JP4164111B2 - 異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置 - Google Patents

異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置 Download PDF

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この発明は、幅方向において異なる厚みを持ち長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、帯状金属薄板の幅方向および長手方向における反りならびに局所における歪みを矯正するのに使用される、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置に関する。
例えば半導体部品のリードフレーム材のように、幅方向において異なる厚みを持ち長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板、例えば、図8の(a)に横断面図を示すように、片面が平坦で他の片面が凹凸状であって、厚みが厚く平坦な中央部分2と厚みが薄く平坦な両側部分3とを有する帯状金属薄板1や、図8の(b)に横断面図を示すように、片面が平坦で他の片面が凹凸状であって、厚みが薄く平坦な中央部分5と厚みが厚く平坦な両側部分6とを有する帯状金属薄板4は、コイル状に巻かれたときの巻癖などにより長手方向においてカール(長手方向における反り)を生じる他、図9の(a)、(b)に横断面図を示すように、部位による板厚の違いから幅方向における反りを生じることがある。このような異形断面を有する帯状金属薄板1、4に発生した反りは、プレス加工、メッキ加工等の加工を施す以前に矯正して、図8の(a)、(b)に示したような本来の形状に戻す必要がある。この場合において、帯状金属薄板1、4に発生した長手方向における反りは、帯状金属薄板1、4に対してその長手方向に沿った引っ張り力を付与することにより矯正することができる。ところが、帯状金属薄板1、4に発生した幅方向における反りは、帯状金属薄板1、4を、その長手方向に沿って引っ張るだけでは矯正することができない。
異形断面を有する帯状金属薄板に発生した幅方向における反りを矯正する方法としては、従来、帯状金属薄板の薄板部分に当てられる大径部と厚板部分に当てられる小径部とを一体的に有する矯正ロールを使用し、帯状金属薄板を、その幅方向における反りの内側と円周面とが接触するように矯正ロールに巻き掛けるとともに、矯正ロールと対向させて配置した押えロールを、その円周面と帯状金属薄板の幅方向における反りの外側とが接触するように帯状金属薄板に押し当てて、矯正ロールと押さえロールとで帯状金属薄板を厚み方向に拘束した状態で、繰り出し部から帯状金属薄板を繰り出して矯正ロールと押さえロールとの間へ連続的に送り込むことにより、帯状金属薄板の幅方向における反りを連続的に矯正すると同時に、帯状金属薄板の薄板部分と厚板部分との境目の段差部における曲りも矯正する、といった方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−192975号公報(第3−4頁、図7−図9)
上記したように、大径部と小径部とを有する矯正ロールと押さえロールとで帯状金属薄板を厚み方向に拘束した状態で、矯正ロールおよび押さえロールを回転させて、帯状金属薄板をその長手方向へ移送しつつ帯状金属薄板の幅方向における反りを矯正する、といった従来の方法には、以下のような問題点がある。すなわち、矯正ロールの大径部と小径部とでは、円周長さが相違するので、矯正ロールを回転させるときの大径部の周速度に比べて小径部の周速度が大きくなる。このため、異形断面を有する帯状金属薄板を矯正ロールに巻き掛けるとともに帯状金属薄板に押えロールを押し当てて、矯正ロールと押さえロールとで帯状金属薄板を厚み方向に拘束した状態で、矯正ロールおよび押さえロールをそれぞれ回転させたときに、帯状金属薄板の移送速度は当然のことながら薄板部分でも厚板部分でも同じであるので、帯状金属薄板の薄板部分と接触する矯正ロールの大径部の周速度と厚板部分と接触する小径部の周速度が相違することから、帯状金属薄板と矯正ロールとの間でスリップが発生することとなる。この結果、帯状金属薄板の表面に損傷を生じる可能性がある。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、幅方向において異なる厚みを持ち長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、帯状金属薄板の幅方向における反りを矯正する場合において、帯状金属薄板に損傷を生じる心配が無い、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、片面が平坦面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、前記帯状金属薄板の幅方向および長手方向における反りを矯正する、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置において、前記帯状金属薄板を、その長手方向へ連続して繰り出す繰り出し部と、この繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の凹凸面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着された複数本の異形ロールと、前記繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の平坦面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設されるとともに、前記各異形ロール間に異形ロールに対しそれぞれ千鳥状に配列され、自由回転可能に軸着されて、帯状金属薄板の平坦面に当接し帯状金属薄板を前記異形ロールの周面に対して押し付ける複数本の押圧ロールと、前記帯状金属薄板の移送方向の、前記異形ロールおよび前記押圧ロールより前方側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するようにそれぞれ配設され、帯状金属薄板を両面側から挟持して、異形ロールと押圧ロールとの間を通された帯状金属薄板をその長手方向に沿って引っ張る少なくとも一対の移送ロールと、この移送ロールを回転駆動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、片面が平坦面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、前記帯状金属薄板の幅方向および長手方向における反りを矯正する、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置において、前記帯状金属薄板を、その長手方向へ連続して繰り出す繰り出し部と、この繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の凹凸面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着された2本の異形ロールと、前記繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の平坦面側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するように配設されるとともに、前記2本の異形ロール間に異形ロールに対し千鳥状に配列され、自由回転可能に軸着されて、帯状金属薄板の平坦面に当接し帯状金属薄板を前記異形ロールの周面に対して押し付ける1本の押圧ロールと、前記帯状金属薄板の移送方向の、前記異形ロールおよび前記押圧ロールより前方側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するようにそれぞれ配設され、帯状金属薄板を両面側から挟持して、異形ロールと押圧ロールとの間を通された帯状金属薄板をその長手方向に沿って引っ張る少なくとも一対の移送ロールと、この移送ロールを回転駆動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、片面が平坦面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、前記帯状金属薄板の幅方向および長手方向における反りを矯正する、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置において、前記帯状金属薄板を、その長手方向へ連続して繰り出す繰り出し部と、この繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の凹凸面側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するように配設され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着された1本の異形ロールと、前記繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の平坦面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設されるとともに、前記異形ロールに対し千鳥状に配列され、自由回転可能に軸着されて、帯状金属薄板の平坦面に当接し帯状金属薄板を前記異形ロールの周面に対して押し付ける2本の押圧ロールと、前記帯状金属薄板の移送方向の、前記異形ロールおよび前記押圧ロールより前方側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するようにそれぞれ配設され、帯状金属薄板を両面側から挟持して、異形ロールと押圧ロールとの間を通された帯状金属薄板をその長手方向に沿って引っ張る少なくとも一対の移送ロールと、この移送ロールを回転駆動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、両面がそれぞれ凹凸面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、前記帯状金属薄板の幅方向および長手方向における反りを矯正する、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置において、前記帯状金属薄板を、その長手方向へ連続して繰り出す繰り出し部と、この繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の片面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着された複数本の第1の異形ロールと、前記繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の他の片面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設されるとともに、前記各第1の異形ロール間に第1の異形ロールに対しそれぞれ千鳥状に配列され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着されて、帯状金属薄板を前記第1の異形ロールの周面に対し押し付ける複数本の第2の異形ロールと、前記帯状金属薄板の移送方向の、前記第1の異形ロールおよび前記第2の異形ロールより前方側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するようにそれぞれ配設され、帯状金属薄板を両面側から挟持して、第1の異形ロールと第2の異形ロールとの間を通された帯状金属薄板をその長手方向に沿って引っ張る少なくとも一対の移送ロールと、この移送ロールを回転駆動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、両面がそれぞれ凹凸面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、前記帯状金属薄板の幅方向および長手方向における反りを矯正する、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置において、前記帯状金属薄板を、その長手方向へ連続して繰り出す繰り出し部と、この繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の片面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着された2本の第1の異形ロールと、前記繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の他の片面側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するように配設されるとともに、前記2本の第1の異形ロール間に第1の異形ロールに対し千鳥状に配列され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着されて、帯状金属薄板を前記第1の異形ロールの周面に対し押し付ける1本の第2の異形ロールと、前記帯状金属薄板の移送方向の、前記第1の異形ロールおよび前記第2の異形ロールより前方側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するようにそれぞれ配設され、帯状金属薄板を両面側から挟持して、第1の異形ロールと第2の異形ロールとの間を通された帯状金属薄板をその長手方向に沿って引っ張る少なくとも一対の移送ロールと、この移送ロールを回転駆動させる駆動手段とを備えたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の矯正装置において、帯状金属薄板の移送方向の、移送ロールより前方側に配設され、帯状金属薄板に対しその長手方向に沿って張力を付与する調整ロールをさらに備えたことを特徴とする。
請求項1ないし請求項3に係る各発明の矯正装置においては、一対の移送ロールにより帯状金属薄板が挟持されて引っ張られることにより、繰り出し部から帯状金属薄板が連続して繰り出され、千鳥状に配列された異形ロールと押圧ロールとの間に帯状金属薄板が通されて移送される。そして、帯状金属薄板は、押圧ロールにより異形ロールの周面へ押し付けられることにより、幅方向および長手方向における反りならびに局所における歪みが矯正される。この場合において、異形ロールおよび押圧ロールは、それぞれ自由回転可能に軸着されており、しかも、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部と帯状金属薄板の厚板部と接触する小径部とからなる異形ロールは、大径部と小径部とが相対的に回転自在とされているので、帯状金属薄板と異形ロールとの間でスリップが発生することがない。
したがって、請求項1ないし請求項3に係る各発明の矯正装置を使用すると、異形断面を有する帯状金属薄板に損傷を生じさせることなく、帯状金属薄板の幅方向における反りを矯正することができる。
請求項4および請求項5に係る各発明の矯正装置においては、一対の移送ロールにより帯状金属薄板が挟持されて引っ張られることにより、繰り出し部から帯状金属薄板が連続して繰り出され、千鳥状に配列された第1の異形ロールと第2の異形ロールとの間に帯状金属薄板が通されて移送される。そして、帯状金属薄板は、第2の異形ロールにより第1の異形ロールの周面へ押し付けられることにより、幅方向および長手方向における反りならびに局所における歪みが矯正される。この場合において、第1の異形ロールおよび第2の異形ロールは、それぞれ自由回転可能に軸着されており、しかも、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部と帯状金属薄板の厚板部と接触する小径部とからなる各異形ロールは、それぞれ大径部と小径部とが相対的に回転自在とされているので、帯状金属薄板とそれぞれの異形ロールとの間でスリップが発生することがない。
したがって、請求項1および請求項5に係る各発明の矯正装置を使用すると、異形断面を有する帯状金属薄板に損傷を生じさせることなく、帯状金属薄板の幅方向における反りを矯正することができる。
請求項6に係る発明の矯正装置では、調整ロールによって帯状金属薄板に対しその長手方向に沿って張力が付与されることにより、異形ロールと押圧ロールとによりまたは第1の異形ロールと第2の異形ロールとにより幅方向および長手方向における反りが矯正された帯状金属薄板の形態が、その長手方向に関して調整される。
以下、この発明の最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の実施形態の1例を示し、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置の概略構成を示す模式図である。
この矯正装置は、異形断面を有する帯状金属薄板10をロール状に巻いたコイル14から、帯状金属薄板10を、その長手方向へ連続して繰り出す繰り出し部12、この繰り出し部12から繰り出される帯状金属薄板10の幅方向における反り(以下、「幅反り」という)および長手方向(幅方向と直交する方向)における反り(以下、「カール」という)をそれぞれ矯正する矯正部16、帯状金属薄板10をその長手方向へ移送する移送部18、まらびに、帯状金属薄板10の長手方向における形態を調整する調整部20を備えて構成されている。ここでいうところの異形断面を有する帯状金属薄板10は、図8に示したように、片面が平坦面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する金属薄板、あるいは、両面がそれぞれ凹凸面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する金属薄板である。以下においては主として、図8の(a)に示したように、片面が平坦で他の片面が凹凸状であって、厚みが厚く平坦な中央部分(厚板部)と厚みが薄く平坦な両側部分(薄板部)とを有する帯状金属薄板10について説明する。
繰り出し部12のコイル14は、凹凸面側を内側にして巻回されており、繰り出し部12から繰り出される帯状金属薄板10は、凹凸面を下面側にした状態でガイドロール26を経て矯正部16へ導かれる。矯正部16は、帯状金属薄板10の移送路の下側に互いに平行に並列して配設された5本の異形ロール22、および、移送路の上側に互いに平行に並列して配設された4本の押圧ロール24から構成されている。
異形ロール22は、その軸線が帯状金属薄板10の長手方向と直交するように配設される。この異形ロール22は、図2に断面図を示すように、長手方向における中央部分をなす胴部30、および、胴部30の左・右両側にそれぞれ一体に形成された段付き軸部32、32からなる自転部28と、この自転部28の胴部30の左・右両側面にそれぞれ隣接するように配設された回転円筒部34、34とから構成されている。そして、回転円筒部34は、自転部28の段付き軸部32の外周面に、2個の軸受36、38を介し自転部28に対して回転自在に支持されている。また、自転部28の各段付き軸部32は、それぞれ軸受40を介して下部フレーム42に自由回転可能に支持されている。図2中の符号44、46は、それぞれ係止用ナットを示し、符号48は、固定用リングを示す。このような構成を有する異形ロール22において、図5に模式化して示すように、自転部28の胴部30が、帯状金属薄板10の厚板部10aと接触する小径部50となり、回転円筒部34が、帯状金属薄板10の薄板部10bと接触する大径部52となる。異形ロール22の小径部50の半径と大径部52の半径との寸法差と、帯状金属薄板10の厚板部10aの厚みと薄板部10bの厚みとの寸法差とがほぼ等しくなるように、異形ロール22の小径部50および大径部52の各半径がそれぞれ決められる。また、異形ロール22の小径部50の幅寸法(軸線に沿った方向における長さ)は、帯状金属薄板10の厚板部10aの幅寸法とほぼ等しくなるように設定され、異形ロール22の左・右両大径部52の各幅寸法は、帯状金属薄板10の左・右両薄板部10bの幅寸法とそれぞれ同等もしくはそれより僅かに大きくなるように設定される。
上記した異形ロール22は、帯状金属薄板10の凹凸面に当接するが、帯状金属薄板10の平坦面に当接する押圧ロール24は、図3に一部を断面で表した正面図を示すように、軸線方向に沿った方向における長さ寸法が帯状金属薄板10の幅寸法とそれぞれ同等もしくはそれより僅かに大きくされた胴部54と、この胴部54の左・右両側にそれぞれ一体に形成された軸部56、56とで構成されている。そして、押圧ロール24の各軸部56は、それぞれ軸受58を介して上部フレーム60に自由回転可能に支持されている。図3中の符号62は、係止用ナットを示す。この押圧ロール24は、その軸線が帯状金属薄板10の長手方向と直交するように配設され、したがって、異形ロール22と平行に配設される。また、4本の押圧ロール24は、5本の異形ロール22と互いに千鳥状に配列され、かつ、帯状金属薄板10を各異形ロール22の周面に対してそれぞれ押し付ける力が作用するように、各異形ロール22の最上位置より各押圧ロール24の最下位置が下方となるように配置される。さらに、詳細を図示していないが、4本の押圧ロール24は、共通のフレームに、入側(帯状金属薄板10の移送方向における後方側)の2本の押圧ロールと出側(帯状金属薄板10の移送方向における前方側)の2本の押圧ロールとがそれぞれ独立して上下方向へ移動可能に保持されており、それぞれスクリュージャッキにより異形ロール22に対する高さ位置を調整することができる構成となっている。
移送部18は、帯状金属薄板10の移送方向の、異形ロール22および押圧ロール24より前方側に配設された二組の上・下一対の移送ロール64a、64bから構成されている。各移送ロール64a、64bは、それぞれ胴部表面がゴム材で形成されている。また、各移送ロール64a、64bは、それぞれ軸線が帯状金属薄板10の長手方向と直交するように設置されている。さらに、図示していないが、各移送ロール64a、64bの支軸は、それぞれ回転駆動機構に連結されており、各移送ロール64a、64bがそれぞれ回転駆動させられる駆動ロールとなっている。そして、上・下一対の移送ロール64a、64bは、帯状金属薄板10を上・下両面側から挟持して回転駆動することにより、異形ロール22と押圧ロール24との間を通された帯状金属薄板10をその長手方向に沿って引っ張り、帯状金属薄板10を繰り出し部12から連続して繰り出させその長手方向へ移送する。
調整部20は、帯状金属薄板10の移送方向の、移送ロール64a、64bより前方側に配設された複数本の調整ロール、すなわち、上部ロール66およびアジャストロール68と下部ロール70とから構成されている。各ロール66、68、70は、それぞれ胴部が円柱状に形成されている。また、各ロール66、68、70は、それぞれ軸線が帯状金属薄板10の長手方向と直交するように設置されており、上部ロール66およびアジャストロール68と下部ロール70とは千鳥状に配列されている。さらに、図示していないが、各ロール66、68、70の支軸は、それぞれ回転駆動機構に連結されており、上部ロール66およびアジャストロール68と下部ロール70とがそれぞれ回転駆動させられる駆動ロールとなっている。そして、上部ロール66およびアジャストロール68ならびに下部ロール70が帯状金属薄板10の上面および下面にそれぞれ接触して回転駆動することにより、帯状金属薄板10に対しその長手方向に沿って張力が付与され、帯状金属薄板10の長手方向における形態が調整される。
また、上方側の2本の移送ロール64aと上部ロール66およびアジャストロール68は、詳細を図示していないが共通の昇降機構に保持されており、上下方向へ移動可能とされて、下方側の移送ロール64bおよび下部ロール70に対する高さ位置を調整することができる構成となっている。さらに、アジャストロール68は、単独で上下方向へ移動可能に保持されている。すなわち、図4に一部を断面で表した正面図を示すように、アジャストロール68は、その左・右両支軸72がそれぞれ軸受74を介して筒状の軸支持部材76に回転自在に支持されている。図4中の符号78は、係止用ナットを示す。そして、装置固定部80に形設された貫通孔82に、上半部に雄ねじが螺刻された調節用ボルト84が上下移動可能に挿通されている。調節用ボルト84のねじ部86には、調節用ナット88と固定用ナット90とが螺合している。また、調節用ボルト84の下端部は、軸支持部材76に平行ピン92によって連接され、平行ピン92は止めねじ94によって固定されている。さらに、軸支持部材76に一体的に固着されたばね保持部材96と装置固定部80との間に圧縮コイルばね98が介装されており、圧縮コイルばね96に調節用ボルト84が挿通されている。このような機構を備えた装置において、調節用ボルト84に対する調節用ナット88の螺合位置を調節することにより、調節用ボルト84が上下方向へ移動して、調節用ボルト84の下端部に連接された軸支持部材76が上下方向へ移動し、一対の軸支持部材76に支持されたアジャストロール68の高さ位置が調節される。
上記した構成を備えた矯正装置において、移送ロール64a、64bにより帯状金属薄板10が挟持されて引っ張られ、繰り出し部12のコイル14から帯状金属薄板10が連続して引き出される。繰り出し部12から繰り出された帯状金属薄板10は、矯正部16の異形ロール22と押圧ロール24との間に通されて移送される。帯状金属薄板10は、異形ロール22と押圧ロール24との間を通過する間に、押圧ロール24によって異形ロール22の周面へ押し付けられ、図5に示すように、厚板部10aの下面が異形ロール22の小径部48の周面に密着するとともに両薄板部10bの下面が異形ロール22の両大径部50にそれぞれ密着しながら移送されていく。このように帯状金属薄板10が複数の異形ロール22の周面へ順次押し付けられながら移送されることにより、帯状金属薄板10の材料が持っている残留応力が開放されて、図9の(a)に示したような帯状金属薄板10の幅反りが矯正され、また、帯状金属薄板10の厚板部10aのカール(薄板部10bにはほとんどカールが発生しない)が矯正される。この際、異形ロール22および押圧ロール24は、それぞれ自由回転可能に支持されているので、帯状金属薄板10の移動に連れてそれぞれ回転する。さらに、異形ロール22の小径部48に対して両大径部50がそれぞれ回転自在とされているので、異形ロール22の小径部48は帯状金属薄板10の厚板部10aとの間でスリップを生じることなく回転するとともに、異形ロール22の大径部50も帯状金属薄板10の薄板部10bとの間でスリップを生じることなく回転する。このため、帯状金属薄板10の表面に傷が付いたりすることがない。
矯正部16で幅反りおよびカールが矯正された帯状金属薄板10は、移送部18を経て、調整部20の上部ロール66およびアジャストロール68と下部ロール70との間に通されて移送される。そして、これらのロール66、68、70によって帯状金属薄板10に対しその長手方向に沿って張力が付与されることにより、帯状金属薄板10の長手方向における形態が調整される。以上のようにして幅反りおよびカールが矯正された帯状金属薄板10は、図示していないがプレス加工等の加工装置へ搬送され、あるいは巻き取りリール等に巻き取られる。
上記した実施形態では、図5に示したように、片面が平坦で他の片面が凹凸状であって中央部分が厚く形成され両側部分がそれぞれ薄く形成された異形断面を有する帯状金属薄板10における幅反りを矯正する場合について説明したが、図6に模式的に正面図を示すように、片面が平坦で他の片面が凹凸状であって中央部分が薄く形成され両側部分がそれぞれ厚く形成された異形断面を有する帯状金属薄板100における幅反りおよびカールを矯正する場合には、軸線方向における中央部が、帯状金属薄板100の薄板部100aと接触する大径部104とされ、中央部に隣接する左・右両側部が、それぞれ帯状金属薄板100の厚板部100bと接触する小径部106とされて、大径部104に対し両小径部106がそれぞれ相対的に回転可能である異形ロール102を使用し、そのような異形ロール102と図3に示したような押圧ロールとで帯状金属薄板100における幅反りを矯正するようにすればよい。
また、図7に模式的に正面図を示すように、両面がそれぞれ凹凸状である異形断面を有する帯状金属薄板110における幅反りおよびカールを矯正する場合には、図7の(a)に示すように、帯状金属薄板110の厚板部110aと接触する小径部114、および、帯状金属薄板110の薄板部110bと接触する大径部116から胴部が形成されて、小径部114に対し大径部116が相対的に回転可能である第1の異形ロール112を帯状金属薄板110の上面側に配設するとともに、図7の(b)に示すように、帯状金属薄板110の厚板部110aと接触する小径部120、および、帯状金属薄板110の薄板部110bと接触する大径部122から胴部が形成されて、小径部120に対し大径部122が相対的に回転可能である第2の異形ロール118を帯状金属薄板110の下面側に配設し、両異形ロール112、118同士が相互に帯状金属薄板110をそれぞれの周面に対して押し付け合うようにする。このような第1の異形ロール112と第2の異形ロール118との間に帯状金属薄板110を通して移送することにより、帯状金属薄板110における幅反りおよびカールを矯正するようにする。
なお、上記した実施形態では、異形ロール22、102および押圧ロール24をそれぞれ、帯状金属薄板10、100の移送方向に沿って複数本並列させ、また、第1の異形ロール112および第2の異形ロール118をそれぞれ、帯状金属薄板110の移送方向に沿って複数本並列させるようにしたが、2本の異形ロールと1本の押圧ロール、もしくは、1本の異形ロールと2本の押圧ロールとを帯状金属薄板の移送方向に沿って千鳥状に配設し、あるいは、2本の第1の異形ロールと1本の第2の異形ロールと、もしくは、1本の第1の異形ロールと2本の第2の異形ロールとを帯状金属薄板の移送方向に沿って千鳥状に配設するようにしてもよい。
この発明の実施形態の1例を示し、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置の概略構成を示す模式図である。 図1に示した矯正装置の構成要素である異形ロールの断面図である。 図1に示した矯正装置の構成要素である押圧ロールの、一部を断面で表した正面図である。 図1に示した矯正装置の構成要素であるアジャストロールの、一部を断面で表した正面図である。 図1に示した矯正装置における異形ロールと異形断面を有する帯状金属薄板との当接状態を模式的に示す正面図である。 この発明の別の実施形態を示し、異形ロールと異形断面を有する帯状金属薄板との当接状態を示す模式的正面図である。 この発明のさらに別の実施形態を示し、第1および第2の異形ロールと異形断面を有する帯状金属薄板との当接状態をそれぞれ示す模式的正面図である。 異形断面を有する帯状金属薄板の断面形状の例を示す横断面図である。 異形断面を有する帯状金属薄板において発生する幅方向における反りについて説明するための横断面図である。
符号の説明
10、100、110 異形断面を有する帯状金属薄板
12 繰り出し部
14 コイル
16 矯正部
18 移送部
20 調整部
22、102、112、118 異形ロール
24 押圧ロール
28 異形ロールの自転部
30 自転部の胴部
32 自転部の段付き軸部
34 回転円筒部
36、38、40、58 軸受
50、106、114、120 異形ロールの小径部
52、104、116、122 異形ロールの大径部
54 押圧ロールの胴部
56 押圧ロールの軸部
64a、64b 移送ロール
66 上部ロール
68 アジャストロール
70 下部ロール

Claims (6)

  1. 片面が平坦面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、前記帯状金属薄板の幅方向および長手方向における反りを矯正する、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置において、
    前記帯状金属薄板を、その長手方向へ連続して繰り出す繰り出し部と、
    この繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の凹凸面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着された複数本の異形ロールと、
    前記繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の平坦面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設されるとともに、前記各異形ロール間に異形ロールに対しそれぞれ千鳥状に配列され、自由回転可能に軸着されて、帯状金属薄板の平坦面に当接し帯状金属薄板を前記異形ロールの周面に対して押し付ける複数本の押圧ロールと、
    前記帯状金属薄板の移送方向の、前記異形ロールおよび前記押圧ロールより前方側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するようにそれぞれ配設され、帯状金属薄板を両面側から挟持して、異形ロールと押圧ロールとの間を通された帯状金属薄板をその長手方向に沿って引っ張る少なくとも一対の移送ロールと、
    この移送ロールを回転駆動させる駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置。
  2. 片面が平坦面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、前記帯状金属薄板の幅方向および長手方向における反りを矯正する、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置において、
    前記帯状金属薄板を、その長手方向へ連続して繰り出す繰り出し部と、
    この繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の凹凸面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着された2本の異形ロールと、
    前記繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の平坦面側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するように配設されるとともに、前記2本の異形ロール間に異形ロールに対し千鳥状に配列され、自由回転可能に軸着されて、帯状金属薄板の平坦面に当接し帯状金属薄板を前記異形ロールの周面に対して押し付ける1本の押圧ロールと、
    前記帯状金属薄板の移送方向の、前記異形ロールおよび前記押圧ロールより前方側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するようにそれぞれ配設され、帯状金属薄板を両面側から挟持して、異形ロールと押圧ロールとの間を通された帯状金属薄板をその長手方向に沿って引っ張る少なくとも一対の移送ロールと、
    この移送ロールを回転駆動させる駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置。
  3. 片面が平坦面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、前記帯状金属薄板の幅方向および長手方向における反りを矯正する、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置において、
    前記帯状金属薄板を、その長手方向へ連続して繰り出す繰り出し部と、
    この繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の凹凸面側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するように配設され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着された1本の異形ロールと、
    前記繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の平坦面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設されるとともに、前記異形ロールに対し千鳥状に配列され、自由回転可能に軸着されて、帯状金属薄板の平坦面に当接し帯状金属薄板を前記異形ロールの周面に対して押し付ける2本の押圧ロールと、
    前記帯状金属薄板の移送方向の、前記異形ロールおよび前記押圧ロールより前方側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するようにそれぞれ配設され、帯状金属薄板を両面側から挟持して、異形ロールと押圧ロールとの間を通された帯状金属薄板をその長手方向に沿って引っ張る少なくとも一対の移送ロールと、
    この移送ロールを回転駆動させる駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置。
  4. 両面がそれぞれ凹凸面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、前記帯状金属薄板の幅方向および長手方向における反りを矯正する、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置において、
    前記帯状金属薄板を、その長手方向へ連続して繰り出す繰り出し部と、
    この繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の片面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着された複数本の第1の異形ロールと、
    前記繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の他の片面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設されるとともに、前記各第1の異形ロール間に第1の異形ロールに対しそれぞれ千鳥状に配列され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着されて、帯状金属薄板を前記第1の異形ロールの周面に対し押し付ける複数本の第2の異形ロールと、
    前記帯状金属薄板の移送方向の、前記第1の異形ロールおよび前記第2の異形ロールより前方側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するようにそれぞれ配設され、帯状金属薄板を両面側から挟持して、第1の異形ロールと第2の異形ロールとの間を通された帯状金属薄板をその長手方向に沿って引っ張る少なくとも一対の移送ロールと、
    この移送ロールを回転駆動させる駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置。
  5. 両面がそれぞれ凹凸面をなし幅方向において少なくとも2つの異なる厚みを持つとともに長手方向において一様に連続した形状を有する帯状金属薄板を、その長手方向へ移送しつつ、前記帯状金属薄板の幅方向および長手方向における反りを矯正する、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置において、
    前記帯状金属薄板を、その長手方向へ連続して繰り出す繰り出し部と、
    この繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の片面側に、帯状金属薄板の移送方向に沿って互いに平行に並列しかつ各軸線が帯状金属薄板の長手方向とそれぞれ直交するように配設され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着された2本の第1の異形ロールと、
    前記繰り出し部から繰り出される前記帯状金属薄板の他の片面側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するように配設されるとともに、前記2本の第1の異形ロール間に第1の異形ロールに対し千鳥状に配列され、帯状金属薄板の薄板部と接触する大径部および厚板部と接触する小径部からなり、前記大径部に対し前記小径部が相対的に回転自在とされ、自由回転可能に軸着されて、帯状金属薄板を前記第1の異形ロールの周面に対し押し付ける1本の第2の異形ロールと、
    前記帯状金属薄板の移送方向の、前記第1の異形ロールおよび前記第2の異形ロールより前方側に、軸線が帯状金属薄板の長手方向と直交するようにそれぞれ配設され、帯状金属薄板を両面側から挟持して、第1の異形ロールと第2の異形ロールとの間を通された帯状金属薄板をその長手方向に沿って引っ張る少なくとも一対の移送ロールと、
    この移送ロールを回転駆動させる駆動手段と、
    を備えたことを特徴とする、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置。
  6. 前記帯状金属薄板の移送方向の、前記移送ロールより前方側に配設され、帯状金属薄板に対しその長手方向に沿って張力を付与する調整ロールをさらに備えた請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の、異形断面を有する帯状金属薄板の矯正装置。
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