JP4163489B2 - 車両用シートのフレーム構造体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用シートのフレーム構造体、詳しくは、共用化を目的とする
シートクッションのクッションフレーム構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のシートの高さ調節が可能なハイト機構付のシートクッションのクッショ
ンフレームを、ハイト機構なしのクッションフレームに利用することにより、
クッションフレームを共用化できる。
【0003】
このシートクッションのクッションフレームには、リクライニングデバイスを
左右両サイドフレームに取付けて、シートバックのバックフレームを傾動自在に
連結している。
そして、ハイト機構付のクッションフレームは左右両サイドフレームにハイト
機構を水平方向に連結しているため、ハイト機構を備えないクッションフレーム
のサイドフレームにスライドレールのアッパーレールを連結するには水平方向に
ボルトなどで連結する必要がある。
【0004】
ところで、サイドフレームにアッパーレールを水平方向に連結するものとし
て、例えば、特開2000ー116459、図1に開示されているものがある。
【0005】
【特許文献1】
特開2000ー116459号公報(図1)
【0006】
なお、クッションフレームには車両の衝突時などの際に、シートバックのバッ
クフレームから過大荷重が入力され、サイドフレームの後部を水平方向にボルト
などでアッパーレールに水平方向に連結したものには、ボルトを回転中心とする
回転力になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のハイト機構が備えられるクッションフレームを、ハイト機構なしのクッ
ションフレームにスライドレールのアッパーレールに水平方向にボルトなどで、
サイドフレームの前、後部を連結すると、クッションフレームに入力された前記
バックフレーム側の荷重によって、クッションフレームのサイドフレームに亀裂
が発生する不具合があった。しかも、この亀裂はサイドフレームの下部より上方
に向けて多数発生する。
これは、以上のクッションフレームの軽量化を図るために高張力鋼を使用して
いるためである。
【0008】
斯る不具合を除去するために、クッションフレームに補強部材を溶接等して補
強している。そのため、前記クッションフレームの共用化を図ることができない
し、クッションフレームの質量増を招く欠陥があった。
【0009】
そこで、本発明は共用化を目的とするクッションフレームにおいて軽量化を図
り、前記亀裂の発生を防止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明は、左右のサイドフレームと、この両サイ
ドフレームの前部間に架設したフロントフレームと、前記両サイドフレームの後
部間に架設したリャフレームとを有し、前記両サイドフレームにシートバック傾
動用のリクライニングデバイスの取付部を設けると共に前記左右のサイドフレー
ムに対してスライドレールのアッパーレールを水平方向に連結してなるクッショ
ンフレームであって、
前記両サイドフレームの前部側を前記アッパーレールに連結し、サイドフレーム
の後部側をアームを介してアッパーレールに連結し、アームの上部をサイドフ
レームに連結する連結個所Aは、アームの下部をアッパーレールに連結する連結
個所Bに対して後方に位置し、前記連結個所A,Bを車両の衝突時におけるシー
トバック側からの入力大荷重によって回転可能に連結し、アームの中間部を前記
両サイドフレームにボルトで止着してなる構成ある。
【0011】
以上の構成により、車両の衝突時にシートバック側からのクッションフレーム
に過大荷重が入力されると、両サイドフレームの後部に連結したアームの連結個
所A,Bの回転可能に連結した部分が回転するため、前記荷重を分散させること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る自動車用シートのシートクッションのフレーム構造体を示
し、図示しないハイト機構が備えられるクッションフレームを、ハイト機構が備
えないクッションフレームに共用化した状態を示し、図中1はクッションフレー
ムを示し、垂直状の左右のサイドフレーム10、10と、この両サイドフレーム
10、10の前部間に架設したフロントフレーム11と、前記両サイドフレーム
10、10の後部間に架設したリャフレーム12とから構成されている。
【0013】
図示する各フレーム10、11、12はいずれもパネルで形成され、両サイド
フレーム10、10の後部には上方に突出するリクライニングデバイス(不図
示)の取付部10A、10Aが設けてある。この取付部10A、10Aにリクラ
イニングデバイスを取付けてシートバックのバックフレーム(不図示)を傾動自
在に連結する。
【0014】
図2、図3に示すように両サイドフレーム10、10の前部は、スライドレー
ル2のアッパーレール20にボルト33で連結され、後部の内側にはアーム3の
上部の連結個所Aがピン32によってカシメ止めされ、このアーム3の下部の連
結個所Bは前記アッパーレール20にピン31で連結されている。以上のボルト
33、ピン31、32はいずれも垂直状のサイドフレーム10、アッパーレール
20に対して水平方向に挿通している。
【0015】
なお、以上のアッパーレール(20)におけるボルト33、ピン31によるサ
イドフレーム10、10の取付部20A、20Bは上方に突出状に形成され、
アッパーレール(20)は車体側に締結したロアレール21にスライド自在に嵌
合している。
【0016】
そして、以上のピン31は各々アーム3、アッパーレール20、サイドフレー
ム10に対して車両の衝突時に入力される大負荷によって回転可能に軸着され、
他方のピン32もアーム3、サイドフーム10に車両の衝突時に入力される大負
荷によって回転可能に軸着されている。
【0017】
また、ピン31と前記ボルト33とは同一の高さになるように取付られてい
る。更に、前記アーム3の上部はサイドフレーム10の取付部10A方向である
後方に向けて配設されている。従って、ボルト33とピン31との間の間隔に対
して、ボルト33とピン32との間隔は広く形成されている。
そして、前記アーム3の中間部は図3に示すように、サイドフレーム10にボ
ルト41で止着してクッションフレーム1をアッパーレール20にロックしてい
る。
【0018】
図中4は、連結パイプ4で、その両端部が図2、図3に示すようにアーム3の
上部にボルト41、42に固定した固定片40、40に一体に止着され、クッ
ションフレーム1の横剛性を向上させている。
【0019】
斯して、車両の衝突時などシートに過大荷重が加わると、シートバック側から
クッションフレーム側にその荷重が入力され、実験結果によれば、両サイドフ
レーム10、10における連結個所Aとボルト33との間が常に図4鎖線に示す
ように外側に変形して、前記荷重を吸収することが判明した。
【0020】
即ち、過大荷重は図2矢印方向に作用するが、アーム3の連結個所A,Bが回
転支持されているため、その連結個所A,Bによる連結による拘束が解かれ、前
記荷重を分散させることができる。
【0021】
また、サイドフレーム10の前部における連結個所であるボルト33と、前記
連結個所Bであるピン31との距離に対して、ボルト33と前記連結個所Aであ
るピン32との距離が広いため、サイドフレームの変形領域が広くなり、前記荷
重を分散させることができる。
【0022】
更に、アーム3を追加させることにより、エネルギー吸収部材が増加し、前記
荷重の分散効果が大になる。
【0023】
以上の両サイドフレーム10、10の変形は、前記従来例に示す亀裂の如く、
サイドフレーム10、10を破損するものでないために、乗員の安全性を損なう
ものでない。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、ハイト機構を設ける高張力鋼製のクッションフレームとハイ
ト機構を取付けないクッションフレームを共用化するものにおいて、補強部材で
補強することなく、ハイト機構を設けるクッションフレームをハイト機構を取付
けないクッションフレームに共用化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動車用クッションフレームのフレーム構造体を示す斜視図である。
【図2】 図1におけるIIーII線断面図である。
【図3】 図1のIIIーIII線断面図である。
【図4】 図1の部分平面図である。
【符号の説明】
1 クッションフレーム
2 スライドレール
3 アーム
4 連結ロッド
10 サイドフレーム
11 フロントフレーム
12 リャフレーム
20 スライドレールのアッパーレール
31 連結個所Bたるピン
32 連結個所Aたるピン
Claims (1)
- 左右のサイドフレームと、この両サイドフレームの前部間に架設
したフロントフレームと、前記両サイドフレームの後部間に架設したリャフレー
ムとを有し、前記両サイドフレームにシートバック傾動用のリクライニングデバ
イスの取付部を設けると共に前記左右のサイドフレームに対してスライドレール
のアッパーレールを水平方向に連結してなるクッションフレームであって、
前記両サイドフレームの前部側を前記アッパーレールに連結し、サイドフレーム
の後部側をアームを介してアッパーレールに連結し、アームの上部をサイドフ
レームに連結する連結個所Aは、アームの下部をアッパーレールに連結する連結
個所Bに対して後方に位置し、前記連結個所A,Bを車両の衝突時におけるシー
トバック側からの入力大荷重によって回転可能に連結し、アームの中間部を前記
両サイドフレームにボルトで止着してなる車両用シートのフレーム構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002323511A JP4163489B2 (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | 車両用シートのフレーム構造体 |
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JP2004155332A JP2004155332A (ja) | 2004-06-03 |
JP4163489B2 true JP4163489B2 (ja) | 2008-10-08 |
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Family Applications (1)
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2002
- 2002-11-07 JP JP2002323511A patent/JP4163489B2/ja not_active Expired - Fee Related
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