0154】また、別の実施の形態に係る乗員検知シス
テムでは、シートセンサ2、2A〜2Cに温度検知素子
25、25a〜25cや、湿度検知素子を配置するので
はなく、車室内の設置し易い場所に温度検知センサや湿
度検知センサを配置するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る乗員検知シス
テムの要部を概略的に示したブロック図である。
【図2】実施の形態(1)に係る乗員検知システムを構
成する乗員検知制御ユニットにおけるマイコンの行う処
理動作を示したフローチャートである。
【図3】実施の形態(1)に係る乗員検知システムを構
成する乗員検知制御ユニットにおけるマイコンの行う処
理動作を示したフローチャートである。
【図4】別の実施の形態に係る乗員検知システムの要部
を概略的に示したブロック図である。
【図5】実施の形態(2)に係る乗員検知システムの要
部を概略的に示したブロック図である。
【図6】実施の形態(2)に係る乗員検知システムを構
成する乗員検知制御ユニットにおけるマイコンの行う処
理動作を示したフローチャートである。
【図7】実施の形態(3)に係る乗員検知システムの要
部を概略的に示したブロック図である。
【図8】実施の形態(3)に係る乗員検知システムを構
成する乗員検知制御ユニットにおけるマイコンの行う処
理動作を示したフローチャートである。
【図9】正常に機能しない感圧部の配置場所に加わる圧
力値の求め方を説明するための説明図である。
【図10】別の実施の形態に係る乗員検知システムを構
成する乗員検知制御ユニットの要部を概略的に示したブ
ロック図である。
【図11】従来の乗員検知システムの要部を概略的に示
したブロック図である。
【図12】(a)はシートセンサを組み込んだシートを
示した側面図であり、(b)はその平面図である。
【図13】感圧部の圧力に伴う抵抗値変化を示した図で
ある。
【図14】シートに加わる圧力分布を示した図である。
【符号の説明】
21、21A〜21C 乗員検知システム 22、22A〜22C シートセンサ 23 平面体 24、24c1 〜24c5 感圧部 25、25a〜25c 温度検知素子 26、26A〜26D 乗員検知制御ユニット 27、27A〜27D マイコン 28、28A〜28C 入力回路 33 EEPROM

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力検知素子が複数マトリックス状に配
    置された平面体を含んで構成されたシートセンサにおい
    て、 前記平面体が複数のエリアに分割され、 温度検知素子が各エリアに少なくとも1つ配置されてい
    ることを特徴とするシートセンサ。
  2. 【請求項2】 圧力検知素子が複数マトリックス状に配
    置された平面体を含んで構成されたシートセンサにおい
    て、 温度検知素子が各圧力検知素子の近傍に少なくとも1つ
    配置されていることを特徴とするシートセンサ。
  3. 【請求項3】 圧力検知素子が複数マトリックス状に配
    置された平面体を含んで構成されたシートセンサにおい
    て、 湿度検知素子が前記平面体の中央部に配置されているこ
    とを特徴とするシートセンサ。
  4. 【請求項4】 圧力検知素子が複数マトリックス状に配
    置された平面体を含んで構成されたシートセンサにおい
    て、 前記平面体が複数のエリアに分割され、 湿度検知素子が各エリアに少なくとも1つ配置されてい
    ることを特徴とするシートセンサ。
  5. 【請求項5】 圧力検知素子が複数マトリックス状に配
    置された平面体を含んで構成されたシートセンサにおい
    て、 湿度検知素子が各圧力検知素子の近傍に少なくとも1つ
    配置されていることを特徴とするシートセンサ。
  6. 【請求項6】 圧力検知素子が複数マトリックス状に配
    置されると共に、温度検知素子が配置された平面体を含
    んで構成されるシートセンサと、 該シートセンサからの信号を演算処理可能な電気信号の
    かたちに変換する入力手段とを備えた乗員検知システム
    において、 前記温度検知素子からの温度情報に基づいて、前記入力
    手段を介して得られる圧力値を補正する第1の補正手段
    を備えていることを特徴とする乗員検知システム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のシートセンサを含んで構
    成される乗員検知システムであって、 少なくとも2以上の異なるエリアに配置された前記温度
    検知素子からの温度情報に基づいて、前記圧力検知素子
    から得られる圧力値を補正する第2の補正手段を備えて
    いることを特徴とする乗員検知システム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のシートセンサを含んで構
    成される乗員検知システムであって、 各エリアに配置された前記温度検知素子からの温度情報
    に基づいて、前記圧力検知素子から得られる圧力値を各
    エリア毎に補正する第3の補正手段を備えていることを
    特徴とする乗員検知システム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のシートセンサと、 該シートセンサからの信号を演算処理可能な電気信号の
    かたちに変換する入力手段とを備えた乗員検知システム
    であって、 少なくとも2以上の異なるエリアに配置された前記温度
    検知素子からの温度情報に基づいて、前記入力手段を介
    して得られる圧力値を補正する第4の補正手段を備えて
    いることを特徴とする乗員検知システム。
  10. 【請求項10】 請求項2記載のシートセンサを含んで
    構成される乗員検知システムであって、 各圧力検知素子から得られる圧力値を、前記圧力検知素
    子の近傍に配置された前記温度検知素子からの温度情報
    に基づいて補正する第5の補正手段を備えていることを
    特徴とする乗員検知システム。
  11. 【請求項11】 前記第5の補正手段により補正され
    た、前記圧力検知素子から得られる圧力値に基づいて、
    乗員の有無判断などの所定の処理を行う第1の処理手段
    と、 前記温度検知素子からの温度情報に基づいて、各圧力検
    知素子の温度が所定の範囲内にあるか否かを判断する第
    1の判断手段とを備え、 前記第1の処理手段が、前記第1の判断手段からの判断
    により、温度が前記所定の範囲内でないと判断された前
    記圧力検知素子から得られる圧力値を、処理用のデータ
    として用いないものであることを特徴とする請求項10
    記載の乗員検知システム。
  12. 【請求項12】 温度が前記所定の範囲内でないと判断
    された圧力検知素子の配置場所に加わる圧力値を、前記
    配置場所の周辺に配置された圧力検知素子から得られる
    圧力値に基づいて求める第1の算出手段を備え、 前記第1の処理手段が、前記第1の算出手段からの算出
    結果を考慮に入れて、前記所定の処理を行うものである
    ことを特徴とする請求項11記載の乗員検知システム。
  13. 【請求項13】 請求項2記載のシートセンサと、 該シートセンサからの信号を演算処理可能な電気信号の
    かたちに変換する入力手段とを備えた乗員検知システム
    であって、 少なくとも2以上の前記温度検知素子からの温度情報に
    基づいて、前記入力手段を介して得られる圧力値を補正
    する第6の補正手段を備えていることを特徴とする乗員
    検知システム。
  14. 【請求項14】 圧力検知素子が複数マトリックス状に
    配置された平面体を含んで構成されたシートセンサと、 車室内に配置された、車室内の温度を検知するための温
    度検知手段からの温度情報に基づいて、前記圧力検知素
    子から得られる圧力値を補正する第7の補正手段とを備
    えていることを特徴とする乗員検知システム。
  15. 【請求項15】 各圧力検知素子、及び/又は前記入力
    手段の温度特性に関する情報が記憶された記憶手段を備
    え、 前記第1〜前記第7の補正手段のいずれかが、前記記憶
    手段に記憶された温度特性に関する情報に基づいて補正
    を行うものであることを特徴とする請求項6〜14のい
    ずれかの項に記載の乗員検知システム。
  16. 【請求項16】 請求項2記載のシートセンサを含んで
    構成される乗員検知システムであって、 前記温度検知素子からの温度情報に基づいて、乗員の有
    無判断などの所定の処理を行う第2の処理手段を備えて
    いることを特徴とする乗員検知システム。
  17. 【請求項17】 前記第5の補正手段により補正され
    た、前記圧力検知素子から得られる圧力値、及び前記温
    度検知素子からの温度情報に基づいて、乗員の有無判断
    などの所定の処理を行う第3の処理手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項10記載の乗員検知システム。
  18. 【請求項18】 シートの背もたれ部に配置された温度
    検知素子を備え、 前記第2又は前記第3の処理手段が、前記温度検知素子
    からの温度情報を考慮に入れて、前記所定の処理を行う
    ものであることを特徴とする請求項16又は請求項17
    記載の乗員検知システム。
  19. 【請求項19】 圧力検知素子が複数マトリックス状に
    配置されると共に、温度検知素子が配置された平面体を
    含んで構成されたシートセンサと、 前記温度検知素子からの温度情報に基づいて、前記圧力
    検知素子の温度が所定の範囲内であるか否かを判断する
    第2の判断手段と、 該第2の判断手段からの判断結果に基づいて、使用者に
    対し、警告を促す第1の警告手段とを備えていることを
    特徴とする乗員検知システム。
  20. 【請求項20】 圧力検知素子が複数マトリックス状に
    配置されると共に、温度検知素子が配置された平面体を
    含んで構成されたシートセンサと、 前記温度検知素子からの温度情報に基づいて、前記圧力
    検知素子の温度が所定の範囲内であるか否かを判断する
    第3の判断手段と、 該第3の判断手段からの判断結果に基づいて、エアバッ
    クシステムを構成する制御コンピュータなどの外部へ、
    所定の信号を送出する第1の送出手段とを備えているこ
    とを特徴とする乗員検知システム。
  21. 【請求項21】 圧力検知素子が複数マトリックス状に
    配置されると共に、温度検知素子が配置された平面体を
    含んで構成されたシートセンサと、 前記温度検知素子からの温度情報に基づいて、シートの
    温度が所定の温度以上であるか否かを判断する第4の判
    断手段と、 乗員の有無を判断する乗員有無判断手段と、 前記第4の判断手段によりシートの温度が前記所定の温
    度以上であると判断され、なおかつ前記乗員有無判断手
    段により乗員が存在すると判断された場合、その旨を外
    部へ知らせる第1の告知手段とを備えていることを特徴
    とする乗員検知システム。
  22. 【請求項22】 請求項3記載のシートセンサを含んで
    構成される乗員検知システムであって、 前記湿度検知素子からの湿度情報に基づいて、前記圧力
    検知素子から得られる圧力値を補正する第8の補正手段
    を備えていることを特徴とする乗員検知システム。
  23. 【請求項23】 請求項4記載のシートセンサを含んで
    構成される乗員検知システムであって、 少なくとも2以上の異なるエリアに配置された前記湿度
    検知素子からの湿度情報に基づいて、前記圧力検知素子
    から得られる圧力値を補正する第9の補正手段を備えて
    いることを特徴とする乗員検知システム。
  24. 【請求項24】 請求項4記載のシートセンサを含んで
    構成される乗員検知システムであって、 各エリアに配置された前記湿度検知素子からの湿度情報
    に基づいて、前記圧力検知素子から得られる圧力値を各
    エリア毎に補正する第10の補正手段を備えていること
    を特徴とする乗員検知システム。
  25. 【請求項25】 請求項5記載のシートセンサを含んで
    構成される乗員検知システムであって、 各圧力検知素子から得られる圧力値を、前記圧力検知素
    子の近傍に配置された前記湿度検知素子からの湿度情報
    に基づいて補正する第11の補正手段を備えていること
    を特徴とする乗員検知システム。
  26. 【請求項26】 前記第11の補正手段により補正され
    た、前記圧力検知素子から得られる圧力値に基づいて、
    乗員の有無判断などの所定の処理を行う第4の処理手段
    と、 前記湿度検知素子からの湿度情報に基づいて、各圧力検
    知素子の湿度が所定の湿度以上であるか否かを判断する
    第5の判断手段とを備え、 前記第4の処理手段が、前記第5の判断手段からの判断
    により、湿度が前記所定の湿度以上であると判断された
    前記圧力検知素子から得られる圧力値を、処理用のデー
    タとして用いないものであることを特徴とする請求項2
    5記載の乗員検知システム。
  27. 【請求項27】 湿度が前記所定の湿度以上であると判
    断された前記圧力検知素子の配置場所に加わる圧力値
    を、前記配置場所の周辺に配置された前記圧力検知素子
    から得られる圧力値に基づいて求める第2の算出手段を
    備え、 前記第4の処理手段が、前記第2の算出手段からの算出
    結果を考慮に入れて、前記所定の処理を行うものである
    ことを特徴とする請求項26記載の乗員検知システム。
  28. 【請求項28】 圧力検知素子が複数マトリックス状に
    配置された平面体を含んで構成されたシートセンサと、 車室内に配置された、車室内の湿度を検知するための湿
    度検知手段からの湿度情報に基づいて、前記圧力検知素
    子から得られる圧力値を補正する第12の補正手段とを
    備えていることを特徴とする乗員検知システム。
  29. 【請求項29】 各圧力検知素子の湿度特性に関する情
    報が記憶された記憶手段を備え、 前記第8〜前記第12の補正手段のいずれかが、前記記
    憶手段に記憶された湿度特性に関する情報に基づいて補
    正を行うものであることを特徴とする請求項22〜28
    のいずれかの項に記載の乗員検知システム。
  30. 【請求項30】 前記第11の補正手段により補正され
    た、前記圧力検知素子から得られる圧力値、及び前記湿
    度検知素子からの湿度情報に基づいて、乗員の有無判断
    などの所定の処理を行う第5の処理手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項25記載の乗員検知システム。
  31. 【請求項31】 シートの背もたれ部に配置された湿度
    検知素子を備え、 前記第5の処理手段が、前記湿度検知素子からの湿度情
    報を考慮に入れて、前記所定の処理を行うものであるこ
    とを特徴とする請求項30記載の乗員検知システム。
  32. 【請求項32】 圧力検知素子が複数マトリックス状に
    配置されると共に、湿度検知素子が配置された平面体を
    含んで構成されたシートセンサと、 前記湿度検知素子からの湿度情報に基づいて、前記圧力
    検知素子の湿度が所定の湿度以上であるか否かを判断す
    る第6の判断手段と、 該第6の判断手段からの判断結果に基づいて、使用者に
    対し、警告を促す第2の警告手段とを備えていることを
    特徴とする乗員検知システム。
  33. 【請求項33】 圧力検知素子が複数マトリックス状に
    配置されると共に、湿度検知素子が配置された平面体を
    含んで構成されたシートセンサと、 前記湿度検知素子からの湿度情報に基づいて、前記圧力
    検知素子の湿度が所定の湿度以上であるか否かを判断す
    る第7の判断手段と、 該第7の判断手段からの判断結果に基づいて、エアバッ
    クシステムを構成する制御コンピュータなどの外部へ、
    所定の信号を送出する第2の送出手段とを備えているこ
    とを特徴とする乗員検知システム。
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