JP4161893B2 - 発熱体 - Google Patents
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Description
第1の補強層あるいは第2の補強層は単独でも補強作用を有するものであるが、第1の樹脂層あるいは第2の樹脂層が含浸することによって補強作用が強化される。とくに、繊維を含み、繊維間の絡まりが弱い場合には、大きな補強作用が生じる。
図1は本発明における実施の形態1の発熱体を示す平面図である。
実施の形態2は、構造は図1と同一であるが、第1の樹脂層2を形成する熱可塑性ウレタン系エラストマが、第1の補強層1を形成するポリエチレンテレフタレート繊維を交絡させた不織布側の表層部に含浸するように高温で加圧して、基材3を積層するとともに、電極をより柔軟性に優れた共重合ポリエステル樹脂系の導電性ペーストを用いて形成するものである。実施の形態1において、電極4の柔軟性を改善するために、共重合ポリエステル樹脂中に導電性付与剤として銀粉末を分散し、溶剤を加えて粘度を調整された導電性ペーストを使用すると、電極を形成する導電性ペーストを印刷した直後に、膨潤によって第1の樹脂層2に細かい凹凸が発生し、抵抗体5の印刷は可能であるが、抵抗値のバラツキが大きくなるという不具合が生じる。第1の補強層1のない第1の樹脂層2の面にこの共重合ポリエステル樹脂系の導電性ペーストを印刷すれば、抵抗体の印刷など到底できないような極めて大きな凹凸が発生する。実施の形態2の構成では、共重合ポリエステル樹脂系の導電性ペーストを印刷した直後に膨潤現象は発生せず、乾燥後にも膨潤の痕跡がなかった。その後の抵抗ペーストの印刷及び乾燥にも支障はなく、抵抗値のバラツキが拡大することはなかった。このメカニズムは、第1の樹脂層2が膨潤による変位によって歪み、凹凸を生じようとするが、第1の補強層1が第1の樹脂層2の一部に含浸することによって変位を制限するために生じるものと考えられる。したがって、第1の樹脂層2が熱可塑性ウレタン系エラストマのように膨潤しやすい材料であっても、第1の補強材1を含浸させることによって基材として使用できるようになる。このメカニズムは電極4の導電性ペーストのみならず、抵抗体5の導電性ペーストにも適用することができるものであり、抵抗体5の改良にも適用可能である。なお、第1の樹脂層が膨潤を起こすような場合、その導電性ペーストとの密着性が良好な場合が多く、基材が伸縮を繰り返しても容易に剥離しない強固な電極及び抵抗体を形成できる。
実施の形態3は、構造は図1と同一であり、実施の形態1では、第1の補強層1としてポリエチレンテレフタレート繊維を交絡させた不織布とポリエチレンテレフタレートの長繊維を特定方向に配列させた不織布とを積層したものを使用しているが、実施の形態3では、第1の補強層1としてポリエチレンテレフタレート繊維を交絡させた不織布とポリエチレンテレフタレートの長繊維を直交させて配列させた不織布とを積層させて使用している。この長繊維は引張強度が高く、直交させて配列された2つの軸方向への伸縮性を制限することができる。この2つの軸方向の一方と、抵抗体に印加される電圧方向を一致させることによって、抵抗値を決定づける方向への伸縮を制限し、抵抗値の安定性を確保できるものである。また、この2つの軸方向以外は伸縮性があり、3次元曲面の被加熱体への装着が可能である。また、伸縮性が必要とされる方向に伸縮可能な方向を合わせることによって、伸縮性を発揮することができる。また、伸縮するのは発熱体の抵抗値に寄与しない方向であるために、伸縮性と抵抗値の安定性を両立できる。さらに、各直交方向で、長繊維の密度を調整することによって、伸縮性を程よく制限することができる。実施の形態3の好ましい形態の一つとして、抵抗体に電圧が印加される方向の長繊維の配列密度が高まるように構成することが望まれる。また、長繊維を交差させることにより、繊維間の絡まりが強固になり、特定方向の伸縮性を制限するだけでなく、破断強度を高めることもできる。
実施の形態4は、構造は図1と同一であり、実施の形態3では第1の補強層1としてポリエチレンテレフタレート繊維を交絡させた不織布とポリエチレンテレフタレートの長繊維を直交させて配列させた不織布とを積層したものを使用するものであるが、実施の形態4では、第1の補強層1に含まれる長繊維が直交して配列される2つの主軸と、抵抗体に印加される電圧方向が所定の角度が22.5度となるように配置した。この長繊維は引張強度が高く、直交させて配列された2つの軸方向への伸縮性を制限することができる。その主軸方向と、抵抗体に印加される電圧方向が22.5度の角度で交差することによって、抵抗体に印加される電圧方向の伸縮性を制約するとともに、その電圧方向に直交する方向の伸縮性を確保するようにしたものである。第1の補強層1に含まれる長繊維が直交して配列されることによって、基材3破断強度が強化されるために、抵抗体に印加される電圧方向の伸縮性を制約する作用は強まるが、それと直交する方向の伸縮性も制約を受け、全般的に伸縮性が不十分となる場合がある。長繊維が直交して配列される2つの軸の内の主軸方向と、抵抗体に印加される電圧方向を22.5度の角度で交差することによって、抵抗体に印加される電圧方向の伸縮性を浅い交差角度によって維持すると同時に、それと直交する方向の伸縮性を深い交差角度でもって確保することができる。以上、実施の形態3に示した発熱体は2つの軸方向への伸縮が制限されているものの、他の方向への伸縮は自在であるために、3次元曲面の被加熱体への装着が可能である。また、伸縮性が必要とされる方向に伸縮可能な方向を合わせることによって、伸縮性を発揮することができる。また、伸縮するのは発熱体の抵抗値に大きく寄与しない方向であるために、伸縮性と抵抗値の安定性を両立できる。
実施の形態2は第1の樹脂層2は熱可塑ウレタンエラストマであるが、実施の形態5では第1の樹脂層2にエチレンプロピレン樹脂とプロピレン樹脂の動的架橋によるオレフィン系熱可塑エラストマ樹脂を用い、実施の形態1と同様にして発熱体を作製した。使用したオレフィン系熱可塑エラストマは熱可塑ウレタンエラストマに比較すると、エラストマ性状はやや劣るものの、耐溶剤性、耐熱性、吸水率等に優れている樹脂である。エチレンプロピレン樹脂とプロピレン樹脂の動的架橋によるオレフィン系熱可塑エラストマはゴム弾性には優れるものの、薄肉加工にはやや適性がなく、第1の樹脂層2の厚みは120μmとなった。この厚みのため、作製した発熱体の剛性が強く、感覚的には柔軟性及び伸縮性にやや欠ける感触があったものの、3次元曲面の被加熱体への装着が可能であり、復元性のある伸縮性も得られ、抵抗値の安定性など、実施の形態1と特性上の大きな差異は見られなかった。特筆すべき点は、耐溶剤性であり、実施の形態1の熱可塑ウレタンエラストマを使用したときのような膨潤現象が発生しないために、平面精度が良く、歪感のない外観が得られ、実施の形態1よりも明らかに改善されていることが確認された。以上、実施の形態5示した発熱体は、特に、耐膨潤性に特長があり、その結果、平面精度が改善できるものである。しかも、3次元曲面の被加熱体への装着及び伸縮が可能であると同時に抵抗値の安定性を両立できるものである。
実施の形態5では第1の樹脂層2は、エチレンプロピレン樹脂とプロピレン樹脂の動的架橋によるオレフィン系熱可塑エラストマであるが、実施の形態6では第1の樹脂層2は、重合反応によるプロピレン系熱可塑エラストマからなるオレフィン系熱可塑エラストマを用い、実施の形態5と同様にして発熱体を作製した。その結果、重合反応によるプロピレン系熱可塑エラストマは薄肉加工に極めて優れた適性があり、第1の樹脂層2の厚みは50μm厚みが得られた。このため、実施の形態5に比べ、発熱体の剛性が適正化され、感覚的にも柔軟性及び伸縮性に優れた感触が得られた。また、外見的には、実施の形態5と同様に膨潤現象が発生せず、平面精度が良く、歪感のない外観が得られた。以上、実施の形態6に示した発熱体は、特に、適度な剛性と平面精度を合わせ持つ点に特長があり、しかも、3次元曲面の被加熱体への装着及び伸縮が可能であると同時に、抵抗値の安定性を両立できるものである。
実施の形態6では第1の樹脂層2は、重合反応によるプロピレン系熱可塑エラストマからなるオレフィン系熱可塑エラストマであるが、実施の形態7では第1の樹脂層2は、重合反応によるエチレンプロピレン系熱可塑エラストマからなるオレフィン系熱可塑エラストマを用い、実施の形態6と同様にして発熱体を作製した。その結果、重合反応によるエチレンプロピレン系熱可塑エラストマは、重合反応によるンプロピレン系熱可塑エラストマと同様に薄肉加工に極めて優れた適性があり、第1の樹脂層2の厚みは50μm厚みが得られた。特筆すべきは、極めて硬度が低い点であり、50μmの薄肉と低硬度によって極めて柔軟性に富んだ第1の樹脂層2が得られた。このため、作製した発熱体の剛性はさらに低下し、感覚的に極めて柔軟で伸縮性に富んだ感触が得られた。また、外見的には、実施の形態6と同様に膨潤現象が発生せず、平面精度が良く、歪感のない外観が得られた。以上、実施の形態7に示した発熱体は、特に、柔軟性と平面精度を合わせ持つ点に特長があり、しかも、3次元曲面の被加熱体への装着及び伸縮が可能であると同時に、抵抗値の安定性を両立できるものである。
実施の形態8では第1の樹脂層2は、エチレンプロピレン樹脂とプロピレン樹脂の動的架橋によるオレフィン系熱可塑エラストマと、重合反応によるプロピレン系熱可塑エラストマによるオレフィン系熱可塑エラストマとのブレンド樹脂を用い、実施の形態5と同様にして発熱体を作製した。その結果、実施の形態5ではエチレンプロピレン樹脂とプロピレン樹脂の動的架橋によるオレフィン系熱可塑エラストマが優れたゴム弾性を示すものの、薄肉加工はできなかったが、重合反応によるプロピレン系熱可塑エラストマによるオレフィン系熱可塑エラストマをブレンドすることにより、第1の樹脂層2の厚みは50μm厚みが得られた。この構成で特筆すべきは、優れたゴム弾性と薄肉加工が両立することにある。エチレンプロピレン樹脂とプロピレン樹脂の動的架橋によるオレフィン系熱可塑エラストマでは、エチレンプロピレン樹脂部分が架橋され、3次元架橋による優れたゴム弾性を示すが、樹脂の流動性や延伸性の面では難があり、薄肉加工ができない。流動性を改善するためにはプロピレン樹脂部分を増量する必要があるが、プロピレン樹脂部分はゴム弾性を損ね、硬度が増すために増量にも限度がある。重合反応によるプロピレン系熱可塑エラストマは流動性とゴム弾性をバランス良く保有するオレフィン系熱可塑エラストマであり、単なるプロピレン樹脂部分を増量するのではなく、重合反応によるプロピレン系熱可塑エラストマを増量することによって優れたゴム弾性と薄肉加工を両立できる。このため、作製した発熱体は低剛性でゴム弾性があり、感覚的には極めて柔軟で伸縮性に富んだ感触が得られた。また、外見的には、実施の形態5と同様に膨潤現象が発生せず、平面精度が良く、歪感のない外観が得られた。以上、実施の形態8に示したオレフィン系熱可塑エラストマ樹脂は熱可塑ウレタンエラストマに近い柔軟性及び伸縮性を示すものであり、この樹脂を用いた発熱体も、特に、柔軟性と伸縮性を合わせ持つ点に特長があり、しかも、3次元曲面の被加熱体への装着及び伸縮が可能であると同時に、抵抗値の安定性を両立できるものである。
実施の形態9では第1の樹脂層2は、エチレンプロピレン樹脂とプロピレン樹脂の動的架橋によるオレフィン系熱可塑エラストマと、スチレンブタジエン樹脂を水添することによって合成したスチレン系熱可塑エラストマとのブレンド樹脂を用い、実施の形態8と同様にして発熱体を作製した。その結果、実施の形態8と同様に第1の樹脂層2の厚みは50μm厚みが得られた。この構成で特筆すべきは、実施の形態8と同様に、優れたゴム弾性と薄肉加工が両立することにある。エチレンプロピレン樹脂とプロピレン樹脂の動的架橋によるオレフィン系熱可塑エラストマでは、エチレンプロピレン樹脂部分が架橋され、3次元架橋による優れたゴム弾性を示すが、樹脂の流動性や延伸性の面では難があり、薄肉加工ができない。流動性を改善するためにはプロピレン樹脂部分を増量する必要があるが、プロピレン樹脂部分はゴム弾性を損ね、硬度が増すために増量にも限度がある。スチレンブタジエン樹脂を水添することによって合成したスチレン系熱可塑エラストマは流動性とゴム弾性をバランス良く保有する熱可塑エラストマ樹脂であり、単なるプロピレン樹脂部分を増量するのではなく、スチレン系熱可塑エラストマを増量することによって優れたゴム弾性と薄肉加工を両立できる。このため、作製した発熱体は低剛性でゴム弾性があり、感覚的には極めて柔軟で伸縮性に富んだ感触が得られた。また、外見的には、実施の形態5と同様に膨潤現象が発生せず、平面精度が良く、歪感のない外観が得られた。以上、実施の形態9に示したオレフィン系熱可塑エラストマとスチレン系熱可塑エラストマとのブレンド樹脂は熱可塑ウレタンエラストマに近い柔軟性及び伸縮性を示すものであり、この樹脂を用いた発熱体も、特に、柔軟性と伸縮性を合わせ持つ点に特長があり、しかも、3次元曲面の被加熱体への装着及び伸縮が可能であると同時に、抵抗値の安定性を両立できるものである。
実施の形態10では第1の樹脂層2は、エチレンプロピレン樹脂とプロピレン樹脂の動的架橋によるオレフィン系熱可塑エラストマと、重合反応によるプロピレン系熱可塑エラストマによるオレフィン系熱可塑エラストマと、官能基を導入したポリオレフィン樹脂のブレンド樹脂を用い、実施の形態8と同様にして発熱体を作製した。この構成で特筆すべきは、優れたゴム弾性と薄肉加工が両立するは当然であるが、電極4及び抵抗体5と第1の樹脂層2との接着性が大幅に改善されたことにある。実施の形態8で使用した第1の樹脂層2は全てオレフィン系樹脂で構成されているために導電性ペーストの種類によっては充分な接着性が得られない場合がある。特に、柔軟性及び伸縮性を要求される用途では、電極4及び抵抗体5へのストレスは極めて大きく、第1の樹脂層2の面から剥離して断線する可能性ある。実施の形態8の発熱体を30万回の屈曲試験で評価したところ、抵抗体5への電圧印加方向に平行な方向の電極54本中5本の確率で剥離による断線が見られたが、実施の形態10の発熱体では150万回の屈曲試験でも54本中の断線は皆無であった。このように実施の形態10に示した第1の樹脂層2はオレフィン系熱可塑エラストマを用いたにもかかわらず、熱可塑ウレタンエラストマに近い柔軟性及び伸縮性を示すものであり、さらに、導電性ペーストに含まれる溶剤によって膨潤することなく優れた接着性を発揮するもので、この第1の樹脂層2を用いた発熱体は、物性的には柔軟性と伸縮性合わせ持つ点に特長があり、3次元曲面の被加熱体への装着及び伸縮が可能であると同時に、抵抗値の安定性及び長期の信頼性を両立できるものである。
2 第1の樹脂層
3 基材
4 電極
5 抵抗体
6 給電線
7 第2の樹脂層
8 第2の補強層
9 被覆材
Claims (28)
- エラストマ性状を有する第1の樹脂層と第1の補強層を積層してなる基材と、前記基材の前記樹脂層の面に形成されてなる一対の電極と、前記一対の電極の面に形成される抵抗体と、前記基材と前記電極と前記抵抗体の表面全体を被覆するとともに前記第1の樹脂層に熱融着可能な第2の樹脂層と第2の補強層を積層してなる被覆材と、前記一対の電極の端部に形成された一対の給電線よりなり、前記第1の補強層及び前記第2の補強層の少なくとも一方の存在により、前記抵抗体の電圧印加方向への伸縮性を制限してなる発熱体。
- 第1の補強層及び第2の補強層の双方の存在により、抵抗体の電圧印加方向への伸縮性を制限されてなる請求項1に記載の発熱体。
- 第1の補強層及び第2の補強層の少なくとも一方が特定方向に揃って配列された長繊維によって伸縮性を制限されてなる請求項1または2に記載の発熱体。
- 第1の補強層及び第2の補強層の少なくとも一方が直交方向に交差した長繊維によって伸縮性を制限されてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の発熱体。
- 第1の補強層及び第2の補強層の少なくとも一方が長繊維を特定方向に揃って配列することによって伸縮性を制限された層と、繊維交絡によって形成された不織布よりなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の発熱体。
- 第1の補強層及び第2の補強層の少なくとも一方が繊維交絡によって形成された不織布よりなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の発熱体。
- 第1の補強層及び第2の補強層の少なくとも一方がポリエステル系である請求項1〜6のいずれか1項に記載の発熱体。
- 長繊維の配列方向と抵抗体への電圧印加方向に所定の角度を設けて形成されてなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の発熱体。
- 第1の樹脂層は第2の樹脂層の融点において溶融しない樹脂材料を含有してなる請求項1〜8のいずれか1項に記載の発熱体。
- 第1の樹脂層はエラストマを含有してなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の発熱体。
- 第1の樹脂層は熱可塑エラストマを含有してなる請求項10に記載の発熱体。
- 熱可塑エラストマはオレフィン系熱可塑エラストマである請求項11に記載の発熱体。
- オレフィン系熱可塑エラストマはエチレンプロピレン樹脂とプロピレン樹脂との動的架橋による熱可塑エラストマを含有してなる請求項12に記載の発熱体。
- オレフィン系熱可塑エラストマは重合反応によるプロピレン系熱可塑エラストマを含有してなる請求項12に記載の発熱体。
- 熱可塑エラストマは重合反応によるエチレンプロピレン系熱可塑エラストマを含有してなる請求項12に記載の発熱体。
- 第1の樹脂層はエラストマと溶融時高延伸性樹脂を含有してなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の発熱体。
- エラストマはオレフィン系熱可塑エラストマであり、溶融時高延伸性樹脂はスチレン系熱可塑エラストマである請求項16に記載の発熱体。
- エラストマはエチレンプロピレン樹脂とプロピレン樹脂との動的架橋によるオレフィン系熱可塑エラストマであり、溶融時高延伸性樹脂は重合反応によるオレフィン系熱可塑エラストマである請求項16に記載の発熱体。
- 第1の樹脂層は電極あるいは抵抗体を形成する際の前記抵抗体あるいは前記電極に含有される溶剤によって膨潤作用を受けるが、第1の補強層が前記第1の樹脂層の膨潤による膨張を抑制してなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の発熱体。
- 第1の樹脂層はウレタン系熱可塑エラストマを含有してなる請求項19に記載の発熱体。
- 第1の樹脂層はエステル系熱可塑エラストマを含有してなる請求項19に記載の発熱体。
- 第1の樹脂層はオレフィン系エラストマと官能基導入オレフィン樹脂を含有してなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の発熱体。
- 第1の樹脂層は官能基を導入した熱可塑エラストマである請求項1〜9のいずれか1項に記載の発熱体。
- 第1の補強層及び第2の補強層の少なくとも一方が、第1の樹脂層又は第2の樹脂層の含浸によって補強され、伸縮性を制限されてなる請求項1または2に記載の発熱体。
- 基材の伸縮性は第1の補強層の特定方向に揃って配列された長繊維によって制限され、被覆材は第2の樹脂層の含浸によって補強され、伸縮性を制限されてなる請求項1または2に記載の発熱体。
- 第2の補強層はニット編み層を含んでなる請求項25に記載の発熱体。
- 第2の補強層は繊維交絡によって形成された不織布層を含んでなる請求項25に記載の発熱体。
- 第1の樹脂層及び第2の樹脂層の少なくとも一方が、第1の補強層あるいは第2の補強層に積層された繊維交絡による不織布の面に形成されてなる請求項5に記載の発熱体。
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