JP4160213B2 - 接触気相酸化反応用のガスの混合方法およびその装置 - Google Patents

接触気相酸化反応用のガスの混合方法およびその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種のガスを効率的に混合する方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数種のガスの混合装置には、特開昭56−53733号公報に記載されている装置や、スタティックミキサーなどがあるが、これらはいずれも内部に内装物が設置されているため構造が複雑であり、使用の際に圧力損失が発生し、また、混合するガス付着性物質および/または固形物が含まれる場合には使用できないことがあった。
【0003】
特開平10−244136号公報には、ガス入口用オリフィスの口径をそれぞれのガスの混合器への流入速度と等しくなるように設置する装置が示されているが、同一混合器でのガスの混合比を調整することができない。
【0004】
複数種のガスの混合方法は、特に接触気相酸化反応の原料を混合する場合においては特に重要である。接触気相酸化反応では、有機化合物又は有機化合物を含有するガスと分子状酸素を含有するガスが混合される。ここでいう接触気相酸化反応の例として、エチレンからエチレンオキサイド、ベンゼンまたはC4炭化水素から無水マレイン酸、キシレンまたはナフタレンからの無水フタル酸、プロピレンまたはプロパンからのアクロレイン、アクロレインからのアクリル酸、イソブチレンまたはターシャルブチルアルコールからのメタクロレイン、メタクロレインからのメタクリル酸等が挙げられる。
【0005】
図3は、従来の一例であるガス混合装置を示す説明図である。図3に示されるガス混合装置11は、側面に第一ガス入口ノズル12及び第二ガス入口ノズル13を備え、上部がガス出口14である槽15である。この槽15の直径が600mm、長さが2850mm(管を用いているため長さを特定しがたいが、サンプリングノズルまでには混合が終了すると考えられることから、この領域を長さであるとする。)である。
【0006】
第一ガス入口ノズル12の直径は550mmであり、第一ガス入口ノズル12の中心部は槽15の下部から550mmの位置に設けられている。また、第二ガス入口ノズル13の直径は80mmであり、かかる第二ガス入口ノズル13の中心部は槽15の下部から1000mmの位置に設けられている。それぞれのノズルは、槽15の外部から内部に向かって、対向するように設けられている。
【0007】
図4は、図3に示される従来のガス混合装置を上方から見た説明図である。図4において、ガス混合装置11において、混合用のガスは第一ガス入口12および第二ガス入口13から槽15内に導入して混合され、ガス出口14から排出される。
【0008】
通常、その混合比は、混合後に爆発範囲を避けるように決定されるが、混合の過程において取り扱う物質によっては局所的かつ一時的に爆発範囲内の組成が形成されることは不可避的である。
【0009】
したがって、構造が単純であって圧力損失をできるだけ避け、爆発範囲に属するガスの容積が多くならないようにすばやく混合し、さらに有機化合物の製造に使用する際には、収率の向上を図るために接触気相酸化反応器の入口での混合ガスを均一とすることが求められる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
実質的に圧力損失が無視でき、付着性物質および/または固形物を含有するガスにも適用可能な複数種のガス混合方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0011】
また、爆発範囲を形成する可能性がある複数種のガスを混合する際には、迅速に混合することで、混合過程で形成される局所的な爆発範囲内の組成の混合ガスの容積を減少させることが求められている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、少なくとも一つのガス入口ノズルを用い、分子状酸素含有ガス、水蒸気及び不活性ガスを含むガスについて混合槽内に旋回流を生成させ、該旋回流の下流側に有機化合物を同一方向の旋回流を生じさせるように導入することを特徴とする接触気相酸化反応用のガスの混合方法によって達成される。
【0013】
また、本発明の目的は、混合槽内に旋回流を生成させるための、分子状酸素含有ガス、水蒸気及び不活性ガスを含むガス用の少なくとも一つのガス入口ノズルと、該旋回流の下流側に同一方向の旋回流を生じさせるための有機化合物用ガス入口ノズルとを設けてなることを特徴とする接触気相酸化反応用のガスの混合装置によって達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複数種のガスの混合方法およびその装置について説明する。
【0015】
混合槽内で旋回流を生成させることを特徴とする混合方法により複数種のガスを十分に混合することができ。また、混合槽内に旋回流を生成させることは、少なくとも一つのガス入口ノズルまたはガス出口ノズルを設けたことを特徴とする複数種のガスの混合装置によって達成することができる。ここで、混合槽は、槽胴部が実質的に円筒形であり、槽胴部の片端が鏡板で構成されている。ここで、実質的に円筒形とは、円錐形または円筒形と円錐形の組み合わせなどを、槽胴部とは鏡板部以外の部分を意味する。旋回流の生成方法は、特に限定はされないが、例えば、槽内にノズルを突出させ角度を持たせる方法や、槽内のノズル部に方向転換のバッフルを設ける方法、槽に対し扁心してノズルを接続する方法、槽胴部に対し接線方向に設けられたガス入口ノズルを利用する方法などが挙げられる。なかでも、構造が最も簡単で効率的に旋回流を生成することができる観点から、槽胴部に接線方向にノズルを設置することが好ましい。
【0016】
また、混合ガスの出口は、通常、混合槽の開口部をガス出口とすることが好ましいが、開口部を鏡板を用いて閉じて、いずれか一方の鏡板に穴をあけてガス出口とし、または開口部を鏡板を用いて閉じて槽胴部にガス出口を設けてもよい。ガス出口の取付方向は、特に限定されないが、混合後のガスの流れを妨げないように、または旋回流を強めるようにガス出口が設けられていることが好ましい。
【0017】
混合槽は、混合槽を備える装置の停止後の凝縮物および/または洗浄排液の排出、装置の配置上の制約などの観点から槽開口部をガス出口とする垂直状態で用いることが望ましい。
【0018】
また、各入口ノズル部での各投入ガスの線速度比が、最も遅いものを基準として、通常、1.0〜4.0、好ましくは1.0〜2.0、さらに特に好ましくはそれぞれにおいて1.0を含まないものとなるように特定されたものであることが望ましい。投入ガスの線速度比が上記範囲を外れる場合には、槽内でガスの不均一が生じ、混合効率が損なわれるため好ましくない。
【0019】
さらに、混合ガスの槽内滞留時間が、0.3秒〜1.5秒、好ましくは0.4秒〜1.0秒であることが望ましい。ここでいう槽内とは、混合槽胴部、槽胴部両端または片端の鏡板の部分を意味し、各入口出口ノズルの容積は含まない。なお、混合槽両端または片端の鏡板の形状は、正半楕円、皿形、半球型、平板等の何れでも構わず、さらに両端で異なる形状のものを用いてもよい。また、滞留時間は混合後の合計ガス流量に基づき算出する。滞留時間が0.3秒未満では混合時間が不足し、1.5秒より大にするためには装置が大きくなる上、爆発範囲内の組成を形成する容積が大きくなるため好ましくない。
【0020】
混合ガスの槽断面におけるガス進行方向に対する槽内平均速度が、2.0m/秒〜10.0m/秒、好ましくは3m/秒〜7m/秒であることが望ましい。平均速度は混合後の合計ガス流量に基づき算出する。ここで、槽断面とは、槽胴部の最大直径の部分での断面を意味する。ガスの平均速度が2.0m/秒未満とするためには槽胴部の直径を大きくしなければならず、ガスの混合に必要な槽胴距離を確保すると滞留時間が長くなり、また、平均速度が10.0m/秒を超えるときは圧力損失の増大を招くため好ましくない。
【0021】
このようにして得られた混合ガスは、複数のガスが十分に混合されているので、有機化合物の接触気相反応、特に(メタ)アクロレインおよび/または(メタ)アクリル酸の合成反応の原料ガスとして用いることが好ましい。接触気相酸化反応を行う際に、有機化合物に爆発範囲に属するガスの容積が多くならないように、予め分子状酸素含有ガス、水蒸気および不活性ガスよりなる群から選ばれた少なくとも一種を混合槽内に導入したのちに、その混合ガスの下流側に有機化合物を導入することが望ましい。
【0022】
上記の複数のガスの混合方法は、少なくとも一つのガス入口ノズルまたはガス出口ノズルを混合槽内に旋回流を生成させるように設けてなることを特徴とする複数のガス混合装置によって実施することが可能である。
【0023】
混合槽胴部の内部直径が混合槽胴部の長さの0.4〜1.0倍、好ましくは0.5〜1.0倍であることが好ましい。混合槽が円錐形または円筒形と円錐形との組み合わせなどの場合は、最大直径をもって槽胴部直径とする。胴部直径が槽長の0.4倍未満のときは、槽断面における混合ガスの進行方向に対する平均速度が速くなるため、また、1.0倍を超えるときは、滞留時間が長くなるため好ましくない。
【0024】
混合するガスが爆発範囲を形成する可能性のあるものの場合は、その投入順序が重要であり、混合ガス上流側の鏡板、すなわち槽胴部上流側の鏡板から下流側へ向けてノズル中心までの距離が槽胴部の長さに対し、以下に示す位置にノズルを配置することが好ましい:
不活性ガス 0.05〜0.35
水蒸気 0.05〜0.35
分子状酸素含有ガス 0.05〜0.35
有機化合物 0.40〜0.65。
【0025】
ここで、例えば、プロピレンまたはプロパンを接触気相酸化してアクロレインを製造する場合、有機化合物としてはプロピレンまたはプロパン、分子状酸素含有ガスとしては酸素ガス、不活性ガスとしては窒素ガスまたは二酸化炭素ガスなどであり、この場合、分子状酸素含有ガスおよび不活性ガスとして空気を用いてもよい。
【0026】
このガスの混合は、温度及び圧力に限定されることなく実施することができるが、好ましくは0〜250℃、−10〜150kPaGの範囲内である。
【0027】
以下、図面を用いて本発明のガスの混合装置及びガスの混合方法をより具体的に説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施態様である縦型円筒槽を用いたガス混合装置の説明図である。図1における長さに関する数値は、特に断りがない限り、絶対値ではなく、それぞれの比率を示すものであると解釈すべきである。図1に示される混合装置1は、内部が実質的に円筒形であって、槽胴部に第一ガス入口ノズル2及び第二ガス入口ノズル3を備え、上部がガス出口4である槽5である。この槽5の槽胴部直径の最大のものが1000、ガス出口部の直径が600、ガス出口部の長さ(サンプリングノズルまで)が500、槽胴部の長さが2350であり、槽胴部直径の最大のものが槽胴部の長さの0.426倍である。
【0029】
第一ガス入口ノズル2の直径は550であり、第一ガス入口ノズル2の中心部は槽5の槽胴部下部から550の位置に設けられている。また、第二ガス入口ノズル3の直径は150であり、かかる第二ガス入口ノズル3の中心部は槽5の槽胴部下部から1000の位置に設けられている。それぞれのノズルは、槽5外部から内部に向かって、混合後のガスに同一方向の旋回流を生じさせるように、概水平、かつ、槽5の接線方向に開口して設けられている。混合用のガスを槽5に導入する際の、第一ガス入口ノズル2と第二ガス入口ノズル3との角度は、第一ガス入口ノズル2に対し、第二ガス入口ノズル3は180度ずれている。
【0030】
この場合、それぞれのガス入口ノズルの高さは、槽胴部下部の鏡板から槽胴部の長さ(2350)に対し、混合ガスの下流側に、第一ガス入口ノズル2の場合は0.234、第二ガス入口ノズル3の場合は0.426であり、第一ガス入口ノズル2は、0.05〜0.35の関係を満たすので、不活性ガス、水蒸気及び分子状酸素含有ガスの入口ノズルに適し、第2ガス入口ノズル3は、0.40〜0.65の関係を満たすので、有機化合物の入口ノズルに適する。よって、混合ガスが爆発範囲を形成する可能性がある場合に適するといえる。
【0031】
図2は、図1のガス混合装置を上方から見た説明図である。図2において、ガス混合装置1では、第一ガス入口ノズル2及び第二ガス入口ノズル3から混合用のガスを槽5内部に導入して混合し、ガス出口4から均一に混合されたガスを排出する。
【0032】
図1及び図2に示されたガス混合装置を用いれば、容易に上記のガス混合方法を達成することができる。
【0033】
上記では、混合槽を用いる場合について説明したが、特に槽を用いずに管状物を用いて混合方法を実施しまたは混合装置とすることが可能である。その際に、槽の長さは実質的にガスの混合が行われる部分であるが、例えば、サンプリングノズルなどの手段により複数種のガスの混合が確認される領域が混合槽に相当すると解せられる。
【0034】
【実施例】
以下、本発明の実施例により具体的に説明する。
【0035】
実施例1
図1に示す、槽胴部内径の最大のものが1000mm、槽胴部の高さが2350mmの縦型円筒槽(接ガス部の材質:SUS304)を用いガス混合実験を行った。
【0036】
第一のガス入口ノズルは内径550mm、槽胴部下部からノズル中心までの距離は550mm、第二のガス入口ノズルは内径150mm、槽胴部下部からノズル中心までの距離は1000mmであり、第一及び第二のガス入口ノズルは、それぞれ水平方向でかつ混合槽外周に対し、接線方向に設置されている。
【0037】
ガス出口ノズルの内径は600mm、高さが槽胴部下部から2350mmであり、同一内径のガス配管に接続されている。
【0038】
第一のガス及び第二のガスとして空気を用い、両ガスの混合程度を確認するため、第二のガスにトレーサーガスとしてプロピレン1.5容量%を混入させた。
【0039】
第一のガスの入口ノズル部での線速度は15m/秒、第二のガスの入口ノズルでの線速度は18m/秒であり、温度は共に100℃であった。
【0040】
ガス出口ノズル下部から500mmの位置で、混合ガスを半径方向に5点サンプリングしてトレーサーガス濃度を測定した。その結果、トレーサーガスの平均濃度(0.1229容量%)に対する各測定点の相対濃度誤差は±1%以内であった。
【0041】
比較例1
縦型円筒槽の代わりに、図3に示す装置を用い、比較実験を行った。
【0042】
第一のガス及び第二のガスとして空気を用い、両ガスの混合程度を確認するため、第二のガスにトレーサーガスとしてプロピレン1.5容量%を混入させた。
【0043】
第一のガスの入口ノズル部での線速度は15m/秒、第二のガスの入口ノズルでの線速度は65m/秒であり、温度は共に100℃であった。
【0044】
ガスの混合程度は、第二のガスノズルの中心から下流方向に1850mmで実施例1と同様のサンプリング方法、分析方法により測定した。その結果、トレーサーガスの平均濃度(0.1260容量%)に対する各測定点の相対濃度誤差は表1に示すとおりであり、混合程度に明らかな差が見られた。
【0045】
【表1】
Figure 0004160213
【0046】
(*1) Rはガス出口配管の半径、rはサンプリング位置を示すガス出口配管中心からの距離。
(*2)比較例1における槽容量は、下部鏡部、槽胴部2350mm(実施例1の槽高さと同等高さ)分として計算した。
【0047】
【発明の効果】
本発明のガス混合装置によれば、混合槽内の内装物を実質的に無くしまたは可能な限り少なくできるので、極めて簡単な装置でガスを均一に混合することが可能である。
【0048】
本発明のガスの混合方法によれば、簡便にガスを均一に混合することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様である縦型円筒槽を用いたガス混合装置の説明図である。
【図2】図1のガス混合装置を上方から見た説明図である。
【図3】従来のガス混合装置を示す説明図である。
【図4】図3に示される従来のガス混合装置を上方から見た説明図である。
【符号の説明】
1、11…ガス混合装置
2、12…第一ガス入口ノズル
3、13…第二ガス入口ノズル
4、14…ガス出口
5、15…槽

Claims (14)

  1. 少なくとも一つのガス入口ノズルを用い、分子状酸素含有ガス、水蒸気及び不活性ガスを含むガスについて混合槽内に旋回流を生成させ、該旋回流の下流側に有機化合物を同一方向の旋回流を生じさせるように導入することを特徴とする接触気相酸化反応用のガスの混合方法。
  2. ガス入口ノズル部での各混合用ガスの線速度の比が、最も遅いものを基準として1.0〜4.0の範囲内である請求項1に記載の方法。
  3. 混合槽内の混合ガスの平均滞留時間が、0.3秒〜1.5秒である請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. 混合槽内の混合ガスの平均線速度が、2.0m/秒〜10.0m/秒である請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記分子状酸素含有ガスは酸素ガスであり、前記不活性ガスは窒素ガスまたは二酸化炭素ガスであり、または前記分子状酸素含有ガスおよび不活性ガスとして空気であり、有機化合物はプロピレン若しくはプロパン、アクロレイン、イソブチレンまたはターシャリーブチルアルコール、またはメタクロレインである請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記混合槽は、槽胴部が円形であって、槽胴部直径が1000に対し、槽胴部の長さが2000の比率である請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記接触気相酸化反応が、(メタ)アクロレインおよび/または(メタ)アクリル酸の合成反応である請求項1に記載方法。
  8. 混合槽内に旋回流を生成させるための、分子状酸素含有ガス、水蒸気及び不活性ガスを含むガス用の少なくとも一つのガス入口ノズルと、
    該旋回流の下流側に同一方向の旋回流を生じさせるための有機化合物用ガス入口ノズルとを設けてなることを特徴とする接触気相酸化反応用のガスの混合装置。
  9. 混合槽の槽胴部直径が、槽胴部の長さの0.4〜1.0倍である請求項に記載の装置。
  10. 前記混合槽は、槽胴部が円形であって、槽胴部直径が1000に対し、槽胴部の長さが2000の比率である請求項8または請求項9に記載の装置。
  11. 前記ガス入口ノズルは前記槽胴部に対し接線方向に設けられてなり、前記有機化合物用ガス入口ノズルは前記槽胴部に対し接線方向に設けられてなることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 混合槽の槽胴部混合ガスの上流側の鏡板から下流側へ向けてそれぞれのガス入口ノズルの中心までの距離が、槽胴部の長さに対する比率で、次に示す範囲内に設けられてなる請求項8〜11のいずれか1項に記載の装置:
    不活性ガス 0.05〜0.35
    水蒸気 0.05〜0.35
    分子状酸素含有ガス 0.05〜0.35
    有機化合物 0.40〜0.65。
  13. 前記分子状酸素含有ガスは酸素ガスであり、前記不活性ガスは窒素ガスまたは二酸化炭素ガスであり、または前記分子状酸素含有ガスおよび不活性ガスとして空気であり、有機化合物はプロピレン若しくはプロパン、アクロレイン、イソブチレンまたはターシャリーブチルアルコール、またはメタクロレインである請求項8に記載の装置。
  14. 前記接触気相酸化反応が、(メタ)アクロレインおよび/または(メタ)アクリル酸の合成反応である請求項8に記載装置。
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