JP4162456B2 - 液体封入型防振装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体封入型防振装置に関し、特に、その液室を仕切る仕切体の動ばね性能を維持しつつ減衰特性を向上させる対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液体封入型防振装置として、車体フレーム等の固定体側に連結される下部の第1取付部と、エンジン等の振動源側に連結される上部の第2取付部とを両者間に液室が区画形成されるように弾性部によって連結し、この弾性部の弾性変形により上記振動源側からの振動を減衰させるようにしたものが一般に知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。この種の防振装置では、上記第1取付部の内面に環状の支持部を配設するとともに、この支持部で仕切板を支持するようになっている。この仕切板により、上記液室は、弾性部の弾性変形により液圧が変動する受圧室と、該受圧室の液圧変動を吸収する平衡室とに仕切られている。
【0003】
そして、この種の防振装置には、図18に示すように、上記支持部102内に上記受圧室103と平衡室104とに連通する連通路105を形成することにより、この連通路105内の液中共振により入力された低周波振動を減衰させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、仕切板101をゴム板により形成することにより、連通路105への液の出入りが困難となる高周波振動に対しては、上記仕切板101を弾性変形させて受圧室103の液圧変動を吸収するようにしている。
【0004】
一方、防振装置として、図21に示すように、仕切板101を樹脂板等により構成し、支持部102において仕切板101との間にクリアランス106を設けて、その仕切板101を移動可能なガタ板とすることにより、受圧室103の液圧変動を吸収するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許第2884800号公報
【特許文献2】
特公昭60−53213号公報(特に第5図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記前者の従来例では、仕切板101をゴム板により構成しているために、図19及び図20に示すように、受圧室103の液圧上昇に伴って仕切板101の弾性変形量が増大し、この弾性変形を利用することにより受圧室103内の液圧上昇を吸収するようになっている。このために、仕切板を鉄板等により構成して弾性変形しないメンブラン無しの場合に比べて動的ばね定数Kd(動ばね)の上昇を抑制することが可能であるものの(メンブラン効果)、高周波振動に対しては動的ばね定数Kdが上昇するので、高周波振動の減衰に対しては十分でない場合がある。
【0007】
一方、上記後者の従来例では、図22に示すように、受圧室103の液圧が上昇すると、仕切板101自体が移動することにより、図23に示すように、小振幅の高周波振動に対しては液圧上昇が低減されて動的ばね定数Kdの上昇抑制効果がある。しかし、それよりも大きな大振幅の高周波振動に対しては、ガタ板としての効果を発揮することができず、動的ばね定数Kdの上昇抑制効果が発揮されないことがある。さらに、この構成では、仕切板101自体が振動するために、支持部102と仕切板101との衝突音が発生し、この衝突音が異音の原因となるという問題が生ずる。
【0008】
そこで、本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、仕切板及びその支持構造に所定の改良を施すことにより、異音が発生するのを回避しつつ高周波振動を効率よく減衰させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、仕切板及びその支持部により液室を受圧室と平衡室とに仕切る構成を前提として、上記仕切板を、受圧室側に突出する湾曲状に設けるとともに上記受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形可能に構成したものである。
【0010】
具体的に、請求項1の発明は、固定体側又は振動源側の一方に連結される第1取付部と、固定体側又は振動源側の他方に連結される第2取付部と、上記両取付部を連結し、弾性変形により両取付部を相対変位させる弾性部と、上記弾性部を壁部の一部として容積可変とされ、液体が充填される液室と、上記第1又は第2取付部の内面に設けられる支持部と、外周部において上記支持部に支持され、上記液室を、弾性部の弾性変形により液圧が変動する受圧室と、該受圧室に連通し、該受圧室の液圧変動を吸収する平衡室とに仕切る仕切板とを備え、上記仕切板は、上記受圧室側に突出する湾曲状に設けられていて、上記受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形可能に構成されており、仕切板の突出方向が反転する変形時に外周部の半径方向外側への変位を吸収する吸収手段が設けられている
【0011】
また、請求項2の発明は、固定体側又は振動源側の一方に連結される第1取付部と、固定体側又は振動源側の他方に連結される第2取付部と、上記両取付部を連結し、弾性変形により両取付部を相対変位させる弾性部と、上記弾性部を壁部の一部として容積可変とされ、液体が充填される液室と、上記第1又は第2取付部の内面に設けられる支持部と、外周部において上記支持部に支持され、上記液室を、弾性部の弾性変形により液圧が変動する受圧室と、該受圧室に連通し、該受圧室の液圧変動を吸収する平衡室とに仕切る仕切板とを備え、上記仕切板は、上記受圧室側に突出する湾曲状に設けられていて、上記受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形可能に構成されており、仕切板の外周部には、支持部の内周端部を挟み込んで該内周端部に組み付けられる挟込部が設けられている。
【0012】
また、請求項3の発明は、固定体側又は振動源側の一方に連結される第1取付部と、固定体側又は振動源側の他方に連結される第2取付部と、上記両取付部を連結し、弾性変形により両取付部を相対変位させる弾性部と、上記弾性部を壁部の一部として容積可変とされ、液体が充填される液室と、上記第1又は第2取付部の内面に設けられる支持部と、外周部において上記支持部に支持され、上記液室を、弾性部の弾性変形により液圧が変動する受圧室と、該受圧室に連通し、該受圧室の液圧変動を吸収する平衡室とに仕切る仕切板とを備え、上記仕切板は、上記受圧室側に突出する湾曲状に設けられていて、上記受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形可能に構成されており、仕切板の外周部には、仕切板の中心線と略平行に折り曲げられた折曲部が設けられており、支持部は、上記仕切板外周の折曲部を嵌入させるように突出する一対の突出部を備え、上記一方の突出部の内周側への突出量は、他方の突出部よりも小さい。
【0013】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、両突出部と仕切板の外周部との間に介装される弾性部材が設けられ、上記弾性部材は、仕切板の外周部の半径方向外側への変位に追従するように構成されている。
【0014】
また、請求項5の発明は、固定体側又は振動源側の一方に連結される第1取付部と、固定体側又は振動源側の他方に連結される第2取付部と、上記両取付部を連結し、弾性変形により両取付部を相対変位させる弾性部と、上記弾性部を壁部の一部として容積可変とされ、液体が充填される液室と、上記第1又は第2取付部の内面に設けられる支持部と、外周部において上記支持部に支持され、上記液室を、弾性部の弾性変形により液圧が変動する受圧室と、該受圧室に連通し、該受圧室の液圧変動を吸収する平衡室とに仕切る仕切板とを備え、上記仕切板は、上記受圧室側に突出する湾曲状に設けられていて、上記受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形可能に構成さ れており、支持部は樹脂からなり、仕切板は、支持部と一体に成形されている。
【0015】
また、請求項6の発明は、固定体側又は振動源側の一方に連結される第1取付部と、固定体側又は振動源側の他方に連結される第2取付部と、上記両取付部を連結し、弾性変形により両取付部を相対変位させる弾性部と、上記弾性部を壁部の一部として容積可変とされ、液体が充填される液室と、上記第1又は第2取付部の内面に設けられる支持部と、外周部において上記支持部に支持され、上記液室を、弾性部の弾性変形により液圧が変動する受圧室と、該受圧室に連通し、該受圧室の液圧変動を吸収する平衡室とに仕切る仕切板とを備え、上記仕切板は、上記受圧室側に突出する湾曲状に設けられていて、上記受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形可能に構成されており、仕切板の表裏面を貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔の表裏面を塞ぐ弾性材からなる被覆部が設けられている。
【0016】
また、請求項7の発明は、請求項1から6の何れか1項の発明において、支持部には、仕切板の外周に沿って配置されていて、一端が受圧室に連通される一方、他端が平衡室に連通される連通路が設けられている。
【0017】
また、請求項8の発明は、請求項1から7の何れか1項の発明において、仕切板は、金属板からなる。
【0018】
また、請求項9の発明は、請求項8の発明において、仕切板は、JIS規格に基づくステンレス綱 SUS 301 又は SUS 304 からなる。
【0019】
また、請求項10の発明は、請求項8の発明において、仕切板の厚さは、0.1 mm 以上で且つ1 mm 以下である。
【0020】
すなわち、請求項1の発明では、振動源側から振動が伝達すると、第2取付部又は第1取付部が振動し、この振動が弾性部に伝達し、液室の容積が変動することにより液室内の液体が流動する。このとき、受圧室の液圧が変動すると液室内の液体が受圧室と平衡室との間を流動することにより、低周波振動を減衰させることができる。また、上記受圧室側に突出する湾曲状の仕切板は、受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形する。また、その後も受圧室の液圧変動により、突出方向が反転する変形を繰り返す。これにより、受圧室の液圧変動が吸収され、上記受圧室及び平衡室間の液体流動では減衰効果が得られない高周波振動を効率よく減衰させることができる。
【0021】
つまり、仕切板の剛性を単に低減させるのみでは、低周波振動時に仕切板が変形してしまうことにより液体が効率よく流動しないために、低周波振動に対する減衰特性を維持することができなくなる。一方、仕切板の剛性を単に増大させるのみでは、高周波振動に対する動的ばね定数が増大し、良好な動ばね特性を得ることができない。したがって、仕切板を湾曲状に設けるとともに突出方向が反転する変形可能に構成することにより、低周波振動に対する減衰特性を維持しつつ、高周波振動入力時の動ばね特性を向上させることができる。
【0022】
また、この仕切板の変形が繰り返されることによっては異音が生ずることもなく、騒音の少ない液体封入型防振装置を得ることができる。
【0023】
また、仕切板を湾曲状に設けるようにしたので、従来の例えばゴム板等の単なる弾性変形によって液室容積を可変とする構成に比べて、容積の変動量を大きくすることができ、減衰効率をより向上させることができる。
【0024】
また、仕切板に、突出方向が反転する変形時に外周部の半径方向外側への変位を吸収する吸収手段を設けるようにしたので、仕切板の外周部を支持部に強固に固定させることができるようになる。つまり、仕切板の突出方向が反転する変形時には、外周部は半径方向外側へ突出するように変位する。したがって、仕切板にこの外周部の外側への突出を吸収する吸収手段を設けることにより、仕切板の外周部が支持部に強固に固定されて半径方向の移動が規制されているような場合においても、仕切板の上記変形を容易に起こさせることができ、高周波振動をより効率よく減衰させることができる。
【0025】
また、請求項2の発明では、振動源側から振動が伝達すると、第2取付部又は第1取付部が振動し、この振動が弾性部に伝達し、液室の容積が変動することにより液室内の液体が流動する。このとき、受圧室の液圧が変動すると液室内の液体が受圧室と平衡室との間を流動することにより、低周波振動を減衰させることができる。また、上記受圧室側に突出する湾曲状の仕切板は、受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形する。また、その後も受圧室の液圧変動により、突出方向が反転する変形を繰り返す。これにより、受圧室の液圧変動が吸収され、上記受圧室及び平衡室間の液体流動では減衰効果が得られない高周波振動を効率よく減衰させることができる。
【0026】
つまり、仕切板の剛性を単に低減させるのみでは、低周波振動時に仕切板が変形してしまうことにより液体が効率よく流動しないために、低周波振動に対する減衰特性を維持することができなくなる。一方、仕切板の剛性を単に増大させるのみでは、高周波振動に対する動的ばね定数が増大し、良好な動ばね特性を得ることができない。したがって、仕切板を湾曲状に設けるとともに突出方向が反転する変形可能に構成することにより、低周波振動に対する減衰特性を維持しつつ、高周波振動入力時の動ばね特性を向上させることができる。
【0027】
また、この仕切板の変形が繰り返されることによっては異音が生ずることもなく、騒音の少ない液体封入型防振装置を得ることができる。
【0028】
また、仕切板を湾曲状に設けるようにしたので、従来の例えばゴム板等の単なる弾性変形によって液室容積を可変とする構成に比べて、容積の変動量を大きくすることができ、減衰効率をより向上させることができる。
【0029】
また、仕切板の外周部に、支持部の内周端部を挟み込んで該内周端部に組み付ける挟込部を設けるようにしたので、この挟込部で支持部を挟み込むようにすることにより、仕切板を支持部へ容易に組み付けることができる。
【0030】
また、請求項3の発明では、振動源側から振動が伝達すると、第2取付部又は第1取付部が振動し、この振動が弾性部に伝達し、液室の容積が変動することにより液室内の液体が流動する。このとき、受圧室の液圧が変動すると液室内の液体が受圧室と平衡室との間を流動することにより、低周波振動を減衰させることができる。また、上記受圧室側に突出する湾曲状の仕切板は、受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形する。また、その後も受圧室の液圧変動により、突出方向が反転する変形を繰り返す。これにより、受圧室の液圧変動が吸収され、上記受圧室及び平衡室間の液体流動では減衰効果が得られない高周波振動を効率よく減衰させることができる。
【0031】
つまり、仕切板の剛性を単に低減させるのみでは、低周波振動時に仕切板が変形してしまうことにより液体が効率よく流動しないために、低周波振動に対する減衰特性を維持することができなくなる。一方、仕切板の剛性を単に増大させるのみでは、高周波振動に対する動的ばね定数が増大し、良好な動ばね特性を得ることができない。したがって、仕切板を湾曲状に設けるとともに突出方向が反転する変形可能に構成することにより、低周波 振動に対する減衰特性を維持しつつ、高周波振動入力時の動ばね特性を向上させることができる。
【0032】
また、この仕切板の変形が繰り返されることによっては異音が生ずることもなく、騒音の少ない液体封入型防振装置を得ることができる。
【0033】
また、仕切板を湾曲状に設けるようにしたので、従来の例えばゴム板等の単なる弾性変形によって液室容積を可変とする構成に比べて、容積の変動量を大きくすることができ、減衰効率をより向上させることができる。
【0034】
また、仕切板の外周部には、仕切板の中心線と略平行に折り曲げられた折曲部が設けられるとともに、支持部には上記仕切板の折曲部を嵌入させるように突出する一対の突出部を設け、さらに、この一方の突出部の内周側への突出量を他方よりも小さくするようにしたので、この一方の突出部側から仕切板を支持部に対して組み付けるようにすることで、上記仕切板を容易に組み付けることができる。つまり、支持部を第1又は第2取付部の内面に設け、その後に仕切板を組み付ける場合には、仕切板を組み付けるのが困難であるために、上記一方の突出部の内周側への突出量を他方よりも小さくすることにより、上記仕切板を容易に組み付けることができる。また、仕切板の外周部を折り曲げることで、突出部の一方の突出量が小さい状態でも仕切板を容易に挟み込むことができる。
【0035】
また、請求項4の発明では、両突出部と仕切板の外周部との間に弾性部材を介装し、仕切板の外周部が半径方向外側に変位すると、上記弾性部材がこの変位に追従するようにしたので、液圧変動により突出方向が反転する仕切板の変形時に外周部を半径方向に変位させやすくなり、この結果、仕切板を容易に且つスムーズに変形させることができる。
【0036】
また、請求項5の発明では、振動源側から振動が伝達すると、第2取付部又は第1取付部が振動し、この振動が弾性部に伝達し、液室の容積が変動することにより液室内の液体が流動する。このとき、受圧室の液圧が変動すると液室内の液体が受圧室と平衡室との間を流動することにより、低周波振動を減衰させることができる。また、上記受圧室側に突出する湾曲状の仕切板は、受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形する。また、その後も受圧室の液圧変動により、突出方向が反転する変形を繰り返す。これにより、受圧室の液圧変動が吸収され、上記受圧室及び平衡室間の液体流動では減衰効果が得られない高周波振動を効率よく減衰させることができる。
【0037】
つまり、仕切板の剛性を単に低減させるのみでは、低周波振動時に仕切板が変形してしまうことにより液体が効率よく流動しないために、低周波振動に対する減衰特性を維持することができなくなる。一方、仕切板の剛性を単に増大させるのみでは、高周波振動に対する動的ばね定数が増大し、良好な動ばね特性を得ることができない。したがって、仕切板を湾曲状に設けるとともに突出方向が反転する変形可能に構成することにより、低周波振動に対する減衰特性を維持しつつ、高周波振動入力時の動ばね特性を向上させることができる。
【0038】
また、この仕切板の変形が繰り返されることによっては異音が生ずることもなく、騒音の少ない液体封入型防振装置を得ることができる。
【0039】
また、仕切板を湾曲状に設けるようにしたので、従来の例えばゴム板等の単なる弾性変形によって液室容積を可変とする構成に比べて、容積の変動量を大きくすることができ、減衰効率をより向上させることができる。
【0040】
また、仕切板と、樹脂からなる支持部とを一体に成形するようにしたので、組付け工数 を低減することができ、製造効率を向上させることができる。
【0041】
また、請求項6の発明では、振動源側から振動が伝達すると、第2取付部又は第1取付部が振動し、この振動が弾性部に伝達し、液室の容積が変動することにより液室内の液体が流動する。このとき、受圧室の液圧が変動すると液室内の液体が受圧室と平衡室との間を流動することにより、低周波振動を減衰させることができる。また、上記受圧室側に突出する湾曲状の仕切板は、受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形する。また、その後も受圧室の液圧変動により、突出方向が反転する変形を繰り返す。これにより、受圧室の液圧変動が吸収され、上記受圧室及び平衡室間の液体流動では減衰効果が得られない高周波振動を効率よく減衰させることができる。
【0042】
つまり、仕切板の剛性を単に低減させるのみでは、低周波振動時に仕切板が変形してしまうことにより液体が効率よく流動しないために、低周波振動に対する減衰特性を維持することができなくなる。一方、仕切板の剛性を単に増大させるのみでは、高周波振動に対する動的ばね定数が増大し、良好な動ばね特性を得ることができない。したがって、仕切板を湾曲状に設けるとともに突出方向が反転する変形可能に構成することにより、低周波振動に対する減衰特性を維持しつつ、高周波振動入力時の動ばね特性を向上させることができる。
【0043】
また、この仕切板の変形が繰り返されることによっては異音が生ずることもなく、騒音の少ない液体封入型防振装置を得ることができる。
【0044】
また、仕切板を湾曲状に設けるようにしたので、従来の例えばゴム板等の単なる弾性変形によって液室容積を可変とする構成に比べて、容積の変動量を大きくすることができ、減衰効率をより向上させることができる。
【0045】
また、仕切板の表裏面を貫通する貫通孔を形成するようにしたので、この貫通孔の形状、大きさ等を調整することにより仕切板の剛性を容易に調整することができる。また上記貫通孔の表裏面を塞ぐ弾性材からなる被覆部を設けるようにしたので、貫通孔を設ける場合においても、液室内の液体がこの貫通孔を通して受圧室及び平衡室間を流動しないようにすることができる。
【0046】
また、請求項7の発明では、仕切板の外周に沿って配置される支持部に、受圧室及び平衡室に連通する連通路を設けるようにしたので、構成を簡素化することができる。
【0047】
また、請求項8の発明では、仕切板を金属板により構成したので、仕切板の剛性を増大させることができて、低周波振動による液圧変動に対しては変形し難くすることができ、液体を受圧室及び平衡室間で効率よく流動させることができる。一方、液圧が上昇する高周波振動に対しては、突出状態が反転する変形を容易に起こさせることができ、請求項1〜11の作用効果を有効に発揮させることができる。
【0048】
また、請求項9の発明では、仕切板を、JIS規格に基づくステンレス綱 SUS 301 又は SUS 304 により構成するようにしたので、請求項12による作用効果を有効に発揮させることができる。
【0049】
また、請求項10の発明では、仕切板の厚さを0.1 mm 以上としたので、仕切板の剛性を確保でき、さらに、仕切板の厚さを1 mm 以下としたので、液圧変動によって突出状態が反転するように仕切板を容易に変形させることができる。
【0050】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0051】
参考例1
図1に示すように、本参考例1に係る液体封入型防振装置10は、車体などの固定体側(図示省略)に連結される第1取付部としての第1取付部材11と、エンジンなどの振動源側(図示省略)に連結される第2取付部としての第2取付部材12と、両取付部材11,12を互いに連結する環状の弾性部としての弾性支承部材13と、弾性膜部材であるゴム薄膜製のダイヤフラム15と、上記第1取付部材11の内面に固定される支持部としての支持部材16と、該支持部材16に支持される仕切板17とを備えている。
【0052】
上記第1取付部材11は、有底筒状の底壁部21と、該底壁部21の上端部に接合され、上方に向かって延びる側壁部22とを有していて全体として有底筒状に形成されている。上記底壁部21の上端部には外周側に折り曲げられる外折曲部24が、また上記側壁部22の下端部には内周側に折り曲げられる内折曲部25がそれぞれ設けられており、上記外折曲部24の下面と上記内折曲部25の上面とが加締められることで、底壁部21と側壁部22とが一体的に形成されている。上記第1取付部材11は、その筒軸が主振動入力方向(図1の上下方向)に一致するように構成されている。
【0053】
上記第2取付部材12には、中央が上記第1取付部材11の筒軸に一致する逆円錐台上に形成されるとともに、例えば上端面から凹陥するようにネジ穴(図示省略)が設けられていて、このネジ穴に図外のボルトを螺合することで振動源側に連結されるようになっている。
【0054】
上記弾性支承部材13は、環状に且つ下側に向かって拡大する形状に形成されており、上記第1取付部材11の側壁部22上端内周面と、上記第2取付部材12の外周面とに連結される。これにより、第1取付部材11、弾性支承部材13及び第2取付部材12によって囲まれる内部空間が形成されている。
【0055】
上記弾性支承部材13はゴムからなり、両取付部材11,12とは加硫接着されている。そして、上記第2取付部材12の振動によって上記弾性支承部材13が主として筒軸方向に撓むようになっている。つまり、弾性支承部材13は、両取付部11,12を筒軸方向に相対変位させるように構成されている。
【0056】
上記ダイヤフラム15は、上記第1取付部材11の底壁部21における外折曲部24を橋渡すように配設されており、外周部において上記外折曲部24に液密状にシールされている。これにより、上記ダイヤフラム15は、上記内部空間を上部空間と下部空間とに区画している。この上部空間には液体が充填されており、この上部空間により液室28が形成されている。つまり、この液室28は、第1取付部材11の側壁部22、弾性支承部材13、第2取付部材12、及びダイヤフラム15により画成されており、これにより、上記液室28は弾性支承部材13を壁部の一部として容積可変に構成されている。
【0057】
上記支持部材16及び仕切板17は、上記液室28内に配設されていて、この液室28を、弾性支承部材13の弾性変形により液圧が変動する受圧室31と、該受圧室31の液圧変動を吸収する平衡室32とに仕切るように構成されている。上記支持部材16は、受圧室31に面する受圧側部34と、平衡室32に面する平衡側部35とが重合されてなり、受圧側部34及び平衡側部35の外周縁部はそれぞれ上記第1取付部材11の側壁部22に液密状に接合されている。上記受圧室31は弾性支承部材13側に形成され、また平衡室32はダイヤフラム15側に形成されている。
【0058】
上記支持部材16の外周部では、受圧側部34と平衡側部35とが離間しており、受圧室31と平衡室32とを連通させる環状の連通路37が形成されている。この連通路37は、上記受圧側部34及び平衡側部35間において、上記側壁部22に沿って周方向の全体に亘って形成されている。上記連通路37に臨む受圧側部34には、連通路37の一端としての受圧側開口部38が、また上記連通路37に臨む平衡側部35には、連通路37の他端としての平衡側開口部39がそれぞれ設けられている。この連通路37は、液柱の共振によって入力振動を減衰させるものである。
【0059】
上記支持部材16の内周縁部には、図2にも示すように、受圧側部34の内周端部と平衡側部35の内周端部とが互いに離間し、断面略U字状をなす挟持部41が形成されている。そして、この挟持部41に上記仕切板17の外周部17aが挿入されていて、仕切板17はこの挟持部41により挟持されている。上記挟持部41は、受圧側部34の内周端部と平衡側部35の内周端部との間隙距離が仕切板17の撓み変形量に対応するように構成されている。
【0060】
上記仕切板17は、金属製の薄板により円盤状に構成されている。そして、上記仕切板17は、中央が上記受圧室31側に突出する湾曲状に撓んだ状態で設けられていて、受圧室31における液圧の増大変化により突出方向が平衡室32側に反転するように変形可能に構成されている。つまり、弾性支承部材13が振動して、受圧室31内の液圧が上昇したときには、仕切板17の中央が平衡室32側に突出するように変形し、受圧室31内の容積を増大させることで受圧室31内の液圧上昇を抑制する一方、受圧室31内の液圧が低下したときには、仕切板17の中央が再度受圧室31側に突出するように変形する弾性変形を繰り返し可能になっている。この仕切板17の反転変形時における振幅は、受圧室31の容積変化量を考慮すると、0.4mm以上で且つ4mm以下であるのが望ましい。つまり、仕切板17は、外周部17aに対する中央部の突出量が0.2mm以上で且つ2mm以下とするのが望ましい。尚、上記仕切板17は、予め湾曲状に成形した後、仕切部材16に組み付けるようにしてもく、また、平板状に成形した後、仕切部材16に組み付ける際に湾曲状に撓ませるようにしてもよい。
【0061】
上記仕切板17の材質は、JIS規格に基づくステンレス綱SUS 301又はSUS 304とするのが望ましい。これにより、仕切板17の剛性を確保しつつ、突出状態が反転する変形を容易に起こさせることができる。また、上記仕切板17の厚さは、0.1mm以上で且つ1mm以下とするのが望ましい。尚、上記仕切板17は、金属製のものに限られるものではない。
【0062】
したがって、本参考例によれば、振動源側から振動が伝達すると、第2取付部材12が振動し、この振動が弾性支承部材13に伝達し、液室28の容積が変動することにより液室28内の液体が流動する。そして、入力された振動が低周波振動の場合には、受圧室31の液圧が変動して液室28内の液体が連通路37を介して受圧室31と平衡室32との間を流動することにより、液柱共振が起こり、これにより低周波振動を効率よく減衰させることができる。このとき、受圧室31側に突出する湾曲状に設けられた仕切板17は、図3に示すように、受圧室31における液圧の上昇に伴って中央の突出量が徐々に低減するように変形する。そして、液圧が上昇し、所定値以上の液圧となる高周波振動では、仕切板17は、急激に突出状態が反転するように弾性的に撓み変形する(バックリング)。また、その後も受圧室31の液圧変動により、突出方向が反転する変形を繰り返す。即ち、高周波振動に対しては、入力振動に伴って突出方向が反転するように撓み変形を繰り返す。これにより、仕切板17が平衡室32側に突出することで受圧室31の容積が増大して液圧上昇が抑制されるために、図4に示すように、仕切板17の動的ばね定数Kdの上昇が従来の例えばゴム板に比べて抑制されることとなる。また、従来のゴム板に比べて仕切板17を高剛性に構成することができるために、低周波振動が入力されたときの仕切板17の変形を低減することができ、低周波振動に対する減衰係数tanδを従来のゴム板よりも向上させることができる。
【0063】
つまり、仕切板17の剛性を単に低減させるのみでは、低周波振動時には仕切板17が変形してしまうことにより液体が効率よく流動しないために、低周波振動に対する減衰特性を維持することができなくなる。一方、仕切板17の剛性を単に増大させるのみでは、高周波振動に対する動的ばね定数Kdが増大し、良好な動ばね特性を得ることができない。したがって、仕切板17を湾曲状に設けるとともに突出状態が反転する変形可能に構成することにより、低周波振動に対する減衰特性を維持しつつ、高周波振動入力時の動ばね特性を向上させることができる。
【0064】
また、仕切板17を湾曲状に設けるようにしたので、従来の例えばゴム板等の単なる弾性変形によって液室容積を可変とする構成に比べて、容積の変動量を大きくすることができ、減衰効率をより向上させることができる。
【0065】
また、仕切板17を金属板により構成したので、仕切板17の剛性を増大させることができて、低周波振動による液圧変動に対しては変形し難くすることができ、液体を受圧室31及び平衡室32間で効率よく流動させることができる。一方、液圧が上昇する高周波振動に対しては、突出状態が反転する弾性撓みを容易に起こさせることができる。
【0066】
また、仕切板17の厚さを0.1mm以上としたので、仕切板17の剛性を確保でき、さらに、仕切板17の厚さを1mm以下としたので、液圧変動によって突出状態が反転するように仕切板17を容易に変形させることができる。
【0067】
また、この仕切板17の撓み変形が繰り返されることによっては異音が生ずることもなく、騒音の少ない液体封入型防振装置10を得ることができる。
【0068】
また、支持部材16を仕切板17の外周に沿って配置し、この支持部材16に受圧室31及び平衡室32に連通する連通路37を設けるようにしたので、構成を簡素化することができる。
【0069】
尚、上記参考例1では、固定体側に第1取付部材11を連結し、振動源側に第2取付部材12を連結したが、これに代え、固定体側に第2取付部材12を連結し、振動源側に第1取付部材11を連結する構成としてもよい。また、また、上記参考例1について、第1取付部材11の底壁部21を省略し、ダイヤフラム15がむき出しの構成としてもよい。また上記参考例1について、以下のような構成としてもよい。以下、上記参考例1と同じ構成要素についてはその説明を省略する。
【0070】
参考例2
本参考例2では、図5に示すように、仕切板17は、ゴム部材等の弾性部材45を介して支持部材16に支持されている。具体的に、支持部材16の挟持部41における受圧側部34及び平衡側部35間には上下一対の弾性部材45が配設されており、上記仕切板17は、外周部17aにおいてこの弾性部材45によって上下から挟まれることで支持部材16に撓み変形可能に支持されている。そして、本変形例では、上記仕切板17の外周縁部は、支持部材16の挟持部41に当接していない。これにより、仕切板17を容易に且つスムーズに変形させることができる。
【0071】
その他の構成、作用及び効果は参考例1と同様である。
【0072】
参考例3
本参考例3では、図6に示すように、支持部材16の挟持部41は、受圧側部34の内周端部51と平衡側部35の内周端部52とが丁度仕切板17の厚さに対応した間隙部を有して平行に延びるように形成されている。そして、仕切板17の外周部17aには、支持部材16による支持位置を通る平面に沿って延びる平板部42が形成されていて、この平板部42が上記間隙部に嵌入されている。
【0073】
したがって、本参考例3では、仕切板17の組付け位置が径方向に位置ずれしていたとしても、この位置ずれにより仕切板17の変位に影響を与えることがない。したがって、高周波振動を所望通りに減衰させることができる液体封入型防振装置を容易に得ることができる。
【0074】
その他の構成、作用及び効果は参考例1と同様である。
【0075】
実施形態1
本実施形態1では、図7に示すように、支持部材16の挟持部41は、受圧側部34の先端部と平衡側部35の先端部とが丁度仕切板17の厚さに対応した間隙部を有するように形成されている。そして、仕切板17の外周部17aには、支持部材16による支持位置を通る平面に沿って延びる平板部42が形成されていて、この平板部42が上記間隙部に嵌入されている。また、仕切板17における外周部17aの内周側には、仕切板17の突出方向が反転する変形時に外周部17aの半径方向外側への変位を吸収する吸収手段47が設けられている。この吸収手段47は、仕切板17をその外周部17a近傍において断面略U字状に折り曲げることにより形成されている。この吸収手段47は、仕切板17の突出方向が反転する際に、U字の両端が互いに近づく方向に折り曲がり状態を変えることにより、仕切板17の外周部17aが半径方向に突出する動きを吸収するようになっている。
【0076】
したがって、外周部17aの半径方向外側への突出を吸収する吸収手段47を設けることにより、仕切板17の外周部17aが、支持部材16に強固に固定されて径方向の移動が規制されるような場合においても、仕切板17の上記変形を容易に起こさせることができ、高周波振動をより効率よく減衰させることができる。
【0077】
その他の構成、作用及び効果は参考例3と同様である。
【0078】
実施形態2
本実施形態2では、図8に示すように、仕切板17の外周部17aを断面略N字状に折り曲げて挟込部49を形成し、この挟込部49で支持部材16の内周端部を挟み込むことにより仕切板17を組み付けるようにしたものである。つまり、支持部材16の受圧側部34と平衡側部35とはその内周端部51,52において重合される一方、上記挟込部49は、仕切板17を上記重合された支持部材16の肉厚に対応するように折り曲げることで構成されている。上記仕切板17はばね鋼で構成されている。したがって、本変形例では、仕切板17を支持部材16へ容易に組み付けることができる。
【0079】
その他の構成、作用及び効果は参考例3と同様である。
【0080】
実施形態3
本実施形態3では、図9に示すように、支持部材16の内周端部において、受圧側部34の突出部としての内周端部51と、平衡側部35の突出部としての内周端部52とは所定の間隔を有して互いに離間している。また、この受圧側部34又は平衡側部35の一方(本例では受圧側部34)の内周端部51は、受圧側部34又は平衡側部35の他方(本例では平衡側部35)の内周端部52よりも内周側に突出している。また、上記平衡側部35の内周端部52は断面鉤状に形成されている。一方、仕切板17の外周部17aには、仕切板17の中心線と略平行になるように平衡室32側に折り曲げられる折曲部50が形成されている。そして、この折曲部50を上記内周端部51,52間に嵌入し、仕切板17の外周端部を上記平衡側部35の内周端部52に係止させることにより、仕切板17は支持部材16に支持されている。
【0081】
したがって、本変形例では、支持部材16を第1取付部材11の内面に固定し、その後に仕切板17を組み付ける場合においても、嵌入側となる平衡側部35側から受圧側部34側に向かって仕切板17の折曲部50を嵌め込むことにより、仕切板17を容易に支持部材16に組み付けることができる。つまり、仕切板17の外周部17aを半径方向に移動させるようにして仕切板17を組み付けることを回避することができて仕切板17を容易に組み付けることができる。また、仕切板17の外周部17aに折曲部50を設けるようにすることで、一方の内周端部52の突出量が小さい状態でも仕切板17の外周部17aを挟持することができる。
【0082】
尚、上記実施形態3では、受圧側部34の内周端部51が平衡側部35の内周端部52よりも内周側に突出する構成としたが、このような構成に限られるものではなく、平衡側部35の内周端部52が受圧側部34の内周端部51よりも内周側に突出している構成でもよく、また両内周端部51,52が同程度に突出する構成としてもよい。
【0083】
その他の構成、作用及び効果は参考例3と同様である。
【0084】
実施形態4
本実施形態4では、図10に示すように、支持部材16は、受圧側部及び平衡側部が重合されて構成されるのではなく、一体的に形成されている。具体的に、弾性支承部材13には、側壁部22の内周面に沿って下方に延びる筒状部54が延設されている。そして、上記支持部材16は、受圧室31に面する上壁部55と、平衡室32に面する下壁部56と、両壁部55,56の内周側端部を連結する内周壁部57とからなる断面略コ字状に一体的に形成されていて、上記上壁部55及び下壁部56の外周側端部は上記弾性支承部材13の筒状部54に固着されている。上記内周壁部57の内周面には、内側に向かって突出する上下一対の突起部58a,58bが設けられている。上側の突起部58aは、下側の突起部58bよりも内周側に突出している。仕切板17の外周部17aには、仕切板17の中心線と略平行になるように平衡室32側に折り曲げられる折曲部50が形成されていて、この折曲部50を両突起部58a,58b間に嵌入している。したがって、本変形例においても、実施形態3同様に、仕切板17を容易に組み付けることができる。
【0085】
尚、上記実施形態4では、上側の突起部58aが下側の突起部58bよりも内周側に突出する構成としたが、このような構成に限られるものではなく、下側の突起部58bが上側の突起部58aよりも内周側に突出している構成でもよく、また両突起部58a,58bが同程度に突出する構成としてもよい。
【0086】
その他の構成、作用及び効果は実施形態3と同様である。
【0087】
実施形態5
本実施形態5では、図11に示すように、仕切板17と支持部材16とが一体的に成形されている。つまり、上記支持部材16は樹脂からなり、この支持部材16を射出成形する際に仕切板17を一体に成形することにより、仕切板17と支持部材16とが一体に成形されている。したがって、本変形例では、組付け工数を低減することができ、製造効率を向上させることができる。
【0088】
その他の構成、作用及び効果は実施形態4と同様である。
【0089】
実施形態6
本実施形態6では、図12に示すように、支持部材16は、互いに重合される受圧側部34と平衡側部35とからなり、支持部材16の内周端部において、突出部としての受圧側部34の内周端部51と、突出部としての平衡側部35の内周端部52とは離間するとともに所定の間隔を有して互いに平行に形成されている。また、仕切板17の外周部17aには、仕切板17の中心線に略平行になるように平衡室32側に折れ曲げられた折曲部50が形成されている。そして、この仕切板17の折曲部50は上記内周端部51,52間に嵌め込まれている。また、本形態では、支持部材16の内周壁部は仕切板17の外周部17aにより構成されている。そして、上記受圧側部34の内周端部51及び平衡側部35の内周端部52の対向する内面には、それぞれ弾性部材60が接着されている。この弾性部材60は、例えばゴムからなり、上記仕切板17の外周部17aの半径方向の変位に追従して変形するようになっている。
【0090】
したがって、本変形例では、両内周端部51,52と仕切板17の外周部17aとの間に介装された弾性部材60が仕切板17の外周部17aの半径方向の移動に追従して変形するので、仕切板17の突出状態の反転する変形によって外周部17aが半径方向に変位し易くなり、この結果、仕切板17の突出方向が反転する撓み変形を容易に起こさせることができる。
【0091】
その他の構成、作用及び効果は実施形態3と同様である。
【0092】
参考例4
本参考例4では、仕切板17には、図13及び図14に示すように、剛性を増大させる補強部としてのリブ62が設けられている。このリブ62は、支持部材16に挟持される外周部17aよりも内側に設けられていて、例えば図14に示すように放射線状に延びる複数の凸条により構成されていて、これにより仕切板17の厚みが部分的に厚くなっている。したがって、仕切板17の厚さを全体的に薄くすることができ、コストを削減することができる。尚、リブは上記構成に限られるものではない。
【0093】
その他の構成、作用及び効果は参考例3と同様である。
【0094】
実施形態7
本実施形態7では、図15に示すように、仕切板17には該仕切板17の表裏面を貫通する貫通孔64が形成されるとともに、上記貫通孔64の表裏面を塞ぐ弾性材からなる被覆部としての一対のゴム部材66が設けられている。このゴム部材66は、上記仕切板17を両面から挟み込むように該仕切板17の全体に亘って接着されている。上記貫通孔64の面積は、バランス取りを考慮すると仕切板17の面積の2分の1以下であることが望ましい。そして、上記貫通孔64は、例えば図16に示すように同心円上に配列される複数の円形孔としてもよく、あるいは例えば図17に示すように、同心円上を周方向に延びる複数の長孔67と中央部に設けられる円形孔68とかならなるものとしてもよい。したがって、仕切板17を液体が通過するのを防止しつつ、貫通孔64の形状、大きさ等を調整することにより、仕切板17の剛性を容易に調整することができる。尚、上記ゴム部材66は、仕切板17の全面に接着する構成に限られるものではなく、要は貫通孔64を塞ぐ構成であればよい。
【0095】
その他の構成、作用及び効果は参考例3と同様である。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、仕切板を湾曲状に設けるとともに突出方向が反転するように変形可能に構成したので、低周波振動に対する減衰特性を維持しつつ、高周波振動入力時の動ばね特性を向上させることができる。
【0097】
また、この仕切板の変形が繰り返されることによっては異音が生ずることもなく、騒音の少ない液体封入型防振装置を得ることができる。
【0098】
また、仕切板を湾曲状に設けるようにしたので、従来の例えばゴム板等の単なる弾性変形によって液室容積を可変とする構成に比べて、容積の変動量を大きくすることができ、減衰効率をより向上させることができる。
【0099】
また、仕切板に、突出方向が反転する変形時に外周部の半径方向外側への変位を吸収する吸収手段を設けるようにしたので、仕切板の外周部が、支持部に強固に固定されて径方向の移動が規制されているような場合においても、仕切板の上記変形を容易に起こさせることができ、高周波振動をより効率よく減衰させることができる。
【0100】
また、請求項2の発明によれば、仕切板を湾曲状に設けるとともに突出方向が反転するように変形可能に構成したので、低周波振動に対する減衰特性を維持しつつ、高周波振動入力時の動ばね特性を向上させることができる。
【0101】
また、この仕切板の変形が繰り返されることによっては異音が生ずることもなく、騒音の少ない液体封入型防振装置を得ることができる。
【0102】
また、仕切板を湾曲状に設けるようにしたので、従来の例えばゴム板等の単なる弾性変形によって液室容積を可変とする構成に比べて、容積の変動量を大きくすることができ、減衰効率をより向上させることができる。
【0103】
また、仕切板の外周部に支持部の内周端部を挟み込んで該内周端部に組み付ける挟込部を設けるようにしたので、この挟込部で支持部を挟み込むようにすることにより、仕切板を支持部へ容易に組み付けることができる。
【0104】
また、請求項3の発明によれば、仕切板を湾曲状に設けるとともに突出方向が反転するように変形可能に構成したので、低周波振動に対する減衰特性を維持しつつ、高周波振動入力時の動ばね特性を向上させることができる。
【0105】
また、この仕切板の変形が繰り返されることによっては異音が生ずることもなく、騒音の少ない液体封入型防振装置を得ることができる。
【0106】
また、仕切板を湾曲状に設けるようにしたので、従来の例えばゴム板等の単なる弾性変形によって液室容積を可変とする構成に比べて、容積の変動量を大きくすることができ、減衰効率をより向上させることができる。
【0107】
また、仕切板の外周部を該仕切板の中心線と略平行に折り曲げられた折曲部を設けるとともに、支持部には上記仕切板の折曲部を嵌入させる一対の突出部を設け、さらに、この突出部の一方の内周側への突出量を他方よりも小さくするようにしたので、支持部を第1又は第2取付部の内面に設け、その後に仕切板を組み付ける場合においても、仕切板を容易に組み付けることができる。
【0108】
また、請求項4の発明によれば、両突出部と仕切板の外周部との間に弾性部材を介装するようにしたので、突出方向が反転する仕切板の変形によって外周部を半径方向に変位させやすくなり、この結果、仕切板を容易に且つスムーズに変形させることができる。
【0109】
また、請求項5の発明によれば、仕切板を湾曲状に設けるとともに突出方向が反転するように変形可能に構成したので、低周波振動に対する減衰特性を維持しつつ、高周波振動入力時の動ばね特性を向上させることができる。
【0110】
また、この仕切板の変形が繰り返されることによっては異音が生ずることもなく、騒音の少ない液体封入型防振装置を得ることができる。
【0111】
また、仕切板を湾曲状に設けるようにしたので、従来の例えばゴム板等の単なる弾性変形によって液室容積を可変とする構成に比べて、容積の変動量を大きくすることができ、減衰効率をより向上させることができる。
【0112】
また、仕切板と、樹脂からなる支持部とを一体に成形するようにしたので、組付け工数を低減することができ、製造効率を向上させることができる。
【0113】
また、請求項6の発明によれば、仕切板を湾曲状に設けるとともに突出方向が反転するように変形可能に構成したので、低周波振動に対する減衰特性を維持しつつ、高周波振動入力時の動ばね特性を向上させることができる。
【0114】
また、この仕切板の変形が繰り返されることによっては異音が生ずることもなく、騒音の少ない液体封入型防振装置を得ることができる。
【0115】
また、仕切板を湾曲状に設けるようにしたので、従来の例えばゴム板等の単なる弾性変形によって液室容積を可変とする構成に比べて、容積の変動量を大きくすることができ、減衰効率をより向上させることができる。
【0116】
また、仕切板の表裏面を貫通する貫通孔を形成するようにしたので、この貫通孔の形状、大きさ等を調整することにより仕切板の剛性を容易に調整することができる。また上記貫通孔の表裏面を塞ぐ弾性材からなる被覆部を設けるようにしたので、貫通孔を設ける場合においても、液室内の液体がこの貫通孔を通して受圧室及び平衡室間を流動しないようにすることができる。
【0117】
また、請求項7の発明によれば、仕切板の外周に沿って配置される支持部に、受圧室及び平衡室に連通する連通路を設けるようにしたので、構成を簡素化することができる。
【0118】
また、請求項8の発明によれば、仕切板を金属板により構成したので、仕切板の剛性を増大させることができて、低周波振動による液圧変動に対しては変形し難くすることができ、液体を受圧室及び平衡室間で効率よく流動させることができる。一方、液圧が上昇する高周波振動に対しては、突出状態が反転する変形を容易に起こさせることができ、請求項1から11の作用効果を有効に発揮させることができる。
【0119】
また、請求項9の発明によれば、仕切板を、JIS規格に基づくステンレス綱 SUS 301 又は SUS 304 により構成するようにしたので、請求項12による作用効果を有効に発揮させることができる。
【0120】
また、請求項10の発明によれば、仕切板の厚さを0.1 mm 以上で且つ1 mm 以下としたので、仕切板の剛性を確保しつつ、液圧変動によって突出状態が反転するように仕切板を容易に変形させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1に係る液体封入型防振装置の全体構成を示す断面図である。
【図2】 本発明の参考例1に係る液体封入型防振装置の支持部材及び仕切板を示す部分拡大図である。
【図3】 本発明の参考例1における液圧と仕切板の変形量との関係を示す特性図である。
【図4】 本発明の参考例1における振動周波数と、動的ばね定数Kd及び減衰係数tanδとの関係を示す特性図である。
【図5】 参考例2における図2相当図である。
【図6】 参考例3における支持部材及び仕切板の構成を示す部分断面図である。
【図7】 実施形態1における図6相当図である。
【図8】 実施形態2における図6相当図である。
【図9】 実施形態3における図6相当図である。
【図10】 実施形態4における第1取付部材、弾性支承部材、支持部材、仕切板及びダイヤフラムの構成を示す部分断面図である。
【図11】 実施形態5における図10相当図である。
【図12】 実施形態6における図6相当図である。
【図13】 参考例4における図6相当図である。
【図14】 参考例4における仕切板の平面図である。
【図15】 実施形態7における図6相当図である。
【図16】 実施形態7における仕切板の一例を示す平面図である。
【図17】 実施形態7における仕切板の一例を示す平面図である。
【図18】 従来の液体封入型防振装置の構成を示す断面図である。
【図19】 従来の液体封入型防振装置における図3相当図である。
【図20】 従来の液体封入型防振装置における図4相当図である。
【図21】 従来の液体封入型防振装置の構成を示す断面図である。
【図22】 従来の液体封入型防振装置における図3相当図である。
【図23】 従来の液体封入型防振装置における図4相当図である。
【符号の説明】
11 第1取付部材(第1取付部)
12 第2取付部材(第2取付部)
13 弾性支承部材(弾性部)
16 支持部材(支持部)
17 仕切板
17a 外周部
28 液室
31 受圧室
32 平衡室
37 連通路
42 平板部
45 弾性部材
47 吸収手段
49 挟込部
50 折曲部
51 内周端部(突出部)
52 内周端部(突出部)
60 弾性部材
62 リブ(補強部)
64 貫通孔
66 ゴム部材(被覆部)

Claims (10)

  1. 固定体側又は振動源側の一方に連結される第1取付部と、
    固定体側又は振動源側の他方に連結される第2取付部と、
    上記両取付部を連結し、弾性変形により両取付部を相対変位させる弾性部と、
    上記弾性部を壁部の一部として容積可変とされ、液体が充填される液室と、
    上記第1又は第2取付部の内面に設けられる支持部と、
    外周部において上記支持部に支持され、上記液室を、弾性部の弾性変形により液圧が変動する受圧室と、該受圧室に連通し、該受圧室の液圧変動を吸収する平衡室とに仕切る仕切板とを備え、
    上記仕切板は、上記受圧室側に突出する湾曲状に設けられていて、上記受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形可能に構成されており、
    仕切板の突出方向が反転する変形時に外周部の半径方向外側への変位を吸収する吸収手段が設けられている
    ことを特徴とする液体封入型防振装置。
  2. 固定体側又は振動源側の一方に連結される第1取付部と、
    固定体側又は振動源側の他方に連結される第2取付部と、
    上記両取付部を連結し、弾性変形により両取付部を相対変位させる弾性部と、
    上記弾性部を壁部の一部として容積可変とされ、液体が充填される液室と、
    上記第1又は第2取付部の内面に設けられる支持部と、
    外周部において上記支持部に支持され、上記液室を、弾性部の弾性変形により液圧が変動する受圧室と、該受圧室に連通し、該受圧室の液圧変動を吸収する平衡室とに仕切る仕切板とを備え、
    上記仕切板は、上記受圧室側に突出する湾曲状に設けられていて、上記受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形可能に構成されており、
    仕切板の外周部には、支持部の内周端部を挟み込んで該内周端部に組み付けられる挟込部が設けられている
    ことを特徴とする液体封入型防振装置。
  3. 固定体側又は振動源側の一方に連結される第1取付部と、
    固定体側又は振動源側の他方に連結される第2取付部と、
    上記両取付部を連結し、弾性変形により両取付部を相対変位させる弾性部と、
    上記弾性部を壁部の一部として容積可変とされ、液体が充填される液室と、
    上記第1又は第2取付部の内面に設けられる支持部と、
    外周部において上記支持部に支持され、上記液室を、弾性部の弾性変形により液圧が変動する受圧室と、該受圧室に連通し、該受圧室の液圧変動を吸収する平衡室とに仕切る仕切板とを備え、
    上記仕切板は、上記受圧室側に突出する湾曲状に設けられていて、上記受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形可能に構成されており、
    仕切板の外周部には、仕切板の中心線と略平行に折り曲げられた折曲部が設けられており、
    支持部は、上記仕切板外周の折曲部を嵌入させるように突出する一対の突出部を備え、
    上記一方の突出部の内周側への突出量は、他方の突出部よりも小さい
    ことを特徴とする液体封入型防振装置。
  4. 請求項3において、
    両突出部と仕切板の外周部との間に介装される弾性部材が設けられ、
    上記弾性部材は、仕切板の外周部の半径方向外側への変位に追従するように構成されている
    ことを特徴とする液体封入型防振装置。
  5. 固定体側又は振動源側の一方に連結される第1取付部と、
    固定体側又は振動源側の他方に連結される第2取付部と、
    上記両取付部を連結し、弾性変形により両取付部を相対変位させる弾性部と、
    上記弾性部を壁部の一部として容積可変とされ、液体が充填される液室と、
    上記第1又は第2取付部の内面に設けられる支持部と、
    外周部において上記支持部に支持され、上記液室を、弾性部の弾性変形により液圧が変動する受圧室と、該受圧室に連通し、該受圧室の液圧変動を吸収する平衡室とに仕切る仕切板とを備え、
    上記仕切板は、上記受圧室側に突出する湾曲状に設けられていて、上記受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形可能に構成されており、
    支持部は樹脂からなり、
    仕切板は、支持部と一体に成形されている
    ことを特徴とする液体封入型防振装置。
  6. 固定体側又は振動源側の一方に連結される第1取付部と、
    固定体側又は振動源側の他方に連結される第2取付部と、
    上記両取付部を連結し、弾性変形により両取付部を相対変位させる弾性部と、
    上記弾性部を壁部の一部として容積可変とされ、液体が充填される液室と、
    上記第1又は第2取付部の内面に設けられる支持部と、
    外周部において上記支持部に支持され、上記液室を、弾性部の弾性変形により液圧が変動する受圧室と、該受圧室に連通し、該受圧室の液圧変動を吸収する平衡室とに仕切る仕切板とを備え、
    上記仕切板は、上記受圧室側に突出する湾曲状に設けられていて、上記受圧室における液圧の増大変化によって突出方向が平衡室側に反転するように変形可能に構成されており、
    仕切板の表裏面を貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔の表裏面を塞ぐ弾性材からなる被覆部が設けられている
    ことを特徴とする液体封入型防振装置。
  7. 請求項1から6の何れか1項において、
    支持部には、仕切板の外周に沿って配置されていて、一端が受圧室に連通される一方、他端が平衡室に連通される連通路が設けられている
    ことを特徴とする液体封入型防振装置。
  8. 請求項1から7の何れか1項において、
    仕切板は、金属板からなる
    ことを特徴とする液体封入型防振装置。
  9. 請求項8において、
    仕切板は、JIS規格に基づくステンレス綱SUS 301又はSUS 304からなる
    ことを特徴とする液体封入型防振装置。
  10. 請求項8において、
    仕切板の厚さは、0.1mm以上で且つ1mm以下である
    ことを特徴とする液体封入型防振装置。
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