JP4161810B2 - 巻取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、名刺フォルダ等の被支持体とこの被支持体を支持する支持体とを連結する連結部材を巻き取るための巻取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、名刺フォルダやキー等の被支持体を先端に取り付けた紐体を引出し可能に収容する巻取装置は、リール筐体と、該筐体に設けた支軸と、該支軸回りで回転するリールと、該リールを巻き取り方向に付勢するゼンマイばねとを具備し、前記リールの外周には、円周方向に所定ピッチで係合部を備えたラチェット機構が装備され、前記リール筐体には、前記係合部に係脱可能に係合するラチェット爪が設けたものが知られている。
【0003】
このような、巻取装置は、紐体をリール筐体から所要量引き出した状態で、紐体に掛かるゼンマイばねによる巻取力を一時的に解除して、引き出した紐体やその先端に設けた被支持体の操作を容易に行うことができるように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−362792号公報(第2〜3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような構成では、紐体を巻き取る際に、ゼンマイばねの巻取力が強かったり或いは紐体の先端に取り付けている被支持体が軽い場合には、急激に巻き取られる紐体が自由な動きをし、最悪の場合には紐体の先端に取り付けた被支持体で顔が傷つけられてしまうといった不具合が発生するなど安全性に問題点を有している。
【0006】
そこで本発明は、上述のような巻取装置に限らず、被支持体とこの被支持体を支持する支持体とを連結する連結部材を巻き取るための巻取装置一般について、上述した課題を解決することを主たる目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る巻取装置は、操作者に装着又はその操作者の近傍に設けてなる支持体と前記支持体に対して接離動作する被支持体とを連結する連結部材と、前記連結部材を巻き取るための第1の部材及び前記第1の部材を巻き取り方向に付勢する巻取用付勢手段を備え、前記支持体と前記被支持体とが接近するように前記連結部材を自動的に巻き取る巻取手段と、前記第1の部材を所定軸回りに回動可能に包持する第2の部材と、前記巻取手段の巻き取り動作をロックするロック手段と、前記被支持体の近傍に設けられ所定操作によって前記ロック手段のロックを解除するロック解除手段とを具備しているものであって、前記ロック手段が、係合することにより前記巻取手段の巻き取り動作をロックする係合部と被係合部とを備え、前記係合部を前記第1の部材および前記第2の部材のいずれか一方に設けるとともに、前記被係合部を他方に設け、前記係合部と被係合部とが係合するように付勢するロック用付勢手段を具備しているとともに、第2の部材に薄肉部を設けているとともに、この薄肉部を形成するための段部に前記薄肉部を拡大する方向に切り欠いてなる切欠部を設け、前記段部の端面及び前記切欠部の内面を係合部とし、ロック用付勢手段たるコイルばねに付勢されて第1の部材の一端面から突出させて設けた被係合部の側面及び突出端面にそれぞれ当接するとともに、第1の部材の被係合部と第2の部材の係合部とを係合させた巻取操作ロック状態において、前記被係合部の周方向両側の側面と、前記段部の端面とを当接可能にしていることを特徴とする。
【0008】
このようなものであれば、所定操作によってロック手段のロックを解除するロック解除手段が、被支持体の近傍に設けられているので、連結部材が急激に巻き取られた場合でも、該連結部材は、その先端で所定の操作をしている操作者によって自由な動きを束縛される。すなわち、安全性の高い巻取装置を提供することができる。
【0009】
また、前記巻取手段が、前記連結部材を巻き取るための第1の部材と、前記第1の部材を巻き取り方向に付勢する巻取用付勢手段とを備えているので、何ら特別な操作をすることなく連結部材を巻き取り得るようにすることができる
【0010】
さらに、前記第1の部材を所定軸回りに回動可能に包持する、第2の部材を備えているので、該巻取装置をコンパクトなものとすることができる
【0011】
加えて、前記ロック手段が、係合することにより前記巻取手段の巻き取り動作をロックする係合部と被係合部とを備え、前記係合部を前記第1の部材および前記第2の部材のいずれか一方に設けるとともに、前記被係合部を他方に設けているので、簡単な構成で確実なロック状態を実現することができる
【0012】
さらに、前記係合部と被係合部とが係合するように付勢するロック用付勢手段を具備しているので、前記ロック解除手段が所定操作を受けない場合には、係合部と被係合部とが常に係合する状態すなわち巻取動作ロック状態となり、不意に連結部材が巻き取られてしまうといった不具合を防止することができる。
【0013】
また、第1の部材を安定保持しつつ所定軸回りに回動させるには、前記ロック解除手段が、前記第1の部材をロック用付勢手段の付勢力に抗して押圧移動させるための押圧部を備えたものであり、また、前記係合部と前記被係合部とが係合解除状態にある際に、前記ロック用付勢手段により付勢されている前記第1の部材の位置決めを行う位置決め要素を、前記第1の部材と前記押圧部との間に設けていることが望ましい。
【0014】
さらに、巻き取り時に見栄えのよいものとするためには、前記巻取手段によって前記支持体と前記第2の部材とが接触するように位置付けられた際に、前記第2の部材が前記支持体に対して所定方向を向くように制御する方向制御手段を、前記支持体と前記第2の部材との間に設けていることが好ましい。この場合の望ましい態様としては、前記方向制御手段が、略半球形状に膨出する凸部と略半球状に窪ませた凹部とを備え、前記凸部を前記支持体および前記第2の部材のいずれか一方に設けるとともに、前記凹部を他方に設けているものが挙げられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
本実施形態に係る巻取装置Pは、図1、図2に示すように、例えば、操作者Sの胸ポケットS1に装着した支持体たるクリップAとともに用いられるものであって、被支持体たる名刺フォルダBを下方に支持する第2の部材たるケースCと、一端部L1を前記クリップAに支持され他端部L2側を前記ケースCに巻き取り収納される紐体Lとを具備してなる。前記ケースCは、図1〜図3に示すように、前後方向に取り外し可能な前ケース1と後ケース2とを備え、この前ケース1と後ケース2とを取り付けた際に形成される内部空間に、前記紐体Lを該ケースC内に巻き取るための、第1の部材たるリール3、ロック用付勢手段たるコイルばね4、ロック解除手段たるロック解除ボタン5、巻取用付勢手段たるゼンマイばね6等を収容している。
【0017】
なお、本実施形態において、前記前ケース1と前記後ケース2とを組み立てた状態において、前ケース1が配置される側を「前側」、後ケース2が配置される側を「後側」、クリップAに吊り下げられる側を「上側」、名刺フォルダBを吊り下げる側を「下側」と定義して説明を進めるものとする。
【0018】
また、紐体Lを、巻き取り方向に各部等断面形状を有する合成樹脂製の釣り糸状のものとしているが、これに限られるものではない。
【0019】
以下、各部を詳述する。
【0020】
前ケース1は、図3〜図7等に示すように、前ケース本体11と、前ケース上膨出部12と、前ケース下膨出部13とを具備し、これら各部を合成樹脂により一体に形成してなる。
【0021】
より具体的に前記前ケース本体11は、正面視略円形状の前ケース本体前壁111とこの前ケース本体前壁111の周端縁から後側へ略90度起立させた前ケース本体周壁112とを備え、該前ケース本体11の後側を開口させてなる。また、前記前ケース本体前壁111の略中央部には、前後方向に貫通させた正面視横長略楕円形状の前壁貫通孔111aが形成されている。さらに、前記前ケース本体前壁111の後面側には、前記前壁貫通孔111aに向けて2つの薄肉部(以下、前壁内薄肉部111xと前壁外薄肉部111yと称する。)を形成するための2つの段部(前壁内段部11DXと前壁外段部11DYと称する。)を備えている。そして、前壁外薄肉部111yの厚み寸法が前記前壁内薄肉部111xの厚み寸法よりも大きな厚み寸法を有するように構成している。また、2つの段部のうち前壁内段部11DXは正面視略円形状をなし、その円周方向に所定ピッチで前壁内薄肉部111xを拡大する方向に切り欠いてなる正面視略部分円弧状の切欠部11Zを複数備えている。そして、前記前壁内段部11DXの端面と前記切欠部11Zの後向面11Z1とによって、後述する被係合部Nと係合する係合部Mを構成している。一方、前壁外段部11DYは前記前壁内段部11DXと同心円形状をなし、その内径を後述するリール鍔部32の外径と略同一に構成されている。
【0022】
前ケース上膨出部12は、前記前ケース本体前壁111の前壁貫通孔111aの上端縁から前記前ケース本体周壁112の上部にかけて膨出させた正面視略縦長矩形状のものである。
【0023】
前ケース下膨出部13は、前記前ケース本体前壁111の前壁貫通孔111aの下端縁から前記前ケース本体周壁112の下部にかけて膨出させた正面視略横長矩形状のものである。
【0024】
後ケース2は、図3〜図7等に示すように、後ケース本体21と、後ケース上膨出部22と、後ケース下膨出部23と被支持体取付部24とを備え、これら各部を合成樹脂により一体に形成してなる。
【0025】
より具体的に後ケース本体21は、正面視略円形状の後ケース本体後壁211とこの後ケース本体後壁211の周端縁から前側へ略90度起立させた後ケース本体周壁212とを備え、該後ケース本体21の前側を開口させてなる。そして、前記後ケース本体後壁211の前面側略中央部には、前記コイルばね4を支持するための突出部21Tと、進退するリール3との当接を避けるための退避空間21yを備える退避部21Yとを設けている。前記突出部21Tは、略円柱形状をなすものである。また、退避部21Yは、前記突出部21Tの基端部の外周部を所定深さ窪ませた正面視略円形状のものである。
【0026】
後ケース上膨出部22は、前記後ケース本体後壁211の略中央部から前記後ケース本体周壁212の上部にかけて膨出させた正面視略縦長矩形状のものである。
【0027】
さらに、前記後ケース上膨出部22には、前後方向に貫通し前記紐体Lを相通するための紐体挿通孔22Lを形成している。なお、本実施形態では、この紐体挿通孔22Lに略円筒状をなす補強部材2HBを装着している。これにより、紐体挿通孔22Lと紐体Lとの直接的な接触を避け、例えば、接触によって紐体Lが切れてしまうことを防止している。
【0028】
後ケース下膨出部23は、前記後ケース本体後壁211の略中央部から前記後ケース本体周壁212の下部にかけて膨出させた正面視略横長矩形状のものである。
【0029】
被支持体取付部24は、前記後ケース下膨出部23の左右端部外方の前記後ケース本体周壁212から下方へ膨出させたものである。そしてその下端部が前記後ケース下膨出部23の下端縁よりもさらに下方に位置付けられるようにしている。また、該被支持体取付部24の略中央部には、前後方向に貫通させた正面視横長略矩形状の被支持体取付孔24Aが形成されている。本実施形態では、この被支持体取付孔24Aに名刺フォルダBのストラップBSを挿通することにより、該被支持体取付部24が名刺フォルダBを支持し得るようにしている。
【0030】
また、該後ケース2には、その前端部側で且つ前記被支持体取付部24を避ける位置に、前記前ケース1に取り付けるための印籠構造をなす薄肉部2eを形成している。
【0031】
リール3は、図3、図6、図7に示すように、リール本体31と対をなすリール鍔部32とリール中心板33とを具備するものである。
【0032】
より具体的にリール本体31は、略円筒状をなすものであり、前記紐体Lを円筒面31mで巻き取り得るように構成している。また、前記円筒面31mには、前記紐体Lを挿通させるための紐体挿通孔31mLを備えている。この紐体挿通孔31mLは、該紐体挿通孔31mLに挿通された紐体Lが該紐体挿通孔31mLから抜け落ちることを防止するために、その径を紐体Lの先端膨出部L21よりも小さくなるように構成している。さらに、前記円筒面31mには、後述するゼンマイばね6の他端部61を取り付けるためのゼンマイばね取付部31Xを備えている。このゼンマイばね取付部31Xは、該リール本体31の円周方向と直交する方向に該リール本体31を分断する一対のスリットSLに挟まれる部位に形成され略扁平角柱形状を有してなる。そして、基端縁を後側のリール鍔部32に連接され、前側から装着する前記ゼンマイばね6が後側に抜け落ちることを防止している。
【0033】
リール鍔部32は、前記リール本体31の外径寸法よりも大きな外径寸法を有する正面視略円環状のものである。そして、前面側のリール鍔部32には、前ケース1に設けた複数の係合部Mと対応する位置に、その複数の係合部Mと凹凸係合するための複数の被係合部Nが形成されている。この係合部Mと被係合部Nとがロック手段Eを構成している。
【0034】
また、該リール鍔部32の内径周端部321に、該リール鍔部32の前向面320から後側へ若干窪ませたリール内側段部32Dを形成し、このリール内側段部32Dに後述するボタン鍔部52の後端周縁部が重合するように構成している。
【0035】
リール中心板33は、前記リール本体31の内壁面310間に横架するように設けてなる。そして、該リール中心板33の前面側略中央部には、リール中心板33前面よりも若干後側へ窪ませた窪み部33kが形成されている。この窪み部33kは正面視略円形状をなし、その中央部には前側に半球状に膨出させた膨出部33k1を有している。また、該リール中心板33の後面側略中央部には、円筒状のコイルばね保護部33Cを備えている。そして該リール3が進退すると、コイルばね保護部33Cがコイルばね4と突出部21Tとを包持しつつ、該コイルばね保護部33Cの先端部が後ケース2の退避部21Yの退避空間21yを進退する(図6、図7参照)。
【0036】
コイルばね4は、図3、図6、図7に示すように、前記後ケース2と前記リール3との間に配置されるものである。そして、一端部41側を前記後ケース2に設けた突出部21Tに支持されるとともに、他端部42の先端を前記リール3に当接させてなる。
【0037】
ロック解除ボタン5は、図1〜図7に示すように、ロック解除操作部51とボタン鍔部52とボタン押圧部53とを備え、これら各部を合成樹脂により一体に形成してなる。
【0038】
より具体的にロック解除操作部51は、正面視横長略楕円形状をなすものである。そしてロック解除操作部51の外径寸法を、前記前ケース1の前壁貫通孔111aの内径寸法よりも若干小さく形成している。
【0039】
ボタン鍔部52は、前記ロック解除操作部51の基端部周端縁を外側へ膨出させた正面視略円形状のものである。
【0040】
そしてこのボタン鍔部52の外形寸法を、前記前ケース1の前壁貫通孔111aの内径寸法よりも大きく且つ前記リール3のリール内側段部32Dの内径寸法と略同一の寸法を有するように形成している。このことにより前記前ケース1の前壁貫通孔111aを後側から前側へ挿通させたロック解除操作部51が、その前壁貫通孔111aから抜け落ちることを防止している。また、該ロック解除ボタン5が操作を受けていない状態では、該ボタン鍔部52が前記前ケース本体前壁111の前壁内薄肉部111xと重合するように構成されている(図6参照)。
【0041】
ボタン押圧部53は、上ボタン押圧部531と下ボタン押圧部532とを備え、これら各部を前記ロック解除操作部51からその後側に膨出させてなる。そして、前記下ボタン押圧部532に、後述するゼンマイばね6の一端部62を取り付けてなる。そして、このボタン押圧部53の後端部と前記リール3の窪み部33k及び膨出部33k1とが、前記リール3を前記突出部21T回りに正逆回転可能に安定支持する位置決め要素3Sを構成している(図6、図7参照)。なお、本実施形態では、ボタン鍔部52の周縁部と前記リール3のリール内側段部32Dとが嵌合することにより、リール3の正逆回転をさらに安定支持する補助的な機能を発揮する。
【0042】
ゼンマイばね6は、図3に示すように、弾性力を有する薄板鋼を細長くして渦巻状に巻いたものである。そして、一端部62をロック解除ボタン5に取り付けられ、他端部61をリール3のゼンマイばね取付部31Xに取り付けられている。これにより、紐体Lを引っ張り出すと、リール3が回転して該ゼンマイばね6が巻き締められ、該紐体Lを巻き取る方向に付勢力を発生する。なお、このゼンマイばね6は、薄板鋼のものに限らず合成樹脂製のものであってもよい。また、このゼンマイばね6と前記リール3とが紐体Lを自動的に巻き取る巻取手段Eを構成している。
【0043】
以上のように構成される巻取装置Pの使用方法を、▲1▼操作者Sの胸ポケットS1に装着したクリップAに支持されている名刺フォルダBをその操作者Sから離間させる場合、▲2▼操作者Sから離間した位置にある名刺フォルダBをその操作者Sに近づける場合、の2つに分けて説明する。
【0044】
▲1▼操作者Sの胸ポケットS1に取り付けたクリップAに支持されている名刺フォルダBをその操作者Sから離間させる場合
ロック解除ボタン5が操作者Sによる操作を受けていない場合には、図6に示すように、コイルばね4が、リール3を前ケース本体11に押し当てる方向(前方向)に付勢している。これにより、前ケース1の係合部Mとリール3の被係合部Nとが常に係合する巻取動作ロック状態となっている。そして、ロック解除ボタン5のロック解除操作部51を前ケース本体11の内側へ押し込むように操作すると(操作状態)、この操作を受けたロック解除ボタン5は、リール3を後方向へ移動させる。このため、係合部Mと被係合部Nとの係合が解除された巻取可能状態になる(図7参照)。このようにしてリール3は前記突出部21T回りに正逆回転可能となり、ケースCをクリップAから離間させる方向すなわち下向きに引っ張ると、リール本体31に巻き取られていた紐体Lが引き出され、名刺フォルダBを所望の位置に位置付けることができる(紐体Lを引き出した状態(図1参照))。
【0045】
そして、紐体Lを適宜引き出した位置で、ロック解除ボタン5のロック解除操作部51を前ケース本体11の内側へ押し込む操作をやめれば(非操作状態)、コイルばね4が、リール3を前ケース本体11側へ移動させ、前ケース1の係合部Mとリール3の被係合部Nとが係合する巻取動作ロック状態となる。なお、このとき、係合部Mと被係合部Nとが平面視重合しない位置にある場合でも、リール3がゼンマイばね6により回転させられるので、係合部M及び被係合部Nはすぐに係合状態になる。
【0046】
このようにして、名刺フォルダBを操作者Sから離間させた所望の位置に位置付けることができる。
【0047】
なお、本実施形態では、図7に示すように、操作時において、前ケース上膨出部12、ロック解除操作部51及び前ケース下膨出部13のそれぞれの前向面C1、C2、C3が略面一になるように構成することにより、接触感を向上させている。
【0048】
▲2▼操作者Sから離間した位置にある名刺フォルダBをその操作者Sに近づける場合
名刺フォルダBが操作者Sから離間した位置にある場合でも前述の▲1▼の場合と同様に、該巻取装置Pのロック解除ボタン5が操作者Sによる操作を受けていなければ、前ケース1の係合部Mとリール3の被係合部Nとが常に係合する巻取動作ロック状態となっている。
【0049】
そして、▲1▼の場合と同様に、ロック解除ボタン5のロック解除操作部51を前ケース本体11の内側へ押し込むように操作すると、係合部Mと被係合部Nとの係合が解除された巻取可能状態になる(図7参照)。このように、係合解除されたリール3は前記突出部21T回りに正逆回転可能になり、クリップAに近づける方向にケースを移動すると、リール本体31が紐体Lを巻き取りを行う。
【0050】
このとき、ゼンマイばね6の巻取力が強く紐体Lが急激に巻き取られたと仮定する。しかしながら、紐体Lの両端L1、L2は、操作者Sによって操作されているケースCとクリップAとによって自由な動きを束縛されており、また、名刺フォルダBは、操作を受けているケースCに直接取り付けられているので、該名刺フォルダBが、紐体Lの巻き取りによって自由な動きが発生することはない。すなわち、好適に紐体Lを巻き取りながら名刺フォルダBをクリップAへ安全に近づけることができる。
【0051】
そして、名刺フォルダBを所望の位置に位置付けて、ロック解除操作部51を前ケース本体11の内側へ押し込む操作をやめると、▲1▼の場合と同様に、前ケース1の係合部Mとリール3の被係合部Nとが係合する巻取動作ロック状態となる(図6参照)。
【0052】
ところで、本実施形態では、クリップAの前側下端部に略半球形状に膨出させた凸部ATを設け、後ケース2の後側上端部に略半球形状に窪ませた前記凸部ATに嵌め合わされる凹部2Tを設けている。そして、この凸部ATと凹部2Tとが方向制御手段HSを構成している。これにより、ケースCとクリップAとが当接する位置まで紐体Lを巻き上げる(紐体Lを巻き取った状態(図2参照))と、クリップAの凸部ATと後ケース2の凹部2Tとが嵌合し、該クリップAが前ケース1を前側にして静止させる。これにより、前側に表面を向くようにしてケースCに支持される名刺フォルダBは、その表面が必ず前側に位置付けられることになる。このため、表面を前にする手間が省けるので使い勝手もよく、また、見栄えもよい。
【0053】
また、この方向制御手段HSにより、胸ポケットS1に取り付けているクリップAを、襟等のどの位置に取り付けても、ケースC及び名刺フォルダBを常に下に向けておくことが可能となる。なお、方向制御手段HSは本実施形態に限られない。前記凸部ATと凹部2Tとの形状なども実施態様に応じて適宜設定可能であることは言うまでもない。
【0054】
また、クリップAに挿通させた紐体Lの先端部には、縒り戻しに用いる縒り戻し部(図示せず)を備えることにより、紐体Lの巻取り時に生じるよじれを防止している。
【0055】
以上のように、操作者Sから離間した位置にある名刺フォルダBをその操作者Sに近づける際に、紐体Lが急激に巻き取られることがあっても、名刺フォルダBがその紐体Lによって自由な動きをすることがなく、安全に名刺フォルダBをクリップAに近づけることができる。
【0056】
また、ロック解除ボタン5を押すだけで紐体Lの巻き取りを行えるので、操作者Sに巻き取りのための余分な負担を与えることがない。さらに、巻取手段Eの巻き取りを解除するには、操作しているロック解除ボタン5の押し込み操作を止めれば、巻取手段Eによる巻き取り動作がすぐにロックされるので、予測しない巻取動作による不具合にも即座に対応することができる。
【0057】
そして、紐体Lの巻き取りをケースC内で回動するリール3により実現しているので、紐体Lを巻き取るためのスペースを小さくでき、装置自体をコンパクトなものとすることができる。
【0058】
また、ロック手段Dを、凹凸係合する係合部Mと被係合部Nとで実現しているので、該ロック手段Dを簡単に構成でき又確実な動作も得られる。さらに、係合部Mと被係合部Nとが常に係合するような付勢力を与えるコイルバネ4を備えているので、不意に紐体Lが巻き取られることを防止できる。
【0059】
さらに、方向制御手段HSを備えているので、名刺フォルダBの表面を前に向けるといった手間がかからないので使い勝手もよく、また、見栄えもよい。
【0060】
このように、巻き取り時の安全性が非常に高くまた簡単に操作可能で且つ操作感にも優れるといった高機能な巻取装置Pを提供することができる。
【0061】
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
【0062】
例えば、巻取手段EをクリップAの近傍に設けてもよい。また、ロック手段D及びロック解除手段5の構成や、ロック手段Dを構成する係合部M及び被係合部Nの構成も本実施形態のものに限られない。
【0063】
また、本実施形態の支持体には、図1〜図7に示すように、対向する舌片状の前舌片A1と後舌片A2との間にそれら部材の弾性変形を利用して他の部材を挟持するタイプのクリップAを用いたが、例えば、ピン部材を用いて被服に止着するタイプのもの等でも構わない。
【0064】
そして、被支持体も名刺フォルダBに限られるものではない。
【0065】
さらに巻取装置は、例えば、掃除機などにも適用させることができる。具体的には、被支持体を差込プラグとし、支持体を掃除機本体とした際に、前記掃除機本体及び前記差込プラグ間を連結する電気コードの巻取動作のロックを解除するロック解除手段を、その差込プラグ近傍に設けるなどして巻取装置を構成すればよい。
【0066】
また、巻取装置Pを操作する操作者は、図1、図2に示す操作者Sに限られない。
【0067】
その他本発明は以上に詳述した図示例に限られず、種々の変形が可能である。
【0068】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明に係る巻取装置は、操作者に装着又はその操作者の近傍に設けてなる支持体と前記支持体に対して接離動作する被支持体とを連結する連結部材と、前記支持体と前記被支持体とが接近するように前記連結部材を自動的に巻き取る巻取手段と、前記巻取手段の巻き取り動作をロックするロック手段と、前記被支持体の近傍に設けられ所定操作によって前記ロック手段のロックを解除するロック解除手段とを具備したものであるので、巻取手段により連結部材が急激に巻き取られた場合でも、連結部材は、ロック解除操作をしている操作者によって自由な動きを束縛されており、また、被支持体は、操作を受けているケース本体に直接取り付けられているので、該被支持体が、連結部材の巻き取りによって自由な動きが発生することはなく、安全性の高い巻取装置を実現できる。
また、前記巻取手段が、前記連結部材を巻き取るための第1の部材と、前記第1の部材を巻き取り方向に付勢する巻取用付勢手段とを備えているので、何ら特別な操作をすることなく連結部材を巻き取り得るようにすることができる
さらに、前記第1の部材を所定軸回りに回動可能に包持する、第2の部材を備えているので、該巻取装置をコンパクトなものとすることができる
加えて、前記ロック手段が、係合することにより前記巻取手段の巻き取り動作をロックする係合部と被係合部とを備え、前記係合部を前記第1の部材および前記第2の部材のいずれか一方に設けるとともに、前記被係合部を他方に設けているので、簡単な構成で確実なロック状態を実現することができる
そして、前記係合部と被係合部とが係合するように付勢するロック用付勢手段を具備しているので、前記ロック解除手段が所定操作を受けない場合には、係合部と被係合部とが常に係合する状態すなわち巻取動作ロック状態となり、不意に連結部材が巻き取られてしまうといった不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における巻取装置の全体斜視図(紐体を引き出した状態)。
【図2】本発明の実施形態における巻取装置の全体斜視図(紐体を巻き取った状態)。
【図3】同実施形態における巻取装置の分解斜視図。
【図4】同実施形態における巻取装置の正面図。
【図5】同実施形態における巻取装置の側面図(非操作状態)。
【図6】同実施形態における巻取装置の構造断面図(非操作状態)。
【図7】同実施形態における巻取装置の構造断面図(操作状態)。
【符号の説明】
A・・・支持体(クリップ)
B・・・被支持体(名刺フォルダ)
C・・・第2の部材(ケース)
D・・・ロック手段
E・・・巻取手段
L・・・連結部材(紐体)
M・・・係合部
N・・・被係合部
P・・・巻取装置
S・・・操作者
3・・・第1の部材(リール)
3S・・・位置決め要素
4・・・ロック用付勢手段(コイルばね)
5・・・ロック解除手段(ロック解除ボタン)
6・・・巻取用付勢手段(ゼンマイばね)
21T・・・所定軸(突出部)
53・・・押圧部(ボタン押圧部)
HS・・・方向制御手段
2T・・・凹部
AT・・・凸部

Claims (5)

  1. 操作者に装着又はその操作者の近傍に設けてなる支持体と前記支持体に対して接離動作する被支持体とを連結する連結部材と、
    前記連結部材を巻き取るための第1の部材及び前記第1の部材を巻き取り方向に付勢する巻取用付勢手段を備え、前記支持体と前記被支持体とが接近するように前記連結部材を自動的に巻き取る巻取手段と、
    前記第1の部材を所定軸回りに回動可能に包持する第2の部材と、
    前記巻取手段の巻き取り動作をロックするロック手段と、
    前記被支持体の近傍に設けられ所定操作によって前記ロック手段のロックを解除するロック解除手段とを具備しているものであって、
    前記ロック手段が、係合することにより前記巻取手段の巻き取り動作をロックする係合部と被係合部とを備え、前記係合部を前記第1の部材および前記第2の部材のいずれか一方に設けるとともに、前記被係合部を他方に設け、
    前記係合部と被係合部とが係合するように付勢するロック用付勢手段を具備しているとともに、
    第2の部材に薄肉部を設けているとともに、この薄肉部を形成するための段部に前記薄肉部を拡大する方向に切り欠いてなる切欠部を設け、前記段部の端面及び前記切欠部の内面を係合部とし、ロック用付勢手段たるコイルばねに付勢されて第1の部材の一端面から突出させて設けた被係合部の側面及び突出端面にそれぞれ当接するとともに、第1の部材の被係合部と第2の部材の係合部とを係合させた巻取操作ロック状態において、前記被係合部の周方向両側の側面と、前記段部の端面とを当接可能にしていることを特徴とする巻取装置。
  2. 前記ロック解除手段が、前記第1の部材をロック用付勢手段の付勢力に抗して押圧移動させるための押圧部を備えたものであることを特徴とする請求項1記載の巻取装置。
  3. 前記係合部と前記被係合部とが係合解除状態にある際に、前記ロック用付勢手段により付勢されている前記第1の部材の位置決めを行う位置決め要素を、前記第1の部材と前記押圧部との間に設けていることを特徴とする請求項2記載の巻取装置。
  4. 前記巻取手段によって前記支持体と前記第2の部材とが接触するように位置付けられた際に、前記第2の部材が前記支持体に対して所定方向を向くように制御する方向制御手段を、前記支持体と前記第2の部材との間に設けていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の巻取装置。
  5. 前記方向制御手段が、略半球形状に膨出する凸部と略半球状に窪ませた凹部とを備え、前記凸部を前記支持体および前記第2の部材のいずれか一方に設けるとともに、前記凹部を他方に設けていることを特徴とする請求項4記載の巻取装置。
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