JP4163338B2 - 粉体化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の分子量及び粘度値を有するα−オレフィンオリゴマーにより処理された粉体を含有する粉体化粧料に関し、更に詳しくは、原料臭が無く、肌への密着性に優れ、べたつきが無く、化粧膜の均一性に優れ、しかも化粧膜の持続性が良好な粉体化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、肌への密着性や化粧崩れを防止するために、粉体化粧料においては、油剤が配合される。これら油剤の中でも、高重合度ポリイソブチレン等は、極性の低さや粘性の高さから、肌への付着性を向上させ、化粧崩れを防止する効果に優れるため、汎用されていた。また、前記高重合度ポリイソブチレン等は、粘度が高いため、粉体化粧料中に均一分散させることが難しく、予め粉体を処理して、粉体化粧料に配合する方法が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、高重合度ポリイソブチレン等を粉体化粧料に配合すると、肌への密着性を向上させ、化粧膜の持続性が向上するが、多量に配合すると、使用中にべたつきを生じる場合があった。また、高重合度ポリイソブチレン等を予め粉体に処理し、粉体化粧料に配合する場合は、粉体に処理する時に、熱により高重合度ポリイソブチレンが劣化し、変臭を生ずる場合があった。更に、高重合度ポリイソブチレン等は、粘性が高いため、他の油剤との均一分散が難しく、極在化を起こす場合があり、その結果、ケーキタイプ等の固形状の粉体化粧料において、ケーキ表面のムラや凸凹を生ずることがあった。
そこで、原料臭が無く、肌への密着性に優れ、べたつきが無く、化粧膜の均一性に優れ、しかも化粧膜の持続性が良好な粉体化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる実情において、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の分子量及び粘度値を有するα−オレフィンオリゴマーにより処理された粉体を含有する粉体化粧料が、原料臭が無く、肌への密着性に優れ、べたつきが無く、化粧膜の均一性に優れ、しかも化粧膜の持続性が良好である等の優れた品質が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0005】
すなわち本発明は、重量平均分子量が5000〜60000で、且つ40℃における粘度値が1000cp〜40000cpであるα−オレフィンオリゴマーにより処理された粉体を含有することを特徴とする粉体化粧料を提供するものである。また、前記α−オレフィンオリゴマーと粉体の比率が重量比で、前記α−オレフィンオリゴマー:粉体=0.1:99.9〜10:90であることを特徴とする前記粉体化粧料。更に、粉体化粧料が固形であることを特徴とする前記粉体化粧料を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる特定のα−オレフィンオリゴマーは、べたつきが無く、肌への密着性に優れた油剤であり、エチレンを重合して得られる炭素数4〜24の直鎖脂肪族を重合し、その後、水素添加して得られる側鎖を有する炭化水素のうち、重量平均分子量が5000〜60000でかつ40℃における粘度が1000cp〜40000cpのα−オレフィンオリゴマーである。本発明の粉体化粧料において、α−オレフィンオリゴマーは、GPC法における重量平均分子量が、5000未満では、肌への密着性に劣り、均一な化粧膜を形成する特性に欠け、60000を超えると、べたつき感を生じるため好ましくない。また、40℃におけるB型回転粘度計の粘度値が1000cp未満であると、肌への密着性に劣り、均一な化粧膜を形成する特性に欠け、40000cpを超えると、べたつき感を生じるため好ましくない。また更に、本発明に用いられる特定のα−オレフィンオリゴマーは、ポリブテンやポリイソブチレンと比較して、加熱した時の原料臭が低いものであり、これを含有する粉体化粧料においても、原料臭を低減させるものである。
このような特定のα−オレフィンオリゴマーは、市販品としてPureSyn100(重量平均分子量:約6700、40℃における粘度値:1000cp)、PureSyn150(重量平均分子量:約9200、40℃における粘度値:1320cp)、PureSyn300(重量平均分子量:約14000、40℃における粘度値:2780cp)、PureSyn1000(重量平均分子量:約31000、40℃における粘度値:9000cp)、PureSyn3000(重量平均分子量:約55000、40℃における粘度値:31750cp)(何れも、Mobil社製)等が挙げられる。
【0007】
本発明に用いられる粉体は、隠蔽性の付与、着色剤、感触調整剤、パール剤、紫外線遮蔽剤等を目的として配合される粉体であり、通常粉体化粧料に配合されるものである。このような粉体は、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造、等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、着色剤として、酸化チタン、黒酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、タール系色素等、感触調整剤として、酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、炭化珪素、窒化硼素、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等、光輝性粉体として、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等、紫外線遮断剤として、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン等の複合粉体等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0008】
本発明において、特定のα−オレフィンオリゴマーで粉体を処理する方法は、従来公知の方法を用いることができ、特に限定するものではない。例えば、特定のα−オレフィンオリゴマーと粉体とをイソプロピルアルコール等の有機溶媒中にて混合し、加熱及び減圧することにより有機溶媒を留去する方法、溶媒の除去に噴霧乾燥装置を用いる方法、メカノケミカル処理する方法等が挙げられる。また、粉体を特定のα−オレフィンオリゴマーで処理するときに、シリコーン類、フッ素化合物類、金属石鹸類、油剤類等の通常公知の粉体処理剤を同時に処理して用いることも可能である。更に、粉体を特定のα−オレフィンオリゴマーで処理した後に、シリコーン類、フッ素化合物類、金属石鹸類、油剤類等の通常公知の粉体処理剤を処理して用いることも可能である。また更に、粉体を予めシリコーン類、フッ素化合物類、金属石鹸類、油剤類等の通常公知の粉体処理剤を処理した後に、特定のα−オレフィンオリゴマーで処理して用いることも可能である。
【0009】
本発明の粉体化粧料において、特定のα−オレフィンオリゴマーと粉体の配合比率は、α−オレフィンの粘度値、粉体の粒子径や形状、処理方法等に影響されるが、概ね重量比で特定のαオリゴマー:粉体=0.1:99.9〜10:90であると、べたつきの無さ、化粧膜の均一性、化粧膜の持続性等の効果がより向上するため、好ましい。
【0010】
また、本発明の粉体化粧料における、特定のα−オレフィンオリゴマーで処理された粉体の含有量は、粉体の配合目的により異なるが、概ね0.1〜99重量%(以下単に、「%」と略す。)が好ましく、この範囲であれば本発明の効果がより顕著に発現される。
【0011】
本発明の粉体化粧料は、ファンデーション、白粉、ほほ紅、アイ製品、日焼け止め、コンシーラー等が挙げられる。また、本発明の粉体化粧料の形態は、粉末状、固形状等が挙げられるが、特に固形状の場合、ケーキ表面のムラや凸凹を生じないという効果に優れるものである。
【0012】
本発明の粉体化粧料には、上記成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、油剤、上記α−オレフィンオリゴマーで処理されていない粉体、水溶性高分子、界面活性剤、ゲル化剤、保湿剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、香料、美容成分等の通常粉体化粧料に汎用される成分の配合が可能である。
【0013】
本発明の粉体化粧料には、肌にエモリエント感を与えるためや、粉体による粉っぽさを低減する目的等で、油剤を配合することができる。ここで用いられる油剤としては、通常化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の粉体化粧料に油剤を配合する場合の油剤の配合量は、概ね0.1〜40%が好ましい。
【0014】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0015】
製造例1:α−オレフィンオリゴマー5wt%処理混合粉体
マイカ200g、タルク200g、無水珪酸20g、酸化チタン100g、微粒子酸化チタン50g、酸化亜鉛50g、ベンガラ5g、黄酸化鉄30g、黒酸化鉄10g、雲母チタン30g及びセリサイト255gにα−オレフィンオリゴマー(注1)50gをエタノール600gに混合したものを加え、室温で10分間攪拌する。その後、80℃まで加熱し、減圧下においてエタノールを回収する。冷却後、ハンマーミルにより粉砕を行い、α−オレフィンオリゴマー5wt%処理混合粉体を得た。
(注1)PureSyn300(Mobil社製)
【0016】
製造例2:α−オレフィンオリゴマー3wt%処理タルク
タルク970gにα−オレフィンオリゴマー(注2)30gをイソプロピルアルコール500gに混合したものを加え、室温で10分間攪拌する。その後、80℃まで加熱し、減圧下においてイソプロピルアルコールを回収する。冷却後、ハンマーミルにより粉砕を行い、α−オレフィンオリゴマー3wt%処理タルクを得た。
(注2)PureSyn150(Mobil社製)
【0017】
製造例3:α−オレフィンオリゴマー1wt%処理雲母チタン
雲母チタン950gにα−オレフィンオリゴマー(注3)10g、スクワラン25g及びジメチルポリシロキサン15gをイソプロピルアルコール500gに混合したものを加え、室温で10分間攪拌する。その後、80℃まで加熱し、減圧下においてイソプロピルアルコールを回収する。冷却後、ハンマーミルにより粉砕を行い、α−オレフィンオリゴマー1wt%処理雲母チタンを得た。
(注3)PureSyn3000(Mobil社製)
【0018】
製造例4:α−オレフィンオリゴマー8wt%処理混合粉体
マイカ270g、無水珪酸400g及び酸化チタン200gにα−オレフィンオリゴマー(注4)80g、ジメチルポリシロキサン30g及びメチルハイドロジェンポリシロキサン20gをエタノール500gに混合したものを加え、室温で10分間攪拌する。その後、80℃まで加熱し、減圧下においてエタノールを回収し、更に120℃まで加熱を行いメチルハイドロジェンポリシロキサンを重合させる。冷却後、ハンマーミルにより粉砕を行い、α−オレフィンオリゴマー8wt%処理混合粉体を得た。
(注4)PureSyn1000(Mobil社製)
【0019】
製造比較例1:油剤5wt%処理混合粉体
マイカ200g、タルク200g、無水珪酸20g、酸化チタン100g、微粒子酸化チタン50g、酸化亜鉛50g、ベンガラ5g、黄酸化鉄30g、黒酸化鉄10g、雲母チタン30g及びセリサイト255gにスクワラン25gとトリオクタン酸グリセリル25gをエタノール600gに混合したものを加え、室温で10分間攪拌する。その後、80℃まで加熱し、減圧下においてエタノールを回収する。冷却後、ハンマーミルにより粉砕を行い、油剤5wt%処理混合粉体を得た。
【0020】
製造比較例2:ポリイソブチレン5wt%処理混合粉体
マイカ200g、タルク200g、無水珪酸20g、酸化チタン100g、微粒子酸化チタン50g、酸化亜鉛50g、ベンガラ5g、黄酸化鉄30g、黒酸化鉄10g、雲母チタン30g及びセリサイト255gに高重合ポリイソブチレン(注5)50gをエタノール600gに混合したものを加え、室温で10分間攪拌する。その後、80℃まで加熱し、減圧下においてエタノールを回収する。冷却後、ハンマーミルにより粉砕を行い、ポリイソブチレン5wt%処理混合粉体を得た。
(注5)ポリブテン300R(出光石油化学社製)
【0021】
製造比較例3:α−オレフィンオリゴマー5wt%処理混合粉体
マイカ200g、タルク200g、無水珪酸20g、酸化チタン100g、微粒子酸化チタン50g、酸化亜鉛50g、ベンガラ5g、黄酸化鉄30g、黒酸化鉄10g、雲母チタン30g及びセリサイト255gに低分子量α−オレフィンオリゴマー(注6)50gをエタノール600gに混合したものを加え、室温で10分間攪拌する。その後、80℃まで加熱し、減圧下においてエタノールを回収する。冷却後、ハンマーミルにより粉砕を行い、α−オレフィンオリゴマー5wt%処理混合粉体を得た。
(注6)PureSyn6(重量平均分子量:約550、40℃における粘度値:30cp)〔Mobil社製〕
【0022】
実施例1〜6及び比較例1〜4:固形粉末状パウダーファンデーション
表1に示す組成及び下記製法にて固形粉末状パウダーファンデーションを調製し、「原料臭いの無さ」、「ケーキ表面の均一性」、「肌への密着性」、「べたつきの無さ」、「化粧膜の均一性」、「化粧膜の持続性」の各項目について以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表1に示した。
【0023】
【表1】
【0024】
(製造方法)
A.成分(1)〜(20)を混合分散する。
B.成分(21)〜(26)を50℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、均一に混合する。
D.Cを粉砕し、皿に圧縮成型し、固形粉末状パウダーファンデーションを得た。
【0025】
(評価方法)
20名の化粧品専門パネルにより、実施例及び比較例の固形粉末状パウダーファンデーションを使用してもらい、各々に対して、「原料臭いの無さ」、「ケーキ表面の均一性」、「肌への密着性」、「べたつきの無さ」、「化粧膜の均一性」、「化粧膜の持続性」の各評価項目について、下記の評価基準に基づき7段階評価した。更に、その評点の全パネルの平均点より、下記判定基準に従って、判定した。
評価基準:
[評 価] :[評 点]
非常に良好 : 6
良好 : 5
やや良好 : 4
普通 : 3
やや不良 : 2
不良 : 1
非常に不良 : 0
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
5.5以上 : ◎
4.5点以上 5.5点未満: ○
2.5点以上 4.5点未満: △
2.5点未満 : ×
【0026】
表1の結果から明らかなように、本発明の固形粉末状パウダーファンデーションは、比較例に比べて、「原料臭いの無さ」、「ケーキ表面の均一性」、「肌への密着性」、「べたつきの無さ」、「化粧膜の均一性」、「化粧膜の持続性」の全ての項目において優れた特性を有していた。
【0027】
実施例7:粉末状白粉
※注7:セリサイト95gにジメチルポリシロキサン・メチルハイドロジエン共重合体(シリコンKF9901:信越化学工業社製)5gを処理した。
※注8:雲母チタン95gにパーフルオロアルキルの両末端リン酸塩5gを処理した。
【0028】
(製法)
A:成分(8)、(9)を混合する。
B:Aと(1)〜(7)を混合し、粉砕した後、容器に充填し粉末状白粉を得た。
実施例7の粉末状白粉は、原料臭が無く、肌への密着性に優れ、べたつきが無く、化粧膜の均一性に優れ、しかも化粧膜の持続性に優れたものであった。
【0029】
実施例8:固形粉末状アイシャドウ
【0030】
(製法)
A:成分(1)〜(9)を混合する。
B:成分(10)〜(14)を加熱溶解し混合する。
C:AとBを混合分散し、金皿に充填し固形粉末状アイシャドウを得た。
実施例8の固形粉末状アイシャドウは、原料臭が無く、肌への密着性に優れ、べたつきが無く、化粧膜の均一性に優れ、しかも化粧膜の持続性に優れたものであった。
【0031】
実施例9:固形粉末状コントロール料
※注9:タルク95gにメチルハイドロジエンポリシロキサン(シリコンKF99P:信越化学工業社製)5gを処理した。
【0032】
(製法)
A:成分(1)〜(9)を混合する。
B:成分(10)〜(15)を加熱溶解し混合する。
C:AとBを混合分散し、金皿に充填し、固形粉末状コントロール料を得た。
実施例9の固形粉末状コントロール料は、原料臭が無く、肌への密着性に優れ、べたつきが無く、化粧膜の均一性に優れ、しかも化粧膜の持続性に優れたものであった。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の粉体化粧料は、原料臭が無く、肌への密着性に優れ、べたつきが無く、化粧膜の均一性に優れ、しかも化粧膜の持続性に優れたものであった。
Claims (3)
- エチレンを重合して得られる炭素数4〜24の直鎖脂肪族を重合した後水素添加して得られ、重量平均分子量が5000〜60000で、且つ40℃における粘度値が1000cp〜40000cpであるα−オレフィンオリゴマーにより処理された粉体を含有することを特徴とする粉体化粧料。
- 前記α−オレフィンオリゴマーと粉体の比率が重量比で、前記α−オレフィンオリゴマー:粉体=0.1:99.9〜10:90であることを特徴とする請求項1記載の粉体化粧料。
- 粉体化粧料が固形状であることを特徴とする請求項1又は2記載の粉体化粧料。
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